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「夏への扉(アニメ映画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
6
棚に入れた
23
ランキング
7909
★★★★☆ 3.7 (6)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.9

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夏への扉の感想・評価はどうでしたか?

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

81年作品だけど背伸びした内容

劇場公開当時は見ていないです。dアニで消えそうなので見てみました。公開当時は竹宮作品のアニメ化と豪華声優陣ということで、アニメ誌上で特集が組まれていた記憶があります。原作コミックは一応読んでいましたが、はるか昔に読んだのでラストのホモ→自殺の部分を忘れていました。ここが肝の話ですから、そこを忘れてどうするという感じです。まあその話が今回出てきて驚きました。やはりBLになるのですね、さすが竹宮先生です。

話のあらすじとしては年上の女性とのアバンチュール話が主で、それは60年代当時はやった作品の「卒業」や「個人教授」などの洋画作品の流れにあるものです。レダニアの配置など、かなり「卒業」を意識した作品ではないかと思います。あの話のミセス・ロビンソンがこの話のサラということになりますが、ラストレダニアと駆け落ちはせずに、仲が悪くなっていた母親の元に舞い戻る主人公、なにやらしっくりしませんがいかにも日本的な話です。ただBGMなどやたら「或る愛の詩」などとよく似たものが流れ、ラストにたぶんフランスの詩人の訳詩が冠せられ、出だしと締めにフランス語の外人のナレーションが入るなど、当時としてはかなり精一杯に背伸びした内容ではなかったかと思います。自分自身を顧みても、あの当時劇場でこれを見て、これらのスタッフの盛り込んだものの元ネタや意識の高さに果たして気づけたかどうか。単にBLが出てくるあざとい作品としか思わなかったのではないでしょうか。

作画的には81年という年代ものですので、今見たら稚拙ですが、なんとか竹宮さんの作画の雰囲気を伝えようと努力しているのはわかります。結構止め絵など今見ても丁寧な画面の時もありました。私は竹宮さんの最近作の「地球へ」も見なかった口なのですが、今回この作品を見て、まあまったくリアルではないのですが、やはり文学的な少女漫画だったのだなあと思いましたです。

投稿 : 2022/07/28
閲覧 : 184
サンキュー:

5

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

すごいキレイなセックスするけどただのショタ食いだからな(笑)

母親の再婚で恋愛に否定的な感情を持っていたマリオンが年上女性との恋を発端に自分や周りの環境が変化していく。


合理党とかいう教師学校への反抗、女性への興味、思春期の詰め合わせみたいな作品だけど、それ以上に話がドロドロ。
レダニアを巡っての三角関係だけなら健全なんだけど、貴族の愛人のおねショタ(オバショタかもしれん)に、主人公のことが好きなホモ、しかもホモに関しては主人公に拒絶されて自殺するし、元々こういう作品を観ないからかもしれないけど何か新鮮だった。


作中貴族の愛人と主人公のセックスシーンがあってすごいキレイなセックスするけど、ただのショタ食いだからなってツッコみたくなる(笑)


上でも言った通り、普段こういう系統の作品を観ないからどう評価していいのか分からない。ただこういう作品はオチだったりその後を描いた方が良いっていうのを聞いたことあるから、その後の関係が有耶無耶に終わったこの作品はあまり評価できない。
後、マリオンが女性不信になる切っ掛けの母親を出して欲しかった。特に終盤マリオンがケガで実家に帰った時に登場させたら、行動次第でバッドエンドにもグッドエンドにもなったはずだから、視聴者に印象を与えやすかったと思う。



【後半あらすじ】
マリオンとサラがセックスした後。
マリオンはサラ宅に入り浸り、リンドとジャックが事情を聞きにサラ宅へやってくる。マリオンとサラの仲を見たリンド達はそれを受け入れ、内心レダニアが手に入るとほくそ笑んでいた。だがクロードは段々ヒステリックになっていき、マリオンとサラの噂を聞いたレダニアも悲しんでいた。
リンドはサラが伯爵の女だと知り、クロードと帰ってきた伯爵に告げ口をしようとする、だがクロードはマリオンを傷つけることはできず逃げ出し、リンドは一人で伯爵へ告げ口をするが、伯爵に無理やり連れられサラのもとへ連れてかれる。サラに事情を聞いた伯爵はそれを許容し、リンドは驚く。
一方伯爵の存在を知らないマリオンは、馬でサラの元へ行こうとするが馬小屋にクロードがいて好きだと告白される。だが自分の愛に狂ったクロードはマリオンを襲い拒絶される、クロードはその場から逃げ出し入水自殺してしまう。
クロードの死にショックを受けたマリオンはサラに慰めてもらおうとするが、伯爵の存在を知り更にショックを受ける。だがそこにレダニアが現れ、ジャックとリンドの決闘を止めてくれと言う、ジャックとリンドは元々レダニアを狙っていたが、ジャックはリンドが伯爵に告げ口したことを知っており、そんな人間にレダニアを渡さないと決闘を挑んだのだった。決闘の瞬間、二人の弾丸はマリオンに当たり、どうにか二人の死は免れた。
その後マリオンは療養のため母親の元へ戻り、リンドはパリの学校へ転校、レダニアはマリオンを待ち続け、ジャックはレダニアからの返事を待っていた。

投稿 : 2020/12/12
閲覧 : 367
サンキュー:

1

ネタバレ

天地人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

続々私的アニメ感想簿7

髪を切った~わた~しに~違うひと~みたいと~♪
フレッシュ、フレッシュ、フレッシュ(ゴードン)
って、二重の意味で違う(おいっ)大体、それ夏への扉じゃなくて夏の扉だから(汗)。
で、この夏への扉ですが、SF作家ロバート・A・ハインラインの名作の映画化・・・じゃなくて、竹宮恵子のマンガの方です。
しかし、よくアニメというか映画化したよなぁ(う~む)美少年、BL、年上の女性への憧れ&体験、まあ少女マンガらしいといえばそうなんですけどね。
そんな夏への扉ですが、主な少年役の声が全員男性なんですよ。
普通、この年代の少年の声だと、女性が結構当ててるんですけど、この作品はマリオン(水島裕)、リンド(古川登志夫)、ジャック(古谷徹)、クロード(三ツ矢雄二)と全部男です。
だから、ララァをめぐってアムロとカイ(ヤムチャとピッコロ)が決闘したり、マーズにマーグが禁断の想いを寄せたりと、別の楽しみがありました(待て~)
ただ、自分的には同じ竹宮作品なら地球への方が良かったですね。

投稿 : 2017/08/11
閲覧 : 475
サンキュー:

6

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/02/02
閲覧 : 100

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夏への扉のストーリー・あらすじ

『風と木の詩』『地球へ…』などで有名な人気少女漫画家・竹宮惠子の青春短編コミックの劇場アニメ化。 20世紀初頭のフランス。寄宿生活を送る秀才にして容姿端麗のマリオン・フィエスは、ちょっと危険な香りの少年。普段は仲間の男子クロードたちとともに、選抜グループ「合理党」を結成している。やがてマリオンは、市長の令嬢レダニア・フランソワを巡る男子同士の喧嘩に遭遇。彼は、列車事故寸前の捨て身の決闘でその場を収めるが、そこで列車に乗っていた妖艶な美女サラ・ヴィーダに出会う。年上のサラの妖しい魅力に魅入られるマリオンだが。 1980年代の初頭、オフシアター(一般劇場でない、映画上映が可能な文化施設)上映の活性化を狙った東映が、全国200カ所のホール会場で公開した、本編約1時間の中編アニメ。少年愛、異性との交歓、年上女性への憧れなど、思春期の葛藤がふんだんに描かれ、監督(クレジット表記は演出)・真崎守の力量を感じさせる秀作となった。アニメは、東映動画(現・東映アニメーション)とマッドハウスが制作。(アニメ映画『夏への扉』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1981年3月20日

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