当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「夏雪ランデブー(TVアニメ動画)」

総合得点
70.1
感想・評価
866
棚に入れた
3999
ランキング
1647
★★★★☆ 3.6 (866)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

夏雪ランデブーの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

マチャ♪♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

タイトルなし

断念した(;´Д`A

投稿 : 2013/08/31
閲覧 : 186
サンキュー:

0

ネタバレ

おっさんばんび さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

男と女と幽霊の、ちょっと切ない恋愛三角関係

展開をちょっとだけにおわせるようなネタバレ(とまではいかない)表現を含んでいます。


あらすじ

花屋をやっている年上の女性・六花(CV大原さやか)に恋をし、その花屋にバイトとして入ることにした青年・葉月(cv中村悠一)。六花の部屋にあがると、そこには、病死したはずの六花の夫・篤(cv福山潤)の姿が。しかし篤は幽霊で、姿が見えるのは葉月だけだった。恋愛の邪魔をしてくる篤が要求してきたのは、葉月の身体を貸してもらうことだった・・・。



主要キャラは3人いる。
そのうち誰に感情移入するかでこの作品のとらえ方や感じ方は大いに異なってくると思う。
私は葉月に移入していたのだが、彼の純粋な恋心や恐怖心はこっちにも伝わってくるものがあった。
3人それぞれに移入してみて3回は楽しめる作品だなと思う。


また、そうした感情移入がしやすいのには、会話のテンポが自然でリアルで心地よく、すんなり入ってくるという理由があると感じる。
これは、台詞や音を先に録音し、あとから絵を描くというプレスコという手法によるものだろう。
いくつかのジブリアニメ作品のシーンでも用いられている手法である。
絵の動きと声が合っていて、違和感を感じるところが無くて気持ちよかった。
もちろん声優陣の演技もとても良かった。


それから、色彩美も素晴らしい。
花屋ということで、花の描写が多かったのだが、どれも綺麗で丁寧で美しい。
それから、童話の世界の描かれ方もとても美しかった。
場面が切り替わるごとに色彩美を感じることができ、手が抜かれていない細かな描写も素敵だった。


OPとEDも良かった。

OP:松下優也「SEE YOU」
OPの映像の中のストーリーは、本編とも繋がりがあった。
初見のときはそこまで気にならなかったところも、回を重ねるうちに深さを感じられるようになった。

ED:Aimer「あなたに出会わなければ~夏雪冬花~」
夏雪ランデブーによく合っている楽曲だと思う。
切ない三角関係を思わせる歌詞や音が心に響いてきた。


実は、葉月役の中村悠一さん目当てで本作品を鑑賞したのだが、魅力的だったのは彼だけではなく、本当に素敵な作品だった。

あっと驚くような展開も無ければ、ストーリーに大きな起伏があるわけでもなく、さらっとした流れで物語は進み、あっさりと終わる。
しかしそれが逆にこの作品の柔らかさや温かさ、それでいて切ない雰囲気をつくっているのだと思う。

投稿 : 2013/08/31
閲覧 : 258
サンキュー:

11

しゃあ・あずなぶる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ダサいだろ?ダサいと言ってくれ!

物語は終始淡々と進んでいく。
私はこの手のモノは大好きだ。

主要人物3名の恋愛模様なのだが、それぞれが凄い丁寧に描かれている。
それなりに大人な恋愛を描いているので、若い人はハマれないかもしれない。
でも基本は普遍な感情なので、
葉月(普通に人に惚れる)
六花(好きな人を亡くし、今は仕事に夢中)
島尾(好きな人を忘れられない)
どこかしら共感は出来るんじゃないかな?

この作品はプレスコらしいけど、演者の間って点では理に適ってたと思う。
出来れば口の動きまで手を加えて欲しかったけどね。
予算の限られているTVアニメじゃ無理かw

あとOP、EDは共に良かった。作品に合ってたよね。
特にEDは激熱だった。
「NO.6」で気にはなってたけど、Aimerは玉井健二のプロデュースなのか。
曲に一貫性があってイイネ!^-^

投稿 : 2013/08/30
閲覧 : 332
サンキュー:

15

どら猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

渋い

味がある作品

投稿 : 2013/08/29
閲覧 : 259
サンキュー:

0

ネタバレ

arias さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

自分用メモです

仙台放送ノイタミナにて
恋愛/幽霊/伝奇/三角関係/花屋/原作漫画


OPが好きでなんとなく見始めた。テンポ感が遅くて気に入らなかったけど恋愛モノで急かすのもあれか。中後半の展開は物語に動きがあって面白い
花屋だけあって花がよく出てくる。花とかわからないけどたくさんの種類の花が出てきたと思う。ボーっと見ていてもこれは違う花なんだなって気付かされる高レベルな描き込みだった

投稿 : 2013/08/26
閲覧 : 207
サンキュー:

2

はがね さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

大人の複雑な恋愛...

ジャンル的には「恋愛アニメ」的なストーリーなんだけど設定が物凄く面白かったです(*^-^*)

ヒロインの六花ちゃんの恋心が物凄く切なくなります(;_q)

ちょっと大人の切なくなる恋愛話が好きな人にオススメです
(о´∀`о)

投稿 : 2013/08/19
閲覧 : 212
サンキュー:

6

ネタバレ

かくれアニおた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

葉月くんがいい人だった

目つき悪いから悪い人かと思ってたらいい人だった。
それに引替え島尾くんはいい人そうに見えていい人じゃなかった。まぁいろいろ理由はあるけど。
最後のほうの葉月くんが絵本の中に入ってるとこ引っぱりすぎだったね。それがなきゃ大人の恋愛アニメとしてはいいんじゃないの。

投稿 : 2013/07/29
閲覧 : 217
サンキュー:

4

ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

想い辿り着く先はどこかな。

花屋を営む30歳 島尾 六花に恋心を抱き無駄に植木鉢を買う8歳年下の葉月 亮介と3年前に他界し幽霊になった旦那・島尾 篤との三角関係の恋模様はどうなるの!?

と、答えは生者しかいないと予想し心情描写の過程と想定外の展開に期待しつつ観たわけだが、他人と自らの想い想われる言葉の重さを考えさせるのが本質だったと想う。

その心情変化は、現実味とメルヘンな少女心をくすぐるような掛け合わせとなり一概にご都合主義とくくれず感慨深い気持ちにさせてくれる。

誰の視点から観るかで、この作品は全く違う評価になる。未亡人の六花に至っては、旦那に先立たれどこの馬の骨かも分からない男・葉月とラブコメになること自体おかしいと感じる人もいるかも知れない。
逆に未亡人に恋する理由がわからないという見解もあると想うし、幽霊の島尾は早く成仏しろよ呪縛霊が!とか様々な思惑が乱れてゆく。

私は幽霊の島尾視点で観ていた。きっと私が死ぬ時もこんな想いを抱き、素敵な伴侶と過ごすした時間と将来がない未練と幸せを願いたいと夢みていた。幽霊となり妻ともう一度会えたらと考えてしまうのは屈折した願望であり苦しめると理解しつつ願ってしまう。
彼の行動は矛盾は多いけど生者にとっての正論と死者になった考え方に歯止めより六花の幸せ・あわよくば自分が・・・という当たり前な感情が滲み出ている。
実際、幽霊を生者に置き換えてみると、ただの王道な三角形ラブコメになるのだが、幽霊という存在が美化された決して勝てない恋敵となり救われない状況が、この作品の持ち味になっている。

そんな恋敵さえ救おう(成仏させる)とする純真無垢な葉月なら任せても良いのかもしれない。だが、簡単に割り切れない根本には、六花を想う気持ちに苦悩・葛藤し互いの未練が枷になっている。 その真相がわかる最終話は見応えあった。

その鍵となるのが絵本の存在である。
絵本について{netabare}
島尾と入れ替った葉月に六花との思い出を見せる装置になっていたと想う。そしてチビ六花視点から島尾は、ずっと葉月を観察していたのではないかと感じる。同時に六花を託すに値する器か試していた。絵本の内容は島尾が六花への愛情の深さだと想うがメルヘンな内容で分かりづらいが、葉月が体に戻って六花に伝える言葉は、「俺は、店長とあの人の記憶の一部を共有できる、唯一のつもりでいるんです」という判断から辻褄があう。ただの推測に過ぎないが、葉月が六花に向ける好きという好意の度合いが島尾が見える因果関係であったように感じる。

色々と無駄に綴ってしまったけど、死者にとって想い人ほど消えても記憶から忘れて欲しくない我侭で不甲斐ないと分かりつつ願ってしまう。島尾の言葉を拝借すると「僕ガ死ンダラ僕ノ骨少シ食ベラレル?」 夏雪草に隠された骨と遺書が切ない余韻になった・・・。
最後に孫におじいちゃんと呼ばせる辺り良い意味で卑怯だなと感じた。島尾を受け入れ葉月と六花を見守っていたのは2人だけではないという意味も含ませ後を濁さない為に部屋を処分させ成仏する姿は未練が無くなったように見えた。{/netabare}
タイトルの意味も観終わると納得してしまうほど良い作品だった。個人的な解釈だが一応ネタバレにしておく。
{netabare} 夏雪は夏雪草の略として花言葉もあるが、夏雪草は島尾を表しランデブーは六花と葉月を掛け合わせた3人の寄り添った関係性ではないかと感じた。{/netabare}

心の拠り所と折り合いを見つける花が花であるように咲く日を願った想いを愛でては如何でしょうか。

投稿 : 2013/07/25
閲覧 : 381
サンキュー:

33

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

生者と幽霊の三角関係?

 原作は未読。
 のっけから他作品の話で恐縮ですが、昔「ゴースト/ニューヨークの幻」と「オール
ウェイズ」という映画がありました。
 いずれも愛する女性を残したまま死んでしまった男が幽霊になるという設定だが、前者が
幽霊になっても愛が変わっていないことを女性に伝えようとしたのに対して、後者は女性が自分
(幽霊)を引きずらずに残りの人生を歩めるように、女性のことを好きな若い男の恋を、幽霊が
バックアップするという展開。
 公開時期が割と近かったこと(前者が1990年9月28日、後者が1990年4月6日)と、幽霊の
対応がかなり違うことで、なんとなく対で記憶してます。
 いゆわるラヴストーリーとしての「おはなし」としては前者の方が盛り上がるもので、実際
未だに世間で語られるのはほとんどこちらのような。ただ、当時から「こんな経験したら、なか
なか(下手すると残りの人生ずっと)次の恋には向かえないだろうな」と思ったのも事実。

 さて本作ですが、この作品も前述の2本の映画と似たような設定。そう言えば島尾 六花の
ベリーショートのヘアスタイルは、「ゴースト/ニューヨークの幻」のモリー(デミ・ムーア)に
対するオマージュなのかなと思ったりして。
 若い未亡人の六花、彼女を好きになった葉月 亮介、死んだ旦那の幽霊である島尾 篤の三角
関係?を扱った話だが、あえて前述の映画に強引にはめると篤の対応は前者の幽霊に近いし、
亮介は後者の若い男に近い存在。

 篤が未だに六花のことが忘れられず、更に「新しい男ができるのが許せない」という部分が
トラブルの元になっており、客観的に見てしまうと「もう死んだんだから自分は諦めて、残った
奥さんの幸せを考えてあげなさい」と思わないのではないのだが、自分が当事者(幽霊)の立場
だとそう割り切れるものではないだろうなと思う。
 特に幽霊というのは肉体を持たない存在で、要するに精神そのものであるから、建前では
なく、本音しか出てこないのだろうな。
 ただ、六花の幸せを考えている部分もあり、その辺の葛藤で悩んでいる節もある。
 最終的に六花と亮介が結婚した後も幽霊として花屋に残るというのは、六花の残りの人生を
見守るという優しさの表れなのかな。篤にとって辛い部分もあったと思うが。六花と亮介が
死んだ後で花屋を離れていくが、ようやく心残りが無くなって成仏できたのかな。

 一方、生きている方の亮介もある意味、自分の欲望に忠実ではあるのだが(笑)、こちらは行動
自体が正論であるのが強みではあるなあ。
 最終的に六花が未だに死んだ篤を思っていることを承知で、六花の篤への思いも引き受けると
いう男気のあるところを見せるが、これって「めぞん一刻」の五代君もそんな感じじゃなかった
かな?。
 気になったのは亮介って、学生ではないし、花屋のバイトの前は何やっていたんだろう?。
特に定職に就いていなかったみたいだけど。視聴者は亮介の一途な恋というものが判って
いるが、事情を知らない者から見ると、若後家に取り入って花屋を乗っ取ったように見え
ちゃうんじゃないかと。

 二人に思われる側である六花は、篤のことを引きずりつつも、亮介のことも好きになるの
だが、この辺は結構リアルだなと。
 さあ次の恋とそう簡単に割り切れるものものでもないし、逆に死んだ男への思いを残し
つつも、生きている男に惹かれるというのは判らなくもない。

 登場キャラは亮介、六花、篤の3人であるため(あと花屋の手伝いの篤の姉ぐらいか)、
それぞれのキャラの心情はかなり掘り下げられている。
 加えて映像的にあまりアクションのない会話劇主体のため、声の演技の比重が非常に高い
印象。中の人の好演が光る。

 正直、展開としてはまどろっこしい感じもあったが、そういう部分の解消として、途中の
絵本の世界に亮介が入ってしまうファンタジー的展開が目先を変えてくれて、ちょっと
良かった。

投稿 : 2013/07/21
閲覧 : 226
サンキュー:

2

ネタバレ

るるちゃみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

切ないとみせかけてけっこうファンタジー

今でも愛してる死んでしまった旦那、今目の前に生きている気になる彼。でも結局は前に進むしかないんですよね。
旦那視点は切ないけど、ちょっと意地悪しすぎw
自分が守ってやりたかったのに、もうそれができないのに。わかってるのに割り切れない旦那に愛情感じました。
けっこうファンタジーちっくで思ってたのと違ってたけど、楽しめました。

投稿 : 2013/07/08
閲覧 : 174
サンキュー:

2

swiiiiing さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ラジオドラマみたい

アニメーション作品を観ている感覚ではなくなるくらい、中村悠一さんと福山潤さんの演技力(?)が素晴らしかった

投稿 : 2013/07/05
閲覧 : 233
サンキュー:

1

。mine。 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

笑える切ない三角関係。△゜

。・*゜・*。概要。・*゜・*。

原作は、河内遙の漫画。
全11話。

目付きは悪いが純情で一途な青年・葉月亮介。
亮介が一目惚れした花屋の店長・島尾六花。
六花の元旦那の幽霊・島尾篤。

六花に一目惚れした葉月は、バイト募集をきっかけに花屋で
働き始める。
しかし彼女には元夫の霊が憑いていて、葉月の恋路を尽く
邪魔してくる。

低温一途青年×さっぱり未亡人×草食系執着霊の
奇妙で切ない、純愛ラブストーリー❤


。・*゜・*。感想。・*゜・*。

3人が織りなす、不思議で切ない物語。
随所に笑いが散りばめられてて、湿っぽくなりすぎず
楽しめるお話♪

元旦那の恋路の邪魔っぷりが、根性悪すぎて笑いのツボ(笑)

ちょっと大人のラブコメが見たい方にもオススメ♪
笑って泣いたら、恋したくなるかも!?

投稿 : 2013/06/27
閲覧 : 224
サンキュー:

2

ネタバレ

ぱこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

未練だけでは片付けられない想いの果てを描こうという姿勢が見える

 音楽、声優の演技、舞台となる花屋の色とりどりの花々の丁寧な作画、ごく身近な現代を感じさせる風景は作品の世界観や雰囲気によく合っていてもはや言うことなし。

 肝心のストーリーはあらすじの通り、若後家の花屋の店長に片恋慕するアルバイトの青年が、実は死んだ後も地縛霊となって片時も離れずにいた彼女の夫と見えない攻防を繰り広げて彼女を取り合う話。

 それだけ聞くと一見滑稽ですらあるが、そこはやはり原作が女性向けなだけあって登場人物の鋭く奇抜で絶妙な台詞回しや心憎く揺さぶってくる回想で綺麗な話としてまとめている。
 あえて難をつけるとするなら、全体的に見て店長(ヒロイン)と旦那(恋敵)の過去回想に大分尺が割かれていて、最終的に旦那とバイト青年葉月のどちらが主人公だったのか、どちらに感情移入するかによって判別つき難くなることか。

 まあ本編で旦那自身が言う通り「正論からすれば全否定される」存在である子供っぽくて実際未練にまみれた幽霊である旦那も含めて、思いを継承し昇華していく話だと思うのでそれはそれで構わないと思う。

 解釈が分かれる部分はやはり、葉月が旦那に体を貸した結果迷い込むおとぎ話のような世界とエピローグにあたる部分ではないだろうか。
 あの世界のことを真面目に考察すれば隠された裏の心情や伏線があったのかもしれないが、自分はあまり気にせずそのまま受け止めていた。
 エピローグの描写には納得いかないと思う人もいるだろうが、締めがご都合になるのは恋愛漫画ではある意味お約束でもあり、私自身は最終的に三人ともがちょうど良く報われた締めくくりだったと思う。

 なんのかんのと言ったが、全体的には中編恋愛漫画のアニメ化としては良く出来た作品といった印象。
 ドロドロしすぎず、切なく揺さぶられる恋愛模様が好みであれば是非オススメしたい。

投稿 : 2013/06/18
閲覧 : 187
サンキュー:

2

kai さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白いアニメって一話目から匂うよね!!

11話完結

予備知識もあらすじも見ずに鑑賞開始。
おかげで倍楽しめたと思う。

わぁぉ!!!って叫ぶような出来事や、号泣するような激しさなんて微塵もない物語。

でも、1話目からはまって惹かれて続きが気になって。

11話見終わって、何かいっぱい心の中に残るアニメだった。
もちろんいい意味で。

後、、、凄く。凄く花の色が好きだった。
作者さんの色使いがとても気に入った。キャラは別に普通なんだけれども花だけではなく、このアニメ全体の色の使い方も楽しみながら見てほしいなって思った。

久々のお気に入り作品ランクIN!!

あーーー切ない(*‘ω‘ *)

投稿 : 2013/06/15
閲覧 : 240
サンキュー:

4

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

B

放送期間 :2012年07月~2012年9月に見た
ITM 放送日前期待度OTM
放送期間中IV若干上昇
ショートCALL

投稿 : 2013/06/08
閲覧 : 230
サンキュー:

2

俄然音楽睡眠女 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

切ない

なんか…リアルっていうか
すごい現実でも起こりそうなこのお話は、私の中で結構グサッとくるところが多々ありやした~(:_;)

死んでもなお、奥さんを愛し続ける旦那と
恋をしてしまった青年の関係が
すごい見てて楽しかったです!!

個人的に、葉月君…結構タイプでした(笑)

投稿 : 2013/05/18
閲覧 : 194
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感想

全11話。恋愛・伝奇・ファンタジー・感動もの。

この作品はとにかく登場人物が少ないです。
中心は4人で私がこれまで観た作品では一番少ないかも。
登場キャラでは主人公の葉月亮介の性格が良い。
こんな良い人中々いないと思うし好感が持てました。

次に声優さんの演技も素晴らしいと思う。
中村悠一さん、大原さやかさん、福山潤さんと、繊細で心に響くとても良い演技です。

次に雰囲気も良いですね。
花屋が物語の舞台ということもあり、花がとても綺麗に描かれています。

あらすじ
純情一途な花屋のバイト青年・葉月亮介。
彼がひそかに想いをよせるのは、店長の島尾六花。
一目惚れした六花の花屋に通い詰め、バイト募集を機にそこで働くことに。
そこには病死した夫・篤がいた。
幽霊ながら葉月の恋路を邪魔し、妨害行為を繰り返す篤との三角関係が始まる。

前半はコメディもあり、どういう展開が待っているかというワクワク感もあって面白かった。
また全体的にいえますが、女性向けの作品ということもあり、
心情描写は妙にリアルでうまく描けていたと思う。中盤まではかなり面白かった。

しかし、中盤以降は心情描写とファンタジーやメルヘンな展開が長く少しダレました。
(まぁ、意外性のある展開とはいえます)
メルヘンの好きな人なら良さそう?
また、もう少しテンポが良かったらいいのですが。
それにもう少し丁寧に描いて欲しかった。

後半は切なく少しうるうるになりました。
三角関係の恋愛ものですと、どうしてもそういう展開になっちゃうんですよね。
また、ラストは賛否両論ありそうですね。

メイン3人の誰を中心に観るかで、また違った感想を持てそうな作品ですね。
私は葉月視点で観てました。
何かと邪魔をする篤がウザく、また葉月が可哀想にも思えます。
でも篤の気持ちも理解出来ます。
愛する妻を残して先立ち、しゃべりかけることも触れることもできずに3年間ただ側で見守るだけ。
そこに葉月のような邪魔者が現れる。私も篤の立場だとそうするでしょう。

OP曲が個人的に結構好きな曲でした。

とにかく重いテーマの作品でした。また、恋愛ものとしては良作でした。

物静かな心理描写中心の大人の女性向けの作品かと思います。

投稿 : 2013/05/16
閲覧 : 213

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青年でも幽霊でも未亡人でも恋がしたい!

花屋の店長・島尾六花(しまお ろっか)、アルバイト店員である葉月亮介(はづき りょうすけ)、六花の亭主であった故・島尾篤(しまお あつし)の間で起きている三角関係の物語。

お酒を飲んで嫌な事を忘れる事や自分が亡くなったのに女房に対して未練タラタラな事など、
かなり消化不良の部分があります。
何も解決しない行動だったり情けない性格だったり、誰かに喝を入れてもらわないといけないですね。

幽霊や絵本の中の世界などファンタジー要素があります。
篤によるワガママな場面なのですが、幽霊という存在自体の設定を考えれば何とかなる・・・・・のかな^^;
理解しにくい箇所という事は否定できません。

二人の男性陣によって一人の女性を巡る恋愛物なのでドロドロした感覚になると思っていたのですが、
物語の展開としてはキレイに進んでいきます。

男性陣の個人的な想いを押し付ける話と考えるよりは、
六花の揺れ動いている想いや心境などを表していると考えたほうが合点がいきます。

六花の髪型がショートヘアでもベリーショートでも美人は美人で変わりません。
容姿だけでなく性格も含めての感想なのですが^^;


夏雪草(セラスチウム)の花言葉・・・幸福、才能、思いがけない出会い
ランデブーの意味・・・男女が会う事、デート

2つの単語を組み合わせたタイトルだと思います。
どの意味を選択するのかは、受けて次第でいいと考えます。
(出会うという事は共通していますね^^)


OP曲
「SEE YOU」 

ED曲
「あなたに出会わなければ ~夏雪冬花~」

恋愛要素の多い作品のためなのか、両曲ともバラード調の曲です。
個人的には、歌い上げる感じがでているED曲のほうが好みです。

ラストシーンはかなり駆け足になっているので、その場面だけは注意したほうがいいかもしれません。
最後まで視聴した人にとっては関係ない事なのですが。


恋愛に正しい回答を求めるには無理があります。
趣味・嗜好・好みは、人によって違いが大きいです。
だからこそ、色々な人と接して多様な考えや性格を知る事が大切な気がします。

恋愛論を語れるほど自分の人間ができていないのは分かっているのですけれどね^^;

投稿 : 2013/05/10
閲覧 : 293
サンキュー:

16

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

さくっと

原作未読。
花屋でバイトする主人公。花がとりわけ好きというのではなく…そこで働きたい明確な理由(下心)があったのだ…。
しかし思わぬライバル?が現れて…。
登場人物も限られ小さな世界で繰り広げられる男の度量をかけた約束。果たして…。

私のツボ:ずるいわ

投稿 : 2013/05/08
閲覧 : 238
サンキュー:

2

MAYUC〜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不思議な三角関係☆

花屋の店長島尾 六花(しまお ろっか)に一目惚れした葉月 亮介(はづき りょうすけ)は
六花に会うためにお店に通い詰める日々を送りバイト募集を機に働くことになった...がそこには見知らぬ男が親しげに?!
その日から妨害行為を繰り返す見知らぬ男との不思議な三角関係が始まった♪

すごく切なくて胸が痛くなる物語でEDテーマなんかそんな気持ちを倍にしてしまうくらい作品にマッチしていました!!
でも個人的には悲しくもあったけどこんなことが起こったらロマンチックだなぁとも想えてしまいました(*^^*)
あと関係ないけど花屋さんっていいですよね〜綺麗な花に香りに囲まれて仕事って憧れるな〜w

投稿 : 2013/05/06
閲覧 : 251
サンキュー:

7

モヤモヤ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

花屋の店員さんに恋する話

女性向け漫画原作のため綺麗な絵柄に戸惑い観ていませんでしたが、1話視聴したら止まらなくなりました。

目つきは悪いが一途で純粋?な葉月亮介が花屋の店員さんに惚れてしまい、そこでアルバイトを始めるラブストーリーです。
私も花屋の店員さんに心を奪われた事が幾度もあるので共感してしまいました。
花屋の店員さんの持つ魅力、あれは何なのでしょうか。3割増しに見えてしまいます。

登場人物がみんな恋に一生懸命すぎてちょっと恥ずかしくもありますが、気持ちが昂ぶってついつい暴走しちゃうところや、過去を引きずってしまうところなんて、男性向きの漫画では出せない細かい心理描写がとても共感できました。

投稿 : 2013/04/12
閲覧 : 237
サンキュー:

9

アタタタタタタカヒィ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

実写化でもいけるかもしれない作品

大まかにいうと、一人の女性を主人公と幽霊になった元夫が取り合うという話。それだけ聞くとドロドロな感じがしてしまいますがw修羅場的な場面はありません。

花屋が舞台なだけあって、配色や描写がきれいです。精神世界でのシーンもきれい。それは見どころの一つかと。

バタバタとした展開はなく、ゆっくりとした流れの中で、恋の駆け引きが進んでいきます。

OPアニメーションの演出がドラマのそれを彷彿とさせること、全体に落ち着いた雰囲気であることから、ドラマ化しても面白いんじゃないかと思いました。

ED:あなたに出会わなければ~夏雪冬花~/Aimer(エメ)
これはすばらしいバラードです。一聴の価値あり。

投稿 : 2013/04/02
閲覧 : 214
サンキュー:

2

知世 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ひたすらに切ない

島尾くん推しの私としては
色んな意味で辛い物語だった。
これだけ主人公に感情移入できない話も、珍しいというか。
でも、細かい心理描写や優しい雰囲気、
じゅんじゅんと大原さんのコンビはは素敵でした。

投稿 : 2013/03/30
閲覧 : 202
サンキュー:

2

ネタバレ

しゃるる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

何となく気になったけど・・・

あらすじを見て何となく気になったので観てみたけどキャラの絵が好みじゃなくて断念してしまった・・・

投稿 : 2013/03/24
閲覧 : 214
サンキュー:

1

わしょい。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

んー純粋な大人の恋愛?w

目つきは悪いが純情一途な花屋のバイト青年・葉月亮介。
彼が想いをよせるのは、店長の島尾六花(ろっか)。

六花の花屋に通い詰め
バイト募集を機にそこで働くことに。
念願叶ったものの、
8つ年上の彼女は恋愛を諦めている様子。
ある日2階の彼女の自宅に呼ばれて行くと、
そこにはなんと上半身裸の男??

予期せぬ事態、意外な事実が明らかに。

その男は六花の同棲相手ではなく、
すでに亡くなった彼女の旦那の幽霊だった。
六花には見えないらしい
何かと葉月の恋路の邪魔をしてくる。


見れば見るほど何か分かんないけど見てしまう
気になっちゃう作品。
胸の内からジワーッてあったかくなりました。

投稿 : 2013/03/17
閲覧 : 215
サンキュー:

2

しらかげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最愛の人を得た者、失った者、残していく者の切ない物語

・男主人公。ヒロインにゾッコンの可愛いお人よしな奴
・ヒロインは清廉だけどけっこう雑草タイプ
・途中でイライラしたけど最後まで見たらすっきり。
・切ない!

投稿 : 2013/03/08
閲覧 : 223
サンキュー:

1

hikono さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

綺麗な花に込められた愛と未練

 フラワーショップがとても綺麗で花の名前を知りたくなりった。

 途中で誰が主人公なのかわからなくなった。

 見終わったあとで残る謎をいろいろ考えていたら夜が明けてしまった。

 でもすごく好きな作品。

投稿 : 2013/02/22
閲覧 : 187
サンキュー:

3

ネタバレ

KDMY さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

泣いた

こんなに泣くなんて

投稿 : 2013/02/12
閲覧 : 228
サンキュー:

2

ネタバレ

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ある意味、離婚調停アニメ

女性の憧れ。
ダンナに愛され、年下の若いコが情熱的に迫ってくる。
ダンナへの愛情は嘘ではない。しかし、ちょっとの背徳観に苛まれながらも、オンナとしての自分がいて、好きと言ってくれる子には応えてあげたい。
なんというか、そんなメロメロなカンジの作品です。

最初にお断りしておきますが、このアニメ面白かったです。
ありきたりな感じですが設定もよく出来ていて、ストーリー展開もよく、きれいに纏まっています。

でも、こりゃあ、男の私には違和感。
原作がレディコミという事なのであたりまえですが、いい悪いの問題ではなく、「合わない」のです。
そういう事を前提に、以下のレビューをお読みください。
コキおろしてやろうとか、そんなつもりはありませんが、率直に感じたことです。



ファンタジーといえばいいのか・・・・
若くして未亡人となったヒロインを廻り、夫(幽霊)と新しい若い男の子が彼女を奪い合う、もの凄く簡潔に要約すればそういうお話です。
線が細く、自分の事を一途に想ってくれる優しい旦那。
好意を直球で表現し、ちょっとワイルドで強引だけど、自分を大切に想って迫ってくれる年下の男。
そんな2人の狭間で
「私のために争わないで~」
っていう、いわば女性の味わってみたい願望が具現化してます。

しかも、ダンナはこの世ならざる存在。
浮気や二股なら倫理的に社会的に非難を浴びるところですが、このシチェーションなら全くの無問題。
私は夫に尽くした一途な女。でも、新しい幸せを見つけてもいいじゃない。
ヒニクな言い方をすれば、そういう軌跡を描いた作品です。

{netabare}
一見、この世に未練を残しているダンナの話のようでいて、ダンナの影に引きずられるヒロインが、それをフッ切るお話。
というか、ホンネは未練を断ち切りたいけど、そこに踏み出せないヒロインを、周りの男どもが勝手に動いてスッキリさせてくれるお話・・・・というのが正直な印象です。
こんな都合よく、普通のオトコは行動しないッスよ^^
ガキだしわがままだし、女性よりよっぽど嫉妬深いもんです。
未練タラタラのダンナにはちょっと感情移入できましたが、なんていうか想像の外すぎて、キャラが全然好きになれませんでした。
強引に自分を奪っていく若い男。そんでもって、昔の男とは調停済み。チャンチャン♪
・・・・・だもん。
もうちょと、自分から何かを決断したり行動して欲しいです、アラサーのヒロインには。
{/netabare}


冒頭にも書きましたが、面白いし飽きない作品でした。
女性には、非常にオススメできる良作といっていいと思います。

ただ、私のような、ちょっとヘソ曲がりな男性には厳しいかも、です^^
実にノイタミナらしいカラーの作品ではありますが・・・・・・

投稿 : 2013/02/07
閲覧 : 324
サンキュー:

21

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

死者の想いそして死者への想いと向き合って生きていく

壮絶にネタバレしておりますので、見てない人は読まない方が良いです。

花屋でアルバイトをしている「葉月」、店長の「六花」、六花の元旦那で幽霊の「島尾 」
三人(?)の奇妙な三角関係を描いた作品。絶賛するには少々問題アリな作品ではありますが、なかなか個人的には気に入った作品でした。

この作品の面白さは、三人の登場人物の誰に視点を重ねても、各々の物語が存在する点にあるんじゃないかと思います。視聴者それぞれが大きく異なった感想を持ちうる、何回か見たらまた違った見方が出来る丁寧な人物描写、希有な魅力を放つ作品。重くもなりすぎず軽くもなりすぎず見やすい作品でもあったと思います。

・序盤は王道
幽霊の島尾が見えるのは何故か主人公の葉月だけで、六花には見えない。これが作品をとても面白いものにしていました。序盤は幽霊の島尾がユーモアたっぷりで、葉月と六花の恋愛を邪魔するのが楽しかったですねぇ(笑)六花を幸せにしてあげたい葉月、島尾の事が忘れられないのに葉月に惹かれていく六花、葉月と六花の距離が縮まっていく様に嫉妬心を隠せない島尾・・・この段階では王道で普通に面白い。

・中盤からファンタジーに?
おそらくですが、メルヘンチックな中盤から評価が分かれると思います。主人公の葉月は島尾に身体を貸す代償として、島尾が描いた「絵本の世界」に閉じ込まれてしまい、現実では島尾と六花の物語へと徐々にシフトしていきます。主人公が現実から隔絶されてしまった展開が長く感じられ、モノローグや回想を多用する演出もやや単調でちょっとグダついた感はありました。それゆえに序盤は良かったけど、途中から失速したという感想が散見されます。ラストも清々しさがある反面、明快な決着がつかなかったので賛否両論あるんじゃないかと思われる・・・

・絵本の世界/島尾編
やはり葉月の視点だけでこの作品を見てしまうと「イマイチ」になってしまうのです。
島尾の妄執たるや実に生々しいもので、幽霊なのに人間くささが半端ではないんですよねw
「絵本の世界」に葉月を長々と閉じこめて、元嫁とやりたい放題とか何してんねんと。しかもお前なんで成仏してないんだよ、と言いたくなるところですw
しかし、島尾の心情を噛みしめながらみれば、その葛藤がよく描けていて、それが「絵本の世界」にも反映にされていることが分かります。親指姫のコスプレ(笑)をした六花の台詞の節々から、それが感じられ実に面白い。最後には葉月を認め六花の幸せを願った島尾、そして島尾の想いと向き合いながら生きる葉月と六花の決心が絵本を完成に導く。

・絵本の世界/六花編
こっからはかなり妄想気味ですが、前述と矛盾しているようで矛盾してないことを書いてるつもり。
本作はやはり女性向き漫画なので、女性視点の方が自然と言えば自然。
六花は島尾の死を引きづりながらも葉月に惹かれていく。そんな中で島尾の面影を見るわけですが
「絵本の世界」は六花の世界でもあったのではないか?という一つの解釈を思いついた。
非常に面白いと想ったのは、「絵本の世界」に入る前と現実に帰った時とでは葉月には心の変化が見られるんですよね。まぁ単純に考えれば島尾の心情が分かったからだろうとも思われるのですが、そこをもう一歩踏み込んで六花の心が形として見えてきたからではないかと妄想したわけです(笑)

どういう事かというと、島尾の幽霊としての存在は、「六花の想い」によって生まれたのであって、
「絵本の世界」もそれに準ずるものであったのではないか?ということです。島尾の存在も絵本の世界も六花の空想の産物と言ってるわけではなくて・・・彼女の島尾に対する想いがそれらを発現させてしまったという方が伝わりやすいでしょうか。それならば長々と絵本の世界で葉月に一見無為な時間を過ごさせた理由、葉月にしか島尾が見えない理由も説明がつくといえばつく。心奥底で未だ島尾のことを忘れられない六花・・・あの「絵本の世界」が存在した理由もそこにあるように思えましたし、そんな彼女に惹かれていた葉月だからこそ島尾の存在にも気づく事が出来たわけだ、うん(孫にも見えてたじゃないかとかそういうツッコミはこの際無視w)島尾が成仏してなかったのも、葉月と六花が島尾の事を忘れるという選択肢を取らなかったからではないだろうか。

この解釈自体はかなり強引ですが、葉月と六花、特に六花の心がこの物語のラストに大きく影響している事だけは確かで、その点をしっかり見ていけば納得いくラストでありました。葉月は六花の心の奥底にあった島尾への想いを理解し受け容れ、六花は島尾への想いを大事にしながらも前進する美しい物語として幕を閉じた。

・まとめ、らしきもの
おそらく視聴者の大半は島尾夫婦に感情移入しづらい作品ではあったとは思いますが、私はこの二人にはとても説得力を感じました。意識的に視点を変えて視聴してみると印象は大分変わると思います。
あと、変な妄想に取り憑かれてしまったきっかけは、島尾が葉月に憑依するその瞬間、セミロングの六花の姿になっていたからなんですが、あれは単純に親指姫=島尾の伏線っていう方が説得力ありますね(笑)まぁ、半分くらいは当たってるんじゃないでしょうか(笑)いずれにしろ、死者の想いそして死者への想いと向き合って生きていく、清々しく纏めた良作でした。見る前は正直舐めてましたが、予想外に良い作品で驚いてしまい長文になってしまいました。原作も読んでみたいと思わせるアニメでしたです。

追記
まぁ色々レビュー見たけど、ドラマチックな恋愛モノを期待してた人が多かったんでしょうねぇ・・・・wこの作品の本質は恋愛ではないと思います。めぞん一刻だとかゴースト/ニューヨークの幻みたいな極めて王道的なお話のように見えて、実際のところ全然違うわけで、恋愛の決着にカタルシスに覚えるという期待には応えられない作品でしょう。どうこの作品を受け取るかは人それぞれですが、従来の作品に縛られた見方ではなく、この作品の数多くある台詞の一つ一つを流さず見ていって欲しい作品です。

投稿 : 2013/02/07
閲覧 : 285
次の30件を表示

夏雪ランデブーのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
夏雪ランデブーのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

夏雪ランデブーのストーリー・あらすじ

たむける花も選ばずに、ずっとそばにいるだけでいい ――。目つきは悪いが純情一途な花屋のバイト青年・葉月(はづき)亮介。彼がひそかに想いをよせるのは、店長の島尾六花(ろっか)。一目惚れした六花の花屋に通い詰め、バイト募集を機にそこで働くことに。念願叶ったものの、8つ年上の彼女は恋愛を諦めている様子。目の前にいるのに何もできない自分に歯がゆさが募るばかり。ある日、とある用事で花屋の2階の彼女の自宅に呼ばれて行くと、そこにはなんと上半身裸の男。予期せぬ事態に半ば憤り、半ば呆れる葉月だったが、意外な事実が明らかに。その男は六花の同棲相手ではなく、すでに亡くなった彼女の旦那の幽霊(島尾篤)だという。六花には見えないらしい島尾(幽霊)は何かと葉月の恋路の邪魔をし、葉月もそれに屈せず押しの一点張りで頑張るがなかなか埒が明かない。そんな中、島尾(幽霊)が切り出した予想外の提案とは・・・
(TVアニメ動画『夏雪ランデブー』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2012年夏アニメ
制作会社
動画工房
主題歌
≪OP≫松下優也『SEE YOU』≪ED≫Aimer(エメ)『あなたに出会わなければ~夏雪冬花~』

声優・キャラクター

中村悠一、大原さやか、福山潤

スタッフ

原作:河内遙『夏雪ランデブー』(祥伝社・フィールコミックス)、 監督:松尾衡、キャラクターデザイン・総作画監督:谷口淳一郎、音楽:村松健

このアニメの類似作品

この頃(2012年夏アニメ)の他の作品

ページの先頭へ