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「英國戀物語エマ(TVアニメ動画)」

総合得点
66.8
感想・評価
154
棚に入れた
950
ランキング
2747
★★★★☆ 3.8 (154)
物語
4.0
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.8

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英國戀物語エマの感想・評価はどうでしたか?

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

テレビアニメの1頂点

 第1期・第2期とも全話視聴済み、原作全巻既読。
 日本のマンガやアニメにしばしば登場するメガネっ娘メイド--メイドの本場である19世紀後半のイギリスではお目にかかれそうもないキャラだが、「もし、そんなメイドが実際にいるとすれば」という設定で描かれたのが、主人公のエマである。
 当時のイギリスでは、鉱工業の発展に伴って都市化が進行しており、農村に基盤を持つ世襲貴族が没落する一方で、富を蓄えた資本家の中には、貴族風の生活を楽しむ者も現れた。例えば、第2期に登場するドイツ出身の富豪は、世襲貴族でないにもかかわらず、郊外に構えた広壮な館で数十人の使用人を雇い、実質的な貴族生活を送っている。エマが生きたのは、こうした末期的兆候を示す階級社会である。
 貴族の館における使用人の実態は、『図説メイドと執事の文化誌』(エヴァンズ著、原書房)に詳しい。それによると、使用人社会の中にも階級があり、執事・ハウスキーパー(メイドたちを管理する)・コック・ナニーら専門職からなる上級使用人に比べると、メイドやフットマンなどの下級使用人の生活は、かなり苦しかった。メイドのトップは、女主人の身の回りの世話をするレディス・メイドで、彼女だけが主人と会話することが許される(アニメには、エマがいきなり女主人に意見を述べて、ハウスキーパーを慌てさせるシーンがある)。その下に、清掃などの家事を行うハウスメイド(上下水道が整備されておらず、屋内便器の始末や階上への水運びもしなければならないので、かなりの重労働だった)、コックの補佐役であるキッチン・メイド、子供の世話をするナース・メイド、洗濯担当のランドリー・メイドらがいた。その姿は、第2期第1話で活写される。
 下層階級出身であるメイドたちは、一通りのマナーを教えられただけで、大部分はかろうじて読み書きができる程度だった。レディス・メイドやコックに出世し、小金のある男と結婚するか自分の店を持つのが夢だが、それが叶うのはほんの一部にすぎない。男を連れ込んだり盗みを働いたりして解雇され、身を持ち崩すメイドも少なくなかった。メイドたちを見る貴族の目は冷たく、生まれつき卑しい人間だという差別意識も根強かった。
 そうした中、ミドルクラス(貴族と庶民の間の階層で庶民よりは裕福)の出身で、若くして未亡人となり良家の家庭教師を勤めていたストウナー夫人は、人格を形成するのは教育だという信念を持っていた。彼女は、身よりのない孤児だった少女を引き取り、オールワークス(家事全般)のメイドとして自宅に住まわせながら、上流階級の子弟と同等の教育を施した。少女が近視だと気づくと、高価で庶民には手が届かなかったメガネも買い与えた。こうして、シェークスピアを諳んじフランス語も読める、教養と淑やかさを備えたメガネのメイド・エマが誕生する。
 アニメが始まってすぐ、かつての教え子・ウィリアムが近況伺いにストウナー夫人のもとを訪ねたときのことである。主人の客であるにもかかわらず、エマは、ごく自然にウィリアムと会話を始める。「ああ、この人は、身分や財産で差別しないのだ」とわかる素晴らしいシーンである。裕福な実業家であるウィリアムの父親は、成り上がりとの陰口を払拭すべく、息子を子爵令嬢と結婚させて貴族の仲間入りをしようと画策する毎日だった。そうした階級のしがらみに嫌気がさしていたウィリアムは、エマの真情に心を打たれ、恋に落ちる。
 原作となる森薫のマンガは、偶然と策謀が織りなす韓流ドラマばりの大メロドラマ(ただし傑作)だが、アニメ化に当たって不自然なストーリーが整理され、かわって、周囲の人々の人間性が積極的に描き込まれている。例えば、第2期には、レディス・メイドでありながら、恋人の士官にたぶらかされて盗みを働くナネットという女性(アニメのオリジナルキャラ)が登場するが、こうした脇の人物が生き生きと描かれているため、「階級を越えた恋」といういかにも型にはまったプロットでありながら、古くささが感じられない。逆に、階級制度と人間性の問題を直視する重厚な傑作となった。
 冬馬由美が担当するエマの声は、大人びた淑やかさを感じさせて、心地よい。梁邦彦の音楽も、作品にマッチしている。

【補記】
 「上質なアニメ」という評言の規範となり得る作品。私は、好きなエピソードを中心に5回以上繰り返し鑑賞したが、何度見ても涙ぐみほど感動できる傑作である。第1期が原作連載中に制作された後、2年の間を措いて第2期が(制作会社・法則曲を変更した上で)発表された。人気作でないにもかかわらず、ラストまできちんと描かれたのは、実にありがたい。
 以下、ポイントごとに長所を説明しよう。
 脚本:森薫の原作漫画もきわめて優れた作品だが、ストーリー展開でやや無理のある点が散見された(エマが誘拐される箇所など)。脚本を担当した池田眞美子は、こうした部分を削除して、ストーリーラインが明確な力強い物語を紡ぎ出した。原作では必ずしも描かれなかった重要人物のその後にも触れており、第2期まで見終わった後は、優れた大河小説を読んだときのような充足感に包まれるだろう。
 作画:本作の大きな見所は、ビクトリア朝の風俗を、原作以上に丹念に描出した点である。掃除や料理のシーンで手順が具体的にわかるように描いており、血肉を持つ人間の生活感が匂い立つ。それぞれのキャラの心理描写も素晴らしい。首の傾げ方や手の配置などにその人物らしさが滲み出ており、台詞に頼らずに心理を浮き彫りにする。アニメーターがいかに心を込めて描いているかがわかる。私が好きなのは、第2話のラスト近くでエレノアが日傘について誤解するシーンで、あえて滑稽さを表立たせず彼女に寄り添うに描いており、見ているうちに共感が深まり気がつくと涙が出ている。
 音楽:最近のアニメは、OPとEDに有名アーティストの楽曲が起用されることが多いが、コラボで儲けようとする魂胆が透けて見えて私は嫌いだ。本作では、あえて梁邦彦によるインストゥルメンタル曲を使い、本編と共通する上品で涼やかな興趣を盛り上げる。劇伴も素晴らしい。
声優:冬馬由美の声は、エマという自己抑制の効いた人物像を見事に表現する。そのほかのキャラも、声優が出しゃばることなく生き生きしている。
 
 それにしても、本作と『十二国記』という偉大な傑作を作った監督の小林常夫が、2015年に50歳そこそこで亡くなったことは、日本のアニメ界にとって大きな損失と言わざるを得ない。

(本作は、長らく見るのが困難な作品だったが、dアニメなどで配信が始まったので、2013年に公表したレビューを改めて投稿し、補記を加えました)

投稿 : 2025/01/22
閲覧 : 53
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0

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

英国ヴィクトリア朝時代の静かな大人の恋物語

舞台は19世紀末の英国、ヴィクトリア朝時代。
日本だと、幕末~明治の頃。

メイドのエマと裕福な実業家の息子ウィリアムの静かな大人の恋物語です。
1期と2期あわせて全24話。

原作は森薫さん原作コミック全10巻。既読です。
これを見たきっかけが、森薫さんの「乙嫁語り」を読んですごく面白くて、そういえばエマ見てなかったなぁと。。

森薫さんの作品の特徴として、その物語の時代の雰囲気が丁寧によく描かれていて、たぶんそういう時代ものがかなりお好きなんだろうなぁというのが伝わってきます。(作者のあとがきでもそんなことが書かれてました)

このエマも、ヴィクトリア朝時代の英国の雰囲気がとてもよく伝わってくる感じで、風景や乗り物、小物に至るまで丁寧に描かれています。

アニメもよく動いていたと思います。

OPもいいですね。
ビクトリア朝時代の英国の庶民の暮らしと上流階級の世界が描かれながら奏でられるピアノの曲。

劇伴のピアノも静かなこのドラマの心情をさりげなく盛り上げてくれて、しっとりした雰囲気を作品に与えていました。

エマが仕えている元家庭教師のケリーがいつもさりげなくエマを気遣ってくれてるいい人で、エマにとって彼女の存在はとても大きなものだったと思うし、結構好きなキャラでした。

エマやウィリアムはもちろん、ほかの登場人物の心の動きも丁寧に描かれていて、静かに恋物語は紡がれていきます。

こういうのって少女漫画的に甘々な展開になりがちだけど、この作品はほろ苦いビターな感じで、そんなところもすごく気に入ってます。

ただ、見る人によっては静かな物語なので、派手な演出が好みの方は少し退屈に感じるかもしれません。

上流階級の華やかな晩餐会を描きながら、その裏側のキッチンで忙しそうに料理を出す使用人の様子をきちんと描いてたり。
そういう細かい描写も好きでした。

丁寧な描写がとても心地よくて、惹きつけられ、じわじわと心に沁みてくる良作でした♡

でもね、ウィリアムに一言言いたい!
{netabare}プロポーズを軽々しくするな~!「こんな気持ちで結婚してしまったらエレノアさんに申し訳ない」って、そう思うんなら、愛おしく思ってますとか言ってプロポーズしちゃだめでしょ。
婚約披露パーティーまで開いちゃってからのエマと再開をきっかけの婚約破棄。
もうね、エレノアがかわいそうでかわいそうで。
個人的にはこのままエレノアと結婚してエマとは悲恋エンドでも良かったけど。{/netabare}

関係ないケド。。乙嫁語りについて
{netabare}時代はたぶん19世紀後半。舞台は中央アジア。そう、中央アジアなんです!こんなマイナーな地域を舞台にするなんてすごい!
そしてすごく丁寧な描写でその時代・地域の風俗・雰囲気を感じられて読んでて楽しいです♪
物語も森薫さんらしいビターなドラマ展開が面白いです♡
アニメ化してくれたら嬉しいけど、この作品をきちんと描くには2クールは必要だと思うので厳しいかな。。{/netabare}

投稿 : 2021/06/06
閲覧 : 341
サンキュー:

10

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的には大好きな作品です。

ビクトリア女王時代・日本でいうと
幕末から明治維新,
よくもまあイギリス文化を
ここまで忠実に踏襲したと思います。

この時代のイギリスは,カナダ,オーストラリア
ニュージーランドなどなど世界中に
植民地を抱えて,世界一の力を誇る国でした。

インドももちろん植民地ですので,
インドの王子様ハキムがウィリアムの
ところへ来るのも自然なながれです。

今やアニメや漫画は,日本の重要輸出品ですが
「英國戀物語エマ」をはじめ,外国の町や人々が
テーマのアニメは,現地の人が見ても
違和感がないことでしょう。

エマ他登場人物の服装や生い立ち・生活も
当時のままを模倣したもので,
別に飾り立てたものではありません。

貴族他階級社会は当然あります。
立憲君主制の国ですから。
日本だって戦前はありましたし。

あのビートルズでさえナイトの称号を得たほどの
国ですから。今でも階級制度は残っています。

「英國戀物語エマ」は,
純愛に近い恋物語なのですが,相手のウィリアムが
ジェントリーの家柄。

ジェントリーは,簡単に言えば成金
の家柄ですが,爵位がないだけで
経済的・社会的に認められた家柄なのです。

そのウィリアムが,元家庭教師先のケリーの
もとで働いているメイドのエマを好きになってしまいます。

ウィリアムが積極的にアプローチし,
エマもウィリアムに惹かれはするものの,
所詮,身分違いの「恋」です。

ケリーの死後,エマはウィリアムに何も告げずに
生まれ故郷へ去っていきます。

エマのセリフ自体は大変に少ないのですが,
エマの心情を察するに余りある表現があり
読み取るのにさして苦労はしません。

エマ(cv:冬馬由美)の魅力が良く出ていて
好感が持てます。たいへん上品な表現力です。

たるい作品といわず,清廉で,まじめな本当のメイドの恋物語
に浸りたい人には,お勧めの作品です。

投稿 : 2020/05/31
閲覧 : 330
サンキュー:

2

BLEU62 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

まるでふるい洋画をみているような良作。

オーソドックスなラブストーリーですが、ヴィクトリア王朝時代の英国の様子が巧みにえがかれており、とても良かったです。
ラストは続きをどうしても見たくなる展開になっています。

投稿 : 2019/07/11
閲覧 : 283
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

涙腺崩壊

宝塚歌劇を観るのが生き甲斐で、この手の身分違いの報われない恋を沢山観て来たが…
もう、エマのラストでも涙腺崩壊した。
スイッチが入りやすくなってるのかも知れんが。
起伏に富んだ展開ではないのだけど、それがまたゆっくりと愛を育む二人にマッチしている。
美人で賢くておしとやかでメガネっ娘。
文句無しどストライクのヒロインであった。
冬馬ちゃんの声最高だよ!

投稿 : 2019/02/03
閲覧 : 448

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

恋物語

過去に視聴済み。

お坊ちゃんとメイドの恋物語。
面白かった。
ただ坊ちゃんのウィリアムにはイライラします。
もうちょっとしっかりしてよ~

投稿 : 2018/12/09
閲覧 : 371
サンキュー:

7

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ラブストーリーは静寂の中で

1期と2期を併せた感想です。

舞台は19世紀ロンドン。
身分違いの恋を描いた作品です。
地味です。
萌えはありません。
物語に大きな起伏がなく、今の刺激溢れるアニメに慣れた身には、つらいです。
でも、一本筋の通ったストーリー。
2期になって、この恋の行く末に引き込まれる自分に気づきました。

静寂のラスト・・・感動です。

投稿 : 2016/05/20
閲覧 : 552
サンキュー:

19

くまちゃん♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 1.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

神op

森薫先生のファンです。
漫画が先だったからか、声がどうしても合わなかったです。


ただ、opが素晴らしい。
本当に素晴らしい。
これこそが、神opだ、と思います。

身分違いの恋の物語なんて世の中に溢れ返っていますが、イギリスでは身分違いなんてものじゃない。同じ国に住んでいても違う人種なのです。
エマとウィリアムを応援したくなっても、あのopを観るとそれが“ありえないこと”なのだと認識させられる。
アニメは1度しか観ていませんが、漫画を読むたび観たくなって、何度もopだけを再生しています。

投稿 : 2016/05/12
閲覧 : 321
サンキュー:

2

kFNFM66461 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

イギリスのヴィクトリア調時代テレビドラマアニメ

イギリスのヴィクトリア調時代の社会情勢や生活様式などが興味深く、これをアニメで見ることができたことが面白かった。

恋愛ものとしては平凡。出会いから、お互いに惹かれあっているのを自覚するまではワクワクするが、その後はパターンが限られてしまうので仕方ないが。

投稿 : 2016/03/06
閲覧 : 343
サンキュー:

0

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maa.. さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

差別。

昔よりはなくなってきたように思う「差別」
しかしいまだに多くの形で残っている「差別」

まだ、貴族と使用人という差が
とっても大きかった頃の英国のお話・・



大切な恩師をなくし、自分の気持ちを隠し・・・
でも決してなくすことのできない気持ちとの戦い・・・
めぐりめぐりまた、出逢ってしまう・・・

語りたいことは多いですよ・・


でも一期観たら、二期観なきゃってなりますよ^^
だってハッピーエンドだもん^^


個人的には幸せになったその後を
もう少し長めにしてほしかった・・・

いろんなことを乗り越えていく主人公には
勇気と力をもらいましたよ!!

投稿 : 2015/03/31
閲覧 : 335
サンキュー:

1

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三突 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やばい・・・・

ケリーさん・・・・・・

彼女に敬意を表します

思い出すだけで涙腺がやばい

・・・って何書いてるんでしょう^^;

エマとケリーさんの日常にとある坊ちゃまが絡んで来て物語の始まり

まあ一歩的に坊ちゃまターンで進んでいくんですが

立場から行くとそおなるんでしょうが

ただ坊ちゃまの垣根の低さには好感を抱きますね

アルとケリーさんの絡みは是非原作を・・・・泣けます

音楽も素敵だし、いろんな意味で丁寧に仕上げられた作品だと思います

1幕・2幕を合わせてそして原作は必見ですね

投稿 : 2015/02/13
閲覧 : 409
サンキュー:

2

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移リ木うらら さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ヴィクトリア朝のイギリスを楽しむアニメ

ヴィクトリア朝が好きならこのアニメを観ろ!
と色々な所に書いてあったので観ました。

その言葉の通り!!ヴィクトリア朝時代ってどんな雰囲気なんだろう?
というのを、素晴らしいアニメで見せてくださいました!!
ここまでヴィクトリア朝時代を描いてる作品って無いですよね?
勉強にもなるし、いっぱい字の敷詰められた資料本を読むよりも
分かりやすい!!
この時代を知りたければ勉強としてこのアニメを差し出したい。
そんなアニメでした。

物語自体は、エマという人物の人生ドキュメントでした。

ここがこんな風に盛り上がって超面白い!!!
と、いうよりは前述した通りヴィクトリア朝時代を感じて
楽しむ作品だと思いました。

私はこの時代大好きだのでずっとうっとりしながらみていました~♡

投稿 : 2015/02/01
閲覧 : 326
サンキュー:

2

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mvus さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

英国ヴィクトリア朝を堪能できます

身分違いの恋、王道の純愛ストーリー。
この作品の魅力は何と言っても英国ヴィクトリア朝を堪能できること!

街並や家具、ファッション、小物などの描写がとても丁寧で、何度も見返したくなりますし、舞踏会や晩餐会、テニス、サロン…閉鎖的な社交会の様子も、時代背景に基づいてしっかり作り込まれています。
クリスタルパレスやハロッズなどロンドンの名所も登場するので、旅行に行きたくなりますね…

メインキャラの2人は少々地味に感じますが、見ているうちに愛着が湧いてきます。
貴族階級と使用人の日常生活が対比的に描かれているので、ウィリアムとエマの価値観の違いやすれ違いがとてもリアル。脇を固めるキャラも、奔放だったり堅物だったり様々なタイプが揃っていて絶妙のバランスです。


一期はあくまでも序章なので、二期とあわせて観ることをおすすめします。

投稿 : 2014/10/22
閲覧 : 284
サンキュー:

3

ネタバレ

aitatesoka さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大人の為の「名作劇場」

本作は18世紀後半ヴィクトリア朝末期の時代が舞台の恋愛物アニメである
日本では明治中期でイギリスでは産業革命以降の隆盛した時代とであると同時に厳格な階級社会が残っているという混沌とした社会の中で翻弄される男女の恋物語だ

主人公の社会における地位はこの時代の女性が就ける最も一般的な職業であるところの家事使用人、いわゆるメイドであるが
昨今の日本で取りざたされるデフォルメされたメイドと違い歴史考証に忠実に描かれたメイドさんでこの時代の階級社会において決して優遇されない地位だ

そのことが上流階級にいる相手役との障壁となりこの壁が物語の基本となる前提であるが当時の世相の移り変わりとともに徐々に思いを成就させていく物語(ハッピーエンドはエマ第二幕)でゆっくりとした流れや複雑な人物相関図などあいまってアニメとはいえ明らかに大人を対象とした恋愛ドラマである

この作品で驚いたのはとにかくこの時代を精密に再現したところだ。作画だけでなく人物の振る舞いや当時の習慣を念入りに再現した日常のシーンなど主人公の魅力とともに本作の大きな特徴となっている

それと原作者は自他共に認めるメイドオタだそうでこの時代のメイドさんの日常や上流社会の様子を垣間見れる面白い作品でもありアニメファンならずともこの時代に興味があるなら見るに値する隠れた傑作だと私は思う

ちなみに主人公は原作者いわく「美人で無口で眼鏡で照れ屋」という最強のキャラ設定にしたそうだ

投稿 : 2014/06/14
閲覧 : 359
サンキュー:

5

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

お上品な雰囲気の恋愛物

19世紀末のロンドンを舞台に、上流階級の青年と使用人階級の女性との身分差のある恋愛を描いた作品。お上品な雰囲気が漂っています。
ストーリー的に特別面白いというわけでもないですが、恋愛描写だけでなく当時のロンドンの風景や生活の様子などがかなり丁寧に描かれていて、それらを観ているだけでも楽しめました。
全体的に派手さのない作風でテンポもゆっくり、キャラデザも地味なので人によって好き嫌いは分かれるかもしれません。個人的にはキャラデザ自体は気になりませんでしたが、ヒロインよりも主人公の親が勧める貴族階級の娘のほうが魅力的に見えてしまい、主役2人の恋を応援するような視点ではなく、一歩引いて眺めるような気分で観ていました。
この作品のあとに2期があるので、1期の最終回はとりあえずの一区切りといった感じで物語的にはまだ途中です。
音楽は作品の雰囲気に合っていてとても良かったと思います。特にED曲は好みでした。

投稿 : 2014/05/16
閲覧 : 507
サンキュー:

13

CountZero さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

英国が大英帝国だった時代に憧れる

森薫さんによる傑作恋愛漫画が原作です。
「エマ」といえば、18世紀の女流作家ジェーンオースティンの同名小説を思い出しますが、内容は全く異なります。
とはいえ、オースティンの「分別と多感」「高慢と偏見」、シャーロット&エミリーブロンテ姉妹の「ジェーンエア」「嵐が丘」などの恋愛小説で読んだ事のあるネタや、「ハワーズエンド」「日の名残り」といった映画で見覚えのあるシーンもちょこちょこ出てくるので、森薫さんの好みも見えておもしろいです。

この作品、ビクトリア朝全盛の19世紀当時のイギリスが建物や乗り物から、人々の服装や調度品、小物にいたるまできちんと描かれているので、イギリス好きは必ず満足できます。
なんと時代考証を担当している村上リコさんは森さんとの出会いがきっかけで、「英国メイド」と「英国執事」の図鑑まで執筆しちゃってますが、実はこれがなかなかにとっても良い図鑑なのでこれも結構おすすめです(笑)

で!本作ですが、アニメも原作コミックスと同じく、とにかく真面目になされている時代考証が本当に素晴らしい作品です。
黒髪にメガネっ娘のメイドさんが主人公とはいっても、巷にあふれる萌えキャラアニメとは全く違うので、そうゆうのが好きな方はご注意を(笑)
残念ながら安易なメイドさんによるエロカワイさは、この作品には皆無です。
そのかわり、ビクトリア朝時代のリアルな正統派メイド各種(仕事内容によって色々なタイプのメイドが出てきます)と、きらびやかな上流階級や貴族の女性たちにうっとりできます(笑)
基本的に主人公であるエマがメイドとして働くビクトリア朝時代の日常を丁寧に描きつつ、階級(クラス)違いの大人の恋愛を非常に真面目に描いた、大人向けのお話になっています。

20世紀に入って勃発した最初の世界大戦以後、本作で描かれているような英国の階級社会とそれに基づく伝統や習慣は基本的に崩れてしまったため、それ以前、19世紀末の大英帝国は、世界中に植民地を抱え、軍事的にも経済的にも隆盛を極め、イギリスがイギリスらしい伝統と文化を謳歌した歴史上最後の時代と言えます。
それゆえに、英国が大英帝国だったこの時代は本当に魅力的で、多くの人にとっていつまでも強力な憧れの的になっています。
そんな時代を舞台に繰り広げられる主人公エマとウィリアムの恋模様は、ベタな設定でもドラマチックでロマンチックです。

時代考証がしっかりしているのでイギリスが好きな方は間違いなく、憧れの文化と伝統にある意味「萌え」ながら(笑)、胸を切なく締め上げるような恋愛体験に浸る事ができること請け合いです。
もちろんそんな小難しい背景なんて抜きにしても、「青い花」や「マリアさまがみてる」の様な(これらは百合作品ですけど)冗談抜きの真面目な恋愛ものが好きな方や、ストーリー重視の方はきっと楽しめるはずなので、視聴をお勧めします。

大好きな作品なんだけど、お酒飲みながら書いたら何かよく分からない内容になっちゃった(汗)
まあとにかく素晴らしい作品なので是非!

あ、ちなみに第二期まで観ないと二人の恋の行方は完結しないので悪しからず(笑)

投稿 : 2014/05/11
閲覧 : 793
サンキュー:

29

ネタバレ

白兎尾 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

セピア

知らない町の古い映画館で観る名画のような作品

素敵な世界感です

大人の恋ですか・・・

落ち着きと品位がある作品です

じっくり観ると隅々に時代背景を確かにしている物があります

どんな時代でもどんな世界や年齢でも恋は恋・・・と

意味不明な感想を抱いた作品 知り合いにだけおすすめ作品

投稿 : 2014/01/23
閲覧 : 284
サンキュー:

1

bj2みくろ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ウィリアムがなぁ・・・・

エマは原作から好きで買っていました。

アニメだと、整理されているからかウィリアムのハッキリしなさ加減が特に目立ってイライラしますね。
彼が始めからもっとハッキリしてれば、傷つく人はもう少し少なく済んだんじゃないでしょうか。
これはまあ原作でも思ったことですが、あれでは、あまりにもエレノアが可哀想です・・・・。

私的には、エレノアとハキムがくっついてくれれば万々歳だったなー・・・。
というわけでエレノアとヴィヴィアンが好きな私ですが、ハキムガールズの可愛さは異常。

投稿 : 2013/12/19
閲覧 : 322
サンキュー:

2

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ゆったりした時間

非常に心地の良い作品でした。
エマのひたむきさに惹かれます。
こんな大人になりたかったですね。

続編もありますがセットでオススメです。
是非!

投稿 : 2013/11/30
閲覧 : 300
サンキュー:

2

横浜ゆう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

わかっちゃうのよねぇ

コレは私の中でリスペクトに値する作品。
多分、5本の指に入る最高傑作だと思います。

気に入ってしまって原作はすべて持ってます。
原作ではやはりアニメとは異なりますので、
気になる方は手に入れても悔いは残らないでしょう。

森薫さんのファンになり、エマの後の新作品である
「乙嫁語り」も所有してます。

物語はヴィクトリア朝時代のイギリスでのお話。
貴族文化がベースとなる時代です。
身分という階層に、かなり厳しいイギリス。

主人公のエマはガヴァネス(家庭教師です)を引退したケリーのもとで、
オールワークス(いわゆる何でもやりますメイド)として住み込みで働いている。

ある時、以前ケリーの教え子であるウィリアムジョーンズが突然来訪。
ウィリアムは、ハウスメイドのエマに一目ぼれしてしまう。

ウィリアムはジェントリ(下級貴族:男爵の下ですね)だが一応貴族の位。

一応とはどういう事かと言うと、

王の一族「公爵」←チャールズ皇太子はココ
地方の有力者「侯爵」
家臣「伯爵」←カリオストロの「痛み入るぜ!伯爵!」はココ
上級貴族「子爵」←キャンベル家はココ
地方の名家「男爵」
地主貴族「郷紳」←ジョーンズ家はココ
勲章受理者「ナイト爵:勲位」←貴族ではない

エマとウィリアムは互いに惹かれあい、
貴族とメイドの恋が始まる。

まぁ、時代背景だけに普通は火遊び程度なんだけど、
ウィリアムはもう真剣に結婚したいと思っちゃう純愛なんです。

森薫さんのマンガはすごく丁寧。
かなり下調べをされているようですね。
街並みや使用している物、当時がどの様な感じだったか。
ミューディーズ(貸本屋)とかね。

背景やその他の描写も鮮明に描かれているので、
当時の雰囲気を知るにはとても良い作品です。

詳しいあらすじは書きませんが、
エマとウィリアムの恋愛は本当に叶って欲しいと心から感じる。

本当に良い作品です。一度ご覧あれ。

森薫さん、素晴らしい作品をありがとう。

投稿 : 2013/03/08
閲覧 : 438
サンキュー:

8

めにあーっく☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

すごく長く感じます

英国を舞台にした設定や音楽とか
シンデレラ的な身分差のラブストーリーは好きなのですが
ちょっと展開が普通というか遅く長く感じて・・・
半分以上見たのですが、気力が無く断念しています

背景や装飾品に至っては細かくて綺麗でしたが
キャラの作画もあまり好みでは無かったです

主人公エマさんの生き方はすごく魅力的なのですが
相手がナヨナヨしてて色々共感出来なさすぎて
もっと素敵な人がいるんじゃ・・・なんてorz

最後まで見ていないくせに色々とすいません

投稿 : 2013/02/23
閲覧 : 271
サンキュー:

1

lumi さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おもしろい

身分違いの恋のお話。
切ないストーリーで毎回涙が出ました。
しぐさや表情の演出がうまいです。
言葉がなくても感情がよく伝わります。

当時のイギリス社会の様子が見れるのもいい所。
原作が読みたくなりました!

投稿 : 2012/12/26
閲覧 : 258
サンキュー:

2

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

正統派のメイドスタイル やっぱりこうでなくちゃ

森薫による漫画を原作に、2005年に放送された作品。
ヴィクトリア朝時代のイギリスを舞台に、
階級社会の光と影を穏やかに淡々と展開するストーリーは、
大人だからこそ臆病になってしまう純愛だけでなく、
当時の階級制度の厳しさや、社会背景などの時代考証により、
すみずみまでに凝った小道具のひとつひとつを観る楽しみも
すごくあって、毎回嬉しくなるほどだった。

当初、エマのキャラデザインというか、顔にだけはちょっと抵抗があったのだが、
メイドスタイルがあまりにも自分好みの正統派だったし、
展開もなかなか丁寧に描かれていたので、
引き続き2期目も観るほど、いつのまにかハマっていた。

ひかえめで古風で穏やかで、仕事もそつなくこなす
知性的なメイドのエマが何しろ魅力的。
そしてそんなエマを愛しつつ、階級の違いから周囲の目もあり、
なかなかストレートに恋を成就できない裕福な貿易商のウィリアム。
また、このウィリアムも、上流階級とはいえ爵位のない家系という、
コンプレックスも少々あるようで・・・
でも、そんな彼の生真面目さや優しさ、信頼できる人柄は
観ていて心地良いものだった。

そしてこの物語、エレノアという許婚がいながらも、エマに強く
心惹かれていくウィリアムの、男としての成長物語でもあったなと。

コミカルな部分もあり、それでいて上品な展開は
舞台となる英国の雰囲気にぴったりだった。
なお、2期で最終的な答えが出るので、必ずセットで観るのがオススメ。

投稿 : 2012/12/16
閲覧 : 850
サンキュー:

36

ネタバレ

kochiro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

奥様アニメ

この作品はなんというか、いかにもという悪役が登場しないメロドラマのような作品でした。

上流階級という特権階級は昔も今も形を変えて存在しているってことを意外と知らない人も多いので、昔は大変だったんだろうなどとこの作品を見て思ったりするのだろうな。
などと、捻くれた見方もしながら見ていました。

世界名作劇場とまではいいませんが、家族とみても安心な作品です。

{netabare}
地道に頑張っている人が最後には報われるという、とても道徳的な内容に、世の中そんな甘くはないだろうと突っ込みを入れたくなりますが、それはまあハッピーエンドにするにはしょうがないと思ってください。
インドの王子が友人にいる時点でかなり鬼に金棒なはずですから。
{/netabare}

投稿 : 2012/11/10
閲覧 : 271
サンキュー:

1

ゆもも さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大人な感じです

昔の日曜の夜にアニメをやっていたあの頃の雰囲気が・・
でもとても面白かったです。

投稿 : 2012/04/01
閲覧 : 267
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

身分違いの恋、大人のための恋愛アニメ

舞台は産業革命華やかな1890年代、ヴィクトリア朝時代のイギリス。
階級制社会が根強い頃の話です
メイドのエマと、有名な貿易商の跡取り息子のウィリアムとの身分違いの恋を描いたラブストーリー

最近の恋愛アニメとは違って、大人向けな作品です
終始落ち着いた雰囲気の中で話が進むので、穏やかな気持ちで見れる
恋愛アニメでは、しばしばドラマチックな展開や過剰な演出に頼りがちだが
静かにそして落ち着いた雰囲気がとても魅力的です
演出は控えめながらも、恋で揺れ動く二人の心情描写も秀逸で
恋愛アニメの中でもトップクラスだと思います

そしてディテールに凝った作りも素晴らしいです
1890年代のイギリスの町並みや習慣などなど、ちゃんと時代考証もされている
アニメでこのクオリティは凄いです・・・

そして最大の魅力は主人公のエマです
そこらのメイドものアニメと一緒にしてはならないw本物のメイドですw
器量よしで控えめで照れ屋で、奥ゆかしい古風な女性で魅力にあふれている
作者と僕の好みは完全に一致していると言っていいw
たいしてお相手のウィリアムは、優柔不断で頼りないがエマへの想いは確かである
そんな相思相愛の二人の恋が身分の違いを乗り越えようとするのを、暖かく見守りましょう

ただひとつ残念なのは作画でしょうか
町並みなどはいいのですがキャラデザがちょっと・・・
結構乱れる場面が多いですね
それもエマの人間的魅力で大分カバーされているので
慣れの問題ではあると思います

最近の典型的恋愛アニメに飽きた、本当の恋愛ものが見てみたい
そんな人におすすめです
中途半端に終わりますが、ハッピーエンドは二期に持ち越しです

投稿 : 2012/01/26
閲覧 : 613

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

真のメイド物アニメ

アニメ化の前より原作を読んでいて
実に丁寧の古きイギリスの日常生活を画いていて
小道具も実に忠実に描かれているので、
アニメ化は厳しいかなと思っておりました。

それを見事に作られたこの作品は素晴らしいです。
海外の生活を忠実に画ける日本アニメの凄さを感じました。
西洋の人に見せたらきっと自国の作品と思うでしょうね。

さてディテールもさることながら、
メイドと雇い主との身分違いの恋を描いた内容ですが、
ありがちな設定ではありますが、
実に難しい関係であることがリアルに描いているので
実らないだろうという切なさがよく表れております。

それの中で主人公が分相応のお嬢さんであるエレノア
の純情さが実に良いです。
正直こちらのヒロインの方が好きなんですけどね。

それにしてもメイドとは本来どんな姿であるかが、
原作者のセンスの良さで上手く描かれております。

中途半端に終わりますが、ちゃんと第二期も作られました。

投稿 : 2011/09/19
閲覧 : 465
サンキュー:

6

ネタバレ

siera さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

身分違いの恋


恋愛ものです。また当時のイギリスのメイド達の一日や貴族と一般市民の身分差など当時の情景がよく反映されていてとても良かったです。

投稿 : 2011/08/15
閲覧 : 444
サンキュー:

1

sobako777 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

地味だけれど、味わい深い世界観の、静かなラブストーリー

実写のドラマや映画にも、この手の‘いかにも英国’ってテイストの作品があるが、古臭さも大きな展開のなさも含めて、その世界観をうまく表現している。地味だけれど、その確固とした世界観は、ちゃんと受け入れられる、静かなラブストーリーだ。

投稿 : 2011/06/27
閲覧 : 547
サンキュー:

2

ちゃど さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ザ・イギリス

階級社会が根強い80年代のイギリスを舞台に、階級に差がある男女の恋を描いた作品。メイドのエマと、ほぼ上流階級な家庭に育ったウィリアムが、互いの叶わぬ恋に奔走する。
原作もそうですが、当時のイギリスの時代背景、風景描写、文化、服装が緻密に描かれています。紅茶を淹れながら観たいアニメ。主人公二人以外にも、様々なキャラがいます。ただキャラクターの独立した個性を表現しているのではなく、それぞれの家庭であったり、階級、性別、国籍など、バックグラウンドから劇中の行動が描かれているため、まるでタイムスリップしたかのようにリアル。かといってお堅いわけではなく、そこがまたリアル。

投稿 : 2011/04/22
閲覧 : 1063
サンキュー:

6

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英國戀物語エマのストーリー・あらすじ

19世紀末の英国。古くからの伝統への縛りと消えぬ階級意識の残る時代に一家の跡取り息子として育ったウィリアム・ジョーンズは、子供の頃に教育を受けた元家庭教師(ガヴァネス)のケリー・ストウナーの家を訪れる。
そして久々の恩師との再会は、新たな出会いをもたらす。ウィリアムはそこで働く家事使用人(メイド)のエマに恋をしてしまうのだった。(TVアニメ動画『英國戀物語エマ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2005年春アニメ
制作会社
ぴえろ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9E_%28%E6%BC%AB%E7%94%BB%29

声優・キャラクター

冬馬由美、川島得愛、小林沙苗、うえだゆうじ、中西妙子

スタッフ

原作:森薫(エンターブレイン社『月刊コミックビーム』連載)、 監督:小林常夫、シリーズ構成:池田眞美子、キャラクターデザイン:楠本祐子/清水ケイコ、画面設計:田中比呂人/高岡淳一、美術:櫻井純子/矢野祐子、美術デザイン:皆上千恵、プロップデザイン:宮川治雄、色彩設計:佐藤祐子、撮影監督:松本敦穂、編集:森田清次、音楽:梁邦彦、音響監督:菊田浩巳

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