てとてと さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

人命救助にかける消防士のヒューマンドラマ。42分半くらいの劇場アニメ

【良い点】
主人公の朝比奈大吾がひたむきに人命救助に邁進する気迫と、猪突猛進な大吾を心配したり懸念する周囲のドラマがテンポ良く描かれる。
大吾の人命救助にかける情熱を認めつつも、スタンドプレーの危うさを諭す上司や同僚、元教え子の危うさに涙こぼす先生など、周囲を通して主人公の生き様を鮮烈に描いていた。

消防士を題材にした作品として本格派で、臨場感と緊迫感溢れる火災現場シーンは見応えある。

キャラ説明や掘り下げは乏しいが、問答無用で進行する火災現場の緊迫感の中で、自然に各キャラの立ち位置が伝わる。
美人な先生と主人公の関係は原作未読だと説明不足ではあるが、短いシーンだけで二人の絆がちゃんと分かる。
井上喜久子ボイスな先生の涙が印象的。
モブのレスキュー隊員も渋い信念見せたり、各キャラちゃんと見せ場あり。

BGMがかなり良い他、EDもテーマを愚直に熱唱していてかなり良主題歌。

【悪い点】
原作途中からのエピソードなので、未読者には不親切。
各キャラの掘り下げや交流は殆ど無く察するしかない。

大吾のスタンドプレーの是非に対する結論が有耶無耶。

【総合評価】6～7点
消防士漫画の金字塔？のアニメ化として、42分では申し分ない内容。
良く出来ているものの、42分では限界もあり。
原作は名作なので、きちんと尺取ってTVアニメ化して欲しかった。
評価は「良い」

井上喜久子氏が歌う主題歌もある模様だけど、本作には採用されず。
聴いてみたかった。

タイラーオースティン さんの感想・評価

3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

過酷な現場ですなぁ

刑事物とか医療物の作品は数あれど、消防士の有名作というと、個人的に真っ先に思い浮かぶのがこれ。

主人公の大吾が消防士に志望する動機とかのエピソードとかは理解してましたが、いざなって見ると命懸けで救出をする消防士という仕事は過酷そのもの。

加えて、チームプレーを重要視するがためにスタンドプレーとまではいかないまでも独断行動で救助した大吾が上司からお前のやってる事は人命救助だと叱責されたシーンが印象に残りました。必ずしも結果だけが良いではダメで今回は良くとも次も同じように上手くいくわけではない、と諭しているようで、これは全ての物事に通ずるものだなと感じましたね。

ドラマ化はされたものの、アニメでもテレビシリーズでやって欲しいなと思う作品です。

esso-neo さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観たい

お前が帰って来ればそれで要救助者一名救出なんだ、ボウズ

小学生の時に読んだマンガだ。シリーズアニメ化はされておらず、なんかしらんがカペタが先にやってたな。実写化とか鼻で笑ったけど。
サンデーでやってて1話だけアニメ化したんだったか、思い出せん。その後にスバルとか立ち読みしたけど曽田正人って人がなにしようとしてるかすぐにわかる。人の秘める何かに目がないのだ。才能とか第六感とか。
その最初のシリーズとしてあがったこの大吾、やはり巨塔である。カペタがされてるにもかかわらず大吾がされてないのは大人の事情による事もあろうが、今の人材で誰かこれ映像化できんのか？死人こそ出なかったが(うろ覚えだけど)、死んでもおかしくないというあの状況が紙面にはびっしりと詰まっていたのに、映像化すると大丈夫そうとか印象ガラッと変わる事あるしね。これシリーズ映像化できる人いるんなら、マジでおなしゃす。世紀の傑作ですよ。

でこれはその稀有な映像化らしいのだが、入手先がわからん。

いぬわん！ さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった