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「翠星のガルガンティア(TVアニメ動画)」

総合得点
88.0
感想・評価
2869
棚に入れた
14400
ランキング
134
★★★★☆ 3.9 (2869)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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☆の総合評価
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翠星のガルガンティアの感想・評価はどうでしたか?

ぬぬ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

働き者のブリキ野郎

遠い宇宙で未知なる生物との長い戦争。
戦う事しか知らない主人公レドは撤退中にワープから弾き飛ばされ、着いた先は青き水の星。
そこはでは人々が海に浮かぶ船上で、協力し合い日々楽しく生きていました。
そんな船上の暮らしのなかで、レドは戸惑いながら自分の居場所を見つけ出し、人間らしさを取り戻していくストーリーです。
青い空の下、褐色美少女や愉快な仲間たちが元気いっぱいです。
観ているだけで日焼けしそうです。

虚淵玄さん参加作品ですが、それほど暗くなることは無いです。

安心してぜひ観てください。

投稿 : 2024/05/21
閲覧 : 92
サンキュー:

2

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

生きるとは何か

かれこれ10年近く前の作品ですが、今の作品と比較しても映像がとにかく綺麗で、背景もキャラクターもかなり力が入っている。
空の青さ、雲のリアルさやキャラクターの服装、服飾の細部までのこだわり、特に色使いが素晴らしい。

主題歌はOPEDともに名曲でした。
OPはアニメソングらしい元気のもらえる明るい曲で、EDはこの作品のテーマにあった落ち着いた感じの味わいのある曲でどちらもお気に入りです。

シナリオのほうも良かった
第一話の時点では戦闘シーンが目まぐるしく、なんだかよくわからないまま戦闘が終わった。
その時点では敵性宇宙生物と人類が戦争する話なのかと思ったけど、そうではなく、3話くらいまで見て第一話の戦闘シーンが意味わからんかった理由がわかった。
ガルガンティアの人々や、海賊の人物の掘り下げが不足気味で、もうちょっと掘り下げていたらもっと良かったかも。

{netabare}
・第一話で出てきた敵はどうやってあんな進化をしたのでしょうか?

・自分の命を投げ出してチェインバーの使命に協力したレドに対し、最後の最後にエイミーのもとに帰るか一瞬迷ったレドをパイロットとして失格だと言って退避させたチェインバーがカッコ良かった。一番の名シーンだったと思う。

{/netabare}

投稿 : 2024/02/04
閲覧 : 437
サンキュー:

26

ネタバレ

テングタケ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良作です

まずは何より美しい作画に圧倒されます。きらびやかな宇宙戦闘に始まって、美しい地球の大海原、錆びついた重厚な大船団など、まるで毎回が劇場版のような画面の美しさです。
また、登場人物に決定的な悪人というものがおらず、誰もが皆魅力的です。ジェリドのようなやられ役かと思ったパツキンも終盤魅せてくれます。
また、オープニングやエンディングでパンツ見せてくれるヒロインのエロ可愛さと言ったら。ツヤツヤなお肌が美味しそうです。キャラデザはエロ絵師で、なるほどという感じ。水着回やナイトクラブのダンサー回はちょっとあざとエロいですが、そこは目をつぶりましょう。
ストーリーは地球に落ちてきた宇宙人と人類の異文化ズッコケ交流物語かと思いきや、イカの化物が出てきたところから急展開、目が離せなくなります。
ネタバレになりますが、非人間的な受け答えしかできなかったAIの「くたばれブリキ野郎」は目頭が熱くなりました。
ロストテクノロジーを駆使する強大な敵に対して、主人公側も「とある科学の超兵器」を持ち出して決着をつけるというのはちょっと残念な展開。そこは仲間たちの知恵と勇気と団結で何とかして欲しかったところ。
あと、画面にかなり長い時間映っていたオカリナが大して意味が無かったのももったいないところ。何かストーリーの肝に使って欲しかったです。
オープニングもエンディングもノスタルジーを感じるアニメっぽさ満載でいい出来です。決してパンツが見えるからイイわけでは・・・。
ということでオススメの1作です。

投稿 : 2023/07/03
閲覧 : 160
サンキュー:

6

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

異文化交流×ロボット

戦いしか知らなかった宇宙で育った男の子が
翠星になった地球に漂流し
少しずつ成長していき人間味をましていく
成長物語といったところか
ロボットものだけど大変みやすくなんといっても
翠星になっている地球の世界観がすごく美しいんですよね
お金って?働くって?なんのためにいきる?
そんな当たり前でありふれたことを知っていくのとか
改めて考えさせてくれる作品でした

投稿 : 2023/06/18
閲覧 : 153
サンキュー:

6

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白いけど設定がやや勿体無い

ハイクオリティなSFアニメーションがウリの『Production I.G.』の手がけということもあり、開始冒頭の宇宙での戦闘シーンにまずは驚いた。当時としてはどこよりも上手く3DCGを使いこなしており、ヒディアーズと呼ばれる怪物やマシンキャリバーと呼ばれるロボットの重量感が損なわれておらず、通常アニメとの調和や壮大な宇宙を描写した美術背景も素晴らしい。
そんな劇的な宇宙戦争の最中、主人公・レドとマシンキャリバー・チェインバーは時空の歪みに巻き込まれて友軍と離ればなれになってしまう。

【ココが面白い:翠星となった地球という独特で美しい世界観】
レドとチェインバーが漂着した地球は、かつてあった陸地と文明が海の底に沈んだ水の星となっていた。青い海はあっても白い砂浜はない。見渡す限りの海、海、海……常夏のパラダイスのようでいてどうもそんな気分にはなれない異質な景色が、チェインバーの分析によって地球だと判明するまでの幕引き……第1話としての掴みはバッチリだと評する。
大地の代わりに巨大な船に足を踏みしめる地球人の代表──ガルガンティア船団員──の姿や暮らしは、現代から1、2歩後退しつつも海上に特化した独自の文明を築き上げている。その世界観がよく練られていて非常に興味深い。きっと主人公のレドと一緒に驚きの仕掛けや風習にドギマギすることだろう。
ただレドというキャラクターも中々の曲者だ。兵士として宇宙生物を殺すことを義務づけられていた少年に常識的な倫理観は持ち合わせてなかったのである。

【ココがひどい?:レド(宇宙軍人)と地球人の価値観の違い】
宇宙の軍人であるレドと船団員の少女・エイミーとでは先ず「やっつける」の意味合いが異なっていた。
{netabare}エイミーは「やっつけて」と頼めばレドがチェインバーを使って人質を救出し海賊を追い払ってくれると思っていた。しかしレドはチェインバーの超武装で海賊を1人逃さず殺してしまうのである。
確かに海賊は悪だ。人質には傷ひとつ付けずにそれを全て滅したことは、見方によっては称賛に値する。だが塵も残さず蒸発させるというまた凄惨な殺害描写を見せられたら普通の感覚ではこう思うだろう、「やり過ぎだ」と。
自分がレドに頼んでしまったことで悪人とはいえ決して少なくない人の命が摘み取られてしまった。この結果にエイミーは大きなショックを受けてしまう。海賊側も報復としてさらに大人数を送るという事態の悪化も招いてしまい、実に賛否両論が出そうなシーンだった。
レドの蛮行はこれだけに留まらない。病人の前で「なぜ弱い者は処分されないのか」と真顔で問いかけてきたり、遊ぶ子供を見て「この船に規律はないのか」と顔をしかめたり、チェインバーを働かせて自分はその監視以外何もしなかったり────海の上で平和で自由に、かつ忙しなく暮らす船団員とは相容れるのが難しい機械的な思考、効率重視の観点からくる批判や行動に角が立ってしまう。{/netabare}
だが見限ってはならない。物語を通してレドの価値観は徐々に変化していく。

【でもココが面白い!:レド(宇宙軍人)と地球人の異文化交流】
戦うことでしか存在意義を見出だしていなかったレドが、船団員との交流を通じて「生活」というものを学び、人間性を呼び覚ましていく。
“働く”って何だろう?“お金”ってどうしてあるんだろう?当たり前すぎて逆に言葉で説明しづらいものを感覚で、試行錯誤して掴んでいくレドの様子がなんだか可愛くて面白い。そしてその根本であり、各人によって様々に存在する“欲”を海中への探求心やエイミーへの恋慕として見出だしていくのである。{netabare}後半はクジライカをヒディアーズと同一視して船団を離れてしまうものの、その真意は「エイミーや船団を守ることにつながる」とあり、いつの間にか所属する人類銀河同盟よりもガルガンティア船団を心の拠り所とし、軍規を捨てて自分の感情で動ける人間に成長したところを見せてくれるのだ。{/netabare}

【他キャラ評】
チェインバー
マシンキャリバーと呼ばれるロボットにして、パイロットであるレドの啓発支援としてのAIを持つ彼もまた立派なキャラクターだ。ポジションとしては正に“相棒”と言ったところ。
第1話にして「生殖の自由」など固い表現を使えば言っていい言葉なのか疑わしい発言を杉田ボイスで多々するので必聴の価値がある。
{netabare}ベタベタではあるが、シンギュラリティを超えてレドを救う展開は大抵の人が目を潤ませるだろう。{/netabare}

エイミー
本作のヒロイン。小麦色の肌にバランスの良い肢体、ヘソ出し民族衣装と良属性マシマシ。
{netabare}特使という役を与えられたとはいえ、かなり根気強くレドとの交流を重ねており、健気である。
印象に残ったのは魚の干物を食べるところをレドに見せて安全なものだと教えるところ。一応チェインバーが翻訳機能を使って通訳を努めるが、序盤のレドと地球人には言葉の壁があり、それを打破する有効かつ大胆不敵な手段に押しの強さが伺える。
個人的にかなり好みな女性キャラクターだ。{/netabare}

ピニオン
{netabare}小心者な不良から一転、後半ではレドを唆して共にガルガンティア船団を離れてしまうなど物語を良い意味でかき乱してくれる。
本作も女性比が圧倒してるものの、こういった男性キャラにも一定の活躍があり、悪い意味で中途半端だけども様々な層にオススメしやすい。{/netabare}

【総評】
ジャンルへのこだわりを捨ててフラットな目線に立てば、序盤からかなり面白いと評せる作品。ロボットアニメとして観てしまうとユンボロという地球産のロボットが低スペック過ぎて、ほぼチェインバーの無双シーンしか見られず不満足になる。地球にとってマシンキャリバーはオーバーテクノロジーそのもの。それでモブロボをちぎっては投げる様は展開的に“なろう”に近いと言ってもいい。
しかし宇宙からやって来た少年と常夏の世となった地球の少女たちで織り成すSFヒューマンドラマ──とりわけジュブナイルとして見れば中々の出来だ。そしてそのジャンルとしてはやはりチェインバーに大きなオリジナリティを感じる。
男性(アンドロイド)でも女性(ガイノイド)でもない正に“機械”という第3の性別を持ち、レドとエイミーの両者を通訳で繋げる。軍機としてのお堅さが時としてコミカルにも描かれており、観てて飽きが来ない。数少ない戦闘シーンも全て映えている。本作には欠かせない存在だ。
終盤のシナリオは“虚淵”節がよく効いている。{netabare}『魔法少女まどか☆マギカ』や『仮面ライダー鎧武』でもあった“化け物の正体は人間である”展開。亡くなった人材にいかにして代わるか頭を悩ます鬱要素。そして功利主義の枠組みを強引に当てはめようとする強敵が登場し、文明を衰えさせた地球人を“支配”するか“共存”するかの価値観が衝突する──虚淵氏らしい目を見張る展開がSFを題材に広げられている。これらが好みでもあり、最後まで楽しめた。{/netabare}
ただ虚淵氏が手がけ、宇宙での戦いを最初に描写した割には結末含めて地球のある大海原で起きた話──と小さくまとめてしまったのは勿体無さを覚える。
{netabare}人類が2つの生存戦略を練って宇宙に進出したという壮大なSF設定が大きくは活かされておらず、とくにヒディアーズと人類銀河同盟の宇宙戦争は最後まで描かれることはない。つまり序盤でスペースオペラも匂わせておきながらその要素が皆無という悪い意味での裏切りをしてしまったのである。{/netabare}
もっと尺を用意して宇宙戦争の部分も掘り下げればロボット物としても面白い作品になっただろう。
そういう意味では続編となるOVA「めぐる航路、遥か」に大きな期待を寄せていたのだが……そのレビューはまたの機会にしたい。

投稿 : 2023/04/17
閲覧 : 616
サンキュー:

16

ネタバレ

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

他人におすすめしやすいロボットアニメ

宇宙空間に生存圏を築いた銀河同盟と呼ばれる場所に所属する少年レドと、氷河期を乗り越え、海のみになってしまった地球で暮らすエイミーの二人が、本ストーリーの根幹を担う主役。

銀河同盟を脅かす宇宙生命体ヒディアーズとの大規模戦闘により、パイロットとして登場していたレドは、ワームホールでのワープの最中、ヒディアーズに襲われ、帰還目標の座標とは全く違う所に飛ばされてしまう。
海中より引き揚げられたロボット「チェンバー」は地球にて生存圏を築いていた大船団ガルガンティアの格納庫の中で解体されようとしていた。しかし、未知の技術で作られたそのロボットはナイフの一枚も通ることなかった。
解体に携わっているピニオンという男と仲が良かったエイミーは、運悪く、チェンバーの中で覚醒した男に人質に取られてしまう。その男こそレドであり、後に彼は大船団ガルガンティアの生活や考え方、そして生き方を学んでいく。
というのが大まかなストーリー。

本作品の良い所はまさに、「めちゃめちゃ王道」これに尽きる。

設定こそ少しトリッキーではあるが、作品として、アニメとして、物語として非常に分かりやすい。キャラクターの心理描写や行動原理にも矛盾点がなく、かといって難しくもない単純明快さが、この作品が「他人におすすめしやすい」という一因だ。
主人公の成長劇としても、とてもすっきりとした終わり方になっている。そこも自分の中でプラス要因の一つ。

そしてロボットアニメとしてもおすすめできるというのはまさに、「機体数が少ない!それも圧倒的に」という所だ。

「ロボットアニメはロボットの数が多くて覚えられない」
「誰がどの機体に乗っているか分からなくなる」
そういったロボットアニメの弱点を克服してると言ってもいいぐらい、本作品ではロボットの数も少なく、名前も覚えやすい。
そういった意味で、ロボットアニメ初心者にもおすすめできる作品だなと思った。

ただし、ロボットアニメに慣れ親しんでいる人達には逆に王道過ぎて、展開もありきたりだと感じると思う。ただし本作品は、「ロボットアニメの入門編」としては満点レベルの素晴らしいアニメである事には間違いないので、非常におすすめである。ぜひ一度、おすすめしてはいかがかな?

投稿 : 2023/02/16
閲覧 : 203
サンキュー:

5

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新SFスーパー英雄(?)列伝93

とにかくチェインバーが良かったですね。
あの「くたばれオタク野郎」(グサッ)いや、違った「くたばれブリキ野郎」のセリフにはスカッとしました。
未来の地球が海に覆われた世界という設定は、ケビン・コスナーのウォーターワールドが有名ですが、あの作品みたいな結果にならなくてホントに良かったです(おいっ)
なんせ、ゴールデンラズベリー賞(最低作品賞、最低主演&助演男優賞、最低監督賞)を受賞してますからねぇ(汗)

第1話冒頭の戦闘シーンのイメージで観ると、地球に飛ばされてからのギャップに戸惑うかも知れませんが、ファーストコンタクト物としては、言語が通じないあたりを丁寧に描いてますし、前半のゆったりとした進め方はほのぼのとして面白かったですね。

後半はちょっと急ぎすぎた感じはありますけど、ラスボス(?)に同じマシンキャリバーとの対決を持ってきた事で盛り上がりました。
この世界では無双状態だったチェインバーがいるため、レドがピンチになる展開が考えられなかった点が弱かったのですが、これでその点も解消されましたし、あのラストにつながったと思います。
(まあ、チェインバーがずっといる、その後の展開も観て見たかった気もしますけど)
ただ、ヒロインのエイミーが後半空気だったような(おいおい)
宇宙を二分する闘いの行方はどうなったのか?とか気になる点もありますが、あくまでこの作品はレドという主人公の成長の物語なんでしょうね。
それであれば、庇護者であるチェインバーとの最終回での別れも必然ですし、色々突っ込みどころもありますがよく出来た作品だと思います。


チェインバー
「私は、パイロット支援啓発インターフェイスシステム。貴官がより多くの成果を獲得する事で、存在意義を達成する。」

投稿 : 2022/11/24
閲覧 : 209
サンキュー:

9

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

殆ど戦闘はないロボットアニメだけど面白い

ジャンルとしてはロボットアニメながら、それまで戦う事しか知らなかったレドがガルガンティアで人の温かさに触れ、徐々に馴染んでいくヒューマンドラマという印象。

見返してみると、序盤と中盤、そして終盤でのレドの変化に気付かされます。最初は相棒のチェインバー相手は標準語ながらエイミー達には片言でなおかつ肉や魚を食べるのに抵抗を覚えていた。言葉が通じないがゆえにチェインバーを通じて意思疎通をしたりという感じだったのが回を重ねるごとに普通に会話をし、ピニオンからご馳走された肉や魚を食べていたり、なんてことない日常なんだけど、これがクライマックスに生かされている。

ロボットアニメながら戦闘シーンは少なく、メインはガルガンティアに流れ着いたレドが、そこで過ごす平和な日々。でも退屈というわけではなく、ほっこりさせられるものがあり、例えばグレンラガンの前半でのカミナとシモン達の茶番が好きなら楽しめると思う。

終盤は雲行きが怪しくなるが、レドの決断にガルガンティアの人達も協力する展開は熱く、クライマックスでのチェインバーとレドのやりとり、チェインバーが最後に自身に対してピニオンが付けたあだ名を使ったりと彼もまたレド同様に成長していたんだなということが伺えて目頭が熱くなるものがありましたね。

いや〜良いアニメでした。

投稿 : 2022/09/13
閲覧 : 235
サンキュー:

15

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

秀逸なAIものSF。人間性と友情の獲得。そして、美しい絵とエロ可愛いヒロイン。

 配信サイトが2022年5月現在バンダイチャンネルの有料しかないので記憶で書きます。

 本作は1クール13話の話ですが(アフターストーリはありますが)、起承転結の構成が素晴らしくて、今ネットの情報を見るまで2クールだったと錯覚してました。

 先にいいますが、作画というか画面全体が素晴らしかったですね。気を抜いたような作画もないし、ディストピアのウオーターワールドの地球を丁寧に描写しました。

 キャラデザ、キャラの作画も美しかったです。なお、キャラデザ原案の鳴子ハナハルさんはアダルトコミックでも絵が美しくて有名な方ですね。美しすぎてオカズにならないという評価もあるくらいです。
 このムッチムチで肉感的だけど健康的なキャラデザはアダルト出身だからこそかもしれません。
 チェインバーはフルメタルパニックのアルと重なります。

 ストーリーの説明は再視聴していないので不正確なのでしませんが、本作のAIものSFとしての秀逸さは、何といってもレドとチェインバーとの友情につきます。まるで2人とも機械のような存在だった戦争の道具が、海だけになった地球に降り立つことで人間性を獲得し、そして友情をはぐくみます。

{netabare} この人間性の獲得こそが最後の…たしか「くたばれブリキ野郎」でしたっけ…につながります。レドを理屈をつけて機体から放り出して相打ちに持ち込みます。これは本来の役割としては暴走でした。でも、レドの生存を優先しました。

 一方の敵はパートナーたる人間が死んでおり、AIが出した結論が人間社会を管理するために神になることを選択します。
 私が好きなビートレスにも通じるテーマですね。人間とAIは共に信頼してこそ発展するということでしょう。
 この違い…人間とAIとのパートナーシップこそ本作のテーマであり見どころですね。

 あとはホタルイカじゃなくて、クジライカ…でしたっけ。あれが新たな知性体として描かれていましたね。海だけの地球になった結果の生命の進化ももう一つの設定としてありました。
{/netabare}

 取り残された海で覆われた地球で暮らす人々の生活と思惑と戦い。丁寧に設定されていて、かつストーリーもキャラもほとんど無駄がなく物語の密度が半端ではありません。

 なんといってもヒロインのエイミーのエロ可愛いこと。素晴らしいですね。EDの画像の秀逸さは是非ユーチューブ等でご確認を。

 あー見返してもっとちゃんとレビューしたいですね。本当にサブスクの仕組みは何とかしてほしいです。機会があれば再レビューしたいです。

投稿 : 2022/05/10
閲覧 : 518
サンキュー:

22

camuson さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

印象度:94

場面は宇宙空間での人外生物との苛酷な死闘から始まります。
ロボットものです。
設定としてはマクロスFのバジュラとの戦闘を彷彿とさせます。

宇宙生物との戦闘は劣勢となり、
ギリギリまで戦っていた主人公も撤退命令に従おうとしますが、
逃げ遅れ、空間の歪みに捕らわれ、
搭乗ロボットごと幾光年を隔てた水の惑星に飛ばされてしまいます。

そして第1話の最後になりますが、
ロボットの人工知能が主人公の現在位置を解析して放った、
この作品の世界設定が明かされる言葉に、
ガッツリと心を持って行かれました。


――確定。
該当データは1件のみ。
太陽系第3惑星地球。
これまで記録においてのみ存在を示唆されてきた
人類発祥の星である――


第2話で、主人公は、陸地がなくなった地球で船上生活する人類に合流し、
宇宙空間で戦うためだけに生まれ育ってきた主人公と、
海の恵みの中で人間臭い暮らしをする地球の人々との交流が始まります。

このスケールの大きな話が、1クールでは短すぎると思うのですが、
その分、無駄がなく、密度の濃い内容になっています。
中だるみもないまま、終盤、適度に予想外の展開もしつつ、
それでも表層的なハッタリはあえて自ら禁じ手としたのか、
至極まっとうで、正攻法で、きれいに収斂したエンディングを迎えます。

とてもすがすがしい気分になりました。

投稿 : 2022/03/29
閲覧 : 253
サンキュー:

7

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1話で引き込まれる。圧巻の映像美と"人間"を描いた壮大な物語。

~あらすじ~
舞台は宇宙。人類は人型機動兵器に乗り、異形の怪生命体ヒディアーズと種の存続をかけた戦いを続けていた。主人公の少年兵"レド"は、人型機動兵器"チェインバー"と共に時空の歪みに呑み込まれ、辺境の惑星"地球"に漂着し、ガルガンティアと呼ばれる船団でそこに住む人々との共生を試みる。
戦うことしか知らなかった少年の成長の物語。

物語が抜群に面白い作品でした。

「人間とは」という大きなテーマが描かれている今作品。13話構成という短いターンの中に見事にまとめられていたと思います。

人間の、強い力を手にした途端弱者を虐げようとする気持ちや、力を独占しようとする気持ち、その力を奪おうとする気持ち。
人間の脆さや愚かさ、力を手にするために人同士で殺し合う"戦争"という行為を描いた作品でもありました。

鬱作品で有名な虚淵玄さんが原案担当、テーマも重いのでやはり鬱っぽくはありますが、作画がとても美しいのでだいぶ緩和されています。

海や銀河道、空を飛ぶ描写は、自然の美しさ、生きる活力が描かれていて、戦うという行為とは対象的な美しさを感じました。

ロボアニメでもありますが、ロボでの戦闘シーンは少なめで初心者でもかなり見やすい作品と思いました。
大きなテーマを綺麗にまとめ、作画は美しく、主人公の心の変化も丁寧に描かれていて、とても素晴らしい作品です。

もう少し深堀出来そうな事もあったので、2クールものとして見たかったという要望だけ書き残して置きます。チェインバーに幸あれ。

投稿 : 2022/01/25
閲覧 : 307
サンキュー:

19

レド少尉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

翠の星で過ごす日々が、レドに問いかける

知名度の低すぎる名作
OP、EDも作品とマッチしていてとても良かった
青空や海の描写が非常に美しく心惹かれました
90点👍

投稿 : 2021/12/12
閲覧 : 299
サンキュー:

2

ネタバレ

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

OVA2作を含む感想です。

宇宙で生まれ軍隊育ち主人公の少年は、宇宙での戦闘中にトラブルに合い、滅びたと思っていた地球に不時着する。地球には人類が生存し続けていて、海の上でいくつもの船を繋げて大勢で生活していた。宇宙の事、地球の事、同じ人類なのにお互いの事も全く知らず、最初は警戒し合いながらも、時間をかけて理解していく事になる。物語の後半には謎が次々と明らかになり、最後まで観た感想としては、独特の世界観や厳しい現実に立ち向かう人々の姿、友情、仲間の結束など結構心に響きました!

投稿 : 2021/11/14
閲覧 : 297
サンキュー:

2

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

感想

ロボットバトルなのかなぁって思ったら
ちょっとちがうのかなぁ

1話はバトルしてたけど
そこで{netabare}仲間を助けようってして逃げおくれたレドが
どこかほかの場所に行っちゃって分らなくなったんだ

そこはレドたちとちがうことばをしゃべる人たちがいて
レドはよく分からなくってエイミーを人じちにして逃げたの

ことばが通じないし
なんだか分らないところに来ちゃったら
こんな感じになっちゃうのかも。。
それに今までバトルしてたんだし。。{/netabare}

2話目は{netabare}そこが地球だったって分って
ちょっとおはなしもできるようになって
協力したほうがいいかもって
おそってきた海ぞくをやっつけちゃった

なんだかみんな殺しちゃったみたいだけど
強いのがみんなに分かったけど
それって本当によかったのかな?
みんなにこわがられちゃったかも
{/netabare} 
おはなしを書いたのが
まどマギとかサイコパスを書いた人とおんなじみたいで
もしかしてまた暗いおはなしになってくのかな。。

バトルとかあまりなくって
あんまりむずかしくなくって
感動するおはなしになるといいなぁ☆

3話目
{netabare}
レドはガルガンティアの人たちのかんがえてることが
やっと分ったみたい

できるだけ人をころさないようにって
それでもちゃんと勝って
みんなからありがとうって言われて
レドもありがとうって。。

ちょっとガルガンティアの人たちとレドの
気もちがつながったみたいで
さいごにゃんは泣いちゃった^^
{/netabare}

4話目
{netabare}
今週は生きてるってどうゆうこと?って
考えちゃうおはなしだったね
必要がないものっていらないって思っちゃうけど
じゃあ自分は必要なの?って。。そんなおはなしだったと思うなぁ

ベベルはずっと部屋にいて
みんなのために何かしてあげるってできないけど
生きつづけてきたから
きっと今までそうゆうこと考えてきたのかな。。

姉さんはボクを必要としてくれている。。
何よりもボクにとってボクが必要だから。。

そのあとレドがなにか思い出したみたいで
きっと好きだった誰かが消されちゃったのかな。。

またなみだが出てきちゃって。。

さいごにレドが
「もう少しこの星のことを知る必要がありそうだ」って
それでロボットが
必要ない。。本体と合流する。。とかって

にゃんはよく分からないケドそれが本当だったら
本体がむかえに来て
そのあと地球の人たちはいらないから消されちゃうのかなぁ

そしたらそのときって
みんなと仲よくなったレドが
地球の人たちのためにたたかったりして。。

そんなことがなければいいけどなぁ。。
{/netabare}

5話目
{netabare}
今週はサービス回だったのかな^^
感動したりってあんまりなかったけど
上まで女の子3人が競争したとき
とってもきれいだったね^^

レドもだんだんとみんなに受け入れられてきたみたいで
うれしいナ♪
さいごにパーティがレドのためにって
なんだかもっとうれしかった^^

お話しはだんだんレドがみんなと仲よくなって
レドが少しずつかわってゆくのかな。。
明るい感じでいいなぁ♪

このままずっとつづくといいけど
みんなととっても仲よくなったら
そのうちみんなとお別れしないといけないときがきたら
とっても悲しいお話しになっちゃうかも。。

でもそれまでは
このままつづいてほしいなぁ☆
{/netabare}

6話目
{netabare}
お金のつかい方もお仕事も見つかって
ちょっと女の子のことイシキしちゃったかな^^

光のとばり
笛の音
エイミーのおどり
きれいでやさしい感じがよかったなぁ♪

そうやってだんだん
みんなみたいになってくのかなって思ってたら
とつぜんヒディアーズ。。って
どうなってるの!?

またバトルとかはじまるのかなぁ。。
{/netabare}

7話目
{netabare}
やっぱりあのイカってヒディアーズの仲間みたい
だけどクジライカたちは
こっちが何もしないとおそってこないみたい

レドはそれでもたたかおうってしてて
にゃんはたたかわなくっても大丈夫なら
たたかわないほうがいいって思うけど
ガルガンティアのみんなもそう思ってるみたいだけど
レドはやっぱり1人でもたたかうって。。

それでイカたちの巣にはお宝があるみたい
それをサルベージしようってゆう人たちはガルガンティアをはなれて
レドといっしょに行こうってするのかな。。

これからどうなるのかなぁ
もしレドがゆってることってほんとなら
レドは正しいことしようってしてるんだし
ガルガンティアの人たちもかんがえてほしいけど。。

でも
もしイカたちが何もしないんだったら
レドがかんがえた方がいいのかなぁ

だってあんなにたくさんの大きなイカがいて
レーザーでいっぺんにやっつけられなかったら
一匹ずつたたかってる間に
船がやられちゃうかもでしょぉ。。

来週も見てみないとね☆
{/netabare}

8話目
{netabare}
船団長が死んじゃってたくさんの船がはなれてくみたい
レドも行っちゃう。。
エイミーはレドが好きでほんとはいっしょに行きたいみたい

レドはヒディアーズとたたかうためだけど
それってほんとはエイミーとベベルを守るため(ぐすん。。)

リジッドさんもガルガンティアのみんなを守りたい。。って

好きな人とはなれちゃうなんてさびしいね
またいっしょにいられるといいなぁ
{/netabare}

9話目
{netabare}
深海の秘密ってちょっとドキドキしながら見てた
かんたんにやっけられてたくさん殺しちゃった。。
ちょっとほっとしてたらヒミツが分かって。。

なんだかあのアニメ{netabare}「新世界より」{/netabare}みたいで
にゃんはそんなにびっくりしなかったけど
今までたくさん殺してたのが人間だったの?

レドの気もちがイタイのよく分かった。。
なみだ出ちゃった。。
でもレドはこれからどうすればいいの?
{/netabare}

10話目
{netabare}
悲しいおはなしだったね。。
どうして人間どうしでたたかわないといけないの?

人間は頭がよくなって
ヒディアーズは体が進化して
今はもうぜんぜんちがう生き物になっちゃったのかな
ヒディアーズと話すとかってできないくらいになっちゃったのかな?

レドはチェンバーと話して
ちょっと考えがかわったのかな。。
またたたかうのかな。。

そう思ってたら
レドの仲間が来たみたい
ぅわぁ。。どうしてレドがなやんでるのに
こんなときに。。

レドはどうなっちゃうのかな?どうするのかな?
{/netabare}

11話目
{netabare}
レドはクーゲル中佐と会えてよろこんでたね
ほんとはまた仲間と会えてよかったぁ。。
なんだけど。。

クーゲルさんって
地球を銀河同盟みたいにしようってしてるみたいで
でもそれって自由がなくなることかなぁ
レドはおわりのほうでモニターにうつってたエイミー見て。。

レドはクーゲルさんとちがって
ガルガンティアの人たちといっしょにくらして
みんなの気もちとか考え方とか分かるようになったから
きっとなやんじゃうんだろうなぁ。。

レドはこのままクーゲルさんについてくの?
それともクーゲルさんにお話しして
ガルガンティアはほうっておいてもらうとか。。って
だめかなぁ?

でもにゃんは戦争とかだけはやめてほしい。。
でもチェンバーはレドのゆうことより
もっとえらい中佐の命令とか聞いちゃうかな?
だったら戦争にはならないのかな。。
{/netabare}

12話目
{netabare}
いつもはガルガンティアたのしみで
1番はじめに見てるけど
今週はなんだか見るのがこわくって
あとになっちゃった。。

やっぱり戦争はじまっちゃったね
レドがみんなのために
中佐とたたかうって決めたときはうるうるしちゃったけど
戦争はじまったらたくさんの人が死んじゃうんだろうなぁ

でもさいご
中佐ってもう死んでたんだよね。。
えっ!?それってどうゆうこと?

来週はどうなるのかなぁ。。
ガルガンティアの鍵ってなにかすごいことがおきるのかな?
あんまり悲しいおはなしにはなってほしくないね。。
{/netabare}

13話目 TV最終回
{netabare}
いいおはなしで
レドが泣いたときにゃんもないちゃった^^

だいたい思ってたとおりのおわりかただったけど
レドはみんなのために死んじゃうのかなぁ。。って
だったらやだなぁ。。いきててほしいなぁ。。って
思ってたから

チェンバーが主役になるなんて思わなかった^^
「くたばれブリキやろう」ってちょっとわらっちゃった
でも
かっこよかったぁ(ぐすん)

レド。。
ガルガンティアに自分のいるところが見つかって
よかったね☆
{/netabare}

投稿 : 2021/06/15
閲覧 : 1956
サンキュー:

270

まつはや さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界観がとにかく素敵 ロボは控えめ

最初に断っておくと一話Aパートのような戦闘シーンは終盤まで殆どないです。また、宇宙での戦争の掘り下げを深くすることもありません。この物語の軸はあくまで「主人公の成長」「水上船団での暮らし」だからです。
ただ、ロボットが必要ないかと言われたらそうではないです。主人公が搭乗するロボット。チェインバーは物語に欠かせない存在となっています。

まず1話が良いですね~目が覚めると全くの未知の土地、言語、人々。最後のシーンは音楽と絵が相まって鳥肌ものです。これ以上ないくらいにわくわくしますね!

このアニメの魅力の1つはその独特の世界観です。
暮らし、食べ物、道具、などの描写が丁寧なので、本当にこの世界が存在するかのように思えてきます。
自分もここで暮らしてみたい!と思いますね。
退屈と言われることもある前半部分ですが、自分はかなり楽しめましたよ。

主人公も良いです。軍人として育てられてきた主人公が船団の皆と交流し打ち解けていく様子はとても微笑ましいです。
話が進むにつれて肌が日焼けしていったり、どんどん現地の言葉を話せるようになっていく描写も丁寧で良いですね。

というより不快なキャラクターがいないです。
皆それぞれの考えがあってそれぞれ一生懸命に行動しているという感じがします。鳴子ハナハル先生のキャラクターデザインも可愛いくて、物語に華を添えています。

個人的には何度も見返したいくらい好きなアニメです。

投稿 : 2021/04/17
閲覧 : 591
サンキュー:

20

たにぐー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

内容が入ってこん

鳴子ハナハル先生のキャラデザがとてもエッチでした。

情報によるとそういう系の作品も書かれてるとのこと。

気になった方は是非チェックしてみてね!

私はすでにお世話になっていますw

投稿 : 2021/03/17
閲覧 : 360
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

formula taker

高評価みたいなのでロボアニメで育った者としての意見をば。私ごときの意見でこの作品の評価が覆ることはないでしょう。なのでロボSFアニメとして観た観点から心置きなくブッ叩きます。

虚淵氏お得意の〇〇かと思えば〇〇だったというやつ。最小の結果で最大の効果を出し続けるエリートサラリーマン。各ジャンルで愛されてきた「お約束」を雑に使い潰し、また他のジャンルに移っては先人の積み重ねを食い荒らしていく焼き畑農業。アニメなんか作らずにもっと大きなビジネスやればいいのにとすら思う。

しかし虚淵氏の発想にはいつも驚かされる。これって内容はラノベでよくある「ぼっちが打ち解けて頼りにされてチヤホヤされる話」。そしてそのガワとして「ファーストコンタクト(以下FC)」を持ち出してくるとは!アニメばかり見てたオタクには出来ない発想。様々な表現媒体に触れてきたであろう氏ならではの突飛かつ柔軟な発想。アイデアマンとして評価するなら虚淵氏は紛れもなくアニメ界の至宝。FCを使えば自然とSFやらロボがついてくるってだけ。

ここにはホントに度肝を抜かれました。ロボアニメやSFアニメが苦手でもこれは観れるってのは至極当然。本作品はロボアニメやSFアニメではないからだ。本筋はよくあるやつの焼き直しでガワだけ差し替える彼のいつもの手法。こう書くと悪口に聞こえるが、そもそもこの程度すら出来てない作品の多いこと。換骨奪胎どころかパロディすらも上手くない。パクリ云々とか言うつもりはない。そもそもエヴァだってまどマギだってパクリ。今の時代は組み合わせを楽しむしかないってのを氏はよく熟知している。

チェインバーの外観を見ればロボが主役ではないと一目でわかるダサさ。だが見進めていくうちに愛着も沸きカッコよくも思えてくるギリギリ感を攻めたデザインの妙。装甲の質感。洗練されたUI。絶妙なスケール感の全長設定が没入感を高める。巨大ロボではダメなのだ。背景美術も素晴らしい。世界観の演出が作品評価に多大な貢献をしているのはもう誰でもわかる。SFでは宇宙空間に彷徨う宇宙船の閉塞感を使って表現する様々なものを、海に浮かぶ船にすることで重くなりすぎないようにしているのも巧い。

絶賛も当然の高品質な作品。アニメ史に残る傑作であることにはなんら異論はない。『SFロボアニメとして観なければ』。


パイロットとAIの役割が通常と逆なのもいつもの逆張り。ただこれのせいで少しづつズレてくる。SFのお約束を楽しみたい層以外はどうでもいいでしょうからビジネスとしては好判断だとは思いますが。

ロボSFアニメとして観れば最終話がヒド過ぎる。
お約束の醍醐味の中でも最強クラスだから使いたいのはわかる。

・「ラスボスが実は死んでて戦ってるのは思想継承した無人機」
・「AIの独断でパイロットを強制排出、その後単騎特攻」

これをなんとまあー、雑な使い方しますこと。
大事なお宝を踏みつけられた気分でした。

実際最終話が違えば並程度でしたが、ここまでSF好きを馬鹿にするような雑さを見せつけられたら支持は出来ません。せめて一個づつ二回に分けて使うとかしてくれたら。後者についてはそもそもパイロットよりAIが人間臭い設定の時点でSFとしては破綻してるんですよ。これは機械的で非情で合理的な判断しか出来なかったAIがパイロットと色々積み重ねていくうちに人情的で非合理的な判断をしてしまうようになるってのがキモなのに。ただのバディもので相方が死んだってだけの安っぽいお涙頂戴でしかない。いやまあそういうふうに使ったんでしょうけどね。お涙頂戴は必要だし意図的にそうしたってのは今振り返って考えたらわかるんですけど、観た瞬間「は?」って声上げてマジでキレました。

自分は嫌いだが他人には勧められるという稀有な作品ではある。

投稿 : 2021/02/21
閲覧 : 373

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

戦うことだけが人生じゃない

ジャンルはロボットSFアニメ。
全13話+OVA2話という構成になっている。
掴みが良かったので、すんなりアニメに入ることができたし、続きが気になるようなストーリーだったので飽きることもなかった。13話という短い話数で、濃い内容をよくまとめたなと思ったし、尺不足で最後に詰め込みましたみたいにならなかったところも良かった。良い作品だった。

投稿 : 2021/02/02
閲覧 : 271
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

主人公はチェインバー<追記;TV未放送分>

ヒディアーズと戦う人類銀河同盟のレド少尉。
戦いの最中に空間転移により翠星(失われていたと思われていた未来の水惑星地球)へ。
ガルガンティアのエイミーたちとのふれあいの中で、レドは徐々に人間らしい感情を取り戻していく。

このアニメの良い点は、雰囲気の良さ。
日常パートであるガルガンティアの生活は、コミカルな場面や艶やかな場面を交えながら生き生きと描写されている。

そして9話の謎解きを経て最後の戦い。
マシンキャリバーチェインバー、おいしい所を全部持って行ったような・・・・・。

エイミー、その清楚なる明るさは近年のアニメヒロインの中では稀有の存在である。

<追記;TV未放送分>
{netabare}14話はリジットの初恋ってところかな。
あの頼もしい船団長があんなにウブ。
そんな時代もあったって言うことだ。
あの人は消息不明だけど、いつかどこかで会えるかも。

15話はクーゲル中佐の話。
神は人類の妄想だと良くわかる。
何かに頼りたいのは人の性。
でもその末路は大抵悲惨です。{/netabare}

投稿 : 2021/02/02
閲覧 : 450
サンキュー:

44

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

使命と約束

序盤 ははぁ…

中盤 ?

終盤 ええ

この話は地球に落ちた銀河同盟の兵士の話
ジャンルは戦争・ロボット・戦闘

全体的に見ると本作はつまらないです。序盤が面白いものの中盤からは惰性感を感じながらの視聴。あっけなく終わり、「面白くはなかった」という感想だけが残ります。
要は私の嫌いな序盤と終盤だけ盛り上がらせて終わりよければ全てよし方式でごまかしてるタイプです。本当にこういうタイプはつまらなく、冷めるのであまりやって欲しくないですね。序盤が面白かっただけに残念です。

詳しく説明します。序盤のキャラ説明や導入は良いものです。自然な状況説明や乗員のキャラ説明(確立)がしっかりとされていました。ここで面白くなかったら切ってください。序盤が一番おもしろいので。
中盤は日常コメディ雰囲気です。大分序盤のシリアスが薄まり、和やかなものとなってきますので、序盤が好きな方はここがつまらないと思います。
終盤は新たな展開というか話を蒸し返してきます。テーマは良いものだとしても一度落ち着いたものを蒸し返すというのは大分ナンセンスな展開ですし、中盤のコメディとのギャップもあり困惑するばかりです。
本当に残念です。

キャラはというか主人公が大分変化していきます。良い言い方をするなら「変化を楽しめる」という感じですが「ブレブレ」とも言えます。個人的に変化は好きですが、ブレブレなのはちょっと好きじゃないので、本作の主人公を好きになれません。
まぁ他のキャラは他のキャラですきじゃないのですが。

監督は村田和也さん。テレビアニメ初監督だそうです
シリーズ構成は虚淵玄さん。正直不安しかありませんでしたが、全然んなことなかったです
キャラデザは田代雅子さん。フラクタルなどのキャラデザをされた方ですね
劇伴は岩代太郎さん。H2などの劇伴をされた方ですね
アニメ制作はProduction I.Gさん。うさどろやPSYCHO-PASSなどですね

作画は普通でした。
opは畑亜貴さん作詞、中土智博さん作編曲、茅原実里さん歌唱の「この世界は僕らを待っていた」
edはこだまさおりさん作詞、矢吹香那さん作編曲、ChouChoさん歌唱の「空とキミのメッセージ」
声優さんは良かったと思います。

総合評価 つまらない

投稿 : 2021/02/02
閲覧 : 284
サンキュー:

9

ネタバレ

ごる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

序盤に耐えるべし!

最初は正直そんなに見続ける気がないくらいの展開ばかりです( ̄▽ ̄;)
ただ、レドが船の住人達とコミュニケーション取れたぐらいから展開も変わっていきます( ‐ω‐)
レド達が戦ってきた敵の正体、隊長との再開などです。
最後にチェインバがレドを勝手に降ろして、隊長機と相打ちでぶっ壊れますが、その時の特攻でくたばれ!ブリキ野郎!!って言うところがカッコイイです(*´∀`)♪

この後のめぐる航路、遥かに続く終わり方です(^_^;)

投稿 : 2021/01/30
閲覧 : 330
サンキュー:

4

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

世が世なら「マクロス」クラスの名作ロボットアニメ。

詳細は公式でも。

初回を観て「あれっ? これってエピソードゼロ的なOVAの続きかな?」と思うような、やぶから棒に宇宙戦争を繰り広げるロボットパイロットの話から始まります。

しかし、これは単に回想というか、話の取っ掛かりというだけのもので、ヒディアーズとの戦いで事故に巻き込まれ、転移した先が地球だったというお話になります。

簡単に言えば、これは異文化交流の物語。主人公のレドは銀河同盟の軍人として、人類の存亡をかけて侵略的な宇宙人?のヒディアーズと攻防を繰り広げているというコスモポリタン。それが局地的な戦闘で事故に遭遇して、氷河期の到来で滅んだと言われていた祖先の母星・地球へと転移するわけです。しかし、大半が水没した地球でしたが、生き残っていた人類は海上で船団を組んで生活していましたよと。
{netabare}
そこでレドがボーイミーツガールするのが、船団ガルガンティアで配達の仕事をしているエイミー。地球の言葉を話せないレドは、意思疎通が難しいのですが、そこはパイロット支援プログラムのAI・チェインバー(戦闘ロボ)が言語を解析して、カタコトながら通訳をして意思疎通を図るという物語です。

ガルガンティアのスチームパンク的な船の作画が素晴らしいです。キャラデザも、エイミーをはじめとした女性キャラの日焼けして赤光りしている肌の質感も良い感じ。チェインバーのロボデザインは、まあ普通ではあるけどギミック感はしっかり表現されていて悪くないと思いました。このあたりは、さすがProduction I.Gといったところ。

主人公・レドは軍人に特化したコスモポリタンとして、異端であるヒディアーズを殲滅するために生まれてきた人類。それが、地球に放り出されてガルガンティアの人たちとふれあい、人間としての気持ちを取り戻していくストーリーは本当に良いです。

レドとエイミーを取り巻くガルガンティアの乗組員などのキャラも実に魅力的で、それぞれ深堀りしてくれます。この作品、いちおう1クール13話(サブスクでは14話15話ありますが、どちらもOVA的な話)ですが、しっかりとキャラの魅力付けができています。特に海賊ラケージが大好きなキャラです。

放送は2013年ですが、これ、たとえば1980年代に放送されていたら、今ごろは伝説的なロボアニメとして語り継がれていたでしょう。それぐらい、すべての面で高いクオリティ。ガンダムと比肩するとはいいませんが、マクロスレベルにはなっていたと思います。リアタイで観ていたボトムズやバイファム、エルガイムあたりよりは間違いなく上です。

いやあ、なんでリアタイで観ていなかったんだろ。これは掛け値なしに、手放しで面白かったと高く評価できる良作でした!
{/netabare}

投稿 : 2021/01/29
閲覧 : 306
サンキュー:

9

ネタバレ

mimories さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ウェットな肌触り

全体的に湿度高めな作風。

{netabare}命より優先される大義のためコマに徹してきた主人公だが、異星人?と心を通わせてたら上官にすらキバを剥くようになり、自己の欲望を口にしたら妙に人間的なロボットから強制パイルダーオフされ共生の道に入るまでの物語。

視聴後、人間的な生き方に目覚めてよかったねーと思う一方、銀河同盟での「欲望のまま生き繁殖する敵=ヒディアーズ」との戦時下において、人間的なんてあるだろうか?とも考える。個性も欲望もなく単に生存するだけでは無意味、という考えもあろうが、見方によっては将来に可能性を残す行為だろうし。
戦争は実にバカな行為だが、必ずしも戦争参加者がバカと言うことではないというか。正義って悩ましいな。{/netabare}

作品的に好みではないんだけど、それでも作画を軸に良作と思う。
Bパート前のアイキャッチ{netabare}(ヒカリムシ?){/netabare}が作中で最も好きな部分。

投稿 : 2021/01/10
閲覧 : 215
サンキュー:

1

すぴりっと さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アレ…アレヴェ…アリガ…アリガトウ

GYAOで3話まで。
チェインバーは微妙なデザインだけど、なんだか面白そう。
一気観したいとこだけどギガやばいので更新待ちで。

10話まで。
えっ?ガルガンティアやばい⁉︎
配信待ちはやきもきします笑

ピニオンとラケージがお気に入り。
めちゃめちゃ目立ってましたね、ラスト2話。
特にラケージさん、まるきり三国無双だった笑
スッキリ爽快。

チェインバーにもすっかり愛着が湧いたところで…。
レドよりも悲しんだ自信あるよ、うん。

OPテンション上がるしEDも好みです。
日常のお話も戦闘も両方楽しく観られました。

投稿 : 2021/01/09
閲覧 : 296
サンキュー:

8

ネタバレ

りは さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

未来少年コナンのようなナウシカのような

文明とは何だろう?
と考えさせられます。

そんな作品です。

投稿 : 2021/01/05
閲覧 : 255
サンキュー:

5

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

チェインバーかく語りき

Production I.G制作。

異文化に触れ、様々な事を経験し、
戦闘でしか存在意義を見出せない主人公が、
少しづつ人間性を獲得していく。
ファーストコンタクトSFの良品です。

当初はがっつりロボットものなんだろうと、
一歩引いていたのですが、全然違った。
皆さんが視聴を後押ししてくれました。

人類は広大な宇宙に繁栄世界を手に入れた。
惑星アヴァロン、人類の英知の結晶であり理想郷。
人類銀河同盟により約束された久遠の未来。
しかし宇宙には悪意に満ちた生命体が潜んでいる。
人類との未来を賭けた攻防と、
宇宙生命体の誕生の謎に迫る。

導入部だけでこれ(;^ω^)
しかし早々に理由があって、
{netabare}一気に人類発生とされる地球が舞台となる。{/netabare}
水に浮かぶガルガンティア船団。
ドラマパートの始まり、
嫌味なキャラが一人もいない。
ロボ=バトルにならなくて良かった。

この作品は冷静で合理的な主人公より、
量産型マシンキャリバー「チェインバー」が、
全てではないでしょうか。
高性能な会話型支援AIロボ(声杉田智和)
彼の存在がとても大きい。
主人公の成長は彼無くしてありえない。

チェインバーが言った、
{netabare}「生存せよ、探求せよ。この空と海の全てが、
あなたに可能性をもたらすだろう。」
この言葉が物語の核心だと思います。
チェインバーに寄り添うクジライカは、
明るい未来の共存を示唆しているのでしょう。{/netabare}

チェインバーよ永遠なれ。

投稿 : 2020/11/26
閲覧 : 762
サンキュー:

66

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ロボットとの熱い友情

だいぶ以前の作品ですが、今でもよい記憶が残っている作品です。主人公は美少年風のキャラですが、しっかりした意思の強い少年で、異星に不時着して、奴隷(失礼な言い方になりますが、そのような感じの主従関係にあります)ロボットのチェインバーとまるで「ロビンソンクルーソー」のように協力して生きていくという話で、このチェインバーとレドの熱い友情が全編の見どころです。最後ネタバレになりますが、チェインバーが身を挺してレドを守ったシーンは、泣けましたね。異星には海賊船風の難民キャンプの船があって、そこでヒロインと出会い、ほのかな恋みたいなものがあり、仲間たちもたくさんできて、大勢が集まってくる構成は、本当に上り調子で楽しい作品でした。背景美術も美しくて、キャンプ船の設定も複雑な迷路みたいになっていて、面白かったです。SFですが海洋ものに分類される作品だと思います。最後にラスボスとしてレドの先輩が立ちはだかるのですが、そのあたりは本当にSF作品としてよく考えられたネタが使われていました。しかもすでに死亡?していてシステムが代行していたというのは、SFでしたです。短いシリーズでしたが、作画もストーリーも非常にレベルが高く、今見ても面白いと思います。

OVAで続編があるようですが、そちらは未見です。

投稿 : 2020/10/06
閲覧 : 316
サンキュー:

15

ネタバレ

tt さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

個人的に好みの作品

私の個人的な意見です。
※私の個人的な好みのために偏ったレビューになっております。

SF作品で人生で一番好きな作品です。
お勧めのアニメは?好きなアニメは?と聞かれたらSF作品ではまず間違いなくこちらの作品をお勧めします。
合う合わないはあると思いますが、ロジカルな思考が好きな方は合うのではないでしょうか。

【AI】
【ナノマシン】
【戦争】
【ロジック思考-論理思考】
【ロボット】
【異文化】

このようなタグに興味がある方は一度視聴をお勧めします、

最後にチェインバーの言葉を借りて、全ての方にこの言葉を送りたいと思います。

「私は、パイロット支援啓発システム。」
「“あなた”が、より多くの成果を獲得することで、存在意義を達成する。」


「この海と空の全てが、“あなた”に可能性をもたらすだろう。」
「生存せよ。」
「探求せよ。」
「その命に最大の成果を期待する。」

私を含む皆様に最大の成果がありますように

投稿 : 2020/10/04
閲覧 : 263
サンキュー:

10

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世の中に絶えて陸地のなかりせば

のどけからまし!とはいかない全13話+OVA2話。
レビュアーさんからのおススメもありで、再放送きっかけでの視聴です。

戦闘に明け暮れるとある宇宙の果て。そこから遥か遠くに飛ばされてしまったロボット乗りの少年レド(CV石川界人)&搭乗機のAI?チェインバー(CV杉田智和)が飛ばされ先の星で出会った人たちと交流したりアレしたりの物語。

飛ばされ先は酸素があって生物が生存可能な星。レドの母星はそうではないらしい。
飛ばされ先ははるか昔には高度な文明が存在してたと口伝されてる。今は陸地全て水で覆われ船団都市(イメージはハウルの動く城水上版?)が人間の活動拠点となっているローテクの世界。ユニヴァーサルスタジオのショーでお馴染みの『ウォーターワールド』の世界にほど近いです。対してレドといえば連れのロボットのOSそのものがそれこそ会話もなんなく可能なレベルにある超高度AIだったりに代表されるように21世紀の地球なんて目じゃないくらいの科学力を誇っているであろうハイテク世界の住人。

 異文化交流

ベースとなるものが言葉も含めて違う両者。一致点を探しながらコミュニケーションを重ねていきます。ここで生じるズレがコメディとして昇華されていて面白いし小気味よいテンポを作ってました。チェインバー役の杉田氏のロボらしい芝居が光ってます。
それに女の子がかわいい。二次元のヴィジュアルに惹かれることがめったにない小生のツボに珍しくはまったヒロインエイミー(CV金元寿子)です。
{netabare}※EDアニメでウィンドサーフィンするエイミーの“引き→ズーム→引き”で抜けていく一連のカットがめちゃくちゃ良かったです。明るい未来への期待に一点の曇りもない表情。しかもこのカットのところだけスタッフクレジットが消えている。しっかり踊りましたよ、私は!{/netabare}

海で覆われた星を指して“翠(みどり)の星”と書き“すいせい”と読む。このへんのセンスも詩的かつ美的で好きです。また本編を観ればその意味も分かる仕掛け。確かにみどりの星であります。


サムネ/キービジュアルから想像されるロボットものという宿痾。
1話アバンの手の込んだ宇宙戦争シーンから想像する戦争ものというこれまた宿痾。

全然違いましたね。上記を期待してしまうとなんかずれを感じそうだし、ロボもの/戦争もので食指が動かない方も事前に出ていそう。それでも観てしまったら深みとコクにうっとりしてしまうような。
シリーズ構成に虚淵玄氏のクレジットを見つけたのは視聴し始めてからでした。
ロボットもバトルも物語の主軸とは言い難い。先に挙げた“異文化交流”。のちに明らかになっていく世界の種明かしと合わさって、文明の衝突と融合といった大きなテーマを1クールの短い尺なりにしっかり提示した良作。OVA2話とセットにして考えたほうが良いでしょう。となると全15話ですね。

ロボット+戦闘はそれでもスパイスとして機能してます。バトルは『グラディウス』っぽいなぁ、いやむしろ『沙羅曼蛇※1』っぽいぞと思った直観はあながち遠からずのちにしっかり回収されることとなります。ん!?よくわからん?すまぬm(__)m
 ※1{netabare}バイオな敵キャラ満載なグラディウス系列のシューティングゲーム{/netabare}



■めずらしく主題歌について

結論。どっちも好き。
OP「この世界は僕らを待っていた」。 アゲ系の茅原実里さんの曲は私には初かもしれない。作中が不穏な世界な分、OPがポジティブなのは救いだし、物語でもきちんと意味のある仕掛けになっている曲。
ED「空とキミのメッセージ」 。エイミーかわいい!だけでなく曲も歌い手さんの声もよい。ChouChoさん知らんなぁと思ったら『氷菓』「優しさの理由」の人だったんですね。どうりで心地よいわけだ。

この何かが始まりそうな元気でアガるOP。夕暮れしっとりED。という組み合わせ。それなりに王道だと思うんですけど、聴き流してしまうアニメ作品は数多いです。それが両方の曲ともひっかかる。
このパターンの究極であり原風景は自分には『ふしぎの海のナディア』ですね。良い意味で本作はそれを彷彿させてくれました。ありがとう!


■声優小西克幸のお仕事

途中離脱のリーゼント兄ちゃんピニオン役を熱演されてました。
アツいというか勢い任せのこのキャラクター「ちょっと苦手だなぁ」と思ってたら、そういえばの大人気カミナ兄貴の既視感でした。

 {netabare}「お前の信じる俺でもねぇ、俺の信じるお前でもねぇ。 お前の信じる、お前を信じろ」{/netabare}

言いだしても不思議じゃないと思ったのは私だけでしょうか。巷では大人気なんですけどあまり自分得意じゃないんですよね~。

{netabare}・レド回復前にクーゲルが主導してる船団を呼び寄せちゃうし
・交渉もしてるようでしてないし
・そもそも直感はずれて窮地に陥ってるし{/netabare}

尺の都合考えたり、それを補って余りある長所を考えれば不問にするところなんでしょうけど、苦手意識が先行しちゃうと粗探しに興じてしまうちょっと勿体ない感じでしたね。



桜(ハイテク文明)がなければ、維持/構築のための複雑な仕組みも努力もいらず世の中は長閑だろう。まあ極論です。

…と思うのも構築する過程だったり維持するための努力を払い続けてるうちは良いものの、長く時間が経過していくと形骸化して本来手段だったものが目的化しちゃう。思考停止になっちゃう。「なぜそうしているのか?」の観点が抜けてしまうことはよくあるからです。
そんなレドくんが立ち止まって自分で考えてみる物語が屋台骨なんでしょうね。だからこそ心に響くのかもしれません。

本作の価値。大きなテーマをしっかり1クールの中で魅せる。尺不足を言い訳にしてないか?を立ち止まって考える機会を与えてくれたこともあるでしょう。

※ネタバレ
{netabare}「俺もここから降りなければ良かったのかもしれない」(第11話レド)。{/netabare}

{netabare}このセリフが指すところは示唆に富んでます。果たしてクーゲルのような立ち位置でよかったか?未知のものに触れず自身の自我を保ったほうが本来ラクだったはず。

 “知らなければ幸せだったかもしれない”

これも真なり。逆もまた然り。

物語では揺さぶられた自我の葛藤を克服して、というパターン多いですが、しっかり描くことは難しい。そのへんはさすがの虚淵玄ともいえるのかもしれません。{/netabare}



※自分用備忘
{netabare}レド(CV石川界人)
エイミー(CV金元寿子)
チェインバー(CV杉田智和)
クーゲル(CV小野友樹)
ストライカー(CV藤村歩)
サーヤ(CV茅野愛衣)
メルティ(CV阿澄佳奈)
ベローズ(CV伊藤静)
ピニオン(CV小西克幸)
リジット(CV大原さやか){/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 地上波再放送

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2020.03.07 初稿
2020.09.26 修正

投稿 : 2020/09/26
閲覧 : 832
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翠星のガルガンティアのストーリー・あらすじ

宇宙そらから来た少年、船団都市ガルガンティアと出会う
遠い未来
表面のほとんどを大洋に覆われた星、地球
宇宙で育ち
戦いしか知らなかった少年兵レドは
そこで初めて海を見た
広く、淡い翠に光る海
人々は巨大な船団を組み、
つつましくも生き生きと暮らしていた
通じない言葉
異なる習慣
レドは孤独な異邦人
だが、彼は一人ではなかった
ここで生きてゆくためになにができるのか
そして、なんのために生きるのか
翠の星で過ごす日々が、レドに問いかける(TVアニメ動画『翠星のガルガンティア』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2013年春アニメ
制作会社
プロダクションI.G
主題歌
≪OP≫茅原実里『この世界は僕らを待っていた』≪ED≫ChouCho『空とキミのメッセージ』

声優・キャラクター

石川界人、金元寿子、茅野愛衣、阿澄佳奈、伊藤静、大原さやか、小西克幸、寺崎裕香、手塚秀彰、早志勇紀、徳井青空、津田英三、星野充昭、保村真、小野友樹、杉田智和、藤村歩

スタッフ

原作:オケアノス、原案:村田和也/虚淵玄、キャラクター原案:鳴子ハナハル、 監督:村田和也、シリーズ構成・脚本:虚淵玄、メカニックデザイン:石渡マコト、音楽:岩代太郎、アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:田代雅子、ガルガンティアイメージ:岡田有章、設定考証・デザイン:小倉信也、プロップデザイン:常木志伸/村山章子、美術監督:栫ヒロツグ、美術監修・美術設定:加藤浩、色彩設計:田中美穂、3D監督:遠藤誠、3Dテクニカルディレクター:須藤悠、モニターワークス:吉祥寺トロン、特殊効果:村上正博、撮影監督:田中宏侍、編集:浜宇津妙子、音響監督:明田川仁、音楽制作:ランティス

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