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「サカサマのパテマ(アニメ映画)」

総合得点
69.6
感想・評価
661
棚に入れた
3139
ランキング
1728
★★★★☆ 3.8 (661)
物語
3.9
作画
4.0
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.7

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サカサマのパテマの感想・評価はどうでしたか?

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

重力が上下逆の人々達の物語

空に落ちてしまう少女と空を見上げる少年とのラブロマンス。
果てしなく続く空。見上げる分には綺麗だけれど、落ちると思うと凄く怖かった。
地に足が着くことの喜び。それを実感できた作品。
世界観が非常に独特ですぐに惹きこまれました。
高所恐怖症ではないけれど、知らずゾワゾワしてしまった。
それ位、空の描き方が上手かったなって。
物語の展開も駆け足気味だったものの、よく纏まっていたなと感じました。
疑問も残ったけれど、オチ観ておーー、そういう事かと思えたので良し。


僕が勝手に思ったことは、価値観が全く違っても同じ生き物なんですよ的なお話しなのかなって。
見えるモノ、考え方が異なっていても、大事な部分は自分たちと変わらない。
何かが大切で何かの為に生きている。
そういう当たり前の事を思い出させてくれました。


ディストピア的世界観、SF(すこし不思議)なストーリーで最後まで大変楽しめました。

投稿 : 2016/04/12
閲覧 : 192

おしほ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

発想がすごい!

とーーーーーっても感動した!
とにかくとにかく感動した!
これを見て、少しだけでも教えられたものがあるなと思う。
まだ私は子供で、見てきたアニメも映画も少ないからかもしれないけど、この映画に出会えてよかったなーと思うくらいです。

けど、物語自体はかっこいいんですけど、見たあと少し疑問が残る映画でした。
多分その疑問を全部明確にしようとするととても大変なんだと思います。
映画一本に詰め込むことは出来なかったんですかね。きっと。

でも、私的には見終わってそのあと何時間も悩み込んでしまうようなものではなかったです。
むしろ、悩むと言うよりも映画のあとに少し想像して楽しめたりしました。
「モヤモヤする。矛盾してるだろ。理不尽すぎる。なんだこれ。全く意味わからん。」な感じでは全くなかったです。

映像も綺麗で見ていて飽きることも退屈になることもなかったです。

しかしやっぱり、もう少しだけ、悪役の心の闇みたいなものとか、この物語に出てくる町での実験のこととかを詳しく描いてくれたら、もっと映画に感情移入しやすかったと思います。

だから星4つです。
でも、とても面白かったです。

投稿 : 2016/04/01
閲覧 : 236
サンキュー:

7

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

コンセプト倒れ

アイデアのユニークさで掴みだけは良いが、掴んだだけ。
「最も意外性のあるオチの付け方は“発想の逆転”だよね」と、
ど素人の私でも簡単に思いつく展開がそのまんまで全く驚きもなく終わった。

地下の設定とか雰囲気が『ペイル・コクーン』ぽいと思ったら、同じ監督だった。
邪推だけど、あれを踏襲してこの方向に転んだのだとしたらもったいないなぁ。
池澤夏樹のようにはいかなかったか。残念だ。

キャラクターや演出など細かいところをツッコむとキリがないけど、
{netabare} そもそもサカサマ人への贖罪が見守るだけって…
どうやら高度な技術はあるみたいだから戻す研究や努力くらいしたらどうなの。と思っちゃう。
第一、真実を隠す必要もないのに隠した結果、本来不必要な対立と犠牲が起きている。
隠す理由が制作者側の都合で話を展開するためで、物語上の必然性がないから不毛でしかない。 {/netabare}
…こういうツメの甘さは結構痛い。
もっと慎重に大事に作りこんでほしかった。

投稿 : 2016/03/29
閲覧 : 179
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サカサマのシチュエーション萌作品※高所恐怖症の方は注意

ヒロインの重力が逆になっていて、何かにつかまっていないと落ちるしかない世界での男女の冒険活劇。
すごく独創的な作品ですね。発想が素晴らしい上に、地面がない事に対する恐怖感が上手く描写されていて面白いです。
展開的必然として主人公とヒロインが常にくっつかざるを得ない展開になり、シチュエーション萌作品としても優秀です。


オチはちょっとわかりにくいのが難点ですね…。
{netabare}「アイガ」がサカサマ読みで「ガイア」なので、実はアイガ国民の方がサカサマの種族で、今までラピュタのような場所で生活していたと考えれば理屈は通るのですが。
あの照明装置のような「空」が夜空の星々の正体なのでしょうけど、あの世界の地球はああいう地面で満たされていたという事なのだろうか?
この作品の地球全体図みたいなものを見せてくれたらスッキリできたんですがね。
カメラさんが超フェードアウトの動きを見せてくれなかったのが残念ではあります。{/netabare}

二人で子供作ったらどうなるんだろう。
っていうか、サカサマだからかなりやりにくそうではありますね、あの……いや何でもないです。

投稿 : 2016/03/28
閲覧 : 279
サンキュー:

17

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

超ユニークな世界観と王道なボーイミーツガール。パテマかわいいです♪

「イヴの時間」で知られる吉浦康裕監督による、100分程のアニメ映画です。
基本プロットは宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」路線のボーイミーツガールな冒険ファンタジー。
少年と少女それぞれ二つの世界で「重力が反転していてお互いサカサマ
」という奇妙な舞台が印象的です。

…ラピュタが好きな人ならば好ましく思えるのでは。
パテマちゃんかなり可愛いのがポイント高い♪

{netabare}『物語』
二つの世界と住人がそれぞれ重力が反転していてお互いサカサマ!
ヒロイン・パテマにとっては空が下で、何かに捕まらないと「空に落ちて」しまう!
……不思議!摩訶不思議です。
このユニークな世界観を存分に活かしたボーイミーツガール大冒険。
サカサマ設定以外の基本展開は天空の城ラピュタを踏襲している感じ。
親方!空から女の子が!…ならぬ、空へ女の子が落ちちゃう!?
2010年代の作品では意外と貴重な王道作品、何せ近年の宮崎駿監督ももうやらない路線ですから。

ストーリー自体はラピュタの簡易版といったところですが、サカサマ設定がボーイミーツガール冒険活劇に抜群の相性なお陰で終始萌えました♪

とにかくサカサマ設定が面白い上に、ボーイミーツガールに効果的に活かされているのが良い。
たった一人で主人公の少年エイジの世界「アイガ」(我々と同じ重力の世界)に迷い込んでしまったパテマちゃん、彼女にとってアイガ界は全てサカサマで気を抜くと「空に落ちてしまう」という名状し難い恐怖感や不安感が伝わってきます。
そんな謎の美少女(だと思う)パテマと出逢い、交流していくエイジ。
エイジの世界はディストピア寄りの管理社会で窮屈なのもあり、パテマとの出逢いで非日常がスタートするワクワク感も。
この二人のやりとり、交流が微笑ましく、良いボーイミーツガールでした。

主人公とヒロインが「合法的もとい必然的に抱き合う」サカサマ設定がスバラシイ!
お互いサカサマで抱き合う奇妙な絵面に終始戸惑いつつも、いつも抱き合いながら会話したり冒険する二人が微笑ましい!
…設定と展開上の必然で「常時抱き合う少年少女」
「ニセコイ」の作者の最初の連載「ダブルアーツ」を思い出します。
ダフルアーツは主人公とヒロインが常に手を握っていないとヒロイン死ぬ設定のバトル漫画でした。
本作も主人公ヒロインが常時サカサマで抱き合う必要があるのだ…!
二人の連携で重力制御して危機を乗り越えていく、実に巧みなサカサマ設定万歳!
…このサカサマ設定の素晴らしさは、サカサマでも反転重力のお陰で「スカートがめくれない」!
どうやらパテマちゃんパンツではなくスパッツぽいのですが、サカサマだから平気だもん!

途中で捕らわれのパテマちゃん救出に行ったり、実に王道。(カリオストロの城思い出す)
最後まで二人で力を合わせて危機を乗り越えた。
目まぐるしく反転するサカサマな視点と立場から、異なる立場の者を思いやる的なメッセージも分かり易くて好感持てる。
パテマはずっと怖かったんだ…それに気づいて思いやるエイジ、良いシーンでした。

…以下、やや惜しい点を。
エイジとパテマ、ラブコメの波動を感じる!とまでは至らなかった。
エイジが危険を冒してでもパテマを助けたい!という情熱に説得力があと一歩欲しかった。
敵ボスのイザムラが何やりたいのかがイマイチ分からん。
あんた単にパテマちゃんをイジめたいだけだろ!?
管理社会ディストピアは、単にエイジにとってちょっと窮屈程度の位置付けでしか無い感じ。
良くも悪くも「意外と優しい世界」
軍国主義的な割には反乱分子なエイジにかなり寛大だったり、イザムラのピストル以外は危険な武器使わず生け捕りが基本だったり。
まあここは安心して観ていられる点では良いのですが、やや緊迫感が欠けた面も。
パテマの故郷が今更イザムラに突き止められるのも御都合主義を感じますが、まあここはお約束という事で良し。
ラストの壮大な種明かしが、ちょっとピンと来なかったです。
(ウィキや他の方々の解説レビューで分かりました)
ここはSF的に最大の見せ場なので、分かり易くアッと驚かせてほしかった。

いくつか不満はありますが、致命的ではない。
超ユニークなサカサマ設定とそれを活かしたボーイミーツガールが素晴らしいので、総合的には大満足です!


『作画』
重力が反転したサカサマ世界観描写が素晴らしい。
「空に落ちていく」普通ならあり得ない名状し難い感覚を、映像で見せてくれたのは見事。
空も背景も綺麗で冒険活劇の舞台として十分。

キャラデザ面ではパテマちゃんがかなり可愛いのがポイント高いです。
めっちゃ好み♪
サカサマのお陰でスカート鉄壁だったり、胸も年相応はある感じ良い♪


『声優』
パテマは、数多くの脇役演じてきた藤井ゆきよさんの初主演作です。
ログホライズンのてとらはパテマ寄りの演技だったんですね。
勝ち気でお転婆だけどサカサマの不安や怖さも伝わるいじらしさ素晴らしい。
若干癖はありますが、とてもパテマらしくてハマリ役かと。
エイジの岡本信彦さんは安定感あり。

土師孝也さんが流石の貫禄な名悪役でした。
「牙狼(ガロ)炎の刻印」の悪役メンドーサ…はイザムラを更に邪悪にしたんですな。
メンドーサ程の邪悪さはないけれど、パテマちゃんをイヂめるイヤらしさや狂気はバッチリ。


『音楽』
主題歌「Patema Inverse」綺麗で良曲です。
BGMも中々。ラピュタには及びませんけど。


『キャラ』
パテマちゃんがかわいいに尽きる!キャラデザからして好みなんですが、勝ち気でお転婆だがサカサマのせいでか弱いヒロインとしてもいじらしい。
空に落ちてしまうかも…な恐怖や捕らわれの状況でも勇敢にエイジに抱き着くシーンが萌えどころでした。
強さと可憐さのバランスこそはラピュタ以来のヒロインの王道、パテマちゃんはそれを満たしている!
…ただ、状況故仕方がないとはいえ、中盤以降は大人しい感じも。

エイジは、まぁまぁがんばりました。
もうちょっと積極的にパテマ守りたい気持ち持ってほしかった。

イザムラは悪というよりも狂信者な感じ。
エイジにも割と寛大だったり意外と悪い人じゃない印象なんですが、何やりたいか不明確で敵ボスとしてはイマイチでした。
ムスカがいかに名敵役だったか分かる。

ポルタは良い奴でしたが、エイジのメイン主人公感が薄れた功罪も。
エイジ一人でポルタ並みの活躍とパテマに惚れてほしかった。

この他治安警察が意外と良い人だったり、エイジの幼馴染が可愛いけど空気だったり。
…全般にパテマ以外の掘り下げはイマイチでしたが、パテマちゃんさえ可愛ければ良し!{/netabare}

投稿 : 2016/03/24
閲覧 : 325
サンキュー:

45

MKT さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

感動した。

途中からもしかしたらとも思っていたが、衝撃のラストで楽しかった。エンディングはその後の説明が欲しかったけどあれでも良いだろう。感動する作品だった。もっと早くに見ておけばよかった。

投稿 : 2016/02/21
閲覧 : 264
サンキュー:

7

ネタバレ

xev さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

サカサマ

サカサマのキミと

サカサマのあなた

投稿 : 2016/02/15
閲覧 : 177
サンキュー:

1

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

良いふわふわ感

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。100分くらいのSFファンタジー。

 演出のメインである重力感は、かなり上手く描けていたと思います。高所に立った時のぞくぞくする感じは、画面を通して見ている私にも感じられました。視聴後のスッキリ感も良く、結構面白い作品だったとは思います。
 ただ、作品の出来としては、まぁまぁくらいですかね。


世界の構造(ネタバレ注意):{netabare}
 オチが読みやすい分、分かりにくくはないと思うので簡単に。
 ボールの中にボールが入っている構造です。私たちが認識している地球が外側のボールだとすると、その中に内側のボールが入っていることになります。

 図解するとこんな感じです。外側ボールを”外)”、内側ボールを”内)”で表現します。
 < ←地球のコア  内)←偽物の空 ←アイガ|パテマ→ 外)私たち→ 本物の空→ >

 外側ボールの表面に、外側に向けて立っているのが私たちです。作中には一切出てきませんので、もし居たとしたらという話ですけどね。そして、私たちの足元の地下世界に、同じ向きで生活しているのがパテマたちです。
 外側ボールの裏面に、内側に向けて立っているのがアイガの人たち。この人たちが逆さまです。文字通り「ガイア」の逆ってことなんだと思います。

 内側ボールというのは、パテマたちの祖先が、アイガの人たちのために作った偽物の空です。光源でもあり熱源でもある人工物です。雲の描き方から察するに、雲の生産も行っているのだと思われます。地下深くに上空と同じ雲が再現できるとは思えませんから、雲状のガスというのが正しいのかもしれませんけどね。

 パテマが本物の空を目指さずに、偽物の空を目指していたのは、自分たちが逆さまだと思っていたからです。偽物の空だけを知っているため、本物の空の方を地下深くだと認識していました。
{/netabare}

吉浦康裕監督のこと:{netabare}
 吉浦作品は、「イヴの時間」と「アルモニ」を視聴済みです。今回で三作目ですね。
 特徴としては、かっちりとした作品を作る監督だと思います。世界観や設定を練り上げて、さらにフラグ管理も徹底することで、破綻のないストーリーを作る。世界観については、オリジナルというよりは、どこかで見たことのあるものが多いですから、独創性よりはアレンジャー気質を感じる監督です。

 「イヴの時間」では、このかっちり感がやや裏目に出てしまったような気がします。裏面のストーリーはもちろん、表面のストーリーでも、フラグが回収できてないことが分かってしまう。平たく言えば、未完であることがバレバレであるってことですね。もちろんこれは、完結ものとして評価しづらいだけで、作品として悪いという意味ではありません。

 かっちり感が良い方に転がったのが「アルモニ」です。二つの異なる世界を使って、かっちりしているのにわざと見せない部分を用意するという作りになっていました。これにより、答えを用意しながらも、その後どのように展開するのかを視聴者の想像に委ねることができていました。
 かっちりした作品というのは、破綻のない分、想像の余地や余韻が失われてしまうことが多いです。ですが、わざと穴をあけることで、破綻のなさと想像の余地を両立するかなりいい作品に仕上がっていました。


 時系列的には、「イヴの時間」と「アルモニ」の間に作らえたのが「サカサマのパテマ」です。作品の性質もこの二つの作品の中間に該当します。「イヴの時間」にあったフラグ未回収で中途半端な感じは消えているものの、「アルモニ」のような想像の余地は得られない。未完のせいで評価しづらい「イヴの時間」とも、かなりいい作品に仕上がっていた「アルモニ」とも違う、まぁまぁな作品。これが「サカサマのパテマ」です。
 そして、「サカサマのパテマ」のかっちり感がどこから来たかというと、「天空の城ラピュタ」です。
{/netabare}

サカサマのパテマのプロット:{netabare}
 サカサマのパテマの基本プロットは、「天空の城ラピュタ」と全く同じでした。
 女の子が落ちてきて、男の子と出会う。女の子がさらわれて助ける。上昇や下降の末に、新たなフィールドが用意されている。足場が崩れてエンディングに至る。お父さん役は同じ夢を追って死んでしまっている。敵はムスカのような分かりやすい悪役。

 「ラピュタ」を作りたかったのは理解しますが、さすがにここまで同じだと厳しいものがあると思います。パクリなのかオマージュなのかという話ではなくて、宮崎駿監督に正面から挑むとかラピュタ越えする作品を作るとかいうのが無理がある。ここまで同じプロットだとこちらも比較せざるを得ません。

 ラピュタというのは、冒険譚としての圧倒的な面白さに加え、宮崎駿監督の思想が出ているから傑作になっているんだと思います。面白さとメッセージ性が両立された稀有な作品です。
 ですが、この作品は表面をなぞるだけで終わってしまっています。人物像はどこかで見たものばかりで、掘り下げられてはいない。描かれている思想もありきたりな管理社会批判だけ。エンディング後に世界がどうなっていくのかの示唆も感じられない。
 重力感の描き方以外は、どれもこれも今一つなものばかりです。

 ラピュタのような名作と同じプロットで作品を作れば、失敗しないのは当たり前だと思います。ですが、ラピュタ越えする作品を作るというのは、宮崎駿監督本人にとっても非常に難しいと思います。
 結局、二番煎じにもかかわらず、新しい要素はほとんど見せられなかった。そんな意味でもこの作品は、「まぁまぁな作品」だと思います。
{/netabare}

演出関係:{netabare}
 静止後に画面をぐるっとひっくり返す演出が、複数回使われていました。個人的にはここまで露骨なのは最初の一回だけにして、あとはアレンジした演出を見せて欲しかったです。
 分かりにくくなるのを恐れたんだとは思いますが、分かりにくいことを分かりやすく表現することこそが演出力として必要なことなんだと思います。

 反面、パテマとエイジの人間関係の描き方は非常に良かったです。
 手と手でつながっていたものが、身体と身体でつながるようになる。反対を向いているという相容れない存在同士が、キスシーンのときだけ同じ向きを向いている。
 この辺の人間関係の進展の描き方は、この作品の設定と非常にマッチしていました。
{/netabare}

おわりに:{netabare}
 吉浦監督がどのような方向に行きたいのかはよく分かりませんが、いずれの作品も社会風刺の要素がありますから、今後もその傾向を持つんだと思います。ただ、かっちりな大枠を用意して作品をまとめ上げることを優先しすぎているせいか、そのメッセージ性自体は全く面白くありません。おまけで入れているようにすら感じます。そもそも風刺の内容に新しい視点があるわけではなく、既に語られてきたやや古いものばかりです。
 作品のプロットも、思想の中身も、二番煎じばかりという今の状況はなんとかした方が良いと思います。


 批判的に書いていますが、私個人としては、吉浦監督には結構期待しています。
 前述したとおり、「イヴ」「パテマ」「アルモニ」と、作品を追うごとにクオリティはどんどん上がってきています。しかも、ただ単にクオリティを上げているだけではなく、悪かったところは重点的に修正されています。

 特に、人間関係の描き方や掘り下げ方は、「イヴの時間」や「サカサマのパテマ」ではお世辞にも良い作品とは言えませんでしたが、「アルモニ」ではかなり上手くなっていました。
 また、作品の設定そのものにも改善が見られます。室内劇であったためにスケールが小さかった「イヴの時間」、大空を舞台としたスケールの大きい「サカサマのパテマ」、と来て、室内劇とファンタジーを組み合わせた折衷的な「アルモニ」が作られた。

 新しいことにチャレンジしながらハイペースで成長している監督ですから、個人的には今後が期待できる監督としてはかなり注目しています。

 今後は、プロットを引用しないオリジナルの長編に、ぜひチャレンジしてほしいと思います。「アルモニ」は短編でしたからね。もし次の作品で大失敗しても、切り捨てるようなことはしないと思います。
{/netabare}

対象年齢等:
 子供は十分に楽しめると思います。
 大人向けというのは厳しい気がしますが、大人が見ても損することはないと思います。「風に乗る」とか「風を切る」とかとは違う「ふわふわ感」を体験できるのは、この作品の特筆すべき特徴です。

投稿 : 2016/01/23
閲覧 : 637
サンキュー:

17

caju さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

サカサマセカイ ドチラガセイカイ?

吉浦康裕監督の「イヴの時間」がとても好みの作風だったので観たいと思っていた作品。
少年と少女が異なるセカイから一歩踏み出す、そんなお話。
少年と少女が主人公とヒロインではなく、W主人公のような感じ。お互いに支えあい、頼りあえる。その距離感も心地よいですね。

ネタバレはなしにしておきますがお話し自体もとても作りこまれています。世界観というか、このセカイのルールを把握するのが少し大変でしたが最後まで見れば拍手喝采間違いないと思います。

サカサマな二人が同じ画面に映っているので、リアルに首を傾けて観たくなる作品でした。
吉浦監督の次回作にも期待したいと思います。

投稿 : 2015/12/29
閲覧 : 192
サンキュー:

14

ネタバレ

leojojo さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

空に、落ちていく。

テーマ自体はなかなか面白かったのですが、特に興味深い問題提起があったわけでも考察が出来るわけでもなさそうでシンプルだとも言えます。が、見せ方が上手く、素直に驚き楽しめる作品だと思います。{netabare} 率直な分エンディングでも二種類の人間の共存の可能性くらいは見せてくれるのかな、と思ったら完全にほったらかしだったのが残念。 {/netabare}


主人公の日常生活や、主人公の幼馴染と思われるキャラクターをもっと深く描いていればもっと面白かっただろうにな、と感じました。

どこか天空の城ラピュタを思い出させるような、美しさとファンタジーとスチームパンクにあふれた情景が非常に魅力的でした。

投稿 : 2015/10/15
閲覧 : 245
サンキュー:

7

ネタバレ

kUZck19059 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

この手があったか

自分と180度違う人間と出会った時、「逆さまなのは自分の方ではないか」と自分に問いかけるられるだろうか。

私達は空の方が上で、地面の方が下だということで生きているけれど、宇宙から見れば、上も下もなくて、地球という岩の塊にへばりつくフジツボみたいなものに過ぎないんだなあ。

投稿 : 2015/09/28
閲覧 : 216
サンキュー:

4

Cll。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最後の最後で

のめり込みました。
純粋に作品を楽しみたい人は観るべきなんじゃ無いでしょうか。
難しい事は考えずに観れたなら、これは間違いなくかつて無い名作です。
何を伝えたかったのかわかんないとか、意味がわからないとか言ってる人居ますけど、まぁアニメに何でもかんでも伝えたい事があってそれが無いとゴミ。とか頑固なバカと頭弱い人の話は気にせずね。

投稿 : 2015/09/26
閲覧 : 201
サンキュー:

6

アイラ☆ので さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ映画では中々良作

作画と物語がすごいスケールで
名前をみてこれ面白そうと思ってみてみたらとても良作でした。
さかさまだとこんなこと思うんだろうと考えさせてくれて、最後はとても感動しました!
まだ見てない人は少し大画面でみるとより楽しめると思うんでおすすめします=(^.^)=

投稿 : 2015/09/25
閲覧 : 254
サンキュー:

4

かほほ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

世界観がすごい

とにかく世界観がすごいです。
考えそうで今まで考えてこなかった発想でした!
足がつかない不安感、大切な人に捕まる信頼感
すっごくおもしろかったです!
2回は観たいとおもいました!

投稿 : 2015/09/03
閲覧 : 338
サンキュー:

4

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

胸にぐっとは来ない

地底人と地上人のお話です。
でもジャンルがよくわからないなあ。
特にラブもなかったし、コメディでもないし、んー
伝えたかったことがいまいち伝わってこなくて残念でした。
みんな仲良くしようよ!ということはわかった。
サカサマで生きていても真っ直ぐ立って生きていても
目線が違っていても、感じていることは一緒なんだから!ってな感じで。

でも、それ以上のものは胸に響いてこなかった。
もうちょっとラブの方に進展があったらよかったかな。

おわり。

投稿 : 2015/07/06
閲覧 : 261
サンキュー:

4

ムッツリーニ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

別の視点で観るとより面白い

昔の伝説か何かに、地球の中は空洞でそこにはもう一つ太陽があり地底人が住んでいる、というのを聞いたことがあります。
これはまさにその伝説を形にしたような、構造的世界観が素晴らしい作品です。
物語の筋立てはいわゆる「親方!空から女の子が!」ならぬ「空に女の子が!」から始まり、冒険して攫われて助けてボスを倒してという、まぁよくある話なのですが、その一連に渡る視点の切り替えが上手い具合にこちらの意識を混乱させてきて、物語が進む内に「あれ?どっちが上だっけ?」という気分に陥り、混乱が極まった所でネタばらし、という映像作品としてはよく整った構成をしています。
タブレットなどで視聴できる方は、まず初めはそのままの状態で観てから、画面を回転させてそれぞれの視点で観るとより楽しめるのでオススメです。

投稿 : 2015/07/03
閲覧 : 236
サンキュー:

4

ネタバレ

はる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

展開が予想外!

今までに無いタイプの話だった。特に最後の予想外の展開に騙された感があった。

投稿 : 2015/06/11
閲覧 : 268
サンキュー:

3

ネタバレ

みちかな さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

画面酔い注意

よくある風景をサカサマに見るだけでかなりの違和感です。
その違和感は、作中の上下を逆にとらえるキャラクター同士が互いに感じる違和感でもあるのではと思いました。
同じものであっても、見る人、見る位置、見る立場によって異なる物に見えてしまうのが、現実社会と同じだと思えてゾクっとしました。

投稿 : 2015/06/10
閲覧 : 320
サンキュー:

3

ゆうき。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ホラーよりも心臓に悪い

あにこれのあらすじだと面白さが全然伝わってないよ!
動画サイトに予告編の動画があるのでそっちを見てから決めた方が断然いいです。
まぁ、私の見終わった感想だと予告編を見ずに本編に行ったほうがスリリングで超エキサイティング!((((;゚Д゚))))

このアニメは落ちます、高所恐怖症の人は要注意です。約100分ずっとハラハラしっぱなしでした。
この世界の謎は本編で登場人物による詳しい解説があるわけではないので、自分で考えないといけません。何がどうなっているのか考察したい人にオススメ。

投稿 : 2015/04/26
閲覧 : 193
サンキュー:

4

hituki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

世界観は好き

非常に首が疲れますが(物理的に)
すごくユニークな本格SF物語です。

ただ・・映画じゃないほうが・・
ちゃんと詰め込めたんじゃないかなぁ?
すんっごい勿体ない感が残ってしまい、
だいぶ辛口な評価にしてしまいましたが、
観て良かったです。

投稿 : 2015/03/19
閲覧 : 274
サンキュー:

3

はがね さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

世界観が面白かったです(^^)/

少し前に話題になっていた作品なのですが、やっと観れました( ^∀^)

世界観の設定がかなりお気に入りです\(^o^)/

ストーリーが展開されて行く中で上下の認識がマヒしてしまいます。。。笑

パテマちゃんが凄く可愛いらしいから守りたくなりますね(^ー^)

ジブリ作品の「天空の城ラピュタ」に似た雰囲気のある作品です(^ー^)

SFアニメとか好きならオススメしたいアニメです(^^)/

投稿 : 2015/03/09
閲覧 : 354
サンキュー:

25

ネタバレ

アイコン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

イザムラのタカヤ

このアニメ、
「アップサイドダウン」という映画と
よく比較されがちですが、
実は本来の公開時期はこちらの方が
一年も先で、設定も似かよってますが
話の設定はほとんど違います。
なので、製作途中でプロットが
盗まれたのか、ただ単に設定が
かぶってしまったのか。
どちらにしても、運の悪い映画ですね。

では、早速レビューを。

まず、物語から。
サカサマの重力という斬新な設定、
空に落ちる恐怖の描写。
それはよく描かれていました。
でも全体的に、ストーリー構成がメチャクチャ。
何も考えずにストーリーを作ったのがよく分かります。
まず、急展開が多い上に
設定の矛盾が多すぎる。

{netabare}最初に出てきたコウモリ人間は
なぜパテマを狙ったのか。
悪役のイザムラは幹部のくせに
なぜサカサマ人間の
歴史を知っておきながら
自分の世界自体が
地底だという事実を知らず、
なぜサカサマ人を嫌っておきながら
サカサマの世界を知りたかったのか?
というかなんでそんなに
サカサマ人を頑なに嫌っているのか。
サカサマの世界を聞き出して何がしたかったのか。
そしてなぜそこまでパテマに
こだわる必要があったのか。
あ、これはロリコンってことか。
なぜサカサマの世界の存在を
アイガの人物&サカサマの人物共々
皆知らないのか。
人工太陽や人工星の存在を
なぜアイガの人々は知らないのか。
なぜ地方警察の幹部の右腕の
あいつは最後に裏切ったのか。
なぜあの幹部の右腕のやつ以外は
全員マスクしてるのか。
なぜイザムラはサカサマの世界が
知りたかったにも関わらず
重力装置を作った主人公の父親を殺したのか。
なぜアイガとサカサマの人物は
無駄にいざこざしているのか。
空に落ちることが
なぜそんなにも罪深いことだと
イザムラは言っていたのか。
なぜサカサマ人まで地下に
行く必要があったのか。
ってかなんで
あんな中途半端な地下施設を作ったのか。
サカサマ人は普通に地上に立てるなら
サカサマ人は地上で暮らして
アイガ人は地下世界でいいだろ(笑){/netabare}
重力の話は別として、
話としての矛盾がこんなにもあります。
さすがに多すぎるので省きましたが、
これ以外にも矛盾はたくさんあります。
説明不足にもほどがある。
更に、世界観の説明がほぼ皆無に等しく、
説明しなきゃ確実に
初見では理解できない部分も
省いてしまっている。
そしてキャラの心理描写も
これまた主人公とヒロイン以外は皆無で、
何を考えて行動しているのかが
理解できないキャラが多い。
一番理解に苦しんだのが、
イザムラの心理もそうですが、
ポルタのとある行動。
{netabare}パテマをエイジとポルタが
助けに行くとき。
ポルタが途中で離脱した後、
エイジがあれだけの監視システムを
どうやってクリアしたのかも
疑問ですが、パテマとエイジが
人工の空へ落ちた事実を、
なぜその場にいなかったポルタが
知っていたのか。
更にポルタが仲間にそれを伝える時に、
「パテマがいなくなったぁ~」ってえ?
エイジは?エイジはどうした?(笑)
そして誰一人エイジのことに
触れないっておまっ、
エイジの扱いどんだけ(笑){/netabare}
もう色々とメチャクチャ。
突っ込みどころ多すぎて
疲れました(笑)
でも、エイジとパテマの重力の
比率はよく描かれてます。
{netabare}ラストのシーンも、
パテマがエイジをつれて
景色を見るシーンは
ちゃんと重りのために
パテマがリュックを背負っていたり。{/netabare}
急展開は多いものの、
おおまかな起承転結は
しっかりしており、
ストーリーとしては
成り立っていました。
でも本当に矛盾が多い(^^;
それに、空に落ちる恐怖描写の
演出は本当に上手いんですよね(笑)
カメラワークもなかなか。
なんでこんなに設定に粗を
残してしまったのだろう。
かなり残念な作品。

次に作画。
うーん、新しめの作品にしては
あまり綺麗とは呼べない。
これなら監督の前作
「イヴの時間」の方が
格段に綺麗でした。
キャラデザもそこら辺に
ありそうな感じな上、色彩もない。
なぜキャラデザを変えたのだろう?
個性的なキャラがいないため、
それが一層際立っています。

キャラも続けて評価しますが、
先程も言った通り個性的とは呼べない。
悪役のイザムラ以外、
ほとんど印象に残らない。
わざとそうしたなら分かりますが、
全体的にSFラブコメみたいな
雰囲気となっているので、
こういうものなら多分キャラ付けを
もう少し出来たはず。

声優について。
これは良かったです。
パテマの人はたまにちょっと
「ん?」って思うときがありますが、
皆さん上手かったと思います。
一番評価したいのが、
土師孝也さん。
なぜって、しゃべり方が好み過ぎる(笑)
イザムラを演じてましたが、
もう悪役の鏡のようないい声と
イントネーション。
なのにこのアニメになぜ
「土師孝也」という成分が
検出されていない!!
入れないなら私が入れる!!(笑)
ちょっと言うと、
悪役のイザムラが日常というアニメの
ゆっこの夢に出てきた王国の
裏切り者のドルフに見えました。
声も同じだし(笑)
ってことで、土師孝也さん。
これから私は影ながら
あなたがまた悪役を演じることを
期待しています。

音楽は良かったですよ。
EDがかなり良曲で、
BGMも拍子抜けのものは
ありませんでした。

そんなことで、
この作品をまとめると、
「斬新な設定と声優と歌に
助けられた作品」って感じです。
惜しい作品。
こんなにも良い素材が揃っているのに、
なぜこんなにも活かせなかったのか。
ストーリーをもう少し練って
作ってほしかったです。
というか、映画よりも
アニメとしてじっくり
描いた方が良かったのでは?
尺が足りていない気がします。
なのでこの作品を見るときは
何も考えずに見てください。
下手なこと考えなければ
面白いと思います。
面白いという方もおられますし、
決して面白くない
作品ではないと思います。
設定も斬新ですし。
私はちょっと苦手でしたが(^^;
でもこの作品で得たものもあります。


それは勿論、土師孝也さんとの出会い。

投稿 : 2015/02/28
閲覧 : 364
サンキュー:

10

ふぁぁあぁぁ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

予想以上に面白いかった

上映の時CMみてちょっとみたいなーとか思ってたので先日DVD見てみました。

正直あんま期待してませんでしたwジブリとかじゃないし。。
いざ見ると背景の作画綺麗だしヒロインを救出後からクライマックスにかけてのどんでん返しが最高です

ネタバレは控えたいので詳しくは書きませんが見てない人は是非見たほうがいいと思います!ここ最近のアニメの中では個人的に上位にランクインしました

投稿 : 2015/02/17
閲覧 : 224
サンキュー:

4

ネタバレ

datteba さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サカサマこわい

小さい頃やったあれですね
前かがみになって足の間から空を見たり
鉄棒にぶらさがって空を見たりするやつ
あれ怖いですよね



ラン・・・パテマちゃんとケンジくんの今後とかすんごい気になりますけどね正直
逆さですよ!?
くっつくのであれば、どうするんですか!?
文字どうり、ああやってずっとくっついてんなら良いかも知れませんが
そうもいきませんよね
今すぐどうこうなる訳じゃないんでしょうけど
やっぱり心配じゃないですか
ご飯だってどうするんですか
上向きのご飯とか下向きのご飯とかわけないといけないですし
夜だってほら、一緒の布団で寝るなんて難しいでしょうし
上からベッド吊るして下からも持ち上げて隣り合わせればイケない事もないでしょうが・・・
なんかそれいいですね!!
凄くロマンチックです!!
というか、そうか!!ケンジくんが上から覆いかぶされば子d(ry



いったい私は何の話をしてるんだ・・・

投稿 : 2015/02/12
閲覧 : 323
サンキュー:

4

ぼくくぼ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

このサイトネタばれですが・・・よくまとまってます!

「サカサマのパテマ」面白かったのでネタバレw
1回見ても、パテマの世界がどのような構造になっているのか理解出来なかったけど・・・・・このサイトが役に立ちました!!

→→→http://www.raky.net/note/337/

投稿 : 2015/02/04
閲覧 : 267
サンキュー:

4

右を向く亀 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おてんば姫のパテマがかわいい

昔々、重力をエネルギーに変える実験が行われそして失敗した。
その結果あらゆるモノの重力が逆転し多くの物や人間が
空に投げ出される恐ろしい惨事を引き起こした。
運良く生き残った人間たちだったが事故の影響が無い人間は
そのまま地上に留まることができたのに対し
重力が逆転した人間は地下に潜って生活することを余儀なくされた。
その時から空というものは罪を象徴するものに変わったそうな。

ハイ難しい話はここまで

長い間別々で暮らしていた普通の人と逆さま人がめぐり合う話です
もし重力が逆さまになったらどうなるだろう?
一言でテーマを表すなら“固定観念”でしょうか
シンプルで面白い設定を頭空っぽにして楽しめる良作

ただ一つ残念なのは管理社会を風刺したかのような
中途半端な未来都市がどうにも奥行が無くスケールが小さく感じてしまう
もっと上手な舞台設定があれば更に評価されたのではないでしょうか

投稿 : 2015/01/13
閲覧 : 254
サンキュー:

5

ざんば さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

圧倒的世界観!これぞSF!最高に面白かった!

たまたま目に留まってなんとなくで見始めたら
開始10分ほどであっという間に引き込まれていきました。
独特だとかいうレベルではない
まさに圧倒されたと心底思えるほど凄い世界観だった・・・
今までいろんなアニメを見てきたけれど
ここまで好奇心が湧いてきたのはいつぶりだろうか。
私は観終えた今でも興奮が収まらず、
その勢いでこのレビューを書いている次第です

で、個人的な考えですが
この映画は前情報なしでの視聴を強くお勧めします
そのほうが絶対に面白く見れると思いますので!
なので中身の話は全く書かずにおいておきました。

投稿 : 2015/01/12
閲覧 : 285
サンキュー:

18

ぬぅ~ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

いろいろと謎な部分はあるけども面白かった

敵の人は結局何がしたかったんだろう

投稿 : 2015/01/06
閲覧 : 226
サンキュー:

2

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

頭の中がくるくる反転を繰り返してた

映画公開を楽しみにしていたが、県内では上映されなかったため レンタル化を待っていました。
レンタル化になったころから仕事が忙しくなり なかなか見れずやっとみることができました。

内容については、省略しますがこのアニメの特筆は作画が時々上下反転することです。
お互い重力が相反する世界の人間ですので、今どちらの視点で世界を見ているのか。
またサカサマの世界観とはどういうものなのかが実にうまく描写されていると思います。
製作する上で、かなり細かいところまで神経使ってるなあと感じました。

決して期待を裏切ることもなく 物語も面白かったです。
エイジとパテマのお互いの心情をすこしづつ理解してゆく様は、作画同様丁寧に描かれてました。

投稿 : 2015/01/04
閲覧 : 247
サンキュー:

10

ルカルカ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

考察するアニメ!!

約1時間40分の重力をテーマにしたアニメ映画。

地上に住む少年、エイジ。

逆さまの世界に住む少女、パテマ。

2人の出会いから物語が始まる・・・。


上下が逆で、状況が観ていて分かりづらいところもあったが、非常に発想が面白いアニメだった。

最後は、「はっ」とする結末と、まだ理解できていなかった部分は考察サイトを観て、なるほど理解できた。

繰り返し観ることで、新たな発見があるアニメだと思った。

考察系アニメを観たい方は、ぜひ観てもらいたいアニメです。

投稿 : 2014/12/29
閲覧 : 250
サンキュー:

3

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サカサマのパテマのストーリー・あらすじ

どこまでも、どこまでも坑道が続く地下世界。狭く暗い空間であっても、人々は防護服を身にまとい、慎ましくも明るく楽しい日々を送っている。地下集落のお姫様であるパテマは、まだ見ぬ世界の先に想いを馳せて、今日も坑道を探検する。お気に入りの場所は、集落の「掟」で立ち入りが禁止されている『危険区域』。これまでに見たこともない広大な空間には、幻想的な光景が広がる。世話役のジィに怒られながらも、好奇心は抑えられない。いつものように『危険区域』に向かったパテマは、そこで、予期せぬ出来事に遭遇する。何が『危険』であるのか、誰も彼女に教えてはくれなかったから。隠された“秘密”に触れる時、物語は動き出す――(アニメ映画『サカサマのパテマ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2013年11月9日
制作会社
パープルカウスタジオジャパン

声優・キャラクター

藤井ゆきよ、岡本信彦、大畑伸太郎、ふくまつ進紗、加藤将之、安元洋貴、内田真礼、土師孝也

スタッフ

原作:吉浦康裕、 監督:吉浦康裕、脚本:吉浦康裕、作画監督:又賀大介、美術監督:金子雄司、CG監督:安喰秀一、色彩設計:井上あきこ、動画検査:大谷久美子、プロデューサー:小野幹雄、制作プロデューサー:稲垣亮祐、音楽:大島ミチル、音響監督:Neue Welle、エグゼクティブ・プロデューサー:豊島雅郎/安藝貴範/中田善文/廣木啓/長江努

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