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「アシュラ(アニメ映画)」

総合得点
62.9
感想・評価
156
棚に入れた
577
ランキング
4654
★★★★☆ 3.6 (156)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.5

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アシュラの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ちゃみにすた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

漫画とは別の話

ジョージ秋山先生のアシュラを元に作られたCGアニメーション映画です。
大筋は漫画を沿って話は進んでいくが、大分端折っていて、スピード感がある。
物語中盤までは無理やりアニメ化したのかな〜と思っていて、まあ、しょうがないか、、そもそもアニメ化自体難しいだろうし、こんな物かと思って見ていましたが、終盤に若狭と問答するシーンから物凄く引き込まれて行きました。
終盤は漫画を沿ってはいますが、ほぼオリジナル展開で、橋でアシュラを追い詰めていく大人たちの狂気は常軌を逸していて、漫画よりゾッとする演出でした。
フィクションではありますが、この漫画の肝であるこの時代の大人が子供に対する扱い、命を何とも思わない描写は心にくるものがあります。
漫画と違うと拒否反応する人も居ると思いますが、自分は終盤の展開は漫画よりインパクトがある部分があったと思います。
そして、漫画よりアニメの方がアシュラに心がある様に感じました。
ジョージ秋山先生は良くも悪くもライブ感がありすぎて、漫画の後半の展開が雑すぎたので結局同じ仏門に入るならこのぐらいコンパクトで良いと思いました。
七郎に着いていくより畜生坊主が生きている方がアシュラも正しく生きていける様な気がするので安心ですし。
中盤までの展開に目を瞑ればとてもいい作品だと思いました。

残念なのが漫画はアシュラがとても可愛いですが、アニメのアシュラは余り可愛げがありません。

投稿 : 2024/06/30
閲覧 : 52
サンキュー:

0

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

衝撃から立ち直れない。考えがまとまらず頭がグチャグチャです。

 さてなんと表現したらいいのかわからないくらいのすさまじい作品でした。作品の中身をレビューするには、あまりに深すぎてちょっと混乱中です。本作を理解するには、仏教の勉強をしなきゃ、という気にはなりました。
 また芥川龍之介の「羅生門」や宮沢賢治の「春と修羅」といった作品に立ち戻る方が良さそうな気もしました。

 本作は、人が本来持つ「仏性」とどこまでも生きようとする野生。その対立がアシュラと僧侶、そして一人の少女の3人によって鮮やかに描かれます。その無駄のない描写をとにかく味わうしかありません。

 飢饉による極限状態において食人まで含めたその描写には、妥協はありません。が、だからこそ仏…つまり生き方についての問いかけが明確になります。食べなければ死ぬ。その当たり前の枷をはめられた人間についての物語です。
 人とは何かという事よりも、何をもって人になるのか?という問いかけの方が近い気がしました。

 この作品の原作は当時有害図書指定されたそうですが、読んで理解してないでしょうね。思考停止状態だから残酷などという言葉で片付けるのでしょう。それこそ平和ボケもいいところです。
 本来、子供は平和だからこそ残酷な世界を知る必要があります。安全な距離からでも創作物で人間の本質に触れることで、人間性について考えるべきでしょう。

 そして、今は「幸せ」至上主義の世の中ですが「幸せ」などは所詮「食と性の保証」と「安全・怠惰・贅沢・刺激」の総称にすぎません。つまり今の幸せという概念は資本主義とイコールです。

 だからこそこういう目を覆いたくなるような人間の本質に近い残酷さを創作物で見ることで、「ちょっと待て。幸せとか言う前に人間ってなんだ?」ということに立ち戻れる気がします。
 戦争体験がある世代だからこそ描けたんだろうなあ、と思います。

 そしてこの作品、演出が良くて説明を省略して話がポンポンと飛んでいきます。考えさせる作品に言葉は沢山必要ありません。

 3DCGは悪くないですね。ひょっとしたら人間を描くのに、CGは極端なデフォルメがある作品の方が違和感がないのかもしれません。

 まあ、すごいですね。頭がグチャグチャです。評価はとりあえず満点にしておきます。

 なお、原作は多分小学生の頃、初めの数ページを読んで気持ち悪くて断念しています。まずは原作を読まざるを得ないですね。

投稿 : 2023/08/24
閲覧 : 180
サンキュー:

5

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

生きることへの強烈なメッセージ。壮絶な時代を生きた少年の物語

原作未読。2012年放映。フルCGアニメ映画。75分。

平安時代末期、飢餓により数え切れない人々が死ぬ時代に産み落とされた子ども"アシュラ"の物語。

強烈なインパクトのある幕開け、全編通して生きる事、生き抜く事、人の本質とは、を強烈に問いかけてくる作品。
全てに意味がある濃密な75分でした。

アシュラが心から吐き出す、嘆き、哀しみ、苦しみ、そして唯一自分が愛した人、大切にしたかった人への願いの言葉。
多くないセリフの中で真っ直ぐに伝わってくる重みのある一つ一つの言葉がグサリとささった。
ラストの法師のセリフも響く。

この作品見て、現代はそこまで生に執着がなく、人生の選択肢の中に死がある事がわりと受け入れられてる世の中だと思うけど、そんなんが狂ってるんだよなーと考えされられました。

メッセージ性が強い作品だったので一度は見てみるのもいいかもしれません。いつだって生きづらいけど、楽しくいきたいもんですね。これからもたくさんアニメみよ~

投稿 : 2023/07/13
閲覧 : 145
サンキュー:

11

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

フランケンシュタイン症候群

今は昔、家族団らんのお楽しみであった○曜洋画劇場。
放送倫理もゆるゆるであったその当時、数多くの恐怖映画が子供心にトラウマを植え付けた。
ミイラ男、半魚人、フランケンシュタイン等々。
顔を覆う指の隙間から見る、走査線いっぱいの白黒画面。
緊迫の場面になると、決まって「ぐわっ!」と脅し声を上げるクソ親父のお陰もあって、私は今も怖がりである。
テレビドラマだって負けてはいない。
今見れば陳腐な作品かもしれないが、アウターリミッツなど怖くて見れなかった覚えがある。
そんな時代の要請もあってか、漫画の世界でも、「おそ松くん」に代表される『ギャグ漫画』と肩を並べ、いわゆる『恐怖漫画』というジャンルが一世を風靡した。
中でも、心に潜む恐ろしい部分を見せつけたという意味で、“楳図かずお”、“手塚治虫”と並んで、“ジョージ秋山”の作品が、昭和世代の子供たちに刻み付けた爪痕を消し去ることは出来ない。

これは、人間によって創造された怪物が、自我に目覚め嘆き苦しむ姿を描いたメアリー・シェリーの古典的名作『フランケンシュタイン』を、極限下での親と子の関係に落とし込み、否応なく生み出された怪物『アシュラ』の生きざまを通して、粗削りなストーリーと醜悪なタッチで迫ってくる怪作である。
土足で人の家に上り込み、無理矢理口の中に汚い手を突っ込まれるような胸糞の悪さの中、何を感じ取るかは人それぞれ…。

「ナムアミ…、ダブチュ」、涙が出たのである。

投稿 : 2022/02/22
閲覧 : 309
サンキュー:

11

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

何でアシュラの母親のはあって若狭のはないんだよ(怒)

原作だとこの後(?)に生きていたアシュラの母親が出てくるらしいけど、この作品も出して欲しかった。


それよりも何でアシュラの母親に乳首があったのに若狭の乳首はないんだよ、せっかく裸の水浴びシーンがあったのに。

投稿 : 2020/12/12
閲覧 : 275
サンキュー:

0

ネタバレ

burn さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最後の法師の詞で涙腺崩壊

凄惨なアシュラの幼少期を見せ付けられたこそ、ラストが光る。

最後の法師の詞、そして成長して人の心を取り戻して仏門に入ったアシュラ。法師はアシュラにとって父のようなもの。不幸な生い立ちの彼にとって、良かったことは法師との出会いだろう。法師の最後の詞は男親のような愛に満ち溢れている。
ずるい、こんなん泣くわ。

原作通りでないと怒っている人がいるけど、原作読んでないから関係ないかな。
近頃、希に見る感動できるアニメでした。

投稿 : 2020/10/19
閲覧 : 247
サンキュー:

1

ネタバレ

タツヤ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

生き地獄

楽しめる人は楽しめるだろうが個人的には無理だった。




この作品を見て、感じたのは人間のあまりの愚かさだ。食べ物すら食えない世界にするのも人間、地獄は人間が作るもの、人間しか地獄を作らない。もっと救いが欲しかったけどテーマ的に無理。ラストで救いのシーンがあるが個人的に全く響かない、なぜ人間は生きるのにこんなに辛い世界を作るのか。宗教があるのは、救いが必要なのは人間が作る地獄があるからで、本当の救いは神仏じゃなく人間の生き方の完全否定しかない。

投稿 : 2020/08/30
閲覧 : 303
サンキュー:

2

KANO さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

生と死の狭間で揺れ動く人としての心

時代は平安時代末期
飢饉の中、ある狂女が赤ん坊を産み落とす。
救いの無い飢えの中、狂気に走ろうとする時、天災によって
離れてしまった赤ん坊は獣同然に生き抜く…
放浪の際に出会った法師により『アシュラ』と言う名と
言葉を教えて貰い。ある出来事を機に助けて貰った
村の娘、若狭により人の優しさを知る。
アシュラは少しづつ獣から人間へ変わって行くが…

ジョージ秋山先生原作。
1970年『週刊少年マガジン』連載開始
1話の描写が壮絶且つ倫理感に反する描写があり
有害図書指定として発禁になった問題作。

本作では飢饉の際に、生き抜く為の手段として
人としてのタブー(カニバリズム)が描かれています。
現代社会の猟奇的なものでは無く、時代背景によっての
ものとは言えやはり、衝撃的な描写です。
本作では直接的な描写では無いですが、恐らく原作は
露骨なのかも知れません。

声優さんは、
アシュラ役を野沢雅子さん
アシュラに人を説く法師役に北大路欣也さん
アシュラに人の優しさを教える若狭役に林原めぐみさん
豪華と言うか製作意欲が伝わる声優陣ですので、
演技は言うまでもないです。
(強いて言えば野沢雅子さんはキャライメージが強過ぎ…)

作中に出てくるアシュラが叫ぶ台詞は、
人としての魂の叫びであり、悲しい言葉です…

序盤を過ぎれば、時を感じさせ無い程に惹きつけられます。
75分と映画にすれば少し短い尺ですが、内容から
すれば程良い尺に思えます。

名作の類いだと思いますが、
鬱展開、グロ描写など万人に好まれるとは言い難いです。
しかし一見の価値は十二分に有り、重たい作品を好まれる方には、お勧め出来る作品です。

投稿 : 2020/02/15
閲覧 : 319
サンキュー:

21

藤乃 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

アシュラ

飢餓によるカニバリズムをテーマに、人間の倫理観と生死について語られた衝撃的な問題作。
正直、重い話で見るのは辛かったですが、どんどん引き込まれていきました。

個人的にフルCGは苦手ですが、特徴的な日本画風タッチの作画は陰惨な空気を見事に表現していました。
劇伴もストーリーを盛り上げていましたが、主題歌は軽すぎて合っていない気がします。

個人的に違和感を感じたことが2つあります。
主人公を演じた野沢雅子さんの演技は素晴らしいと思います。
しかし、特徴的な声なので声優さんの顔が思い出されてしまい、話に集中できませんでした。
ヒロインから言葉を教えてもらった主人公の話し方が、方言のようだったのも不思議でした。

上記2点の除いてもハイクオリティな作品なので、過激な描写が苦手でなければ、一見の価値ありだと思います。

投稿 : 2018/01/20
閲覧 : 446
サンキュー:

4

ネタバレ

オブ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

飢餓に苦しむ

自分の力で生きる言葉も話せない獣じみた少年
協力して生きている村の人々
価値観は違うが、皆、生きていれば腹は減る
食べ物に有り難みを感じる物語

お坊さんがとにかく凄い人

背景が綺麗だがキャラクターデザインが個々に差があり過ぎてビックリする

{netabare} 価値観や対象は違えど皆命を食らうことには変わりない。人肉を食らう少年を敵にしながら結局村の人々も米を貰う為人を殺す。打振る舞いや常識、社会性のない人物は抹消される。飢餓だけではなく色んな苦悩が描かれていた。{/netabare}

投稿 : 2017/02/14
閲覧 : 345
サンキュー:

3

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

(人を)食べなければ生き残れない!極限で「人間性」を問う問題作、残酷で鬱ですが、純粋で尊い名作です。

1970年に連載され、カニバリズム(人肉食い)で有害指定された伝説の問題作を、約70分のフルCGで劇場版アニメ化。
平安時代末期の地獄のような飢餓の中で、人を殺し食らう獣のような少年アシュラの生き地獄が描かれていく…

鬱!残酷!グロい!無修正で人肉食いや血飛沫があり、耐性の無い方は要注意。
極限の地獄で「生きる事」や「人間性」の尊さを問う、究極の問題提起をしており、考えさせられる名作です。

{netabare}『物語』
平安時代末期の生き地獄……マッポーの世に救いは無いのか!?
いや、「仏教」は本作のキーワードとして大事だったり。
私は仏教に疎いのですが、本作は仏教的な思想も根底にあるのかなと感じました。
肉食がまず禁忌、ましてや「人を殺して食う」というのは究極の禁忌のはず。
本作は、究極の醜さや非人間性の中にこそ、一滴の尊い人間性を見い出す…
究極のドラマかも。

序盤は生き地獄の中で獣のように生きる凄惨さに目を奪われますが、残酷ではあっても、まだ切なさはありません。
しかし…
アシュラにとって重要となる、ふたりの人物との交流を経て、獣だったアシュラが人間に近づいていく…
だが。それはアシュラに、生存本能のおもむくままに人肉を貪っていた獣だった頃には無かった苦しみを産んでいく。
アシュラに人のぬくもりをくれた優しいヒロイン・若狭との顛末が壮絶にして悲劇的過ぎた…。

本作が問題作とされる真の理由は、カニバリズムのグロさではなく「豊かな文明人の常識的倫理観を危うくさせる」危険な問題提起にあるのでは?


最大の山場(だと思う)、飢え死に寸前の若狭と、肉を食べて生きて欲しいと願うアシュラの想いが相容れないシーンが圧巻でした。
生きる為に人を殺し食らう、人間性とは対極なアシュラの方が、人の尊厳を貫く高潔な若狭よりも、人間的に思えてしまう…これは大変危険です。
視聴者視点ではアシュラの若狭への想いの純粋さ善意が痛い程分かる(肉はアシュラの言う通り、本当は人肉じゃないのもポイント)だけに、人間として高潔なはずの若狭の方に疑問感じてしまう。
「ひとでなし!」心抉られる悲しすぎる一言…アシュラかわいそうじゃん若狭そりゃないよ…
無論、若狭が悪いわけでは決して無いのですが、今までの徹底して地獄を生き抜くアシュラの生き様と、芽生えた人間性の尊さを描いてきた上での、この究極の選択を問う場面で、(心情的には)若狭憎まれ役になっている事で、暗に「我々文明人の既存の倫理観」に痛烈な疑問符を突き付けているように思いました。

「こんな苦しい場所に生みやがって!」と絶望するアシュラの慟哭が、最高潮に鬱でした…。
その後…
「何のために生きる?」までは示されず、若狭との離別が山場だった。


総じて、飢餓での人肉食いという究極の非人間性の中に、純粋で尊い人間性を見い出していく、恐るべき作品でした。
70分間全く目が離せない!
「飢え死にに瀕して、人肉を食らうか否か?」は各々の価値観の問題であり、本作の本質では無いと思います。
(私的には断固拒否したいが…真に飢えた事が無いので実の所分からない…)
物語としての醍醐味は、ただ純粋に、アシュラの若狭への想いの尊さにこそありと見ます。
それは一歩間違えれば危険な思想。有害指定図書は伊達では無い!だが!
漫画やアニメなんだし、たまにはこういう作品で揺さぶられてもいいじゃないか…
そう思います。

こんな漫画が連載される、70年代の週刊少年マガジンすごいな…。
続編も映画化されないかなー。


『作画』
フルCGながら、キャラデザも背景も違和感感じさせぬ。若狭かわいい。
残酷だがある種の美しさすら感じる、見事な作画でした。
アクションシーンも何気に凄いです。
…昨今の規制もなんのその!真っ赤な血飛沫や血肉が容赦なし。
ここまでやられると、逆にグロさがマヒしてくるような。

『声優』
初めは獣のようなアシュラを大ベテラン・野沢雅子さんが熱演。
後半の悲痛さも含め、圧倒されました。
若狭の林原めぐみさんも、前半の慈愛と後半の落差が凄まじい。
実力派の豪華声優陣の中で北大路欣也さんは俳優ですが、演技力はお見事でした。

『音楽』
BGMが素晴らしいです。生き地獄のような世界を終始盛り上げていた。
本作が一瞬たりとも目が離せないのは、映像や物語の他にもBGMも大きい。
主題歌は、やや合ってない気がします。


『キャラ』
アシュラは獣としても人間としても、ある意味純粋な尊さを感じた。
若狭に懐いていく過程が小動物みたいで結構可愛い。

若狭は…
非の打ちどころの無い、高潔で慈愛に満ちた女性のはず。
でも作劇上是非もないとはいえ、印象良くないです…。

法師は、仏教の体現者なんだろうか?
求道者的な壮絶さを感じる。

モブは生きるのに必死で、アシュラとの対比で人間らしさって何だろう?と思いました。{/netabare}

投稿 : 2017/02/01
閲覧 : 459
サンキュー:

26

DEIMOS さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジョージ秋山のいつもの世界観を楽しむアニメ。

ジョージ秋山の問題作をフルCGでアニメ化したもの。応仁の乱の荒廃した世界における人間同士の争い、その中で狂気的に生きる少年の話。

ストーリーに起伏がなく、カタルシスはほぼゼロ。
ただ狂気に溺れる少年の凄まじさだけを楽しむのだが、原作を知っていると、その狂気のインパクトも薄れてしまうので、ジョージ秋山氏のいつもの作風だなぁと思う程度。
アシュラよりも、銭ゲバの方がより狂気を激しく描かれるのではとも思った。

CGのレベルは平凡。絵的に驚く部分はなかった。

投稿 : 2017/01/07
閲覧 : 298
サンキュー:

0

ネタバレ

HG anime さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

人間として生きるということ

 物語の舞台はおそらく昔の日本でしょうね。
 人肉を食べることがそれほど禁忌じゃない文化も例があるし、現代においても戦争とかの極限状況だったり登山で遭難したりするときに死んだ者の人肉を食べたりして生き残ったとかいう話は実際にあるわけで。人としてはやっぱり人を食べたくないという感情は当然あるよね。人肉を食べるくらいなら死んだ方がましだと言って実際に死んでしまうのも一つの道。殺人をしてまで人肉を手に入れて食べようとするくらいなら普通の人なら死を選ぶだろうけど、序盤の阿修羅のように「万人の万人に対する闘争」よろしく人を殺してでも肉を食べるというのが本来の姿なのかもね。生まれ落ちた獣の状態である赤ん坊はだんだんと洗脳や契約によって人になり国民にされるわけだものね。どうかなぁ、私だったら状況によっては死人の新鮮な人肉なら食べるかも。空腹に抗うのって想像できないくらいキツイと思う。手元に拳銃があったり崖があったら人肉を食べるくらいなら死を選ぶかもしれないけど、人間の体はそこそこ頑丈だから死ぬのも大変ですからね。そういうことをちょっと考えちゃうような少し深い内容だった。人間らしくなるにつれて生きることがつらくなっていく阿修羅の様子が生々しかった。最後に阿修羅がお坊さんになってすごく意外だったけど、こんな経験をすれば悟りが開けそうだね。

 作画はCGをメインに描かれているような感じ。
 音楽はEDが2曲あるけど、そのうちの『Trash』がめっちゃ好きな感じの曲。短編作品に秀逸なのぶつけてくるね。このレビューもこの曲聞きながら書いてるもんね。二軍入り。(曲はすこぶるいいんだけど、歌手の人の声域ギリギリすぎるなぁ。81点の曲が76点になってるような感じ。Aimerさんにこの曲歌ってみてほしいなぁ。あ、またいらんこと言っちゃった。)

 70分強。良作。

投稿 : 2016/11/05
閲覧 : 279
サンキュー:

2

ネタバレ

ぬらかべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 1.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

わからない

飢餓の物語。腹が減って腹が減って仕方ないときに食べるものがなかったら私は何をするだろうか。この飽食の時代ではあまりピンとくるところはありませんでした。印象的だったのは、町娘が主人公に言葉を教えたのになぜか広島弁風になっていたこと。野沢雅子さん。以上。

あ、あと映像はオールCGです。苦手な方はご遠慮を。

投稿 : 2016/09/28
閲覧 : 274
サンキュー:

0

ルカルカ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

深い!!

色々と考えさせられる作品。

今の自分自信の抱えている悩みとか不満とか、この物語の人達、又は置き換えるとリアルの世界にもこんな生活をしている人達がいると思うと、私の今抱えている悩みなどとても小さなことかもしれない。
今の私達がいかに恵まれた生活をしているのかを再認識させられました。

このアニメは面白いとか面白くないとかの話ではなく、この作品のテーマが『生と死』とか『人の心』だと思うので、観たら何かを感じ取れる作品だと思います。

投稿 : 2016/09/13
閲覧 : 249
サンキュー:

2

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

悟空ーっ! こっち来ないでくれーっ!

70分程度 フルCG 超シリアス 


確かにシリアス物を好むとは言いました。
言ったがまさかここまでのもんとは正直なところ多少舐めてた。

あらすじはあにこれのあらすじが完璧にあらすじしてるんでそちらでどうぞ。

このあらすじを見る限り中々興味を抱かせてくれます。


出だしから結構ハードモード全開なんで人によって合う合わないがはっきりするかもしれません。
絵柄も手伝ってか気味が悪いというか気持ち悪いというか。

なにより序盤を見る限りコレが主人公であることに軽い抵抗を示してしまうのです。
 
アシュラさんってさぁ・・・なんかそこら辺の連中と匂い違いますよね・・・・・・
危険というかアウトローっていうか・・・ もっとはっきり言うと・・・人喰いの匂いがするっていうか・・・・・・
(カイジ5巻 佐原AA省略)

そう。この主人公アシュラ君は時代背景や状況で止む無し?とは言え人間を食してしまう系男子なわけです。
「ちょっと男子ぃー人食べないでよねー!」


これにはさすがの星野氏も「アシュラはわし育ててない」(AA省略)と言うに違いありません。

人斬り抜刀斎は許されても人喰い抜刀斎だったなら間違いなくあそこまで人気にはなってなかったでしょう。

なんて言うか色んな意味で生々しい作品なんだと思います。


でもこの作品はそういうグロ系だけで終わるようなチンケな作品では当然ありません。

例えどのような状況でもどんなに苦しくても人は生きていかねばならない。
こういうことがこの作品の最大のテーマになっているのだと思います。
なんてドヤ顔で分かったふうに言っちゃってますが多分見れば誰でもそこらへんは理解出来るかと。

序盤こそ軽く引くような展開が続きましたが中盤そして後半に至る頃にはすっかり物語に入り込んでしまうのです。

只、アシュラの声があの有名な孫悟空の人なのでそのイメージが余りに強すぎて目を閉じればそこに悟空がいるかのようです。
しかも私、毎週リアルタイムでドラゴンボール超見てるもんだから尚更。

声だけ聞くとチチも「悟空さ、おめえ働きもしねえでこんなとこでなにしてるだ!」と耳の痛いお小言言いそうです。

つくづく思うけど余りに特定のキャラのイメージが強すぎる声優の人も大変そうだなあと。

例えばの話、シリアスな恋愛物があったとしてイケ面主人公がフリーザ様の人だったらもはやフリーザにしか見えないわけで。
あーでもそれはそれでアリなのか?なんか見たくなってきた。

そんなこんなで最初こそ悟空にしか聴こえないので軽く笑ってしまってた自分がいたんですが中盤?いや終盤?辺りのアシュラ君の叫びを聴くと「ああ、これはこの人で正解だわ」と思ってしまうのであります。
演技の影響もあるんでしょうがジワッと泣きかけるような一連の流れ。さすがなのです。


纏めますと非常に重いテーマを扱った極めて硬派な作品だと思います。
グロ描写も少なくはないのでどうしてもそこに目が行ってしまいますが全体的に見ると結構良作ではないかと。

色んな意味で人間と言うものの描写が良く出来てるように感じます。

平安とは名ばかりの荒んだ時代で生き抜いてきたアシュラ君。
強い影響を及ぼすことになる2人の人間との出会いで果たしてどのような結末を辿るのでしょうか?

星野氏もドヤ顔で「アシュラはわしが育てた」(AA省略)と言えるようになるのでしょうか?

それは実際に視聴してからのお楽しみです。
出来れば絵柄等で敬遠せずにもっと多くの人に見て頂きたい作品だと思います。



密かにAAが使えるか実験したけどあかんかった・・悔しい(´・ω・`)

投稿 : 2016/05/24
閲覧 : 568
サンキュー:

22

ittun さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なんか

汚い悟空が。。。

まあ、内容知ってたら見なかったかな

投稿 : 2016/01/13
閲覧 : 397
サンキュー:

0

まーぼー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

なかなか強烈なシーンが多く、物語に惹きつけられた感があります。

アシュラを演じる 野沢雅子さんの演技が光っています。

ラストシーンではアシュラのその後であろうシーンがありましたが、
当初は主人公が旅路での出会い等通じ、少年から青年を経て、
人間的に変化していく様を描いたものかと思っておりましたので、
何時までたっても外観等変わらない(ネガティブオーラの塊のような、
特に眼つきが!)に戸惑ったりもしました。

欲を言うならば、そういった長いスパンでの成長過程も見たかったです。

投稿 : 2015/08/14
閲覧 : 281
サンキュー:

2

めがもん。 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

産まれたから生きる

このお話1970年に漫画にあって、問題にもなったそうです。
グロ注意です。非情にハードな内容ですので苦手な方は充分注意を。

貧困の時代にアシュラが産まれ
一人一匹の獣のように育ったが、ある法師と女性の出会いで彼が変わります。
食べなければ死ぬ・生きるために食べる
産まれた限りどうやってでも生き延びるアシュラ・・
最初の展開は何度見ても怖いですね。

独特的な風貌、フルCGなのでCGらしく動きが残念な気がします。

投稿 : 2015/08/01
閲覧 : 363
サンキュー:

1

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

5項目だけでは評価をしきれない。ホントの総合評価は下がって4.0で

原作ジョージ秋山氏のかなり古い漫画。未読。

作画が素晴らしく綺麗!そして良く動く。
でも時々荒い画がチョロッと入るのは演出上?

これだけ背景がキレイなのに世界観に入っていけなかった。
理由は不明だがそれで評価を下げた。自分にとってそこはとても大事!

しかしこの、生きるとは他の命を喰うこと!というテーマをブレずに最後まで通し切ったのは見事!
分かりやすいがオーバーにすることなくリアリティある命のやり取りの描写は、まさに理性なき人(ホモサピエンス)の生態だなと。
人肉を食べなければならない理由もしっかりしているし。

声優さんで固めたCVもイイね!俳優さんやアイドル起用しない方が自分は好みだし断然良いと思う。野沢雅子御大はさすが!
あ!坊主のCVで北大路欣也氏出てるけどスマホCM観ての通り上手なので特別(^^)

かなりキツイ映像もあるので万人にはお勧めできませんが、出来れば広く観てほしい作品だと思います。

投稿 : 2015/07/18
閲覧 : 721
サンキュー:

16

RX-178 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

最初から最後まで目が離せない映画だった。 
人の狂気みたいなものがよく描かれていて、終始胸が苦しくなる映画でした。

投稿 : 2015/06/05
閲覧 : 570
サンキュー:

1

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

真面目に感動しました。

いろんな方のレビュー拝見してて、偶然知りまして。
昔、マンガ夜話か何かでちらっと名が出たので、ジョージ秋山の古い漫画という事と導入部だけを知っておりました。
ただ、私世代でもジョージ秋山って人は浮浪雲の世代ですのでこの作品知ってるのは年上な方かマンガがホントに好きな方だけでしょう。

アニメ化されてたなんて露とも知らず見過ごしておりましたが、この度拝見しました。

有難う御座いました としか言いようがないです。
見た後のこの何とも言えない感覚。
私はしょっぱなから涙腺ウルウルで御座いました。

生きる為に食う事を是とするのか、人としての尊厳を守って果てるのか。
この物語の人々は快楽ではなく、究極の選択の上での事。
旅の僧も言います。誰も食べたくて食べる訳ではないと。
モラルの間で悶え苦しむのは心を持った人だからこそ。
80分弱に描かれる、獣のごとく人を食らう事で生き残って来たアシュラが"人"になってゆく過程での苦悩とラストの姿。
この作品見た後でも私は正直迷いますね。


けなすようで申し訳無いけど、グリザイアの果実のレビューでも書きましたが本来あんなに浅く描いてはいけないテーマです。あの3話を見る時間と同じ分数でこの素晴らしい作品が見れますので、ほんと見た方がいいです。

非常に重いテーマ故に軽い気持ちで見てはいけない代物ですが、出来ればお勧めしたい作品ですね。

投稿 : 2015/05/08
閲覧 : 766
サンキュー:

9

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

鬱作品としては最高レベル

文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、受賞作品
キャッチコピーは「眼を、そむけるな。」

人の絶望的状況の醜さをもう少し描かれてても
良かったかな。

投稿 : 2015/04/10
閲覧 : 352
サンキュー:

2

ネタバレ

なまいきっすゼロ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人肉は最終手段です。

約75分。主人公は孤児・命名アシュラ。

人とは何か?人の温もりとは何か?なぜ人は争いを起こすのか?
滅茶苦茶考えさせられます。考えて欲しい、その意味なら見て頂きたい。
・・・しっかし、このアニメは、観れるだろうか?
グロイです。純粋な人の怖さ。狂気・争い。人肉。流血。
深い意味を持ったアニメだが・・・オススメし辛い^^;

まとめ方は端的にして、ほかの方のレビューなり、Wikipedia読むなりしてね!!
後記は見なくて結構→{netabare}



親が最悪の事態にして人肉を・・・確かに狂気になる。
親を失い、自らも狂気と化した。

言葉も話せず、坊主に命名されるし、
途中、人の温もり、やさしさを、更には言葉を覚えたが・・・
やはり悪印象は永遠と続くものだろう。チョッち可哀想。

再度坊主に逢い、人というものは?を気づいていくのであろうか?

現代社会では、のほほんと生活している日本人。
時代は変わりつつも(アニメとは連携しないが)、
争い(戦争)のある地域も存在しているのだ。人は協力し合うなり、
話し合うなり、そして信じるべきなのではないのか?

アシュラは、"人でなし"として追われる身に。
追う側にも、人として生きているのか?を問いたい!!

まぁ、色々考える事は有るんですが解釈次第です。{/netabare}

投稿 : 2015/03/25
閲覧 : 412
サンキュー:

5

福田智晴 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

何かを思わせてくれる作品

原作は1970年の週間少年マガジンでされていたらしく、非常に古い作品です!
残酷な描写が数多く出てきて驚きました(´・ω・`)
飢餓の中生まれた子供の話なんですが、親無くしてそだったので動物と同じ様に本能にそっていくさまは人の本性を感じました。。。
世の中に生まれたことの意味を一度は考えてしまうと思います。
『弱肉強食』今の時代にはない怖さでした。

投稿 : 2015/01/29
閲覧 : 340
サンキュー:

2

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

眼を、そむけるな

以下はwikiの引用になります。

平安時代末期、飢饉によって屍が累々と横たわり、
ある者達は人を殺して人肉を貪り食らっていた。
その一人である妊娠した狂女は、やがて赤ん坊を産み落とす。
狂女は「アシュラ」と名付けたその子を可愛がるが、
やがて空腹に耐えかね焼いて食おうとする。
その時、落雷によってアシュラは川に押し流され、
岸に辿り着くも誰にも育てられないまま獣同然に生き抜く。

----------------------引用ここまで-------------------------

生まれながらにして悲しい宿命を背負ったアシュラの話です。
久々にダークでエグみがあって人間の醜さ、美しさ、優しさ、汚さを
75分という時間に閉じ込めた事
生きる美しささえ感じさせるのは見事なものだと。

映像不可と言われた問題作ですが素晴らしいです。
カニバリズム描写も入ってる為
この手のお話が苦手な方にはおすすめできませんが
出来れば一度見て欲しい。

胸に詰まる思いと言いますか
色んな人の気持ちがわかるぶん哀しみ辛さもひとしお。
10代の頃に見ていたら確実に号泣していたでしょうね。

原作はジョージ秋山先生。銭ゲバってドラマが有名かな。
監督はタイバニのさとうけいいち。
いくつかの受賞も納得の出来。

何故嫌われるかも怒られるかもわからないであろうアシュラ。
心の底のずっと奥にある優しさを見た時
愛おしいと感じました。

あなたはこの状況で「ひとでなし」でなく人間でいられますか?

投稿 : 2015/01/10
閲覧 : 627
サンキュー:

45

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

怒り、嘆き、傷つき、殺す。

孤独で、ひもじい思いをしながらも懸命に生きようとする姿に感動した。
アシュラの表情、叫びが心につきささり、悲しくやるせない気持ちになりました。

投稿 : 2015/01/09
閲覧 : 293

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

タイトルなし

評価をつけるのが難しい作品。

人間の陰の部分というか、闇の部分を暴いたような作品。

過激な描写、憎悪渦巻くストーリー。

見ていて悲しくて、つらい。

投稿 : 2014/05/24
閲覧 : 341
サンキュー:

7

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

かなり重たい作品です

戦や飢饉でそこらじゅうに骸がころがっているそんな時代。
あまりの飢えで、母親に焼いて食われそうになった赤子が、
火に落とされたその時、雨が降り出し生き延びた。
その後成長した子供は言葉も知らず、人をもを襲って
食ってしまう獣になっていた。

とうぜんですが、萌え要素は皆無ですw

人を食ってまで生き延びる、なりふりかまわない生への執着。
それが醜悪なものなのか、美しいものなのか?

そんな問いかけをしている作品でした。

ちょっと宗教的(浄土宗?)な話です、気になった人は観てもいいかも。

投稿 : 2014/05/23
閲覧 : 333
サンキュー:

12

ネタバレ

chariot さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

75分のフルCG映画です。

飢饉に苦しむ時代に生きる少年と村人たちの「生」をテーマにした作品。

キャッチコピーは「眼を、そむけるな」だそうです。
そのコピー通り、生きる為には食わなければならない・・・けれど人として生きる為には人の道を踏み外してはいけない・・・
視聴者は厳しい選択を突きつけられます。

{netabare}人に触れ、アシュラが少しずつ変わって行くのに対し、
村の貧困は更に加速し、人である事を忘れ生きる事に執着を見せ始める村人。
最後まで人として生き、死んだ娘。{/netabare}

作中、常に流れ続ける陰惨な空気。
それを見事に表現する作画。

重いお話ではありますが、飽きる事なく観終える事が出来ました。
ちなみに人肉を喰らうような演出(モロではない)がありますので苦手な方はご注意ください。

投稿 : 2014/05/22
閲覧 : 378
サンキュー:

6

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アシュラのストーリー・あらすじ

15世紀中期、相次ぐ洪水、旱魃(かんばつ)、飢饉で荒野と化した京都。
それに追い打ちをかけるように始まった日本史上最大の内戦・応仁の乱。その死者数・行方不明者はあまりに膨大で、歴史のページには刻むこともできなかった。こんな時代に産み落とされたアシュラは、ケダモノとしてサバイバルを続けながら生き抜いていく。
 そんな時一人の少女・若狭の優しさと愛、そして法師の教えに触れ、アシュラは次第に人間性を備えていく。
言葉を覚え、笑い、喜ぶ日々。しかしそれは苦しみと悲しみの始まりでもあった。やがて天災と貧困が起こり、人間性を失っていく人々。ついには若狭さえも……。
果たしてアシュラの運命は?(アニメ映画『アシュラ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2012年9月29日
制作会社
東映アニメーション
主題歌
≪ED≫小南秦葉『希望/Trash』

声優・キャラクター

野沢雅子、北大路欣也、林原めぐみ、玄田哲章、平田広明、島田敏、山像かおり、山口勝平、水島裕

スタッフ

原作:ジョージ秋山『アシュラ』、 監督:さとうけいいち、脚本:高橋郁子

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