nyaro さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
劇場で皆これを見たの?そもそも何で作られたの?西武マネー?
西田敏行さんの追悼で無料公開で見ました。名前はかねがね、という感じの作品です。田淵幸一氏についてはユーチューブ動画などで時々みますが、活躍している姿は存じ上げません。
当時のプロ野球に関係ある人たちを知っていれば面白いのかもしれない、という雰囲気は感じられます。が、面白がれたのはほんの一部じゃないのかなあ…時代を超えた普遍的面白さがないです。プロ野球あるある的なものもあまり感じられずキャラ依存ですね。今見ても全く面白くないです。
キャラ依存故に、田淵氏のキャラは実際どうだったのかという部分を知らないと面白がりようがないです。太り気味で走れない、トレード直後で、ホームランバッターだけど落ち目だったという読みとり方は、名選手として知られる彼の名前との乖離が激しくよくわかりませんでした。
オムニバスなので話が面白いとかテーマがあるわけでもなく、みよ子夫人が可愛かったくらいかなという感想です。
そして何より思ったのが、劇場用作品にする意味が希薄すぎです。10分程度×9回のオムニバスで物語性がまったくありません。このために劇場に足を運んでお金を払ってこの作品を見るという意味がまったくわかりません。
ただ、当時はそこそこヒットしたみたいですね。西武グループの社員が見に行ったのでしょうか?当時アイスホッケーは堤義明氏の趣味で「国土計画」「西武鉄道」の2チームでリーグを維持していたそうですし、西武の社員は西武関連のスポーツイベント参加は半強制だったと聞きます。
なので、同じようにグループマネーが投入されて、グループ社員に動員がかかった?そうでなければ意味がわかりません。ただ、そういう記載はどこにもないようです。そもそも資本参加すらしていない感じです。
(堤義明氏は「正月くらい休みたいと思うような人間は幹部にしない」という思想の人。そして、西武グループは今から考えられないくらいの大帝国でした。西武鉄道はもちろん、軽井沢一帯の開発、プリンスホテルなど不動産・鉄道王でした。一方でオリンピックやプロ野球などスポーツへの貢献は強引ですがかなり大きかったようです)
閑話休題で、本作の評価に戻りますと「意味が不明」で「面白くはない」です。ただ、当時のアニメは色が綺麗だったな、という印象は持ちました。評価の仕方がわからないので3のままにしておきます。