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「ガンバの冒険(TVアニメ動画)」

総合得点
74.0
感想・評価
154
棚に入れた
791
ランキング
959
★★★★☆ 3.9 (154)
物語
4.0
作画
3.7
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.1

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ガンバの冒険の感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「七匹のネズミ」。「さぁみんな、シッポを立てろ!」。

 巨匠出崎監督の代表作として「あしたのジョー」に並ぶくらい古典な名作。王道冒険活劇としての完成度の高さは「未来少年コナン」に匹敵するかもしれない。明朗快活でシンプル、そしてなにより冒険のワクワクとドキドキに満ちている。


 小さい頃にみたことがあったが、イカサマが好きだったことくらしか覚えてなかったが、ガンバのcvも三平に続いて悟空こと野沢さんだったとは…。どんだけこの人は王道主人公の声をしてるんだろうか。


 そして、本作を見た人なら確実に一番印象的で、幼少に見ればトラウマ必須なノロイの恐ろしさは時代を超えて凄かった…。「うしおととら」の白面の者に影響を与えてるんじゃないかってくらい邪悪で狡猾で、シンプルにビジュアルのちからとしてもう怖すぎ!。特に不吉すぎるedの最後に映るノロイの姿は曲の素晴らしさと合わさって忘れがたい。



 プロットとしては、子供向けにネズミを主人公にした「七人の侍」といった感じです。しかし、「七人の侍」と違うのはやはり主人公が王道主人公のガンバだから、とにかく快活なエネルギーに満ちている。


 流石は出崎監督だけあって、薄っぺらな教科書的な物語ではない試練と哀しみが見事に活きているが、全体的には本作を象徴するモチーフである海に喩えられるような大きくて風通しが良い物語となっている。



 複雑さはないが、こういうシンプルさが良い古典的な作品は、文学に例えるなら自己分裂がまだ人々に訪れる前の時代、シェイクスピアやホメロスのように語り手の自意識が出しゃばらすに面白い物語を語ることだけに集中していた作品たちを思わせる。

  
 本作の魅力としてはキャラやストーリーも素晴らしいが、とにかく背景美術が素晴らしい!ジブリでも名を挙げた男鹿さんがやってるだけのことはある。昨今背景美術はリアル派が主流だが、本作などは見事に美術としてグラフィカルで最高!。


 良い感じの汚しを多用した正に美術として、絵としての美しさがある。リアル系の背景ばかり見てるとそれが当たり前に思えてしまうが、作風に合わせてもっと表現の幅があっていいのかもしれぬ。



 本作を見終わった感慨は「よりもい」を見終わった後に似ている。人は旅を、冒険を求める。なんのために?。そんなことは些末なことだ。必要とか目的のためだけに人は生きるわけじゃない。人にはそれらを遥かに超えた「大きなもの」に向かう時、自分自身も大きくなり得る。世界の広さを感じた人こそ、その大きさを自分の心に取り入れられる。


 ガンバの歌が聞こえる。朗々と響くガンバの歌が、冒険の歌が。


 どんな人嵐が襲ってこようと、本作を見れば聞こえるだろう。心の大海原に轟く波の歌が。


 「さぁみんな、シッポを立てろ!」
 

投稿 : 2024/01/24
閲覧 : 385
サンキュー:

18

青星アーツ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

赤い冷月のうなり、尻尾をたてろォーー!!!

 都会ネズミのガンバとボーボから始まる冒頭、しだいに知恵者や力持ちの仲間を増やし、陸海空を巡る冒険の旅が始まった。野生の獣や自然、人間との駆け引きを繰り広げながら、必死に走り島を進む7人と彼らにであう者たち。彼らの涙なしには越えられない旅でした。ネズミから見た世界が基本となっていて、動くものはどれも巨大。特に、肉食動物の俊敏さや賢さは人間よりも恐ろしいとさえ思われた。その獰猛さへの恐れをガンバたちと共有できたのは、小動物にとっての野生生物の存在感の大きさを演出が効果的に伝えているからだと思います。
 最後の対決はもうひと展開期待しましたが、小さな世界で起こるシビアにも感じる冒険の物語には、多くの感情の揺れが見られました。

投稿 : 2023/12/08
閲覧 : 89
サンキュー:

3

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

子供だった自分に強烈に刻み付けられた、ノロイという史上最恐クラスの悪役

たまには古いアニメのレビューでも(笑)

放送当時は生まれてないので子供の時に再放送で見ました。
大人になって終盤だけ、どこかで見た気がする。
昔の事なので完全に覚えてません。
足りない所は少しwikiで補ってます。
ご了承ください。

7匹のネズミが白イタチのノロイに苦しめられてるネズミたちを救いに島へ向かう話。
序盤から中盤は島へたどり着くまでの冒険劇。
人間も出てきてネズミの視点から描かれれている。
ただ、犬に襲われるとか、列車に潜入して人間に噛みつくとかくらいであまり覚えてないんだけど、ネズミから見ると野犬も人間も恐ろしい存在でそういう風に描かれているのが印象的。
それ故に緊張感が生まれてハラハラする。

個人的には終盤のノロイ達との戦いが本番。
ここはかなり覚えてる。
とにかくノロイが滅茶苦茶怖い。
10歳くらいの時だったから泣くほどではなかったけど、こいつはヤバいなと子供ながらに思ったものです。
ノロイは強くて残忍なだけでなく頭が良い。
順太というネズミを人質に取り兄の太一を利用するという狡猾さも備えている。
その上催眠術まで使うという今思えばとんでもない悪役でした。

昔のアニメらしくシビアな展開。
容赦ないバトルで死傷者続出。
先述の太一の裏切りで死んでいった一郎。
太一はイタチにリンチされ死亡。
重要キャラで死なないんじゃないかと思ってたネズミの長老も死亡。
目を背けたくなるような展開ばかり。

ラストバトルは渦に飲まれたと思われたノロイが生きておりバーサーカーモードで大暴れ。
7匹のネズミたちが一斉に噛みついてやっと倒すという壮絶な戦い。
やっと倒せたかと安心感の後に感動がこみ上げてきました。

これだけだとなんのこっちゃではあるが、ノロイとの戦いに突入してからの数話はとにかく濃くて自分の中のアニメ史に残るエピソードだと思う。

ノロイの事ばかり書いてるけど(笑)ガンバ達7匹のネズミも個性的でちゃんと役割が与えられているので要らないキャラが居ない。
冒険劇なので楽しい場面もある。
声優は野沢雅子さん、内海賢二さん、富山敬さん、大塚周夫さん等、錚々たる顔ぶれ。
ノロイが怖いのは大塚周夫さんの演技のせいでもある(笑)

OP「ガンバのうた」
陽気な雰囲気で冒険劇のワクワク感を高めてくれる。
終盤はこの歌を聴いてる時だけ平和(笑)
ED「冒険者たちのバラード」
OPとは正反対のタイトル通りのバラード。
心に染みます。
終盤まで登場してないノロイの怖さを教えてくれます(笑)

友情、仲間、冒険、バトルといった要素だけでも素晴らしい出来なのだがノロイという最強かつ最恐かつ最高の悪役を入れてきたことで更に素晴らしい作品になったと思う。
昔のアニメなので作画とか技術面には目をつむって欲しいけど、今のアニメに物足りなさを感じている人には超お勧め。
(作画は昔ながらだが味があるし、ノロイの怖さを引き立ててると思ってるが。)
シビアな内容だけど子供向けだから難しい話じゃない。
でも大人も楽しめるよく出来たアニメ。
大御所声優の少し若いころの演技を堪能できるだけでも価値がある。

しつこくなるけど、とにかくノロイが怖い。
そのインパクトが強すぎる。
子供だったから特に強く残ってるのかもしれないけど、おっさんになった今でも怖いって思いそう(笑)
こんな悪役、中々居ないって思えるアニメ史に残るキャラじゃないかなぁ。

あまり上手く書けなくて視聴意欲がそそられないレビューになってしまい申し訳ないです。
気になった方は是非少しだけでも見てみて下さい。

投稿 : 2022/05/15
閲覧 : 210
サンキュー:

5

ネタバレ

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名作ガンバを何とか視聴

1980年代アニメは観れるのだが、自分でも1970年代アニメは少し作画に目がいってしまう

何度も挑戦していたのだがやっと視聴することができた

ザクリ・ノロイの回はかなり盛り上がるのでみてられるのだが
児童文学なので子供の頃に観たらもっと楽しめたのかな

個人的には、人間の出てくる回とかはジーンとくるものがあった
ネズミ視点で描かれていてホントここら辺面白いな

良い機会に恵まれてよかった

投稿 : 2022/03/11
閲覧 : 174
サンキュー:

1

ネタバレ

ひろぞう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

日本アニメ史上に燦然と輝くキングオブヒール

本作を語るには日本アニメ史上に燦然と輝く
キングオブヒールの「ノロイ」の存在抜きには語れまい
ノロイの場合悪党を通り越して
「全身是悪」そのものほかの成分が存在しない。
そもそもネズミたちに比べてイタチたちはでかいんだが、ノロイは一際堂々たる体躯を誇り
また頭も切れ、口舌も労する、尚且つ超能力持ち
それら全てを駆使して「絶対悪」として、主人公たちにまさに立ちはだかる
その絶望的ともいえる状況からの打開が本作の見所で
逆に言うとノロイほどの「巨悪」を生み出せない昨今の作品では
特にノロイ級の恐ろしい敵出しちゃうと子供番組だと、瞬間視聴率下がっちゃうから
所詮の小悪党相手、または見解の違いと言うだけで、理不尽なまでの力の行使を躊躇なくやるから
なろう系を中心とした「おらおら系」主人公に、反感のスパイラルが大きく渦巻いてしまう
ノロイほどの巨悪に対してなら、それに対抗するという大義名分が立つ物の
所詮小悪党だろこいつ「ら」程度に過剰な力の行使を躊躇なく行ってしまっては
主人公の傲慢さの方が際立ってしまう
もちろんノロイほどのキングオブヒールを作り出すことはとても難しい
作り出せないのなら主人公像も変容させるべき
もちろん一部そう言う作品に対してのマニアがいることは認めるが
王道覇道あっての邪道なので
邪道ばかり世に憚ってしまっては、まさに世も末になってしまう。
ノロイが何故キングオブヒールなのか?
そしておらおら系主人公たちが何故そんなにも嫌われるのか?
それを対比してみれば答えは自ずから導き出されるもので
つまり昨今のなろう系「おらおら」主人公とノロイは同一の存在であるから
当然ヒールは世から疎まれるただそれだけの理由、必然なのである。

投稿 : 2020/07/19
閲覧 : 346
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

リアルタイムでも観ていたし

リアルタイムでも観ていたし、再放送も何度も観た。
それくらい好き。
白い悪魔ノロイが怖すぎ!!

投稿 : 2019/05/08
閲覧 : 348

OK! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

2019/01/15 終了

投稿 : 2019/01/15
閲覧 : 366
サンキュー:

0

ネタバレ

聖剣 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

冒険活劇の王道

★★★★☆(4.0)

幼少の頃、確かに見ていたと記憶している
(もちろん再放送w)
が、
それこそストーリーなんて覚えているわけもなく、
改めて見てみると、
個の立ったキャラがパーティーを組み、
目的達成のために旅をするなんて
JRPGも真っ青な王道展開の、その源流を見た気がする。

加えて、
荒々しく力強い作画、
エキセントリックな配色、
陽気なOPに対し、何か怖さすら感じるED。
そのどれもが
今日のアニメに慣れてしまった自分にとっては
自由に満ち溢れたクリエイターの熱い魂に触れた気がして
当時の機運を妬ましく思えてしまう。

さて、
この話の敵、ノロイについて。
幼少期に見たことでトラウマになったという声も。
自分はそこまでには至らなかったが、
インパクトで言ったら間違いなく強烈!

その証拠に
{netabare}
■■■□□□□□□□□
└序┘└─ノロイ編─┘

これくらいの感じと、自分は勝手に思ってたら
実際には

■■■■■■■■□□□
└─序盤中盤─┘└ノロイ┘

コレくらいの話数。{/netabare}

いやぁ~、ノロイの衝撃ってハンパない!
まさにアニメ史上最恐のラスボスといえるんじゃないかな

投稿 : 2018/09/14
閲覧 : 343
サンキュー:

16

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

悪役ノロイのインパクトが凄まじい昭和の名作

このアニメは、1970年代生まれの方ならほとんどが
知っているであろう昭和の代表作である。
私自身は、インターネットで存在を知ったため
リアルタイムで視聴したことがない。
今回、見る機会がたまたまあったため
レビューを書くという意味も含め視聴した。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
港内で行われているパーティーに、ガンバとボーボが訪れた。
その後、しばらくすると傷だらけになった忠太がやってくる。
自分の故郷を支配する、白イタチ・ノロイを倒すために
協力して欲しいと懇願するためだ。ノロイの話を聞いて
逃げ出したものがほとんどであったが、ガンバ達6匹は
承諾し、7匹でノロイを倒すために出発する。

ノロイ島に到着するまでの流れが1~19話
ノロイとの決戦が20~26話である。
序盤は、7匹の個性や過去に焦点を当てているため
一部の回を除き、テンポはゆっくりしているが、
ノロイ編から雰囲気がガラッと変わる。

この作品の凄いところは、7匹の性格を上手く
活かしているところだ。原作では、15匹であったため
7匹に減らしたらしいが正解だと思う。
焦点がぶれてしまうからだ。
そのため、一部のキャラクターには原作にしか
登場しないキャラクターの性格が反映されている。

7匹の中では、ヨイショが一番好きだ。
最初の頃は、我の強い奴だと思っていたが
面倒見もよく、情に厚い。私が、仮に女だったら
惚れてしまいそうだ。
ガクシャとイカサマも好みだ。

作画も気合が入っている。当時のことを考えても
相当すごいと思う。丁寧に作りこまれていると感じた。
また、セル画の素晴らしさをあらためて感じた。

キャラクターに関しては、ノロイのインパクトがすごすぎる。
他にも、猫、犬、ザクリといった厄介なものは登場するのだが、
ノロイの前では霞んでしまう。
出だしから、こいつは明らかにやばいやつだと実感できる。
知能も非常に高く、言葉巧みに誘惑させることで
ネズミ達が疑心暗鬼になるシーンも多い。
部下にも容赦しない徹底された冷酷さ。
白に対する執着心からきているのだが、邪悪そのもの。
白い悪魔とはまさにこのこと。

ちなみに、うしおととらに登場する悪役
白面の者のモチーフになったと言われている。
モチーフにしたくなる気持ちがよくわかる。
アニメ史上最悪最強の存在として呼ばれているが
このキャラを越える悪は存在するのだろうか。
カリスマ性もある純粋な悪だと私は判断した。

個人的にはザクリ編が面白い。ノロイ程ではないが、
黒ぎつねであるがゆえにザクリの恐ろしさに
一層磨きがかかる。単独でありながらも主人公たちを
翻弄していく様は印象に残りやすい。
そこで出会ったリスたちと何回か接触するが、
その際中のやりとりも深い。
未熟ながらも考えらせられた。

10話はいらないと感じた。話も進んでいない故、
イルカがかわいいくらいの感想しかない。
25話構成でも問題ないと思う。

私の中では名作だと感じる。アドベンチャー物が好きな方
は一度視聴して見てほしい。また、悪役キャラが
好きな人もオススメする。こういったクオリティの高い
アニメを再度作って欲しいなと多々願うばかりである。

投稿 : 2017/10/13
閲覧 : 457
サンキュー:

16

みいちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なんか好きです

子供のころ「冒険者たち」という原作の小説を読んでドハマりしてました。
動物が活躍してちゃんとストーリーになっている物語って少ないので、当時本当に大好きで何度も読んでいた記憶があります。

大人になってふと思い出したのでアニメ版を視聴。
(動画配信サービスや普通のレンタルショップになかったので随分探しました・・・。ゲオオンラインのポストレンタルでお安く入手できます)

昔のひたすら物語を追いかけていた頃の懐かしい気持ちで視聴でき、とても楽しかったです。
何よりしっかり冒険して色々なものが全てネズミ視点なので面白いです。
ネズミにとっては色々なものが船になったり道具になったりするものですね~

冒険がしっかりしすぎた故に、ノロイの話がやけにすぐ終わってしまった感じがしましたが結構小説版とちがうオリジナルな部分が多く、新しいガンバを見ているようで楽しめました。

全体的にこのすごいハラハラして面白いシーンやグッッと感動するシーンはなかったですが、懐古の気持ちがあるので自己評価だけは高めな作品です

劇場版も見てみる予定です

投稿 : 2017/06/22
閲覧 : 393
サンキュー:

6

ネタバレ

もじゃくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

昔のアニメはいいね

富山さん、大塚さん、内海さん、野沢さん、ムーミンのミーの声優の人、亀仙人の人、昔の人って演技力がありますね。安心してみていられます。あと、エンディングの歌詞、センスありますね。あんなのふつうじゃあり得ませんよね。2番まで聞けば納得できますが、1番だけだと…分かる人は分かると思います。

投稿 : 2017/02/23
閲覧 : 253
サンキュー:

3

ペガサス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

不朽の名作

斎藤惇夫の小説を原作とするネズミたちが主人公の冒険アニメ。
子供のころに夢中になって観たものだが、現在においても視聴に耐えうるアニメ史上不朽の名作である。

当時のアニメのコミカルな動きや軽快なテンポとストーリー展開は、子供でなくとも充分楽しめるものであると言えよう。
ネズミの視点から世界を見るのは物の尺度が変わり、人間の感覚からすると異世界のように見えるのが面白い。

そしてなんと言っても、宿敵ノロイの存在感だろう。
ストーリーの始まりから、その禍々しさが囁かれ、まさに全編において呪いに取り憑かれたように畏怖する存在として君臨する。
その恐怖と絶望の演出は見事なもので、緊張感がストーリーを弛緩させることなく持続する。

作中で唄われる「早瀬川」が良い曲である。
その唄の詩がノロイからネズミたちを救う謎解きとなる演出も面白い。

投稿 : 2017/01/09
閲覧 : 279
サンキュー:

5

オヤジですがなにか さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とりあえず見ろ!

往年の名作冒険譚。
とにかく燃える。
勧善懲悪だけでなく、苦難に立ち向かう姿勢など、今の世の中で薄れつつある日本の心を映しだしている。
必見!

投稿 : 2016/10/02
閲覧 : 277
サンキュー:

4

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

邪悪なるカリスマ ノロイ

知力と武勇、残忍、獰猛、狡猾。慇懃さの中に妖しく輝くカリスマ性。邪悪に加味すれば猛毒となる、ヒトの考え得るあらゆる要素を糧に生まれた白イタチの王ノロイはアニメ史上最悪の怪物として姿を現しました。

幼少期、彼を前にして抱いた恐怖と絶望感は一生消える事の無い影を私の心に落としました。後に彼の正体(当時イタチという生物を知らなかった。)がヒトから見れば脅威となり得ぬ存在であると知った後でも、その印象は完全に消えて無くなる程に色褪せる事は無かったのです。ノロイは暗闇の中で爪を研いでいます。そして時に、忘れ去った筈の記憶の底から静かに優しく語りかけるのです。

憎しみでも嫌悪でもない。彼を評価する言葉としては畏怖という言葉が最も相応しい。

再試聴後、省みると私のアニメ履歴は幼少期にノロイから受けた恐怖の印象を克服する為に辿られたものである一面も否定出来ない様に思われました。

以下、本作品のレビューとなります。

不屈の精神と勇気溢れる主人公のガンバ、食いしん坊で穴掘り名人のボーボ、抒情的ながら冷静さを忘れないシジン、力持ちで面倒見の良いヨイショ、知性派ながら時に情熱的なガクシャ、イダテンの二つ名を持つ粋なヤツイカサマ、そして一行の案内人にして使命感に燃える忠太、以上7匹のネズミたちが宿敵ノロイの待つ、その名もノロイ島目指して旅立つ冒険物語です。

ネズミに明確な人格付けがなされている点は、同じ様に犬に人格を付与している作品「銀牙 -流れ星 銀-」と似通った所がありますが、「銀牙」に登場する犬たちが全員戦闘に長けたファイターであるのに対して、こちらは個性派揃いです。仲間それぞれに得手不得手があり、時に協力し、時に衝突しながらも、それぞれの持つ性格、特技を生かして、互いを補い合いながら困難を切り抜けていきます。

上記の様なネズミの性格付けの他、ネズミが筏で航海したり、鉄釘を持ってイタチに挑んだりするなど、作品全体にわたってファンタジー色の強い部分が見られますが、一方で、小さく非力なネズミの視点から、イタチを始め、人間、キツネなどの脅威が描かれる事もあり、この様なリアリティが垣間見えるシーンの描写は白眉と言えます。

元気いっぱいでにぎやかなOP曲「ガンバのうた」、本編終了後に死の影を落とす「冒険者たちのバラード」、両曲とも素晴らしいと思います。特に後者は名曲中の名曲と評したいです。

自分にとっては全話通して視聴した初めてのアニメなので、思い出と共にレビュー書かせて頂きました。

投稿 : 2016/05/05
閲覧 : 667
サンキュー:

19

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

ネズミ

ノロイ恐い。
当時、借家の排水口からどぶねずみが出たの思い出した。

投稿 : 2016/03/26
閲覧 : 208
ネタバレ

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

個人的ランキングNo.1

♪あっさひが~
 の~ぼれば~
 の~ぼ~れば~よ~

 おれの~ち~が~
 さっわっぐの~さ~♪

{netabare}街ネズミのガンバは親友のボーボと共に、噂に聞いた海を一目見ようと、港への小さな冒険に出る。

やっとたどり着いた港の倉庫では、船乗りネズミたちのパーティーの真っ最中だった。
ひょんな事から船乗りネズミのリーダー、ヨイショと勝負することになったガンバだが、倍もあるヨイショを相手に一度も『参った』と言わず、一同を呆れ返えさせながらも、一目置かれる存在となる…

突然、饗宴の終わりを告げるかのように、扉を叩く音が鳴り響き、開かれた扉からは、嵐にずぶ濡れになった血塗れの若いネズミが倒れ込んできた。

忠太と名乗る傷だらけの若いネズミは、悪いイタチから島を救ってくれる仲間を探してきたと言う。
しかし、忠太が『ノロイ島』から来たと知るや、勇敢な船乗りネズミたちは背中を丸め、忠太に背を向け去って行ってしまった。
…ヨイショでさえ、己の右目を奪った怪物の名を聞いただけで青ざめ、シッポを下げてしまったのだ。

憤るガンバは、一匹、手負いの忠太を背負い、忠太の乗ってきた船に乗り込む。
…初めて乗る船のエンジン音と振動に慌てふためくガンバ。
彼をたしなめたのは、なんとヨイショであった。

ヨイショは幼なじみのガクシャと共に、恋人と子分を捨て、ノロイと戦うことを決断したのだ。
医者が専門で職業詩人のシジン、訳あって生まれた街を捨ててさすらいの旅を続けるイカサマ、そして、ガンバの親友ボーボの7匹は一路『ノロイ島』を目指す。{/netabare}

いっえも~まっちも~
さっらりとすて~て~

きっのみ~き~のまま~
ふ~ね~にの~る~♪

シッポを立てろ!
冒険の始まりだ!

投稿 : 2015/11/14
閲覧 : 585
サンキュー:

21

ネタバレ

コーヒー命 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ガンバの冒険

この作品は私が500ページを越す本を読んだ始めての作品だったと記憶している。小学生のときの話だが。その後、アニメになりあまりに挿絵と違う事に驚いた記憶もある。ノロイという、いたちと仲間を食われた鼠の話。アニメの鼠が今見るとずーっと先にとっとこハム太郎になったのでは?と思わせる可愛さだ。今年映画になったようなのでまたアニメの方も人気出るのかな?でもぜひ小説版で読んで想像してびびって欲しい。

投稿 : 2015/10/09
閲覧 : 279
サンキュー:

1

ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

真っ向提示な昭和の快作

旧作紹介するとき、当時自分は喜んで観てたけど、
今の方たちにはどうだろう?資料的価値?と言われてもね、
面白いかどうかが大事なんだしね、
時代背景やセル等技術的背景等鑑み、
当時としては~とか言い訳じみた逃げ恒常無しに、
クオリティー含め堂々と、
今の方たちにも自信持ってお勧めできる作品は、
アニメがまだ子供向けと揶揄されてた時代、
所詮子供向けって感覚に真っ向から立ち向かい、
子供達限らず世間に真剣に何かを伝えよう、
そんな気概溢れた人たちがいた、作品があった、

ガンバの冒険。
1975年東京ムービー、監督出崎統氏、作画監督椛島義夫氏、設定レイアウト 芝山努氏

ガンバというのはネズミさん、
どんな困難にも立ち向かう熱い心持った、
正義感バイタリティー行動力抜群のガンバと仲間たちの冒険活劇、
{netabare}
とある島で残忍なイタチに苦しめられてるネズミ達を助けようと、
仲間のネズミ達と共に海に出る、
航海途中様々な困難を仲間と共に切り抜け、
ついに目的の島にたどり着く、、 {/netabare}

仲間のネズミも各々個性的で魅力的でね、
中でもイカサマって奴、皮肉屋だけどいい奴で、
主人公食っちまうんじゃないかってくらい抜群のキャラだった、
他にもヨイショ、情に厚く涙もろい親分肌の船長、
ガクシャ頭脳労働理論派、ガンバの親友のボーボーもいい味だしてたな、
視聴側も其々にファンいたりね、
中人もガンバの野沢雅子女史(最高だった)
イカサマ役堀絢子女史 ガクシャ役富山敬氏、ヨイショ役内海賢二氏等
今思えば層々たる皆様なんだけど、

特筆すべきはラスボス、大塚周夫氏演じる白イタチのノロイ、
当時アニメ史上最悪最凶ってくらい、
描かれ方も怪物じみてるけど凶悪さが半端ない、
惨忍な上狡猾だから始末に負えない、
徹底したネズミ目線ってのもあって、
その辺りの描写も卓越した作品で、
ネズミからすりゃ人間もえたいの知れない巨人だし、
犬やイタチも化物なんだけど、
ノロイだけは別物別格だったね、
トラウマ化した人もいたくらい(汗)、

航海途中様々な場所での色んな出会いや別れのエピソードが、
各話通して描かれてて、
中には仲間割れや裏切り、死別等酷な場面もあるけど、
ガンバがぶれないんだね、これぞ主人公、
苦難乗り越えた先に立ちふさがるノロイ、彼らの運命や如何に、

作品クオリティーも、
キャラの動き、表情、表現、カメラ、背景、色、
セル真骨頂的凄いものがある、
表情豊かって言い方あるけど顔だけじぁない、
身体の動き全部が表情で、
必要最低限枚数で最大限効果、見事という他ない、
現代アニメ観慣れた方々にもお勧めできる本作品、
機会あらば是非一見戴ければと願う所存。


冒険者たちのバラード
作詞 東京ムービー企画部
作曲 山下毅雄

逆巻く波と閃く空がガンバと仲間を打ちのめす、
度はもうこれまでだ、冒険を打ち切ろう、
けれどガンバは指差した!小さな島を、
カモメは歌う悪魔の詩を、帆柱に朝日は昇る
けれど夕日はお前と仲間のドクロを映す、

とどろく雲は怒涛の海にガンバと仲間を転がした、
これが、ほら始まりだ、何がある?何がある?
仲間の胸は高鳴った、光は其処に、
カモメは謳う歓喜の唄を、舵先に朝日は輝く、
そして夕日は、、お前と仲間の勝利を祝う。

投稿 : 2015/05/04
閲覧 : 532
サンキュー:

25

ネタバレ

セレナーデ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いろんなショック

子供のころ夢中だった『ガンバ』。あまりにハマりすぎて、イカサマのサイコロさばきを見よう見まねして遊んでたら、横から父に「見すぎやわwww」と言われたのはノロイ以上にトラウマだったりします。

てのはいいとして、この歳になって観なおすとショックを受けることがいろいろと。①忠太が情緒不安定。一時の宴や休息を優先するガンバたちを諌めようとして故郷が不安になり涙したかと思えば、別のシーンでは肩組んで一緒にドンチャン騒ぎに参加してたりと、見ててなんだか心配になってきます。②ノロイがイタチでありながら催眠術の使い手というプロットはまったくもって不要。世界観に対してもこの設定だけイロモノすぎて違和感がだけが残ります。③一匹のネズミが多勢のイタチの手にかかって惨殺されるというなんかすごい描写があったこと。今観たほうが堪える。④全26話だったこと。通年アニメのスケールと記憶してたのにじっさいは2クール、しかもノロイとの戦いなんてたった6話ときたもんですわ。そこだけ2クールくらいに思ってたのに。ノロイ以上におそろしいもの、それは、時間の流れ。⑤海鳥に襲われて逃げ惑う忠太とボーボを遠方で忠太とボーボが眺めてる、という作画ミスがあったこと。発見してちょっとテンションが上がった。⑥「チュー太」じゃなくて「忠太」だったこと。⑦今観てもチョー面白かったこと。

というわけで、思い出補正を最小限に封じつつも4.1点献上。

*  *  *

余談の⑧。{netabare}印象に残ったのはノロイ編ではなく、黒ギツネ(ザクリ)討伐編だったこと。厳密に言うと、黒キツネ編でのガンバのセリフです。道中ザクリに住処を荒らされているリスの一族に助力しようとするのですが、本人たちの意思の尊重から、一行は後ろ髪を引かれつつも断念しようとします。そこにガンバが言うわけですよ。「あいつはこの島のノロイなんだ」。ノロイ討伐の目的とリス族救済の動機を接続したと同時に、強烈に退路を封じたことで一気にメンバーの迷いを打ち消し士気を高めた主将の一言、シビレましたね。ここで踵を返しては二律背反を背負うことになると暗喩的に、しかし明確に示した名セリフであります。{/netabare}

投稿 : 2014/11/16
閲覧 : 289
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろい。

懐かしい!
こんな古いのまでレビューあるのか。
この主題歌大好きでした。

投稿 : 2014/07/28
閲覧 : 262
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

史上最強の悪玉!!!!

ノロイ BSアニメ劇場で初めて見た時はかなり怖かったです。最後なんとか勝てて良かったですね。このアニメに出演された声優さんはお亡くなりなられた方が多いので今はさびしさもありますね。

投稿 : 2014/05/15
閲覧 : 240
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

世界一小さくて壮大な冒険譚

その壮大さから1年(約50話)の話数かと思っていたら、見終わってみるとわずか2クール(全26話)の話数で収まっていたことに驚きでした。非常に厚みのある、それでいてよくまとまった物語であると思います。

あらすじ↓(けっこう長いです)
{netabare}
海に憧れてはるばる遠く離れた港までやってきた町ネズミの「ガンバ」と「ボーボ」。ガンバは冒険心が強く勇敢で、ボーボはぼーっとしていて食いしん坊。港で最初に二人は風来坊の不思議なネズミ「シジン」と出会う。

次に港の一角にある倉庫で開かれていた港ネズミの宴会に潜りこんだガンバたちは、港ネズミの長で腕っぷしの強い「ヨイショ」と非常に賢く知識に長けた「ガクシャ」と出会う。

そこで宴に飛び込んできた島ネズミ「忠太」から一同は衝撃的な話を聞かされる。
彼の故郷の島では残忍で強大なイタチ『ノロイ』によってネズミたちが次々と殺され、自分だけは助けを求めるため命からがら逃げ延びてきた。どうか島まで一緒に来て仲間を救ってくれというのだ。

港ネズミたちの間でもノロイの恐ろしい噂は有名で、忠太の前から一人また一人と去っていく。
港ネズミの中では最も強いヨイショでさえ、ノロイに対しては無力さを実感していた。

しかしそんなとき一人だけ忠太に力を貸すことを約束するガンバ。彼の底抜けな勇気と根性に心打たれ加勢を決心するヨイショたち。

島へ向かうための船の中で出会った「イカサマ」も途中で加わり、彼ら七匹の冒険が始まった。
{/netabare}


目的の地へ旅立ってから、彼らはいくつもの山を越え野を駆け島を巡っていきます。

何しろ彼らは小さな小さなネズミですから、その道のりは私たちには想像もできないほど果てしないものでしょう。

私たちの身近にある小物や日常品が、普段とは全く違った視点の異なる使われ方をしているのが面白いです。

行く先々で待ちうける困難。でも決してその現実から諦めたり逃げたりはしません。皆で力を合わせればどんな絶望的な状況でも勝機を掴めるという確固とした意志と絆が感じられます。

それに冒険の中で助けてくれる味方や信じあえる仲間にも出会い、意外にも賑やかな道中が続いていきワクワク感満載です。

人間ドラマならぬネズミドラマの、劇的で素晴らしい展開の数々は中弛みを感じません。


なによりこの物語においての『ノロイ』の存在が、単純な勧善懲悪でない構造を作り出していると思います。

真っ暗闇で月の光に照らされ眩くノロイはさながら神のごとき存在感を放ち、これが‘対立’でも‘戦争’でもなく神への‘反抗’であるかのような物言いでした。

後にも先にもこれほどトラウマになる敵も居ないだろうと思います。


作画は、ネズミの細かい仕草から人間のリアルな挙動にかけての描き分けが凄いっていうのもあると思うんですが、それよりも背景の緻密さが尋常じゃないです。
スタッフの中にレイアウト:芝山努 美術設定:男鹿和雄のお二人だったり、原画に川尻善昭・小林治の名前があったり、金沢比呂司さんに至っては一人原画だったり、今じゃ考えられないような豪華さ。

普通アニメで海を見ると壮大だな、とか綺麗だな、と思う事はあってもガンバのように見ていて酔いそうになる、飲み込まれそうになる怖さは味わえないです。

音楽は、山下毅雄さん。主題歌だけで凄いなーと思っちゃいます。特にED「冒険者たちのバラード」はアニメ史に残る名曲といっても過言ではないかと。
TVバージョンだけ聴くと鬱々とした気分になりますが、フルで聴くとちゃんと冒険者のための曲になっていて、出来ればTVでは二番を流してほしかったと思います(笑)

キャストはスタッフ同様勢ぞろいって感じで、その中でもガンバ役の野沢雅子さんやイカサマ役の堀絢子さん、シジン役の島田彰さん。ノロイ役の大塚周夫さん辺りが印象的です。(端役だとイエナ役の杉山佳寿子さん)
ただ、ボーボ役の水城蘭子さんに少し違和感を持ってしまった所があります。
七匹が中心になった冒険ですが、ガンバとイカサマが特に目立っていました。この二匹が主人公だと思います。



古い作品ですが、今なお通用する普遍的な冒険物語としてガンバの冒険は素晴らしい名作です。


その他思ったこと
{netabare}
EDの冒険者たちのバラードのように、まさにノロイが奏でる皆殺しのバラードになると思われた終盤。

瀕死の状態となってしまった長老ネズミの頼みでシオジ(忠太の姉)が代々島に伝わる‘早瀬川の唄’を聴かせ、長老は安らかに息を引き取る。
この唄をヒントに勝機を掴んだガンバ達が「これからいよいよ冒険者になるときが来た!」と決意を新たにするシーン。

そして最後シジンの語りで皆が冒険に出た真の理由が分かるシーン。

前者は、ついにこの長い冒険の序章に区切りを付ける流れとして申し分ないものでした。
後者は、ガンバたちにとってあくまでノロイを倒すのは冒険の過程に過ぎず、海に魅せられたから、海と旅をしたいから冒険を続ける・・・そういった想いが間接的に伝わり演出的に秀逸です。
{/netabare}

投稿 : 2014/05/12
閲覧 : 496

Amarok さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おもしろい!

子供向けとしては最強レベルの作品だと思います。

物語の主軸は宿敵との闘いなので、若干そこに至るまでの冒険が長く感じました
声優は文句なしです
キャラは文句なしです
宿敵や海、夕陽などの作画はセンスの塊
音楽は文句なしです

投稿 : 2014/04/28
閲覧 : 352
サンキュー:

3

ネタバレ

コタリヌ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

しっぽが欲しくなる

子ども向けのアニメでありながら
何十匹ものネズミが殺されるので怖さもあるアニメ。

けれど、普段は仲間のネズミたちの友情の深さや
笑える楽しさいっぱいで

ワクワク感もとてもある。

一度は見といた方がいいアニメ。

投稿 : 2014/03/22
閲覧 : 318
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

しっぽをたーてーろー!!

むかし、年上のアニメ好きな人にお勧めを聞いたところ
「ガンバだよ。『ガンバの冒険』は観ないと〜!」とのことで、レンタルして観ました。
自分は出崎アニメで育っていなくて、高校生以上になってから『明日のジョー』などの再放送に触れた感じ。

ネズミたちが旅をしながら圧倒的な殺し屋イタチと闘う物語。進撃のイタチ。
70年代の、コントラストの強い雰囲気。
仲間と共に調子にのるコミカルな時も、細かな知恵を繋ぎあって戦略を進める時も、必死で最期の希望を握りしめて闘う時も、いろんな気持ちを凝縮して、出し切る!!っていう集中力がすごい。

ザクザクした絵を、動きに必要なポイントを強調して見せる采配が、か〜っこいいんだー。

子供が『とっとこハム太郎』を見て喜んでたので、
「ウム、過酷なネズミの生き様も見せてやろう…」と思っておもむろに見せたら、案外夢中になって観ていた。
しかし調べたところ、なんとハム太郎の劇場版は出崎統が監督しているではないか⁉

ウム、そっちも観てみようとおもいまっす。

投稿 : 2013/11/20
閲覧 : 483

gagaga123 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大変おすすめ

名作は本当に名作だった。引き込まれるおもしろさ。
出崎統作品はおもしろい。(すべてではないが・・・)

投稿 : 2013/10/20
閲覧 : 341
サンキュー:

1

ぱらっぱらっぱー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

けれど夕日はお前と仲間の髑髏をうつす。

タイトルはED曲のサビです。恐ろしすぎます。何なんですか、髑髏をうつすって。子供心に怯えていました。ただのネズミとイタチの生存競争の話なんですけど、子供の時分ノロイ(イタチのラスボス)はチョー恐ろしかったのを思い出してしまいます。絵のタッチが劇画調であることも相まって恐ろしさ当社比三倍位に感じていました。仲間たちとの友情の物語でもあるんですが、昔の作品は今の作品より説教が短かったような気がします。サクサク進んでいたような気がするのは自分だけでしょうか? 何はともあれあまり小さなお子様に観せるのは避けたほうが無難です。昔の作品って案外子供向けって少ないです。結構現実を眼前に突きつけられます。ある程度の年になってから観ましょう。逆に今の時代に受け入れられるビビッドな作品だと思います。

投稿 : 2013/05/11
閲覧 : 507
サンキュー:

2

りゃむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

しっぽを立てろ!

僕自身まだ生まれてないので作画やその他作品のクオリティに関しては販売された記録媒体でしか判断できないですが、放送当時1975年、今から40年近く前ですね。

背景の書き込み、キャラの動きそのどれもが40年前とすればかなりすごいと思います。

例えばしゃべるシーン。動かすのは口とその周辺だけでもアニメーションとしては完成するはずです。
しかしキャラのめがねなどのパーツも一緒に動いている・・・
これは口を動かすためだけにキャラ全体を1枚1枚書き直しているということです。

こういう丁寧な作りの上に成り立っているんですよね。
今のCGアニメーションに慣れ目の肥えてしまった一視聴者の僕でもストレスなく見れてしまうというのが本当にすごいと思います。

1975年といえばルパンvs人造人間よりもカリオストロよりもナウシカよりもガンダムよりも前ということになります。
そして劇場版などの単発、短編アニメを含めても年間20作品そこそこしか作られていなかった時代です。

こういう丁寧で細かい作りこみの技術、その一つ一つの積み重ねが現在の日本のアニメーション技術につながっていくんでしょうね。



最近の子供向けアニメというのはどちらかといえばゲームやホビーグッズにしやすい題材をとっている作品が多いように感じます。
つまりキャラクターのアイデンティティよりも扱うアイテムや変身、能力といった画としてわかりやすいものをキャラ付けとして重視し性格や個性といったものは二の次という感じではないでしょうか。

しかしこの作品のような冒険、仲間を題材にとった昔の作品は個性豊かなキャラ達に明確に~名人とか~の達人といったキャラ付けをして物語の展開の中でその役割をこなしていきます。

こういうキャラたちを見てシンパシーを感じ将来の夢だったりを描けていたのではないかなぁと思います。

今でいうワンピースがそれに近いのでしょうが、若干“大人向け”という需要が強いように感じます。
そして最近のワンピースは物語の展開が需要に合うようになってきてしまってますよね・・・


この作品のようなキャラの個性や役割への憧憬、興味の上にこそ“好きなこと”“やりたいこと”“興味のあること”を見つけられるのではないでしょうか。
それこそが本当のゆとり教育なんじゃないかなぁと感じます。
四角四面にみんなと同じことをやらされてきた子供に「好きなことをやっていいよ」と言われても答えは自ずと“遊び”に転ずるのは目に見えてますからね。

こういう意見合いでクオリティの高いアニメをぜひともまた作ってほしいかなぁとおもいます。

投稿 : 2013/02/28
閲覧 : 429
サンキュー:

9

ネタバレ

ソルバルー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なつかしい

小さい頃に観てたアニメ。
冒険物の金字塔であり、子供と一緒にワクワクしながら観ると良いと思う。

しかし今観ると、意外とガンバも自分勝手だし、ボーボもやっかい者だなぁとなってしまう。
今更、大人にはおススメしないけれど、子供がいたら観せたい作品であーる!

投稿 : 2013/01/28
閲覧 : 294
サンキュー:

2

ぺぺぺぎ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

懐かしいねこれ

最後とかもう覚えてないわwもっかい見るか

投稿 : 2012/09/16
閲覧 : 375
サンキュー:

0

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ガンバの冒険のストーリー・あらすじ

港で開かれているネズミたちのパーティ。そこに傷だらけの小ネズミ、忠太が転がり込んでくる。残忍な暴力と恐怖で故郷の島を支配している巨大な白イタチ、ノロイを倒す力を貸して欲しい、という忠太の言葉に、ネズミたちは冷たかった。しかし、ガンバを始めとする勇敢な7匹の仲間が集まり、冒険の海へと船出する。(TVアニメ動画『ガンバの冒険』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1975年春アニメ
制作会社
東京ムービー
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA
公式サイト
www.tms-e.com/search/index.php?pdt_no=13
主題歌
《OP》河原裕昌『ガンバのうた』《ED》すぎうらよしひろ『冒険者たちのバラード』

声優・キャラクター

野沢雅子、水城蘭子、内海賢二、富山敬、堀絢子、島田彰、大塚周夫

スタッフ

原作:斎藤惇夫
チーフ・ディレクター:出崎統、作画監督:椛島義夫、画面設定・レイアウト:芝山努、ディレクター:さきまくら、御廚恭輔/吉田茂承/竹内啓雄、脚本:大和屋竺/馬嶋満/金子裕/吉川惣司/高屋敷英夫/竹内啓雄、美術:小林七郎、音楽:山下毅雄

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