けんぽつ さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.0
作画 : 2.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
原作や1stのイメージを崩したくない方はオススメしません…
原作 OVA SP 1st視聴済です。
原作エピソードがある1stと違い本作はアニメオリジナルエピソードのみとなっております。
前半はバラエティあり美幸 中嶋コンビの恋愛エピソード回、後半がシリアス回と1stと同じ様な構成なんですが…
1st50話のトゥデイがエンジンブローした際の美幸のシリアス回がありました、2ndのシリアス回はこんなもんじゃないです。
正直、原作からこの作品を見ていてキャラに対しての思いがある方には辛い展開となっていますし私自身も視聴後かなり悩んだといか落ち込みました。原作や1stのイメージを崩したくない方は正直視聴しない方がいいかもしれません。
以下よりネタバレ含みます。
今回のトラウマ回のトリガーは1stと同様夏実が美幸の元を離れていってしまうでした。
それは18話終盤で1stにも登場した木下警部補から夏実へ特殊部隊入隊の誘いがあり夏実はこれを承諾。
そして19話でそのことが皆に認知され勿論美幸にもその事は知らされます。
この時美幸は寂しさを悟られないよう笑顔で振る舞いますが夏実や中嶋君はその違和感に気が付きます。
ガレージ内で美幸が意味もなくトゥデイの整備している時に中嶋くんから何かあるなら相談にのると提案されますが美幸は「大丈夫」の一点張りです。
ここで中嶋君が「小早川って寂しかったり迷ってたりすると機械弄りする癖あるよな」と指摘されてしまいます。
痛い所を突かれた美幸は「だから大丈夫だって!」と中嶋君に強く言い返してしまい中嶋君もそれ以上言えなくなってしまいます(このシーン以降美幸は寂しさから夏実と距離を置くようになり夏実からの誘いも東海林とのデートを勧め断ってしまう描写があります)そして寂しさを紛らわすため美幸は一人で出かけます。その時たまたま本田(2ndオリジナルキャラZAPPERのメカニックで妻とは死別、娘の恵がいる)と会います。
本田がご馳走してくれたカップコーヒーを飲みながら会話をするふたり。
ここで美幸は初めて自分の悩みや夏実に対する寂しさを素直に本田へ話せることに気が付きます。
仕事中心で家を空けていることが多かった本田は「自分を支えてくれた妻にもっと言ってやれる事があったのではないか亡くなった今ではもう伝えられることは出来ない…だからあなたは後悔しないで下さい」と美幸に助言します(この時美幸に本田への好意が生まれました)
帰宅後中嶋君から美幸宛に心配の連絡が来ます中嶋君の「辻本と出かけてたのか?」に美幸は「一人で出かけていた」と本田のことは伏せます(この時の美幸の表情は暗く中嶋君に対してやましい気持ちがあったと思われる)
これ以降美幸は本田に会いたい気持ちから仕事が終わると足速にZAPPERに行くようになってしまいます(仕事終わり中嶋が頼子達に尋ねると美幸は先に帰ったというやり取りがある)
次話から特殊部隊への入隊試験で一時夏実が墨東署を離脱しますがここで美幸は寂しさから本田に会うための口実を作るようになります(特別な日でもないのに大丸や瀬奈と恵にプレゼントを買ってきたり恵は既に帰宅していたので瀬奈が渡しておく
という提案に直接渡したいからと断ります)
ここで本田がZAPPERに忘れていった携帯が鳴り出ると恵でした。
恵が「お父さんいますか?」と聞くと瀬奈がさっき帰ったのでバス停にいると思うと答えました。 それを聞いた美幸は頼まれたわけでもないのに「今からバス停に届けてきます!」と大丸や瀬奈の制止を振り切り笑顔でお店を後にします(この時既に本田への好意が有り会いたい気持ちがかなり強く描写されています)
そしてバス停で無事本田に携帯を届けバスが来るまで二人で楽しそうに談笑するシーンになりますが本田が「恵はあなた達に憧れて婦警さんになりたがってます」というと美幸はこれまでの夏実が離れていってしまうことへの寂しさや今後自分自身がどうしていいのかが分からない気持ちが一気に溢れ「私そんなに立派じゃないんです…! もう…どうしていいか分からないんです…!」と涙を流し本田に寄り添ってしまいます。本田は何も言わず肩に手を添えのですがこの場面を中嶋君は見てしまいます(本田自身は美幸に対する恋愛的な気持ちは無くその様な描写は無い)
次話ではバス停での事を聞きたいが聞くことが出来ない中嶋君の葛藤エピソードになります。
この回は夏実が入隊試験を終え一時墨東署に戻ってきていて瀬奈からの誘いでZAPPERで夕食会をすることになります。
ここに瀬奈 夏実 美幸 本田親子 中嶋君とで参加します(この時美幸の表情は常に暗く恵との会話でも動揺しているような描写がある 本田への気持ちは実ることのない恋だと分かっているがそれを認めたくない気持ちと中嶋君への罪悪感からか?)
中嶋君はこの場所に耐えられなくなりその場から逃げてしまうのですが逃げた先で覚悟を決めた中嶋君は美幸に告白することを決め美幸を呼び出します。
場面は変わり美幸と海沿いのベンチに座り中嶋君が「小早川、俺お前のことが」と言った直後、震えながら泣き出してしまう美幸(本来嬉しいはずの中嶋君からの告白が嬉しくないことで中嶋君よりも本田を好きになっていることに気づいてしまった自分と認めたくない気持ちからではないか?)
ベンチに座る二人を後から映しているのだが時間がたつとそこには中嶋君独りが残されていた(この時美幸から何か言葉が発せられることはなく悲しいBGMが流れているだけなのだが状況的に断ったと見て間違いはないと思います)
場面は変わって中嶋 美幸 夏実コンビで違反車を検挙するシーンになります。無事検挙でき夏実が中嶋君に労いの言葉を掛けますが中嶋君は足速にその場を去ってしまいます(この時少し笑顔だった美幸の表情も曇ります)
次話で署内でも業務的な会話しかしない美幸 中嶋に夏実や頼子達も違和感を感じる場面から始まりますがいつものことで特に何もないと判断します。
場面は変わり遠足に行く恵のために美幸が朝お弁当を作るシーンになりますが子供用のお弁当の横には大人用のお弁当があります。 勿論これは中嶋君のではなく本田のために作ったものですがそのお弁当を見る美幸の表情は何処かくらいです。
このお弁当を目撃した夏実は中嶋君のお弁当と勘違いしてしまいます。
お昼時になり食堂に行った夏実の目に入ったのは中嶋君の姿でした。これに違和感を感じた夏実は中嶋君を問い詰めるために無理矢理屋上に連行します。
夏実の問い詰めに中嶋君は「辻本は知らないのか…小早川が好きなのは俺じゃない…!」夏実は「じゃあ何で黙って見てるの!?」と更に問い詰めますが中嶋君は「小早川の気持ちは小早川の物だ俺にどうこう出来るものじゃない…」夏実は更に「中嶋君はそれでいいっていうの?」この問いに中嶋君は「小早川が幸せならそれもいい」と中嶋君は美幸から手を引くことにしていました(本心は全然諦めきれていない 男泣きする描写もありかなりのショックを受けているがそれでも美幸の幸せを優先するあたりは中嶋君らしいと思いました)
仕事終わり更衣室の場面になり頼子達が美幸 夏実を飲みに誘いますが美幸はそれを断りそそくさと帰ってしまいます(この時の様子はかなり嬉しそうで葵からは「中嶋さんとデートですかね〜」等の発言を受けているが実際は本田に会いに行くためである)
この時違和感に気づいた夏実も頼子たちの誘いを断り美幸を尾行します。
場所は変わってZAPPER〜お弁当を回収し談笑する美幸 本田親子
ここで恵がこれからも美幸の手料理が食べたいとせがみ本田が「ご迷惑だからやめなさい」と言いますが恵が「でもお父さんも食べたいでしょ?」この問いに本田は「それはな(食べたい)」と答えます(この時美幸の弁当を持つ手に力が入り震えているが表情が見えず心情は不明であるが本田の思わせぶりな発言に心が揺れているかと思われる 店外に出た後も店内の本田気にするような視線を向けているためここからも本田への気持ちがかなり大きい事がわかる)
ここで夏実が美幸に声を掛け場所を変えます。
夏実はド直球に「美幸、あんた本田さんのことが好きなの?」これに対して美幸は「どういう意味…?」とはぐらかしますが夏実も止まらず「そのままの意味よ あんた中嶋君の事が嫌いになったの?」美幸「中嶋君のことは関係ないの…」これに夏実はヒートアップしていき「そんな事、中嶋君に面と向かって言えるの?」と詰めます。美幸は「分かってるの…中嶋君のことも本田さんのことも…ハッキリ出来ないのは自分の気持ちの問題なの…
だから放っといて…」この発言に今までコンビ色々相談しあった仲の夏実は怒りまくしたてますが最後に「あんたまさか私がいなくなる寂しさを本田さんに埋めてもらおうとおもってるの?」
この発言に美幸は泣きながら夏実に平手打ち…「分かったようなこと言わないで…」そしてその場去ってしまいます(痛い所を突かれたのではないか)
このあと美幸から課長への提案で一時的にコンビ解消となります。
そして美幸は署内でも自ら孤立していきますが中嶋君はかなり気にしている描写があり残業中の美幸にカップコーヒーを渡し「あまり無理するなよ」と声を掛けその場を去ります。美幸はそのカップコーヒーを見つめているのですが脳内で再生されるのは本田の「あなたは後悔しないで下さい」でした(その時カップコーヒーを一緒に飲んでいたため)その瞬間舌打ちをしながらバツが悪そうにカップコーヒーから目を逸らす美幸(中嶋君の優しさよりも本田のことわ思ってしまっている罪悪感からか)
このあと周りからの助言や恵本人から自分らへの憧れの言葉を聞き夏実との仲直りを果たします。
美幸は夏実に「私も成長しなきゃね いつまでも止まってられないわ」この後場面はまさかのZAPPERになります。
美幸は「本田さん、あのぉ…私…」これに本田はバイクの話しを続けます。本田の対応をみて美幸は目に涙を浮かべますが堪えて本田とバイクの談笑を続けているでこのシーンは終わります。
この時既に美幸は本田自身は自分への恋愛感情が無いこと、実らない恋と分かっている(今まではそれを認めたく無くハッキリさせたくなかった)だから白黒つけるためにあえて告白をし本田からのNOを貰いに行ったのではと考察しています。
本田自身もこれに気がついているためかあえてNOと言わず美幸に告白の言葉を言わせないようバイクの話を続け自分は付き合うつもりも無いし本当に大事にしないといけないのは剣さん(中嶋君の呼称)ですよと間接的に伝えているのではないかと…
そして美幸も覚悟を決めてはいたもののかなり好意を持っていた相手から振られ最後の本田の大人の対応に涙をうかべたのではないかと考察しています。
その後署内で中嶋君に会った美幸は中嶋君の手に自分の手を添えて一言「ありがとう」と伝え中嶋君はデレて物語は終わります(最終回ではない)
正直この流れは「本命駄目だったのでキープの中嶋君に戻った」と捉えられても仕方ないというかそうとしか考えられないです。
バス停の件も中嶋君が見ていたことを美幸は知りませんので自分が最初振ったのも本田が関係していることを中嶋君は知らないと思っているから最後中嶋君に戻ってこれたわけで、もしバス停の件見ていたことを知っていたら普通は振った中嶋君に戻る選択は出来なかったと思いますし、何よりその後もバス停の件を中嶋君は美幸に聞く描写は無いので中嶋君の懐の大きさが伺えます(多分中嶋君自身も聞きたくないのだとは思う)
この流れはヤバいと思ったのか次話からいい雰囲気の中嶋君と美幸の描写が謎に増えます(あんな事が会った後なのに)
そして最終回では結婚指輪を渡そうとする描写がありますが夏実のせいで指輪は崖下に…落ち込む中嶋君の額にキスをして「待ってるからね」と笑顔で言う美幸…
今までだったら大好きな美幸 中嶋ラブラブエピソード(しかも原作らしさもある)なんですがその前のエピソードのせいで全然喜べ無い!
正直解決が全然解決なっていない中嶋君が不憫&原作 1stで創り上げた美幸 中嶋コンビのイメージが崩された感じです。
かなり長くなりましたがかなりの泥沼と胸糞感が残る感じとなっていますのでそういうのが好きな方や原作 1st別にして見たいという方は大丈夫だと思います。
自分の中で2ndは他のシリーズと独立した世界線と認識することにしています(美幸と中嶋の回は納得出来ないので)
自分が唯一感動を感じたのがOPでアニメーションと歌詞と今回の物語この3つが完全にリンクしているので全エピソード観終わったかたはじっくりOPを観てほしいです!
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