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「ふしぎの国のアリス(アニメ映画)」

総合得点
66.1
感想・評価
34
棚に入れた
242
ランキング
3023
★★★★☆ 3.7 (34)
物語
3.6
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ふしぎの国のアリスの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2022.9.12

2022.9.12

投稿 : 2022/09/12
閲覧 : 98
サンキュー:

0

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

萌えの元祖アリスですが、萌えられません。そしてポカーンです。

 原作は19世紀ですから、当然文化も考え方も違うんだろうとおもって見ると、そういうものを一切排した「意味のない物語」なので、ストーリーに古さは感じません。既に書評を読んだことがあるので、自分の感想かと言われると知識が邪魔をしている気もしますが、数学者のルイスキャロルが、寓話性や意味性を意図して排除して作ったからこそのワンダーランドみたいです。

 古さがない=意味がない。だから、子供の時みてもポカーンだったし、最近ディズニー+に事情があって加入してまた見たらやっぱりポカーンでした。ワンダーランドの名が示すとおり不思議な物語にポカーンとするのが正しい見方な気がします。
 英語版でみるとリリックがあるのかもしれませんが、私は翻訳版で見ましたので、更にポカーンです。

 アニメーションについてです。アリスの顔が少女に見えないのがビックリしました。白雪姫などが代表ですが、昔からディズニーは声優を決めてその人の顔や動きをトレースして作品を作るらしいですね。
 声優さんがちょっと年齢が高かったんでしょうか。顔の骨格が完全に大人です。そこが一番不気味でした。

 そしてアニメ…というよりアニメーションですけど、動きが気持ち悪いですね。リミテッドアニメに慣れるとこのフルアニメーションの過剰な動きにものすごい違和感を感じます。リアルなら良いという欧米の感覚と記号化されたキャラに感情移入することで内面でキャラ造形を処理する日本との決定的な差な気がします。

 で、アリスというロリ文化の象徴たるキャラについてです。アリスといえばロリ、ロリといえばアリスというくらいです。SAOに至ってもまだアリス様が出てくるくらい、また、メイドというものを勝手にエプロンドレスに改ざんするくらい、日本人はこのエプロンドレスのロリ美少女が大好きですが、いや、可愛くないですね。

 顔が大人なのはもちろんですが、ドレスのデザインも単純だし脚がいやに太いし。日本の萌えに慣れ過ぎたんでしょうか。まったくときめきませんね。そもそも欧米人は少女に性は見ませんから、徹底的にエロスがデオドランドされているせいかもしれません。紫の上がいる国とは大違いですね。
(吾妻ひでおを研究すると多分このアリス=ロリの流れは見えそうですけど、吾妻ひでおはあまりアニメがないので省略)

 ということで、昔のアニメで原作は聖書の次に読まれているというくらい有名ですが、まったく面白くもないし、萌えもなかったです。アニメの技術的にも専門の人が見るといろいろあるのかもしれませんが、私としてはまったく面白いところを見出せませんでした。

 昔のアニメは同時代の人の評価は「当時としては」というカッコ書きが付くものが多いし、それはそれでアニメ史的には尊重すべきでしょうけど、何分価値観は変化してゆくので10年もすれば、あるいは同時代でも世代で見方はすっかり変わります。70年前のアニメですからね。さっきもいいましたが意味がないので視聴はできます。できますが、ポカーンです。
 当時としてはこのゴチャゴチャといろんなキャラが動きまわるフルカラーのアニメというだけで驚異的で、そこに価値があったのかもしれません。つまりアニメーションという媒体の驚異を楽しむアニメだったのかもしれません。

 評価は出来ません。ニュートラルの3でおいておきます。

投稿 : 2022/07/03
閲覧 : 260
サンキュー:

4

ootaki さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

うーん

様々なキャラによる主人公いじめが中心でその度に悲鳴をあげるのが、子供は面白いと思うのでしょうか、自分はガキの頃は苦行でしかなかったです。

投稿 : 2018/09/16
閲覧 : 320
サンキュー:

1

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

テンプレ異世界ものはどこへ行った?(補論)

 「すみっこでこっそりやるシリーズ」の第二弾です。
 前回の「オズ」に引き続き、「異世界もの」の話をしていきます。定義やら基本的な持論やらは前回のレビューを準用しますので、改めての言及はしません。今回の本題は、前回書ききれなかった三つのことです。
 一つ目が、「分断→対比→風刺」の構造の分断の話。二つ目が、最近の「異世界もの」に感じる違和感。三つ目が、②の「異世界から現実世界に舞台を移すもの」と③の「現実世界と異世界を往復するもの」についての妄想です。

 これらの論点に入る前に、個別作品のレビューを書かなくちゃですね。題材は何でも良かった、と言ったら元も子もないですけど、「ピーターパン」と悩んだ末に「不思議の国のアリス(以下アリス)」にしました。「異世界もの」としての出来は「ピーターパン」の方が良いとは思います。じゃあ、なんで「アリス」なのかっていうと、もちろん楽だからです。前回と同じことを長々とやってもしょうがないですからね。サクッと終えて、本題に移っていきます。
 では、まずは「異世界もの」としての「アリス」について。


不思議の国のアリス:{netabare}
 「アリス」の現実世界の描写は、ほんの数行しかありません。姉アリスが挿絵も会話もない本を読んでいて、それを楽しめないアリスは退屈してしまった、ということだけ。ここから分かるのは、二つですね。子供のアリスと大人の姉アリス。そして、アリスにとってはこの現実世界が退屈だということ。
 ここから、「アリス」がどんなテーマを持っているのかも分かると思います。好奇心でいっぱいのアリスが大人と子供の間で揺れ出して、いずれ来る退屈な現実世界とどうやって折り合いを付けて行ったらいいのか、ってところですね。

 退屈な現実世界の対比先が、退屈ではない異世界です。異世界では怒涛のようにイベントラッシュが起こります。このイベントラッシュはあまりにも脈絡がないので、変な話!で終えられてしまうことも多いようなんですけど、すべてを捨ててしまうのは拙速ですよね。子供と大人で揺れるアリスの描写を拾っていく必要がありますからね。

 異世界に到着してすぐに、大きな混乱がアリスを襲います。
 アリスはウサギを追いかけていたんですが、目の前の扉があまりにも小さくて入れませんでした。アリスは、小さくなりたいと願います。すると、小さくなるための飲み物が出てきます。それを飲んで小さくなったら、テーブルの上にある鍵が取れなくなってしまいました。アリスは、大きくなりたいと願います。すると、大きくなるためのケーキが出てきます。それを食べたら、今度は大きくなりすぎてしまいました。
 この「なりたい方向に向かうのに、なりたい自分にはなれない」という状況に、アリスは泣き出してしまいます。そして、「昨日までは普通だったのに、今日は全然違う変な日だ!」「昨日と今日が違うなら、私は本当に私なの? あの子はあの子で、私は私? もう何もわからない! 私はいったい誰なの?」と考えてしまいます。

 このエピソードは、心と身体のミスマッチを描いたものだと思います。大きくなったり小さくなったりする様が「昨日と今日は違う」という身体の成長を表現していて、それと「子供と大人は違う」という心の成長が乖離してしまったってことですね。「アリス」には、自分で自分を諭したり自分で自分を叱ったり、という独り言のシーンが数多く出てきます。これも、自分の中にいる二人のアリス―子供アリスと大人アリス―の乖離の表現なのでしょう。また、この乖離の結果として、アリスは自己の認識をできなくなってしまったどころか、他人の認識までもが危うくなってしまいました。

 ここから先の話では、アリスが自分を取り戻していく過程が描かれています。
 ハトに「おまえは誰だ?」と聞かれても、上手く答えられない。
 イモムシに「おまえは誰だ?」と聞かれても、やっぱり上手く答えられない。でも、イモムシと会話をしているうちに、やっと「あなたこそ誰なのよ?」と聞き返すことができるようになりました。他人認識の回復ですね。
 そして、チェシャ猫から、この世界にいるすべての者は狂っている、と教わります。チェシャ猫もアリスも含めて、ということです。このときからアリスは、自分や他人を冷静に見始めることになります。
 そのおかげもあってか、トランプの女王に「おまえは誰だ?」と聞かれた際には、「私はアリスです!」と応えることができました。ここへ来てやっと、自己認識が回復したのです。
 異世界の終盤では侯爵夫人と出会います。そして、彼女から「Be what you would seem to be」と言われます。なりたい自分になれ、見られたい自分になれ、といった感じですね。これは、異世界到達時の「なりたい方向に向かうのに、なりたい自分にはなれない」へのアンサーなのでしょう。この後、アリスは現実世界に帰ってきます。というか、夢落ちなので、夢から覚めただけですね。

 目覚めたアリスは、姉アリスに異世界での出来事を話します。
 そして、姉アリスもアリスと同じように異世界の夢想を始めます。ですが、現実感が邪魔をしてしまい、なかなか上手くいきません。そして、立派な女性になったアリスを想像しながら、次のように願います。
 大人になっても子供の頃の純朴さを失わないでね。

 「アリス」は、前回触れた「オズ」や「千と千尋」よりも、現実世界の描写が薄いのが特徴です。現実世界は退屈だ、としか表現されていないですからね。ですから、退屈でない異世界を登場させるだけで基本の対比は終わってしまうのです。
 現実世界への風刺は、姉アリスが最後にまとめて行っています。想像力豊かな子供にとって、現実世界は楽しいものだ。子供のような好奇心を大人になっても忘れなければ、現実世界を退屈だなんて思わないでしょ、って感じですね。
 「アリス」は「異世界もの」の元祖的な作品ですが、この頃からすでに「分断→対比→風刺」の構造を持っているのが分かると思います。すごく練られているって感じはしませんけどね。
{/netabare}


↓ここからが本題です。

「異世界もの」における分断:{netabare}
 「オズ」のレビューで、「異世界もの」は「分断→対比→風刺」の構造を持っている、と書きました。また、この構造は「異世界もの」に限った話ではなくて、(都会と田舎のように)分断ができるならば似た構造を持てる、とも書きました。
 では、似た構造で「異世界もの」のすべてを代用できるのか、というと、そうは思わないんですね。私は、似た構造ではできないけれど、「異世界もの」ではできること、というのがあると思っています。

 例えば、「都会でいじめられていた子供が田舎の学校へ移って、はつらつとした姿を取り戻す」という作品があったとします。都会と田舎で対比を作って、都会特有のいじめを風刺する構造ですね。でも、これには弱点があります。それは、都会特有のいじめを風刺できても、都会にも田舎にもある「普遍的ないじめ」を風刺できないってことです。
 これはスケールを上げても解決できません。「自国の学校でいじめられていた子供が外国の学校へ移って…」としたところで、都会と田舎を内包した自国特有のいじめを風刺できたとしても、自国にも外国にもある「普遍的ないじめ」が風刺できないのです。
 「現代の学校でいじめられていた子供が過去の学校に移って…」にしても同様です。現代特有のいじめは風刺できても、現代にも過去にもある「普遍的ないじめ」はやっぱり風刺できない。
 場所も時間も問われない「普遍的ないじめ」をどう風刺したらいいのか、という問題が出て来てしまうのです。

 この問題の原因は、対比のスケールが小さいことにあると思います。対比元のスケールが小さいために、対比先のスケールも小さくなってしまい、必然的に風刺対象も小さくなってしまう、という連鎖が起こっています。都会と田舎でも自国と外国でも現代と過去でも、「普遍的な風刺」に踏み込めるほどスケールの大きな対比ではないってことです。

 この問題を解決するのが「異世界もの」だと思います。場所も時代も問われない「普遍的な風刺」をしたいんだったら、場所や時代の概念を取っ払ってしまえばいいのです。異世界というのは、現実世界の場所や時間に縛られない「まったく別の場所」ですから、それと対比を作る現実世界もまた、場所や時代に縛られません。「異世界もの」における現実世界は、すべての場所や時間を入れ込むことができますから、「普遍的な風刺」に踏み込むことができるのだと思います。
 つまり、「異世界もの」は、「分断→対比→風刺」という構造を最も大きなスケールで捉えたものであって、その結果として、似た構造を持つ作品ではできない「普遍的な風刺」を可能にしたんじゃないの?と私は考えているんです。

 なお、「異世界もの」では常に普遍的な風刺が描かれている、という話ではありません。「異世界もの」のスタート時の現実世界の描写、ここで風刺対象を限定することが可能だからです。「オズ」だったら1900年頃のカンザスで、「千と千尋」だったら現代の日本で縛って風刺をしています。分断が最も強く出る「異世界もの」なら、風刺対象の選択に当たって、普遍性を視野に入れた高い汎用性を得られるのでは?ってだけの話です。
{/netabare}

最近の「異世界もの」:{netabare}
 何度か書いてきましたが、「異世界もの」では、最初の現実世界の描写ってホントに大事ですよね。「分断→対比→風刺」の構造における分断前の描写が大事、と言い換えてもいいです。ここが起承転結の起ですから、ここを上手く読み取らせてくれないと、何をやる作品なのかが分からなくなってしまいますからね。
 もちろん、ここに力を入れない作品もあります。実写映画なんかでたまに見るのは、回想的に分断前の話を差し込んでくるパターンです。起承転結の起が弱くなる代りに、対比が分かりやすくなるっていう利点はありますよね。

 で、最近の「異世界もの」―ラノベ系の「異世界もの」と言った方が良いかもしれないですけど―って、どっちもやらないんですよね。現実世界の描写にほとんど中身がない。良くあるのが、引きこもりだニートだコミュ障だ、という主人公設定で終えてしまうものです。社会風刺をしないなら自己批判でもするのかな、と思いきや、異世界に行ったら成長が描かれる前に適応してしまうんですよね。ギャグのネタ用くらいにしかなっていない。
 現実世界と異世界で対比を取らないんだったら、「異世界もの」じゃなくてもいいんじゃないの?という疑惑が、なかなかに消えてくれません。最近の「異世界もの」に構造的な欠落を感じてしまうんです。「異世界だけを舞台にしたもの」にして、異世界にそういう主人公がいる、というのでもほとんど問題ないですよね?

 「異世界もの」は、脚本的にはやりやすいと思います。主人公が異世界のことを知らないために、その説明を受ける必要があって、それが視聴者への異世界説明としても機能する、というメリットがありますからね。最近の「異世界もの」は異世界の特殊性に注力したものが多いですから、説明しやすい「異世界もの」を使いたくなってしまうのでしょう。
 気持ちは分かりますけど、それでいいのかな、とも思います。「異世界だけを舞台にしたもの」でも、異世界説明がきちんとできている作品は山ほどありますからね。やりやすいから「異世界もの」にしている、ではなくて、「異世界もの」以外ではできないんだ、という確固たる採用理由が、もう少し欲しいです。原作者の実力の問題なのか、原作者の意図を汲み取れていないアニメ側の問題なのかは分かりませんけど。

 ただ、私は別に従来型の「異世界もの」の原理主義者ってわけではないですから、従来型と違うからダメだ、というつもりもないんです。現実世界をスタートにする何らかの積極事由があれば、たとえ評価点に反映しなかったとしても、許容していこうとは思っています。 例えば、「このすば」とか「Reゼロ」とかね。
 「このすば」は、「異世界もの」のメタだから、対比うんぬんは関係なしに「異世界もの」で良いと思います。
 「Reゼロ」は、携帯電話などの道具を現実世界から持ち込みたかっただけですからね。現実世界が完全にツール化していますけど、作劇上に必要なツールなら仕方ないと思います。携帯電話で撮った写真が、今後のストーリーで上手く機能することを願うばかりです。本音としては、もうちょっと何とかして欲しかったですけどね。
 ズルかったのは「オバロ」ですね。現実世界があることを示唆してはいるんですけど、現実世界の描写は一切ありませんでした。偽装「異世界もの」であって、「異世界もの」自体ではありません。これなら、どんな構成にしても許されます。ズルいな、とは思いましたけど、上手いな、とも思いました。

 最近の「異世界もの」に対する主な批判―主人公無双だハーレムだ逃避だ―については、特に気にしていません。視聴者の好みには影響が出ますけど、それ自体が作品の良し悪しを決めるってことにはならないですからね。原作者の好きなようにやったらいいと思います。
 そろそろ、従来型の「異世界もの」の構造的な利点に、最近の「異世界もの」のエンタメ性が乗っかったような、そんな作品が出てくるような気がしているんですけど、どうでしょうかね。
{/netabare}

他の形態の異世界ファンタジー:{netabare}
 今回も前回も、①の「現実世界から異世界に舞台を移すもの」だけを対象にしていましたけど、②の「異世界から現実世界に舞台を移すもの」と③の「現実世界と異世界を往復するもの」についても少しだけ言及します。
 サンプルが少ないので、今までの話以上に妄想垂れ流しですけどね。

 ②の「異世界から現実世界に舞台を移すもの」は、「分断→対比→風刺」の構造を持てるので、①と並列して語ってもいいとは思います。でも、風刺の仕方が違ってくるんですよね。
 ①の「現実世界から異世界に舞台を移すもの」は、異世界を通して現実世界を見ることになります。前回書いた、間接的な風刺になるって話です。でも、②の「異世界から現実世界に舞台を移すもの」は、舞台が現実世界なんですよね。外国人が日本に来てあれこれと指摘するのと同じで、現実世界への直接的な風刺になります。
 裏から表を間接的に見るのか、表を直接的に見るのか、という違いですね。「トトロ」のレビューで書いた、「トトロ」と「魔女宅」の違いと同じようなものです。矢印の向きが違うから大違いとも言えるし、矢印の向きが違うだけなら大して変わらないとも言える。そんな感じ。


 ③の「現実世界と異世界を往復するもの」はどうなんですかね。
 裏から表を間接的に見ることもできるし、表を直接的に見ることもできるってことは、①と②のハイブリッド型になっているんですよね。それが特徴だ!で終えてもいいんですけど、何でハイブリッド型を採用する必要があるのかが、少し気になります。
 思うに、現実世界と異世界を均等に近く描いていくことで、違いを浮き彫りにしながらも同質化を図ることが目的になっているんじゃないのかな、と。こんなに違う世界なのに、こんなに同じだよね、という感じ。

 上の「都会でいじめられていた子供が田舎の学校へ移って、はつらつとした姿を取り戻す」という例を改題して、「都会でいじめられていた子供が、田舎に移ってもやっぱりいじめられていた」にすると、少し分かりやすいですかね。こうしてみると、いじめの原因は、都会にあるわけでも田舎にあるわけでもないってなります。主人公自身が悪いからいじめられているとか、どこにでもいじめるやつがいるとかって話になる。すごく違う場所だ、という対比を活かしつつも、変わらない何かがある、って話になります。
 これをスケールアップさせると、現実世界と異世界はこんなに違うのに、人間の業のせいで争いが起こってしまうとか、人間の愛情は変わらないとか、そういう話になりそうですよね。世界の違いが明確であるがゆえに、人間の持つ根源的な特性がつまびらかになってしまうってことです。つまり、こんなに違う世界なのに、こんなに同じだよね、ということ。

 これをやろうとすると、現実世界と異世界の違いをしっかりと描くことが大前提になりますから、異世界ばっかりの①でも現実世界ばっかりの②でも、ちょっとやりづらい気がします。③の採用理由になるかもしれません。
 まぁ、机上の空論ばかりを並べても仕方ないですね。大人しく作品を見てきます。一般論を帰納的に導くには、視聴の絶対量が足りてないってことだけはよく分かりました。
{/netabare}

雑記:{netabare}
 「すみっこでこっそりやるシリーズ」の第二弾って書きましたけど、第一弾が前回の「オズ」ですね。
 シリーズ化するつもりは、もちろんありません。

 何ですみっこでこっそりやるのかって言うと、手段と目的をはき違えているからです。
 前回も書きましたけど、個別作品のレビューっていうのは、その作品について述べることが目的になっていなくちゃダメですよね。でも、前回と今回って、個別作品のレビューが手段になっちゃってるんですよね。あまり褒められたものではない気がします。
 でも、もう一個だけこっそりやりたいのがあるんですよね。こっそりできそうにないので、ただいま思案中です。

 あと、「アリス」ね。上のは原作の話が中心ですけど、ディズニーのアニメ版も見ました。普通に面白かったです。調子に乗って「シンデレラ」まで見てしまいました。懐かしすぎて泣いた。歌も結構覚えていましたね。
{/netabare}

投稿 : 2016/06/05
閲覧 : 495
サンキュー:

5

ネタバレ

ヒカリ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ワンダーランド

ワンピース、フリルの付いたエプロン、白タイツに黒いパンプス、黄色い髪にリボン。それからお嬢様。
女の子の憧れ。

それに、ディズニー映画なので、アリスの可愛いグッズがあったりなど。

それなのに、アリスはシンデレラや白雪姫みたいに、なんでディズニープリンセスじゃないの?ってずっと思ってました。

そしてこの間、大きくなって初めてアリスを視聴しました。

そうしてみてみると、話すお花や、恐い女王様、どこまでも追いかけられる恐怖、体が大きくなったり、小さくなったりする

などメルヘンでしかも普通に恐い内容で
あ…そういうことかと悟りました(笑)

小さい頃、不思議の国のアリスを観て
自分がアリスになって恐いめに合うという夢をみたことがあります。無意識に恐かったんですねきっと。
多分アリスの可愛い容姿がなければ観れなかったかも。

それもそのはず、原作が原作なんです。
ルイス・キャロルの独特で時々ホラーを思わせる挿し絵と文章。

アニメは割りとディズニー色が強いので、ましになってこの恐さなんですね。

不思議の国のアリス。
それが{netabare}ウサギさんを追いかけて、穴に落ち、不思議な世界を漂う。そしてそれがすべて夢だった{/netabare}ということは有名な話で、きっと知らない人の方が少ないんじゃないかなと思います。

だけど実際、不思議の国のアリスを観たことがある。こんなシーンやあんなシーンがある、と話せる人はきっと少ないんじゃないかなとも思います。

観てみると、子供のころを思い出したり(笑)
そして微妙に恐い世界観が素敵です。

2時間もないのでぜひ、観てくださいね。

投稿 : 2016/01/09
閲覧 : 611
サンキュー:

30

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「ワタリガラスと書きもの机、どこが似てる?」

「ワタリガラスと書きもの机、どこが似てる?」
とてもインパクトのある台詞です。一生忘れられません。


本作はイギリスの数学者ルイス・キャロルが1865年に書いた児童小説をディズニーが1951年にアニメーションとして映像化した作品です。

歌を歌うわ、踊り出すわと非常に動きの多い映像作品になっています。まさにディズニーです。
しかし原作を読んだときに感じる、もしくは文章から受け取るものと映像で観たときのこの作品の感じ方には大きな差異が生じます。
まあ作り手が変わっているんだから当たり前だと言われればそうかもしれませんが。
ストーリーは、退屈な午後にアリスが時計を持ったウサギを見つけて追いかけていたら穴に落ちて別の世界に迷い込んでしまいます。
そこで一癖も二癖もあるたくさんのキャラクターたちと出会いを繰り返して元の世界に戻ってくるお話です。
原作の方は言葉遊びが非常に豊富です。だから読んでいて楽しくもあるのですが、
なんと言っても彼らの台詞には訳のわからないものも多く、またそれらの多くは読み手である僕たちをひどく混乱させ
いつの間にかカオスの海をめいいっぱい泳がされることになります。まさに涙の海のシーンのように。
それはそれでいて面白いのですが、嫌いな人はすぐに読むのをやめてしまうかもしれないくらいカオスです。
では、映像の方はというと言葉遊びよりもキャラクターの登場とその動きに力をいれています。
目を引くキャラデザにちょっとオモシロおかしな動きをします。
さらに肝心の台詞の方は言うだけ言ってしまい、そのあとはさんざん歌って踊ってさようなら。
アリスも訊きたいことがあるのに訊けない。なんて身勝手な人たち!
そうなんです。さっきも上に書きました通りこの作品に出てくるのは難癖あるものばかり。言ってしまえばキチガイの集団です。
でもそこがシニカルでありユーモアでもあって、ゆえに面白いのです。
僕自身、この両方に共通して面白いと思えるところは誰1人としてちゃんと話のできるものがいないところです。
言うこともやることも極端だしめちゃくちゃ!こっちの言うことなんてまったく聞いちゃいない。
みんな自分勝手で好きなことし放題。真面目に取りあってるこっちが疲れちゃうわ、とホントなら気疲れしてくたくたになってしまいます。
しかしこの整合性のないカオスな世界観は僕の好むところでした。(整合性が本当に無いかはわかりません。僕がそう感じただけです。)

考察なんてものではなく、ただの感想になってしまいました(笑)
比喩についてすらまったく書いてません。ドゥドゥがルイスキャロル自身であるとか。
おそらくこの作品はたくさんの比喩に富んだ作品なのでしょうが
そんなもの全部知ろうとするもんなら疲れて二度と本なんて読まなくなってしまうからやりませんw
すごーく気になったら調べればいいんです。
それに比喩は元々、特別な響きを持って生まれてくるからその中で気になるものや頭の中で引っかかってるものはしかるべきときに知る時が来るものです。
そもそも僕はこの作品を読んだ後、観た後に思ったことは「なんだ、こりゃ、、、」でしたw
上に書いた面白さは嘘ではありませんが作品全体に関しては「これは一体なんなんだ」というのが正直な感想です。
でもそれも分かるときが来るまでゆっくり待とうと思います。まあ比喩を調べない、あまり追及しないのもこれが理由の2つの内の1つ。
もう1つは、これはこれでいいんだというカオス性の肯定の気持ちです。これが一番大きいです。
まあ肯定したところで、はたしてこの物語はアリスのこれからの人生、または僕たち人生の旅路における滋養となるのかは謎です。
まったく謎が多いです。やれやれ。

投稿 : 2014/07/30
閲覧 : 702
サンキュー:

9

ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ディズニーがつくりだした御伽の国。アリスインワンダーランド!

日常というものに退屈を感じていたアリスが
白ウサギを見かけて後を追ったら不思議の国に迷い込んだというお話。

白ウサギを追う先々で奇妙でヘンテコな生き物に遭遇します。
この作品の世界観は本当に独特でまるで夢を見てるような
支離滅裂な出来事ばかりおこるのです。
最初はワクワクしてたアリスでしたが
あまりにもめちゃくちゃなので終盤では嫌気がさしてました。
そういった世界を夢見るのはいいが
今いる現実がどれほど幸せな世界だったのか再認識する物語かな。

この世界観を参考に数々の作品がつくりだされてるほど
楽しく、そして憧れ魅力を感じずにはいられない不思議の国。

アリスが小さくなったり大きくなったり泣いたり怒ったり、
歌って踊って騒いで笑って様々な催しがアリスに色々な表情をさせ楽しいです。
ピノキオよりも子供向けな作品に感じました。

白ウサギを追うという目的が終盤では家に帰りたいという願いに変わり、
帰りたくてもどこへどう行ったらいいかわからない。
子供からしてみれば少し怖いかもしれませんね。

トランプの兵隊たちに追われ絶体絶命というところでアリスを呼ぶ声が…
どうやら「不思議の国のアリス」とはアリスが見てた夢だったようです。

ピノキオより物語性は薄いですがこの奇妙な世界観は一見の価値ありです。

【B+75点】

投稿 : 2014/04/19
閲覧 : 526
サンキュー:

1

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/08/05
閲覧 : 14

ヒロインコレクター さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 13

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/12/21
閲覧 : 13

じぇ~むず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/07/18
閲覧 : 24

しらす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/05/30
閲覧 : 26

CAPSICUM さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/01/13
閲覧 : 36

blue_with さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2019/06/04
閲覧 : 75

ASKA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2019/04/01
閲覧 : 71

にいちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:----

投稿 : 2018/07/07
閲覧 : 83

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/04/15
閲覧 : 87

ゆい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2018/03/14
閲覧 : 44

ちあき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/12/19
閲覧 : 89

sarari さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/11/30
閲覧 : 100

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/07/17
閲覧 : 92

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2016/07/12
閲覧 : 66

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/03/16
閲覧 : 97

もろう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2016/02/13
閲覧 : 94

*みみ* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/12/05
閲覧 : 100

LUCH.IJC さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/10/26
閲覧 : 107

カワミ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/03/11
閲覧 : 114

黒猫愛子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2014/11/30
閲覧 : 154

水音 秋 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2013/11/06
閲覧 : 137

ジャックドリーマ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2013/09/07
閲覧 : 129
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ふしぎの国のアリスのストーリー・あらすじ

キャロルの童話を基に制作されたディズニー・アニメ。時計うさぎを追いかけて穴に入ると、アリスは今まで見たこともない魔可不思議な世界に迷い込んでしまった。チェシャ猫やハンプティダンプティなど、風変りな生き物達と不思議な冒険をして行くファンタジー。しかし出てくるキャラクター達はかなりグロテスクで、ディズニー特有の可愛らしいアニメを想像していると痛い目を見る。下手をすると夢にまで出てきて、うなされかねない程のインパクトだ。“起きなさい、アリス"の一言で救われたのは、アリスだけではなかったのである。強烈なキャラクター達を見直すだけでも価値ある一品。(アニメ映画『ふしぎの国のアリス』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1953年8月22日

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