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「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
2334
棚に入れた
12402
ランキング
56
★★★★★ 4.3 (2334)
物語
4.3
作画
4.3
声優
4.3
音楽
4.3
キャラ
4.4

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攻殻機動隊S.A.C 2nd GIGの感想・評価はどうでしたか?

kogane336 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

言うことなし。

コメントの必要はありません。みてください。

投稿 : 2012/03/28
閲覧 : 220
サンキュー:

1

タッキー009 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2ndも!

攻殻はいいですね。内容も作りこまれてるし、謎が少し残りますがそれはそれでいい感じです。

投稿 : 2012/03/15
閲覧 : 272
サンキュー:

1

ネタバレ

fall down さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

内容が深い、素晴らしい大人アニメ

おそらく一回見ただけじゃ理解はできないと思います。

この作品においては多くの問題提起がなされていると思われる。
特に物語の核となるStand Alone Conmplexというもの。これはつまるところ無意識下の個が集まり、何かの目的をもった集団、ないしは行動の創出である。今作品においてはクゼという人間がハブ化することによってより強固に、そして巨大に難民ネットワークのようなものとして存在する。そしてそのクゼは、ネットの世界に個のゴーストを存在させ、現実世界を離れて全く新しい枠組みの、ある種新しい世界と呼べるものに「昇華」させようとした。
加えて合田の暗躍による個別の11人事件などが複雑に絡み合ってこの物語を作っているが、やはり前作との違いはこSACのあり方である。

ざっと要約するとこんな感じなのかなと思います。別に合田の件を軽んじてるわけではないですが、この物語での最後の最後のキーマンはクゼだろうと思います。少佐がクゼと瓦礫のしたに閉じ込められた時のアダムとイヴが禁断の果実をかじろうとするメタファー(バトーの十字架の件といい分かりやすすぎるくらいだが)も背筋をゾクッとさせられました。

それから、これはストーリー的に良い悪いの話ではないのですが、ガレキのしたでクゼの革命を少佐が聞いたあと、いくら絶望的な状況だったとはいえ少佐にはクゼの革命に最後まで抗って欲しかった...
ここまでいつでも強気な少佐がクゼの話に乗ったのがショックと言えばそれもそうですが、これは明らかに少佐がクゼを好いていることにほかならないからです。クゼの電脳に侵入した時からもうすでにあの鶴を折っていた少年ということが分かってしまい少佐は動揺してしまう訳ですが、個人的にはそんな少佐は見たくなかったです。どうせなら最後、クゼに引導を渡す役目をかっさらって欲しかったのに、少佐はSSSの方でも明らかにクゼを追っています。まるで初恋の人を探すように。。。
少佐にはそんな女々しいことは似合わない!と私は思ってしまいました。
まあ個人的な感想です。

ともあれ、1st同様素晴らしい出来です。なんせ難しいのであとをひきます。考えたくなります。楽にアニメを観ることを重視している人にはあまり向かないかもしれません。
読書をよくする人、ないしは嫌いじゃない人はこの攻殻機動隊SACシリーズに感銘を受けること間違いないです。
是非観てみてください!

投稿 : 2012/03/02
閲覧 : 229
サンキュー:

3

ネタバレ

たばこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

期待値どおりの出来栄え

第1作の品質が過去に見た映画、アニメ含め最高レベルだった流れで、この第2作目に突入。
そのため、視聴前のハードルも史上最高に上がっていたのだが、その期待にこたえる面白さだった。

特徴としては、第1作よりも、より政治ゲーム中心の展開が色濃くなり、政治当局(合田)、テロ組織(クゼ)、そして公安9課(素子)の3者を交えた駆け引きがスピード感を持って描かれている。最終回でクゼが米帝のCIAに暗殺されるラストの演出からも、この第2作目は政治のパワーゲームをテーマにしていることがわかる。
一方、甲殻機動隊の本来のテーマ(だと私が考えている)「クオリア(自意識の問題)」についても、終盤、「タチコマ」による核兵器への突入シーンを筆頭に、上手く描かれている。

ただし、1作目に比べて決定的に劣るのが、「敵キャラの魅力」である。
もちろん、合田やクゼを筆頭に、公安9課の敵は存在はしている。が、1作目の「笑い男」と比べてしまうとどうしてもインパクトが弱い。例えば、シリーズを通して登場する合田は一言でいうと「かませ犬」なわけである。小手先の戦術を練り上げるのは確かに得意である。しかし、彼の動機は全て「自身の矮小なコンプレックス」に基づくものであると素子(の外部記憶を使ったバトー)に看破され、さらには、ジャイアンの背中でノビタを罵倒するスネオよろしくの、米帝の犬であることが終盤で明かされる。
これほどの小物に、知力戦・肉弾戦の超エキスパートである公安9課が振り回されるのがどうにも不釣合いである。

また、クゼについても、難民数百万人を一手に組織する英雄として描かれてはいるものの、得たいの知れない「より上部構造への進化」という理想が突拍子も無く終盤に登場する。視聴者としては「?」と首を傾げざるを得ない。彼がなぜそのような理想を掲げるに至ったのかが釈然としないのである。そして、ラストにはあっけなくCIAに暗殺されてしまう。合田と同じく、笑い男に匹敵する「不気味さ・大物感」に欠ける。
そして、2クールをかけて展開してきたこの3者三つ巴の抗争も、結局は米帝の手のひらで踊らされていたに過ぎないとういオチである。

とはいえ、ほぼ完璧に近い出来の第1作と比べてしまうのは少々酷な気もするので、純粋に政治サスペンスものとして楽しむのが正しい姿勢なのだろう。

投稿 : 2012/03/02
閲覧 : 803
サンキュー:

6

emanon さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

01MESSENGER~電子狂の詩~

人の欲望が電子の川を下り情報の海へ墜ちる時
ひとり愚かなピエロが波に呑まれマニュアル抱いて溺れてた

孤独の部屋にプライベートアイズ
こんな時代は誰もが管理されてるものさ

愛なき世界 悲しき願い
欲望にかられた我らが栄光?
魅惑の世界 明日への誓い
人間より進化けた悪魔の抵抗?
現代のは偉い? それともセコい?
情報にとらわれた我らが栄光?
ガラスの都会 インポな社会
何もかもがお洒落なメディアに媚を売ろう

by サザンオールスターズ

投稿 : 2012/02/23
閲覧 : 304
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5

こたろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

公安9課総動員

SF大好き、硬派なアニメ大好き!な方々から圧倒的支持を得ている攻殻機動隊、TVシリーズ第2期です。
前作同様、近未来の電脳社会を舞台にした重厚なSF設定と、電脳戦と荒事を得意とする少数精鋭集団、公安9課の魅力が光る作品。
第1期の最後で苦渋を飲んで解散状態となっていた9課が、再スタートする所から始まる続編となります。


作風やクオリティは1期のまま。
相変わらずのレベルの高さです。
前作は1話完結の形態をとりながらも「笑い男事件」という大きな謎を追っていく展開でしたが、今作は1つの大きなテロ事件に9課が巻き込まれていくという構成です。
事件そのものは、政治や陰謀などの駆け引きが背景にあるため少々難しいですが、戦闘シーンが多く、後半の展開も派手なので画的には1期より見応えがあります。
9課VS陰謀を企む者
という構図がすでに中盤より明確に見えているので、例え細かい設定の所はわからなくても楽しめるので娯楽性が高まっている印象です。
ただ、情報戦などで9課が後手にまわる事が多く、政治的な圧力などで動きを封じられるような場面も多いので、ストレスが貯まるのがちょっと不満。
まぁ、そんなままなら無さも、ドラマを盛り上げてくれるのですが。


正直、個人的には、圧倒的な装備とエキスパート達の活躍でブイブイ言わせていた1期の方が爽快感があって好みです。
(段々と謎が解き明かされていくミステリアスな笑い男事件も好み)
ですが、この2期は公安9課全員が活躍する素敵なチーム戦。
手ごわい敵との駆け引きを楽しみ、大勢の人々の危機を救うとう内容は、1期より見所が多く面白い。


いずれにせよ、高い完成度を誇ります。
SFや難しい話がニガテじゃない方なら、視聴する価値のある作品です。

投稿 : 2012/02/17
閲覧 : 387
サンキュー:

26

あき☆彡 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

がちでおもしろい!

引き込まれる。

投稿 : 2012/02/11
閲覧 : 284
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1

charl さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

わかったこと

タチコマかわいいww

投稿 : 2012/01/29
閲覧 : 234
サンキュー:

1

おんじい さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界に誇る日本のアニメですね。

STAND ALONE COMPLEXの続編ですね。
内容は「個別の11人事件」と
それに続く「出島事件」を扱っていますが、
前作と同様、内容・作画・音楽どれをとっても
最高のアニメです。
菅野よう子さんの音楽もスバらしいです。

投稿 : 2012/01/19
閲覧 : 253
サンキュー:

1

ネタバレ

ムクト さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ぼっくらはみんな~生きている~♪

ストーリーや音響、キャラクターなどが作り出す世界観、雰囲気にひきこまれました
一話完結の話でも、レベルが高く、伏線にもなっていたりする、考え込まれた内容だったと思います
この二期は、一期に劣ることの無い名作です


最終話のタチコマには、一期同様泣かされました
ぼっくらはみんな~生きている~♪


  何回か観て
一期とは違い9課の敵がわかりやすく方向性がつかみやすいので細かく理解しようせず見れば、自分には一期と比べたら見やすいと感じました
また、一期同様個別での話でも良いのがありますね
少佐やクゼの過去の話、サイトーさんの作り話かもしれない話、天使の羽等 単体の話では一期よりも好きな回が多かったです

9課の敵としては、ゴーダがいいキャラでした
悪い奴としての描かれ方もあるのですが、特に威圧してくるような低い声であのしゃべり方は、ゴーダを光らせる素晴らしい演技だったと思います

投稿 : 2012/01/13
閲覧 : 536
サンキュー:

3

A.N.JELL さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

さすが!

21XX年・・・・人類が遭遇しているようなストーリー。話の内容が解りにくい部分もあるけど、現代社会の縮図っぽい感じ。ネットが進化し、常に監視されているこの時代にピッタリ!

投稿 : 2012/01/08
閲覧 : 233
サンキュー:

1

金縛寝悪 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

98点

前作より大人な作品に
間違いなく成人向け

内容的は暗めのため人を選ぶかもしれませんが、前作を見たのであれば必見でしょう
名曲Idoは必聴

投稿 : 2011/12/16
閲覧 : 269
サンキュー:

1

アオイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

神!

これよりおもしろいアニメって存在するの?

投稿 : 2011/12/11
閲覧 : 290
サンキュー:

0

yuuga072 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高

うん。最高。

投稿 : 2011/12/10
閲覧 : 271
サンキュー:

2

alpine さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

前作に劣らず良作

前作より少し哲学・理屈っぽくなっているからなのか
全体的な評価が低いのが残念ですが、自分はそうは思いません。

今回は事件を解決していくというより、事件を追っていくといった描写が多く書かれていて、1作目より続きが気になる作りになっているのが◎です。
また、本作品は1作目であまり目立っていない9課メンバーや新メンバーにもスポットを当てていて、メンバーそれぞれの分担がより明確にされています。

ヒーロー・ヒロイン物とは違い、敵が強くなったり、真の力が開放されている事もなく、話が異次元へ脱線することもなく、1作目同様に見れます。

1作目でバラバラだったキャラクターの骨格や色の塗り方も統一性が出てきており、顔や体型に不自然さを感じることが少なくなっているのも評価できます。

悪い点としては、中盤から物語がなかなか進展しない所。
能動的視点ばかり拘りすぎていることから、少し哲学染みてしまっている点
まあ、前作があんな感じだとしょうがないのかもしれないけど・・・。

1作目を見た人には是非お勧めできる作品ではあります。

投稿 : 2011/12/08
閲覧 : 298
サンキュー:

3

ネタバレ

ね~す さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個別の十一人編!

前作同様SAC現象を元にしたストーリーとなってます。

素子さんの過去を連想させる話があったり、一期のようにタチコマが大活躍したりします。

話全体としてはかなり複雑になってますが、二週くらいすれば概ね理解できるんじゃないかな・・・

OPEDの楽曲は一期同様、菅野よう子さんが担当しています。最高です。

投稿 : 2011/11/22
閲覧 : 246
サンキュー:

2

黒パンダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ん~

前期には劣るかな。
ただクオリティは維持してる。
難民問題ってのは身近に感じて良かった。
それに9課のメンバーの過去が明らかになったんで
1期を見てる人なら面白いはず。
個人的に素子の話って感じがしたな。

投稿 : 2011/11/14
閲覧 : 270
サンキュー:

1

yuutogta さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

前作には少し劣るかも

でも、やっぱり攻殻機動隊は最高!!
最後は、やっぱりあいつが活躍してくれました!!
課長のあの言葉には胸打たれましたよ!!
面白さは最高です!!
みろ!!まじおすすめ!!

投稿 : 2011/10/31
閲覧 : 294
サンキュー:

1

さぁ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

タイトルなし

頑張って観よ〜っと

投稿 : 2011/10/25
閲覧 : 313
サンキュー:

1

ネタバレ

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

よかったけど…(辻斬りさんへの応答を追記@2011年10月20日)

SAC 1stシーズンよりパワーダウンした感。最後のほうとかちょっとなー、と思った部分とかあったが、まあいろいろと裏話を聞いたら製作陣もたいへんなようなことだった。

下記、散文的に書きため

・全体的なトーンはよかった。なんか、招慰難民とかよかったよ。難民問題は日本人の想像力からは完全に失われている問題なので。ヨーロッパ諸国の難民論争とか、まじで聞いても感覚的によくわっかんないからなー。すごく厄介な利益対立構造があることはわかるけど。ここはネタとしてもってきただけでよかったけど、もっとうまく描いてくれてるとベター。ここで、いきなり革命闘争/三島/テロで終始するんじゃなくて、利益対立構造の描写をきちんとやってくれてたらなぁ、と思うのだけど。
・しかし、個別の11人は正直イミフ感があった。なんか三島由紀夫的なことやりたかったらしいが…。あと、サイバーカスケード的なものとか、ネット社会のシンクロニシティがテーマだったと思うのだけど、個別の11人になっちゃうと、ちょっとデムパにしか見えなかった。三島事件的なこととか、表現できてたら、実際すごいと思うんだけど。
・「初期革命評論集」って、いかにも全共闘世代的な想像力の延長線上でネタがくくられるのは、もう少しなんとかならなかったのか。思想、のリアリティはそこなのかよ。こういうのは、神山さんじゃなくて、押井さんが口挟んでんの?押井さんが口挟んでるとしか思えない…。
・あと、あの童貞の彼は失笑。そこでDTをどーんと前面化するっていうのは、ネタなのかマジなのかわからないあたりが最強にかっこよかった。悪役の彼が、なんか全体的に笑いしか引き起こさないんだよねw。クゼもそうなんだけど、今回は敵役がえらくファンタジー。
・最後に、船で脱出するアレは、かなり意味不明。当時、不審船騒ぎがあったから、っていうことらしいけど、それはさすがにミスチョイスでは。
・なんか、よかったところもっとあったはずなんだけど、ネガティヴなところだけが記憶に残っているな…
・要するに、ネタは良かったのだけれども、ネタの消化の仕方に「押井世代の呪縛」みたいなものを濃厚に感じたのが不満、というのが短い感想か。SACの1stシーズンはそういうの、そんなになかったんだけど。マジで、押井さんが口を挟んだポイントとか、誰かリスト化してほしいよ、これ。
・Solid State Societyのほうは、こういうネタの放り込み方から、消化の仕方まで、こっちよりもずっと上手くやれてる感じがする。

で、いまんとこ、攻殻シリーズの自分評価は

Ghost in the shell > SAC1st > SSS > SAC2nd 

みたいな感じ。


●追記1:辻斬りさんに対する応答

辻斬りさんから、

ゴーダは、近年の劣化コピーのヒーローものしか描けていない監督に対する痛烈な皮肉なのではないか。童貞ゴーダこそが、そうした子供じみたものしか作れないだめ監督たちの戯画なのではないか、といった趣旨のコメントをいただきました。
(わたしのとこの、メッセージ欄で。)

それはそれで、興味深い意見だな、と感じつつも、
わたしはその意見には、下記二点の理由で、ちょっと同意しかねます。

A.まず一点目。「オリジナルなヒーロー」「劣化コピーではないヒーロー」など存在しない、と思います。

 すべては何らかの形で、ほかのものの何かのコピーだったりアレンジだったり、する、というものだ、という世界観でわたしは考えている人間です。
 アレンジの才能や、アレンジしたものを適したタイミングや文脈のなかで大々的にリリースすることは、希少な才能だと思っています。立ち位置とかが希少である、ということは成立すると思っていますが、コンテンツがコピーであること自体がだめだ、という発想は、ちょっと世界観が違っているので受け入れがたく感じます。
 ネットワーク系の世界観をもってる人はだいたい、こういう感じのこと考えがちなので、押井さんも「オリジナル」のことは考えてないんじゃないのかな、とわたしは思っています。
 クゼ自身オリジナルなんじゃなくて、ただの「ハブ」なんだし。
 ただし、「ハブ」というものは希少性をもっています。そういった希少性が<結果的に>オリジナルのようなものとして機能してしまう、というのはよくわかる話です。クゼ、というキャラクターはそのことをあらわしていた、というようにわたしには見えました。
(ただ「なんか、説明くさいキャラだな」というのと、妙にナルシスティックなキャラだな、という気がして、わたしは好きになれませんでした。)


B.二点目に、「童貞=世間知らずの子供」という文脈ではない、と思います。

 「童貞」をめぐる文脈は、古典的には(あるいは一部の2ch的には)ネガティヴなものが多いですが、
 2000年代中盤以後は、みうらじゅんとかが「DT力」とか言い出していて「童貞」をポジティヴにとらえようとしていたり、童貞というものが、エキセントリックな能力としても機能しうることを考える、というのは結構、ひろまってきていると思います。
 ゴーダは、どちらかというと、こっちの文脈を意識したキャラクターかな、とわたしは思いました。
 別に、童貞であることが「良い」とは言わないまでも、ある種のエキセントリックさと結びつき、「俗物臭さ」みたいなものと隔離されたところにいることを可能にする何かにもなってる、みたいな感じをうけます。
 攻殻は、前にも書きましたが、「俗物の登場しないアニメ」なので、「俗物でない」ということに対する自己言及みたいなことをわざわざ、象徴的にやってみせている感じがしました。
 わたしはそこに、失笑をしていたりしたわけです。

●追記2:


>辻斬りさん:では、黒いコートの英雄たちはなぜ自決したのだろう? みみかきさんからすると解釈は?

 確かに、「機能不全ヒーロー」「失敗ヒーロー」みたいなものが、出てきてしまう、っていうのは面白いな、とは思いました
 ただ、それをダメヒーローに対する「批判」だとは思ってませんでした。ヒーローが、機能しない、みたいなことは確かにあるので。
 ネットワークで情報がびゅんびゅん行き来する社会においては、いずれにせよ、ハブとなるポジションを得た人や情報が、大きな意味をもちます。
 で、その「ハブ」としての機能を自覚的に仕掛けようとする、という試みが、今後の世界では何度も何度もおこってきて、そういう試みに対してどういう風に対処していくか、ということこそが、これからの「公共性」を考えることにつながる、という話を象徴的にみせるためにこそ、ゴーダや、個別の11人といった演出はあるように思いました。
 つまり、
1)情報の行き来がはやく、ネットワークが拡散的に存在している社会と、
2)情報の伝達経路が決定されており、ネットーワークが一極集中する社会(えらい人のもとに情報があつまり、えらい人が情報の価値を決め、えらい人が情報をひろめる世界)

 という二つの社会を考えてみましょう。
 前者は、現在おこってきている「あたらしい社会」です。後者は「すでに過去のものとなりつつ社会」です。
 ふるい社会のなかでは、貴族や王様や、国会の代議士の先生や、官僚がもっともえらい人だったわけです。彼らのもとに情報はあつまるし、彼らが情報を伝える人だから。「政治」や「公共」の問題を考える、ということは、むかしは「国会のことを新聞で読む」とかいうことだったわけです。
 新しい社会のなかでは、ネットでいうところの「釣り師」みたいなもののほうが重要な役割を担います。情報の「ハブ」となる機能は、国の意思決定機関の中には必ずしもありません。世界のあらゆるところの片寄りに、偶然的にあらわれるようになります。それが、新しい社会です。この世界で、公共的な問題(政治とか社会とか)を考える、ということは、この「ハブ」機能となるものを、どのようにして、つくるか、ということになります。希少性は、国会の先生ではなく、ハブ機能をもった人になるので。たとえば、Facebookをつくったマークザッカーバーグや、Googleとかはまさしくそういった「ハブ」だろうと思います。彼らこそが、現在の「公共性」の問題の中心にいます。

 で、重要なのは、ゴーダが政府の中枢の人間だということです。
 古い社会ならば、権力志向の人間は、政府の上のほうに上りつめることを最大の目的とするわけです。
 しかし、ゴーダはそうしない。情報の「ハブ」として機能するものをどう作り出すか、のほうにこそ力をそそいでいる。「新しい権力」の創出は、それによってこそなされるのだ、という自覚が徹底した人物、なのだと思います。
 政府の中枢にいながら、政府こそを権力だと思っていない人間。これが非常に、ゴーダという人物の象徴性だろうと思います。


 で、ゴーダが「失敗」する理由ですが、
 攻殻が、比較的にオーソドックスなネットワーク論的/複雑系的な世界観を下敷きにした作品である、ということを考慮すると、
 ゴーダの作り出そうとした、ハブ機能が、作為的なものなので。作為的なものの限界、ということなのかな、という気がします。
 ハイエクという経済学者は「自生的秩序」という言い方をしますが、秩序というのは、作為的にできあがるものよりも、勝手にできあがってくるもののほうが、重要だったりするよねー、ということがあるわけです。
 なので、作為的なものではなく、勝手にできあがってきた「クゼ」というハブ機能のほうが、おもろいよね、ということを対照的に描いていたのかな、と。
 ただ、最近では、作為的に仕掛けたものが機能することもたくさん出てきていて、作為的なものが本当にどこまで通じるか、というのは論争的なトピックです。
 なので、ここは、ある種の「情報社会の公共性」をめぐるイデオロギーというか、信念の吐露、みたいな感じもしましたけど。

 








参照1:
「オリジナル」概念の問題については、
西村 清和『現代アートの哲学』あたりに、入門的に丁寧な説明が存在していた記憶があります。この本は、実製作に興味のある辻斬りさんなどに、「役立つ」本かどうかは、自信がありませんが、コンテンツだとか、アートだとと言われるものに対する、人類の論争の歴史を、読みやすくきちんとまとめた本、としてはすばらしい本だと思っています。

参照2:
童貞の話については、
社会学研究者の渋谷知美が書いた『日本の童貞』などの本があります。
みうらじゅんと伊集院光が書いた『D.T.』をそのまま読んだ方が面白いかもしれませんが。
あと童貞的世界観をベースにした人間の怨念批評として本田透の『電波男』も面白いかもしれません。

参照3:
ネットワーク論は、これ、という一冊だけだとちょっとむずいというか、あまり入門的な本がありませんが、、
自生的秩序論ということでは、『ハイエク』の入門書。ハイエク的な世界観と、情報社会論を結びつけているものとしては、濱野智史『アーキテクチャの生態系』などがあります。
作為的に、ハブとなる機能を動かしてしまうという話を描いたドキュメンタリーでは高木徹『戦争広告代理店』という本があります。これはすごい傑作ですのでおすすめです。
また、高木徹が大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した『大仏破壊―バーミアン遺跡はなぜ破壊されたのか』も、読んでみることを強くおすすめします。これは、言わばビン・ラディンというのは、大成功したゴーダなんだ、ということを言っているような内容の本です。

投稿 : 2011/10/22
閲覧 : 642
サンキュー:

14

ネタバレ

aokabi さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

悪くはない

良くもない
SAC自体も内容的には明るいストーリーは殆ど無かったけど、
なんていうかこっちは全体的に陰気臭い

投稿 : 2011/10/13
閲覧 : 340
サンキュー:

1

BLUEskY さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

近未来アニメの最高峰!2

1期の基本1話完結ストーリーとはやや違い、1つの事件を中心に進んでいくストーリー。
1期の進行方法も好きだが、これはこれで悪くない。

また、9課のメンバーの過去を見せる場面があり、そこが攻殻機動隊の深みを増幅させてくれる。

終盤に近づくにつれ、話が加速し、あっという間に最後まで観てしまう。

やはり近未来アニメの最高峰であり、アニメの最高峰でもあると思う。

まだ見てない人には、是非観て欲しい。

投稿 : 2011/10/05
閲覧 : 313
サンキュー:

1

ネタバレ

Shy さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

言う事なしの二期作

前回の攻殻S.A.Cの続きの二期作目

特に言う事はないが、若干作画崩壊などが有りそこが残念な所

OPとEDともに神

作画が前作よりも圧倒的に進歩しているので素直にカッコイイ

投稿 : 2011/09/15
閲覧 : 306
サンキュー:

1

いのまき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

一度見たけど

このシリーズ、昔見たけどあまり覚えてない。
面白かった記憶は強いのでもっかい時間を取ってじっくり見たい。

投稿 : 2011/09/13
閲覧 : 304
サンキュー:

0

jack さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

核兵器は恐ろしいなおい的アニメ

一期の方が自分的に好きだが、見る価値はある。

投稿 : 2011/09/02
閲覧 : 373
サンキュー:

1

ネタバレ

blackwolf さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この作品のすべての伏線を理解するのは大変

結論から言うと非常に深く濃い作品でした。

一通り鑑賞させてもらったのですが、
自分の記憶力と理解力ではその行動or言動がなにを意味しているのか分からない点が多々ありました。
特に最終回の内容の難しさには驚かされました。
例えば、少佐が渡したリンゴをクゼか食べたのを見て驚いた理由、首相が電話をかけた先が日本の特殊部隊であったことの意味
などなどどれも意味深なものばかりです。
僕は最初は少佐とクゼがお互いのことを理解しているかどうかも分かりませんでした。
自分としては物語の締め方にその作品の評価の基準を重く置くので、少し戸惑いました。

なんだか厳しく批評してしまっているように見えますが、
僕はその深さこそがこの作品の長所だと思います。
色々調べたあとで最終回をもう一度見ると、感動が倍増しました。
なので調べながらこの作品を見るとより楽しめるかもしれません。

投稿 : 2011/08/26
閲覧 : 347
サンキュー:

4

ネタバレ

yoshi さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1st<2nd

笑い男事件も面白かったけど、
個別の11人の話はそのさらに上を行ってます。

一期も十分格好良かったのに、
二期はさらに磨きがかかっててド肝抜かれました;

このOPはとばせないでしょう・・・

投稿 : 2011/08/21
閲覧 : 336
サンキュー:

2

りんご さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

少佐マジ少佐

2ndGIGのOPすごい好き。
あーBD欲しいなぁ!

投稿 : 2011/08/20
閲覧 : 347
サンキュー:

1

ソウスキー・セガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

SAC同様完成度の高い作品

作品全体の物語として、個別の11人事件を中心に描かれているため、1期のSACと比べると、思想的、政治的な話が多いかも。

1期のSACと同様に全身義体化、電脳化された世界観が展開される。
脳をハッキングすることで、すべての感覚を掌握し、仮想空間を相手に見せることができたり、視覚情報を改竄したりすることができる。
そういった近未来のSFものが好きな人にとっては、世界観にどっぷりはまれるし、楽しめると思う。

個人的に好きな回は11話の「草迷宮」。
仮想空間を生かした設定と少佐の過去の話が
名曲「I do」と共に展開されるのがすごく良かったです。
この回があるから最終話がより感動できると思います。

攻殻が他のアニメと比べてすごいところは、世界観はもちろんだが、1話1話が本当によく作り込まれているところです。

1期のSACを見ておもしろかった人には
2ndGIGも楽しめると思います。

投稿 : 2011/08/19
閲覧 : 344
サンキュー:

6

BUNBUN さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

SAC

本当に面白かった。
SACのストーリーに人間臭さが加わって更に親しみが湧きました。
是非一度は見ていただきたい作品です。
それぞれの人物像が描かれ細やかに描かれ、それが伏線となり本線と絡み合う。見事な作品と言えるでしょう。

投稿 : 2011/08/13
閲覧 : 334
サンキュー:

1

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攻殻機動隊S.A.C 2nd GIGのストーリー・あらすじ

「笑い男事件」が解決して半年…労働力不足を補うため国外から招かれた約300万人の招慰難民。日に日に存在感を増す招慰難民と、国家の孤立を謳うインディビジュアリストたちの対立は深まり、テロが頻発するようになった。その状況の中で「個別の11人」を名乗るテロリストがテロと自決を決行する。
だが「個別の11人」のその行為の背後には、あるからくりがあり、その仕掛けに踊らされていただけだった。それに気づいた公安9課は、その事件の黒幕へと迫っていく。
一方、自決した「個別の11人」の生き残りであるクゼは、招慰難民のカリスマ的指導者となり政府と対立を深めていく。そして素子(もとこ)はそのクゼとの間に奇妙な因縁を感じ始める…。(TVアニメ動画『攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2004年冬アニメ
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
www.production-ig.co.jp/contents/works_sp/1120_/index.html
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BB%E6%AE%BB%E6%A9%9F%E5%8B%95%E9%9A%8A_S.A.C._2n...
主題歌
≪OP≫Origa『rise』、Ilaria Graziano『Christmas in the silent forest』≪ED≫Steve Conte『living inside the shell』、Ilaria Graziano『snyper』

声優・キャラクター

田中敦子、阪脩、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大川透、小野塚貴志、山口太郎、玉川砂記子

スタッフ

原作・協力:士郎正宗、 監督:神山健治、シリーズ構成:神山健治、企画:石川光久/渡辺繁、ストーリーコンセプト:押井守、キャラクターデザイン:後藤隆幸/西尾鉄也、オリジナルキャラクターデザイン:下村一、メカニカルデザイン:寺岡賢司/常木志伸、美術監督:竹田悠介、美術設定:加藤浩、色彩設定:片山由美子、特殊効果:村上正博、編集:植松淳一、撮影監督:田中宏侍、3D監督:遠藤誠、音響監督:若林和弘、音楽:菅野よう子、音楽プロデューサー:太田敏明、音楽ディレクター:石川吉元、音楽制作:ビクターエンタテインメント、プロデューサー:松家雄一郎/国崎久徳

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