ウェスタンガール さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態：観終わった
One Step Beyond . . .
４０万人以上が計画に関わり
6億人以上がＴＶで見た。
１９６９年から７２年にかけて
１２人の白人（と…）が歩いた場所。
だか、そこに戻った者は誰もいない。
『APPLLO 10 1/2 : A SPACE AGE CHILDHOOD』（Netflix）より ※
そう、かく言う私も、心躍る夏休みを過ごした一人である。打ち上げから帰還までの新聞記者の切り抜きを集めたスクラップ帳はいま何処…。
That's one small step for a man, one giant leap for mankind.
（これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である）
ご存知ニール・アームストロングの名言（きっと寝ずに考えたのだろう）であるが、“言うは易く行うは難し”であり、有人探査の“次の一歩”が中々大変なようである。
前回は冷戦からベトナム戦争…、EXPO'70と続く。
そして今再び…。
戦争と宇宙開発とお祭り騒ぎ。
何とも因果で皮肉な組み合わせである。
アニメが終わって１０年の月日が流れた。
ムッタが月面を歩く日は来るのだろうか？
さあ、アルテミス計画との競争だ。
これもまた一興、是非とも観てみたいものだ。
そして７３年、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』が公開される。
そう、ムッタのグリーンカードに繋がってゆく。
『燃えよドラゴン』の原題は『Enter The Dragon』、“ドラゴン登場”である。
そこには、こんな名言がある。
Don't think! Feel.
（考えるな！感じろ）
さらにこう続く。
It is like a finger pointing away to the moon.
（これは月を指さすのと似ている）
Don’t concentrate on the finger, or you will miss all that heavenly glory.
（指に気を取られていると栄光“月”を見失うぞ）
ＩＳＳの高度は、地球儀を持つ指先の爪ほどの位置だそうだ。
ぼやぼやしている暇はないのである。
奴らは着々とゴミを撒き散らしている。
ケスラーシンドロームが現実となり、灼熱の牢獄で死を待つなんて真っ平だ！
『Enter The Space Brothers』早よ！
※俳優を撮影した実写映像をトレースして
アニメーション化するロトスコープの
手法を使った、スキャナー・ダークリー
のリチャード・リンクレータ監督作品。
６０年代のヒューストンの生活、世相が
見事に再現、ウィットに富んだ台詞回し
も手伝い、まことに心憎い作品である。
