あらにぃ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
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妄想代理人の感想・評価はどうでしたか?
あらにぃ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ひっく さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「少年バットによる暴行事件」というサスペンスを軸にしながら、
様々な難を抱えた人間の群像劇というオムニバスとも捉えられる構成。
1話1話の描き方が全く違う所に衝撃を受けて何度も見直した。
それぞれの世界が歪んでいて、生きることの苦しさが顕れている。
だからこそ、少年バットに襲われることがある意味での救いであり、
事件が進むほどに現代日本社会のストレスが浮き出てくるようにみえる。
癒しの象徴としてマスコットキャラ「マロミ」が出てくるように、
少年バットもまた社会から求められた存在だった。
日々の生に息苦しさや緊張感を抱えている方に推薦したい一作。
たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
世界の多くの映像作家が惚れ込んだ今敏のTVアニメシリーズ。ご存命であれば湯浅政明さんより世界的に影響力のある映像作家だったと思う。
まず、浦沢直樹の原作漫画のようなサスペンスの作り込みがうまい。現代社会の闇を臆さず描き、売春問題、貧困問題、いじめ差別問題などなど。。日本社会で見て見ぬふりをしている問題に正面から切り込んでいる。
まるでデビットリンチのツインピークスのような複雑なプロットであり、全体の構成として意識はしていると思う。
あとは押井守やペンギンハイウェイの石田祐康のようなシュールレアリズム絵画への傾倒という感じで、やたらと引用が多い。これは劇場映画「パプリカ」や「千年女優」も同じである。
非常に知的な作品だが、押井さんほど暗く難解な表現はなく、石田さんよりあっけらかんとしていない、本当に作品の骨太さで言ったら右に出る人はいなかっただろう。若くして亡くなられて本当に残念な損失だったと思う。
wkr さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
takato さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
サルトル曰く「地獄とは他人のことなり」。本作を見て付け加えると「地獄とは、他人と自分自身の現実なり」。夢や妄想という人間の意識下の世界のオーソリティーだった今監督。そんな彼らが能登さん、三石さん、内海さんといった豪華キャストと、「私は平沢進だ、平沢唯じゃない」でお馴染みな異端の作曲家である平沢さんが組んだんだから最高に決まってる!。
最初の3、4話くらいまでは間違いなく期待通りの傑作としかいいようがない狂いっぷりと完成度の高さにゾクゾクしてくる。謎と風呂敷が広がる面白さは、浦沢先生作品を思わせる。ただ、そっから少年バットにまつわるオムニバス的な内容になっていき、風呂敷を畳めるかかなり不安になってくる。ここで離れちゃった方も多いだろう。しかし、タイトル「最終回」な最終回の神っぷりに、私としては全て許せました!。
本作のテーマである少年バットが象徴するのは現実逃避であるそれら「マロミ」のような緩いキャラが称する癒やしでもあり、未だにまかり通っている美化された昭和30年代でもある。
0年代以降、日本社会はもはやバブルの夢から完全に覚めざるをえなくなったが、そこで困難な現実に向き合えばまだ良かったけど、この国はお得意の現実逃避、先送りの計に出た。そのことに対する今監督の怒りが本作には底に響いている。
本作のキャラたちは、みんな自分が嫌いな孤独な人達である。他人の目を気にして怯えている、横目キョロ目の孤独な1億3千万の魂の姿がそこにはある。彼らは自分が置かれている現実、環境が大嫌いだ。しかし、鳥もちに捕らわれているようにそこから抜け出す手段、救いを見いだすことができない。故に都合の良い現実逃避の象徴として少年バットが現れ、偽りの救いを与えてくれる。
本作の中で自分という現実の地獄から抜け出せたのは、ただ一人内海さん演じる刑事さんだけである。何故なら彼だけが本当の意味で孤独ではなく、現実という苦しみすらを乗り越えていける物、月並みにに思えるが他者との間に強い愛を築けていたからである。
「地獄とは他人のことなり」、同時に「救いは他者との間にしかあらず」。夢や魔法のような解決なんてこの世にはない、「ここではないどこか」なんてない。その現実を認め、それでも他者との間に橋をかけることができた者こそが愛という救済を得られる。その輝きは「純愛」等と称される、それこそコンビニで安売りされているようなまがい物とは違って遥かに心を打つ。
現実から目を逸らすのでもなく、現実に流されるでもなく、現実という苦難を乗り越えていけ!。そんな熱い監督の魂が爆発している最終回であった。とりあえず、最初の3,4話と最終回あたりだけでも見て頂きたい。啓治さんも出てるでよ。
shino さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
今敏監督作品、音楽平沢進。
キャラクターデザイン安藤雅司。
制作マッドハウス。
シリアルレイン、ブギーポップの系譜。
疲れた現代社会を癒すマスコット「マロミ」
{netabare}生み出したのは心に闇を抱える少女。
路上に方程式を書く謎の痴呆老人。
社会的抑圧、犯罪の低年齢化。
狂い出した歯車は次第に人格を歪ませ、
心が闇に染まる時「少年バット」は現れる。{/netabare}
担当刑事は事件の真相に辿り付けるのか!?
自殺、鬱病、引き籠り、
現代病理を浮き彫りにしたサスペンスホラー。
主題歌「夢の島思念公園」は、
まるで時代を象徴するパラノイアの桃源郷だ。
社会に馴染めず、人の輪から外れ、
疎外感だけを補給する抑圧された日常。
これはどこにでもある物語なのだ。
悲劇は永劫に回帰されるのでしょうか。
うしろの「正面」だあれ?
うしろの「少年」だあれ?
あなたのうしろに少年バットはいる。
青龍 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
本作は、惜しまれながら早逝された今敏監督(映画『パプリカ』、『千年女優』など)による全13話のテレビアニメ作品。
本作のストーリーは、作中で大人気となっているゆるキャラ「マロミ」のキャラクターデザイナーである月子が、会社からの帰宅途中に、通り魔と遭遇する。もっとも、目撃者もおらず月子の証言も曖昧であったため、マロミに続くキャラクターのアイデアに煮詰まって現実から逃げたかった月子の狂言と思われた。しかし、同様の手口の事件が相次いで起こり、いつしか犯人は「少年バット」といわれるように…
これらの事件の被害者の共通点は(以下、核心に至らない程度でネタバレ有り)、{netabare} 月子と同様に生きるのが辛くなるような悩みを抱え、現実逃避したいという願望(=妄想)があったこと。それゆえ、被害者は、少年バットに金属バットで殴られ入院するような重傷を負いながら、辛い日常から逃避できた(「妄想」が少年バットという「代理人」によって現実となった)ため、一様に安堵の表情を浮かべるというちょっとおかしな状況になっている(おそらく、「少年バット」では伝わりにくいので、「妄想代理人」というタイトルになったと思われる。)。 {/netabare}
本作は(諸説ありそうだが…)、「少年バット」の正体を突きとめるミステリー(謎解き)もので、それだけで最後まで物語を引っ張るだけの魅力がある。もっとも、本作も、他の今敏監督作品と同様に、ストーリーの進行とともに妄想が現実を次第に侵食していく不思議な世界観とともに、単なる謎解きではなく、その過程で、どう悩みと向き合うべきかといった人生論や社会問題みたいなものを含んでいる。
本作は、悩み事を抱え、その悩みを解消するのがしんどくて、現実逃避したいと思っているあなたに、そこから救われるための糸口を与えてくれるかもしれない作品となっていると思う。
(正直なところ、入口は一般受けしやすい身近な話題で、ユーモアもあって深刻になりすぎていないものの、現実と妄想が混在していく点がわかりにくく、フィギュア化できそうなキャラデザでもないので(あえていうなら「マロミ」くらい?)、いい意味で、よくこれテレビアニメ化したなあというのが率直な感想。もっとも、全体が醸し出す唯一無二の独自性という点でクリエイターの評価が高いのも頷ける。)
【以下、ネタバレありの感想】
本作のアイデアに一番近いのは、「トイレの花子さん」といった都市伝説や怪談話の類だと思われます(入口が一般受けしやすいと感じた理由の一つ)。
どういうことかというと(以下、核心に至らない程度でネタバレ有り)、{netabare} はじめは他愛もない嘘だったものが、それを信じる者が現れ、ネットや団地のおばちゃんたちの噂など、多くの人の口の端に上るうちに伝言ゲームのように尾ひれが付いて、「怪物」になる。
そして、本作は、「現実と妄想」を混在させることで、いるはずのない「怪物」が社会に広がり、あたかも実在するかのごとく影響を及ぼしているということを表現しているのでしょう。
これが適切な例とはいえないかもしれませんが、日本の年金制度は、多くの国民が国がやっているので破綻することがないと思っている。しかし、自分が支払った年金を後からもらうというのは建前で、現役世代が受給世代を支えているのが実態なので、少子高齢化が進行している以上、このままだと、どこかで破綻する。
国がやっているので破綻しないというのは、実は根拠がない妄想の類なのに、(薄々気づいてはいるものの)国民はこれを信じて年金を支払い続けるという行為に影響を与えている。{/netabare}
本作のテーマは、おそらく11話の美佐江の少年バットに対するセリフ。
{netabare} 「あなたは現実から逃れようとする人たちを見境なく襲っているそうですね。
それでその人たちを楽にしてあげているとでも。
救済のつもりだと言いたいのですか。
人間はアナタが考えているほど弱くも浅ましくもないということを話してあげます。
どんなに辛くてもその現実に立ち向かうことが出来るのです。
アナタにはそれが分からない。人間でないアナタには。
ただ苦しんでいる人を傷つけ、殺め、それで楽してあげたつもりでいる。
小賢しい。あなたはそんなことで悦に入るのがせいぜいなのでしょう。
アナタは存在そのものがまやかしなのです。
そう。その場限りの安らぎで人を惑わすこのマロミとやらと同じなのです。」
本作では、いるはずのない怪物である「少年バット」は、人々が辛い現実から逃避したいという妄想を実現する代理人として実在する。
そして、本作の月子の場合は、新キャラクターのアイデアを生み出すために必要な才能という現実に立ち向かわなければならなかったのに、「少年バット」が実在することで、より現実逃避しやすくなった。
しかし、現実逃避は、悩みを根本から解決するものではありません。
そうすると、本作は、美佐江の台詞にある「どんなに辛くてもその現実に立ち向かうことが出来る」なんかを見ると、悩みを解消するために現実から目を背けず正面突破しろ!(頑張って勉強してアイデアを出せるようになれ!)といっているようにも思えます(もちろん、これも解決策の一つ。)。
しかし、本作は、現実に立ち向かうために、まず、悩みの原因となっている「現実を直視せよ」と言っているように思うのです。そのうえで、正面突破するのか回避するのか。
例えば、月子は、「マロミ」級の新キャラのアイデアが出ずに悩んでいますが、おそらく彼女にそれを正面突破するだけの才能はない。なぜなら、「マロミ」のアイデアは、かつて飼っていた犬の「マロミ」の実体験に由来しており、他に同様の経験が彼女にない以上、同じ着想で新キャラクターを生み出すことはできないからです。
おそらく彼女自身も、それに薄々気づいてはいるものの、周囲の期待もあって、それを認めたくないという葛藤から、現実逃避したいという願望を強く抱くに至っている。
しかし、本作のラストで、月子は、自らの才能に率直に向き合い、その限界を認めたので、キャラクターデザイナーを辞めて普通のOLに転職した、つまり、正面突破せずに回避したのでしょう。
転職した彼女の顔は、髪を短くし晴れ晴れとしたものでした。
他にも、解離性同一性障害(いわゆる多重人格)のはるみも、マリアという別の人格を認めたくないという葛藤から、現実逃避したいという願望を抱いていました。しかし、この障害に対する治療法は確立していないようですが、各人格を統合できない場合は、各人格を否定するのではなく、その存在を率直に認めたうえで各人格間で協調するよう人格を調整していくことが必要なようです。この場合も人格を統合して一つにすること(正面突破)だけが解決策ではありません。
本作のように、悩みの原因を正面突破しようとして、そのハードルのあまりの高さに尻込みして現実逃避を選択する前に、自分と素直に向き合うことが糸口になるかもしれませんね。{/netabare}
なっぱ𖧷𓈒𓂂 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
考察しながら観るタイプの作品は好きです。
・・・が、これはちょっと違うかな。
気持ち悪さや不気味さの方が物語に対する好奇心を
上回ってしまい苦手意識を抱いたまま終わりました。
こんなに登場人物の事を
誰1人として好きになれないのは逆に珍しいですw
気味の悪い人間の表現の仕方が上手すぎて
アニメだけどリアルな気持ち悪さを感じました( ; ˘-ω-)
途中までは色々考えながら観ていましたが
半分を超えたあたりで
「ここまで観たのにまだ分からないけど大丈夫?」
と不安になってきて、
最終回間近の10話を観終えた後にも
「えっ、もう終わるけどまだよく分かんないよ!?」
と心配になり焦りつつ最終回、
「・・・そんだけ?」
という感じ方で終わりました。
{netabare}
リードを離して犬が車にひかれ死んでしまった事を
自分のせいではないと子供が自分を守るために付いた
1つの嘘から生まれた架空の存在"少年バット"。
その少年バットが噂などにより人々の心の中で肥大化し
化け物と化した結果、人々を黒く飲み込んでしまう。
都市伝説などの話に似てますね、
噂が多ければ多いほど強力な化け物になる的な。
自らの嘘でそんな世界にしてしまった月子は
子供時代の自分を横にひかれてしまった犬を抱きあげ
「ごめんね。」と謝り嘘を認める事で少年バットは
消え去り飲み込まれた人々も助かる。
{/netabare}
正直、途中で不安になった時点で
観るの辞めればよかったかなと思ってます(._.`)
全体的に暗いお話で明るさはなかった気がします。
{netabare}
唯一楽しかったのは死にたい3人組の話!
楽しかったけど自殺志願者という暗さも付きまとうので
プラマイゼロという感じですけどねw
{/netabare}
秋川 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
Prospero さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
publica さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
nyaro さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
OPのひねくれ方を見ればわかると思いますが、初めから何かを読み取ってやろうという気合がないと、途中で置いてけぼりを食うかもしれません。なにせ今敏ですからね。全く本筋と関係ないように見える話で、結果的に何かを語っているという話が4話以降何話か登場します。
アニメとして何回もリピートしたい面白さか、といえばちょっと違います。1回見てから考察して、もう1回見て答え合わせをしたら、次は10年後でいいでしょう。
もし、本作の内容を知りたいなら退屈だと感じた話は、遠慮なくとばしたほうがいいと思います。1話から3話。5話、7話、12話、13話だけみれば何となく話は理解できます。ただしテーマ性、重要度とは別です。
5話はハードルは高いと思います。これ以外だと私は8話の捻り方が好きでした。
テーマは一言で言えば「虚構による癒しおよび他責による自己保身についての現代における社会的集団的病理」でしょうか。
要するに「集団の中の個になったとき、本当は人間が生きて行く上では切り捨てられるものを、なぜ我々は必死に守り、そのせいで病んでゆくのか。そして、ありもしないものになぜすがるのか」と私は解釈しました。
ネタバレは避けたほうがいいので、ここでは細かく述べません。それに本作の難解さは伏線を拾ってゆく部分で、テーマ性に関して言えばほぼ間違った捉え方をすることはないと思います。
むしろ我々のリアルの世界と本アニメのテーマの関連をどうやってつけるのか、というほうに頭を使うかもしれません。このプロセスを経ることが本作を咀嚼するコツと私は考えました。
そして1つ1つのエピソードの意味を咀嚼すると大きなテーマのアウトラインができて、本筋の謎を加えると答えが見える、みたいな感じです。
シンエヴァ、攻殻機動隊、シリアルエクスペリメンツレイン、SSSSグリッドマンのような名作で扱っているテーマの要素がしっかり入っていると思います。優秀なクリエータが行き着く先は一緒だなあと今回見返してみて結構感心しました。
OPの平沢進がバックと合わさって素晴らしいです。OPを飛ばさないアニメの筆頭かもしれません。
ちあき さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
『パプリカ』『パーフェクトブルー』など、独特なアニメ映画を手がける今敏氏の監督が初めて手掛けたTVアニメ作品。
他の今敏氏の作品を観て興味を持った方、アニメを観て色々制作者の意図を考察する方、考えを巡らすことが好きな方、観てみてください。
私は好きです。
あーちゃん さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
パプリカや千年女優は途中で断念してしまったが、こちらは一気に見てしまいました。
結構、心理描写がえぐみがあるのでしんどい人はしんどいかもしれない。
雰囲気は暗めで、おぞましさというか得体のしれない不気味さがある。
合わない人は合わないかもしれないが、作業しながら見ていても、ついつい画面に目を奪われる。
一話一話が濃くて頭が疲れるけど、見るのをやめられない。
ついつい一気に見てしまう。
人が悩みや追い詰められたところから少年バットが生まれ、その噂が次なる被害者をうみ、連鎖していった。のかな?
まろみも少年バットも、生み出されてから、多くの人に認知され、意味付けされたりすることで、育てられたもの。その結果としてアニメになったり多くkの影響を与えるようになったまろみと、追い詰められた人に見えるようになった少年バット。
生み出されたものが人の中で育っていき、実社会に大きな影響を与えていったということなのかな。
蒼い✨️ さんの感想・評価
2.7
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
クマリャフ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
現代社会の闇を描きつつ、SFチックな面もあり、
ミステリアスな進め方でなおかつキャラクターの個人生活のいやらしさをピックアップしていくという、説明するのは難しい作品です。
( ゚д゚)ハッ!
タービンが( ゚д゚)
まわる!( ゚д゚)!!!!
コロコロすけ さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
gkm さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ささはら さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
カミタマン さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
今敏監督作品
「パプリカ」はかなり好きなので,今監督唯一のテレビシリーズと言うことで見てみました。
冒頭
OP開始約3秒後明らかに聞き覚えのあると言うか,なじみ深い声が聞こえてきました!平沢進ではありませんか!そういえば「パプリカ」も平沢だったっけ!もっと早く見ておくんだった不覚!!なんて思いながらOPを見ていると,なんかこのOP異常に怖い・・・全く動きと生気を感じさせずにというか「死」しか感じさせない満面の笑みを浮かべたキャラクターたち。こんな怖い笑顔見たこと無いです。
ストーリーは形容しがたい不安な感覚を抱かせながらも,1話毎に一人のキャラクターを中心に据え,それに合わせたバラエティーに富んだ演出で進んでいきます。特に5話はサブタイトル「聖戦士」国産ファンタジーアニメの元祖を彷彿させますw内容もがっつりファンタジーです。10話は,まんま「SHIROBAKO」というかこっちの方が10年ほど早いですね^^;
残念な点としては,
もちろん意図してやっていることなのですが,各キャラクターの醜さがクローズアップされて描かれていることです。特に,視覚的醜さを強調されたキャラクターを見せられることは,カワイイやカッコイイキャラクターを見慣れている自分にとってはかなり苦痛でそれだけで断念しそうになりました。
そんな苦痛を乗り越え頑張って見終えましたが,自分は一度見ただけではさっぱり理解できませんでしたf^^;正直に白状すると,タイトルの「妄想代理人」の意味すら理解できていません。繰り返し見る気力と時間がある人には読み解く楽しさがあるような気配は感じられるのですが,あくまで推測です・・・
ナッシュ さんの感想・評価
1.5
物語 : 1.5
作画 : 1.5
声優 : 1.5
音楽 : 1.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
この監督の作品は全て完走済みです。
この監督の作品は東京ゴッドファザーズ、パーフェクトブルーは好き、それ以外は好きじゃないです。
これもパプリカ同様ストーリーを全て切り捨てて、演出で攻めた作品です。
私はストーリー重視が好きなのでこういう面白さではなく、楽しさでもない、すごさを求めた作品は苦手。
なのでその演出がハマらない人は評価がめっちゃ下がると思う。けど好きな人は多分めっちゃ好きなはず。
鸐 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人間のエゴイズムを描くことに執着したアニメ。
登場人物の多くは現実から目を背けている人々であり、自己を正当化する為の手段が作中で登場する謎の少年、少年バットである。
群像劇のような一面も匂わせつつ、表現の技法をばらまいた演出が面白い。
この手のアニメはいくつか見たことがある。
ぱっと思い出せるのは笑ゥせぇるすまん。ただ、それに比べるとシリーズを通したシナリオが纏まっていた。一見なんのこっちゃと思う展開も少し考えてみると、過去の描写や、暗喩されていることを見つけられて、意味がつかめてくるのが、やっぱり今監督の総合演出としての力量の高さと原作の強さなんだろうな。
作画、映像面は今敏監督をはじめとする豪華スタッフの手腕が炸裂しているのでマジで良い。
ヒラサワの同じ曲をこんな回数聞くことなかったけど、聞くたびに印象変わる。
正統派のアニメなのになんでこうもアートに感じられるんだろうな?
ふぁんた さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
日本最高峰のアニメ監督の一人である今敏監督のTVシリーズ。
今監督がテーマにしている精神のゆらぎと脆さ、
現実と妄想の境界を行き来する描写。
都市伝説の伝搬ー、、
例えば昔流行ったこっくりさんのように。
こっくりさんは明治初期、伊豆の港町でアメリカ人がテーブル・ターニングをしていたものを
船員たちが各地に伝播していったものです。
伝播過程で途中で止めると狐に憑かれるなどの尾ヒレがついたり、
五十音を書いた紙に硬貨など様式が確定されていきました。
完全に起源がはっきりした都市伝説にもかかわらず、
(明治時代の妖怪博士、井上円了によって謎が解明されている)
途中でやめたがために発狂し、あたかも狐に憑かれてしまい精神を病んだ人々や
こっくりさんの答えに縛られ、それに即した行動をとってしまう人々など
(実際に離婚してしまった人もいる)
うわさや妄想が現実の人々に影響を与え、
あたかも本当にそれがあるかのように、盲目的に信じ言動が左右される人々、、、
見事に人々の精神の危うさをアニメーションに落とし込んだ稀有な傑作です。
少年バットという都市伝説が伝搬し、膨張し、
あるものは被害を受け、あるものは偽りの少年バットとなり人を襲い、
そして精神に異常をきたし、、
ある種の集団ヒステリーのような状況に陥っていきます。
これに伝道者が加われば新たな宗教となるのでしょう。
そして目を見張るほど挑戦的な脚本と演出。
全体として刑事の猪狩と馬庭が少年バットの真実を追うのだが、
各話オムニバスにそれぞれ少年バットという、うわさに翻弄された人々が描かれていく。
特筆すべきなのは、各話ごとにかなり内容がぶっ飛んでいます。
ゲームの世界に入ってしまったり、古き良き紙芝居の昭和になったり。
しかも登場するキャラがみななかなか一筋縄ではいかない感性で、
でも、どこか色々な漫画、アニメ、ドラマのオマージュのような言動をしていたりする。
個人的に好きだった演出は猪狩の奥さんと馬庭の問答のシーン、、
寺山修司の「田園に死す」のクライマックスです。
この作品も虚構がおり混じった何とも形容し難い素晴らしい作品です。
最高のop
今監督が愛した天才平沢進の楽曲に合わせて、
各キャラたちが笑い続けるop
平沢氏のシャーマンのような歌声と合わさって
シュールで背筋が凍るような不気味さがあります。
アニメのopとしても最高峰のものだと思います。
今監督の早逝には涙しました。
日本アニメ界だけでなく世界的な大損失だったと思います。
独特の切り口で、全ての作品が素晴らしい今監督の作品を一人でも多くの人に楽しんでもらえたらと思います。
ウィラード さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
自分が酒を飲みながら見てたアニメ
まあまあ面白かった
けど、これよりパプリカの方が遥かに面白い
妄想代理人はストーリー求めてる人には向いてないと思った
syouwanoko さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
こらこら、思いつきだけで12話もひっぱってはいけませんよ。思わせぶりにひっぱるだけ引っ張っといて、肝心のオチはどこ行ったんだ、オチは?ん?打ち切りみたいなあのラストは何?
これを名作だと浮かれてるファンは「俺ってこんな難解な物語を愛好してる。あたしってすごい!他の馬鹿とはちがうの!」などと自分に酔ってる中二病患者ばかりだと思います。あほらし。6時間も見て損したわ。
どうして俺の作品は人気が無いのだろうか?と作者がこぼしていたそうだが、見たら納得、なるほどの出来。作画と音楽はすばらしいが、脚本がねえ……世に出すまえにもう少し練りましょうね。故人だけど。
けいP さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
相変わらず今監督の作品は難解ダナー
終盤の夢か妄想か現実か
区別がつかないとこは
同監督のパプリカを
彷彿とさせる。
マロミは人々の心の拠り所、現実逃避で
少年バットはそれを破壊する気持ち、
なんだろうか?
三毛猫メリー さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
2019.9.4 視聴完了。
内容はまあまあ面白かった。
このアニメは短編ではないんだけど
「笑ゥせぇるすまん」のような雰囲気で
ブラックなネタも入っています。
アニメ制作の自虐っぽい話は「SHIROBAKO」を
見ているようでした。
lll1 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これでようやく今敏監督作品を全て見る事が出来た。
ダーレン・アロノフスキー、クリストファー・ノーランなどなど、今敏の影響を受けた映画監督は多くいることでしょう。
実に誇らしいことであり、今敏の偉大さを批評家や業界人のみならず、我々一般人も後世に伝え続けることをしなければならない。
死後何年も経ちますが、いまだに悔しい気持ちでいっぱいです。もっとたくさんの作品を作ってほしかった。
では本編の方を。率直に言って傑作でした。ただ、全体として見るか、1話1話を見るかで、ちょっと評価が変わる。
1話1話全て面白いんですよ、でも全体として見ると、やや霞むんですよね。これが正直なところです。これが正直なところなんだけど、そんな霞むところは無視してこれからこの作品を褒めちぎるレビューを書きます。
嘘はつきたくないというだけです。
まず〈第1話〉。
"間(ま)"が完璧だったんですよね。鷺月子が、パソコンに向かって仕事をしているときに鳩村が話しかけるシーンがある。ここの話しかけるまでの"間"が完璧で、私はこのシーンで『妄想代理人』に掴まれた。テレビの安っぽい演出ではなく、まさしく映画の演出だった。
「神は細部に宿る」という言葉がありますけど、その言葉通り細部へのこだわりが実に素晴らしい。
音楽はあまり流れないけど、自然音や生活音を「これでもか!」と言わんばかりに充実させている。音が物凄く豊かなんです。一気に作品のリアリティも増すし、ランクも上がります。
そして音にこだわりがあるからこそ、音楽の使用に関しても注目することが出来る。鷺月子の心情が揺れ動くときにしか音楽が使われていないんです。音楽を使用するときに意味を持たせることによって、より視聴者は深いところまで入り込むことが出来る。
ただ流しているだけとでは訳が違う。
続いて作画。もう「映画かよ」って思いました。調べたら実際映画だったんですけど。一部の原画を『東京ゴッドファーザーズ』から拝借したそうです。だからあんなにも横断歩道を渡る歩行者が豊かに活きている訳だ。
絵コンテも完璧でしたしね。
映像によって与える、視聴者の心境の変化。美しい映像を素直に美しいと思ったり、怖い映像を怖いと思ったり、不快なものを不快に感じたり。そういった部分がしっかりと効果的に描けていたことに感動した。
最近ないから、ストーリーではあっても映像ではなかなかないから。
キャラクターも良かった。少ない描写で、キャラクターの個性や性格を見事に表現している。鷺月子も猪狩も馬庭も川津も。
心の声の使用は控えてるし、脚本、ストーリー共にあっぱれ。もちろん、キャスティングと演技指導も。
ここまで完成度の高い"第1話"を初めて見たし、全てが完璧だったと思います。
と、ここまでが第1話の感想です。長くなります。
以下はカスタムタグを用いていますが、特にネタバレはしてませんのでご安心を。ぐちゃぐちゃっとなってしまうので、すっきりさせたかっただけです。
〈第2話~第4話〉{netabare}
全話好き。作品全体としてデヴィッド・フィンチャーの『ファイト・クラブ』の影響を受けている印象を感じるけど {netabare}、第3話は特にそれが顕著でした。{/netabare}
是非『ファイト・クラブ』を見てください。順番はどちらが先でも良いので、見てください。ちなみに今敏監督作は必ず見るように。
4話のあのシーンはカメラワークがイカしてて最高。
{/netabare}
〈第5話〉〈第10話〉{netabare}
〈第5話〉はそんなに好きじゃない。脚本も水上清資が書いておらず、吉野智美が担当されてます。 あと特徴的なのは〈第10話〉ですが、この回も吉野智美です。後は全話水上清資が書いてます。
ついでなので、ここで〈第10話〉について書きますが、マロミに解説させるという、「それはどうなの?」と言いたくなる演出をしてますが、そこは置いておき、結構このエピソードは好きです。
少年バットを、アニメ制作現場という混沌の中に、かなり喜劇的に取り入れていた。
そしてもう一つ言いたいのが、『SHIROBAKO』です。
ずっと前から思ってたことですけど、『SHIROBAKO』は褒めるべき作品じゃなかった。
「なんて非効率で、過負荷な労働でアニメを作ってるんだ、馬鹿じゃないか!」という意見の方が目立つべきだった。悪く言えば叩かれるべきだった。業界全体のためにも。
友人にアニメーターの方がいるので、制作現場の話を聞きますが、本当に悲惨なものです。第10話の主人公の猿田と『SHIROBAKO』の宮森は制作進行という同じ仕事ですけど、この人たちは本当に休みがないです。
原画を取りに行くということが私にはムダにしか思えない。問題は多くあります。会社がアニメーターの生活を保障せず、フリーで活動されることが多い事であったりと。
『SHIROBAKO』はそれをカーチェイスで見せてましたからね、もう、ほんとに、、、。
分業が出来たらいいなと思います。人が足りないけど。
TRIGGERの桝本和也著の『アニメを仕事に!』という制作進行について書かれた本があるので、是非読んでみてください。1時間~2時間ぐらいで読めます。「おかしくね?」って思うことを当然のように書いてます。
この本の頭に「キツイ!しんどい!でもムチャクチャおもしろい!!」と書いてありますが、このキツイ、しんどいを無くして、余裕を持たせることも大切だろと思います。
TRIGGERは制作現場の様子をYOUTUBEなどで上げてますので、そちらも。
話しが逸れましたけど、このエピソードが好きなのは全然、現実視点の方ではないので、前に書いた少年バットと制作現場の混沌と喜劇の方ですので。{/netabare}
〈第6話〉~〈第9話〉。{netabare}
〈第7話〉はあまり印象にないです。ただ一番何回も見て、咀嚼するエピソードだとも思います。たぶん1,2を争うレベルで作品全体として重要かなと。だけど、特には書きません。
この第6、8、9話ですけど、第1話~第4話のような形に返ったかのような話で、好きです。
正直言うと、こういった面白くも奇妙でクセのある話しを、1話完結でずっとやって行った方が私としては楽しめたと思う。
"結末"や"答え"よりも、"過程"を楽しむタイプなので。{/netabare}
〈第11話〉~〈第13話〉は特に触れません。
あと平沢進の音楽は最高です。
最終評価は 8 / 10点です。
観終わったすぐは7点にしようかと思ってました。最初に書いた"霞む"と言った部分が原因です。
でも思い返してみると、「めちゃくちゃ面白かったな」という思いが、どんどん強くなっていった。
視聴中の1週間~2週間ぐらい、ずっと頭の中が『妄想代理人』で埋め尽くされてました。『妄想代理人』の事以外を考えられないぐらいにいっぱいでした。なかなかアニメでは味わえない体験です。
「神は細部に宿る」ですけど、ジョージ・R・R・マーティンは「細部多ければ、悪魔もまた多し」と言っています。面白い。
最近とても良いアニメを観れているので近い内にオールタイムベストを作るかも。
snow さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
えりりん908 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
今敏監督の、「PERFECT BLUE」の鬱感覚に満ちた恐怖と、「パプリカ」の躁感覚に満ちた不安を結ぶ、重要な作品だと思います。
しかも劇場映画は4作品を遺してくれた今監督ですけど、TVアニメを監督されたのは、唯一この作品だけなんです。
この作品のメッセージ、視聴者はしっかりと受け取らなくてはなりません。
作品は、双極性障害の、一方の端から反対の端までを、ひとつの作品でつなごうとしてくるので、まったく気を抜けません。
テレビ放送された作品ですから、一見すると看過しそうなぐらいにオブラートに包まれてはいますが、
その中に心身を浸してしまうと、鮮やかでグロテスクな景色が見えてきます。
現実社会の理不尽も描かれます。
解離性障害に悩む人が出て来ます。
統合失調症らしき症状をもちながら、それに無自覚な人も出て来ます。
抑うつ症状が進行してしまって、完全に現実逃避してしまった人も出て来ます。
この世のものならざるものも、気をつけないと判らないぐらいにさりげなく出て来ます。
痴呆老人が、何故か「気」を孕んだキーパーソンとなって存在しています。
刑事も出て来ますが、この「気」に圧倒され、社会から逸脱していきます。
すべてを同じ目線の高さで体験しなければなりません。
そして、彼ら彼女らの絶望や希望をいっしょに体感することで、
オープニングの、登場人物が次々に出て来ては満面の笑顔で笑う画像が、
どんどんどんどん、怖くて気持ち悪いものに変貌していきます。
障害に苦しむ人は、その人自身は自らと向き合うことで、この狂気の底なし沼から解放されますが、
世の中がそれで良くなったりする訳ではない、という強烈なメッセージが、
最後には謎の計算式の見事な継承によって、
こんな事態は恐怖に圧迫され、現実に打ちのめされる人がいる以上、
何度でも何度でも何度でも、繰り返されることだと暗示されて、
作品は終わっても、あなたの人生はハッピーエンドじゃないでしょう?と密やかに伝えてきます。
オープニングの、満面の笑顔の恐怖を受けて、
その対比のように、
安らかに眠るすべての登場人物たち。
みんな、ただ眠っているだけなの?
それとも・・・
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『妄想代理人』(もうそうだいりにん)は、マッドハウス製作の今敏監督によるアニメ作品。
疲れた現代社会を癒す人気キャラクター「マロミ」をデザインした鷺月子は、ある夜、通り魔少年バットに襲われた。
突如世間に現れた少年バットは次々と人々を襲いはじめ、市井の人々を恐怖へと陥れていく。しかし、幾人も被害者が出、多くの目撃者がいるにも関わらず、少年バットは一向に捕まりそうになかった。刑事猪狩慶一と馬庭光弘は捜査を進める中、被害者の持つ不思議な共通項に辿り着くのだが…。
(TVアニメ動画『妄想代理人』のwikipedia・公式サイト等参照)
能登麻美子、桃井はるこ、阪口大助、飯塚昭三、関俊彦、槐柳二、京田尚子、内海賢二、陶山章央、山口眞弓、中嶋聡彦、水樹奈々、藤原啓治、三石琴乃、津村まこと、郷里大輔
原作:今敏、 総監督:今敏、シリーズ構成:水上清資、キャラクターデザイン:安藤雅司、美術監督:池信孝、色彩設計:橋本賢、撮影監督:須貝克俊、編集:瀬山武司、音楽:平沢進、音響監督:三間雅文、音響効果:倉橋静男
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