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「キノの旅(TVアニメ動画)」

総合得点
75.7
感想・評価
639
棚に入れた
4020
ランキング
783
★★★★☆ 3.7 (639)
物語
4.0
作画
3.5
声優
3.5
音楽
3.7
キャラ
3.8

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キノの旅の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

real さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アンニュイな感じがほしい方にはおすすめ?

あまりガツガツしていない、なにか詩集か短編集のような感じでした。

私はアンニュイという言葉の意味を正確に理解している自信がないのですが、
アンニュイな感じがほしい方にはおすすめかなぁと思います。

なお主人公ペアの台詞回しは棒読み感があります。
あまり気にしないことをおすすめします。

{netabare}原作はラノベでおそらくアニメ制作当時にまだ完結していないのでしょう。
アニメ自体も大きな伏線等は回収されずに終わります。
まあそれは仕方ないかな。{/netabare}

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 198
サンキュー:

1

yEFWc74789 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

安定した作品

キノという旅人とエルメスという喋るバイクが
独特な文化や社会体制を持つ国々を旅する物語です
「皆が理想とする社会にも一長一短はあるよ」というメッセージを
淡々と提示される静かな物語なので、人を選ぶ作品ではないかと思います

様々な思想や創作物に触れてきた方たちは
すでに分かりきった考え方やメッセージを聞かされることになり
反対に、こういったテーマに考えを巡らせたことのない方たちには
異なる価値観に刺激や魅力を感じることができるのではないでしょうか

私個人としては慣れ親しんだ内容だったので
大きな刺激を感じず途中で視聴を断念してしまいましたが
安定して優れた構成から考えると良作と言っていいかと思います

投稿 : 2016/11/22
閲覧 : 203
サンキュー:

2

DB さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

生きるために旅をするキノと相棒が訪れる、ちょっと変で病んでいる国での出来事です。
現代版の寓話みたいな感じでしょうか。
あまり登場人物に感情がなく、淡々と、しかも病んでいるストーリーが展開されます。
オリジナリティはあると思いますが、到達点が見つからず癒されるわけでもない不思議な作品。声優は好みではない。

投稿 : 2016/08/29
閲覧 : 244
サンキュー:

2

ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

僕には、ちゃんとした大人って一体何なのか分からない。

キノとエルメス、人とモトラド(※1)のロードムービー。

恐らくは遠い未来のお話。キノとエルメスはどこから来て、どこへ向かうのか、国から国へと巡り、当ての無い旅を続けます。

寓話としての側面もある作品ですが、それを助長して教訓的な物語と曲解してしまうと、以後の物語の色彩が失われかねないので、主人公のキノと同じく旅人の目で観られるのがよろしいかと思われます。

一話につき1つか2つの挿話、旅の途中立ち寄った国でキノが体験した出来事、旅の道すがら出会った人との間に生まれるドラマなどが描かれます。サブタイトルのリストを以下に載せておきます。
{netabare}
1話 人の痛みが分かる国
2話 人を喰った話
3話 予言の国・悲しい国
4話 大人の国
5話 レールの上の三人の男・多数決の国
6話 コロシアム(前編)
7話 コロシアム(後編)
8話 本の国
9話 機械人形の話
10話 彼女の旅・賢者の話
11話 平和な国
12話 優しい国
{/netabare}
キノが※2パースエイダーなどで武装しているのを見て分かる通り、キノの旅する世界はかなり危険の様です。並みの旅人なら追いはぎや野生動物の襲撃で、すぐに命を落としかねないという印象です。

全体的に見ると荒事描写は少なめですが、6話、7話は異色回とも言え"コロシアム"と題されている様に、活劇シーンがかなり多めに入っています。派手さとは無縁ですが、繊細で緻密、本式のバトルものをも凌駕する迫力の映像でした。

この物語の特筆すべき点は、どの様な不条理に遭っても主人公のキノが殆ど裁定を下さないという点です。キノは自己防衛と自由意志でパースエイダーを振るいますが、善と悪の境界を明確に区別する事も無く、旅人らしく、必要以上の他者への干渉を避け、国から国へと旅を続けます。信念とは無縁の生き方を選び、生きる事自体を愉しんでいる様です。転じてそれがキノの信念なのかも知れません。

キノ役の前田愛さんは、私はこの作品に触れるまで殆ど知らなかったのですが、本業は女優だそうで、初回から性格の読みづらい、感情がさざなみの様にしか表れないキノという人物を非常に上手く演じ切っていた様に思います。静かだけれど、どこか温かく、色々な事を諦めたか捨てた感じの優しい声が魅力です。

キノの相棒のエルメス役の相ヶ瀬龍史さんも声優を生業としてるわけではなく、私見ですがプロの声優さんの声を聴き慣れている耳には、その声に耳障りなもの、少なからぬ違和感が感じられました。1話からおしゃべりが過ぎたのがそういった印象を強めた原因だったのかも知れません。2話以降は若干落ち着いてきます。起きた事を冷静に分析する役回りでありながら、とぼけた感じの口調なので、若干皮肉めいた印象を受ける事もありました。そんな声も4話「大人の国」におけるキノとエルメスの出会いの挿話を見た後ではとても好きになれました。奇麗事に聴こえるかも知れませんが、内面は表層に勝る?‥ともかくエルメスはこの人の声じゃなきゃ"ダメ"という程に気に入りました。

今更ながら2期以降を切望したいアニメです。

キノの旅はどこまでも続きます。命を失うその時まで。


※1:バイクの事、エルメスは喋る事が出来る。

※2:銃器の事、キノはかなりのスゴ腕。

※:レビュータイトルは作中のある人物の言葉からの引用です。ブリキ男の一人称はだいたい"私"ですものね。オリジナルではありません。

投稿 : 2016/07/31
閲覧 : 381
サンキュー:

23

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「ゼロ年代」×「ラノベ」×「アンチユートピアSF」の最高峰

原作イラストの黒星紅白さんの絵柄とはかけ離れたキャラデザや前田愛さん(女優の方の)を起用したキャスティングなどが原作ファンを裏切ってしまった形となり、あまり良い評判を聞かないキノの旅・・・
でもオイラは超大好き^q^(←ココ重要)


上記の点については多くの読者(視聴者)にとって最初の疑問点である
『そもそもキノって男の子なの?女の子なの?』
という部分がこのキャラデザやキャスティングを絡めて上手く演出されていたと思います


だからオイラはこのアニメ化を肯定的に見る


ラノベにありがちなファンタジーものと勘違いする人もいるかもしれないので一応補足させていただくと、この手の作品は【アンチユートピアSF】という空想上の「理想郷」を皮肉めいて描くものでれっきとしたSF作品です
道徳的、教訓的な内容も多いのでいわゆる寓話集とも呼べます


ゼロ年代以降のアニメではかなり珍しいジャンル、しかも毎話秀作ぞろい


それを1話完結×13話のペースでやってくれる実に贅沢な内容です


その中には原作では詳細が描かれなかった短編的内容の話もオリジナル要素を追加されて再構成されており、原作ファンにも見応えがあるはずです
(ちなみに脚本は全話を村井さだゆきが担当)









余談ですが最終話は昨今ますますの飛躍が期待される若手声優、悠木碧の声優としてのデビュー作でもあったりします

投稿 : 2016/06/26
閲覧 : 1136
サンキュー:

31

ネタバレ

HG anime さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

定住や定職は呪いなのかもしれない

基本的に一話完結。各々の話はどれも教訓とジョークをこめた御伽話って感じ。

主人公が4話で女の子だったと分かってびっくりした。賢くて強くてかわいい。旅をしながら物事をまっすぐ観察していくのカッケー。
エルメスの見た目クソかっこいいな・・・ 私もバイクはSRX250を持ってるけど、エルメスみたいな造形のバイクめっちゃ好き。レトロでいいね。レトロバイク乗ってみたい。

どの話も面白いが2番煎じだったり世界史のネタ話のパクリだったりするくだりも多い。例えば11話の賢者の話とかはどことなくシノペのディオゲネスの笑い話のパクリだと思うし。
ん~・・・あまり各話について感想を述べるとどうも悪い意味で薀蓄臭くなりそうなのでやめておきたい。せっかく小学生でも楽しめる作品なので余計な付け加えはしたくない。
個人的にはそれでも楽しかったですけどねこの作品。

作画は原作の絵は好きだけど、アニメの作画は普通。



バイクにのって旅をしたくなる作品。

投稿 : 2016/05/24
閲覧 : 290
サンキュー:

6

lalalacola さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白い

こういう雰囲気のアニメは毎回吸い込まれます。
てかキノ女だったのかよ!
びっくり
でもこのアニメを見ていると世界の心情とかを考えたり、
生きる事とかいろいろ考えさせられます。

投稿 : 2016/05/04
閲覧 : 247
サンキュー:

2

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

バイクにまたがり世界を旅する少女は違いを知る

世界は広く、己は小さい。
世界を知ることは、自分を知ることでもある。
自分を知れば違いがわかり、違いは自分を認識することにつながる。

しゃべるバイクのモトラド、もといエルメスくんにまたがり、
世界を旅する少女のキノの物語です。

世界のどの町にも滞在は3日までと決めているのがキノらしいところ。
長く滞在すると、それだけ他の世界をまわれなくなるからというが、
本音はまた別のところにあるのかもしれません。

旅はいいよねってよくいいますが、たしかにいい。
旅は、自分と世界の違いを知る旅にもなります。

民族や文化、言葉に習慣、そのどれかひとつでも違う国では、
自分はあくまでゲストな異邦人です。

キノが立ち寄る世界の国々はどれも特殊なものばかり。
伝統のない国だったり、機械任せで人間が働かない国だったり、
サトラレを彷彿させる民族が住む街であったり、
兵器はたくさんあるけれど殺し合いのない平和を唄う国であったり…

一言でいえばシュールな世界。
ある視点から掘り下げてみて、ことさら大げさにした風変わりな国ばかり。
当然、どの国に行っても疑問に思うことが多く、「質問していいですか?」と
キノは聞いてまわることになります。

疑問に思って質問をするけれど、返答は解答ではない。ということ。

違いは違いでしかなく、それをどう受け止めるかで変わります。
やはり違うと思うのか、
そんな違いもあると思うのか、
その違いは素晴らしいものだと思うのか、いろいろですね。

違いを受け止めたからといって、
自分が大きく変わるかもしれないし
変わらないかもしれない。

キノがなぜ滞在を3日と決めているのか、それはもしかしたら、
自分がその土地に染まるのを嫌がっているからかもしれません。

事情を聞くが、それ以上でもそれ以下もない。
誰かを救う旅でもなければ、自分を救う旅でもない。

キノはあくまで異邦人であり、旅人だから。
旅人とは、なんとも無責任な存在なのです。

こーいう自我の芽生えのきっかけを与えてくれる作品は、素晴らしいですね。
経験から何かしらの考えが導き出せるかもしれないし、考えるきっかけにもつながる。

作品の最初のイメージはバイクで旅するところから、映画の『モーターサイクルダイアリーズ』でした。
キューバ革命のチェゲバラが若かりし頃に、バイクにまたがって南アメリカ大陸を旅した映画ですね。
そこで貧困と虐げられる人々の現状を目の当たりにして、自分の進むべき道を自覚した。
それと雰囲気がとてもよく似ている。

そこから雪山での吹雪のシーンがはじまり、これはロバート・レッドフォードの『大いなる勇者』を彷彿させました。
都会を捨ててロッキーの山中でひとり孤独に暮らすことを選んだ男の物語です。
これも素晴らしい映画です。

数話目で登場する、伝統と文化のない国については、マイク・レズニックのSF小説『キリンヤガ』を思い出しました。
伝統と文化をまもるために惑星へ移住までした民族が、孫の代にもなろうとしたとき、
若者による伝統の放棄がはじまり、古老たちは絶望する…という物語です。
(いつでも若者は新しいこと、革新めいたものが好きになる)

とまぁ、一話一話見ることに、いろんな世界観をもつ小説や映画といった作品を思い出させてくれて、
それがとても新鮮でした。

自分も、20歳すぎてから欧州で放浪記みたいな旅をしたことがあって、半年程度ですけど、あちこちふらふら旅してまわりました。
スペインでは海岸沿いの町をひとつひとつバスでまわりました。

滞在は2日まで。
キノより1日少なかったのは同じ理由で、そうしないと2ヶ月以上かかってしまうからです。

到着して町の中心部のカフェに座って道行く人を眺め声を聞く。
身振り手振りの動作をみて会話の内容を想像する。
服装にも人柄や性格はでますし、多少の縁もできて付き合ったりもする。
本当にあきない旅でした。
当然、怖い経験もいくつかしましたが…それはまた別の話しw

ともあれ、どこにいっても、どんな国にいても、自分は異邦人であり、
彼らからしたら旅人であり、それはよそ者であり、
日本人であること、アイデンティティを意識する旅にもなりました。

山の頂や海辺の漁村など、小さな集落の村で同じ日本人のバックパッカーと出会えば感動もし、
絆とかルーツとか連帯感を知ったのもこのときだったか。
とても新鮮でしたね。

現代日本は、違いを認めず、責めることが多いのが悲しいことです。
まぁ、それも日本らしさなのであって、認めないといけないのかもしれませんがw

なかなかに味わい深い作品でした。
こーいうのはアニメではなく作品と言いたくなるアニメです。
あ、言っちゃったw

投稿 : 2016/04/21
閲覧 : 370
サンキュー:

16

ネタバレ

latte さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作好き

旅人のキノは相棒のエルメスと旅を続ける。1つの国に滞在する期間は3日間。いろんな世界のいろんなありかたの話。

たった一つのルールだけで、世界はこんなに変わるんだっていうのが面白いです。優しい国の話とコロシアムの話は印象的です。
淡々とあまり感情を表に出さないキノの視点で見る世界は客観的で好きです。

原作読んでいて、すごく好きなのでアニメを見て、活字での面白さを改めて感じました。もちろんアニメも面白かったけれど、映像がないからこそ面白い部分もたくさんあったんだなって気づきました。

アニメを見た人にはぜひ原作も読んでほしいです。

投稿 : 2016/03/31
閲覧 : 246
サンキュー:

6

一条華蓮 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

旅に見立てて物事の善悪を問いかける 奥が深い

変な突出キャラが出てこないので拒絶反応無く見ることができると思う。
物事の表と裏や、人の心の行く末を、それぞれ国に見立てて描いているが、
それについて良い・悪いを決め付けないでただ両極面に気づかせてくれるので考えさせられる奥の深いアニメでとても気に入った。

ぐっとひきつけられるというよりは、頭がよくなった気になる。
芸術・学問みたいに感性が養われる大変良作だった。
※考えるといっても、内容分からなくて頭使うという疲れるほうの意味ではなくてつい考えたくなる興味をそそられる という意味ね。

投稿 : 2016/03/05
閲覧 : 216
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

総合点が低いのは声優が理由です

原作:時雨沢恵一、監督:中村隆太郎

主人公キノと人語を話せるモトラド(オートバイ)のエルメスの旅を描いた旅行記的な作品です。

キノはエルメスに乗って旅を続けていますが、一つの国には三日間しか滞在しないと決めているために、ストーリーは基本的には1話完結型となっています。
本作は人間の心理がモチーフとなっています。訪れる国が、「人の痛みが分かる国」「予言の国」だったりと国ごとに異質ともいえる性質を持っていて、キノはカルチャーショックを受けます。
こうした国々の事情を通して社会風刺であったり人間の持つ本性を表現している作品ですので絵柄とは裏腹に内容はブラックでシュールです。
こうした舞台設定があまりにも露骨な設定のように感じられるのですが、アニメとしてみるとそれほど違和感はありません。原作は未読です。
全編が「灰羽連盟」のように、薄暗い色調なのですが雰囲気のある映像が美しいです。
物語上で印象的な台詞が多く、哲学的メッセージ性が強い作品なのですが
1話観終わった後にふと何か感じさせるものがある程度ですので重すぎることはありません。
「serial experiments lain」のようにストーリーが難解なわけではありません。
1話見るごとに視聴者に問いかけてくるような内容でありながら登場人物のキノが淡白で無感情であるところが面白くもあります。

投稿 : 2016/02/01
閲覧 : 211
ネタバレ

↙→↘↓↙←↘+BC さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

道徳倫理

私にとって最高の作品です。
浅いかもしれないけど深いです。
深く考えさせられます。
モトラドの人格がイマイチ。

投稿 : 2015/10/29
閲覧 : 252
サンキュー:

1

ネタバレ

ソラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。

旅というタイトルだけで旅好きな私はつられてしまって視聴。

旅人の少女キノが喋るバイク(エルメス)と共に旅をしながら様々な国を訪れて様々な人々と触れ合っていくファンタジー。基本は一話完結。

旅人とはどういう生き物なのか。人間が旅をしようとする意義というのが本作の主題。
主人公は様々な国や国民を客観的に見ながら、時折、国民に感情移入して緩やかに心が揺れ動く姿が目立つ。
そして、主人公の過去話も交えながら、旅人と国民。二つの立場の違いを強く表している。
旅人は旅人のルール、国民は国のルールを持って生きている。
この二つの生き方の違い。というものがまた旅人と国民という人間性の違いを表している。

国よって違う独特な風習のある多くの国々は皆、平和を求めている。
平和を求めているが上に独自の法律を考え、それに対しての純粋さ、そして従順な姿には目を惹き付けられる。従順が上に自分達を束縛する姿はやりきれなく、切なく、悲しい。そういう話が多かったり、たまに登場人物達の主張が極論過ぎて描写が雑だなと思う時があったりしますが
後味の良い話もあってそれぞれに見応えがありました。
{netabare}特に魔法使いの国での人が空を飛ぶシーンでの飛んだ瞬間は清々しく、
それを見て高揚感を持った子供の喜ぶ顔が印象的で忘れられない。{/netabare}

国々でのエピソードで取り扱われる題材も幅広く、社会批判を促す話が多くて、人格権の侵害を主張しているような話だったり、弱肉強食つまりは格差社会、富国強兵を象徴しているような話。時には命の代価、宗教が関わっていたり。深層心理、哲学などもあったりします。こう書くと難解のように思われがちですが登場人物一人一人の考え方はシンプルなので、観ているだけでも感じれるものがあります。そして基本は一話構成なので、くどく表現がされていない。旅人っていう目線、他人以上知り合い未満というスタンスを終始守って構成されている。
{netabare}図書館での人民に読書を許可される本が区別されるエピソードなんかは現代で言う
青少年保護育成条例(主に有害図書の有無)なんかが思い浮かび、
2次創作という存在によって現実と虚構の区別がつかなくなり、犯罪に至るケースを危惧していた。いわゆるフィクション論争っていう、言い始めたらキリがない人格権と哲学が混同した話題でもあるのですが。
多数決の国での話は独裁政治や公職選挙法のアンチテーゼを示していたりと面白かった。{/netabare}

主人公は銃の使い手で運動神経もいい。たまに命を狙われたりもするので戦闘シーンもある。アクションシーンの動きに関しては特筆するものはないのだけど、数少ない戦闘シーンでの緊迫感のある登場人物の生と死の駆け引きは見応えがある。声優の起用は不満に思った人も多いと思いますが、主人公は旅人なので淡々と話す棒声のほうが他人行儀さが出ていてごく自然な感じがあっていい。そして、地味に脇役が豪華です。
作画は評判通り、顔の作画が主人公を筆頭によろしくない。背景も雑なところがあったり(コロシアムの観客が菜の花畑みたいになってた)。
しかし、常時画面に薄い横線が入っている特殊効果がレトロな雰囲気をつくり出すことに成功していたのは良い点。

作画で悪かった部分があったのは認めますが、話自体は充分面白いのでおすすめです。

投稿 : 2015/10/14
閲覧 : 432
サンキュー:

25

緑の先駆者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

断念。声が...

ストーリーは、面白い。非常に面白い。

主な登場人物が、主人公のキノと、モトラドと呼ばれるしゃべるバイクのエルメスの二人(?)。
かけあい漫才みたいなシーンが良くあるんだけど、微妙な間合いがイライラして、声が耳について、聞いていてストレスが溜まって疲れる。

どちらかと言うと、ストレス解消にアニメを観ているのに、逆効果。結果、2話で断念。声で切ってしまったアニメは初めてです。

意外性に富んだストーリーは最高に面白いだけに、残念。でも、再チャレンジする気は無いです。



後日談

仕方ないので、原作本を購入し、読んでます。
現在、15巻まで読み終わりました。ほんと、ストーリーは面白い。
リメイクされたら観たいなあ。

投稿 : 2015/09/01
閲覧 : 317
サンキュー:

2

Cat_See さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最近のアニメとの物語比較材料

満足度は適当につけています。

これ1本で12以上の物語の構造を
把握することができるのでとても便利です。

多くの物語を知りたい、または
多くの物語を描きたいという人にオススメです。
もしくは、周りがあまり自分の趣味について
寛容でないと思っている人にもオススメです。
その人に関しては見方が変わる場合もありますので
勉強にもなるし、楽しむこともできるので是非見てみてください。

あとはキャラクターの使い方が一律しているので
とてもわかりやすいです。その分物語の方に力が入り
お互いがちょうど良く作用しているので面白いです。

声優さんの声の大きさにも注目してみると
面白いものが見つかるかもしれません。

最近の物語ってなんか面白くないんだよね~とか、
最近の物語最高!等考えている人にも是非見てみて欲しいです。

投稿 : 2015/07/15
閲覧 : 225
サンキュー:

8

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

日本のモノホンの旅人はカブやセローだったりする訳ですが

 私が単車乗りだからか、妻が随分前に調達してくれたので見たんですけどね。私は知的ではない単車乗りだったので、どちらかと言うとヒデヨシが死ぬまでのバリ伝とかの方が好みなんですけどw

 この作品はそういうアツいバカ路線とは縁遠い、示唆を含んだ深いお話を柔らかいタッチで見せる訳ですが、泣きはしなかったもののイイ感じだと思います。終盤のキノが旅人となった経緯の辺りもとても面白かった。
どうも原作の絵とは全く違うという事のようですが、話が何気に重いだけにこの絵面でむしろ良かったんじゃないかなと。


因みにモトラドさんみたいな古いヨーロッパの単車は旅のお供としては手間と金が掛かり過ぎると思いますw

投稿 : 2015/04/26
閲覧 : 416
サンキュー:

4

hiro_y0705 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

淡々と愚かな人間達を・・

様々な国を主人公達が旅をしていく中で
愚かなる人々と関わっていく物語です(笑)

ほぼ同じテンポで進んで行きますし、主人公も物静かなので
一話観て面白味を感じない場合は続けて視聴は出来ません。

愚かさの描写が直接的なもの以外にも含まれている
この感じが好きです。
物語のバックボーンを想像しながら観るタイプの方には
そこそこお勧めです。

時間が空いた時に第一話、観てみてはいかがですか?

投稿 : 2015/04/09
閲覧 : 261
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「こういうこともあるさ。ボクらは…人間なんだ」

だいぶ古くなったけど、未だに印象深い作品。一見ほのぼのな作風で、主人公のキノとエルメスの他愛もない掛け合いが穏やかでマヌケ。しかも架空の世界をバイクで回る旅アニメ。

・・・などという見せかけに騙されて見始めるとさっそく後悔します。



実はとても重い内容が多い。人生の教訓や人間という生き物の嫌なところ、人の極端な願いの行き着く果てなど、内容は様々ながら実に考えさせられる話ばかり。笑える話もあるが、見終わって愕然とする回もあって。

こどもに見せたいような、絶対見せたくないような・・・ま、NHKでは放送できないなw
第二話でいきなりガツンと衝撃をくらう「人を食った話」は必見。

女優の前田愛がキノの中の人。はじめは舌ったらずで素人ぽいが、話数が進むとどんどんうまくなっていく成長物語でもあるw
しかし淡々と流れて行くように進む物語は、音楽も雰囲気も絶妙でつい見入ってしまう。オススメ

投稿 : 2015/03/03
閲覧 : 252
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

旅立つ時、答えは既に出ていた

深いテーマを扱った人気作品の代表例として挙げられるのが「プネテラス」であり
ドラマチックな展開で感情揺さぶる評価の高い作品の例としては「DTB」
を挙げることができる。

この人気2作品と本作に直接的な関連性はないのだが
これらと比較しても、本作は勝るとも劣らないクオリティーを持っている。

昔からよくある{netabare}
「美しく残酷な世界」という{/netabare}主題を完璧とも言えるほどの描写能力
あるいは表現力で描きる、というかその世界の構成要素を再加工して世界を再構築し提示した作品。

詩的でどこか叙情的、物静かだが意味深く奥深い
ある人は本作を哲学的と表するかもしれないが、どちらかというと文学的で
恐らくある種の難解さを持っているので一般受けはせず、好きな人はかなり嵌るが
視聴に際しては作品の有毒性のため精神的消耗や苦悩というような副作用がともなうので
{netabare}(もっと端的に言うなら、魂を抉り取られるような感覚に襲われる){/netabare}

こういうタイプの作品が好きな人ほど視聴に当たっては予め覚悟が必要。
{netabare}あまりに作品にシンクロしすぎるとATFが侵食中和され本体は抜け殻となる危険性あり。{/netabare}

この作品には厄介な点が多々あるが、本作で使用されている台詞、言葉が、
格言的なものを含めあまりに適切すぎて、他の言葉では上手く説明できない
伝わらないというクセがあり。

{netabare}『本作の魅力を説明しようと試みる人はなかなか思いが伝わらないという歯がゆさやもどかしさを痛感する』こともしばしば
だが↑このような体験、リアリティを踏まえて本作第一話を見ると
構成材料、設定の意味がおぼろげに見えてくるかもしれないという。{/netabare}
とてもややこしい作品。

基本的に一話完結の形式で物語は進行
個人的には一話完結というスタイルにあまり良い印象を抱いてなかったが
一話の中にすべてのエッセンを凝縮しつつも、余裕すら感じる緩やかな流れで
物語をゆったりと描ききる作者の手腕には、ただただ脱帽。
時には(命題に対する正解ではないのだが)その世界の物語の中で一言の台詞だけでオチをつける裏技にも驚愕。

{netabare}一話完結でありなが多元重層構造の物語となっていて
各話が有機的に繋がって表現内容を互いに補完したり、同じ表現内容を
表現形式を微妙に変えて連動的につなげて進行させたりする。
だから視聴者は螺旋構造的にグルグル回って元に戻る、メビウスの環の中に
囚われたような錯覚を抱いたりというような不思議な体験をするやも?

オチ的発言を冒頭にもってきて結末と繋げてループさせるとかいうのはお手のもの。
伏線という言葉では言い表せない程に連続コンボが決まっていると言わせてもらいたい。{/netabare}

正直、主人公と相棒の声については自分の好みではなかったのだが
不思議と違和感がなく話が進むにつれむしろ嵌っていると思えたほどに。
声優の名前を確認してみて軽く文化的ショックだがそういうこともあるかと今では納得。

{netabare}ある時気がついた主人公のあまりに悲しげな目
そういうちょっとした登場人物の表情にも何かの意味が隠れていたりするのかも。{/netabare}

「DTB-黒の契約者- 第19、20話 あさき夢見し、酔いもせず…」では魂を激しく揺さぶられ
「プラテネス 第10話 屑星の空」では作品のもつ引力の成すがままに引き込まれ魅了されたものだが

「キノの旅 第4話 大人の国」ではあまりに完成度の高い世界へ完全に魂を抜かれてしまった。

本作は傑作、王道物語を超越した神話であると断言したいほどのレベル。

投稿 : 2015/02/24
閲覧 : 318
サンキュー:

16

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観るか観ないか?

これは「観る」です。


〜以下ネタバレなしのレビュー

一人と一台が世界を巡る旅物語。有名なラノベのアニメシリーズ。

穏やかで淡々と流れる人と人との物語ですが、ある時はハートフル、ある時は冷酷で非情、ある時は悲しい結末、ある時はただただ虚しい・・・というようにそれぞれの話にカラーがあります。

あまり疲れずに見られる良作。

原作も基本的に短編集で一話が短いのでアニメでも脚色のしようがなく「原作と違う!!」と原作厨化することもありません。

・・・声優初挑戦の中の人が回を追うごとにうまくなっていくその様もまた面白い。

投稿 : 2015/02/22
閲覧 : 160

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

終わりなき旅

『キノの旅』の世界には様々な「国」(実態は都市国家)が世界中に散在している。以下略(引用)

つまりその国を旅してその国々での人間たちとの関わりを描いていくような物語ですね。

て言うか信じられます? これラノベ産なんですね。

本作で最も驚かされたのが実はそこです。は?ラノベ?最初我が目を疑いました。
だって自分が知ってるラノベものと全く違うし。
偏見も混ざってるけどラノベ産は萌え色がとにかく強いものばかりという認識だったので斬新でしたねキノの旅は。
萌えも薄けりゃサービスシーンも特にない。薄い本のネタになりそうなシチュはいくつかあったけど。
後に探したらホントにネタになってて苦笑。いやさすがいい仕事します。
NHKでやっててもなんら不思議のないこの素朴な絵柄に世界観。う~ん ラノベも中々奥深い。

んで、肝心の物語の内容なんですが・・正直面白かったです それもかなり。
先にも書いたけど絵柄と割りと静かで落ち着いた世界観なんで合う合わないは当然あるけど。

割りと最近の作品で言えば蟲師に非常に近い作品だと思います。
実際共通点も意外とありまぁす。

適当に挙げてみても基本1話完結型なとこ。旅先での人との関わりが主なこと。暗い話も多いこと。いい終わり方ばかりではないこと。見終わった後少し考えされられるとこもそう。そっくりです。
古いとこだと銀河鉄道999にも似てると言えば分かりますかね。

人間ドラマって言うんですか?こういうの。人の表も裏もよく描いてあって非常に面白い。
毎回毎回手変え品変えよく作りこまれた物語には脱帽です。
そういう物語に比較的クールというか落ち着いた主人公ははまり役だと思いますね。見てると自由を求めて旅したくなります。
これFF10のキマリの旅じゃなくて良かったです。キノは通す。エルメスも通す。キマリは通さない。
そこで旅が終わりを迎えてしまいます。1話完結型ならぬ1話終焉型です。

絵柄もまぁ・・・こんくらいで良かったんじゃないでしょうか。
敢えて強引に褒めるなら暖かい気持ちになる素朴な絵柄・・・。
まぁキノも元は可愛いんだから欲を言えばもうちょい可愛いデザインでも見たかったような気が。
いや全体的には好きな主人公でした。こういうキャラがたまに見せる冷たい眼差しとか身震いします。
と言うか美少女の冷たい視線とかご褒美です。

キノと言えば一緒に旅する相棒のエルメス。
最初、主人公見た時1人で会話するアレな人かと思ってたけどなんてことはない。バイクでしたね喋ってたの。
まぁいいんです。割りと最近まで週間YJで連載してた某サッカー漫画では唐突に飛行機と会話してパワーアップした主人公いましたから。
バイクが喋るくらいじゃ驚きません。よくある光景です。

このキャラなんですが、個人的にはちと弱かったのが悔やまれます。言うまでもなく戦闘力じゃなくキャラとしてね。
多分その喋り方がいまいち受け付けなかったのもあるとは思いますがたまにボケたりKY発言するだけのキャラって印象しか残らないのです。
これを見ると現在絶賛放映中の寄生獣のミギーがいかに人外の相棒として秀逸かがよく分かります。
これは後々寄生獣の感想で触れます。

エルメス君(バイク)は残念ながらミギーにはなれませんでした。勿体無いです。

纏めると是非1度は見て欲しい良作だと思います。見て下さい。
それぞれの話に味があって色んな余韻を残すのだけど特に印象に残るは最終話でしょうか。
おそらく一番の欝話をラストに持ってくるあたりさすが分かってらっしゃる。
ネタばれは出来ないけど個人的にはこの話の人達バカだと思うんです。言い方悪いけど。
選択肢なんか1個しかないのに。これから見る人はどんな風に感じるんでしょうか。

繰り返しますが暇があれば見て下さい。多少物足りなさもあるかもですが間違いなくいい作品です。

投稿 : 2015/02/18
閲覧 : 653
サンキュー:

34

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一話一話が最高に面白い!

以前、ラノベをなにか買おうと思い
色々なサイトを漁ったところ、よく見かけたのがこの作品でした
おすすめラノベとしてたくさん紹介されてたので原作もきっと面白いのだと思います
(私は当時は絵柄に惹かれなかったのでスルーしてました)
そしてレンタルショップで再会(でもない)をしたわけです
これが視聴に至った経緯です

結果、大満足ですね
しかしこれは物語面の話
他はう~んって感じですね(音楽を除く)

やはり気になるのが作画面
古い作品というのもありますが、あまり慣れませんでした
ただそれがあの独特な世界観を生み出したのかもしれませんね
いい雰囲気出してました

音楽はなかなか良し
OP「all the way」 歌-下川みくに
ED「the Beautiful World」 歌-前田愛(女優)
下川みくにさんの曲って良いの多いですよね
フルメタがいい例で、その関連曲は全て大好きです


物語的にみると最高です
一話一話が丁寧に作られており、
気付いたら夢中で画面にかじりついてました

劇場版も機会があれば必ず観たいと思います
原作は気分次第ですね
何かの拍子に買ってしまうかもしれません

キノの旅の続きがとても気になります
どう結末するのかも非常に興味深い
ですがその前に是非2期をお願いしたいところですね
これだけ経ってますし厳しいのは承知してますが…

投稿 : 2015/02/05
閲覧 : 408
サンキュー:

30

かみさん3号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

淡々と、ひたすら淡々と

旅人キノと相棒の喋るバイクエルメスの旅のお話。
行く先々の国で色々な出来事がありますが、キノは傍観者に徹して、ただ通り過ぎていくだけです。
人間のエゴと愚かさを淡々と提示するだけで、何の解決策も示しませんが、それは各自で考えろってことですね。
教訓めいたお話が好きな人は気に入ると思います。

70点。

投稿 : 2015/01/31
閲覧 : 288
サンキュー:

1

ネタバレ

kiss-shot さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

-the Beautiful World-

作品名は随分前から知っていましたが

内容は全く知らず予備知識なしで突入


物語は基本的に1話完結で

「キノ」と名乗る主人公と、喋るバイク(モトラド)の「エルメス」が

さまざまな国を旅する話

旅先の国で、その国独自のしきたりや習慣

考え方などの違いで起こるさまざまな出来事

なかなか考えさせられる話が多いのですが

まあ、十人十色でどれが正しいのか結論を出す事は難しい


作画は決して綺麗ではないのですが味があり

物語の世界観にマッチしてます

パースエイダーという(銃器)での戦闘シーンなどもあり

退屈はしません


キャラに関しては、キノとエルメス以外は1話毎のゲストキャラで

割り切っている為、キャラ紹介に時間が取られずよかったのでしょう

しかしながら、エルメスに関しては、出自が掘り下げられているものの

キノ自身に関しては数話毎に情報が小出しでまだ不明な点も多いところが

私、気になります!


音楽は非常に好みです、OP,ED共にクレジットでてなかったのですが

どこかで聴いた事のある声だと思ったら

OPは「下川みくに」さん、フルメタの主題歌歌ってた方で好きなんです

EDはキノの中の人、「前田愛」さんでした


物凄く為に生る、という事は無いが、結構考えさせられる作品でした

投稿 : 2015/01/01
閲覧 : 284
サンキュー:

18

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

旅をしながら何を考える?

主人公、キノがモトロラのエルメス(自我があって話もするバイク?)と
色々な国を旅するというストーリー。

1話につき1国での出来事という1話完結の形をとってます。
途中でキノが何故キノなのか?また、生い立ちは?⇒これらが説明され
ます。

内容的には暗いエピソードが多く、毎話何かしら考えさせられます。
そんなんですから万人に評価されるのは難しいかなと。

人間というものを色々な角度から表現されていましたが、「聖人なんて
いないのよね。基本自己中心の輩ばっかりだし。それをあえて直視して
自分はどういきるのか?」私の感想ははそんな感じです。

現実でも全世界が平和で無いですもんね。
この作品で描かれている「人間」というものを考えれば納得ですね。

1クール、常に淡々と物語が進行していきますが、この作品によって
改めて自分の道徳、倫理観を確認できた気がします。

最初から最後まですんなり観れてしまった自分にもちょっと驚きました
けどね。w

投稿 : 2014/12/27
閲覧 : 276
サンキュー:

20

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 5.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感想の国 -※あくまでも"個人"によるものです-

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Q.あなたの「キノの旅」への感想をお聞かせ下さい。

原作を読んでからの視聴だったが、作画がかなり変貌していたね......。
そこはいただけないかな。だけれど内容としては期待通りだったよ。
- by Mr.K

良いわね。凄く良いわ。
特に銃撃戦のシーン......原作では味わえない緊迫感が確かに存在したわね。
- by Mrs.A

話数の関係上、微妙なところで終わってしまったように思います。
- by Ms.G

「日常系」といえば「日常系」なのかもしれないわね。
私達の思い描く物とはかけ離れているけれど。
- by Ms.E

各所で言われていることだけれど、社会風刺的な要素が強いね。
現代社会における問題を、上手いこと僕達に訴えてる気がするよ。
- by Mr.N

世界地図を製作したいと思わせる作品ね。
進行方角が示されることが少ないから、難しいだろうけど。
- by Mrs.A

バイクがしゃべった!
- by Mr.R

原作のストックは有り余ってるみたいだから、2期にも期待したいね。
- by Mr.I

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投稿 : 2014/11/20
閲覧 : 227
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

傍観者のキノとおかしな国々たち

ライトノベル原作。ディストピア。
電撃文庫では、エンターテイメントよりではなく、テーマを真剣に考えるタイプの作品として売り出されています。
寓話的で、おとぎ話チックです。

男の子なのか、女の子なのか分からないキノと、喋るバイク「エルメス」の独特の風味の旅。

現実味の無い話をつらつらと並べているように思えますが、モチーフは長い歴史をみればどこかで見つかるといった話が多いです。その分に、感情移入がしにくいので、絵本を読んでいる感覚を思い出して視聴してみると良いと思います。桃太郎や浦島太郎を読む感覚です。

特徴的なところとして、ディストピア特有の管理社会の国や格差社会の国があったりします。
重要なのは、主人公が自己主張をあまりしないということですね。そのために、何が言いたいのか、何を感じて欲しいのかは、視聴者に委ねられるといっても過言でもありません。残酷なシーンだけを見せられて、そこから何かを感じ取るのは、視聴者の想像力次第なのです。

例えるなら、「人間が一人死んでいるのを誰かが呆然と眺めて、それをどう感じるか」それと似たような感覚でしょうね。
ここでハッキリとした描き方が好きな方は、何が言いたいのかよく分かりません。それなので、そういう方にはおすすめできません。

しかし、ここで物凄いメッセージ性を感じる方にはおすすめします。
孤児の写真を見て、それをどう感じるか、そんな感覚に近いかもしれませんね。

孤児が可哀想だと思った方は状況から感情を浮かべるタイプです。
そこから、社会状況を考察する方は、ワンステップ進んでこの作品をもっと楽しめる方でしょう。

作画は匿名掲示板で批判されていますが、これを萌え画やリアルチックな作画でやるのは合っていないので、まだ良い方でしょうね。
とても残酷で救いようのない絵になりそうなので...。
シャフトの映画の作画がちょうど良いくらいだと思います。

ストーリーはディズトピアとしてテーマを上手く伝えることが出来ており、エンターテイメントのような楽しいと思える作品ではなく、思い切り考えて自分が生きるための材料にする作品です。



■人の痛みが分かる国

{netabare}
テレパシーで話せるようになった国。
童話チックに描いていますが、残酷なお話。
{/netabare}

*

{netabare}
人の気持ちが一日中分かるということは、陰口や本音まで相手に包み隠さずにバレてしまうと言うことです。
その象徴として、作中の村では良好だった恋愛関係が崩壊しています。

人の悪口を一度でも頭に思い浮かべるだけで、相手に聞こえてしまい、それに反応するだけで会話が成立してしまいます。
「会話を止めることが出来ない世界では、人間は社会は作れない。」
こういう事を揶揄していましたね。
{/netabare}

これは現代の高度な科学技術への危惧なのでしょうか。


■多数決の国
{netabare}
多数決で何かも物事を決めてしまう。
この国では国王が権力を握っており、逆らう者は処刑していました。
その為に、国民が不満を持ち革命を起こして、民主的な国家を築こうということになったのです。

「国王が一人で決めた方からおかしくなった」と国民は考えました。
そもそも「一人で決めたからおかしくなった」ではなくて、「反対意見の者を排除したからそうなった」が正しいと思うのですが、国民はそう捉えて、「ならば、多数決で全て決めてしまおう」という政治体制を取るようになります。

最初は上手くいっていました。荒れ果てた土地は回復して、このまま豊かな国が出来ると思いきや。
ある法案に反対した人がいました。その人は「多数決だけでは速く決まらないから、代表者を決めてその人に決めてもらおう」と言い出したのです。
「何を言っているんだ。逆戻りになってしまうではないか。死刑だ」
反対意見を持つ人を多数決で死刑することに決まりました。

そして、国民たちは「それが正しい」事だと思い込み、徐々にエスカレートしていきます。反対意見を出す人たちを一部の人が「死刑にしてしまってどうでしょうか」と提案して、それが通ってしまいます。国王に近い考えを持っていった人は次々に排除されていくのです。
「流石にやり過ぎだ」と思った人もいて、それに反対すると、その人たちも死刑にしてしまいました。
「税率が高いから下げろ」と言った人も死刑。
「死刑制度反対!」と言った人も死刑。

国の人口は徐々に減っていき、最後は三人になってしまいます。
三人は国民のリーダー格だった男と、その妻と、長い付き合いだった男だけになってしまいます。
ある日、長い付き合いだった男は「国を出て行く」と言い出します。

「あろうことか、自らの国民の義務を放棄して抜け出そうなど」
多数決でその男は処刑されます。

それからしばらくたって、妻は病気で亡くなります。
{/netabare}
---
{netabare}
「さようなら、王様」
キノが去り際に放った一言。
男は反対意見のものを排除するうちに、独裁をしていた王様になっていたのですよね。「良識が無い人が上に立つとこうなる」という事を作者は言いだけ。

反対しても殺さなければ良かったのです。国家反逆罪で死刑?
反対意見を述べるだけで国家反逆罪なんですね。
そんなことしていたら、国民がいなくなりますよ?
{/netabare}
民主政治だから正しいと言って、少数派を排除しているとこうなるということですね。マイノリティ差別の危なさを説いています。

-----

キノの旅の童話チックな所は、この部分ですよね。
現実離れした事を描いて、視聴者に訴えかけます。
現実離れしているといっても、人間の歴史を辿ればそういったことがあるかもしれませんね。

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■レールの上の三人の男

↓ネタバレ
{netabare}
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「進むべき、方角か」



キノのエルメスが旅をしていると、一人の男と出会います。
その男は、線路の周りの草をむしり、線路をピカピカに磨いています。
「これ...全部あなたがやっているんですか?」
というニュアンスで聞くと、男は苦にもならない様子で、「ああ、それが仕事なんじゃな」と答えます。

「何年くらいやっているんですか?」という問いに対しても、苦にもならない様子で「五十年くらいかな」と答え、その次の問にも「国は一度も帰っていない」と答えます。
どうやら、生活が苦しくて、家族を養っていくには国に帰る暇は無かったらしいです。



老人と別れた後、線路は灰色の砂利が敷き詰められた上にあり、老人がどれだけ仕事をしてきたかを象徴しています

しばらく、モトラドで線路沿いを走っていると、とある老人に出会います。
老人の近くを見てみると、線路のレールが外されていることに気づきます。

「レールが無くなっている」
「ああ、わしが外した」
(引用)
キノの呟きに老人はそう答えます。


「あのレールを外しているのは、どうしてですか?」
「仕事でのう。一人でずっとやっとるよ」

ここまで来たら、先は分かると思いますが...。

「ずっととは...どれくらいですか?」
「五十年経ったかな。ちとよく分からん」


「国には帰ってないの?」(エルメス)
「ああ、わしには弟が五人もいてな。あいつらの食いぶちを稼ぐためじゃ。病んでなんかはおれんて」

「レール長年、使ってないわりには綺麗ですよね?」
「ああ、ずっとじゃ。不思議じゃのう。しかし、外しやすくてええよ」
「・・・・・」


*
キノがしばらくレールと枕木が外された砂利道を走っていると、
そこに一人の老人が見えます。

老人と「こんにちわ!」軽く挨拶。
すると、キノとエルメスはある事に気づきます。
レールがあるのです。

*

「直しているんですか?」
「直しているんだ。列車が走れるようにな。枕木を撒いて、レールをのっけてスパイクで止めているんだ」

引用終わり
*
「あの、お仕事、ですか?」
「もちろん、そうさ。ずっとさ」
「ずっと、とは...]
「かれこれ五十年くらいになるかな? ちと計算苦手でね」

....
どうやらこの方も、家庭の事情が厳しいようです。
両親が病気で、働けなくなったから、三人分を稼がなければならなかったよう。


「旅人さんはどこへ行くんだい?」
老人はそうキノに問いかけます。


----
{/netabare}

{netabare}
ざっと引用してみましたが、この話を「労働のお話」と捉えるのか、それとも「人生の方角」と捉えるのか、色々と受け取り方で考えが変わりそうです。

労働のお話だと、「もっと広い視点を持つと意味はあるけれど、労働は虚しい事」でしょうか。


私の場合はこう感じました。
「誰かが磨いたレール(歴史)を、誰かが取り外して(塗り替えて)、誰かがまた敷きなおす。
仕事だけを見れば、価値のあるものかもしれないけれど、全体として見て、誰かが作ったものを壊して、それを敷き直していかければならない社会は残酷ですよね。」

引用した所だけを見ても、作者は病んでいたのではないかと感じますよね。
ネット上でもそういった憶測が飛び交っています。

私がこうやって考えをまとめているのも、誰かの意見にのまれて、また新しい意見が出るという流れに消えていくのでしょうね。
{/netabare}
「旅人さんはどこに行く?」
私たちは何を目指して、何のために仕事をするのでしょうか...。

-----



■働かなくても良い国の話
{netabare}
三人のレールの上での話で、持ち出されたお話。
キノたちが働かなくても良い国に立ち寄っただけです。
{/netabare}
---
{netabare} ~
適度にストレスを与えないと人間はだらけてしまう。

中東で、太陽光発電を発展させ、働かなくても暮らしていける社会を作る計画が進んでいますが、どうなんでしょうね?

果たして本当に働かずとも生活できる社会が作れるのでしょうか?
{/netabare}
働くという形式は無くなっても、何かをしなければだらけてしまう。
そのために、働く人は減らないと思います。
人の助けになりたい、といった自己満足の精神が働いて、概念自体は無くならないと思います。

そういう事を言いたかったのでしょうか。


■予言の国
{netabare}
どこかの国の予言が、実はどこかの国の詩だったという話。
{/netabare}
---

言いたいことは、「誰が発した言葉が、誰が解釈して影響し合っていく。」といった事でしょうね。
極論で何かに例える回りくどい方法です。しかし、視聴者の目を引くことが出来ています。詩の下りは童話の一部を聞いているようでした。


*
{netabare}
作中の旅人が来るたびに、風習を変える国というのは、それだけを見ると、他人の目を意識してしまう人間と捉えます。

しかしながら、「誰が発した言葉が、誰が解釈して影響し合っていく。」といった予言の国のメインテーマを考えれば、このエピソードも補足なんですよね。
{/netabare}



■コロシアム
{netabare}
格差社会で、一級市民になるために奴隷や殺し屋が殺し合う話。
{/netabare}
----
{netabare}
悪いことをする心理でしょうか。
対戦相手はこんな大会に出場してしまいました。
キノの対戦相手をよく見てみると、なぜこんな殺し合いをしているかを丁寧に話してくれています。
王様については、自分で悪いことだと分かっているのに、快楽主義者だった事から、大会を止められませんでした。

因果応報とも捉えられますよね。女の殺し屋は一人を殺していますから、王様に銃で撃ち抜かれいます。一方、一人も殺さなかった王子は、無事に生還していますよね。
しかも、王様は、最後はキノに殺されています。一級市民は殺し合いを笑ってみていたので、「同じように殺し合いをしてね」とルールに付け足されました。
罪を犯したものはしっかりと罰を受けています。しかし、罪を被るものが多すぎたせいで、あの国は崩壊してしまうでしょうね。
{/netabare}

罰を間違えると何かを崩壊させてしまうというアイロニーも含まれています。

■大人の国
{netabare}
親の権利が膨張した国のお話。
親権が強化され、子供が親の所有物に。
{/netabare}
{netabare}
キノは可愛らしい女の子だったんですね。
口調から冷静になることは予想は付きますが、男装の麗人になるなんて...

おかしいと思ったところ。
①失敗作になれば処分される。
②何でもかんでも「大人だから」ということで正当化される
{/netabare}

これは作者が子供視点に経って、児童虐待、もしくは親だからといって何かも正当化している人を揶揄しているのでしょうか。
{netabare}
キノは大人の国から逃げ出す...これは自立でしょうか?
{/netabare}
*

エルメスがキノの幻聴に見えたのは私だけでしょうか。エルメスを旅人のキノに似せて...十分あり得ると思うのですよね。

■平和な国
{netabare}
心理学から引用しますが、人間は人の悪口が共感できるものだと、一気に仲が良くなるみたいです。
戦争の話と悪口の話はまた別物かもしれませんが、同じようなものを感じました。

誰かの幸せは、誰かの不幸。これは極端ですが、誰かが幸せになることは誰かが不幸になることがあるかもしれません。
例えば、社会で評価される人間は限られています。一番になれる人間は限られています。
一番になることが目標の方は、不幸になる可能性が高いのです。
同じ夢を持った方は沢山いますからね。

現実世界でも、同じ敵を持った者は共闘して戦うことが多いでしょう?
「敵の敵は味方」
孫子の兵法書にはこう書かれています。

最初は仲が悪かった者同士でも、同じ目的を持つと仲良くなってしまうこともあります。もちろん、大切な人間を殺されたり、恨みつらみが重なっている人物はそうでないかもしれません。
三国志の晩年の劉備みたいな感じです。(詳細↓)
{netabare} 呉と同盟を組んで魏に対抗するべきなのに、呉に関羽を殺されたからといって、呉に戦争を挑む。魏の国土は、当時その地を制すれば天下は決すると言われた中東を抑え、更には巨大な土地を持つ河北を抑えています。
しかし、呉の南は異民族が多く、荒れ果てているために発展させることが難しく、蜀は山ばかりで発展しにくいです。この状況を考えれば呉と同盟を結ぶべき時なのに、復讐をするために呉に戦争を仕掛けました。
{/netabare}

このように、感情で大局を見誤ってしまうこともあるかもしれません。

(反論もあるかもしれないので↓)
{netabare}
※蜀が呉に対する武力的な威嚇と捉えている方もいますが、兵站が長すぎるのでその線は無いと思います。兵站が長すぎれば補給が難しく、あの地域は明らかに戦争する地域ではないと曹丕に言われています。威嚇のためであったとして、敗北する可能性が高い場所に果たして出兵するのでしょうか?
しかも、そこを陸遜に突かれて敗北しましたしね。
{/netabare}

キノの旅の平和な国。これもまた極端な例のように思えるかもしれませんが、世の中の争いにこういったことは付き物なんですよね。

三国志の例を出すと、蜀と呉は戦争した後に、劉備が没して、諸葛亮が呉と和解して同盟を結びます。
戦国時代の今川、武田、北条の同盟もそうです。三国がお互いに覇権を握っていたのに、各自の目的のために同盟を組みます。


「国と国が組んで、敵国の国民を迫害することはどうなのでしょうか」
ということが、この話の一番の味噌でしょうね。

「あなたが子供を宿せば分かるようになるわよ」
キノに言われた一言。
まるで、大人になれば分かるようになるとでも言いたげですね。

本作では、「代案を出せないから、最善の選択をしたまで」と主張がまとまっています。そういった状況を作り出したのでしょうね。

作者はそうなる前に何とかして欲しいのでしょう。そうなる前に。
そんなことがキノの発言から読み取れます。
「僕には分かりません」という発言とかですね。
{/netabare}

■機械人形の話
{netabare}
機械人形が製作者の家族になるというお話。
製作者は幸せに暮らしますが、果たして本当に幸せなのでしょうか?
役目を終えた機械人形は、水に沈んだ街へ飛び降ります。
キノはそれを無表情で見送る。

ロボットの使い道、生き方のお話でしょうか。
誰かの代わりに誰かスペースに入る事について、とも捉えられますね。

おばあさんは報われたのでしょうか?
自分を機械人形にして、主人を作って、そこで毎日を過ごす。
ワンパターンのような気がします。
これではまるで奴隷人形のようですよね。

キノが最後に冷たく機械人形に接したのは、こういう感情が裏に合ったからではないでしょうか。キノは元々傍観者だということもありますが。

死んだ人間を蘇らせる事は出来ないです。
その時点で、お祖母さんが不幸という事は決まっています。
テレビで子供を無くした親子が新しい子供を作っているドキュメンタリーを観ましたが、それと同じようなものなのでしょうか。

機械人形として幸せな事。
最後に機械人形の一人が、自分たちの幸せについて語っていましたよね。
主人のために働くこと。結局、お祖母さんを助けたのは機械人形の自己満足でしかないのです。
客観的にみれば、良い人だと思うかもしれません。実際に、その通りだと私も思います。
皮肉ですね。同じものは手に入らないのに、それ以上のものを手に入れようとする。

何もすることが無くなった機械人形は沈んだ街に落ちていきます。
やる事が無くなったロボットの末路ですね。可哀想です。

人間のわがままのために作られたロボットは、理不尽に襲われた主人を守るため、「理不尽に」時間を費やすのです。

ロボット問題に、「ああしろとかこうしろ」は作中には言及されていません。
キノは「知りません」と答えていますしね。

これは視聴者に、「機械人間の話」のテーマを投げ捨ているのですよね。
これを観て、どう感じるのは視聴者次第なんです。
{/netabare}

■本の国
{netabare}
創作物について色々。
作者の現実に対する哀れな価値観が滲み出ています。

ディストピアとして特徴的な表現規制。
表現の自由が失われており、本が規制されています。


本の愛好家は地下に籠って、その規制と戦いますが、相変わずキノは傍観姿勢を貫いています。

作家「人間は体という器を通して、現実世界を見ている。つまり、この世界は脳によって作られた世界だ。それと本の世界と何か違いはあるか?」

現実世界の映像は一度、脳で分解されて再構築されます。
そう考えれば、今見えているものが他人と同じものかどうかは分かりません。
カメラを使っても、その写真を見るのは人の目なのですから。
例としては色覚異常。何かが違っていれば、見え方も変わってくるわけです。

その考えだと、虚構と現実を一緒にしてしまいそうですね。この理屈は納得しないほうが良さそうです。あなたも現実と虚構を一緒にしてしまいますよ?

そもそも、虚構と現実は成り立っている物質レベルで違いますから。よく考えると、人間が痛みを感じて、行動を起こしにくいのは現実の方なのですよね。

キノはそれをただ聞いているだけ。どうでも良さそうですね。
傍観者にとっては、世界が二つあるのに、どちらかを選択しなければならないという事に疑問を持っているのでしょうか。
しかし、作中でキノが本の世界にいるような描写が入っていますから、キノも自分のいる世界が本の中の世界なのではないか、と感じているのでしょうね。実際、その通りなんですが。


批評家たちが、健全なのか、それとも不謹慎なものなのか、本を仕分けしています。しかしながら、その批評家は、本を読みすぎて現実と虚構の区別の付かなくなった病人ばかりなのですね。

そもそも批評家といっても、病人を集めて、健全か不健全か調べられるのでしょうか。批評家の様子を見て、管理者が判断するのでしょうか?
どれだけ影響を受けたのか、とか。

健全な本ばかり出回る自体になれば、エンターテイメントは廃れることは間違いないでしょうね。殴るのもだめ、危険な思想(国家反逆とか。正当な理由があっても)卑猥なものもだめ、小説の類は全滅でしょうね。

そもそも、何を持って健全とするのか、不健全なのか、という定義自体も難しそうです。


そして、挙句には管理者が「批評家は人の楽しみを邪魔をする厄介者ね」とまで言い放ちました。

最後には本が全て焼け落ちて、規制派も反対派も泣き叫んでいます。キノは悠然とその場を後にする。
{/netabare}
「表現問題で熱くなっている内に、本が無くなってしまいますよ」ということを言いたそうですね。

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表現問題について、「熱くなるのは勝手だけれど、その媒体が無くなっても知らないよ」ということでしょうか。
規制派も本が健全なものになって欲しいから、規制しているだけで無くなって欲しいと思っている方は描かれていませんでした。

この考えから行くと、作者は傍観者だけれど、無くなるのは困るという立場でしょうね。

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■人を喰った話

【物語のポイントまとめ】
{netabare}
台詞は覚えていないので、ニュアンスのみ。

キノがうさぎを狩る
「うさぎのためにも生きないとね」



キノが遭難している人を助ける
「僕がどちらかに加担することは出来ないんだ。うさぎの命を狩るのは自分を助けるためだ。でも、あの人たちを助けると、変わりにうさぎの命を犠牲にしてしまう。どちらか一方に加担してしまうことになるだろう?」



キノが助けた人のために、うさぎを狩る
「僕はあの人たちを助けることに決めたからね。その為には最善を尽くすさ」



キノが助けた人間は、実は「奴隷売り」だった。
キノは躊躇なく三人を殺害。
トラックの中を見ると、人間の骨と少女の衣装が置いてあった。
「三人を助けられてなくてごめんなさい」



{/netabare}
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人間と動物の命の価値は同等なのか...といった話は置いといて。

食物連鎖のお話でしょうか。

人間は生きている上で、動物の命を犠牲にしなければ、生活が出来ません。

例えば、人間は生活する上で、食料品を手にしなければなりません。
魚や肉、野菜などを食べなければ活動することが出来ないのです。
そういえば、インドで日光に当たるだけで生活できる人物が紹介されていましたね。嘘っぽいですが。
そういう人間はそうそういないわけですから、その辺は置いておきますね。

森や草木を伐採することだって、間接的には動物の生活圏を奪っていることになりますから、いくら配慮しても動物を犠牲にしなければならない状況がします。

薬品を作るために、殺されている動物たちと人間を一緒にしてみたらどうなるか。化粧品を作るためには、動物を使った薬品テストが必要になってきます。


「人間は生活している上で、誰かの犠牲無しでは生きていけない。」
そういう事を表した話だと思いました。


■魔法使いの国

「人間の持つポテンシャルの低さと高さ。」
{netabare}
ある所に空を飛んでみたいと思っている少女がいました。
しかし、その子は周りから馬鹿にされ、「空を飛ぶことなんて不可能」だと烙印を押されてしまいます。
そのあとに、飛行機を使って、空を飛べるようになると、周りの人々の態度が一変して、チヤホヤされ始めます。遂には魔法使いに例えられるようになるのです。
{/netabare}
率直な感想として。

ライト兄弟のお話?
キノの旅の世界では、凄まじく科学が発展した世界が存在します。それなのに、「空を飛ぶ機械が無い」というのはキノの嘘でしょうか?

*

「人間の持つポテンシャルの高さと低さについて、実感していてね」
初めから偏見を持っていると潜在的な力を発揮できない、ということでしょうか?


もしくは、人間は見たことの無いことを軽視して、誰かが何かを成し遂げるとその人を神様だと拝める馬鹿馬鹿しさとも取れますね。説得力の話にも聞こえます。




■彼女の旅

{netabare}
ある所に、自意識を失わされた人間がいました。
国家は犯罪の原因は、過剰な自意識から来るものだとしました。
窃盗が行われるのは自分の生活が危うくなったり、自分が得をしたいという心理などから。
その根本的にあるものは自意識。

では、自意識を無くしてしまってはどうだろうか?
実験対象として選ばれてしまった彼。

実験は成功して、彼は犯罪を起こす心理を失いました。
しかし、彼は働く気力さえも沸くことは無かったのです。

国が求めていたのは、自意識が無くしつつ、働く気力が損なわれていない人間です。
その男は、失敗作だからということで国から追放されてしまいます。
まるで、中世のおとぎ話のようですね。
{/netabare}

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ここから読み取れることは...。
会社の求めているのは、自分勝手な人間ではなく、働く気力もあって集団に馴染む人物。
って、作者はどれだけ働くことが嫌いなんですか(笑)


三人のレールの話でも同じことが言えますが、作者は管理社会の体制があまり好きでは無いようです。私も作者と同じような価値観を持っているのですが、そこまで強くない思想です。

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{netabare}

その男は自意識を取り戻す方法を探します。
ある時、催眠術師に出会います。

そして、その男から自意識を取り戻す方法を知り、
男の言った言葉を探すために旅をすることになります。

男は老人と化し、キノと出会い、これまでの経緯を話すことになるのですが...。
{/netabare}
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{netabare}
催眠術師の答えは「そんなものはない」でしたね。
取り戻す方法なんて無い、つまり男は騙されて、人生を「そんなものはない」のために使い切ったという事ですね。

「それって世界で一番青い空の話に似ていますね。」
そう言って、「世界で一番青い空は何?」と聞かれた時の回答を伝えるキノ。
「世界で一番青い空なんて、日照りやその時の天気によっても変わるのに、決めようがないじゃないか。そんなものはないよ」
騙されたことを素直に教えるキノ。残酷ですよね。
伝えたといった解釈もありますし、話を持ち出したという捉え方もあると思います。
あの時に例えば話を出すのは、伝えるために言い放ったとしか思えないのですよね。
キノの旅はファンタジーチックな舞台なんですけれど、キノの考え方は現実主義です
{/netabare}
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{netabare}
男が発狂して、感情が爆発します。自分の人生の無意味さを知った所で、自意識を取り戻したのでしょうか。
キノは黙って、その場から立ち去ります。

男の近くに側におり、自意識を取り戻さないか監視していた女性。
実は「自意識を無くして、労働の意欲を持った人間」でした。

その監視役にキノは言います。
「どうして、あの時におじいさんを殺さなかったんですか?」

発狂したのなら、あの時に殺しておけば楽だったのに。

監視役はこう答えます。

「分かりません」

自分の仕事は男が自意識を取り戻したら、殺害する事。
しかし、監視役でさえも、自分の目的について、分からなくなってきたのです。
{/netabare}
この話だけを見ると、自意識を持たずして、労働することは難しいということを伝えたいのでしょうか。
彼女の旅というまとまりで見ると、「旅」というテーマに収められているような気もします。

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【武力を使わずに旅をする彼女】
{netabare}
キノが旅をしていると一人の旅人と出会います。
武力を使わずに各地を回って、平和な旅を実現して見せるという願いを持った女性でした。

キノと女性が別れると、その相方がある事をキノに伝えます。
「彼女を狙ってくる敵は全て私が排除しているんだ」
そういったニュアンスで、事実を伝えます。

キノが歩く道には無数の死体が、彼女が知ったらどういう思いをするのでしょうね。
{/netabare}
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旅をする事は一体?
キノも自分の旅が「何の意味があるのか」を疑問視するようになります。


■優しい国
{netabare}
集団自殺ともとれるお話。
「滅亡する日に近いから、旅人さんに優しくしよう」
そういった趣旨で、キノに優しくするのですが、前半はミスリードでごく平凡な国を演出しています。

後半は火山の噴火で、国民全員が死亡。
ハリケーンが迫っているのに、家から離れたくない人の話を思い出しました。ニュースでやっていましたね。自分が育った家や場所を失うくらいなら、いっそのこと一緒に死のう、という考え方ですね。

エルメス「無駄だよ。キノは何も出来ないよ」

火山が噴火した時に、エルメスはキノにそう伝えます。
この時に、大きくキノは感情が揺れ動きます。それでも、自己主張はしません。黙ってその場を立ち去るのみです。
{/netabare}
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{netabare}
滅亡するということが分かっていれば、国民はその時までに逃げ出すか、それとも残って最後のひと時を楽しむか、選択肢は幾つかあります。
物語で補足はされていませんが、国民は逃げ出した人もいるのでしょうか。

そこは大して重要ではなく、大切なところは残った国民は優しくしたという所。優しい国といったトピックにもあるように、この国は優しい国でした。
{/netabare}

「災害に対しての人間の無力さ」
もしくは、「本当の優しさ」でしょうか?

■総評

映画やOVAも全て視聴済みで、レビューがとても書きにくかったです。
難しい所は、「主人公が自己主張しない」という事。
その為に、解釈が難しく、一つの物語を見て、どう思うかは視聴者次第なのです。社会システムについて否定的に思うのも、「こういうのもありかも」と思うのも、視聴者次第なのです。

テーマを投げ捨てる、という表現がしっくりくるかもしれません。

この作品は投げかけられたテーマについて、ゆっくりと考察する。
もしくは、悲観的な感情を抱いて、楽しむ。
この二つが本作の楽しみでしょうね。

投稿 : 2014/11/10
閲覧 : 408

uppo さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい。

2期を待ち続けてる作品の一つ。
全体的に暗い話が多く、1話1話考えさせられた。
中でも戦争の回が一番キツかった記憶がある。
2代目キノとエルメスの掛け合いも非常に良かった。
3話か4話位まで普通にキノを男だと思ってました。
優しい国に住んでたさくらの役に当時小学生の悠木碧さんが初声優をやっていたのは3年位前に知った。

投稿 : 2014/10/24
閲覧 : 240
サンキュー:

8

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「人は誰でも空を行く鳥を見るとさ、旅に出たくなるそうだ…。」

10年ぐらい前だったかな、原作が流行っていたのを覚えています。

当時の私は「ラノベなんて邪道!」と思っていたので、まったく関心がなく。

アニメ化もしてたのかーと知り、アニメを観るようになってからはずっと気になっていた作品でした。

アニメを観終わり、流行っていた当時、なぜ原作を読まなかったのか、とひどく後悔しました。

偏見は自分の人生を不毛にするなあと反省しました。

全13話です。


● ストーリー
モトラド(二輪車)のエルメスと旅をするキノ。

1人と1台が、いろいろな国を旅するお話。

「人の痛みが分かる国」「本の国」「平和な国」など、

ちょっと不思議な国々を短編小説のように訪れていきます。

キノたちの滞在期間は3日と決まっている。

その3日で見えてくる、その国の本質や人々。


淡々とした、物静かなストーリー。

だけどものすごく惹きつけられました。

ファンタジー要素が強いです。しかし、それ以上に伝わってくる人間性。メッセージ性。

寓話的な要素も非常に強いです。

☆寓話…比喩によって人間の生活に馴染みの深いできごとを見せ、それによって諭す事を意図した物語。

↑私はこの作品で「寓話ってこういう作品を言うんだ。」とわかりました。笑


物静かで不思議な雰囲気が漂う中、

内容はなかなかむごくて無常です。

しかし、どこか現実の未来の世界を見ているような。

未来の世界、人間のエゴ、きれいごと、理想、闇、隠された本性…。

そんな本質が深くぐっさりと描かれています。

どんなにきれいな理想の世界を追い求めても、

結局世界は救われないんだなーと思ってしまう。

完璧な人間や完璧な世界なんて存在しない。そんなもの無理なんだ。

だからこそ世界は美しい。

救われない世界の、儚い美しさが心にしみました。


この作品を観始めたとき、心が現実に帰ってこれませんでした。心が旅に出てしまいます…。旅に出たくなります…。

このなんともいえない不思議で魅力的な世界が心をとらえて離しませんでした。

これでキノがイケメンだったら、間違いなく私は現実に戻ってこれませんでしたね。そんな自信があります(笑)


● 作画&声優
作画と声優さんは気になるところがあります。

好きになれない、もしくは、観るのをやめてしまう人もいるでしょう。

私も初めはちょっと抵抗がありました。

作画は我慢するとして、

声優さんは聞き続けていると、これはこれで味があるのかなーと思ったりもします。

エルメスの声と話し方だけは最後まで好きになれませんでしたが。笑


マイナスポイントがもったいないですが、

それを上回るストーリーだけで私は十分満足でしたよ。


● 音楽
【 OP「all the way」/下川みくに 】
この曲大好きです!たまりません。

旅する2人にはぴったりの、心地よい曲。

この曲を口ずさみながら原付乗ると旅に出ている気分になって最高に気持ちいい。笑

OPを観てすぐにこの作品が好きになりました^^

EDも旅の夕暮れを連想させる、いい感じの曲でした。


● まとめ
作画等にはくせのある作品ですが、

私は大好きになりました。

これは原作を読まないといけない。

旅物語が好きな人には間違いなくおすすめしたい作品です^^

投稿 : 2014/10/22
閲覧 : 1504
サンキュー:

33

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

キノと一緒に傍観者となり、アナタは何を感じる?

国、人のいろいろな価値観をキノと一緒に視聴者が傍観者となり
問いかけさせてくれる作品。
答えを出す事に意味を出してない為、見ても答えは出ない


こういう問いかけさせてくれる作品。考えさせてくれる作品は好きなんですが
大事な問いかけさせられる問題に極論すぎてリアルさが無い気がしました、
リアルな問いだったら、もう少し心に考えさせてくれる気がしました。
考え方がちょっと行き過ぎだったかな・・・・自分には

もう少し自分に感性があれば何かを感じ取れたのかもしれませんが

投稿 : 2014/09/30
閲覧 : 248
サンキュー:

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キノの旅のストーリー・あらすじ

『キノの旅』の世界には様々な「国」(実態は都市国家)が世界中に散在している。「国」はそれぞれまったく違った文化をもっており、技術的な格差もきわめて大きい。
しかし、各国とも言語は統一されている様子(ただし、1巻「平和な国」では隣国と「言語も違う」と書かれている)。
たいていは高い城壁に囲まれており、城壁内は各国の法律が機能して比較的秩序が保たれている。しかし、城壁の外は盗賊などにも遭遇することがある無法地帯である。(TVアニメ動画『キノの旅』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2003年春アニメ
公式サイト
www.kinonotabi.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%81%AE%E6%97%85

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