oneandonly さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
立体機動アクションとミカサが面白い
世界観:7
ストーリー:7
リアリティ:8
キャラクター:7
情感:6
合計:35
人食い巨人たちから壁を作って身を守る人類、しかし、壁の一部が破壊され、絶滅の危機が起きるところから物語は始まります。
少し前から目に触れる機会の多かった作品で、視聴の途中で発表された「sugoi japan award 2015」の漫画部門で1位、アニメでも7位にランクインしました。このランキングには多少、最近目立った作品というバイアスはあったと思いますが、シリアスに徹されたストーリー、非情な現実を感じさせるリアリティ、立体機動装置を使ったアクションに躍動感があり、全体的にレベルの高い作品であり、納得です。
第一期では謎も多く残り、まだこれからというところで終わってしまいましたが、2016年に第二期が放映される予定だそうで、引き続き楽しんでいけそうです。
{netabare}自分にとってのハードルは立体機動装置とアクション。つまり、あんなスピードで動いて扱いをミスったら、壁や地面にぶつかって重傷は免れないし、かなりの高さを移動したりすると落下しただけで死ぬおそれがあり現実的には使えなさそうで、また、あれだけの推進を空気で起こしているとしたら、科学的に無理だろうと思ってしまったということです。しかし、トロスト区攻防戦でエレンの所属する小隊が一瞬にしてほぼ全滅したシーンを見たら、不問にできるようになりました。立体機動装置によるアクションがこの作品の大きな見どころで、特にエレンを奪還するためにミカサとリヴァイが女型の巨人と戦ったシーンは最高でした。
人が死ぬシーンは山ほどありましたが、感動して泣くといったシーンがなかったのが物足りないといえばそうなります。人間は巨人に簡単に殺されてしまう圧倒的な力差のゆえ、感情移入させるまでに深く描写できる人間は限られてしまうというのがジレンマなのでしょう。しかし、その限られた人間は育ちつつありますし、ストーリーの山場はまだまだこれからでしょうから、感動パートは次期に期待で(もちろん、死ぬシーンで感動したいと言っているわけではなく、他の形であってほしいものです)。(2回目ではじわっと来る所もありました)
キャラではミカサが、クールそうでクールでないところが良いですね。エレンへの感情は何と表現されるべきものなのか。恋という感じではないし、無償の愛っぽいけど普遍的なものではないし、女型の巨人と戦わせるために説得するシーンでは狂気を感じさせました。興味深く見ています。
アルミンにもしっかり重要な役割が与えられていて良いですね。バランスの良い物語の中心となる3人組だと思います。{/netabare}
立体機動装置に興味を持って検索をしたら、ダイソーで売っている材料を中心に自作している人がいたりw
グロいのが極端に苦手な方を除けば、おすすめできる良作です。
<2018.10.18 評価調整>