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「巌窟王 -がんくつおう(TVアニメ動画)」

総合得点
76.6
感想・評価
603
棚に入れた
3360
ランキング
695
★★★★☆ 3.9 (603)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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巌窟王 -がんくつおうの感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ジョージさんの代表作かも。前田真宏さんのマッドマックスがやはり見たい!。

 超豪華声優陣、絢爛過ぎてシュールなほどの美術、原作は古典中の古典。そして主演は最高すぎるダンディー声優中田ジョージ、監督はガイナックス組の異才前田真宏!。


 gonzoの遺産として知ってはいたが、なんとなく後回しにしてたけど滅茶面白!。グイグイと復讐という名の妖しき毒の魅力に話されなくなっていく力が凄い!。ジョージさんは主役よりサイドや悪役を演じがちだけど、本作ではエロスな程の恐ろしい力を発散しまくっている。「ヘルシング」のアーカードが主役では一番かと思ってたが、こっちが最高傑作かも。小杉さんがまたウテナみたいなことに。


それにしても声がずっとジョージさんで特徴あり過ぎだからわかんだろ!ってツッコミは野暮だが思ってしまう。あと、ヴァランティーヌ役の女優さんだけ棒すぎね?。なんか事情でもあったのか?、教えてエロい人!。


 見終わった…。いやぁ〜本当に凄い作品だった。親世代の長い回想とかやらなくて本当に良かった。しかし、中盤までゆっくりだっただけに終盤ちょっと駆け足だったかな。連載漫画みたいにドンドン続きに引っ張る力は半端なかったけど、終わっちゃうと少々寂しい…。


 なにより、アルベールが終始駄目な感じが続き過ぎて、それに反比例して周りの脇役が天使な人たちになっていっちゃってしまったのは…。まぁ、全体的には凄いクオリティーで終始夢中になれてほんまえがったですけど。とにかく前田監督の新作がもっと見たい。

投稿 : 2024/06/13
閲覧 : 246
サンキュー:

8

ネタバレ

Chaipon さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人生最高の1本

一番好きなアニメは?と聞かれたら即答できるレベルで自分の一番好きな作品です!



親友や上司に裏切られたエドモン・ダンテスがモンテ・クリスト伯となってじわじわと復讐をして行く物語で、原作も読みましたが

アニメでは復讐される対象の息子アルベールを主役とし、貴族の子として何不自由なく生きて来たので謎のある伯爵に魅了され、結果利用されて周りがどんどん破滅して行く物語です。



星の評価順でいくと

物語:有名な原作から来てる事と、そこにちょっとぶっ飛んだ未来要素と復讐される側の視点を混ぜて最高のものになっています。演出を取っても、特に2話目の引きで伯爵がメルセデスと対峙するシーンや後半のエデのくだり、主な標的の3人がどんどん破滅して行く様などものすごいです。かといって鬱状態が続く訳でなく駆け落ちして結ばれたり、政略結婚を逃れたり、ハッピーエンドな場面も散りばめられています。



声優:これ以上無いくらいのハマり役の中田譲治さんや、この翌年くらいから主役級を次々こなして行く福山潤さん、子役が多い中、影のある女性エデを迫真に演じた矢島晶子さんなど、総じて演技のクオリティがものすごく高いです。



キャラ:ほとんどの登場人物の背景や心情が細かく描かれて素晴らしいです。復讐に賭し、仇に対自しながらも冷静沈着な伯爵。それを手伝いながらも伯爵自身の幸せを想うエデやベルッチオ。貴族の立場から化けの皮がどんどん剥がれていき汚い面が露わになって行く仇たち。それを目の当たりにしながらも親とは違う自分の正義を見つけようとするアルベールの世代たち。その中でどっち付かずのペッポw 24話で20人くらいの登場人物がいて全員キャラが立ってます。個人的にはオカマスパイのペッポと、成金のダングラールが好きです。



作画:絵のクオリティは総じてかなり高いです。髪の毛や服などに模様をテクスチャとして貼ってあるという、普通のアニメには無いかなり斬新な試みがされていて、未来要素と相まって幻想さを生み出しています。当時はまだ新しい方だった3Dとのブレンドも自然だし、さすがGonzoといったところだと思います。



音楽:主題歌が曲、歌詞ともに大好きです。終盤での使われ方も。劇中での効果としての音楽の使われ方もうまいです。何百本と見るアニメで主題歌が深く記憶に残るものって少なく無いですか?



最後に、個人的に好きな場面をいくつか(見直さずに記憶だけなので話数は忘れた)

月でのアルベールのお上りさん具合とペッポに翻弄される様

伯爵とメルセデスの対自、そして食事のシーン

伯爵の豪邸とエデに浮かれるアルベール

マクシミリアンとヴァランティーヌの駆け落ちと、惚れながら助けるルノー

エデの演説

ダングラールが株でウハウハ→暴落して破産しそうになりテンパりまくる、そして最期

ユージェニーを結婚式から救うシーン、特にペッポ

最終話

投稿 : 2023/09/18
閲覧 : 283
サンキュー:

2

かりんとう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

それでも最後まで観てよかった

物語は月面都市ルナから始まります。私は原作は読んだことはないし、アニメ「巌窟王」のあらすじすら読んでなかったので、こんな近未来な話だったんだと驚きました。
優しくイケボな伯爵にうっとりな私でしたが物語は徐々に歪んでいきます。
とにかく人間関係が複雑で、それが伯爵の復讐計画が進むにつれ明かされていくのですがつい「うわぁ…」と呟いてしまうほどキツい真実があったりします。
それを何も知らないアルベールが伯爵に導かれるように伯爵の過去を知り、伯爵を助けようと動きだします。

が、私はこのアルベールがすごく嫌いで最後まで観てもやっぱり嫌いでした(笑)
自己中で考えが子供過ぎると言うか…確かに17歳やそこらなんですがフランツやユージェニーと比べるとはるかに知能が低く、彼が後先考えずとった行動で回りが不幸になったりする場面がいくつかあり、もうお前は動くなと縛りつけたいほどでした(笑)

個人的にちょっと残念に思った点です。
最後協会からユージェニーのピアノの音が聞こえ、アルベールが協会に走るのですが、次のシーンでは館を売り払い館から去るアルベールの姿になっていて「?」ってなりました。
久しぶりにユージェニーと再開するんだから、最後は二人で抱き合うとか会話くらい欲しかったなと思いました。やはりユージェニーより、伯爵ということなんだろうか(笑)

投稿 : 2023/04/05
閲覧 : 435
サンキュー:

1

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

アート的な作画は素敵だったが。。

お話がなぁ。。

未来な話っぽいけど
物語の大半は昔の貴族とかの話っぽいし
※原作がその当時のだからかもですが

なんかオペラ座の怪人とかの時代のような話なのに
いきなり決闘でロボ出てくるのもどひゃーでした
しかもロボデザインださいし。。

キャラデザが良いのだから人のままで未来的な装備をしての決闘で良かったに。※そういうくだりもあったしで。
突然のロボはねぇ。。骨骨な感じだし

伯爵にとりついてるやつの能力も今ひとつ?だし
バレてるけど20話くらいまで引っ張って最後の数話でネタバラシ決闘終息と。
そんなに長いのならもう少し前でバラして攻防で引っ張ればよかったんにね。

髪や服を別の素材にしたようなデザイン・作画は画期的でした。ときどき雑になってたのが残念。あれを使って感情なども表現したら良かったなぁ

まぁちょっと最初の作画とか謎を秘めたような展開で惹かれましたが
もう一度は観ないかな
話の筋は良かったので構成や見せ方かなと思ったり

中田さんはキャラ似てるけどヘルシングの方がいいかなw

投稿 : 2023/02/13
閲覧 : 201
サンキュー:

1

ろれ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

後半爆発的に面白くなる

前半は可もなく不可もなくといった感じでした。
もったいぶった展開が続き、伯爵の目的が見えてこない。
とりあえず前半は貴族同士のドロドロした愛憎劇を楽しんで見てました。

半分過ぎたあたりからかなり面白くなってきます。
後半の盛り上がりっぷりは今まで見た作品の中でもトップクラスです。
最終回は無難な感じで微妙でしたが。

こうして最後まで見終えると、前半部分でいろいろ伏線を張ってたことはわかりますね。

18話は「個人的神回リスト」に入りました。
あれは泣きました。

このアニメ、絵が独特ですね。
特にキャラが着てる服。
服の柄だけが浮き出てるというか、とにかく不思議な感じ。
最初は違和感しかなかったのですが慣れました。

ロボットっぽい要素もありましたがなんかCGぽくてすごいです。
そういうのに関しては無知なので詳しくは書けませんが。

声優陣は豪華だと思います。
昔のガンダム声優とか多いです。(カテジナ、ドモン、マスターアジア、リリーナ、ハリー、カミーユとか)
他の出演者も豪華です。

よく「ホモホモ」言われてますが、いうほどではないです。
そういうのダメな人でも見れます。(たぶん)

しばらくしたらまた見直したいです。

投稿 : 2022/01/13
閲覧 : 571
サンキュー:

5

ネタバレ

mimories さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

中田譲治さんの代表作のひとつ

 
モンテクリスト伯という話も知らず、予備知識ゼロで観始めたとたん完全に想定外。
18世紀?19世紀?の古めの時代と思ってたら、{netabare}3000年後の未来だった…。{/netabare}

キャラ達は実に個性豊かで様々な感情を持ち、キャラの思いがストーリーを作ってるような作品。
{netabare}愛と憎しみの感情をぶつけ合う伯爵とアルベール。裏切りの無い平穏な世界だったら二人は父と息子だったかもしれない存在。運命の残酷さを思わざるを得ない。{/netabare}
人物それぞれに大事なものを持ち、そのために精一杯生きてる人間臭さがある。どんなクソ野郎でもそのへん描けてるのでもう全キャラが好き。

作画は最高レベル。近ごろは線が細かかったり実写加工してたり(それはそれでよいが)を神作画と見る風潮もあるが、この作品は全然別種のものであり素晴らしいセンス。2004年作品だが今見ても称賛しかない。
ショパンのようなOP、激しく揺さぶるED含め、音楽も文句なし。Mesdames et Messieurs,bonsoir.と{netabare}巌窟王{/netabare}が語りかける冒頭の音楽も頭から離れない。

もし機会があるのなら、待たずに希望を持ってこの作品に触れてほしい。

投稿 : 2021/04/14
閲覧 : 337
サンキュー:

2

ネタバレ

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

思い入れが強すぎて、まともにレビューできません

このアニメだけは音楽から入りました。
OP、EDともに、英国のロックバンド The Stranglersのベーシスト、JJバーネルの作品。
前田監督自身がロンドンまで行き、JJ本人に音楽制作を依頼したそうです。
フランス文学に大胆な解釈を加え、SF作品に仕上げたこのアニメにピッタリな楽曲です。
アニメのオリジナルサウンドトラックもありますが、Stranglersのアルバム「Suite XVI」
にもED曲「You won't see me coming」が入っています。
以下、アニメと離れますので、ネタバレで。
{netabare}
Stranglersの音楽的特徴は、一般的にギターが演奏する主旋律をベースが担当し、それに
キーボードが絡みつくこと。「You won't see me coming」もこの特徴が現れています。
ベースのJJと50年近くコンビを組んできた、キーボードのテイヴ・グリーンフィールドが
今年、心臓疾患に加え新型コロナウイルス感染で亡くなってしまいました。
ご冥福をお祈りいたします。
{/netabare}

投稿 : 2020/12/18
閲覧 : 363
サンキュー:

2

ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

多彩で美麗。濃厚で流麗。

 アレクサンドル・デュマといえば、映画『三銃士』の原作である小説の『三銃士』の原作者であり、劇作家などもやっていたという。文学界でもその名は現在まで影響を残すほどの人物だと個人的には思っています。
 さて、このデュマ原作による『モンテ・クリスト伯』がこのアニメ『巌窟王』の原作であることは言うまでもないかと思います。
 しかし、原作は長大なようで、これをアニメで24話でしっかりと描き出すというのは割と骨が折れる作業だったのではないでしょうか。
 そういう意味でこの作品の最大の魅力はこの原作を基にしたシリーズ構成にあるかと思います。最後まで観た結果の感想を最初に書いてしまいますが、物語の進み方や起承転結がしっかりしており、作品全体がプロットからしっかりと作りこまれていると感じられ、とても好感が持てる作品となっていました。

 原作『モンテ・クリスト伯』では主人公がタイトルの名前と同じくモンテ・クリスト伯なのだけれど、アニメでは違います。
 純粋無垢で真っすぐな性格のアルベールが主人公です。
 なぜ主人公を変えたのか、そこにはおそらくモンテ・クリスト伯の人生を追うような原作同様のストーリー展開であると、尺の関係で上手くまとめることが困難になってしまいます。であるならばこの物語の肝である復讐するという部分を切り取って話を構成し、尚且つモンテ・クリスト伯の経歴も改めて紹介できるようなポジションの人物を主人公に持ってきたというところかと感じました。
 なので、物語があり、人物がいて、さて誰の視点から見たらこの復讐劇が面白いかを考えたのではないでしょうか。手持ちの駒はすでにあり、それをどう配置するのか。そしてこの配置がピッタリとハマった作品になっています。

 この物語の面白い部分というが、{netabare} 復讐劇でありながら、主人公は復讐される側である。{/netabare}という点ですね。
 しかも、直接的ではなく中立的な視点から物語を伝えることのできる人物が主人公だったでしょうか。それ故の純粋無垢な設定だったということでしょうか。この人物を軸に持ってきたことにより、新しい視点からこの復讐劇を捉えることができたのではないでしょうか。原作ファンの方はこの物語をどうとらえたのか、ちょっと気になるところです。

 さて、もう一つ舞台設定が未来だった点についてもお話をしたいと思います。原作は19世紀のフランス。まだ未開の地の存在が多くあり、眠れる秘宝があるという想像が膨らむ時代です。
 これを現代でやってしまうと、現実味が一気に薄れてしまいますね、それならいっそ未来でまだ未開の地という意味で宇宙だったのでしょう。
 なので、この古典的な貴族的風習と未来的技術の不一致はむしろ望むところといった感じだったのだろうと思います。そして物語はこのSF的な設定など意に介さないように進んでいきます。つまりこれは舞台設定であり、意味はそこまでないのです。未来だろうと、過去だろうと同じ物語は描ける。しかし、現代に則して描くのであれば、未来の方が良いというだけの話。
 これが、また美術の世界設計とリンクする話に繋がっています。

 背景は現代のフランスを想像させつつ、その彩はどこまでも多彩で美しく描かれています。ここに貴族の世界と未来の世界が融合されどこか不思議な世界を作り出しています。洋服の模様なんか面白く絵が動いていることがより強調されるような演出ですね。見ているだけでも面白いと感じられます。
 服装は古風でありながら、斬新さを見る事ができており、世界観ともリンクしているように感じられました。

 声優陣は豪華ですね。まず言いたいのは、中原麻衣さんはやっぱりカワイイ。福山潤さんは少年と青年の間を演じる難しい所でしたが、素晴らしい演技でした。中田譲治さんは伯爵が似合いますね(意味不明)。本当に脇役含め素晴らしい配役だと思います。特筆させてもらいますと、関智一さんはやはり天才なのではないでしょうか。

 音楽も良かったですね。OPとEDが作品の個性をより引き立てていました。当時リアルタイムで観ていた方々は。この濃厚で異色な作品は他の作品と見比べた時どう映ったのでしょうか。私気になります。

 待て、しかして希望せよ。

投稿 : 2020/11/23
閲覧 : 310
サンキュー:

6

ネタバレ

dFRjS80566 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

文芸作品ですね2

絶縁のテンペストと同じく舞台で有名な作品のオマージュで良いのかな?
GONZO 製作だったかな

設定は原題とほぼ同じく感じられ
キャラデザは正直微妙でしたが
キャラの服装のデザインが背景と同化して流れ出す演出は
私はこの作品以降見てないので
この演出だけは⭐5相当だと思ってます

舞台はご存知 船乗りが許嫁を想い
長旅から帰路したら間男に 許嫁を奪われ
挙げ句無実の罪を着せられ当確されて怒りに身を焦がしつつ
怒りのままに復讐と遂げていくお話

アニメも大まかには その体何ですが
この作品はロボ?みたいなのが
登場して決闘シーン等で使用されてるんですよねσ(^_^;)?え?
なにこれ?
正直ロボ要素って必要だったのか全く理解出来ないですが
壮絶な復讐劇にロボは無駄要素な気がしてなりません(ー_ー;)

最終回での モンテ 伯爵の若かりしころの婚約者に対する想いの朗読は良かった( ´∀` )b
中田譲治の青年声は貴重では(*^.^*)
その後地獄のドン底に突き落とされる訳ですが(。´Д⊂)
やはりこの作品も長過ぎた気はします

投稿 : 2020/11/16
閲覧 : 264
サンキュー:

3

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

デカダンスで壮麗な復讐劇

原作ははるかな昔、学生時代に「モンテ・クリスト伯」のものを読みました。その時はおぼろげにしか話はわからなかったです。このアニメ化作品を見て、そういえばそうだったと徐々に話を思い出しました。見たのはGyaoで、わりと1話ずつぐらいで配信していたので見ることができました。一挙配信でなくてよかったです。

サムネイルで少しわかると思いますが、デュマの原作のとおりのアニメ化ではなくて、SF的な惑星間飛行ができる星での出来事に移植されて物語りは描かれます。アニメの彩色も特殊で、人物の服装には貼りこみで多彩な色紙風のテキスタイル模様が使われていて、普通のアニメではありません。EDの表記を見たら、フランスとの協力で作られたような節があります。原作がフランスのものなので、そういう事で製作された作品らしいです。それなので、フランスらしいファッショナブルな試みがなされているのだと思われます。

物語りは伯爵と呼ばれる男が突然出現して周囲を巻き込んでいき、結局復讐するためにその星にやってきたのだとわかるという話です。それは主人公の青年アルベールの視点で描かれます。その部分はデュマの原作の順番とは違う部分で、デュマの原作の場合は伯爵が地位をはく奪され、投獄されてそこを脱獄するという時間軸で描かれています。しかしこのアニメ化では伯爵を謎の人物として、謎めいた不思議なダンディな男として出したかったので、そうなっている感じです。伯爵のキャラデザインや声優さんなど、それに合わせてぴったりするように作られており、本当に魅力的でした。全体のセットデザインも、20世紀初頭のアールデコデザインやその時代にあったSF空想科学小説ものっぽくまとめられており、それプラス中世の騎士道もののデザインになっていて、よく考えられています。お話の方も、大人向けの恋愛小説のようになっており、まるで映画を見ているみたいですごく楽しめました。

このアニメは放映当時すごく見たかったのですが、うちは田舎なので放映されておらず、残念に思っていたのですが、最近Gyaoで見ることができて本当にうれしかったです。少し長いシリーズなので、時間のある時に見たらいいと思います。古典小説が原作ですが、堅苦しい話ではありません。SF的な味付けもなされてます。

投稿 : 2020/10/07
閲覧 : 287
サンキュー:

4

ネタバレ

カカオ副担任 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人を思う心は時によって芸術になる

アニメの中でも個性的であり、一種の芸術的な作品でした。

独特な作風に惹かれてしまい、アニメを視聴することに。

原作はアレクサンドル・デュマ・ペールによる約200年前の小説。
レビューを見てみると原作とは違う点がいくつあるらしいです。
例えば舞台設定は今から3000年先の貴族社会が残ったまま科学が発展した世界になっています。貴族服なのに宇宙船とか普通にあってびっくりしましたWですが、さすが名作だけとあって相違点がいくつかあっても作品の完成度はかなり高かったです。というか、一話一話面白くて一気見してしまいました。今思えば普段3~4話しか見ないのによく見たもんだなと思います。

あらすじとしては、貴族の主人公アルベールが月の都ルナ(原作だとローマらしいです)でとても魅力的で紳士な貴族モンテ・クリスト伯爵と出会います。食事を共にしていくうちに仲が良くなり、アルベールは実家のパリに伯爵を招待し、そこから物語は少しずつ進展していきます。

まず、アニメの作風に衝撃を受けました。キャラの色付けの際に、単にベタ塗するのではなく、様々な模様をキャラの背景として固定している感じです。『モノノ怪』に似た何かを感じます。
今回のGONZOはアートガチ勢のようです。一話を見た瞬間に「!?」ってなりました。人によってはチカチカして見にくいともいますが、好きな人にとっては一度刺さったら中々離れない印象的な作風となっています。

OPとEDの選曲もよかったと思います。特に、気になる展開になった時のEDのドドドドドッ!!はかっこいいなって思いました。

本作は純粋で自分勝手なアルベールが様々な出来事を通して成長していく王道ストーリーとなっています。まだ幼く何もできずに困難に立ち向かったときの無力さ儚さがとても丁寧に描かれています。
また、本作は「愛」を中心とした物語となっています。貴族社会ならではの計画的婚約に対しての少年少女の思いが複雑に絡み合っていきます。人を愛するとは何なのか、アルベールは成長する過程で自分なりの答えを見つけていきます。
ここからは個人的に良かったところですが、{netabare}後半の18話でフランツが亡くなり、20話で彼がアルベールに残した手紙を読むシーンは泣けました( ;∀;){/netabare}

久々にこんなに面白いと思える作品に出会えてよかったです。
もっといろんな人に評価されてほしい印象的な作品でした。

投稿 : 2020/09/26
閲覧 : 276
サンキュー:

3

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大胆なアレンジの原作もの

 原作は未読。
 未読だが、概要や時代背景などは知っており、そのためにのっけから月が舞台だったり、
宇宙船が出てきたのは驚いた。
 そう言えば本作の原作を元にした宇宙SFのアルフレッド・ベスターの「虎よ、虎よ!」という
作品(既読)があったことを思い出したが、後で当初は「虎よ、虎よ!」をアニメ化しようという
計画だったとことを知って納得。
 作品舞台こそ未来的なものになったが、貴族文化や風俗などは原作が持つ近世のフランスの
それを引き継いでいる。
 スチームパンク作品でガゼットなどは未来的なものだが、風俗は近世風だったりすることが多く、
本作もそういった雰囲気を感じる。

 内容的には復讐譚だが、大半のこの手の作品は復讐者視点で描かれるのに対して、本作は
アルベール・ド・モルセールという少年の視点を中心としているところが面白い。
 この演出でモンテ・クリスト伯爵が謎めいた存在となり、その正体や目的が
ミステリー要素としてうまく機能していた感があった。
 ただ、復讐者視点で描かれる復讐譚はそれによって復讐者の感情が伝わりやすいため、決して
褒められるようなものではない復讐という行為も、受け手(視聴者、読者)にある程度肯定性を
持って受け止められやすいが、そういう点では視聴者がモンテ・クリスト伯爵に共感性を
抱きにくいような印象がある。
 そのせいか観ていてカタルシスも得にくく、逆の「復讐は虚しいもの」という感もなく、
感情的な締めは中途半端な印象。
 モンテ・クリスト伯爵に関しては巌窟王という人外の存在に憑依されていたような状態に
なっていたが、この設定は復讐の罪の部分を巌窟王に背負わせているような印象があった。
 なんと言うか、復讐を果たすという美味しい部分は味わいながら、ある種の責任は他者に
負わせているみたいな。

 一方、アルベールは視聴者視点を担う存在でありつつ、復讐者と被復讐者をつなぐ
キーパーソンだったり、自身も復讐者になってもおかしくない立場に立ちながらそこに
至らないというモンテ・クリスト伯爵と対比する存在だったりと、なかなか忙しい役どころ。
 正直、中盤までのモンテ・クリスト伯爵の盲目的な崇拝や自分本位の行動など、イライラする
要素が多々だったが、それだけに終盤の変化は頼もしさを感じる。そういう意味ではアルベールの
成長譚とも言える内容。

 作画が個性的でアート的な感じ。特にキャラの衣装がテクスチュアマッピングを使用したもので、
かなり印象に残る。まあ好き嫌いは別れそうであるが。
 音楽がストラングラーズのベーシスト、ジャン=ジャック・バーネルだったのは驚いた。一時、
ストラングラーズ好きだったもので。
 一見、UKパンクと巌窟王に違和感がありそうだが、ジャン自体はフランス人だし、
ストラングラーズ自体も中期以降はヨーロッパの美学を追求するような音楽性にシフトチェンジ
していったので、むしろ親和性があるか。
 本人が演奏しているか確認できなかったが、ED曲のバキバキしたベースはジャンらしいなと。

2020/07/12
2020/07/12 誤字修正

投稿 : 2020/07/12
閲覧 : 346
サンキュー:

2

511 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

まあまあ

モンテクリスト伯爵アニメ。

投稿 : 2020/02/12
閲覧 : 392
サンキュー:

0

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

モンテクリスト伯を題材にした作品

モンテクリスト伯を題材にした作品です
SFと復讐の合わさった面白い題材の作品です

あっさりした復讐というより
徐々に迫ってくる感じかなと思いました
キャラとキャラの感情の強弱を楽しむものだと思いました

投稿 : 2019/12/04
閲覧 : 382
サンキュー:

0

ネタバレ

katu さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

主人公

なんでこんなクソみたいな主人公にいい奴集まるんだ。

投稿 : 2019/11/13
閲覧 : 307
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

すっきりしない

見てて色々とすっきりしない作品でした。

まず、人物の服とかにテクスチャーを貼って表現してるんだけど、人物が動くと服の部分がチカチカして見にくかったです。新しいことに挑戦したのはわかるけどね。

有名な原作をSFタッチにしたのはいいけど、決闘をなぜわざわざロボットに入ってやらきゃならないのか、意味が分からないし、人間のままで決闘したほうがずっと良かったと思いました。

主人公が牢屋で悪魔みたいなものと契約して額に跡がついて、それが痛み出すんだけど、悪魔みたいものの正体が何なのか、なぜ痛み出したのかが見ていてよく理解できませんでした。

一応それでも最後まで見ましたが、すっきりしないまま見終わりました。

投稿 : 2019/06/17
閲覧 : 327

KINAKO音大生 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

現代版?巌窟王!見る価値ありありです!

めっちゃ昔に読んだ小説で頭にはただ復讐のやつ…ぐらいしか残っておらず、現代版?SF入りの巌窟王…どやろか?と思いながら観ました。始めは何やらカラフル過ぎて目がチカチカ、キャラもうーん…でしたが、いつの間にか服のチカチカも慣れて内容に引き込まれていきました。小説の時も確かそんな感じでした。が、何せ随分前に読んだ小説…見終わった後はもう一度原作小説を読み返さなければとなりました。アニメ版の巌窟王でしたが、かなり良かったです。最近の小説は好きではありませんが、過去の小説は大好きでまたマイブームになりそうです。
是非、かなしみよこんにちわやっけ?サガンのアニメ化もして欲しいです。原作が偉大だと崩れませんね。過去の文豪の力強さは健在でした。こんなに現代アニメと合うと思ってなかったので…嬉しい収穫です!久々に過去の文豪達の小説を読み返したいと思えた素晴らしい作品でした!!最近の小説のアニメ化はやめてほしい。つまらないので…ファンの方にはすいません…

投稿 : 2019/05/08
閲覧 : 400
サンキュー:

1

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

簡単に言えばNTRだよな

作品自体は有名。


遠い未来、月面都市ルナで親友フランツと共に遊んでいたアルベールは辺境宇宙出身の貴族モンテクリスト伯爵と出会う。


原作は海外の超有名小説『モンテクリスト伯』、ただ原作とは時代設定や経緯が大きく異なる、原作は1800年代フランスだが、この作品では宇宙進出をしている5000年代のフランス、だから宇宙人なども普通に出てくる。
原作ではダンテスに力を与えたのは神父だったが、この作品では「巌窟王」という未知なる存在になっている。

メインストーリーは、モンテクリスト伯(巌窟王)の復讐とそれに振り回され利用されるアルベールの物語だが、そこに至るまで浮気や暗殺未遂、愛憎劇など
の小話がたくさん出てくる、だから登場キャラも伯爵一味以外にアルベールの友人たちや家族、伯爵の復讐相手ヴィルフォールとダングラールの家族など数多く出てくる、しかもキャラ名が~ルのようなフランス貴族の名前なので分かり辛さが増している、ただ話に関しては分かり易く描いているので、そこはさすがは有名原作といったとこ。


ストーリーは巌窟王の存在と時代以外原作通りだからいいとして、この作品一番の特徴、というか欠点?は作画、言葉で表現するのは難しいが、何というか幻想的?例えば、服の絵柄が人間じゃなくて背景に合わせて動くような、正直言って見にくい、最初のカーニバルの時点で止めようかと思ってしまうほど。映像美自体は嫌いじゃないけど、写実的な方が好きだから拒否感があった、ただこればっかりは人によって違うからお好みでどうぞとしか言えない・・・・・・

ただ一応物体や人などはしっかりと書いている、そして設定に合わせて未来っぽい乗り物や小道具なども出てくる、特に車と宇宙船は丸いフォルムで未来っぽさを演出している、『スターウォーズ』を観たことある人なら、パドメが乗っていた銀のスターシップみたいなの、と言えば伝わるはず。


声優はそれなり、このメンツなら4.5でもいいんだけど、ヴァランティーヌのわざと高く発してる男のような声が気に入らなかったから4.0

投稿 : 2019/04/11
閲覧 : 774
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1

ネタバレ

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 1.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

クズがいっぱい

GYAO!の一挙無料配信で視聴。
数日かかった・・・一気見は疲れる。

原作はナポレオン失脚あたりの時代だが、
アニメは舞台を近未来にしている。

内容は伯爵の復讐の物語。
クズがいっぱい出ます。
もう主人公がお子様過ぎてあきれる。
主人公の父も罪が明かされてからの
クズっぷりがすごい。

他にも多数、見つけるのも楽しくなってきた(笑)

画像は当時の先端技術なのだろうか?
なんか3Dぽくなっているが
服の模様が浮いて見えて気持ち悪い。

投稿 : 2018/12/01
閲覧 : 401
サンキュー:

4

ネタバレ

ヒッキー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

タイトルなし

主人公がムカつく。親友はめっちゃいいやつ。

投稿 : 2018/10/16
閲覧 : 397
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0

考え中(←名前です) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作がしっかりしているから、アレンジしても楽しめるのだろう

原作未読なので、タイトルは完全に予想ですw
結構な大人向けに感じましたよ。私には。

派手なテクスチャで遊んだ絵柄と、
SFテイストが上手くマッチしていたと思います。

物語も結構楽しめた記憶があるのですが、
感想を書くには視聴から時間が経ちすぎてしまった。
ゴメンよ。。。

エンディングの入り方というか、
始まりがカッコいい・・・よね?

投稿 : 2018/07/28
閲覧 : 317
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1

Seven_7G3A さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ好きじゃない人にもお勧めできる

GONZOの前田真宏監督作品

ちなみに前田氏の他作品
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 」(監督・画コンテ・イメージボード・脚本協力・デザインワークス・原画)

「アニマトリックス」(監督・キャラクターデザイン・作画監督)…アニメ版のマトリックス(海外からオファーがあったという事)

原作
アレクサンドル・デュマ・ペール著「モンテ・クリスト伯」
(原作をベースに脚色されていますが…)
原作者は有名な「三銃士」の作者でもあります。

衣装デザインにニューヨークのデザイナー「アナ・スイ」も参加しています。

2005年の東京国際アニメフェアでテレビ部門の優秀作品賞を受賞作品。

もうこれだけでも、一見の価値あり。
でも、それらはあくまで、作品を取り巻くベールにすぎず、肝心の作品自体も非常に良くできています。
僕の勝手な印象では、「GONZOは絵はキレイだけど内容がイマイチ…。」な事が多いと思うのですが、この作品だけは奇跡の例外。全てにおいてクオリティーが高いです!!

僕は男ですが、男に萌えたのは初めてでした!!
(ホモではないですよ!ノーマルですよ!)
見ればわかると思います!!

投稿 : 2018/05/20
閲覧 : 438
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3

藤乃 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

巌窟王

小説『モンテ・クリスト伯』原作とするGONZO制作のテレビアニメ。
舞台は中世と近未来を融合させたパリで、宇宙船が出てくるなどSF要素があります。
面白い世界観で楽しめますが、突然登場するパワードスーツはさすがにミスマッチすぎて困惑しました。

強烈な色彩の作画がとても幻想的で美しくて圧倒されます。
特に、衣装やジュエリーの芸術的なデザインに魅了されます。
作中の音楽も素晴らしく、優しい曲調のOP「We Were Lovers」からその世界観に引き込まれます。
ED「You won't see me coming」は復讐に燃える心情を表すような激しい曲で、毎回入り方が秀逸で痺れます。

モンテ・クリスト伯爵を演じている中田譲治さんの色気のある渋い声がキャラクターにピッタリです。
ただ、何人かの声優さんの演技が不自然に感じて、物語にどっぷり浸れませんでした。
また、私には主人公アルベールの思慮が浅く、正義を振りかざす性格に毎度うんざりしました。

物語はモンテクリスト伯の復讐劇を描いたミステリーで、その中で様々な人間ドラマが展開します。
序盤はかなりスローテンポですが、中盤から終盤にかけては盛り上がっていきます。
ただ、ストーリー展開はわりとベタですし、結末も拍子抜けで個人的にはそれほど引き込まれなかった。
音楽と映像を楽しむおしゃれな作品という感じです。

投稿 : 2018/05/12
閲覧 : 267
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3

TFBit96935 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

次元が違う傑作

 デュマの原作をアニメ化するにあたり、SFテイストにしたのは素晴らしい発想である。また、青年たちの人間関係を主軸に置いた点も非常に興味深い。

 また、音楽や作画はスタイリッシュで、映画を見ているような迫力とクリムトの絵画を鑑賞しているようなメタリックでなまめかしい芸術性も感じられる。

 伯爵の誘導によって、最も精神的に幼いアルベールが無邪気に人間の闇をえぐっていく様は痛快である。

 人間関係がダイナミックに変化し、人々が堕落し破滅していく様子は繰り返し見ても飽きさせない。

 本作品の制作者のセンスの良さと、原作者の傑作を生みだした才能に感謝したい。

投稿 : 2018/04/27
閲覧 : 294
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1

saiha さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一番好きな作品

とにかく中田譲治演じるモンテクリスト伯がかっこいい。
そして最終的にそれを凌駕するまで成長する主人公アルベール。
作画が独特なので人を選ぶと思いますが、もっと評価されてほしい作品です。

投稿 : 2018/03/07
閲覧 : 258
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2

Maskwell さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

それでも信じぬく力がきっと勝つ

まるで一つのオペラでも見ているかのようなアニメ。
別にミュージカルが挟まっているわけではない。

本当に深い真理描写が細やかに描かれているという点で、まるで名優の舞台でも見ているかのような錯覚に陥った。

アニメでなかなかできないことを「アニメでしか出来ない」ことを使って上手に昇華している作品だと感じた。

どういう結末になっていくのかを色々想像しながらアニメを見ていくタイプである自分にとってはかなり相性の良い作品だった。

深く考えながら見てもいいし、ただ世界観を楽しむだけでもいい。

岩窟王という古典文学をベースにしているのでなかなかとっつき辛いように見えがちが
とりあえず肩の力を抜いて見てみることをお勧めする。

原作?の岩窟王との対比も面白いが
そのあたりは最悪見終わったあとに考察サイトで充分かと思う。

主人公の幼さと、だからこそある強さ。
このあたりは是非注目して欲しい。

投稿 : 2018/01/31
閲覧 : 213
サンキュー:

0

ネタバレ

シルメリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

本日語呂合わせで「いい服の日」らしい11/29

そんなに日見終わるとは私、もってるなぁ!
友に進められて見無かったこと、十数年w
見無かったことに後悔も無いし当時見てたとしても
評価自体は変わらないだろうかな?
成長している分、モンテクリスト伯爵の魅力は
十分すぎるほど伝わってきたから結果良し!!
色彩が豊かで特に服や髪が特に力が入っている
オサャレアニメ。(←わざと)服の柄が幾何学模様やドットやボーダーやストライプやチェックやタータンやドットや迷彩やアニマルと多種多様な柄が服に固定というより画面に固定されてて人物が動くとその動きに合わせて柄が動くという芸術的なアニメーションでしたね。
物語は簡潔に言うと「復讐劇」です。
アニメーションなんだけど何処かオペラを見ているような錯覚を起こします。雰囲気♪♪
まぁ、オペラなんか見たこと無いけどw
貴族階級とか結構興味があったので序でに。
公爵
侯爵
伯爵
子爵
男爵
準男爵
騎士
と様々あります。国によっても種類の数も異なりますがおおまかにこんな感じです。世襲制と一代制の2種類で分けられ、男爵と騎士が一代制らしいです。
偉さとかは、よく知らないのでアニメとかでそういう成り上がり的なものがあったら面白いかなぁと思ったり思わなかったりw世襲制の時点で無理だろうけど。今流行の「七つの大罪」に次に来て欲しい。
役職的な?そんな感じです♪
響だけで言うなら「辺境伯」が好み♪♪♪
個人的雑感としては、アルベールは最終的にエデとくっついて欲しかったかなぁと思った次第。
因果的に。復讐に友の力で踏みとどまった側と復讐に囚われた姫とのカップリングが理想かな♪
テーマ性をより強く伝えたいならねぇ。
あっそうそう、決闘の件、あそこはもっと工夫しないとダメだよ!バレバレすぎて萎えたよ~。
未来のお話なんだから、音声とかいけるだろうに。
婚約者に会えない件も、「携帯電話」も無い未来なのか?と疑問符!宇宙に行けて、「携帯電話」も無い未来は如何なモノか?
お子ちゃまには向かない「大人アニメ」でしたとさ

投稿 : 2017/11/29
閲覧 : 285
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8

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

月面都市ルナで繰り広げられる仮面舞踏会、オペラ座の夜

2004年放送のテレビアニメ 全24話

原作 アレクサンドル・デュマ「モンテクリスト伯」アルフレッド・べスター「虎よ虎よ」
監督 前田真宏 構成 神山修一 キャラデザ 松原秀典
制作 GONZO

モンテクリスト伯/エドモン・ダンテス CV中田譲二
アルベール・ド・モルセール子爵 CV福山潤

名作SF小説「虎よ虎よ」のアニメ化がなぜ駄目だったのか。
これにつきますね。
「モンテクリスト伯」なら著作権が切れてますので問題は無いでしょうが。
監督はモンテクリスト伯の物語で設定に虎よ虎よを取り入れたとは言っているようです。
テレポートはありませんが、19世紀文化世界が月に移植されSF的世界観が作り出されています。

このアニメはモンテクリスト伯こと復讐の鬼と化したエドモン・ダンテスの物語ではありますが、
主役は目立たなかった脇役のアルベールです。
視聴者はアルベールの視点で謎の伯爵を見ることになるのです。

月面都市ルナで繰り広げられる貴族たちの社交界。
仮面の舞踏会、オペラ、カーニバル、闇の貴公子たちの暗躍。
テクスチャを多用した映像は、当時では衝撃的でした。
2004年ですからね。すごいです。
萌え文化の先取も重要な要素です。
特に男の娘ペッポ CV中原麻衣は時代を考えるとあり得ないくらいです。
現代の目の肥えた視聴者にとってはもはやレトロ感が感じられるかもしれませんが。

この作品もマニアにしかお勧めしませんが、挑戦的作風は結果的に成功した、
優良作品ではあったと思います。
魅力的なキャラが多く、構成脚本も優れていて忘れられるのは惜しい作品です。
毎年大量の良作アニメが作られている時代ではこのような作品が若い人の目に留まる可能性は少ないでしょうね。

何かの機会があった時はぜひ完走してほしいと願います。
後悔はしないと思います。良作です。

投稿 : 2017/11/15
閲覧 : 446
サンキュー:

20

ゆうまる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

普段と違う刺激のアニメを見たい方にぜひおすすめ!!

このアニメは原作が有名なのですがアニメだけ見ても作品の内容を理解できます

独特な世界観なため(作画などふくめ)3話ほどは最低でもみてもらえば途中で断念することはないです。

OP,EDは普通です

投稿 : 2017/10/24
閲覧 : 252
サンキュー:

2

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

海外名著が原作。独特な映像が世界観を作り上げている。

もちろん多少アレンジはされているが、名著「モンテ・クリスト伯」(邦題:岩窟王)を原作としたアニメなので、ストーリーは文句なしに引き込まれて良い。

ただし、主人公はモンテ・クリスト伯ではなく、伯爵の行動に大きく影響し、影響されるアルベールという少年の視点で描かれている。

何しろ映像が独特。これがダメな人もいるかもしれないが、私は好きだった。
まるでそれこそヨーロッパの豪邸のカーテンの模様をスクリーントーンのように張り付けたキャラクター達の豪華衣装が毎回楽しみだった。

----2017年8月再度視聴。追記。----------------------------

本来脇役のアルベール視点で観たストーリーへと大きく設定変更されている点に賛否があるようだが、私はアニメとしてはこれで良いと思っている。
モンテ・クリスト伯爵中心にこの作品を描いてしまうと、憎悪が前面に押し出された陰鬱とした雰囲気になることが危惧されるからだ。
そう考えると、この陰惨な復讐劇に翻弄される15歳の少年が、苦しみ・傷つきながらも成長していく様に、「希望」という一筋の光が差し、救いの要素が加わる。これで作品として上手くバランスが取れているのだと思う。

子供世代であるアルベールとその親友であるフランツ、婚約者のユージェニーの3人の友情関係と、親世代の伯爵たち3人の若かりし頃の友人関係が、似ているようで全く違うものであるという対比の構図も良い。
彼らの友情や愛情とリンクしたOPの歌詞も、誰かに宛てた切ないラブレターのようで美しい。
親世代の大人たちの犯した過ち、友情や信頼関係の歪みや憎しみ…これら「負」の遺産を、子供世代のキャラクター達がどう受け止めて行くのか…という点がこの作品の大きな見所となる。

アルベール役の、当時まだ若手であったろう福山潤さんには、その声色だけでなく演技の面でも非常に瑞々しさを感じた。
青臭くて、愚直なほどに純粋で、人を疑うことを知らない少年、という役どころにピッタリとはまっていたと思う。

ただ、こうして幾年かを経て見返すと、当然だが最初に見た時ほどの感慨には浸れないものだ。
今にして思えば、この★の付け方は若干過大評価な気はするが、初見の時の自分の気持ちはそのまま取っておきたいので、変えないでおきたい。

投稿 : 2017/09/04
閲覧 : 336
サンキュー:

9

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巌窟王 -がんくつおうのストーリー・あらすじ

パリの青年貴族・アルベールは退屈な日常に飽き、刺激を求めて、親友のフランツとともに、カーニバルで賑う月面都市・ルナを訪れていた。
そのころ、ルナの社交界では東方宇宙からやって来た謎の紳士、モンテ・クリスト伯爵の話題でもちきりだった。オペラ座でモンテ・クリスト伯爵の姿を見たアルベールはその存在感に圧倒され、成金とも怪人とも呼ばれるその紳士に興味を引かれる。やがて、モンテ・クリスト伯爵との交流を深めていったアルベールは、伯爵の妖しい魅力の虜となっていく…。
(TVアニメ動画『巌窟王 -がんくつおう』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2004年秋アニメ
公式サイト
www.gankutsuou.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%8C%E7%AA%9F%E7%8E%8B_%28%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83...

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