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「WOLF'S RAIN-ウルフズレイン(TVアニメ動画)」

総合得点
68.8
感想・評価
234
棚に入れた
1419
ランキング
1989
★★★★☆ 3.8 (234)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
4.0
キャラ
3.8

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WOLF'S RAIN-ウルフズレインの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

かりんとう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

女性の方にオススメ!26話あたりから泣いてばかりでした‥

ずっとOPが現代風なのが謎だったんですが、最終回を観て納得。我々視聴者はずっと楽園の扉の先を見ていたということだったのか‥

制作はボンズ。監督は岡本天斎さん(メダロット、DARKER THAN BLACK等)。
脚本は信本敬子さん(カウボーイビバップ等)。

カウボーイビバップをまだちゃんと観てないので詳しく比較できませんが、ビバップと比べると確かに暗く重い題材の話しなので苦手な方は注意。
しかし個人的に、女性の方にオススメ。川元さんのキャラデザはいつもいい‥とくに本作は男女問わず美形が多いので見ていて飽きません(//∇//)

実際放送されていたのは26話までらしく、27〜30話までがOVAだそうです。
27話からは怒涛の死にラッシュなので精神的にキツかったです‥とくにクエントとトオボエのシーンは涙が止まらなかった(涙)
ブルーが駆け付けるまで生きてて、最後は優しい眼差しでブルーを見て死ぬんですよ。
トオボエも人間が嫌いじゃないと前々から言っていましたし、最後は人間(クエント)の腕の中で死にました。

というかクエントの話しに弱いんです‥ブルーとクエントが再開して抱き合うシーンとか泣きすぎて頭痛くなりました(笑)

ラストのダルシアとの死闘ですが、ダルシアの狼姿が異様でめちゃくちゃ怖かったです。
そういえばクエントが見た狼がダルシアだとして、狼姿のダルシアはそこで何をしていたんでしょうかね?
ジャガル兵が逃げた狼の群れを追ってと話しているので、ダルシアもその群れの中にいたということなんでしょうか?

そしてエンディングですね。楽園の扉を開いて、どこか私達が住む現代に似た世界になっています。
トオボエ、ツメ、ヒゲの姿にキバの後ろ姿。路地裏に咲く月下美人のような花。
どうやらみんな転生?したってことなんでしょうね。
しかしダルシアの目玉から出たナニカが花に染み込むシーンは不穏なものを感じるので、いい結果になったとは考えられない。完全にハッピーエンドではない最後でした。

欲を言えばメインだけでなく、ブルーとクエント、ハブとシェーンの転生後の行方も知りたかった。
んーそもそも転生できてないのでしょうかね?

あの4人にも幸せになってほしいです‥

投稿 : 2023/09/19
閲覧 : 158
サンキュー:

3

ネタバレ

レトスぺマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

評論をしたくない作品ってのは本作のことをいうのかもしれない

長文のためネタバレで隠します。

{netabare}
岡村天斎監督といえば「DARKER THAN BLACK」「メダロット」「七つの大罪」のような娯楽性重視かつテンポが良く、時折コメディを交えながらキャラクターに厚みを持たせていくような作品を手掛けている印象がある。
もちろん上記の作品も素晴らしいし、私自身も結構楽しめた記憶があるが、本作「WOLF'S RAIN」のような「重厚・退廃的・芸術性」の硬派3拍子が揃うような作品も担当されていることを知ったときにはとても驚いたわけだ。

そして半ば半信半疑で視聴してはみたが、全体的なクオリティにしても作品の中身にしてもとても心に響くもので、正直なところいえば、どう言葉にして感想を言えばいいのかわからなくなるぐらいのものであった。

一つ言えるのは「狼が【楽園】を目指す」というテーマが全編に渡って描かれたことにより、「作中における狼が何を考えているのか」といったことを自分なりに受け取ることができたのが大きかったのだと思う。

それは、世界が終末を迎える直前であるが故の荒廃した世界観や、全体的な画面の薄暗さ、人間側のバックグラウンドがあまり明示されないことから、狼にフォーカスするような構成になっていたことも大きかった。

そして狼の過去、楽園に向かう途中で遭遇する苦難の連続、前にも後にも横からも狼たちが走るシーンが緻密な作画で描かれ、それを見ることで、我々人間が考える一般的な考えよりももう少し高次元の何かを想像したりできることが、この作品の面白味の一つなのだろうと思える。

一般的に「重厚・退廃的・芸術性」の3拍子揃った作品というのは作中で様々な要素が折り重なるものが多く、ある一つの狭い物事から広がりを持たせていくようなものが多いのではないかと考える。
それは、製作者の意図であったり、謎の解き明かしていくような面白さがあって、最後にはとてつもない広い世界観を視聴者自身で体感できるというものだ。

ところが、本作品においては終末期の世界で狼たちが楽園を求めて旅をすることだけあって、ここだけ見ると幅の広い物語が展開されるようにも思えるが、先述の通り狼にフォーカスするような構成になることから、登場キャラクターの心情に深く寄り添うこと。
つまり広い物事から限りなく狭くミニマルな物事への遷移があり、その対比によって孤独や喪失、といった悲劇が波のように押し寄せることで、繊細なドラマが引き出されていると感じる。

改めてすごいのは、視聴者を作品の虜にするにはいろいろな角度から勝負を仕掛けていく必要があるが、本作については先述の通り「登場キャラクターの心情に深く寄り添う」ことだけで牽引していくようなダイナミックさと力強さがあるわけだ。
これは世界観自体が雰囲気や飾りにしかなっていないともいえそうだが、その一点だけで魅力的なものに仕上がっている作品はなかなかないし、その良さを引き出すための作画や音楽も大変素晴らしいものがあったと思う。

そして、物語の結末としては狼たちが現代へ輪廻転生をし、再度楽園を求めて走るシーンで終わるが、この現代の描かれ方も特徴的で、作中で示される終末世界と同様、薄暗く無機質なものである。
これを見ると、30話かけて苦悩の末に得られたものがたったこれだけか、という「徒労感」にも襲われた。
しかし、輪廻転生した先の現代を【楽園】と考えれば、絶対的な幸せを得られる楽園は存在せず、少しばかり汚れた世界で生ける者は生きていくしか成す術がない、というメッセージにも捉えることができる。

こういった哲学的なオチによって30話分の過程にも逆算的に思いを馳せる結果にも繋がり、それまでで気になった話を見返してみたくなるような感情にもさせられたところは、作り自体も秀逸だと思えた部分でもある。

本作の特徴としては、世界観に対する具体的な説明がなく、全体的に「説明不足」と言われてしまうのも無理はないと思える。
しかし、本作においては、ストーリーや世界観を合えて見ず、「このシーンでは何を思っているのだろうか」「自分がこのキャラクターだったとしたらどれだけつらいだろうか」のようにキャラクターと自分を一体化させることで、初めて良さが見えてくる作品なのだと思う。
逆を言えば、色々アンテナを張り巡らすことなく、その一点に集中するだけでよいということだ。

確かに評論者としては、作品を構成する要素を洗い出ししながら峻厳に見てしまいがちではあるが、本作品に関してはそれは一切不要なのだと思えた。もうここまでくるとこれ以上余計な評論はしたくないのが本音である。
{/netabare}

投稿 : 2023/06/28
閲覧 : 332
サンキュー:

2

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

雰囲気やキャラが素晴らしい隠れた良作

遠い昔にあった戦争か何かで滅びかけ、荒廃している世界。
そこでは絶滅したと思われている狼たちが、人間の姿へ変えて生き延びていた。
これは狼たちが幸せに暮らせる「楽園」を求めて旅をする物語です。
全30話。15話~18話が総集編(それぞれ4匹の狼の視点で語られる)になっています。

あにこれでレビューを見て結構古い作品だけど面白そうなので見ることにしました。

キャラデザは結構好きかも。作画もとても良くて、動物たちの動きとかよく描かれていました。
OPやEDはもちろん、劇中曲もなかなか良くて、クレジットを見て納得♬さすが菅野よう子さんです。

この物語の世界観がなかなか掴めなくて、謎が多いまま物語が進んでいくんですが、作品全体に流れる退廃的な雰囲気や渋めだけど温かみも感じるキャラたちに魅力を感じて、最後まで面白く見ることができました。

キバ、ツメ、ヒゲ、トオボエの狼たち。
誰よりも一番「楽園」に行きたいと望んでいるクールな雰囲気のキバ。
他人をあまり信用せず冷たい態度をとるけど、実は仲間思いなところもあるツメ。
鼻が利いて食べ物と女性が好きなムードメーカーのヒゲ。
人懐っこくて優しい性格で4匹の中で一番幼いトオボエ。
狼たちの中ではトオボエが好きでした。彼がいたから4匹はバラバラにならなかった気がします。

人間たちもそれぞれ味があるキャラたちでした。
元警官のハブと狼を殺すために追うクエントのおじさん2人旅の13話は会話ややりとりが面白くて良質なロードムービーを見ているみたいで好きな話でした。

あと次回予告で色んなキャラたちがしゃべるんですが、セリフが洒落てて地味に面白かったです。

終盤、{netabare}キャラたちが次々と亡くなっていくんですが、ちょっと強引な展開もあったりしてそこはもう少し丁寧に描いて欲しかったです。
見終わってもたくさんの謎は結局明らかにされることはなく、ラストも分かりにくかったです。{/netabare}
私のラストの解釈は・・{netabare}選ばれた狼の血によって花の子チェザから種ができ、それから月の花が咲き乱れ、楽園が作られた。未来で生まれ変わった狼たちはそこで幸せに暮らしている{/netabare}・・かな。

世界観が分かりにくいし、貴族とかの描写が弱いのでなぜ?と思うところが多いのはマイナスですが、冒頭でも書いたとおり、作画や音楽も含めた作品の雰囲気の良さや魅力的なキャラたちが素晴らしくてちょっと古いですけど、もっと知られてもいい隠れた良作だと思います☆

投稿 : 2022/08/07
閲覧 : 658
サンキュー:

23

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人間の姿に見える狼たちが滅びゆく世界で楽園目指す。哀愁漂う抜群の雰囲気アニメ。

BONES制作のオリジナルアニメ、全30話。
「カウボーイビバップ」で知られる故・信本敬子氏の代表作の一つ。

【良い点】
終末感漂いつつ独特な世界観と雰囲気が抜群に良い。
過去の大戦争の末寒冷化?し、もうじき滅んでしまう時代、文明の残滓にしがみ付いて生きる退廃的な街や荒野、昔に絶滅したはずの狼が人間の姿に擬態して生きている、貴族と呼ばれる旧文明の支配者と超技術?絶望的な時代に楽園の伝承などなど。
そんな世界で狼たちは花の娘チェザの導きで楽園目指し、人間たちのドラマも交差していく。
文明の終着点のようなポストアポカリプスと、神話のような神秘と伝説が混在、物悲しくも美しい空気感は他で得難い。
終始陰気で物悲しい雰囲気だけど不快ではなく、むしろ心地良く哀愁を堪能できる。
退廃と哀愁は序盤落ちぶれた狼たちの話から、中盤ドロップアウトするも生き生きとする人間たちのドラマ、そして終盤の悲劇的展開と深まっていく。

設定や世界観は終始説明不足なまま淡々と進行するも、言外に色んな機微を感じさせてくれる。
謎は謎のままでいい。狼と人間たちはただ闇雲に楽園を目指す。
そこに何が待っているのか分からずとも、ただ前へ進む。
狼、特にキバは何故楽園を目指すのかを深く語らないし考えてもいない。
具体的なストーリー性は重視しない、彼らの在り方そのものが美しい、そんな作品。

最高水準の作画と菅野よう子ミュージックが合わさり独特の世界観を紡いだ。
狼の荒々しくも美しい動作やアクションは圧巻。
楽曲は退廃的で力強いOPも良いが、坂本真綾氏が熱唱するEDも美しくて聞き惚れる。
声優陣も宮野真守氏をはじめ当時気鋭の新人声優たちが四者四葉な狼の魅力引き出し、故・石塚運昇氏の渋さも素晴らしかった。

狼たちは視聴者には人間の言葉で掛け合いするので4匹のキャラクターや交流劇も申し分ない。
性格が異なるが人間よりも孤高な感じ、過度に慣れ合わず、旅の同志な感じが良い。
ここに中盤以降人間組も加わるけれど、彼らも人間社会からはみ出して雪に閉ざされた荒野をひた進む者たちで感性が狼たちと近かった。
人間側のドラマが濃厚、狼と人間の価値観の差異などが交流で自然に出てきたり、いつの間にか理解し合うのも良かった。
終盤の狼の力と人間の知恵は「けものフレンズ」を先駆けていた?

キャラは孤高な主人公キバの魅力が高い他、不愛想だが一番面倒見の良かったツンデレなツメ、良くも悪くも狼よりも人間寄りな弱さのあったヒゲ、そして元飼い犬(狼)で幼く人懐こいトオボエ。
特にトオボエは非常に可愛い。下和田裕貴ボイスも相まって男の子(男の娘ではなくちゃんと少年)ながら最萌、自分がアニメで萌えた男の子としてはアンドロメダ駿以来なほど可愛い。
トオボエが成長して大活躍する22話は特に好き。

27話以降、旅の仲間たちが次々と散っていく悲劇。
これまでの旅で彼らに愛着十分に沸いていただけに悲しさひとしお。
結局楽園とは何だったのか?ハッピーエンドだけが物語じゃない。

【悪い点】
設定や物語の背景が説明不足で不親切。
楽園目指すという目標こそあるが、その楽園が何なのか?など視聴者が知りたい情報は殆ど開示されずに終わる。
あくまで雰囲気堪能するための舞台背景と割り切れる視聴者向けだけど、目に見えて物語が進展せず、淡々と進むので地味。
良い点と裏腹だけど、線としてのストーリーは弱い。
キャラの交流掘り下げも粗さがあり、物語として完璧な作品とは言えない。

ガルシアやオーカム卿やジャガラ卿など貴族たちの関係や思惑も説明不足。
ガルシアが愛する女性の為に何かを切望している事は分かるものの、掘り下げが乏しく感情移入がしづらい。
ジャガラとガルシアの愛憎とか終盤唐突に開示されてあっけなく終了するなど、貴族サイドのドラマが弱過ぎる。
敵ボスのドラマが不十分なので、23~26話や最終話の決戦が唐突感。

15~18話の総集編。
仕方がないとはいえ、ここで待たされるためテンポを損ねた。

27話以降の悲劇的展開自体は好みではあるけれど、キャラ退場が雑。
トオボエがゴンギツネぽい最期なのはともかく、親父さんと一番関係の深いブルーが空気なのが惜しい。

最終話の解釈が難解。
考察されているサイトもあるけれど、自分は釈然としない。

【総合評価】9点
00年代BONESの珠玉の傑作の一つ。面白くはないが、非常に魅力的。
エンタメ性重んじる多くの日本アニメとは異質な傑作で、日本ではいまいち不人気ながら海外の方で評価が高い。
評価は最高に近い「とても良い」

投稿 : 2022/04/24
閲覧 : 407
サンキュー:

7

ネタバレ

Hatomy さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

放送 26話 & OVA 4話 を観終えて...

みなさんのレビュー(内容は避け)
とても魅力を感じました

時に切なく 悲しく 苦しく...
5話は特に泣けました

悲しい話は避けて通ります...
これはきっと辛くなる と思いながら
世界観が 勝ってしまって
視聴を続けました

オープニングで世界に惹き込まれ
エンディングまで どっぷりです

テレビ放送は26話までのようですが
続けてOVAを視聴いたしました...

(((!!O⌓O;))) !
{netabare}私には辛すぎました
切ないを通り越して
...

そして
~時代を超えて~ のエピローグは...
悲しみを打ち消すことができませんでした
{/netabare}

投稿 : 2021/08/29
閲覧 : 288
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

隠れた名作とはこのこと

こんな神アニメがこの順位のことに驚きですよ!

89点

物語  ★★★★☆

キャラ ★★★★☆

ギャグ ★☆☆☆☆

感動  ★★★★★

鬱   ★★☆☆☆

音楽  ★★★★☆


【良かった点】
・世界観が素晴らしい。あの独特の雰囲気は誰も真似できない

・キャラ設定も良かった、しっかりそれぞれのキャラ背景も映しつつ衝突がありながらも理に叶った行動をとるところとか。

・作画が神。あの動物{netabare} (特にセイウチ) {/netabare} の動くシーンはどこにも不自然な点が無く生き生きと描かれていた

・物語構成が綺麗。〆方もしっかりと綺麗にまとまっていた

・29話は神回

【悪かった点】
・4話にかけての総集編は視聴者からして見れば退屈で萎えてしまうと思う。

・少し強引な展開もあった。{netabare} 終盤、金髪の女性の人が山から落ちて死亡するシーンとか。{/netabare}

・ちゃんと理解して試聴していないと世界観に付いていけないかもしれない。

ーー
感想: 感動に浸りたい人にオススメ!今まで見たアニメでToP5に入るぐらいは感動要素強い!このアニメ見ると脱力感で何もする気にならないので、明日会社とか学校などある方にはお勧めしないです笑。

終始、陰鬱な雰囲気で締め方も悲しい感じで終わる。&世界観を理解するためにすこし集中してみる必要があるから見る人の精神状況によっては退屈に感じるかも

投稿 : 2021/05/21
閲覧 : 270

スクールランブル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

大好きな作品です
とても考えさせられる感動的な作品でした
監督は岡村天斎さんで流石としか言いようがないクオリティで独自の退廃的な世界観を描いています
雰囲気の良さはopを見てくれればわかると思います
とても芸術的で内容も濃いので人狼JIN-ROHが好きな人にはオススメできます

投稿 : 2020/11/03
閲覧 : 241
サンキュー:

2

OK! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

2020/08/09 終了

投稿 : 2020/08/09
閲覧 : 297
サンキュー:

0

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

雰囲気+音楽アニメ

内容は哀愁系だと思いました
見ていて損は無い気がする

アニメの雰囲気が良かった
こういうアニメをもっと見たい

内容全く覚えてないが
この雰囲気とgravityて曲が良かった

投稿 : 2019/12/27
閲覧 : 320
サンキュー:

0

シワーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

どう見るか、自分で収まりをつけるしかない

「楽園」をめざすオオカミたちの話。

なによりも面白かったのはその世界観でした。オオカミは絶滅したことになっているのですが、実は人間に見えるような力を持っていてちゃんと存在している。人間には貴族と一般人という階級に分かれている。

物語としては、さまざまな謎が提示されるのですが、その解答は解らずじまいなのも多い。もしかしたら、何らかの隠喩で解答しているのかもしれませんが、私には解らなかった。このため、物語の解釈は視聴者にゆだねられる所が多いと思います。

版劇は器楽曲は好きなのですが、挿入歌(英語の挿入歌が多い)が多すぎるように思いました。会話の最中に挿入歌が入ると会話が聞き取りづらくなり、しかも本作の魅力的な世界観に悪影響に感じました。

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 356
サンキュー:

3

らん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

BD化されたら購入してまた見たい

全30話ということを知ったうえで一気に全話視聴。

アクションや狼も美しく全話通して崩れることもなく最高の作画レベルだった。
ストーリー面も丁寧でこの話数だからこそちゃんとそれぞれのキャラクターに感情移入できあの感動につながったと思う。
クライマックスは賛否あると思うがきれいに〆られて私適には最高だった。

ただ、一気に見たせいで途中の総集編(視点が少し違っている)が退屈に感じてしまったので一気に見る場合は飛ばしてもいいかも。

投稿 : 2016/08/04
閲覧 : 437
サンキュー:

2

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

楽園へ

いい話なのだろうけど、終始暗く難しい話だった印象

ストーリは、狼が人の姿に変え、人間たちの目を騙しながら、
密かに生き延びていた時代に、狼だけに許された世界「楽園」を
目指す主人公のキバを含めた狼達と人間、楽園へのキーとなる月の花を巡る話

総集編が4話ぐらい入っていたのが残念だったのと、
話が難しくて敷居が高いことかなー

投稿 : 2016/07/04
閲覧 : 456
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

濃厚な世界観と踊る狼たち

なにも騙ることはないです。

言葉とは真実に近付くための方法ですが、決して真実を知ることは出来ません。

タイトルに掲げたものは、私が〝美しい〟と思ったもので、この作品の内容を言い当てているわけではありません。

そうして私は〝狼に魅せられ〟、この作品の感想を書くに至ったのです。

投稿 : 2016/05/31
閲覧 : 403
ネタバレ

ギバチサナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

音楽が神だが、それに負けない構成の「報われないハッピーエンド」

岡村天斎と菅野よう子のタッグは贔屓目でどうしても好きな部類だが、この作品は飛びぬけて好き。

ただ楽園へ行きたかった。それだけの事。
たった一つの願いを叶えたいだけなのに、なぜ。
どうして思い通りにいかないんだ。
幸せを求める事がなぜこんなに邪魔とされるのか。
迷惑なんて、かけるつもりはないのに。

当たり前の幸せを持つ人間は、とびきり自分に対して被られる「不幸」に敏感です。
一方、本作の主人公である絶滅されたと言われた伝説の獣・狼は、狼としての幸せを諦め人間に化けながら、己の本来の姿を否定し続ける。

この作品を見て、なんでこんなに切なく報われないのに、最後ホっとしたのか。
それこそ人間だからこそ感じることの出来る感情というか。
醜い欲望を持つのはやっぱり人間だけなんだろうなと認識できたというか。

でも、そんな欲望を持つ人間の中にも、純粋な想いと言えば嘘になるでしょうが、人間以外の「他人」を想う人だっているんだよと、そういう意味での「救い」はあるように感じます。

狼たちの結末を可哀想と取るのか、安心と取るのか。どちらにせよこの脚本を作った信本敬子さんは素晴らしすぎる。

作品も素晴らしいですが、音楽がとても良い。
菅野よう子の真骨頂ではないだろうか。
攻殻やマクロスFなどのサウンドではなくて、私はやはりこの作品だったりカウボーイビバップの、楽器を思う存分使う菅野サウンドが好きだ。
弦楽器、ストリングスが好きな人は絶対に、必須としてこのアニメは見るべき。

私にとっては、神作です。

投稿 : 2016/05/29
閲覧 : 571
サンキュー:

8

こめった さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

物語の内訳(平均計算:.2や.7までは切りさげ、.3~や.8~は切り上げ)
ストーリー:4.0/構成:3.5/世界観:5.0/キャラ:5.0/テーマ性:5.0
平均4.5、よって物語4.5

投稿 : 2016/02/26
閲覧 : 394
サンキュー:

0

ytbt99 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最近のアニメにはない重厚感と雰囲気

2000年代前後のアニメには結構ありがちだった荒廃した世界観が舞台の所謂セカイ系のようなアニメに思えますが、設定や脚本はふんわりしておらず割ときっちりまとめてきます。ファンタジーとSFの中間のようなロードムービーになっています。

最近のアニメに多い気楽に見れる日常系やスカッとする派手な異能アクションバトルの魅力はありませんが、そういったアニメに少し飽きてきたな、少し歯応えがあるのが見たいなという方には是非オススメしたいアニメです。

アニメーションで特に難しいとされる、4本足の動物作画は終始安定した美しさで見応えがありますし、アニメファンならそういった面の楽しみ方もできると思います。

そして何と言っても菅野よう子さんの音楽!菅野さんファンはそれだけで無条件に楽しめると思いますよ。音響さんの仕事も素晴らしく、曲のかかるタイミング、使い方も抜群でした。
クラシカルな弦楽好きの方なら特に満足できるBGMですのでサントラも是非オススメ。

外に出るのが億劫な雨の日なんかにゆっくり観て欲しい隠れ良作アニメであります。

投稿 : 2015/11/22
閲覧 : 354
サンキュー:

7

ネタバレ

ひーちゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

私には難しかった(^^;

タイトルどおり、私には解釈が難しかったです(^^;

お話は、全部で30話。
Wikipediaによると、TV放送は26話までだったらしく、残りの4話は後にOVAとして公開されたとのことです。

ヴォルフのお話なのかと思っていたので、もしそうなら好物だ!と思って見始めたのですが、しょっぱなから「楽園に行く!」と変わらない想いを抱いている主人公のキバを中心に、歩んできた道、境遇の違う主要メンバーとなる狼達が集い、楽園目指して旅をするというお話なのですが、楽園がなんだかわからないし、なんで楽園を目指そうとしているのかもわからないという状態が、話数を進めてもなかなか見えてこないため、私的にはモヤモヤしたまま、なかなか感情移入出来ないままに、どのお話もこれといった盛り上がりや、ギャグなどもなく、ずーっと同じテンション・テンポでお話が進み、登場人物ばかり増えていくという感じでした。

そんな中で最終話まで観たのですが、ざっくりとしたあらすじは理解出来たものの、考察できるほど深く理解出来ず、きっと何度か繰り返し観れば理解を深めることが出来るのだろうと思うのですが、この30話をもう一度見なおそうという気力がありません(^^;

私的には、これ、なんとか2時間半くらいにまとめて映画にしたらいいんじゃないかと思ったり。

このテンション、このテンポでずっとお話が進んでいくのであれば、その方が良いような気がします。

あと…

{netabare}

おい、ヒゲ。
チェザに虫を食べさせようとするんじゃないっ!!!ヽ(*`o´*)/

ヒゲが裏切り者だったとか、そんなのは気にならないけど、最初の方からなんとなくヒゲの性格が好みではなく、女の子大好きのくせに、チェザに虫を食べるようすすめたシーンを見て、決定的に「こいつ嫌いじゃ!!!」と思ってしまった(笑)

それから、ラストで、みんな新しい世界に転生したのかな?と思ったのですが、ブルーは…?ブルーだって狼の血が混じっていたのに、純粋な狼じゃないから転生しないの?

なんか、それがちょっと寂しかったです…

{/netabare}

投稿 : 2015/10/24
閲覧 : 407
サンキュー:

1

ネタバレ

うーろん=ちゃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

壮大な、実に壮大な。

 観終わったあとにタイトルの意味が分かるタイプの作品は好きです。余韻に浸れますね。長編アニメのロードムービーがあまりないので、2クールでたっぷり楽しめたのは満足です。
 日本では割と知名度が低い作品ですが、音楽や作画のクオリティも高いですし、何より緻密な舞台設定や退廃的な雰囲気は魅力的です。海外での評価が高いようですね。(参考:http://karapaia.livedoor.biz/archives/52200658.html)
 
 ただ、ハッピーエンドが好きな方ににはおすすめできないかもしれません。いわゆるギャグ回もないので、暗い展開が嫌な方など、人を選ぶ作品であっることは間違いありません。

投稿 : 2015/09/21
閲覧 : 546
サンキュー:

2

ネタバレ

kiss-shot さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

楽園でまた会おう

2003年と随分前のアニメですが
他の方のレビューを拝見して
信本さんと菅野さんの名前を見つけたので視聴

絶滅したと思われていたオオカミが楽園を目指して旅をする
ロードムービーでしょうか
ストーリーは終始暗めな雰囲気で
作画の色合いなんか見てるとビバップを彷彿とさせます

出会い、衝突し、打ち解けゴールを目指す
これだけだと良くあるストーリーなのですが
他のオオカミや人間、オオカミを狩るもの、貴族などの勢力があり
ちょっとややこしい箇所もあります

キバ、ツメ、ヒゲ、トオボエに加えブルーの5匹のオオカミ
それぞれ個性的ですが、それぞれが悲しい過去を背負っています
なかなかヒゲの過去が出てこないと思ったらそんな事でしたか

楽園自体が作中で、「実際に辿り着いた者もそこから帰ってきた者も誰一人としていない」と言い伝えられているところから
まあ、そうなるだろうなという予測は出来ていましたが

最後に転生後の描写のようなものがありましたが
脳裏に「AIR」が思い浮かびました
「AIR」の方がインパクトが大きく好きでした

音楽に関しては流石です
世界観と音楽がリンクして音楽の力を実感しました

個人的にはもう少し救いや希望がある作品が好きなので
世界観や音楽はすきですが
ストーリーに納得がいきませんでした

文明が発達しているのか廃れているのか解りづらい世界ですね
貴族に関するものだけチートすぎて若干ひきました

投稿 : 2015/08/22
閲覧 : 492
サンキュー:

10

ネタバレ

akahana さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

考えさせられる

いろいろな意味で考えさせられました。

楽園がopの場所だとしたら、楽園は生きている人間が作り出したものなのかなと思った。人間は死んでしまうと無になって、楽しいとか悲しいとかっていう感情はもちろんなくなる。生きてる時だけ、ここは楽園だと感じることが出来て、それが楽園かどうかも生きてるからこそ、考える動物だからこそ計れるという人間の特質とか、生の可能性を表しているのかなとも思った・・・

投稿 : 2015/08/06
閲覧 : 379
サンキュー:

4

ネタバレ

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これほど自分の感性に合った作品に驚き

物語のあらすじは多くの方が書かれているので省きます。
前々から気になっていて、3年ほど前、DTB2期の後に観ました。

☆狼(動物)魅力的な少年達(の姿をした狼です)退廃的な世界観。
主人公達が歩む度、様々な世界が見られるロードムービー。
{netabare}悲劇でありながら、救いもある最終話。{/netabare}☆

視聴後は全く迷いなく、DVD-BOX買ってました。
こんなに、自分の感性に響く作品があったんだと感動しました。

実は、恥ずかしい話、最終話を観た夜、眠りに就いた夢の中で
キバとチェザの最後の抱き合う姿が出てきました。
そして、眠りながら自分は涙を流していました。たくさんの
アニメを観て来ましたが、初めての経験でした。

作画も今のアニメでも結構通用しそうな程、レベルは高いです。
狼達(動物)の躍動感や体の動き、全く不自然な所はありません。
動物の動きはかなり難しいと思うのですが、ボンズでは、
ほぼ動物に関してはおかしな所が見当たりません。

個人的に何と言っても感動するのは{netabare}最終話のキバとチェザの姿
そして、本人に自覚はないが、裏切り者でもあったヒゲを
死に追いやった相手に対して不機嫌さ憤り、今まで共に旅した
仲間を想う故に顔に顕われたツメの仏頂面(笑){/netabare}

基本ロシア語が何故共通用語なのかとか、貴族とは何だったのか
等など、謎も多く、説明不足も多いアニメですが、自分にとっては
どの話も必要な物語だったと思います(そのくらい自分に合ってました)
☆で囲った所に興味を惹かれる方には、お勧めです。

ちょっと余談ですが、この作品を観てから、自分の中では
宮野真守さんと言えば「キバ」という一押しのキャラクターになりました。
「刹那」でも「夜神月」でも「タクト」でもなく
まだ声優業を始められたばかりの頃だと思いますが
新人ながら既に完成された演技が堪能できると思います。

投稿 : 2015/07/29
閲覧 : 656
サンキュー:

16

ネタバレ

takekaiju さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

まずオープニングでがつんとやられます。

まずオープニングでがつんとやられます。
UKロックを彷彿とさせるバンド音楽に英語の歌詞。クレジットを見ると作曲yoko kanno、さらに音楽担当菅野よう子の文字が……そう、この作品オープニングとエンディング含めて全ての音楽を菅野よう子が担当しているのです。この時点で面白くないはずがない!!


肝心の物語の舞台は、荒廃した世界、終わりゆく世界。人を惑わす狼たちと月の花の少女は「楽園」をめざし旅を続け、その謎を追う人間たちと貴族たちの思惑が交錯する。


「楽園」とは何なのか、なぜそれを開くのが月の花と狼なのか。作中では終始この点が強調され視聴者の期待を煽りますが、最後の最後まで明確な答えはありません。

{netabare}
人間はドーム状の都市に住み、物語冒頭から寒波が年々ひどくなっている様子が描かれています。物語全般を通して描かれる空は灰色で、草木も枯れ果て暗いイメージが強いことから世界の破滅とは「氷河期」の到来を指しているのではないかと思います。最終話では「氷河期」の訪れとともにチェザと牙により「楽園」が開かれ、現代に似た世界で四人の狼たちが蘇っていることから、ウルフズレインの世界は過去の地球であり、ダルシアによって汚染された花は世界の悪意を表しているのでしょう。

別に無理に「楽園」を開かなくても「氷河期」は明けると思うのですが、そこのところどうなのでしょう。この世界観は好きですが、腑に落ちないところはいろいろと残っている。
{/netabare}

2003年の放送と十年以上前の作品ですが、音楽のセンスはいいし作画も見られなほどじゃない。華美な萌えはないけれど、堅実なストーリーで魅せる隠れた名作ではないでしょうか。

投稿 : 2015/07/15
閲覧 : 395
サンキュー:

4

HIRO さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

WOLF'S RAIN-ウルフズレイン 感想

あにこれの皆さんのお勧めで視聴しました。
2003年作品なのでどうかな?って思ってましたが、作画はさほど気にせずに十分楽しめました。
あにこれのレビュアーに感謝!

擬人化した狼がどこかにあるという「楽園」を求めて旅をする姿が、モーリス・メーテルリンクが書いた『青い鳥』を思い出しました。「楽園」(理想や夢)と現実の狭間で揺れ動く気持ちが良く描かれていたと思います。
日本ではすでに絶滅してしまったオオカミが主人公という設定がストーリーをより神秘的に感じさせてくれました。

☆データー
あらすじ
200年以上も前に絶滅したと言われる伝説の獣、狼(オオカミ)。
しかし、実は狼は時折その姿を人へと変え、人間たちの目を騙しながら、密かに生き延びていた…。
そんな狼の若者の1人であるキバは、狼を狼だけに許された世界”楽園”へと導くという“月の花”の匂いを追い求める。
ツメ、ヒゲ、トオボエら狼の仲間達、そして楽園一面に咲き乱れると言われる”月の花”より貴族が作り出した“花の少女・チェザ”と共に、キバは“楽園”を目指すべく、荒廃した惑星を舞台に、長く過酷な旅に出る。

スタッフ
原作:信本敬子
監督:岡村天斎
キャラクターデザイン:川元利浩
メカニックデザイン:荒牧伸志
美術デザイン:岡田有章、武半慎吾
美術監督:森川篤
色彩設計:水田信子
撮影監督:荒川浩介
音響監督:若林和弘
音楽:菅野よう子
音楽プロデューサー:佐々木史朗、太田敏明
音楽ディレクター:井上裕香子
音楽制作:ビクターエンタテインメント
プロデューサー:南雅彦(ボンズ)、高梨実(バンダイビジュアル)、春名剛生(1話-8話)→浜野貴敏(9話-26話)(フジテレビジョン)
アニメーション制作:ボンズ
制作:フジテレビジョン(1話-26話)
・オープニングテーマ「stray」作詞 - tim jensen /
 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - steve conte
・エンディングテーマ「gravity」作詞 - troy /
 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - 坂本真綾

キャスト
キバ:宮野真守
ツメ:三宅健太
ヒゲ:陶山章央
トオボエ:下和田裕貴
クエント:石塚運昇
ハブ:宮本充
シェール:幸田夏穂
ダルシア:黒田崇矢
チェザ:小笠原亜里沙
ザリ:楠見尚己
コール:湯屋敦子
モス:後藤 敦

☆ティーブレイク
オオカミはとても狩がうまいそうです。

投稿 : 2015/04/30
閲覧 : 554
サンキュー:

11

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「楽園」へ

200年以上も昔に絶滅したと言われる伝説の狼
しかし狼は姿を人へと変え人間たちの目を騙しながら生き延びていた
狼を狼だけに許された世界・“楽園”へと導くという“月の花”
狼は一度はここ目指す
キバも例外なく楽園にいくために月の花を探す旅をしていた
そんな中ツメ、ヒゲ、トオボエが仲間になり
月の花より貴族が作り出した“花の少女・チェザ”と出会い
4匹と共に“楽園”を目指す旅に出る


~感想~
全26話+OVA4話(総集編)

狼が主役、これも私が惹かれた1つです
メインの4匹の狼以外にも多くのキャラが出てきて
だんだんと味が出てきます

小さな希望を必死に握り締め前に進み続けるしかない
そんな狼たちの生き様の中に美しさを感じるそんな作品でした
キバは「目的の為に死ぬことや殺されることは不自然なことじゃない。
目的もなくただ生きているよりはな。」と言っていました
まさに作品そのものを象徴するような言葉です

2クール使って1話も無駄がなく、気持ちがいい作品です

終盤から思いもよらない出来事が一気に続きラストを飾りました
ハッピエンドとは言いにくいです
むしろアンハッピーエンドであり「次こそは…」っていう見せ方で終わっていて
簡単に「転生してよかったね」と取れなかったです

すごく面白かったです!
もっと早くこの作品に出合えれば良かったな~

投稿 : 2015/04/09
閲覧 : 418
サンキュー:

8

Dr.コトォ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

stray...

長い間レビューを書かないままでしたので書いておきます。

2003年1月期のアニメ。
世界観は淡い色で塗られた退廃的な雰囲気、
よそ者を寄せ付けないような閉鎖的空間が演出されています。

主人公は4人組であり、200年前に滅びたとされるオオカミ族の末裔です。
その4人が植物の化身であるヒロインと出会い、荒廃した世界になお生き続ける
人間との交流も描きながら旅をしていく物語です。

ストーリーの盛り上がりはあまりありませんが、
そのゆったりとした時間の流れと落ち着いた空間に包まれるような感覚があり、
普段の日常とは違う世界にどっぷり浸かる醍醐味が味わえます。

終盤では旅路を歩んできた仲間にも悲劇が訪れますが、
ラストで全てが繋がります。これが救いというものなのでしょうね。

この作品が特に素晴らしいのは、
その淡く荒廃した世界観にマッチするサントラ・OPとEDでしょう。
普段の日本的アニメの感性とは全く異なった作られ方であり、
まるでハリウッド映画を見ているようでもありました。
攻殻機動隊などで有名な菅野よう子さんが作曲したものが多かったですが、
派手さに決して頼らず、じっくり聴きこみたくなるような音楽を作って下さっています。
夜の街を、雨に降られながら、歩きながら聴きたくなる感じです。

それにしてもこの時期のアニメはなぜこんなにも
落ち着いた、真面目でひたむきなアニメが多いのでしょう。
売り上げに繋がるとはあまり思えませんが、それでも作り続けた人達の
情熱とこだわりが伺えます。

もうこんなアニメはこの先見ることができないんでしょうか。
見れるといいんですが。

投稿 : 2015/04/05
閲覧 : 364
サンキュー:

4

にゃんちゃこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

狼を題材にした力の入った物語って感じですね!

個人的には、ストーリーより主人公のキバが
狼で居る時は凛々しく、人間の姿になる時は
格好いい若者になると言うのがあったから
観れたと思います。そうでなかったら絶対みれな
かったくらい苦手なシーンばかりでした。

全体的に作画描写もストーリーもダークで
シリアスだし、とても切ない物語です。

シーンの中にはパトラッシュの最後を
思い出される様なところもありましたね。

結構苦手な所はスルーしてましたけど、
30話なので長く感じました。

物語を作った人が凄いと思いますが、
好き嫌いはっきり別れるのではないでしょか?

同情心が強い人は多泣きするかもしれませんよ?^^;

気になる方はどうぞ観てみて下さい(^^)

投稿 : 2014/09/02
閲覧 : 310
サンキュー:

1

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

隠れた傑作です!… 気軽に見てスカッとしたい人は見ない方がいいです。

放送当時は、1話か2話、偶然視聴できただけでした。

テーマ曲が洋楽っぽくて、雰囲気にあっていてかっこ良かったので、
とても気になりました。

いつかちゃんと見てみたいと気になってたけど、機会に恵まれず。今にいたってましたが、ココでレビューを読んで、すぐに見たくなりました。

探してみたら、昔ダウンロードして放置してたデータがまだ残ってたので、見始め、足りなかった分もネットで見つかったので、見はじめました。

【見はじめ】
やっぱりOPはかっこ良くて、雰囲気をかなり盛り上げてくれます。
キャラデザインも悪くないし、思ってたより作画も綺麗です。
(少しくずれる回もありますが、素晴らしい回も多いです)

BGMなどもセンス良くて、情緒あふれる音楽が、効果的に入ってきます。
当時は知らなかったですが、菅野ようこさんなので、当然ですね。

見始めたら止まらない、
全30話、途中入る総集編の15~18話は軽く流して、26話一気に見ました。

あらすじなどは、他の方が書いてるので省きます。

【観終わって】
こんな傑作があったとは。
全体に暗めで、悲しい場面も多く、わかりやすいとも言えませんが、
それぞれの立場で大切なものを思う優しくて情緒あふれる場面や感動できるところも多くてじーんときます。
考えさせられるところもたくさんあります。
ずっと心に残る作品になりそうです。

設定や世界観が理解できたところで、またしばらくしたら落ち着いて好きなシーンなど改めて見返し、雰囲気に浸りたいと思います。

最近は、こうゆうタイプの作品は作りづらい状況のような気がします。
新しいものでは、なかなかお目にかかれないかもしれないので、古くても見ておくのもいいと思います。

気軽に笑って見れるアニメが見たい方や、最後にスカッとするのが好みの人には向かないと思います。

投稿 : 2014/07/14
閲覧 : 433
サンキュー:

7

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

上質なロードムービー

COWBOY BEBOPのスタッフがほぼ再集結して創られた作品ということもあって大きな期待を寄せていましたが、期待通りの素晴らしい作品でした。

まず映像の圧倒的な美しさです。映像とBGMだけ編集して、BGVとして何かに使ってほしいと思うほどです。
そして信本敬子さんによる高品質な脚本。渋い大人の会話から、各キャラクターのふとした一言から感じられる深み・・・。彼女に勝る脚本家はこの世にいないな、とさえ思ってしまいます。改めて、彼女が脚本を担当した作品を全て見たいと思わされました。
菅野よう子さんの音楽は、語る必要のないくらい素晴らしいです。この作品を見ていない人にもサントラを薦めたくなります。良い場面で美しい音楽が流れる度に、思わず唸ってしまいます。

ストーリーそのものには、そこまで奥の深いものはありませんが、詩のように綴られていく彼らの旅物語を楽しむことができる作品だと思います。

投稿 : 2014/07/12
閲覧 : 387
サンキュー:

5

nahanaha さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

独特の世界観

雰囲気づくりの上手い作品だと思います。派手さはありませんが、独特の世界観に徐々に引き込まれていきます。最終話を観た後はしばらく放心状態でした。

また、狼の作画がすばらしいです。
特に、4話のキバが月を背に駆け上がっていくシーンが大好きです。

投稿 : 2014/04/29
閲覧 : 307
サンキュー:

1

1061000you さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

物語がずーと薄暗い雰囲気

鬱アニメという訳でもないのですが、
物語がずーと薄暗い雰囲気で進んでいきます。
この時点で、あまり好きな傾向ではなかったのですが。

物語は、今目の前で起こっていることに対して対処することで展開していく上に、
物語を主に進めていく狼は「楽園に行くこと」が目的で、
何に邪魔されようと突破するだけだし、
その相手が誰であろうと、今邪魔じゃないならとりあえず放置。
だって、元々周りには 自分たちを邪魔するヤツしかいから。

そんな訳で、ラストまで見てようやく世界設定が見えてくるので、けっこうしんどいです。

全体的には なんというか、雰囲気(?)がイイので
そういう意味では引き込まれますが、
物語としては、楽園行ってどうするの?
で、今度はどうするの?
また繰り返すの?

…と思ってしまった私的にはイマイチでした。

投稿 : 2014/03/24
閲覧 : 360
サンキュー:

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WOLF'S RAIN-ウルフズレインのストーリー・あらすじ

200年以上も前に絶滅したと言われる伝説の獣・狼。

しかし、実は狼は時折その姿を人へと変え、人間たちの目を騙しながら、密かに生き延びていた…。そんな狼の若者の1人であるキバは、狼を狼だけに許された世界・“楽園”へと導くという“月の花”の匂いを追い求めていた。そんな中で、ツメ、ヒゲ、トオボエら狼の仲間達、そして楽園一面に咲き乱れると言われる“月の花”より貴族が作り出した“花の少女・チェザ”と出会い、キバは彼らと共に“楽園”を目指すべく、荒廃した世界を舞台に、長く過酷な旅に出る。(TVアニメ動画『WOLF'S RAIN-ウルフズレイン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2003年冬アニメ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/WOLF%27S_RAIN

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