Baal さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
時間、世界、思う人たちの次元空間が変わる・・・しかし切なくも甘い青春、恋愛は同じ場所で続いていく・・・
恋愛シュミレーションゲーム『Memories Off』
シリーズのOVA第三弾である。
原作は二種類使用しており、原作が『想い出にかわる君
〜Memories Off〜』中心の「想い出の彼方へ」
が2巻、原作が『Memories Off 〜それから〜』中心の
「祈りの届く刻」が2巻の計4巻で全4話となっている。
このシリーズの特徴として過去作から時系列が若干ずれた、
もしくは同じ時の別の世界(違う登場人物)で
(ズレてる場合は、おそらく作品の発売順等と時系列は一致していると
思われる。)同じ街周辺等を舞台とした作品になっている。
また過去作に登場していたキャラがサブキャラ等で
登場していたが、性格や設定、見た目が大きく変わっていた
キャラもいた。
まず『想い出の彼方へ』では
展開としては過去のOVAと同様に中心となっている
原作の主人公とヒロインふたりの三角関係状態からの
ハッピーエンドに繋がる形だった。
今回は早めに決着がついていた(悩んだりする
心理描写は少なめだった。)、それから『祈りの届く刻』
の導入部分が最後に入っていた。
三角関係の解消は一緒だが、途中のエピソードは
また違ったものがあって良かったと思います・
次に『祈りの届く刻』では
今までとうって変わって中心登場人物の一対一の
揺れ動く心やよぎる不安をベースにした物語が
中心になっている。過去の出来事を交えながら
告白することに対する勇気や想い、変わってしまう
かもしれない関係への不安などを
含んだとあるヒロインとのエピソードでした。
不安があるものの悲しみが少なく、すっきりとした
感じで見れる作品でした。
最後に全体としてよくできていると思います。
舞台を揃え且つ様々な人の集団の恋や
複数の物語での複雑な関係性を上手く描いていると
思います。短いから単純に見えてしまうところが
あるが5話くらいで各話を構成すれば心情描写が
細かくできるのでもっと良くなるのではないかと
思います。それでも結構いい作品だと思います。