Smog さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
モザイクたっぷりR指定推奨作品
コミックが原作。
全13話。原作未読です。
落語家女子5名が、楽屋や東京名所で連想ゲーム的にギャグを繰り広げる会話劇です。
3話構成で、1話あたりが短く、見やすく構成されています。
キャッチーなレビュータイトルにしてみましたが、卑猥な表現は全くありません。
登場人物はすべて落語家という設定ですが、落語そのものはほとんど関係ありません。
はじめは、なぜ落語家なのか疑問に感じました。
しかし、会話のテンポの良さ、発想の柔軟さなどは、確かに噺家のイメージと合っています。
各話のお題を連想ゲーム的に掘り下げる会話劇としてぴったりの設定でした。
一番の見所は、多彩な内容のギャグでしょう。
時事、ブラック、パロディ、言葉、自虐…とにかくなんでもありのシニカルな笑いが楽しめます。
ネタが多彩で、昭和から現在に至るまで拾えるモノは何でも拾うというイメージでした。
パロディもギリギリの線を模索していて、モザイクたっぷりで楽しめました。
すべてを理解するにはある程度の年齢と経験が必要だと思います。
僕も一部何のネタかわからないところがありました・・・くやしいです。
作画と音楽について、スタッフの努力と工夫が見られます。
とにかく芸が細かく、モザイクひとつとっても多彩な演出が見られます。
パロディが作画だけでなく効果音や音楽にまで行き届いている絶妙さは見事でした。
実は、テンションについて行けず数話見て後回しにしていた作品です。
後半になるにつれキレが増していきますので、序盤で諦めずにぜひ最後まで見て欲しいです。
見ていなかったことを後悔するほど楽しめました。
皮肉たっぷりのシニカルギャグを楽しみたい方にオススメしたい作品です。