当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「翠星のガルガンティア(TVアニメ動画)」

総合得点
88.0
感想・評価
2871
棚に入れた
14404
ランキング
135
★★★★☆ 3.9 (2871)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

翠星のガルガンティアの感想・評価はどうでしたか?

pin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

期待した割には残念な作品

まず物語の前半中半と後半とでは、まったくの別の作品に思えた。
特に登場人物について、ヒロインのエイミーの登場失速。

ストーリーについては、最後強引に無難にまとめたって感じ。
世界観などの設定はいい線いってるのに、こんな構成では目新しさも何にも無いよ。他のアニメのコピーでしかない。

とにかく期待した割には残念な作品だった。

投稿 : 2013/08/20
閲覧 : 247
サンキュー:

2

fukune さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

普通に良いアニメ

ほのぼのシリアスって感じでしょうか

キャラが可愛い
べベルがつぼでした

投稿 : 2013/08/20
閲覧 : 210
サンキュー:

2

ニャントラ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素晴らしい世界観

主人公レドを通してガルガンディアでの日常生活が描かれてますが、これが素晴く心地良いです。ロボものですが戦闘よりも

日常パートが良い作品です(戦闘はマジェプリ、ヴァルブレイブに任せましょう(笑)

またキャラ原案、鳴子ハナハルですから本当にキャラが魅力

的です。

投稿 : 2013/08/18
閲覧 : 215
サンキュー:

4

さくらこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

想像以上に深かった…(笑)

絵がむちゃくちゃ綺麗です
特に海というか水がすごく綺麗。

人類の進む先について、
いろいろ考えさせられます。
設定がとても好きです(´・ω・`)
別にテンポが早すぎるわけでもないと思いますが
話が深いだけに1クールなのが
もったいないように感じます。
もっと掘り下げて欲しかったなあというのが
個人的な意見ですね
ロボットアニメに興味が無い方にも
オススメです

最終回は涙腺崩壊です。
タオルのご用意を。

そして杉田さんが、真面目。(笑)

投稿 : 2013/08/18
閲覧 : 202
サンキュー:

12

が~お さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ブリキ野郎!

ロボット、SF、戦闘アニメといったところですかね。

簡単なあらすじとしては、ヒディアーズとの戦闘を繰り返していた宇宙に住む人類の一人レドが、時空移動に失敗し、とある惑星にたどり着き、そこで様々な人と出会い、新しい感情を抱いていく、主人公の心情変化を捉えた作品ですかね。

ロボット系はあまり好みではないんですが、これはなかなか楽しめましたね。
よくある設定のアニメかな~と思っていましたが、1、2話と観ていくうち止まらなくなりましたね。
話の主軸がしっかりしていて、結構作り込まれた作品だと思います。1クールで初めから終わりまでこれだけしっかりしている作品は少ない気がします。
強いて言うと、インパクトがなかったような・・・
心にどーんとくるようななものがあったらもっとよかったと思います。

全体的に軽すぎず、重すぎずのほどよい作品で、1クールですので、是非一度ご覧になってはいかがでしょうか。

投稿 : 2013/08/17
閲覧 : 214
サンキュー:

4

ぽてて さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ロボットアニメですが

物語
違う文化の交流を描く話としては
大変よいものだと思います。
習慣も考えも違う主人公とヒロインの心境の変化が
よく描かれています。
しかし、制作側はロボットアニメを作りたかったらしいのですが
戦闘シーンはあまりありません。
そのため戦闘を期待されているのであれば
あまりおすすめはできません。

作画
作画は良い方だと思います。
特にBDでは多くのシーンが書きなおされているため
BDで見るのをおすすめします。

声優・音楽
申し分ないです。

キャラ
よくあるパターンではありますが
あまり感情のない主人公と
ハートフルなヒロインが刺激し合い
どう変わっていくのか。
面白いですねー

そしてロボットであるはずのチェインバー(主人公の乗る人工知能搭載(※)のロボット)にも・・・

総合評価
戦闘シーン少なめではありますが
面白い内容となっていますので
オススメです。

※実際は人工知能とは多少異なりますが簡潔にまとめさせて頂きました。

投稿 : 2013/08/16
閲覧 : 214
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

14話の方がいいじゃねぇか馬鹿野郎!

ニコニコ一挙放送でOVAになってしまった4.5話だっけ?放送されたので見ましたが、糞みたいな焼肉回だかエロダンス回より抜群にこっちの方がいいじゃねぇか馬鹿野郎!どうしてあぁなってしまったんだ持った得ない。



ロボットのデザインはVVVの方が断然かっこ良くとても残念。
女の子がややむっちり感があるのは結構好きなのとほっぺや肩やら膝が赤くなってるのが好き。

快楽天ちゃん…良い子はぐぐってはいけません。

ぷちっとがるがんてぃあを知らない人が多いと思うので紹介しておきましょう。
http://gargantia.jp/#petit
↑の公式ページで毎週1話づつ追加されているショートアニメです。


料理に例えてみた
{netabare}どっかで見たのだけどまさに的確なものがあったので書いておきます。
この作品は
「シナリオの伏線(材料)を並べただけ」
なんですよね。
・ヒディアーズの設定
・クーゲル中佐
・海洋物の船団という設定
・エイミーというヒロイン
・その他ガルガンティアの人達
・宇宙のワープゲート設定
・ヒディアーズとの戦争
・チェインバーとストライカー
・その他もろもろ
一見伏線が回収されたようで実はされていない。
ヒディアーズの設定。戦争していた設定。話の大筋を掴んでいた設定が完全に放ったらかしになった時点で全てが空中分解しちゃってます。
ただただ芋や人参や大根や豚肉やら味噌やらと並べただけ。
料理されてない。これじゃ消化不良ですよね。
それぞれの味はしても出来上がった豚汁の味は出ないですよね。{/netabare}


考察まとめ
{netabare}1、人間vsヒディアーズで戦争をしていてヒディアーズ側が優勢だった。
このままでは人類が滅亡してしまうので戦っていたのではなかったのか?
それなのにヒディアーズは元人間でしたとわかったからと言って心変わりするわけがない。
そもそも自分達から人間辞めた連中なのに何処に同情しろと?
この時点で話が破綻している。

ガルガンの人間と仲良くなって共存共栄を覚えた?
それは問題の先送りでしかなくレドが馬鹿になったという事ですよね?
戦争はまだ続いてるし、知能の低下したヒディアーズがガンガン増殖しているからいずれ地球もヒディアーズに飲み込まれるのは火を見るより明らかなはずだ。
チェインバーがちゃんとそう言っていたのにレドの心変わりがおかしすぎる。
仲良くなったガルガンの連中は好きになりましたってのはわかるとしても、でもイカとの戦いは関係無いですよね?


2、どうしてイカ殲滅続けなかったんですか?
クーゲル中佐(ストライカー)が粛清始めちゃうのはやりすぎかとは思うが、レドがどうしてそんな事気にするんだ?
元々無機質な人間レドだったわけで、何ら疑問を抱かないんでは?
これも結局レドの心情描写が悪かったせいで1話のままのレドだと思っていたから変だと思ってしまった。

そしてイカの殲滅戦を続行しなかった理由はストライカーとの戦闘有り気だったからですよね?
まぁイカだけじゃつまらないと思ったのかクーゲルを10話になって出してどんでん返し的展開ってのが見え透いてる。
どんでん返し所かこれのせいで風呂敷広げすぎて畳めなくなっちゃってイカの設定をイカしきれないせいで完全に意味が無くなってしまったじゃなイカ。
まさにイカの設定とはなんだったんだ状態ですよね。


3、ガルガンティアの連中と本当に仲良くなったのか?
ここもおかしいですよね。
ガルガン連中と思想信条が合わないから船を分離したわけですよね?
つまり離別した時にちゃんと蹴りが付いてますよね?
それにもかかわらずなんでガルガンの連中に同情してるんですか?
あの別れはなんだったんですか?
エロダンスとか水着で焼肉とかする前に何故もっと感動的な心を動かす話を書けなかったのか?
これが下手だったせいでレドの心変わりが視聴者にうまく伝わっていない。
そのせいでレドはずっとレドのままで離別して1話と同じようにイカ殲滅作戦をしたわけで、なのにイカが人間でした。
で心が揺れるのはおかしい。
一瞬の同様はあっても冷静になれば別にどうという事では無いはずだ。
1でも書いたけど自分から人間辞めた連中に同情の余地なし。
おまけに人間を攻撃してきてんだぞ?
まぁ地球のは先制攻撃はしないようだけど。
そして離別してきたガルガン連中に同情の余地も無いわけだが。


4、要らなかった死に設定ばっかだよね?
・まずエイミーの存在理由が無いですよね?
なんとも空気ヒロインでしたよね?
もっとエイミーが可愛くて好きになる要素を書いたほうがよかったのではないか?
レドがエイミーに好意を抱くほどの心情描写が圧倒的に足り無かった。
そもそも途中離別してるし。

・そして1でも書いたがヒディアーズの壮大な設定もいらないよね?
ライアン・マツモトとは一体なんだったのか?
完全に死に設定ですよねこれも。

・それからロボットもいらないよね?
チェインバーとストライカーいらないよね?
イカの設定に的を絞って書かなかったせいでロボットまでもいらない話になっちゃいましたよね?
レドの心がだんだん人間らしくなるって話を書きたかったのならば最初からロボットいらないよね。

・そして何より要らないのがパイロット。
9話の補足ツイッターで
対ヒディアーズ殲滅兵器であるチェインバーは、ヒディアーズを見つけると自動的に攻撃する仕様なので、「貴重なサンプルである」と情報を取りつつも処分を続行します。
パイロット要らないじゃんっていう。
ストライカーも最後チェインバーまで勝手に戦ってるし。
レドがパイロットである意味ないし設定破綻で死に設定。

・海洋設定もいらなくなかったか?
海であるはずの色んなイベントが何も起こらなかったよね?シケとか強風大波とか。塩害がーとか津波がーとか。
これだったら別に陸でよかったよね?
島にしとけばイカだっているから問題ないわけで。
唯一あったのが水着位でしたね。
海洋冒険活劇みたいな話じゃなかったっけ?冒険いつしたっけ?
地球で目覚めたらまず地球一周位余裕で探索出来たよね?
これをしなかったのはストイラカーがいたからそれが出来なかったんですよね。
つまり死に設定になっちゃいましたよね。


5、最終回にガルガンが信者たちの船にミサイル投下しまくっていたわけだが、死傷者の描写がまったく無かった。
海賊もイカも殺しちゃいけないと言っていた連中がミサイルガンガン投下して攻撃しまくっていたわけだが、どうなってんの?
ガルガンの連中の心情描写が一貫していない。
信者を殺す気満々で攻撃仕掛けていたよね?
それにもかかわらず最後の最後で信者と仲良くなっていたような描写はなんなんだ?
何もかもがおかしいんだけど。

本来あそこはストライカーへ攻撃を仕掛ける場面ではなかったのか?
ピニオンの時のレーザー砲みたいに。
まるでどこぞのシーシェパードみたいな話になっちゃいましたよね。


6、3話から8話まで要らないよねこのアニメ。
ってかこれチェインバーとストライカーのバトルがしたかっただけでしょこれ。
一応ロボットものだからって事で。
そうなるともう映画一本位の尺でレドが人間らしくなる部分も含めて出来たんじゃないですか?


■まとめると
・ストライカーのラストバトル有り気のせいで全てがおかしくなった。
物語の設定破綻や矛盾・取っ散らかしを引き起こした原因は全てこれだ。死に設定だらけ。
ここの部分抜くだけで色々スッキリするのではなかったか?
・心情描写が足りないと言うか下手だったと言うか。伝わって来なかった。


OVAが2話あるようだけどこれじゃきっと面白い話も無いんだろうなぁ。
いやぁ残念だった。設定だけだった。
生かしきれていればあるいは化けていたのかもしれない。
面白くなりそうだったのに本当に残念でした。{/netabare}


各話感想
{netabare}5話
まぁ息抜き回・サービス回・大人の事情って奴ですね。
個人的にはこういう回はいらない。

6話
踊り子はヒロイン達なのか…凄く残念だ…
個人的に自分の彼女がこんな事されたらたまったものではない…
まぁ彼女じゃないからいいだろってのはあるけど単純に好感が持てなくなる。本当に残念だ。
ストリッパーヒロイン乙!
エロ書きたいなら18禁でガッツリやれよ。
よくよく見たらこれマン○はみ出してるじゃねぇかよ!!
おいおいおいおい!こりゃまずいだろ。
露骨な売上目的視聴率目的汚さ爆発ですね。
このアニメは何処へ向かっているのか…
一気に期待はずれになっちゃいました。

7話
あ~うざいうざいうざい。
もうこういう話は流行らないだろ。
平和ボケは罪。無責任は大罪だ。
クジライカを殺す理由が無いだと?
問題を先送りしてるだけだろうが!ふざけるのも大概にして頂きたい。
まさに現代社会の問題みたいな流れだな。
このイカ狂信者共全部駆逐してくれたら面白いのに。
しかし女の子可愛いなぁ~描き方がうますぎる。
頬や肩や膝とかを赤くするのは反則だ…。
5話6話でもう死んでたけどやっぱダメだなこりゃ。
何が絶望的ってもう7話なんだよなぁ1クールしか無いのに。
まだVVVの方が面白いアニメだった。
超展開で面白くなる事を希望したい…

8話
船団長死亡に帰還不能かぁ…まぁこうなるだろうと思ってた。
リジットって人がラストなんとかのシルヴァーナの副長に似てるなぁ。
まさか同じ流れになるんじゃ…!
なんかちょっと希望が持ててきたかもしれない。
エイミーの「あのバカ」ってなんぞや…お前が馬鹿だろっと。
所でベベルはなんか元気すぎやしないか?病気じゃないのか?治ったの?
やはりリジットが動いた…けどなんか意味合ったのだろうか?うーん。。。
面白くなる気配が無い…

9話
イカは人間でしたね。
そしてレド発狂…なんかラストが読めてしまう気がする。
人間同士の戦争だったのがわかってレドは攻撃出来なくなって
仲良くしましょうENDだったら糞アニメですね。
しかしこの後何書くんだろう。

10話
あぁーあレドがゴミになっちゃった。
なんの葛藤だ?軍人じゃなかったのか?
今更人間だと解っても別になんも思わないだろ。
おかしいぞこれ…
中佐だと!?
おいおい今更何をしでかす気なんだ…もう2話位で終わりじゃないのか!?
これは風呂敷が畳めないアニメになりそうだ。

【ガルガンティア・みんスト第9話】
5) 対ヒディアーズ殲滅兵器であるチェインバーは、ヒディアーズを見つけると自動的に攻撃する仕様なので、「貴重なサンプルである」と情報を取りつつも処分を続行します。
IG平澤
何これ酷い…パイロットいらねぇじゃん。

【ガルガンティア・みんスト第9話】
6)チェインバーは脚部の「量子インテーク」から吸収したエネルギーで稼動するので、戦闘などで短時間に極端な消耗をしない限り、エネルギー切れになることはありません。
IG平澤

極端な消耗をしなければエネルギー無限wwww
冷凍睡眠で帰還できんじゃんwww

【ガルガンティア・みんスト第9話】
11)人類の為と信じて戦い続けてきた相手が、実は敵意など持っていない同胞だったと知ったレドは、自らの存在意義をどう見出すのか? IG平澤

はい来たよーwイカちゃんを同胞認定するレドさん来ちゃったよーw
しかも敵意ないんだってさーw

凄くひどいです。
ってこのアニメ3話から8話までいらないじゃんまるまる。
あんな余計なことしてる暇あったらもっと書くこと沢山あっただろうと…
もうこれ投げっぱなしに終わるようにしか思えない。

11話
あぁこれ北朝鮮を作るアニメだったのか。
ってかガルガンティアを啓蒙しに行くの流れが読めすぎてつまらん。
次回からの予測
エイミーがレドを説得してレドが上官とドンパチEND
もしくはエイミー殺傷してガルガンもろとも北朝鮮化END
このへんが無難な所か。
しっかしどっちのENDもつまらんなこれじゃ。
レドがふらふら考え方を変えるのも萎えるし、星の住人全部軍事国家にしてもたんたんとしてつまらないし。
うーんこっからどんでん返しがあるとしたらやっぱ誰か死んだり虐殺始まったりするのかなぁ。
いやそれでも面白くはないか。
しかしどう転んでも面白くなりそうにないなぁ。

12話
海賊やっぱ裏切るのか…
レドの打診もあっさりだったなぁ。
なんという恐怖政治!虚淵ってきた。
やっぱ中佐とバトルのか。レドふらふらしてんなぁ。
メルティーなんで落下したんだ?遠すぎたって事なのか?
鍵フラグ回収。海から回収したレールガンか。
ロブスター強すぎww
死んでたって落ちかやっぱり。
次最終回は倒して平和になりましたで終わっちゃうのかな。
インパクト無いなぁ…鍵が何か超展開を起こしそうな予感。

最終話
ストライカーが神になっちゃったwやっぱりパイロットいらないのなw
47%凌駕って無理ゲーだろ。
機械化融合?生命維持限界まで482秒…レド死ぬのか!?
何しに来てんだよエイミーwなんて邪魔な子なんだw
戦闘中に無理やり絡ませすぎだろこれ。
砲身一個なのになんでボタン2つ押した?w
ってか随分しょぼい機械の鍵だったんだなぁ…
超展開なんて無かったか。
あぁやっぱチェインバー自爆ENDかこの流れ。
「くたばれブリキ野郎」
これって確かターミネーターかなんかのセリフだったような。
モロパクリしやがった。これはひどい終わり方だ。
ヒディアーズの設定ほったらかしかよww
なんも問題が解決してねぇなこのアニメ。
レドがガルガン民と仲良くなったけど、ヒディアーズ問題を完全スルーとかどうなってんだよこのアニメw
もうイカもロボットもまったくいらないアニメでしたね。
どうしてこうなった…
設定ばかりが大きく期待させておいて描写してる事はガルガン民との交流というなんともちっぽけで狭い話になっている。
問題は全て置き去り放ったらかしで何にも解決しないで終わっちゃうからどうしようもない。{/netabare}

投稿 : 2013/08/14
閲覧 : 855
ネタバレ

chofu3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

くたばれ、ブリキ野郎!!

SFバトル物と考えて視聴しました、その展開は最初がクライマックスでした(笑)遠い銀河で異星人との戦いに明け暮れていた主人公が、戦いの最中にワープの失敗に巻き込まれ『地球』に降り立ち、目覚めるところからストーリーが始まります。そこで出会った自らの知る常識や考えとは違う文明、社会の中で生きる『人々』と出会うことによって『人間』とは何か、自らの本当にやりたいことは何かに気づいていく物語です。

この作品の最大の魅力は作画にあると考えます。キャラクターデザイン、メカニックデザインはとてもかわいらしくかっこよかったです。しかし、私が最大の魅力を感じたのは、海や空といった背景描写でした。非常に透明感のあるグラフィックで、時にはすがすがしく、時には幻想的な印象を与えられました。物語の世界観とも非常にマッチしていて引き込まれていくようなグラフィックだったと思います。

さらに、杉田さんの演技が素晴らしい!!メカ特有の感情の感情のないしゃべり方や難しい言い回しがとてもぴったりで違和感を感じさせませんでした。特にラストの「くたばれ、ブリキ野郎!!」の台詞には無感情なメカニックな音声の中に感情を感じるような演技でした。加工はされていますが、杉田さんにしかできなかった演技ではなかったかなと考えます。

ストーリーは起承転結がはっきりしていて非常に見やすかったです。地球の人々に出会い、共に生活する→その中で自らの知らなかった人間の生き方、素晴らしさを感じる→しかし、仇敵の存在、正体を知ることで苦悩、葛藤する→そういった感情の中で、自らのやりたいこと、守りたいものを認識し、戦いに赴く。という流れです。主人公の感情の変化、言葉や文化の違いがうまく表わされていたので非常に見やすかったです。少し急ぎ目だったかなという印象は感じましたが、1クールという期間の中でうまくまとまっていると感じました。

ロボットバトルがメイン!!という作品ではありませんが、何のために戦うのか?自分という存在はどういうものなのか?人間とは何なのか?という主人公の感情変化を追いながら視聴することで見やすく、魅力を感じる作品です。さらに、そこにグラフィックのすばらしさや声優さんの演技のすばらしさを合わせることでとても見ごたえのあるSF物語であると感じました。

投稿 : 2013/08/12
閲覧 : 216
サンキュー:

10

∮アジェル∮ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

近年アニメでは久々にこれはキタ!と思えました(^-^)

第1話の流れからそこそこ面白いかなと思っていたものの、なんともいえないギュッと詰め込んだ様な内容の濃さと、よくよく観ていくと(実際に続けて2回観賞)結構なこだわりがあり奥深さが見られる作品でした。冒頭からこれを言うのもなんですが…、まずは観て頂くのが一番良いかなと。

ストーリー的な流れも最後まで見ていけば納得のいける展開であり、やはりこの少ないワンクールの中で表現していくとここまで内容が詰まってしまうんだなと改めて実感できました。また、この感想のとおり最終的なオチまでの部分がしっかり描かれていて、続編の存在の影もなく完成形のアニメかと思います。

ここまでべた褒めの感想を書いているのには、まぁ単純ながらこの作品が原作からなるものではなく、オリジナルアニメであるからという部分があります。いかにもラノベ原作的な設定の良さがあるのですが、単一した作品でありすべて濃縮した感じが何とも言えない良さで、掘り出し物的な思いを感じさせられました。

良くできているなぁと感じた裏付けには、個人的に作画の良さもあります。オリジナルでこれだけキャラに躍動感を感じられれば私的には十分な方で、キャラひとりひとりが生きとして活動していて、空も海もステキな世界観を見せていただいた感じです。

近年の作品には何処かシリーズ的な流れや、少し飛んでしまっている超展開など(近未来技術やら)から無理ある世界観が逆にマイナスなものが多々あるような気がするのですが、その辺が珍しく嫌にならなかったのも高評価の大きな要因です。

まぁ、色々と述べていけばキリがなくなってしまうので…、とにかくこの作品は1度観て頂いて、各々良くも悪くも沢山の方に評価して頂ければ嬉しいなと思える作品で、隠れ作品になってしまわぬよう、逐一きにとめておきたいと私は思っている作品です。

投稿 : 2013/08/09
閲覧 : 308
サンキュー:

20

モクヅさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

事実が明らかになっていく楽しさ、驚き

分野
SF

感想
なにもわからないところから、少しずつ事実があきらかになっていく楽しさや驚き。
綺麗な世界と、そこに暮らす自由なひとたちとの異文化コミュニケーション。
展開もメリハリがよく、13話でよくまとめられていたと思います。

おすすめ
SFや綺麗な世界が好きな人にぜひオススメ
予備知識なしで見ることをオススメ

投稿 : 2013/08/08
閲覧 : 247
サンキュー:

6

ネタバレ

mathman08 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

久々に一気に見れた作品!

一話見た瞬間にストーリーに引き込まれて一気に見ることができました

個人的にはチェインバーのあの機械的な話は中々面白かったです。
特に最終話のチェインバーには心打たれました。

今までこのような設定のストーリーは見たことなく、とても新鮮な気持ちで見れました。

見ていない方はぜひ一度鑑賞してみてください!!!

投稿 : 2013/08/08
閲覧 : 247
サンキュー:

5

こたろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

デカルチャー物語

ロボットもの、アニメオリジナル作品。
時は遥か未来、未曾有の氷河期を超えて陸地が消滅し海しかなくなった地球。
ハイテクな文明は失われ、大きな船を繋ぎ合わせた船団で人々が生活する地球で、その昔宇宙へ脱出を果たした民である超テクノロジーを持つ主人公が、そこに生きる人々の暮らしに触れて変わっていくお話。
単一政体で効率重視社会の軍人であった主人公。軍務しか考えられなかった人間のカルチャーショックで物語が進みます。

どっかで聞いた様な設定だなぁ、と思ったら、初代マクロスに似てます。
あれも戦争するためだけに調整されたゼントラーディ人(元は地球人)が、歌や文化に触れて戦争以外の社会に適合していくお話。
ゼントラーディ語で、「ヤック・デカルチャー」な体験をするわけです、本作の主人公は。
・・・失礼、しょーもない脱線でした^^


さて、話を戻して。
ストーリーは前述のとうり、異邦人である主人公が旧態依然とした地球文化に懐柔されていくというもの。
徐々に徐々に変化していく様がバランスがよく、ほぼ無駄なエピソードのない巧みな構成で気持ちよく視聴できました。
わずか1クールの間に、
・主人公の成長
・ヒロインとの絆
・ガルガンティアの人々との交流
・これまでの自分のへの疑問
・戦争の原因と地球の歴史の謎
・クライマックスの戦い
と、全て描かれており綺麗にまとまっているのが秀逸です。
バトルや戦争が中心ではなく、人々の暮らしや価値観・幸福感・生きる意味、そういった題材を戦争しか知らない主人公を通して考えていく作風。
ありきたりではあるものの、このテの普遍のテーマ性はやはり心を揺さぶるものがあり、作品に深みを与えています。

SF的な部分での難解さはなく、難しい用語なもど少ないので、万人に楽しめる良作と評していいでしょう。
オススメです!



最後に、ちょっと個人的な感想というかタワゴトを・・・

戦闘シーンこそ少ないですが、本作は紛れもないロボットアニメ。
主人公が人間らしく変わっていくと同時に、主人公のレド傍らにあって常に彼を支え続けているロボット=機動兵器のコンピュータシステムであるチェインバーもまた、彼と供に地球文化の情報を摂取して人々と交流していきます。
無機質に事務的・合理的に物事を判断しているだけの機械ヤロウが、僅かに、ほんとにほんの僅かに血の通ったような言動をみせている(ような気がする)のがニクイ。
超文明社会からのもう一人の異邦人、チェインバーの成長物語としての一面が本作に確かに存在しています。
一緒に艱難辛苦を乗り越え、支え、考え、問答する相手として最も信頼のおける相棒。
なんちゃら支援システムのインタフェースに過ぎないチェインバーが、レドとともに変わっていったのが感動的でした。
戦闘や生活だけでなく精神面でもチェインバーがレドを救うシーンがあり、名実供にパイロットの支援をするチェインバー。
愛機とは、こういうもの。
パイロットのロボットへの愛と信頼なくしてロボットものとは言えません。

そういう意味で、本作はまさしく良質のロボットアニメでした。
チェインバー、お前さんにシビレたぜ。

投稿 : 2013/08/07
閲覧 : 452
サンキュー:

39

まりもちょ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

主人公がイケメン&クール(*^^)v

宇宙そらから来た少年、船団都市ガルガンティアと出会う。遠い未来 表面のほとんどを大洋に覆われた星、地球。宇宙で育ち戦いしか知らなかった少年兵レドは そこで初めて海を見た。広く、淡い翠に光る海 人々は巨大な船団を組み、 つつましくも生き生きと暮らしていた。通じない言葉・異なる習慣・レドは孤独な異邦人。だが、彼は一人ではなかった。ここで生きてゆくためになにができるのか。そして、なんのために生きるのか。

レドのイケメンでクールな性格が大好きです!
また、相棒であるチェインバーとの掛け合いも面白かった(=^・^=)
ヒディアーズの正体は衝撃を受けた。
チェインバーとヒディアーズの最後も未来を予想させ、悲しくも笑顔になる1つの要素である!

ガルガンディアのクルーとレドの交流をもう少し増やしてほしかったのとヒディアーズの戦いが少し薄い感じがした・・・

続編・2クール目が見たい作品である!

投稿 : 2013/08/07
閲覧 : 221
サンキュー:

10

sorararara さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

期待なしで観たらロボものなのにほのぼの!?

タイトル通りです。

もともとロボものは観ません。
ガンダムやエヴァさえ観ていないので自分とは無関係の作品ジャンルだと思ってました。

ただこの作品で引っかかったのは戦闘が表に出ていなかったことでした。ロボVSロボだったりロボが正義の味方で悪を倒す展開が主軸ではなかったことがポイントでした。

主人公プラスロボが辺境の地に降り立って、言葉も分からない世界、そこは明らかに自分の世界より劣った文明での異文化交流。
ロボットに乗って解決ではない感じがよかったですね。

それにライトノベル原作ではなくオリジナル作品。なので物語も原作に追い付いて最後がモヤモヤすることなく、主人公が住民に溶け込んで生活していくほのぼのに癒されました。

ただクライマックスはやはりロボの戦いになったのですが、ワンクールで終わらせるにはこの盛り上がりはありだと感じました。私はほのぼの展開だけでもよいと思ったので、人が死んだりとかの描写はいらないのではとも感じます。

ロボなのにバトルがないアニメに会いたいなと思いつつ。次作は人気のあるロボプラス人間群像アニメを漁りたいと思わせてくれた作品です。

ラピュタなどロボットアニメは好きだけれどバトルメインはではないのが見たいという方、是非。

おまけで公式サイトにプチ動画があるので、アニメを見た方はそちらものぞいてみてはいかがでしょうか?

投稿 : 2013/08/06
閲覧 : 252
サンキュー:

9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

オススメ度
★★★★★★

ストーリー
★★★★★★

脚本・構成
★★★★

設定
★★★★★★★

キャラクター作画
★★★★

キャラクターデザイン
★★★★★★

物体作画
★★★★★★★

動画
★★★★★★★★

背景
★★★★★★★★★

色彩
★★★★★★★

音楽
★★★★★★

演出・効果・構図
★★★★★★★★

声優
★★★★★★★

OP
★★★★★★★

ED
★★★★★★


{netabare}
率直に言って、勿体無い作品。

ストーリーは、後半から主に虚淵玄氏らしい内容になる。
十分面白かったと言えるが、合格点(3.0)は与えられない。
尺不足から来る詰め込みすぎな内容、散見している説明不足な点、作画の崩壊、等々その辺りをマイナスに感じた。

まず、このアニメは壮大な設定を持っているにも関わらず、やや世界が狭く感じられた。
もう少しこのアニメ独自の「人々の生活描写」を描ければ、多少は広さを感じただろう。
例えば、ガルガンティア以外の船団との交流を描くなどがあれば良かったのではないか?

加え、「人類銀河同盟」と「ヒディアーズ」の設定を表すシーンの大半が回想(特に銀河同盟)の為、どうも具体性に欠いており、印象が微妙。
もう少し銀河同盟の規模や、そのヒディアーズとの戦いの歴史
が分かりやすく、視覚的に表現されていれば良かったのかもしれない。


また、何故ガルガンティアにマスドライバーが搭載されていたのか?中佐とストライカーはどうして地球にいたのか?etcなどいくつかの設定は、その経緯が分からず、どうも展開の為にポンポン登場させたような都合良さを感じてしまった。
それに、序盤は海賊を倒す事にあれだけ反対していたガルガンティアの人々が、あっさりマスドライバーで中佐の船団を攻撃し始めた(一応防衛目的だが…)、というのはおかしくはないだろうか?
後半は、話の風呂敷をまとめるのに気を遣いすぎたように感じる。

度々、作画崩壊も見受けられた。
遠くからの構図のシーンでは、キャラクターの顔が崩れまくっていた。
目立たないレベルなら良かったのだが、物語後半になればなるほど、明らかに崩壊が顕著になっていた。
代わりに戦闘シーンのクオリティが良かったので、減点は控えめに。




とは言っても、レド少尉の葛藤などは残りの尺が少ないのに対して、よく表現できていた。
この作品のテーマに関しても、他の雑多なアニメに比べれば遥かに深いものが取り上げられており、なかなか興味深かった。
あと、チェインバーの最後の台詞は巧いと感じた(やはり、成分タグにあった)。


個人的に同じ虚淵氏の脚本作品であるサイコパスよりは随分面白い。
あちらは2クール使って終始グダグダしてしまった印象が強いが、こちらは逆に1クールでは足りなかったと言える。
面白かったが、もう一押しが足りなかった良作。
{/netabare}

投稿 : 2013/08/06
閲覧 : 330

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

星が綺麗でした。

CMがすげー長かった覚えがあります。2~3分程度ですけど。
序盤はヌルゲーをやらされてるがごとく何も起きなくてすごい退屈でした。
4、5話貯めてました。
それでちょっと暇になってみてみると
「まだ何も起きてない……だと?」
もうこれ切ろうかなと思ったんですが我慢してよかったです。話が動いたのって何話でしたっけ?
まぁ、最初の導入は必要だとは思いますが、如何せん長かったです。もう少しサクッとまとめてもらいたかった。
後半はひたすら燃えました。主に自分が。
なんというか貯めといて正解だったなって感じました。これが手のひら返しってやつですね。
なんかトラウマになりそうなシーンもありましたけど。
特にラストの戦闘シーンや会話が良かったです。
グッときました。GOOdじゃないです。
細部までいうのはあれなんで確認してみると良いと思います。なかなかグッときます。
なんといっても良かったのがハッピーエンドだったこと。
主人公側の人間が殆ど死にません。
どうせ最後は壊滅して終わるんだろうと思っていたのですごく救われました。主に自分が。
壊滅エンドも見てみたい気はするんですがね。
やっぱりアニメは後半というかことわざになるんですが、「終わりよければ全て良し」
ということが切に分かりました。
どれだけ序盤が形容し難いほどつまらなくてもラストさえ面白ければなんとかなるんです!多分!
まぁ、最初から面白いのに越したことはないんですが。
でもやっぱり後半つまらないのはいただけないですよね。
私的に琴なんとかさんとかまさにそんな感じだったと思うんですが、まぁ主観なんで気にしないでください。多分誰も気にしないと思いますが。
かなり王道的展開ですが、後半はあなたを絶対に飽きさせません!
前半は知りません!飛ばしてもいいぜ!(よくない)
とりあえずいえることは
        「星が綺麗でした」
では。

投稿 : 2013/08/06
閲覧 : 183

はがね さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良いキャラ揃ってます(^ー^)

作品を観るまでは単純なロボットバトルアニメ位の想像だったのですが...

なかなか面白い話でした( ^∀^)

主人公もかなり良いキャラですが他にも魅力的なキャラが多いです♪

ちなみに俺は「ピニオン」お気に入りです(^w^)

投稿 : 2013/08/05
閲覧 : 215
サンキュー:

7

ネタバレ

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

情報から推察するガルガンティア

レビューの情報が錯綜している状況が続いており、既視聴者の間でも脳内に残っている記憶に違いが生じているようだ。原因は『台詞』にあると思われる。見流しをすると、どうしても『台詞』より、絵柄と声優に視点がいってしまい、記憶が曖昧となり、どのような『台詞』をキャラクターが口にしていたのかが不明となる。この原因はシナリオの流れそのものを把握できないことに繋がり、結果として作品の読み違いに繋がってしまう。
今回のレビューは『台詞』と状況を軸に、筆者から確認したガルガンティアがどのようなものであったかレポートする。当然のことながら、今回は既視聴者対象としたレビューとなる。
仮に未視聴者の方がこのレビューを参考にする場合、まずは一話ずつ視聴し、一話ずつの視聴直後に記憶から抜け落ちていた情報の補完という形で参考されると良いかと思われる。視聴直後でも、欠落が多いのではないかという筆者の感覚を、追体験してもらえる事かと思う。

基礎情報より
遠い未来、人類銀河同盟所属、レド少尉は烏賊型生物ヒディアーズとの戦闘中にワープホールの誤作動によりランダムワープし、暮らしていた文明からは隔絶され、海に覆われた謎の星に辿り着いた。氷河に覆われて居住不能な惑星という歴史認識をしていたレドは、謎の星が環境改善された地球であることを知る。退化した文明の人々との新しい生活の中で、高文明が幸せの価値と同質でないことを理解し、機械的戦士から人間性を確立していく成長の物語である。

わかりにくい特定のキーワードと説明
ユンボロ 人型の運搬道具。クレーンや貨物車両に近い扱い。
ギルド長 ギルドとは、中世より近世にかけて西欧諸都市において 商工業者の間で結成された各種の職業別組合。ギルド長はその長。
ガルガンティア船団 幾つもの船が寄り合っており、海賊などから身を守るために船団となった。
マシンキャリバー 運搬用具ではなく兵器として開発されている。宇宙以外の水中でも活躍できることから、筆者にとって予想以上のスペックがあった。宇宙専用にカスタマイズされて、他で活動不能と考えていたからである。現地民からはユンボロと思われているが、搭載されているAIチェインバーは、ユンボロとは異なるものだという認識を示している。レド少尉搭乗機は、マシンキャリバーK6821というのが正式名称。
チェインバー。パイロット支援啓発インターフェイスシステム。チェインバー曰く『貴官が、より多くの成果を獲得することで、存在意義を達成する』とみずからを定義している。


第一話
{netabare}ナレーションはアヴァロンと名づけられたスペースコロニーであること、また誰に向けての発信なのかは、単なる視聴者説明目線ではなく、軍人への説明、睡眠啓発と称した洗脳であり、声の主は指導者からのものだと推察される。人類銀河同盟や兵士を讃えよという台詞は、民主政治という思想ではなく、明らかさまに軍事的なものを優先する国家形態である。ヒディアーズと呼ばれる烏賊型宇宙生物との戦闘に破れたコロニーの画と戦闘する様子も描かれている。軍事政権下における士気上昇を目的とした声明が延々と流れている。主人公のレド少尉の初登場場面にしても、睡眠モードからの覚醒はプログラムによって管理されており、自由に眠り、自由に起きられる生活環境とは言い難い。
睡眠啓発という台詞が上司のクーゲル中佐から発せられる。啓発というのは、より高い認識や理解をすることなのであるが、筆者の独断と偏見からすれば啓発というより、洗脳といってよい。
レド少尉には十四万五千時間まで軍務経験があり、それによって限定市民権とアヴァロンへの四週間の渡航滞在資格が与えられる、という台詞がAIチェインバーより発せられる。
このことから、現実的にいって、軍人の大半は使い捨ての道具であり、守護しているアヴァロンの住人になることはおろか、渡航滞在も難しい現状が知らされる。過酷な状況下の告知に対して、レド少尉はアヴァロンに行きたがる様子すらみせない。筆者個人から推察するに、レドは完全に洗脳状態であり、指導者にとって都合のよい使い捨ての駒となっている。指導者側が発する軍人を讃えよ、という台詞とは裏腹に、レド少尉は楽園と名称されるコロニーの市民権すら与えられない存在で、限定市民権獲得と言いながら、アヴァロンで観光客になることすら難しいのがわかる。十四万五千時間も軍務経験がありながら一時的な滞在ですら許されない人間がアヴァロンにたいして命を賭ける理由を求めても不明になってしまうが、それは睡眠啓発と呼ばれる洗脳によって、不満すらない兵器となっていることで納得できる。一度もレド少尉自身がこの目でアヴァロンを見たことすらないという台詞には、一種の驚愕すら覚える。
最終決戦から始まる戦闘は恐怖すら忘れ去ることで兵士として完成したというレド少尉の独白がある。自由睡眠もなく、自由飲食がなく、自由生殖もない軍人、それがレド少尉である。
ここで特に注目すべき内容は、クーゲル中佐の台詞「お前はまだ若い」といって、みずからが犠牲となり、レド少尉を逃がす命令を下すことである。
地球にワープアウトしたマシンキャリバーは、海に沈んでいた。それを謎のユンボロとして引き上げたサルベージ業者ベローズは、解体・修理業者ピニオンに引き渡した。珍しい物が引き上げられたのを知った郵便業のエイミーが見物にやってくる。ピニオンは解体しようと努力するが、マシンキャリバーは少しも傷つけられない。ガレージの中で目ざめたレドは、状況の把握と打開につとめようとするものの、善い案が浮かばない。レドは時期を見計らい、ピニオンとエイミーしかいない瞬間を狙って、エイミーに銃口を突き付け、ピニオンが攻撃しようとするところを躱して、ガレージの外へと逃走する。ピニオンからすれば悪人にしか見えないだろう。エイミーが謎の人物にさらわれたことで、続々と警戒した人々が集まってきた。気づけばレドはガルガンティア船団の人々と敵対状態となっていた。


主だった情報の整理
1.人類銀河同盟となった人類は長い流浪の末、理想郷・アヴァロンというコロニーを形成した。

2.主人公レド少尉は軍事政権下で洗脳を受け、自由睡眠・自由飲食・自由繁殖すらもままならず、アヴァロンにすら渡航滞在が難しい存在である。感情が希薄な機械的戦士。

3.クーゲル中佐はレド少尉を逃がすため、軍規違反行為をし、みずから盾になる自己犠牲の精神を用い合わせている。

4.指導者側は下等生物と演説内で位置づけている敵対生物ヒディアーズだが、技術面において彼我差を有しており、全勢力を傾けた人類銀河同盟側は惨敗している。ヒディアーズの評価は指導者側の言い分通り、内容を鵜呑みにすべきことではない。ギャップを感じるのである。

5.最終戦闘により、ワープホールの力に巻き込まれたレド少尉は、座標すら特定できなくなっていた人類の故郷、地球に漂流する。

6.地球ではサルベージによって生計を立てている人物達が目の前に現れ、マシンキャリバー(ロボ)を解体する試みをしている。

7.レド少尉は計測基準点を喪失しており、地球の場所を特定できない。

8. ガルガンティア内部で『敵対する人物の象徴』としてのピニオンが登場し、『仲間として受け入れる人物の象徴』としてエイミーが登場する。両極にある人物が同時に、しかも共同して暮らしているということ。

第一話総括
他のサイトなどのレビューを観察すると、理解しやすい部分としにくい部分が明白になってくる。
理解しやすい部分は1.5.6.7であり理解しにくいのは、2.3.4.8である。
筆者個人が覚えておきたいピンポイントは三つ。

1.レド少尉は軍事政権下で洗脳を受けており、ガルガンティアの人々の視点を理解できていないだけではなく、初期段階において人間性が薄い。

2.クーゲル中佐は、軍規を逸脱しても自己犠牲の精神を優先する行動をしている。

3.ガルガンティア船団内部で『敵対する人物の象徴』としてのピニオンが登場し、『仲間として受け入れる人物の象徴』としてエイミーが登場する。両極にある人物が同時に、しかも共同して暮らしているということ。
特に理解されにくいのは、3.の人間関係の位置づけではないだろうか。現段階では、エイミーが『仲間として受け入れる人物の象徴』としての場面はないし、ピニオンが『敵対する人物の象徴』として位置付けるのは早急だが結論から先に論じるとそのような形になる。

第一話の目的。
主人公のレド少尉の設定を視聴者に提示することであり、またガルガンティアに行き着く経緯である。ワープホールからの事故で、見知らぬ惑星に辿り着いてしまう作品は他にも、筆者の記憶にはあり(無人惑星サヴァイブ)わかりやすい設定ではないだろうか。隔絶された世界に一人いるのはガリバー旅行記からの伝統にも思える。第二話に続くための『惹き』は、レド少尉のとった行動によって、原住民から銃口を向けられることだった。{/netabare}


第二話
{netabare}包囲されたレド少尉。AIチェインバーを使い、翻訳させながら交渉を試みる。
それに対する四人の登場人物の言動は、それぞれ言い分が異なっている。
1.フェアロック船団長としては、殺害は許可できない。その他船主連の船主たちも、どこから来るとも知れぬ仲間がいるかも知れず、その仲間からのお礼参りなどされたらたまらない。

2.修理・解体業者ピニオンは、暴走されたら危険。謎のユンボロイドを解析、解体し、乗っている人間を海に沈めろという。

3.女性引き上げ業者ベローズは、カネになりそうなものを拾ったに過ぎない。謎のユンボロを移送中、クレーンが壊れた。ピニオンに損害請求する。

4.捕まったエイミーは、見知らぬ土地に来てびっくりした印象で、害意を感じないと発言。

これは筆者からするとこう読み取れる。
レドは害意がないことを表明、交渉を試みる。対応した各自発言役。
1.慎重・殺害不許可。フェアロック船団長並びに議会員。船主連の意見側発言役。
2.敵対・排除。修理・解体業者側発言ピニオン。
3.無関心・クレーン破損の損害の方が重要。引き上げ業者側発言役ベローズ。
4.友好的・受け入れ側発言役。エイミー。
5.分解/研究・司会進行役。リジット。船団長の慎重な発言を聞いて、否定的な表現を行うが、それに従う。
リジットは船団にとって有益であるかどうかという視点であり、ピニオンは感情的な否定である。エイミーは弟ベベルとの会話で、いっぱい話をして仲良くなればいい、と発言しており、この点からも、友好的・受け入れ側役をシナリオ内で担っているのがわかる。また、最初の接触で誘拐されたのにも関わらず、交渉役をみずから引き受け、友好的な行動に出ていることからも、エイミーの役割は当初から定まっていたものと推測できる。交渉後、周囲を説得にかかるエイミー。過度の接触は避けるべきというフェアロック船団長の意見と、海に沈めろと再度発せられるピニオンのこうした発言は、レド少尉が船団内で受け入れられていないことの証明である。特に繰り返されるピニオンの過激な台詞は彼を通じて敵対・排除側の心情を視聴者に印象付けるのが目的であると思われる。

女性引き上げ業者ベローズはクレーンが壊れてしまったことによる損失の穴埋めをするため、サルベージを行うが、そこで海賊と接触。エイミーはレドに「海賊をなんとかして」と発言し、結果レドは海賊をせん滅してしまう。

第二話総括。
レドは帰還が果たせず、船団に対して友好的に行動すべきという判断があり、それに対する各自船団に搭乗する人々の反応を示すこと。海銀河を探して移動を続けることが船団の目的であるという設定の説明。三つめは、次のシナリオに向けての連動・伏線としての、海賊のせん滅である。実は、自由飲食をしてこなかったレドとの違いを示すために、エイミーが持ってきた魚を「水生生物の死骸である」とチェインバーに言わせている。レド自身も驚いているが、議論になっていないので理解しにくい。死骸を食すという意味ではなく、どの種類のものでも自由に好きな時間に食べていることに関して視聴者に見せるべきだったのではないだろうか。伝わりにくいのは明らかで、レドのこうした光景の意味について記載してあるレビューは筆者の知るところ皆無であった。注目されないまま時間を取ってしまった悪い例である。間違った見解を示したとしても、最低でも注目されるように持っていくべきであろう。 {/netabare}

第三話
{netabare}海賊に死人を出したことは、報復に繋がる。それについてレドは理解していない。
1.厄介者の排除側発言役。司会進行役。リジット。他幹部・海賊に引き渡しても海賊は収まらない。
2.危険視側発言役・ピニオン。レドが海賊と組んでしまったらどうするのか。ユンボロだけもらってあとは……いうまでもなくレドを海に沈める発言をしようとするところで遮られる。
3.レドの処分より、船団全体の運営を優先する発言者側。フェアロック船団長。今は海賊の動向を探り対策を立てることである。レドの処遇についての決定はその後で構わない。

第三話総括
目的の一つに、レドとベローズの接触は海賊との人間関係、また命を重要視する人間性の表明がある。武器を互いにちらつかせる辺りは、大国同士が核を保有するのと変わらないところではあるが。海賊にしても、作品『ブラック・ラグーン』辺りの獰猛な人々と比べると随分ライトな人達ではないだろうか。歴史上の海賊の目線から見ても同様である。第二にリジットが船団長代理を務めている状態という中で、受け入れる姿勢を取ったことも大きい。第三にガルガンティア全体の人々から声援を贈られたことも大きい。戦闘シーンまでついていて、中身の密度は十分に濃い印象を受けた。雨降って地固まる。制作側からのメッセージと目的は『ありがとう』ので繋がる人間関係であったと思われる。 {/netabare}

第四話
{netabare} 第一話の最後で、マシンキャリバーを呼び出した際、格納庫に開けた穴。その修理代金をリジットから請求されたレド。格納庫では生活しづらいと思って抗議するエイミーとは裏腹に、レドは格納庫が気に入り、ここでよいと言い出す。筆者の憶測に過ぎないが、レドは日ごろ格納庫で休息していたのではないかと思われる節がある。新しく船団に加わってきた人々の荷物の輸送を手伝っているレドとマシンキャリバーだが、思うようにできない。マシンキャリバーの指揮役は現場監督が行い、レドは手持無沙汰となってしまう。例によってピニオンは『ユンボロに働かせて、自分は遊んでやがる』とのこと。
心配したエイミーは様子を窺うが、レドは暇ができると、ヒディアーズの爪か牙か不明だが、それで笛のような何かを作っている。本人いわく、なぜ作っているのか不明とのこと。
新たなレドの情報は、レドが弟という言語を理解していないことだった。家族という社会単位も知らない様子である。非効率、必要がないと考えるレド。ここでも、機械的人間レドの思考が表されている。筆者の見解としては、仕事をもらった事と、ベベルを通じてレドの過去を浮き彫りにさせる目的とした回であり、ベベルとの接触の時間を得るために、マシンキャリバーをうまく誘導して仕事に就けなかったものと思われる。また、ただ与えられた仕事をするというだけではなく、仕事探しの回も予定されてのことではないかとも思われる。五賢人の一人、医師オルダムに対してもレドの意見は変わらない。家族を非効率と言い出すあたりも、機械的、効率を重要視する思考の表れだろう。ベベルとの会話でも『疲れたら大変だね』の返事が『消耗した者は死亡するのみ』では、レドはやはり使い捨ての駒と考えていいのではないだろうか。レドのいう『組織的な構造が不効率かつ無益な運営について理由を問う』というのは、やはり機械的な思考である。ベベルは『船団は組織じゃないよ。ただ、みんなで寄り合っているだけなんだ。時々、喧嘩したり、協力しあってそうやって生きているだけなんだよ。みんなが安心して生きていけるなら、それでいいんじゃないかな。銀河同盟はヒディアーズを全部倒したら、どうなるの。レドさんはどうするの?』と問いかけ、レドは『待機を続行するのみである』ベベルの〆の言葉は『僕たちと同じだね、待機って、生き続けることでしょ?』
一見するとかなりこじつけなベベルの発言だが、わざわざ設定された回の結論がただのこじつけであるという理屈で片づけるのは却って不自然である。現在レドは銀河同盟から隔離されており、ヒディアーズとの戦闘そのものがない。戦闘が無い状態での待機を、ガルガンティアにおけるレドの生活と位置づけるのなら、それはベベルのいう生活と等しいものになる。目的がなければ生きることをすればよく、それがベベルのいう待機なのではないかというのが、筆者の意見である。ベベルとレドの共通点。目的と達成させる有効な効率性だけが、人の生き方ではないということの示唆にも思えた。
後からやってきたベローズには、とりあえずその軍人みたいな考えをやめたら? といわれる。レドは軍人なのだから軍人らしく振舞うのは当然であるし、軍人以外の生き方をしていなかったようなので、どうすべきかとっさにはわからないだろう。その後の雨水を集める光景は、生活の一部の紹介なのだと推察される。レドが最後にベベルと話した時、レドが作っていたのは笛だとベベルからいわれる。それはヒディアーズとの戦闘効率とは無関係である。言われたレドの脳裏で想起されたのは、笛を見て微笑む少年だった。いなくなった幼少時の友人か、それとも血縁の人の記憶なのだろう。そこには確かに効率でもなければ、有益でもない人のために涙を流す人間レドの姿があった、と筆者は思っている。機械は非効率に感情で涙など流さないのだから。

第四話総括
レドがたびたび口にする内容が『非効率』『無益』『目的』であるのに対し、他の人々の意見は、効率で人は生きていないという意図が感じられた。人間にも仕事はあるのだし、効率も必要とされる。しかし、それのみで生きているのではない、ということなのだろう。信仰が必要ではないにせよ、人はパンのみに生きるに非ず、である。それは必要してくれる家族であったり、認められる自分自身であったりである。タイトルの追憶の笛、とは、非効率で無益で目的とは関係のない感情が、実は機械的戦士レド自身の過去にあったのだということであり、幼少時の記憶に想起された少年と笛に涙するもの、つまり機械にはなくて、人間にはあるもの、ということではないか。銀河同盟の思想は機械的であり、ガルガンティアにあるのは人間的思想である。銀河同盟とガルガンティアに挟まれたレドを繋ぐものとして、記憶の少年と笛があり、銀河同盟では淘汰されるであろうベベルの胸に疾患がある設定は、少年とベベルの類似から共通点を想起させるこの回のためにあったと推察される。筆者としてはそういう見解となった。
{/netabare}

第五話
{netabare}ベベルとの会話を回想するレド。ヒディアーズがいなくなった世界でどのようにして生きるのかである。現状ヒディアーズがいないレドからすれば行動基準がない。永延と待機するのみである、といったものの、レドは考え直し、職務を求める。エイミーは、人と支え合う、というフレーズを口にし、レドも同意する。探し回るレドだが、見つからない。そこで出会ったのはピニオン。どういう理由か、ピニオンはみずからレドに声をかけ、集合するようにいう。凪になったのが理由で船団は一時停止することになった。どうもピニオンはパーティーをしたがっているようで、レドは荷物運びに呼ばれた。凪の日は波が無くなるためメンテナンスする日と決まっていたのである。修理屋以外は電気をストップさせられてしまうので、船団の人々は息抜きの日となっている。ピニオンの行動が前回までと違って、レドに対して否定的な言動ではない。四話で考えを変えたようであるが、ピニオンがレドを褒めて大喜びしているような節はなかったようであるし、印象としては唐突なので、この辺りはもう少しシナリオを練った方がよかった。他にも、リジットとレドの、船団長補佐と宇宙から来た軍人ではなく、年上のお姉さんと堅苦しい少年との会話により、精神的な交流があってもよかったと考える次第である。未だぎくしゃくした人間関係にあるはずであるし、ピニオンもリジットも休息してくる理由があるのだから、恰好の環境であるのにそれをうまく活かし切れていないのは、個人的にいって残念だった。肉を焼こうにも鉄板の電源が入らず、最終的にマシンキャリバーでレドは焼却してしまい、台無しになってしまう。ピニオンは、謎の手紙と共におつかいをレドに頼むのだった。電源が入らない理由が判明する。船団の駆動系に支障が発生し、その修理のためにエイミーがリジットの要請で狩りだされる。エイミーとリジットの無線通信の途中で、焼肉パーティの言葉を口にしたため、その時点で焼肉について露見する。制作者の頭の中では、焼肉パーティ→鉄板の電源が入らない→レドがマシンキャリバーを使って焼却してしまう→リジットが修理をする、エイミーに支援要請→焼肉露見、という形で、凪ぎの日の電源供給不足の状況を使おうとしているのがわかってくる。マシンキャリバーを使って水中での船団修理の支援をレドが行う、としたほうがリジットの心証もよくなる、ピニオンの心証が少しでも好転すると一石二鳥の機会な気がするのだが。上部と下部の二手に分かれて修理する光景もあるので、上をエイミーたちに任せ、潜水服を着込む部分をマシンキャリバーに搭乗するレドに任せればよかった。レドが活躍する機会も少なめな分、考えてもよいはずである。ピニオンは、マシンキャリバーを見て『お前、黒いな』と発言。小さいところでは、ベベルの描写の芸が細かい。ラスト近くでエイミーは語る。『実はピニオンがレドのために焼肉パーティを企画してくれたんだよ』意外といいところがあるピニオン。悪態をつくほど、中の感情は悪くないということなのだろう。つまり、非常に遠廻しの受け入れ容認ということなのだ。エイミーいわく『みんなのために頑張ってくれてありがとね』と台詞が入る。レドは役に立ったのだということを知る。隠されたメッセージは『レドはみんなの役に立った』ということではないだろうか。なかなか役に立てずに悩んでいるレドを、ピニオンは、文句を言いながらも考えてやることができる一面があるようだ。意外性を意図したピニオンの人間性の掘り下げた表現ともとれる。

第五話総括
三人娘のお色気の部分や、気持ちよく滑走したり、空を飛ぶエイミーたち、マシンキャリバーの黒い部分を見て、焼肉パーティーを盛り上げる、珍しいリジットの水着姿、ラストの『この状況の必然性を問う』など楽しかったり面白かったりする部分を強調したシナリオとなっている。堅苦しい内容が多い分、めりはりをつけたかったのではないかと推測できるが、リジットとピニオンとの人間関係改善の部分を強調させた方が確実に物語の強度は高くなっただろうし、仕事を探す時間と、オカマに追いかけられるシーンを削り、代わりにレド活躍とリジット・ピニオンとの焼肉パーティーしながらの会話導入の時間を増幅させることは可能だろう。他の楽しい部分もかなり残せる時間はあるのだから。筆者の直感に過ぎないが、ラストの『この状況の必然性を問う』を繰り返す部分の強烈さを感じており、ひょっとするとそのラストに作者はシナリオのゴールを考えて制作していたのではないかと、憶測する次第である。視聴者全体でも理解した人が少数になってしまった気がするが、今回のシナリオの目的は『楽しい時間』『ピニオンの方からの受け入れ』『みんなの役に立ったレド』だろう。前回でリジットとの和解は成立した形で取り扱っている制作側と、まだ納得していない視聴者側との、意識の乖離が発生している面が他のレビューを読むと存在していることが判明する。『ピニオンの受け入れ』もまたその一つであるように思える。{/netabare}

第六話
{netabare}機械的戦士レドには、戦意以外ない。基本的にどれに関しても興味がない。個人的な欲望もない。視聴者に知ってもらいたいことはそういうことだろう。レドを引き抜こうとする二人の背景では三人娘が踊っているが、これは女欲を表しているし、飯は食欲といった具合に、欲望を表しているのではないだろうか。
ピニオンは『自分の欲望をわかってない奴が、信頼されるかってえの』という。軽く口にしている言葉だが、欲望のためにカネを稼いでいるのだし、目的はそれなりにある。まあ、セールスマンや店の売り子、各種業者にしても、レドのいう戦線復帰という要望も、仕事のうちには入る。問題は、仕事して給料をもらったらどうするのか、休みの日には、仕事が終わってからどうするのかといった『個人の顔』がレドにはないのである。ピニオンはそういうことを言いたいのではないだろうか。
欲望の獲得という意味では、ピニオンのいう、酒、女、船、旨い飯など、ベローズでいうところの下品な欲望もそれらのうちに含まれる。しかし、目的だけあって、個人的な人間性がないからこそ、何を考えているのか、第三者には理解できず、従って信頼できないというメッセージでもあると、筆者としては推察する。レドの、色々なことを知りたい、とベローズに語っているのも、ある意味知識欲である。
オルダムのいう『君が受け取った報酬は、誰かを支えた証だ』ということが仕事なのだと解釈するレド。これもまたメッセージなのだろう。今回のメッセージは明確であったが、三人娘の踊りと、エイミーの踊りなど、視聴者サービスの面が大きい回だったように思われる。
夜の帳、海銀河、光り虫、釣り堀、銀河道など、過去の遺産が現在の生活に大きく関わっている。その中身が、ナノマシンなのだという設定は、世界観の独自性の産物なのだと思われる。{/netabare}

第七話
{netabare}
今回、視聴者に報せる目的は多かった。大王烏賊とヒディアーズは同一種。チェインバーのいうヒディアーズとの『共存・共栄』そしてフェアロックの『意思』『ピニオンの兄のかたき討ち』『過去の遺産』『レドの解釈』
船団にいたら兵士としての義務を果たせないことから、レドはガルガンティアを去る決意をする。
これらの設定上にあるのは、世界が薄っぺらくならないための奥行きといってよいものである。しかし、ただそれがあるだけでは、詰め込んだだけで、シナリオとしては練り込んだことにはならなない。ただの設定表示に過ぎない。存在する設定をシナリオに活かしてこその練り込みである。こうした『奥行きの理論』を使って、実際のシナリオが動き出すというところで七話は終わっている。
これまでレドに友好的でなかったフランジ老人の態度が変化したり、一介の修理屋ピニオンが大きく人々を扇動したり、逆に友好関係を結んでいたリジットからレドが銃口を突きつけられたりと、人間関係と状況が大きく変化した回だった。ガルガンティアの大きな精神的主柱であったフェアロック船団長の容態が急激に悪化してしまったことも大きい。状況によって人間関係がたやすく変化してしまうことを如実に現した回であり、一見しておさまっていたレドの立ち位置は不安定なものだったということを見せられる回でもあった。
この回を抜かして視聴すると、状況が不明という結果にもなりかねない。 {/netabare}


第八話
{netabare}
これまで、レドにスポットライトが当たり続けていたが、エイミーとリジットがメインとなっており、レドは締めくくりに出てくるだけとなっている。ガルガンティアの人々の別れと、それぞれの思いを描いたこの九話は、直接的なシナリオから外れてはいるものの、『世界観』を大事にする制作側の考えが反映しているように思う。主人公達が活躍するためにお膳立てされた『背景』『絵』ではなく、『役割以上の存在』して『個を確立』させている。また、レドはレドなりに、考えている。既に、『機械的戦士レド』ではなく、『人間的戦士レド』の顔が出ていた。エイミーやベベルのために戦う、出ていく時にも、『翠の海の、恵みあらんこと』という辺り、成長しているのが見える。ただレドはチェインバーの指摘したヒディアーズとの『共存・共栄』の部分には踏み切らずにいる。長い間生死を分けて戦い、大勢の仲間の死を見てきたレドにとって、簡単に『共存・共栄』という判断はできないのだろう。レドが地球人類側に立つ理由が不透明、納得できないといったレビューを見るに、レドの主張回数が少なかったのでないかという疑問が残る。全十三話内、八話で既にエイミーやベベルのために戦うことを表明しているのに、うまく視聴者に伝わらなかったからだ。
朝日の昇る中でのリジットの告白にも似た声明、それに対する船団の人々の言葉。確かに名も無きモブかもしれない、だが確実に、あの瞬間、筆者は『個を確立』させていると、感じたのである。 {/netabare}

第九話
{netabare}霧の海に入って生きて帰った者はいないという。レドは群れを為してくるヒディアーズを単独で片づける。一方、船上でのピニオンの部下たちは、くじら烏賊の祟りを恐れ、ピニオンは予定通りやれば問題ない、という。ピニオンの脳裏には、亡き兄と共に海へ潜っているピニオンの姿があった。ピニオンが海に潜れないのは、くじら烏賊に殺された兄のショックと関係があるのだろう。海洋恐怖症か、それともくじら烏賊恐怖症か。くじら烏賊の巣での戦闘の合間に、メルティが双眼鏡で霧を覗いている姿がある。フランジも遠目からサルベージの進行状況を気にしている様子がある。レドは極限状態用記憶媒体をヒディアーズの巣で発見。チェインバーの分析によると、旧世界文明の研究施設と判明。しかし、軍事機密に該当するため、レドには開示が不可能だという。
情報をまとめるとこうなる。
『第五次氷河期の到来に人類は対応策を練っていた。科学の発展を重んじる派と、伝統を重んじる派閥に分かれ始める。科学の発展派は次期にリボルバーと呼ばれるようになり、伝統を重んじる派閥はコンチネンタルユニオンと呼ばれるようになった。現在の国際規定では柔軟な対応は難しいと判断したリボルバーは、規定を無視した。ヒトゲノムを操作して自立進化し、別の居住惑星を目指そうとするリボルバーと、ヒトゲノム操作は人類の禁忌であり、国際規定を無視するのは言語道断といったコンチネンタルユニオンとの間で感情的ともいえる抗議活動や不満が募り出した。国際条約違反をしてみずからの体をヒディアーズ化した人類の情報が漏えいすると、そのショックからコンチネンタルユニオンは国連の決議も待たず、多国籍艦隊の派遣に踏み切った。一方、リボルバー擁護の側に立つ国もあり、紛糾が高まる。寒冷期に対応する早急な宇宙開発が叫ばれ、コンチネンタルユニオンは恒星間移民施設を構築した。地球の生存圏が寒冷期のために狭まる中、リボルバーとコンチネンタルユニオンの戦いは激化する。ワープホールを建造中、奪い合いや破壊工作などが激化していく中で、情報は終わる』
レド『ヒディアーズは下等生物じゃなかったのか?』

第九話総括。
ただの下等生物というにしては、特殊な技術を使っているような印象があったヒディアーズ。それはヒトゲノム操作などといった技術の現れや、巣の作り方にしても知性があったころのヒディアーズが制作した技術によるものだろう。ヒディアーズ=下等生物。というものではなく、智慧のある者が、みずから知性を放棄する形で制作し、智慧のある間に生存戦略構造を意識して作った生物。と位置づけたほうが良いと筆者は判断した。みずから知性を捨てた、枝分かれした人類の末裔といってもいい。
ピニオンの伏線、兄貴がヒディアーズの犠牲となるシーンがあり、海に潜れない理由も明らかになる。
過去の人類の歴史を物凄く簡単にまとめると→第五次氷河期が到来→ヒトゲノムをいじってまで生存したいと思うか→YESリボルバー。NOコンチネンタルユニオン→リボルバー側のヒトゲノム操作発覚→感情的な行動で国連決議を待たず攻撃を仕掛けるコンチネンタルユニオン→ただでさえ仲が悪いのに氷河期のせいで居住区が狭まり続け、二手に分かれて戦争が激化する。→コンチネンタルユニオンがワープホールを完成させるも、そこで破壊工作などが行われる。→筆者の憶測に過ぎないが、おそらくワープホールの装置は破壊され、リボルバーもコンチネンタルユニオンも地球の座標がわからなくなる。→以下、現状へ。まさしく今回は地球の過去の情報提供が制作側の目的であったと推察する。{/netabare}

第十話
{netabare}
レドとチェインバーとの、ヒディアーズの認識の差が大きくなった。その差を見せることが今回の制作側の目的であると筆者は推察した。
レドの心境を表すのならこれだろう。
レド『お前は、なぜそうなんだっ、銀河同盟の、俺の戦いの意味が、根こそぎ否定されたっていうのにっ』
レドは、人類同士で殺し合っている。人類の尊厳を賭けて戦うのではなかったという認識である。ヒディアーズの幼生をマシンキャリバーが握り潰してしまった時、レドは『やめろぉぉぉ!』と叫んでいるというのに、一方で、無理に自分を安定させようとして、『怖気づく? ヒディアーズは殲滅した、恐れることなどないっ、恐れなど……』といっていらだっている。混乱と葛藤があったのは事実だろう。
ここでキーワードを並べて簡単に説明すると、チェインバーの言い分はこうなる。知性有りが人類、知性無しがヒディアーズ。文明有りが人類。文明の放棄がヒディアーズ。
マシンキャリバーやチェインバーを持つ知性こそが、人類の人類たるゆえんで、それがないのは人類ではない。人類ではないのだから、同類のものではないし、人類同士で殺し合っているとはいえない、それがチェインバーの言い分ということになるのだろう。
大事なことは、『主人公レド』がヒディアーズを同じ人類と思っているところである。
結論として、チェインバーからすると、ヒディアーズは人類ではない。レドからすると、ヒディアーズは人類である。

ヒディアーズ=光蟲なのかは不明だが、類似点は存在している。よくよく考えると、ヒディアーズ=光蟲だと、自動的に地球人類はヒディアーズに助けられている状態であるし、ないと電力供給できないのだから皆殺しは地球人類の死活問題に発展しそうでもある。石油で動かすにも、石油などありそうにない。憶測に過ぎないが、船団の動力は完全に電動なのだろう……
ヒディアーズ=光蟲であったり、ヒディアーズが光蟲制作に携わっていたりするのなら、地球人類にとって、『共存・共栄』の部分で一役担っているのは間違いないところだろう。ヒディアーズは、ヒディアーズ自身が知性を持たないため人類のことを思いやって電気を供給しているのではないが、人類側が一方的に助けてもらっているような状態ともいえる。人類側がヒディアーズのために何かしてやっているわけではない、せいぜい、相互における不可侵という程度だろう。
地球型ヒディアーズが、みずから増殖を続けることで、共食いを起こして死滅するような、ただ強靭な肉体で死亡しにくい不死の存在かは不明だ。また、地球型ヒディアーズが人類と争う可能性も確かに否定はしきれない。どちらも増殖を続ければ、いずれは地球という名の受け皿の中で飽和状態になってしまうからだ。だがそれはヒディアーズ同士でも、人類同士でも起こりえることで、ヒディアーズVS人類という図式のみというのは、筆者にとって違和感はあった。飽和状態による戦闘なら、別に人類同士、いや、他者同士で戦うという理論となり、それは人類の歴史から見ても、ごく普通の行為である。レドからして、ヒディアーズという名の人類であったとしても、あまり変わりもないのだろう。黒人と白人が一緒にいるのと同じ感覚で、ヒディアーズが隣人でもレドにとっては構わないと筆者は判断した。ヒディアーズと人間は混血できないだろうが……{/netabare}

第十一話
{netabare}
銀河同盟の理念からしてみても、筆者の独断と偏見からすれば、『言葉は言葉の通りの意味ではない』ということだ。啓蒙と称していても実質的に侵略であったりするし、啓発という言葉も体の言いことをいって中身は洗脳だ。ピニオンの言葉を飾った台詞に対して、フランジのいう『体の良い降伏勧告だ』はまさしくそうだろう。
ストライカー『銀河同盟の理念においては、幸福とは、個人が全体に対する奉仕の採用対効果が、最大効率を発揮する状態と定義される。ゆえに、幸福は統率の安定度に比例する』
チェインバー『定義と結論に同意する』
チェインバーもやはり銀河同盟のシステムである以上、ヒディアーズという存在を利用する『強者という名の体制側が一方的な立場を守るために、他者を犠牲にする欺瞞システム』であることには変わりないと思われる。
幸福の概念は、筆者からすると、感情に根差すものだ。だからこそ、これさえあれば幸福と、簡単に位置づけられないのだと思っている。欺瞞システムと、地球人類の価値観との相違との差を表し、レドを葛藤させるのが今回の制作側の目的であったと思われる。
レド『もう黙れ……俺も、ここから降りなければよかったのかもしれない』
この台詞は、他の回への伏線になっているものと推察した。{/netabare}


第十二話
{netabare}
まず、レドが同盟の考え方より、地球の人々のために戦う理由にとぼしいのではないかという意見がある。控えめといってよい内容だが、ベベルや、生き別れた少年などの『弱者』を守る、エイミーを守る。人々を守るために、レドはガルガンティア船団を離れたのである。ヒディアーズの幼生を見た時も、ベベルや生き別れた少年の面影を脳裏で重ねている。つまり、『弱者』を守るために戦うというレドの行き着いた考えがある。切り捨てられてしまうものを助けたい、守りたいのである。
クーゲル中佐の姿を捏造したストライカーの思考は、クーゲル中佐から発した言葉や、ラケージが発した言葉からも汲み取れる。
ラケージ『弱者は強者に尽くす、それこそが、神の定めた摂理、だそうですわ』
そして、今回も海に捨てられていく『不要になった弱者』にベベルの面影を重ねているレド。実に用意周到に組み立てられている。四話辺りには既に、ベベルと捨てられた少年の話が出てきており、人々を通じて、レドは何を守るべきかを自覚するに当たって、何重にも刷り込んでいたことがわかる。ベベルの存在は、ずっとレドの心の中にあり、それは笛というキーワードで繋がっていた。笛を作り続ける理由は、廃棄された少年に繋がっており、無意識のうちにレドは人間性を求めていたのではないか。それが笛作りという行動に繋がっていたものと思われる。何より、笛を作り始めていたのは、四話よりもっと早い段階からであった。効率性と無縁の行動は、レドの人間性を差していたようにも思われる。話の水面下で、ずっと制作側は念入りに意識して制作していたものと推察する。レドが弱者切り捨ての思考を持つ同盟より、地球人類を優先するのは、実は当然の帰結であったように筆者は考えている。最初から地球人類側に立つ要素は下地にあったのだ。
チェインバーは、銀河同盟の機体と戦えるか、について。
チェインバー『ストライカーX3752は、現在、同盟の軍務の範疇にはない行動を遂行中。交戦対象として、認定は可能である』
この辺りも、視聴者の中には納得できない人もいて、低評価にしたり、それに賛同したりする人もいたように思われる部分である。チェインバーとストライカーは同じ同盟のシステムであるが、既に大きな差異があるからこそ、攻撃対象にできる。同一のものではない、という意味では、チェインバーのヒディアーズは人類か? についての推論と同じ考え方に辿り着くことができる。それは第十三話に引き継がれた伏線でもあるようだ。
レド『そうか、なら、俺は、中佐と戦えるか、チェインバー?』
チェインバー『その質問への解答は、支援啓発システムたる、当機の機能を超える。戦闘行動の方針策定は、いかなる場合も、これを貴官にゆだねるものである』
レドは、推論エンジンを搭載したチェインバーに訊ねている。これもレド少尉とクーゲル中佐が戦う時、チェインバーが交戦を是としない可能性があるからだろう。
チェインバーの奉仕対象は人間で、意見をするのはチェインバーであり、決定するのがレドである。この考えは、実はストライカーとチェインバーの決定的な差であり、同質のものではない理由となっている。人類は思考し判断する、ヒディアーズは知性を捨てているから同質ではない。人類みずからで思考し決定させないようなプログラムは、同質のものではない。それは第十三話で明確になる。 {/netabare}

第十三話
{netabare}
人類とヒディアーズの差。それは知性でありマシンキャリバーなどの文明の利器を使う側のもの。そう結論づけたチェインバー。どう考えてみても、ストライカーは人類の定義が、チェインバーとは異なってしまっている。
ストライカー『既に当機のパイロットは存在しない。だが当機は、クーゲル中佐の任務を継承し、代行している。すべて中佐の策定要綱を順守した上での行動である。この船団の社会形態は、当機を偶像とすることで連携し、機能するシステムとしてクーゲル中佐が構築したものである。既に当機は、単独の機動兵器ではない。現在では、共同体そのものが当機に依存し、当機を利用するユーザーである。彼らが求める安定した団結を実現し、維持するために、当機は、支配と統制のための圧力を提供し続ける。彼ら全体が繁栄と安息を獲得することで、当機は存在意義を達成する』
ストライカー『私は、人類支援啓蒙レギュレーションシステム、すなわち、神と呼ばれる存在である』
ストライカー『統率と支配を委任された私の思考判断は、私に従属する人類の総意である。よって現在の私は奉仕者ではなく、奉仕の対象に属している。K6821チェインバーシステムは、私と、私が統括する人類に奉仕すべし』
ストライカー『唯一絶対の圧倒的支配者が君臨することで、民衆は、思考判断の責務から解放される。レド少尉、貴官もまた、みずから思考し判断することを負担と感じていたはずだ。有意提言、崇拝せよ、服従せよ、私が統括する世界の一部となるべし』 
第十一話の伏線、レドの台詞に繋がっているものと思われる。みずから思考し判断することを負担と感じていたはずだ、とは……
レド『もう黙れ……俺も、ここから降りなければよかったのかもしれない』
という感情的になったレドの思考停止要求ではなかったか?
文明の利器を使う側であるからこそ人類である。思考し判断するからこその人類で、それを支援するのが対人支援回路である。レドのいう『判断か。俺が判断してお前が実行する。いつもそうだったな』
なのである。
チェインバー『懐疑提言、X3752に告げる。貴官の論理は破たんしている。思考と判断を放棄した存在は、人類の定義を逸脱する。貴官が統括する構成員は、対人支援回路の奉仕対象足り得ない』
使われる側、みずから思考し判断しない人類は、対人支援回路の奉仕対象足り得ないのである。チェインバーにとって、それは既に人類とは呼べないから、奉仕対象足り得ないのではないのか?
チェインバーにとっては、ヒディアーズのように烏賊の姿でなく、人類の姿をしていても、みずから思考し判断しないクーゲル船団の人々は同じようなものでしかないのかもしれない。
だいたい、ストライカーが自身を奉仕対象としてしまったら、奉仕するための対人回路として、理論破綻してしまう。逆転して、ストライカーが人類に奉仕される結果になる。
チェインバー『否定する。私は、支援啓発インターフェイスシステム。奉仕対象は人間である。神の名乗る存在に奉仕する機能はない。ストライカーは、プログラムの脆弱性を露呈した。パイロットが行動方針を誤れば、システムもまた、あのように論理破綻に至ると推測される。遺憾な実例である。破綻した個体は、対人支援回路の設計思想と、存在価値を危機に曝す。ストライカーの即時停止と、破棄を、最優先課題と認識する』
チェインバーとストライカーが戦う理由。ストライカーは『強者という名の体制側が一方的な立場を守るために、他者を犠牲にする欺瞞システム』が暴走し、搭乗員という中身がなくなっても、空っぽの機械仕掛けの推論エンジンが導き出した狂気の思考によって、ストライカー自身が体制側になり、人類そのものを奴隷化し、思考を奪い、判断を消してしまう怪物になってしまったからだ。
レド『俺は、どれほど虚しくて、空っぽのものを信じていたんだ? ただ崇めて、頼って従っていれば、大義さえあればいいと思っていた。それが、機械仕掛けの偽物でも、まるで見分けがつけられなかった』
空っぽや機械仕掛けというキーワードを使い『この台詞』を表現するために、クーゲル中佐は存在したのかもしれない。中佐とストライカーのシナリオの設定とかぶるからだ。
レドは洗脳が解けていたのである。
そしてチェインバーもまた、銀河同盟の作り出したは欺瞞システムから解脱する。
チェインバー『私は、パイロット支援啓発システム、あなたが、より多くの成果を獲得することで、存在意義を達成する。この空と海のすべてが、あなたに、可能性をもたらすだろう。生存せよ、探究せよ、その命に、最大の成果を期待する』
欺瞞の正体は、利己心であり、相手を犠牲にしてみずからを利する思考である。それを覆い隠すための『体のいい言葉』だ。それはフランジ船団に突きつけてきた言葉、
ピニオン『霧の海のピニオンより同胞へ。献身と協力こそが人が人たるゆえんである、フランジ船団はクーゲル船団に合流することによって、より大きな繁栄と平和を得るであろう。同胞の賢明な判断を求む……だってさ』
であり、レドの指導者たちが語っていた『戦士を讃えよ』と言いながら奴隷化していたことであり、ストライカーの幸福の理論である。対人支援回路の奥底にある体制側の本音によって、本当に何を選ぶようなことはなく、思考誘導されていたのだ。
レド『判断か。俺が判断してお前が実行する。いつもそうだったな。けど俺は、本当に何かを選ぶことを、一度もしたことがないのかもしれない』
思考誘導を捨てるとどうなるのか。それは利己心がなくなることであり、レドを使い捨ての駒にしないことである。レドをコックピットから切り離し、みずから戦うことである。
チェインバー『彼に支援は必要ない。もはや、啓発の余地はない。あとは、前途を阻む障害を排除して、私の任務は完了する』
本当の意味で、みずから思考し、判断することができるようになった=銀河同盟の奴隷から解放されることで、本当の人間と認識できるレドには、もはや啓発の余地はないと判断したのではないのか。
啓発という名の洗脳や思考誘導による、体制側に都合のよい結果に導く欺瞞行為は無用であり、人間の自立を是とし、啓発システムであることも否定した結果である。チェインバーはこれを是とした。
まさしく、チェインバーはみずから欺瞞システムであることをやめたと、筆者は認識した。
レドの戦士としての終わり、チェインバーもまた、銀河同盟の作り出した欺瞞システムから解脱する。エイミーもまた再確認する。レドがいなくなってわかったと。
エイミー『レド、私たちがついてる、私たちが一緒に戦う。貴方と離れて、やっとわかった。どんなにつらくても、私は貴方の傍にいたい。だから、だから帰ってきてっ。貴方が守ろうとしてくれた場所に。私たちのガルガンティアに』
レドの戦う理由がどうしても納得できなかったエイミー。しかしレドが単独で戦うことを選んだ時、エイミーは自身の本心に気づいた。こうして、雨降って地固まる。
レドはチェインバーと違いヒディアーズを人類と見なしていた。もはや戦う理由はないのである。 {/netabare}

総論
{netabare}悪かった点について
第一話にレド少尉の人物設定を寿司詰めにしたのは、あまり情報そのものが楽しくもないことであり、さらにいえば、その情報を開示する適切なシナリオが第一話に集中していたからではないだろうか。ただ、自由飲食をしたり、自由睡眠をしたりすることを訊ねるなど、他のシナリオに絡ませて説明の代わりにすることは可能であっただろう。視聴者は情報量過多になっていた部分を整理する機会が与えられず、一話は見過ごしがちになってしまった。自由飲食・自由睡眠などの『機械的戦士レド』の生活環境の変化について、会話からレド少尉自身の心情の変化で表し明確にしたほうがよかった、レドの精神的成長を描く物語であるのは明白であったからだ、というのが筆者の論拠である。いつ食事の指示が出るのか、いつ眠る指示があるのか、くらいは口にしたほうがよかったのかもしれない。
次に、ピニオンとレド、リジットとレドの対話回数を少し増幅し、心情の変化を濃厚にすれば物語の強度が上昇したのではないかというのが、筆者個人の見解である。幾つかレビューを読了した印象を基に判断を下すと、視聴者側の説得材料に欠けていたように思われ、結果指摘される面があった。また、誰がどの役を担っていたかを理解できていない視聴者が多かった。これもまた、台詞に頼り過ぎて、理解力不足に陥る人がいたからであると推察される。どうも視聴者は設定に対して『エピソード』を絡ませないとなかなか理解しにくいところがあるようだ。さらにいえば、複雑なメッセージを消化してもらおうと思ったら、二話から三話かけて大々的にクローズアップし、さらには伝えやすく噛み砕いていかねば理解は困難と推測される。その意味では、ワンクールアニメではなく若干多い程度が、ガルガンティアという作品の適正なボリュームだったように思える。『奥行きの理論』を活かしきれないことによる消化不良があったと認識している。『奥行きの理論』や『役割』についての説明はプロフィールの『どこに気をつけて書いているかについて』にあるので割愛しよう。

よかった点について
主人公補正や、自機の強いロボットに乗るという、違和感を無理に隠す設定ではなく、退化した文明の中でロボットを単なる強さの誇示として扱わない視点。機械的戦士レドが、生身の感情や人間性を得ていく過程を描いた視点。独自の世界観の設定を丁寧に制作しており、毎回少しずつでもその光景がカットとして用いられている点。登場人物が、推理小説における駒のように動かず、生身の思考に近い作りをしていた点。何より、人間性の本質を基軸として描いていた点であり、銀河同盟の思考回路チェインバーが、自身の考えで、体制側の思考から解脱したことである。{/netabare}

投稿 : 2013/08/05
閲覧 : 739
サンキュー:

14

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

長くみてたかった!

見終わって他の作品(進撃とか)を見てると、いかにこの作品が短い時間内で進めなければならなかったか、その駆け足ぶりが本当にもったいない!殆ど「忙しい人のための○分で分かるまとめ」的な超駆け足な回もあったぞ。
でも焼肉回も抜いて欲しくなかったし、ダンスだってやっぱりして欲しかった。つまりやはりもっと長くやって欲しかった。

いいキャラいっぱいいたなあ。
エイミーの滑空が毎回爽快でした。
次第に日焼けしながら言葉を覚えていくレド。
ピニオン、「髪垂らしたら途端に頭が冴えたこと言い出したわね。きっとヘアワックスが脳に良くなかったのよ」という海外の感想に笑った。
ロブスター娘も男前なことしながら言葉遣いがやたら丁寧でそそられた。
チェインバーの最期の演説は、背筋ビリビリきたよ。
そんな条件反射な感想ばっかりですが、本当に楽しかった。
しろぶち、いいじゃないですか。
全年齢で見られる素晴らしい作品のひとつ。
子孫でいいから続きしてくれ!で

{netabare}
レドが共存を見据えた探査研究についたのがまた前向きでよかったですね。
考えることを放棄して全てを組織に委ねていたレド。
ガルガンティアで様々な人たちにもまれながら染み込むように「生活すること」を知っていったレド。離れて宗教団の中に入った時、雨を見てスッと、ガルガンティアでの生活感を思い出す姿がすごく自然でした。
言葉をたくさん覚えて、いつかはチェインバーから卒業して働けるようになるのかなと思っていたけど。
"この空と海のすべてがあなたに可能性をもたらすだろう。生存せよ。探求せよ。その生命に最大の成果を期待する"
ブリキ野郎、の前のこのセリフはビリビリものでした。
{/netabare}

投稿 : 2013/08/02
閲覧 : 270
ネタバレ

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

自らの意志で選択し生きて行く事を描いたSF作品、13話の尺で良く仕上げたなと思います。【総合評価:76点】

2013年春に全13話で放送された作品。
Production I.G製作、『魔法少女まどか☆マギカ』や『Fate/zero』で有名な虚淵 玄 がシリーズ構成を手が手掛けているオリジナルアニメ。

最放送が終了した段階で一気に視聴しましたが、個人的な感想ですが視聴して良かったなと思える作品でした。
前情報からはロボット物とされていましたが、視聴してみるとロボット物として区分するのはちょっと微妙かもしれません。
ですので、ロボット物として視聴を考えていた方、またこれからこの作品をロボット物として視聴しようと思っている方にはもしかした向かないかも知れません。


大まかな物語を説明すると……

宇宙に進出した人類は『人類銀河同盟』を結成、宇宙生命体『ヒディアーズ』と争いを続けていた。
主人公は、その『人類銀河同盟』の少尉であるレド。
『ヒディアーズ』との戦闘領域からワームホールにて離脱する際に襲われ、搭乗機の『チェインバー』と共に陸地のほとんどが水没した地球に流れ着いてしまう。
戦争の為だけに生き、自身の存在意義に疑問を抱く事すらなかったレドは、ヒロインのエイミーを始めとする『船団ガルガンティア』で暮らす人々との出会いを通じて『全く違う価値観』触れ、人間らしさが完全に欠如したレドが戸惑いながらも人間らしさを徐々に取り戻す。
そんな中、『人類銀河同盟』や『ヒディアーズ』を巡る真実を知り、人々との交流で人間の心を取り戻したレドの苦悩を描いています。



植えつけられた『人類銀河同盟』の価値観と、ガルガンティアの人々との交流により新たに芽生えた人間らしさの間で苦悩する姿。
そして、植えつけられた価値観の上での判断ではなく、自身で考え築き上げた新たな価値基準を元に判断を下すまでの過程を良く表現できていたと思います。
まぁ、若干ですが表現不足と言えなくも無いですが、13話と言う尺を考えれば十分だと思います。

自らの意志で{netabare} パイロットを失ったAI、つまり {/netabare} 『人類銀河同盟』の無慈悲な価値観と対決する最終展開
第一話以降、ロボットアニメらしい戦闘シーンは無かった分、ラスト2話での戦闘シーンの印象を強くしていると思います。
そもそも作画のクオリティーは高水準でしたので、戦闘シーンは非常に良い出来でした。
{netabare} そして、戦争の為に生まれたレドが『生き方』を共に探してくれたエイミーを思い、自らの命を投げ打つ事に躊躇、その姿にチェインバーがレドの地球での成長を認め、彼を生かす選択を行うラストは非常に込み上げるものがありました。
レドのエイミーへの想いへの描写は若干薄めではありましたが、これもまた13話の尺を考えれば十分でしょう。 {/netabare}

2クールでもっと心情描写を細かくすればより良かったような気もしますが、まぁ13話と言う手軽さでここまで完成を見せたとなれば納得できますし、十分な高評価です。
虚淵 玄 から想像するようなエグイ表現や思想はこの作品では感じられませんが、全く違う価値観との衝突、自らの考えで選択していく事の重さを十分に表現できていまして良かったと思います。

小難しいテーマ性をSF作品として13話の尺の中に上手く纏めあげている作品だと思いますので未視聴の方、一度視聴してみて下さい。

投稿 : 2013/08/02
閲覧 : 943
サンキュー:

78

井村 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

ボーイミーツガール作品です。
主人公レドがエイミーに出会って少しずつ価値観が変わってくるのが良いです。

少し宇宙要素があるのが個人的には好きです。
ある秘密を知った時は驚きと少し怖くなりました。
設定というか舞台背景というか、気に入っている分、生かし切れてない部分もあるのでは?と思っています。

TVの最終話はあまり最終話らしくなく、OVAまできちんと見た方がよいと思ってます。

投稿 : 2013/08/01
閲覧 : 183
サンキュー:

2

ネタバレ

無料勇者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

作画クオリティ高いし、キャラの内面まで描いた良作でした

2013年春、一番の期待作です

■第1話
{netabare}始まって1分でかなり置いてかれそうになりました
宇宙でのバリバリ戦闘シーン&よくわかんない用語連発ェ

やっと宇宙空間抜けて謎の惑星、○○系第3惑星ね
うわ、作画めちゃくちゃクオリティ高!

期待は高まります{/netabare}

■第2話
{netabare}氷が溶けて海だらけになった翠星、に浮かぶ錆び付いた巨大ユンボ ガルガンティア、に乗ったチェインバーさん
質感見事です
美しいです

予想以上にロボアニメしてて、戸惑ったけど、異星間コミュニケーションも始まって、物語はこれからかな
{/netabare}

■第4話まで
{netabare}レドが地球の言葉を覚えてきた
やっぱり技術力の高い文明の人だし、頭いいんだなと思う

そして異なる文明の考え方の違いに戸惑いながらも、少しずつ理解しようとしてるのが、前向きでいいですね
{/netabare}

■最後まで
{netabare}はじめの頃と比べて、随分と印象が変わったような気がします。
はじめは、作画の質感なんかがいいなぁと思って楽しみに見ていましたが、だんだんとレドの内面を見る感じに。戦闘第一だったレドが、戦う意味を見失って悩むところ、よかったと思います。

チェインバーもロボットの枠を超越したお人柄、信念を感じましたし、本当に良作でした。{/netabare}

投稿 : 2013/07/31
閲覧 : 422
サンキュー:

13

カズくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なぜ?こうなった(?_?)

2012春、ガルガン、マジェプリ、ヴヴヴのロボアニメ3作品同時に放送するなかで一番、期待した作品

1話を見た!いきなりクライマックス!!ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ
作画も(;´Д`)スバラスィ
宇宙戦、地球でのガルガンティアのサビの表現、エメラルドグリーンの海!

これは、凄いゾっと。どんな展開が待ってるんだろう。
きっと、謎を解きながら宇宙にあがるのかな?


しかし、見るにつれ、????
面白くないとは言わないが、こんなにゆっくりしてていいの?
もっと早く展開進めないと完結しないよ?

やっとヒデアーズの謎が・・・
でも、もうすぐ10話だよ?

えっ、なんなの?これで終わり?
大規模の攻略戦は?宇宙での戦いは?

なんか肩すかしをくらった気分。

設定やキャラクターはいいと思う。ヒデアーズの謎も切なくていい。
最後もそれなりに盛り上がった。

でも、結局は辺境の地での小さな出来事で終わったような?

それが悪いとは言わないが、なんの解決も進展もしてないような???ただの辺境の1戦でしょ?

いまではヴヴヴのが楽しみです(´・ω・`)

投稿 : 2013/07/30
閲覧 : 251
サンキュー:

2

みきぽ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

エリート大学生が社会に投げ出されて挫折するお話

To: 自分
4時間前詳細
まどかマギカやサイコパスで知られる、
ニトロプラスのシナリオライター虚淵玄が担当した作品。

ワンクール物で非常によくまとまっています。
放送中に虚淵氏が出演したラジオで今作について語っていたのですが、
ガルガンティアとはどんな作品ですか? という問いに対して、
 -たとえるならば、超エリート大学卒業のハイスペックな学生さんが社会に出て挫折する話
と答えていたのが印象に残っています。まさに、その通りのストーリー。
まどかマギカに着手していたころから構想があったそうです。

作画も良く、ストーリーも良く、キャラクターも良いです。
しかし、「まとまりすぎた」ことが勿体無かったのかもしれません。
終了後に謎や不確定要素が残っていないので、考察する余地は他の虚淵作品と比べて少ないでしょう。
良い作品であることは疑いありませんが、
熱狂的な信者を作るような作品になるにはあと一歩足りない印象を受けました。

投稿 : 2013/07/30
閲覧 : 235
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1話前半に騙されるな!!

虚淵さんだから、船団全滅とかするのかな((o(´∀`)o)) とか思っていたからちょっと物足りない感じ・・(;´・ω・)笑
過度な期待はいけないね!!

でもふつうにおもしろかった!!(・∀・)
1話の前半をがんばってのりこえてください。
宇宙でバトルははじめだけです。

最後までみた結果
→チェインバーに惚れたああ(´Д`)(´Д`)!!

投稿 : 2013/07/27
閲覧 : 238

カミリス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

2期はあってもなくてもいい

まとめにくそうな題材を、1クールにうまく割り切ってまとめてる印象。最初は、なんかいろいろ放り投げて終わったなぁって思ったけど、2回目観てみると、意外とそうでもなかったかな。

結局気になるのは戦争の行く末とか歴史とかくらいだったから、そこら辺は何かで補完さえしてくれれば2期を作るほどではないんじゃないかなぁ。

続きが気になるといえば気になるし観たいといえば観たいけど、このままで終わっても別にかまわないないし。

とりあえずチェインバーさんかっけぇ。

投稿 : 2013/07/27
閲覧 : 211
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

丁寧に描かれたSF世界が素晴らしい。ロボットデザインが惜しい。

世界設定が(ありがちなPost apocalyptic物だが)素晴らしく、しっかりとSFしている(PCゲームのX seriesを彷彿とさせる)。

背景が描写の綺麗さにはっと気付く位に美しく描かれている
船団上の街や人々の生活が丁寧に描かれており、異世界感を強調している

ロボットのデザインが90年台前半の子供向けアニメっぽく、視聴者層を考えると少々勿体無い
このロボット達がとてもよく動くが、手足が短い上に長物の装飾も多くて動きを掴み辛く(今どちらを向いているのかも判り辛い)
速い動きの戦闘シーンはとても迫力があるが、上記デザインと速い動きが悪い方に作用して、今は勝っているのか負けているのか、戦況がとてもつかみ辛い

あからさまなハーレム描写や恋愛描写が少なく、より一般向けな内容と言える

音楽はちょっと古めのアニメ(90年代位)を思い出させられる懐かしさがあるが、作品にとてもあっている

鳴子ハナハル氏デザインのキャラクターはエロ可愛い

投稿 : 2013/07/27
閲覧 : 149
ネタバレ

adamu1 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

何を伝えたいんだ?

なにもかも中途半端でさっぱりワカリマセン。
当初の敵だったヒ〇ィアーズ?もとニ〇ゲンだったからってなにか問題?大佐なんかしらんけど?変な宗教?死んでる?んで?ロボットが?ん?は?

途中まで良かったから余計に腹立つ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

投稿 : 2013/07/26
閲覧 : 198
サンキュー:

1

ネタバレ

もずく0 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

面白かったが・・・

オリジナルアニメ

序盤~中盤は主人公が異文化に触れ、変化・成長を描いており、自分にとっては新鮮味がありとても楽しめた。中盤~終盤は疑問点が多く、もう少し深く描いてほしいと思った。

OP、EDなどは内容に合っていて良いと感じた。

以下、疑問に感じた点など
・レドが序盤に人間の海賊を大量に殺しているのに、元人間のヒディアーズを殺した時のショックの受け方が大きすぎる
・メルティがガルガンティアまで一人で無茶して飛んで疲れ果てていたのに、エイミーはクーゲル船団の上空にいたレドに会いに行き、その周りを飛び回っていたこと
・個性的なキャラが多いが、主要人物のサーヤの必要性が感じられなかった

総合的に見て面白かったので、その分詳細に描いてほしかった

投稿 : 2013/07/26
閲覧 : 220
サンキュー:

2

ちぇ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

かなり面白かった!

OP、ED共に良く、キャラもかわいいしストーリーも面白かった。全体的にバランスよく面白かったです。

投稿 : 2013/07/25
閲覧 : 240
サンキュー:

2

次の30件を表示

翠星のガルガンティアのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
翠星のガルガンティアのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

翠星のガルガンティアのストーリー・あらすじ

宇宙そらから来た少年、船団都市ガルガンティアと出会う
遠い未来
表面のほとんどを大洋に覆われた星、地球
宇宙で育ち
戦いしか知らなかった少年兵レドは
そこで初めて海を見た
広く、淡い翠に光る海
人々は巨大な船団を組み、
つつましくも生き生きと暮らしていた
通じない言葉
異なる習慣
レドは孤独な異邦人
だが、彼は一人ではなかった
ここで生きてゆくためになにができるのか
そして、なんのために生きるのか
翠の星で過ごす日々が、レドに問いかける(TVアニメ動画『翠星のガルガンティア』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2013年春アニメ
制作会社
プロダクションI.G
主題歌
≪OP≫茅原実里『この世界は僕らを待っていた』≪ED≫ChouCho『空とキミのメッセージ』

声優・キャラクター

石川界人、金元寿子、茅野愛衣、阿澄佳奈、伊藤静、大原さやか、小西克幸、寺崎裕香、手塚秀彰、早志勇紀、徳井青空、津田英三、星野充昭、保村真、小野友樹、杉田智和、藤村歩

スタッフ

原作:オケアノス、原案:村田和也/虚淵玄、キャラクター原案:鳴子ハナハル、 監督:村田和也、シリーズ構成・脚本:虚淵玄、メカニックデザイン:石渡マコト、音楽:岩代太郎、アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:田代雅子、ガルガンティアイメージ:岡田有章、設定考証・デザイン:小倉信也、プロップデザイン:常木志伸/村山章子、美術監督:栫ヒロツグ、美術監修・美術設定:加藤浩、色彩設計:田中美穂、3D監督:遠藤誠、3Dテクニカルディレクター:須藤悠、モニターワークス:吉祥寺トロン、特殊効果:村上正博、撮影監督:田中宏侍、編集:浜宇津妙子、音響監督:明田川仁、音楽制作:ランティス

このアニメの類似作品

この頃(2013年春アニメ)の他の作品

ページの先頭へ