おおかみ さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
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灰羽連盟の感想・評価はどうでしたか?
おおかみ さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
お茶 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
背中に飛べない灰色の羽を持つ「灰羽」と呼ばれる少女達、円形の壁に囲まれたグリの街、灰羽の暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの日々が描かれた作品。
光と影のコントラストが印象的で、どこか神秘的で、それでいて底の知れない深淵な雰囲気が漂う作品。色々考えさせられる。観ていて苦しいときもあったり、どこか救われた自分がいました。
■非日常を日常へ
世界観や扱っているテーマは、非常にセンシティブかつ珍しい作風。
にもかかわらず、ごく自然に、違和感を伴わず、世界観を魅せている。
その要因として徹底した日常を描いている。
この特殊な世界観を魅せるために、多くの作品は劇的な演出方法をとるが、本作はそのようなことはしない。淡々とした日常を描き続けることによって、次第にシンクロしていく構図がうかがえる。空から落ちてくる少女が、繭になり、目覚め、羽が生えるなどの非日常な出来事を、本作ではよくあること、自然の摂理、というようなリアクションにとどめている。
また、あの世的な世界で生まれるという始まりによって、この世界を理解させることに成功している。そもそもの始まりや世界観が特別で、1話1話、特別な何かを起こす必要がなくなり、淡々と日常を描いても飽きさせない構図になっている
そのようなスタンスで描くことによって、非日常であるはずの奇異な世界観が、日常へと視聴者に変化させている。また、雰囲気作りにしても、絵本や童話、神話などをモチーフに、どこか馴染み深い表現方法をとっている。
■深遠なテーマと謎の見せ方
「灰羽って何なんだろう。壁もこの町も灰羽のためにあるんだって皆言う。でも灰羽は突然生まれて、突然消えてしまう」
グリの街、灰羽、壁、巣立ち、罪憑きなど、{netabare} 本作ではあえて明示的な表現はしない。~ {/netabare}
考察系作品の評価の分かれ目は、謎要素をいかに深淵なものに仕立て、ほどよく面影を残すか否かにかかっていると思う。本作はほどよい面影を残しつつ、どこか無常のような、直感的に腑に落ちるように演出されている。
「白紙も模様のうちなれば、心にてふさぐべし」という言葉あり、余白に美しさを見出す美意識がある。すべてを明かさないほうが深淵に見える。
またツァイガルニク効果により、やり残したこと、途中のことのほうが記憶に残るとも言える。
特殊な世界観を日常的に映し、
テーマをより深淵なものへ仕立て、ほどよい余白を残した名作だと感じます。
かんぱり さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
以前から気になってた灰羽連盟をやっと見ることができました。謎だらけで不思議な世界の物語で、色々と考えさせられた作品でした。
作中で印象に残った会話があります。「今日という日が永遠に続けばいいのに」「今が今しかないからこの瞬間がこんなに大事なんだ」(第11話より)
各話の簡単なレビューは以下のとおり。
1-6話
{netabare}1話。空から落ちているところで目が覚めた女の子。
天使たちの住む街?タバコを吸ってたり掲示板があったりして人間の世界と似てる。
空から落ちた女の子は繭から生まれて。落ちる夢を見たからラッカという名を付けられて。
背中から羽根が生えてきたけど、グロい。これって死後の世界?天使たちは灰羽と呼ばれてるらしい。
仲間たちの名前はレキ、クウ、カナ、ヒカリ、ネム。小さな子供たちもいる。謎だらけの世界。
2話。普通に羽がない人たちも住んでいる街。ここ死後の世界じゃないの?わけがわからない。
街は壁で覆われて、誰も外に行くことはできないみたい。やはりここは死後の世界なの?
でも、灰羽と羽根がない人たちの違いって何だろう?もしかして死に方?もしそうなら・・
3話。寺院に行くラッカとヒカリ。灰羽手帳をもらうラッカ。
ヒカリが働いているパン屋に行くラッカとクウ。
4話。鳥は壁を超えていける唯一の動物。鳥は想いを届ける?
灰羽はなぜ働くのか?特に意味はないのかもしれな いけど、謎だらけの世界で意味を探してしまう。
5話。え、妊娠してる人?死後の世界なのに?今がとても幸せだと思うラッカ。
世界のはじまりを想い描くラッカとネム。
6話。もうすぐ冬がくる。自分の部屋を探すラッカ。クウの様子がおかしいけど・・
みんなからもらった雫がいっぱいになったと言うクウ。
嵐になり、一羽のカラスが知らせて。そして一筋の光が天に昇って・・クウが巣立っていく。{/netabare}
7-13話
{netabare}7話。冬がきて。クウがいなくなって悲しみ、羽根が黒ずんでるのに気づくラッカ。
レキは話をする。良い灰羽と悪い灰羽の話。悪い灰羽は罪憑きと言われることも。
レキは自分が罪憑きだという。罪を犯した呪われた灰羽だと。
8話。自分がなぜ灰羽になったか、自分の生きる意味を考えるラッカ。
私なんていなくなっちゃえばいいと考えて。
鳥に呼ばれた気がして、西の森に入っていくと、そこには井戸があって。
井戸の底には鳥の骨があって、昔知ってた気がして、土に埋めてあげるラッカ。
9話。雪が降る中、ラッカを探すレキたち。
井戸からトーガに助けられ、話師に井戸の底で見た夢を話す。
それは、たぶん、ラッカの灰羽になる前の記憶。ひとりぼっちだと思っていたラッカ。
ラッカは元の世界に帰って心配してくれた人に謝りたいと言う。
でもそれは叶わない。自分は罪人かを問うけどわからない。
なぜかラッカの罪憑きは消えていた。
10話。レキの昔の記憶。罪憑きのレキを介抱するクラモリ。おかげで今のレキがいる。
話師はレキがまもなくいなくなることを伝える。
ラッカは話師から寺院の掃除の仕事をするように言われる。
11話。廃工場の灰羽を訪ねるラッカ。レキの昔の話を聞くけど、他人を傷つけるはずがないと思うラッカ。
ラッカはレキの力になりたいと話師に話す。
12話。壁の向こうに行きたいというレキのために壁を登って死にそうになったヒョウコ。
ラッカは自分の真の名を話師に言われる。殻に閉じこもっていた自分が他人とのつながりを得たという意味。
レキが罪の輪から抜け出すためには、1人ではなく、誰かが隣にいればと考えるラッカ。
そして年が暮れて、廃工場から大きな花火が上がる。
13話。石ころになりたかったというレキ。ラッカはレキの真の名を書いた札を渡す。
そして気づく。裏切られ続けて自ら死を選んだことを。轢死によって。
罪憑きが消えたラッカをずっと妬んでいたというレキ。
でも。レキの日記を読んで、レキを救いたいと改めて思うラッカ。そしてラッカに助けを求めた時、レキの
罪憑きは消えた。そして旅立つレキ。
その後。ラッカは新しい繭を発見する。そしてこの世界の物語は続いていく・・{/netabare}
蛇足的感想。
{netabare}たぶん灰羽とは、事故で若くして亡くなった子供たちが死後に生まれ変わる姿。
その中で、自ら命を絶つ者もいる。その者は罪憑きと言われ、生前の罪を背負う。
たぶんラッカは自分が孤独だと思い込み、飛び降り自殺をし、レキは周りの人に裏切られ、他人を信じられなくなり、電車に身を投げて自殺したのでは。この灰羽の世界でラッカは自分を心配してくれる人の気持ちが鳥となって届くことで、自分の罪を悔い、自分は孤独ではなく心配してくれた人たちに謝りたいと思った時に罪憑きは消えた。レキはラッカの鳥のような存在は残念ながらいなかったが、他人に心を閉ざしていたレキが他人に助けを求め、ラッカがそれに応えてくれたことで心を開き、罪憑きは消えたのではないか。{/netabare}
2019.9.23初投稿(旧アカウント)
2020.8.23再投稿
むにぅ さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
何年か起きに見たくなるようなアニメ
どういった世界観なのか
{netabare}
「死後の世界」的な場所なのかな?最後は転生してまた人に生まれ変わっていくような感じに思えた。(これは捉え方や見方によって個人差がある)
{/netabare}
感情に落差あるアニメは映える
一見ほのぼのとした物語だが急にシリアス展開になるのも特徴かな?
薄雪草 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
RFC さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
白毛和牛 さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
昔から結構評価の高い作品なんだけど個人的には淡々としてるだけの作品にしか見えなく、
それに何か意味深な事を言ってるけどそれが何なのかもよく分からないし、
結局の所はただの雰囲気アニメ以上の感想は無かったですね。
【評価】
50点・1B級
Chill さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
長い時間かけて色んなアニメを見てきたのに、このアニメに巡り会うにはかなりの時間がかかりました!
最高の世界観だったと思います。アニメで感動したのも久しぶりです!
nyamu さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
作中に出てくるいくつかの謎につい明快な答えは示されない。それ故に雰囲気アニメとも称されたりするかもしれない。けれど原作・シリーズ構成・脚本全話を務めた安倍吉俊さんの中には明快なものかあるのだろうと私には感じられる。
答えの決まっていない謎を散りばめて「さぁ考察してください」というアニメではないと思う。
灰羽としてグリの街に生まれたラッカ。
ラッカ「私たち人間じゃないの?」
レキ「私たちが何者なのかは誰にも分からない」
(中略)
レキ「あなたがあなたのいた世界を思い出せないようにこの世界の誰もあなたを覚えていない。ここはそういう世界」
ラッカ「なんで私なの?私、何の取り柄もない普通の女の子だったはずなのに」
レキ「どうしてだろう。理由は誰も覚えていない」
知らない世界で私たちはラッカとともに微かな不安を抱く。けれど、レキをはじめとした同じ灰羽達に暖かく迎えられこの世界を知っていく。
淡い色を基調とした背景の中で前半はゆっくりとした雰囲気が流れそれは後半への布石となる。
灰羽とは何か、グリの街はどこなのか。おそらく見た人の答えはだいたい一致すると思う。ので、それほど難解な物語ではない。
最終話の13話は物語の締めくくりとしてストーリーもセリフも演出も秀逸。
音楽も素晴らしい。特にAiles Grisesは何度も聞きたくなるような、灰羽連盟の世界観を見事に表した名曲だと思う。
灰羽連盟についてはここやAmazonのレビュー他、各ブログなどで語られており、それを見ればどのような評価をされている作品か分かるはずだ。
私のレビューなど全くそれらに至らないので書く意味もあまりもないのだけれど、2002年という今となっては少々古い作品になるため、もしもこのレビューが掘り起こしとなって誰かの視聴のきっかけになればと思う。
派手さも萌えもない。今風なかわいいキラキラしたキャラでも作画でもない。
けれど、素朴な雰囲気の中で物語が紡がれるこの作品が忘れられない作品になる人はきっといるだろう名作。
shino さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
安部吉俊の絵に魅かれますね。
不思議な魅力と物語の余韻が心地良い。
目にも耳にも心にも優しい作品です。
静かな時間が流れています。
この世界のどこかで、
灰色の羽根を持ち繭から生まれた少女たち。
そこは円形の高い壁で囲まれた大きな街、
少女たちは壁の外の世界を知らない。
日々の暮らしの中で様々な人やものと出会い。
少しづつ、この世界を理解し始める。
大方の定説通りとなりますが、
{netabare}グリの街は天国へ行けない者たちの煉獄でしょう。
予期せず早死した子供たちの物語だ。
ただ「罪憑き」の羽根を持つものが、
自死したものとは限りません。
巣立ちの日は「昇天」であり祝福の時でしょう。{/netabare}
壁の向こうを夢見て鳥に憧れる。
自分の心の闇と向き合い、
心の大きな困難を乗り越えた時、
少女たちは鳥のように赦されるのでしょう。
合掌。
イムラ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
<2022/9/10 追記>
「灰羽連盟20周年 安倍吉俊のアニメ世界」と銘打ち
10/2にATXで全13話一挙放送だそうです。
<2022/9/2 追記>
「そばにいるから・・・わたしが、そばにいるから」
この作品の本質はこれだと思うのです
<2020/6/27 追記>
Yahooニュースに「灰羽連盟」を隠れた名作アニメとして紹介する記事が上がってました。
画像付き。
意外なところで意外なご褒美をもらったような気分になりました。
これでまた少しでも見る方が増えるとファンとしては嬉しいですね。
<2019/5/3 追記>
GW10連休ということで観れてない長編見ようと思ったのに結局「灰羽連盟」観てしまいました。
こういうの観ちゃうと会社行きたくなくなるなー。
GW明けるのが怖いです(´・_・`)
<2017年9月上旬に初投稿>
<2017/10/29修正しました>
<2018/8/4さらに大幅に加筆修正しました>
初めての投稿なので、過去に観た中で特別好きだった作品について書いてみます。
初めて見かけたのは2002年本放送時。
当時はアニメを観る習慣がなく、酔って深夜に帰宅したある日、たまたまテレビをつけたら第1話冒頭の「落下」シーンでした。
セピア調の落ち着いた色彩と柔らかく澄んだ音楽、自然な演出とわからないことだらけの世界観に魅了され。
自分の居る場所が何なのかすらわからないラッカの不安に感情移入していき。
気がついたら1話が終了。
「最近のアニメは凄い!」
「映画でもなかなかこんなのない!」
と衝撃を受けたことを覚えています。
楽しみな気持ちで翌週の同じ時間を迎え、チャンネルをフジに合わせたのですが・・・なぜかやっておらず(※)
「あれは変な夢だったんだろうか?酔ってたし」とか思ってそのまま忘れてしまいました。
そしてしばらくしたある日、TSUTAYAでおすすめ棚に置かれた灰羽連盟を発見!
びっくりしましたね。
夢じゃなかった!という喜び(?)とともにまとめ借りし、はまってしまい、更にはDVD全て買い揃えて現在に至る。
(※)後に知ったのですがめちゃくちゃな放送スケジュールの変更などがあったのだそうです。なので本放送で全部観ることができた人は極めて少ないのだとか
と前置きはここまで。
ここからは中身のお話。
舞台はどこにあるとも知れない、四周を高い壁に囲まれ決して外に出ることのできない「グリの街」。
背中に灰色の羽と頭上に天使(※)のような光輪を持つ「灰羽」と呼ばれる人たちのグリの街での暮らしを描いた物語です。
{netabare} (※)羽や光輪を持つその姿形はどう見ても天使ですが、作中「天使」という言葉は一度も出てきません。このグリの街のある世界では天使という概念が存在しないのかもしれません。{/netabare}
物語前半では灰羽たちの日常が綴られますが、中盤からは主人公のラッカ、そしてレキの迷いと葛藤に焦点が移っていきます。
本作はその世界観も独特で魅力的なのですが、加えて主人公二人のこの「迷いと葛藤」が普通のアニメではなかなか見られない性質のものでした。
一見なんの変哲も無いプロットなのですが「彼女たちが一体何に対して悩んでいるのか」の部分。
これ共感できない人も多いようで。
年齢が若い方だったり、元々の性格や幸運から例えば「自分の居場所についての不安感」のような曖昧なことで悩んだりした経験の全くない方にはピンとこないんじゃないでしょうか。
本作の評価が「深い名作」と「不思議な日常雰囲気アニメ」と極端に真っ二つの理由はここに由来している気がしてます。
本作の好きなところ。
セピア調の、カラーコンテで丁寧に描かれたような絵柄が印象的です。
とにかく暖かい。
音楽も柔らかく、暖かく、時には鋭く、刺さるように冷たく。
キャラクターの表情も好きですね。
生きた表情って言うんでしょうか。
声優さんの演技も相まって、その時々の感情が生々しく伝わってきます。
特に、最終回のレキの長ゼリフは凄かった。迫力に圧倒されてしまいました。
設定は、観た人に考えさせるタイプ。
いろんな方がいろんな考察してますが、簡単な用語説明と自分なりの解釈を以下にまとめました。
(重いネタバレはタグで二重に囲ってます)
▪️灰羽とは?
{netabare} グリの街で繭から数歳〜十数歳の姿形で生まれてくる人間。
繭から生まれてくる前にどこか別の世界で暮らしていたというぼんやりしたイメージを持っているが、具体的な記憶は失っている。
(ちなみにグリの街には灰羽以外に羽も光輪も持たない普通の人間も暮らしてます。つか寧ろ多数派){/netabare}
□灰羽について私の勝手な解釈
{netabare} ・別の世界で亡くなった人が灰羽としてグリの街で繭から生まれてくる。
・その別の世界での死因を「自殺」「不慮の事故」と限定する意見もあるようですが、私はよくわかんないです。
自殺限定ではないんだろな、とかは思いますけど。
ただ若くして亡くなってしまった人ではあるかも。
・灰羽はなぜグリの街にうまれてくるか?
→わからないです。{/netabare}
□グリの街について私の勝手な解釈
{netabare} どんな役割持ってる?とか、どんな世界にあるのか?とか・・・わからんです。
ただそこに在るとしか。
まぁそれでいいじゃないですか。{/netabare}
▪️巣立ちとは?
{netabare} 作中で灰羽はグリの街からある日突然いなくなります。
これが「巣立ち」と呼ばれています。
それがいつかは誰もわからず、巣立ちの数日前に本人だけが「知って」しまいます。{/netabare}
□巣立ちについて私の勝手な解釈
{netabare} これはいろんな考え方ありますね。成仏とか現世への転生とか。
作中では「どこに行くかは誰も知らない。もう二度と会えない卒業」みたいな感じでした。
なので私も深く考えず、単に「どこか別の世界に行ってしまうこと」と捉えてます。
ま、それでいっかと。{/netabare}
▪️罪憑きとは?
{netabare} 作中、主人公のラッカは「罪憑き」という病に罹ってしまいます。
それは背中の灰色の羽が少しずつ黒ずんで行く。
そして何より心の病。{/netabare}
本作で一番重要なワードです。
□罪憑きについて私の勝手な解釈
{netabare} {netabare} 自分の居場所や存在意義を見失い、
自分一人で勝手に悩んでしまい、
自らは誰に助けを求めることもできず、
まるで自家中毒を起こしたかのように自分の心が腐っていってしまう。{/netabare} {/netabare}
これが「罪憑き」なのだと思ってます。
作中、罪の輪の謎かけなるものが出てきます。
「罪を知るものに罪はない。では汝に問う。汝は罪人なりや?」というもの。
{netabare} {netabare} 罪憑きから解放されるためには、腐っていく自分の心を自ら認めて、人に心を開いていくこと。
それに「自分で気がつく」ことができるかどうか。 {/netabare} {/netabare}
そういうことなんじゃないかな。
長々と書き連ねてきましたが、
この作品は、観る人の人生経験の量や種類でその評価が大きく変わる類の作品だと思います。
(この作品を唯の雰囲気アニメと思える人は幸せな人生を歩んできたのだな、と羨ましい気持ちになります)
私の中ではBest3に入る名作中の名作です。
しぃち(゚▽゚ノ)ノ さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
私は過去アニメのレビューはあまりしないですが、電脳コイルに引き続いて時間ができたので少し書いてみようと思います
2002年秋アニメとのことですが、確かに遠い昔のように思えます
制作会社はラディクスエースエンタテインメントというところですが、東映の関係なんですかね
フジ系列で放送していたようですが、「そうだったっけ?」という感じです
作画は当時ではよかったような記憶です
音楽もよかった記憶があります
キャラはよかった覚えがあります
今でも名作だったなあと思い出します
灰羽連盟という意味は、観ていただければわかります
泣けるアニメとかじゃなくて、せつないというか独特の雰囲気につい呑まれていってしまう作品です
op曲はよく知らない何かの音楽って感じです
このアニメのいい所は、その独特すぎる世界観を楽しむっていうことでしょう
まだ観ていない方で、世界観を楽しみたいというような思いを持っている人向けでしょうね
アルパカ王子 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
繊細な優しさ、悲しみ、喪失、孤独、苦しみ、
目の前から、大事な人が居なくなるとゆうこと。
そんな、ありのままの世界を、繊細に美しく描いているのが灰羽連盟の世界観だ。
最初、退屈で、現代的ではなく、刺激も弱いように思えた、
でも、不思議な魅力に引き寄せられる。
自分を探す物語でもあり、他人への優しさ、愛でもあるように見えた。
また、喪失であり、悲しみを描いているように思えた。
「永遠とゆうものはなく、だからこそ今が美しいのだ」とゆう、セリフがこの世界の根本を成しているように思える。
頭で考えれるものではなく、感覚に強く訴えるアニメ。
感じ方は人それぞれだろう。
節々に刺さる台詞が、散りばめられる。
ラストが特に良かった。(ネタバレはありません)
人は、自分の人生から何かを学ぶものだ。
そして、自らを"自己処罰"をするものだ。
礫の名前の由来が、まさに、その人間そのものだった。
だが、礫は、本当の"自分自身"を主人公によって知る。
主人公は、礫の守り手であり、礫もまた主人公の守り手だ。
間違っていたと思っていた"自己"が最後、
みんなの心に芽吹く。
主人公の愛によって、
何を言ってるかわからないだろう。
これは"自分自身"の物語。
全員の物語だと思う。
これは名作だと思う。
ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
この話はとある廃屋に一人の灰羽が生まれた話
まず本作を見た大まかな感想としては「かなり面白い」
なぜこの作品が現代においても「神アニメ」として話題に上がらないのか不思議でしょうがないです。
内容としましては
序盤中盤でゆっくりと展開し、終盤で追い上げていくタイプ。
ありふれた構成ですが、中身はありふれてなどいません。
一見ほのぼのとした日常を描いたアニメにみえますが、その実は闇を抱えたストーリー。ストーリーの面白さはさながら、雰囲気も非常に合っており、全体として文句のない作品。
後味もよく、伏線などを全て回収した清々しいラスト。スッキリ、というと今までイライラしてたかのように聞こえるかもしれませんが、イライラなどの負の感情は全くなく、物語が進むたびに面白さが加速して行きます。
ちゃんと用語や設定が描かれており、明確になっていない部分は敢えて明確にしていないといった感じ。キャラの魅力も伝わりやすく、どのキャラもちゃんと役を全うしていて作品の印象向上に大きく貢献しています。
全体的に非常におもしろく、一話一話に丁寧さが見られ、かなり好印象です。
もっと評価されるべきだと思うんですけどねぇ…
{netabare}シーン的にはやはり消える瞬間が一番スキです。空ちゃんのときもそうでしたが、なんといってもラストのお別れ、とかめちゃくちゃ好き。
礫が轢になって礫に戻る瞬間も超好き。
「レモンの色は?」も好き。
つまり、最終話に関しては何もかもが好き。
{/netabare}
原作・シリーズ構成・脚本・キャラ原案は安倍吉俊さん。Lainのキャラデザの方ですね
監督はところともかずさん。初監督だそう
キャラデザは高田晃さん。
劇伴は大谷幸さん。ガンダムWの方ですね
アニメ制作はRADIXさん。サイレントメビウスの所ですね
opは大谷幸さんの「Free Bird」
edは伊藤真澄さん作編曲、Heart of Airさん歌唱の「Blue Flow」
「誰が一番救われたいと思ってたか」
ということでもう一度見たい。
Tnguc さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
~
灰色の羽が生えた人たちの日常を描いたこの作品は、日常モノと呼ぶにはどこかぎこちない。白色ではなく灰色である違和感や、偽物でできた天使の光輪、壁に囲まれた街の閉塞感など、奥底では孤独を抱いて生きているかのような灰羽たちの日常はどこかおままごとのよう。ラッカやレキのナイーブと共に、妙な人生の悲哀が町を取り囲む壁の内側を包んでいる。でも、この小さな街の限られた場所で慎ましく生きている彼女たちが見つける微笑ましい日常の連鎖はそういった不安要素があるからこそ際立つ。そして、彼女たちのささやかな仕草や表情を丁寧になぞらえた迷いのない作画と、ラッカ役・広橋涼(ひろはし・りょう)によるメランコリーな演技が作品を丁寧に涵養する。過去の後悔や将来の不安に怯えながらも何かを見つけようする姿が共感を与え、その大切さに示唆が含まれているような気がする作品。つまり、程良い雰囲気アニメ。
個人的評価:★★★☆☆(3.5点)
マーティ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
セシウス さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
同人漫画が原作らしいですが、未読です。
「灰羽」という人間とは少し違う亜人たちが人間の街で暮らす姿を描いた作品です。「灰羽」たちは普通の生物のように生殖はしないようで繭からある程度成長した姿で生まれてきます。そして「灰羽連盟」の定めたルールを守りながら人間と慎ましく共存しています。
主人公は空から落ちる夢をみながら生まれてきた少女で、周囲の「灰羽」たちに色々と教わりながら街での暮らしに溶け込んでいきます。このパートの描写が丁寧で、灰羽の謎や街の人との関係性など複雑な情報もゆっくり呑み込むことができます。
後半は仲間の灰羽との別れを描いて少し感傷的になりますが、結局何か特別な事件が起きるわけでもなく静かに物語の幕を閉じます。何も起きない割にはやたらと印象に残るストーリーでした。
そんなストーリーなので特別に印象的なキャラクターはいません。特徴的なキャラはこの世界観を味わうには邪魔なのかもしれません。声優は一部あまり上手でない人がいて少し気になりました。
作画はかなり悪いです。集団が集まった絵などはデザインも動きも粗雑に感じることが多かったです。少しセピアっぽい色彩になっていてこの世界が普通の世界とは少し違うという感じを醸し出しています。
音楽は素晴らしかったです。OPはボーカル曲ではありませんが、このアニメの世界観を見事に表現していると思いました。劇伴も凄かったです。
登場人物は女子が多いですが萌えアニメではありません。異世界ですがいわゆる異世界系アニメでもないです。この独特な世界観にただ浸るための作品です。続編があればまた見てみたいと思える作品でした。
テングタケ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
シボ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
nyaro さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
思春期に差し掛かった頃、そう14歳くらいでしょうか。自分とは何かと考えたことがある人は多いでしょう。本作はそれをそのままアニメにしたような作品でした。
なぜ生きているんだろう、なぜ苦しむんだろうと。学校の日常に押し込められたような閉塞感や世の中のルールのむつかしさが面倒で息苦しくなる感じです。
劣等感、偽りのやさしさ、自暴自棄…そういったモヤモヤとか悩みとか。そして、時間とともに通り過ぎて行く人々の無関心。だけどちょっとだけ思い出してセンチメンタルになるような感じ。
あるいは、時代性もあって女子高生みたいな視点もあるのかもしれません。人々からチヤホヤされて気楽に楽しく生きている。だけど、それが無性にイライラさせられる。みんなサービスしてくれるけどなんか素直に喜べない。
ヒロインがセーラー服だし、輪っか=制服で、どういう身分なのかすぐわかるサインを身に着けて生きているという意味でしょう。舞台が女子のみの学校?というか共同生活のコミュニティでした。
壁は閉塞感と同時に大人の世界に出る前の守られた世界です。そして自分の経験と知識の浅さなどいろんなものの象徴でしょう。
井戸は心理学でいうイドでしょう。本来無意識の中の衝動のことですが、そこまで厳密なアナロジーではないので無意識…なんでしょうね。ちょっと村上春樹的です。
鳥や鳥の死骸は難しいですが、思い出、経験、知識、出会いなのか…この辺りは考える必要があるでしょう。本もラッカにまつわる話として暗示的に使われていました。
時計の音は葬送は明示されていましたが、時の流れなのか浄化なのか覚醒なのか…
壁の中の墓標とか、あの灰色連盟の大人たちとか…教師と職員室?にしては優秀ですね。ちょっと違いそうです。
そして羽ですね。これは罪…だけではなさそうです。黒から白になると旅立つ資格を得るという意味ですね。いや、白ではなく灰色ですね。そもそもなぜ白ではなく灰色の羽なのか。
レキのたばことか考えると青春時代の心の迷いから、マイルドに駆け落ちと言ってましたが、考えすぎかもしれませんが、性的な遊びの経験に対する罪悪感のメタファかもしれません。2人で壁を超えようとして怪我をする…が何を表しているかですね。
ではラッカの羽が黒くなる意味は?なぜ記憶がないと黒くなるのでしょう。例えば学校に入った意味を忘れること?罪との関連でいえばやっぱり悩んでいるサイン?
ラッカにまで性的な要素を持ち込むのは考えすぎだと思いますが、しかし壁は大人と子供の境界だとすると…しかも「西」は死へ向かう方向ですから、成長ではあるんでしょうが、エロスとタナトスというメタファはひょっとしたらありかもしれません。
カラスが死んで埋葬すると助けられる…過去の自分の罪を自分で消化したということですね。過去の経験があるから今の自分がある…罪の問答からいって、つまり自己肯定のプロセスなんでしょう。
そしてカラスの羽は黒い…そしてレキとラッカの羽も黒くなる。この羽が黒くなるのはなぜ?が本作の一番のテーマにつながっている気がするのですが…わかったようでわからないポイントでした。
以上は勝手な想像ですが、そのほかいろんな象徴がちりばめられていそうです。
青春時代に考えて考えても答えにたどり着けないもやもやを素晴らしいストーリーで表現してくれました。文学というと安っぽくなるかもしれませんが、考えるきっかけを与えてくれるという意味ではやはり文学なのでしょう。
理由も設定も明示されていないという意味では世界系ですが、世界系の技法で思春期の内面を物語として上手に変換…昇華していたと思います。
美しく味わい深い素晴らしいアニメーションでした。是非後世に残したいと思うレベルの作品です。
追記 いろいろ考えましたが、結論としては第一印象の通り、ラッカとレキを通じて、思春期の内面、自分の存在理由、自分は何者か、罪悪感、孤独、別れを感じるのが一番良さそうです。
石になりたい、消えてなくなりそう、自分が自分でないみたい…または、黒い羽を切り取ってしまいたい…という部分ですね。こういう負の面を追体験すればいいと思いました。
設定に理屈はつけれれるかもしれませんが、あまり意味が無い気がしてきましたのでこれくらいにしておきます。
とはいえ、考えたことは多少記載しました。
{netabare}
名前=死因=夢なんでしょうね。子供の頃に死んだ魂が浄化され生まれかわる再生の物語ということですか。轢死に落下ですからね。その他の人はわかりませんが、思いを残して死ぬ、あるいは自殺すると黒くなる感じですかね。
ただ、これは設定の話です。考察すると現世の異界なのか死後の世界なのかいろいろありそうです。
でも、大事なのは前半のラッカと後半のレキがどうやって自分と向き合って贖罪を得たかの話でした。
ラッカについては、誰かはわかりませんが家族なのか友なのか、誰かが助けてくれようとしたのに気が付かなかったため、罪を背負ったということでしょう。クウがいなくなったときの悲しみ方から言って、喪失に傷つきやすいということだと思います。
井戸=イド=無意識の中で見殺しにしていた誰かの気持ちに、感謝と同時に別れを告げた時、贖罪を得ることができたのでしょう。
レキについては、形だけでもいいから他人に施しをすることで、自分の本質になることで贖罪になったということですね。
クラモリは暗森でしょう。名前からしてひょっとしたらという気もします。
クウの残したのはカエルの置物でした。カエルは復活、再生、循環などの象徴らしいです
クウが生まれ変わったようなタイミングで子供が生まれましたが、あれがクウなのかなあとも思いましたが、壁の外に出たいんですもんね。そうだとすると救いがありませんので、違うと思いたいですね。
さて、メタファの部分です。
第一印象の通り思春期から大人になるプロセスでもあるでしょう。やっぱり学校のメタファは強く感じました。
時計が強調されていたのは限りある時間でしょうし、働いてもお金にならない代わりに、お金が無くても生活できるという部分。壁や別れ。そしてみんなのマスコットのように扱われていました。男女共学と女子校もありました。
外に出る=大人になるというメタファはどうしても捨てがたいものがあります。
そしてインナースペースとしての街ですね。
カラスですね。死後あるいは異界だとすると設定では魂なんでしょう。
ただ、カラスの描かれ方は、記憶や思い出、抽象的に人とのコミュニケーションというのも考えられます。外界と行き来できる、という部分にやっぱりこの街そのものが人の内面のようにも感じました。 {/netabare}
ひろたん さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ソース さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:----
Pocali さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
面白い。
2000年代の、同人誌原作のアニメで、しかもフジテレビ…?凄い。
会話のテンポが良くて引き込まれる。
アニメーションも丁寧。
灰羽って何?と言うのが本人たちにもわからないままなので、その点も感情移入できる。
死とか、ネガティヴな感情とかに、真剣に向き合った事のある人は、楽しめると思う。
不必要な説明臭さが無いので、大事な部分の解釈は視聴者に委ねてくれます。
そういう作品、現代にも増えてほしいなぁ。
ゆ〜ふぉるど さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
こーいう作品を心情シリアス劇として褒めちぎる人が結構いるんだけど、
それじゃ『結城友奈は勇者である』はどうなんだよ?
そっちは時速100kmは軽く超えて、瞬間150kmくらい出てるだろう。
まあ、その上に『まどマギ』があるんだけど。
だから、あんまり安易にこの作品を持ち上げるはやめて欲しいんだけど。
(書いた人が安っぽく見えてしまうから)
・・・と自分を棚に上げて、僕はそう思った。
あと、ハッキリいって、この作品、内容がないんだよな。
だから、もう一回見たいとは思わない。
その点がとても残念。
一般にコドモ向けアニメと思われてる『フレッシュプリキュア』は2回見たのに本作は1回しか見てないのは多分それが原因(だから点数も少し下)。
ただし内容はないけど、シナリオに驚き(≒意外性)はあるので点数は個人基準で高めに付けました。
素塔 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「灰色の」を意味する仏語形容詞 gris(グリ)。
灰羽たちの棲む街はそのような名で呼ばれる。
白でもなく黒でもない中間、あるいは両者の混合でもある色。
聖と俗が融合する、両義性の物語の象徴的な核心。
この作品は三つのフェーズから成り立っている。
物語の表層と深層、そして根幹にある思想。
表層部は、罪と救済をめぐる一種の心理劇である。
クウの巣立ちによって、ラッカの試練が始まる。
罪憑きになったラッカを、鳥が禁忌の森へ導く。
黄昏の空は古い宗教画のような金地の背景。
同じ金色に染まる古井戸。その中に聖遺物のような、鳥の白骨。
散りばめられた暗示が仄めかす、神秘と禁忌。
濃厚に感じられる宗教性は、単にモチーフが多用されるからではなく
表面には現れない物語の深層部が本質的に宗教的だからである。
そこには秘められた聖性の源がある。
作品が内包する思想。それは、
罪と赦しと、魂の救いに関する、きわめて独創的な思惟である。
順序が逆のようだが、まずはそこから出発し、深層から表層へと
アプローチを試みていきたい。
Ⅰ 灰羽について
{netabare}
この作品のユニークな特徴は、
キリスト教的な救済観と、異教的な死生観が共存している点だろう。
灰羽に関する自分の結論は、選ばれた死者たち、というものだ。
何らかの意思によって選定された死者が灰羽として転生し、
浄化・聖別され、祝福された魂となって壁の向こうに巣立ってゆく。
先祖の霊が神となり、霊魂が転生・循環する、
死者崇拝に根差した日本古来の死生観が底流にあるようだ。
作中にも転生に関するかすかな暗示があり
現世と彼岸との隔たりは、さほど大きいものではない。
「世界のはじまり」(第五話)で暗示されていたように
人間に先立って灰羽を創造したとされる神が、かつて存在していた。
西の森の古い遺跡は、おそらくその神殿の廃墟だろう。
神はすでに失われたが、救済の摂理のみは受け継がれて存続している。
厳密にいえば、絶対的、究極的な他者である神のみが
罪を赦す権能を有し、人間の魂を救済し得る。
ならば神のいない世界で、救済はどこに求められるか。
それは人間に委ねられる他はない。
この世界の身近な他者。そして、そこには死者も含まれる。
神不在の、人間的次元における霊魂の救済。
これが作品の中核にある思想だと仮定すると
救済の回路が神から人間に移行する、その中継点に灰羽は
いわばモデルケースのように構想されたのだろうか。
「灰羽は天の祝福を受けたもの」と、グリの街の人は言う。
聖性獲得のプロセスを経過する場所であるグリの街は
カトリック教理の煉獄に似ているようだが、本質は異なる。
(自分の印象ではリルケ文学の、死と生の融合した世界空間に近い。
天使の形象も含め、本作のイメージにはリルケ風のものが多いようだ。)
街を囲んでいる壁の内部に、歴代の灰羽たちの名が記憶されている。
彼らはこの世界の聖性の根源として、外部との境界を守護する任を負う。
過越しの夜、壁は「この一年受けとめてきたすべての人の想いを空に返す」。
光箔の輝きが外に溢れだし、聖なる光で街を浄化する。
紛れもなく、俗世と聖性を媒介する回路なのである。
灰羽は正式な場では「同志」と呼ばれている。
灰羽連盟は、この摂理の継承を共通の目的とする宗教的な結社であり、
彼らの小さなコミュニティーは、互いの「聖化」、すなわち巣立ちを
助け合うための聖なる共同体であると考えられる。
その意味で、巣立ちの日にクウが残した言葉は
摂理の継承を無心に表現したものと捉えてよいだろう。
「今日、あたしのコップがいっぱいになったような、そんな気がしたんだ。
ラッカもあたしにしずくをくれたんだよ。だから、ありがとう。」
クウの巣立ちは、ラッカの試練の触媒となり
その先に待っているレキの救済への道を備える。
{/netabare}
Ⅱ ラッカとレキ
{netabare}
春から夏へと、緩やかに紡がれてきた灰羽たちの日常は
冬の訪れを前に、急激な転調を遂げる。クウの突然の巣立ち。
それを合図にラッカとレキ、二人の試練をめぐる心理劇が開始される。
そこに、深層の摂理が徐々に顕在化してゆく過程を通して
本作の思想劇としての本質が露わになる。
「灰羽連盟」が思想劇である理由は、少なくとも自分には明白である。
深層ではたらく摂理は、物語の表層においては不条理として現れる。
その不条理が登場人物、つまりラッカとレキの内面に葛藤を生み
それがストーリー展開の軸となるからである。
灰羽になりたてのラッカはレキに問いかける、
私たちは人間なの? 答え、―私たちが何者なのかは誰にもわからない。
なぜ自分なの? 答え、―どうしてだろう、理由は誰も憶えていない・・・
つまり、自分の存在そのものが不条理の下に置かれているという事実。
クウが消えてしまったことで、心の奥に潜んでいた不安が表面化し
背中の羽には、罪憑きの印の黒い染みが現れる。
「何も思い出せないままここに来て、何もできないまま
いつか消えてしまうんだとしたら私に何の意味があるの?」
・・・レキは答える、
「意味はきっとあるよ。それを見つけられたら、きっと。」
ラッカの試練は、その「意味」の開示に他ならない。
不条理にも必ず意味はある。なぜなら、それは摂理による導きだからだ。
これが物語を貫く根本的なイデーとなる。
自分を見失ったラッカは鳥に誘われるまま、黄昏の森に入り込む。
この場面の極度に凝縮された、濃密な展開を注視したい。
古井戸に転落した瞬間、オーバーラップする心の声と水音、扉の軋む音。
以前の世界でのラッカの最期が再現されているのだろう。
次いで、繭の中で見た夢が回帰するが、その夢の続きが井戸の底に直結する。
つまり、ラッカがこの世界に来た真の意味がここにあったのだ。
他者に赦されるために、自分の罪を知り償うために、彼女は灰羽となった。
失われた記憶の欠片は犯した罪のことではなく、大切な他者の存在だった。
「ラッカには鳥という助力者がいた。
鳥が赦しを与え、ゆえに罪憑きではなくなった。」
古来、鳥は他界からの使者と考えられてきた。
あるいは、転生した死者の霊魂とも言われる。
そうした象徴体系を多義的に反響させながら、本作の鳥は
罪の赦しを与える他者という独創的なイメージに結像する。
そこに、かつての神に類する宗教的他者と、
私たちの身近な、いわば共生的他者とが重なり合い、融合する。
それは、本作の根幹をなす思想としてすでに指摘した
人間的地平における魂の救済を具現する表象なのではないだろうか。
「罪」とは、そもそも何なのだろう。
「罪を知る者に罪は無い。では汝に問う、汝は罪びとなりや。」
話師が投げかけるこの謎は、いかにも禅の公案風だ。
気づかれた方もあるだろうが、これは論理学で扱われる
「自己言及のパラドックス」を、罪の意識に応用したものである。だから、
「罪のありかを求めて同じ輪の中を回り続け、いつか出口を見失う。」
この「罪憑き」の状態の、禅をベースにした解決法は多分こうなる。
まず、この問題設定自体が言語の論理に囚われたものであることに気づき、
その無効化をさらに問いの主体にまで及ぼして、内部から自意識を解体する。
自意識に囚われた自閉から脱却し、他者に心を開く。
それが真の自己を回復する道につながる。
「私、いつも一人ぼっちで、
自分がいなくても誰も悲しんだりしないって思ってた。
だから消えてしまいたいって思った。
でも、あなたはそばにいてくれた。鳥になって、壁を越えて、
私が一人じゃなかったんだって、伝えようとしてくれたんだね。
私、…」
実際に犯された罪よりも、いま罪の状態にあることがより問題とされる。
前者の最大のものは、自分を決定的に棄て去り、消し去ることだ。
ただし、自殺であっても償いにより赦される点、キリスト教ほど厳格ではない。
後者はおそらく、他者に対して心を閉ざすことだろう。
灰羽の教義では、不信は全般的に罪と見なされるようだ。
ラッカの一時的な罪憑きは、クウの巣立ちを受け容れなかったことで生じた
摂理への不信が原因だったように思われる。
「私、消えたくない。ここにいたいの。
私どこにも行きたくない。ここにいていいよね。」
自分を取り戻すこと、それは自分のいるべき場所を知ることだ。
この言葉を口にした時、ラッカの羽からは罪の穢れが消え去っていた。
レキには決して鳥は訪れない。
代わりに少女の姿をしたレキの分身が現れる。
このことが、彼女が閉じこもる孤独を痛ましいまでに表現している。
「引き裂かれた者」とは多分、レキの内面をも意味している。
助けを渇望しつつ、裏切られることを恐れて他者を忌避する自己閉塞。
彼女をむしばむ罪の根源は、この不信だった。
レキははじめから罪憑きとして生まれた、呪われた灰羽だった。
存在自体の不条理に、呪われた存在である不条理が重なる。
従って、自分の存在の意味を見出すためには、
なぜ呪われた灰羽が生まれるのかという根源的な問い、
即ち摂理に関わる形而上の疑問と向き合わなければならない。
いわば「罪の輪」の中で、必然的に罪が先鋭化する条件に置かれている。
夢の記憶が欠落していて、自分が呪われている理由がわからない。
クラモリの慈愛を奪った灰羽の摂理を決して認めることができない。
他者への不信に、さらに摂理への不信まで加わった状態は端的に罪である。
彼女の孤独の深さには話師の導きも及ばず、ラッカすら最後は拒絶される。
罪の行き着く果ては、一切の拒絶と自棄、そして虚無への逃避だった。
レキが救われるとすれば、最早それは奇跡以外にない。
だからこの時、はじめて摂理が物語の表層に介入する。
深層に潜む力が顕現し、レキの救済に向けた働きかけを敢行する。
その場面に注目したい。
レキに激しく拒絶され、打ちのめされたラッカは隣室に退いている。
その時、開いていた窓から吹き込んだ風が、イーゼルの覆いを取り払う。
現れたのはクラモリの肖像画だ。
誘われるようにラッカはそちらに向かい
指し示されるように、レキの日記を見つけ、それを手にとる。
そこにはレキの日々の想いや願いが記されていた。そして、
繭の中の自分にレキが語りかけてくれた言葉を思い出す。
自分がはじめからレキに守られていたこと。
自分がレキの最後の希望を託されていたこと。
壊れかけていた信頼は、揺るぎない決意に変わる。
部屋に戻る前にもう一度、ラッカはクラモリの方を振り返るが、
それは、彼女から委託されたレキの救済の、無言の受託を意味している。
「レキ、私はレキを救う、鳥になるんだ。」
もしも鳥がおまえに救いをもたらしたら
轢という名は消え 石くれの礫が真の名となるであろう
そうなることを信じ あらかじめ礫という名の新たな物語を記す
レキの救済に秘められていた摂理がいま漸く、明らかにされる。
この上もなく過酷なレキの試練は、なぜ必要だったのか、
その答えがここに記される。つまりレキは、選ばれた灰羽だったのだ。
その者は険しき道を選び弱者を労る事で呪いをそそいだ
その神聖は救いを得んがための仮初めのものであったが
今やその者の本質となった
灰羽が巣立つとき踏み石となる古い階段がある
礫とはその踏み石であり 弱者の導き手となるものである
真の名とは、灰羽としての存在の本質であり、果たすべき使命でもある。
話師が予言した物語は、摂理によって定められていた彼女の本当の仕事だった。
その身に負った罪が大きく、贖罪の苦しみが深いほど潜在的な聖性は高い。
彼女が試練に打ち克って救われたことには比類なく大きな意味があった。
その救いの物語が後に続く灰羽たちに伝承されることによって
レキは摂理の新たな担い手となる。
ラッカもまた、選ばれた灰羽である。
おそらく彼女は、いつか話師の後を継ぐのだろう。その暗示は幾つもある。
鳥と交信する力。太古の神聖な文字を理解し、話師の言語を習得したこと。
そうした越境的とでも言うべき能力の根底にあるものは
井戸の底で鳥の白骨に語りかける場面に凝縮されていたような
不死なる霊魂に感応する、シャーマンを想わせる原初的な資質である。
選ばれた死者たちの中でも、特に卓越した二人の灰羽が
試練に打ち克って、それぞれの居場所をこの世界の中に見出すという結末。
レキの巣立ちを見送ったしばらく後、冬の終わりにラッカは
オールドホームの一隅に新しい二つの芽生えを見つける。
それは、未来に続く二人の物語の始まりのようだ。
「私はレキのことを忘れない。」
ここで、一つの疑問が生じる。
救済が他者との関係の中で実現するのであれば
宗教よりもむしろ、一般的な倫理の問題に還元されるべきではないのか。
勿論それでも構わない。が、それは結果的にこの作品の世界を
ありきたりな、平板なものにしてしまうおそれがある。
宗教的な次元で主題を提示しつつ、それを私たちが生きる現実に帰着させる、
聖と俗を包括した、超越性と日常性を架橋する両面性こそが
この作品の本質だからだ。
例えば、この物語で「摂理」として提示されているものを
私たちに親しい「運命」という言葉に置き換えてみることもできる。
私たちがなぜこの世界にいて、そのことにどんな意味があるのか。
自分が知らされていないだけで、意味は必ずや存在している。
これが運命についての能動的な思考であり、多分私たちは無自覚に
この信念に即して人生を歩んでいる。
あるいは、「私たちが何者なのかは誰にもわからない」というレキの言葉。
存在の不条理は、私たち自身にも当てはまる普遍的な真理である。
もしこの作品全体から漠然とした、不安な印象が感じ取られるとすれば
この真理が寓意によって増幅され、より切実に迫ってくるためかも知れない。
それがイマジネーションによって創造された作品のもつ力である。
宗教的な次元で問題にされる魂の救済とは
私たちの現実の地平では、魂の再生と呼ばれるものに対応するだろう。
この世界に生きる私たちは絶えざる危機に直面している。
傷ついた魂に再生の力をもたらすものが、彼方から訪れる鳥の姿をした
身近な他者であるとすれば、それは大きな励ましとなるだろう。
だからこの物語は、私たち自身に向けられた、再生への祈りの物語でもある。
{/netabare}
(初投稿 : 2020/11/22)
byGar61324 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最後は良い終わり方だけど、その後のキャラクター達はどうなったのかが気になる。
話が進むのも遅くて途中で退屈に感じた。良い内容ではあるけど
色々なキャラクターが登場してそれなりに掘り下げた所で終わったからこそ続きが見たい。
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
物語の設定や解説はされることなく、物語は終わりを迎えた。視聴者に全ての解釈を委ね、解釈次第でこの作品がどうかは決まるだろう。
そして見終わってから、名作と言われる答えが分かる作品だと思う。
灰羽連盟のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
灰羽連盟のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
高い空からまっすぐに落ちていく少女。やがて彼女は水に満たされた繭の中で目を覚ます。古びた建物の一室で彼女を迎えたのは、天使のような輪を頭の上に掲げ、背中に飛べない灰色の羽を持つ「灰羽」と呼ばれる少女達。繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女はラッカと名づけられ、灰羽を名乗る少女たちから同じような輪を授けられるとともに背中に羽を得る。円形の壁に囲まれたグリの街、灰羽の暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッカ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる…。(TVアニメ動画『灰羽連盟』のwikipedia・公式サイト等参照)
広橋涼、野田順子、宮島依里、矢島晶子、折笠富美子、村井かずさ、久川綾、鈴木千尋、水野愛日、比嘉久美子、半場友恵、青山穣、大木民夫
原案:安倍吉俊(~オールドホームの灰羽達~)、 監督:ところともかず、助監督:大森貴弘、シリーズ構成・脚本:安倍吉俊、キャラクターデザイン:高田晃、設定補佐:大森貴弘、美術監督:片平真司、色彩設計:遠藤菜緒美、コンポジットディレクター:長牛豊、音楽:大谷幸、録音演出:本山哲、音響制作:オムニバスプロモーション
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ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2002年秋アニメ
高い空からまっすぐに落ちていく少女。やがて彼女は水に満たされた繭の中で目を覚ます。古びた建物の一室で彼女を迎えたのは、天使のような輪を頭の上に掲げ、背中に飛べない灰色の羽を持つ「灰羽」と呼ばれる少女達。繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女はラッカと名づけられ、灰羽を名乗る少...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2002年秋アニメ
近所でも有名な腕白小僧、花田一路は悪戯を叱る母親から逃げようと道路に飛び出し、車にはねられてしまう。頭を9針縫いながらも、奇跡的に助かった一路であったが、これ以降なぜか幽霊が見え会話出来るようになってしまう。そして様々なオバケ達が生前の未練や願いを果たすためにと、自分たちと会話...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2002年秋アニメ
「主人公の白いボンバーマンが爆弾を武器に戦う」という事以外は従来の『ボンバーマン』シリーズとは大きく異なるボンバーマン。 いわゆる「子供向けの作品」ではなく「子供に見せたい作品」というコンセプトを貫き通した作品。作品の途中には様々な遊び心が設けられたり、重大な伏線をたくさん張...
ジャンル:OVA
放送時期:2002年12月1日
1999年7月、後にマクロスと名づけられる監察軍の宇宙戦艦が地球へ落下した。この艦よりもたらされた様々なオーバーテクノロジーの奪い合いに端を発する争いは、やがて統合戦争と呼ばれる世界大戦に発展する。 戦争末期の2008年。統合軍パイロットの工藤シンは、反統合同盟軍の可変戦闘機SV-51に乗...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2002年秋アニメ
ジュドの都市安全管理局中央司令部本部長シュン・アウローラは、新たに特務課を設置し、弟のダイスケ・アウローラをそこの準職員に任命した。シュンはアンドロイドのジェイをダイスケの相棒とするが、実はジュドではアンドロイドは禁止されていた。しかし、激増する犯罪に対処するため、シュンは特...
ジャンル:OVA
放送時期:2002年9月25日
アニメ学校を卒業し、念願のアニメ業界に就職することになった大黒みき子は、初めての職場「スタジオプチ」に出社、そこで「制作デスク」である追浜の手厚い歓迎を受けることになる。しかし、その追浜は大黒みき子に「くろみ」というあだ名(名字と名前の「黒み」の部分をとって命名)を勝手に付け...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2002年秋アニメ
主人公のユーシィは、呪い(?)により10歳のころから身体の成長が止まってしまった。17歳の誕生日、「エターナルティアラ」の発する不思議な光に導かれ宮殿に忍び込んだユーシィは、それを手に入れれば願い事がかなえられることを知る。しかし、エターナルティアラは1000年に一度生まれる「プラチナ...