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「坂道のアポロン(TVアニメ動画)」

総合得点
86.4
感想・評価
2179
棚に入れた
10082
ランキング
199
★★★★☆ 4.0 (2179)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.8
音楽
4.4
キャラ
3.9

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坂道のアポロンの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

keiji6037 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

6話

投稿 : 2013/03/24
閲覧 : 270
サンキュー:

0

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最終回が残念

りっちゃんとはなんだったのか…
でも泣けるし細かく描写されてて面白かった!

投稿 : 2013/03/18
閲覧 : 184
ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いつかは思い出に

 原作は未読。
 以前、「けいおん!」のレビューで、自分がバンド経験者だったゆえに作品の評価に対する
ハードルが低くなっているみたいなことを書きましたが、ジャズ好きでもあるので、この
作品に関しても同じような感じになってます。

 基本モチーフはジャズで、更に時代は1960年代後期。まだモダンジャズが光り輝いていた
時代で、70年代になるとエレクリック・ジャズからのクロスオーヴァー、フュージョンと
いった流れになってしまうゆえに、なかなかいい題材チョイスだなと。
 ジャズがモチーフと言っても、「ジャズバンドで成功するぜい!」みたいな話ではなく、
むしろジャズはスパイス的存在で、主要キャラの恋愛や友情などの人間関係に重点を置いた
青春モノ。
 但し、演奏シーンの描写は非常に素晴らしいもので、これだけでも見る価値のある作品。
単に音楽や作画がいいというだけでなく、ジャズのインプロヴァイゼーションはロックや
ブルーズ等以上にプレイヤー同士の音による会話といった色合いが強く、この演奏シーンが
キャラの心情表現に役立っていた感じ。
 もう一つ心情表現に役立っていたのがタイトルにもある坂。キャラ達が登下校で坂を上り
下りするシーンは、キャラの心情やキャラ同士の関係性をよく表現していたように思える。

 中心となる西見 薫と川渕 千太郎はガリ勉と不良という正反対のタイプでありながら、共に
孤独だった者同士。この不器用な二人が衝突や和解を繰り返しながら友情を育んでいく過程が
見ていて非常に気持ちいい。
 この二人に加えてメインヒロインの律子も含めて、いかにも60年代の地方という感じの
垢抜けていない人物タッチが、逆にリアル感を持たせてあっていい。まあ薫君は東京からの
転校生だが、本人の性格的なものでやはり洗練はされてないし。
 すれ違いや勘違いなどによる鬱な展開も多く、高校時代の最後は寂しい終わり方をする。
しかし、時の流れは偉大なもので、辛いことも時間と共に思い出に変えてくれる。そして、
笑顔による再会。救われるラストで良かった。
 残念だったのは、結構はしょった感が強く、そのために戸惑うことも多少あった。これは
想像だけど、1クールでやるには長い原作だったのかなと。

投稿 : 2013/03/17
閲覧 : 215
サンキュー:

3

ネタバレ

ふじやん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

ストレスがなく見れた

投稿 : 2013/03/07
閲覧 : 205
サンキュー:

0

ネタバレ

cycledice さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

超古風な青春モノ

作画は、すっごい古い感じがしてあまり好きではなかったです。ストーリーは、昭和(?)の学生たちの青春モノです。

投稿 : 2013/02/27
閲覧 : 215
サンキュー:

1

ネタバレ

ぴの さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

演奏シーンが鳥肌モノ!

アニメでJAZZといったら「カウボーイ・ビバップ」が真っ先に出てくるんですが、もう1つ増えました。
キャラ・作画・脚本・音楽・演出どれも素敵な作品です。
が、最終話がちょっと期待はずれ。
無理矢理終わらせた感があって残念な気分。

投稿 : 2013/02/10
閲覧 : 207
サンキュー:

1

ネタバレ

emettely さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

すてき

ジャズが好きになるアニメかな?
キャラクターもみんなすてきで個性的。

さっさと終わらせましたみたいなところはあるけれど、
それって1クールでは短すぎたのかもしれない。
原作は読んでいません。

投稿 : 2013/01/25
閲覧 : 191
サンキュー:

2

ネタバレ

inbanuma さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

食わず嫌いしてました

初見では顔の書き方で少女漫画原作ということに気付いて視聴やめようかと思いましたが、博多弁(ちがったらすいません)とか剥き出しの地味な設定が気に入ったので最後まで観れました

ストーリーは、畜生主人公がいろいろ得ているのにセンが何も報われなくてかわいそうでした
ジャズのシーンは割と好きでした


これを機にほかの少女漫画原作にも手を出してみようかなと思えました

投稿 : 2013/01/20
閲覧 : 206
サンキュー:

4

ネタバレ

しるき~ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

スウィングしようぜ

青春、友情物が大好きな私。
主題歌は昔から大・大・大好きなYUKIが歌っています。
九州弁のゴツい不良と言えば、大好きなキャラである漫画「WORST」の花木九里虎を
思い出してしまいます。
ジャズに関しては無知ですが、映画「スウィングガールズ」の演奏が好きだったので
きっとハマれるだろうかと。

という訳で観ない理由が無く、視聴しました。
感想としては、よくもまあ1クールでここまで詰め込んだな、といった印象。

凄く感動した…というか、この気持ち…なんだろうなぁ。
あまりにもキャラクターが純粋で眩しくて…

一番の魅力は、やはり男くさい友情劇でしょうね。
良くも悪くも人間味溢れていて、劣等感を持っている薫
眩しいほどに真っ直ぐな性格だが、周りに鈍感な千太郎
お互いが支えあって・・・いや、そんな理屈は要らないか。
男同士の友情だもんね。

恋愛に関しては、あれだけの物を1クールでやるのだから、流石に
置いてけぼりになりそうに。ですがまあ、脳内補完で納得出来る範囲。

ジャズは映画やCMで聴いた事がある曲が多く、すぐに馴染めました。
それぞれの感情をぶつけ合う様なセッションに何度も心打たれました。

終盤は胸に突き刺さるような展開がいくつもあり、苦しかったけど、
ラストで報われたのが良かったです。
場面、状況は違いますが、感覚的に言えば、映画「ショーシャンクの空に」
を彷彿とさせるような爽やかさでしたね。


でも・・・こういった青春物って、やっぱり私含め、青春をとっくに終えた
人たちにこそ心に響くものがあるんだろうなぁと、改めて実感しました。
(他の人に失礼な発言だなオイ)
自分の青春時代に照らし合わせてしまい、感傷的になってしまうんですよね。
何か、死にたくなる(笑)

でも、若い人にこそ観て頂きたいとも思います。
青春は1度去ったら2度と帰ってきませんよ~w

という訳で、色々な方にオススメ出来る作品だと思います。

投稿 : 2013/01/18
閲覧 : 286
サンキュー:

21

ネタバレ

ダマサキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良かった

高校生達の友情と愛情を描いた物語と言っていいかと。
コメディ要素は無い。
音楽系シリアス路線。
ジャズ好きにはなかなかおもしろいと思う。
OP・EDも素晴らしい。

投稿 : 2013/01/15
閲覧 : 193
サンキュー:

2

ネタバレ

さんぷー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

大衆的

素敵な作品だと思うが、王道な大衆向け真面目アニメは好みじゃないww
なんだかんだで恋愛・友情の青春物だったな。渡鬼並みにいろいろトラブル起きすぎ。
この手のアニメは夜10時代にやっても視聴率取れるんじゃないか。
ジャズのできるおじいちゃんになりたいと思った。
最後まで爽やかだった。

投稿 : 2013/01/13
閲覧 : 183
サンキュー:

2

ネタバレ

アニ○ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

上質の青春物語でお手本的良作

物語・作画・音楽全ての要素が非常に高いレベルでまとまっている良作。
個人的にはここでの評価が不当に低い気がするが、題材が地味な点と萌え要素がないことが低評価の原因なのだろうと勝手に思うことにする。

欠点の少ない本作に敢えてケチを付けるならラストシーンの再会に繋げるための別れ展開がやや強引で説得力に欠けたと感じたこと。
千太郎が深く傷ついたことは理解できるのだが家族、特に怪我をした妹を放り出して家を出てしまう事を家族思いの優しい千太郎が選択するとは思えなかった。
それまでの話でキャラクターの個性をしっかりと書いていただけにこの部分に違和感を感じてしまった。

しかし全体を通してみれば非常に出来が良く、こういった作品こそもっと評価されるべきだと思いました。

[追記]
原作の方も全て読みました
原作も面白いので、アニメを面白いと思えた方になら手放しでおススメできます。
特にボーナストラック(10巻)がよく出来ていました。
ラスト(9巻)は原作の方が好きです(タイトルへの繋がり方が綺麗なので)

投稿 : 2013/01/02
閲覧 : 199
サンキュー:

2

ネタバレ

TY さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

お前とセッションしとる時が一番楽しかばい!!

この物語はJazzを通じて心を通わせた高校生達の
青春群像劇です。
(原作マンガは未読ですが。。。)


舞台は長崎の佐世保。

海に囲まれ、古くから異文化が入ってきた街。

戦後は米軍基地が置かれた影響でアメリカの大衆文化の影響も
強いイメージ。


この作品は作画がクラシックな雰囲気のタッチで、南国特有の
陽射しや海などの自然、また佐世保ならではの街並が趣味良く
表されていてとても綺麗だ。


時代は1966年。

60年代といったら海外では冷戦の真っ只中で、それに伴う
ヴェトナム戦争が本格化していた頃。

国内でも学生運動がヒートアップしていた時期だ。

私見だけど、特に国内ではこのような左派的思想が文化人
知識層にもてはやされ一種のファッションになっていて
そういった人達が好んで聴いたのがJazzだった。

こういった事情もJazzという音楽に対する近寄りがたい
イメージに繋がっているように思う。



こういった時代背景の中で出会った男女3人。
{netabare}
いつも明るく純粋な心を持ったヒロイン 律子を通して
お互いに興味を持ち始めた、内向的で排他的な性格の
主人公 薫(ボン)と札付きのワル 千太郎。

ある日、招かれた律子の実家であるレコード店の地下。

そこにはドラムセット、ウッドベース、ピアノが置いてあり
センは毎日のようにそこでJazzのドラムを練習をしていた。

対抗意識を持ったボンはクラシックピアノの素養があったため
センとのセッションを通じてメキメキと腕を上げていく。 
{/netabare}


っといったストーリーの流れなんだけど、もちろんJazzだけ
じゃなくて学園、恋愛、友情、人生要素もある。

というか後者の方がメインなわけだけど、このアニメの最大の
見所は?

と問われればやはり臨場感あるセッションシーンという
ことになる。



実際に若手の実力派ジャズミュージシャンの演奏風景を
10台以上のビデオカメラで様々な角度から撮影。

それを基に作画が行われたそうだ。

だとしたらあの臨場感は余計にスゴイっ!!


ピアニストの指の動き、ジャズドラマー特有のしなやかな
動きや各楽器奏者特有の動きの癖(頭や腕の振り、足の動きとか)なんかも音に合わせて忠実に表されててかっこいい!

{netabare}
しかも、基になったミュージシャンの演技も素晴らしくて
要はジャズ初心者のボンが演奏をはじめたころはちゃんと
音だけじゃなくて手の動きやリズムもおぼつかない
といった風に再現されている。

さらにジャズバーでの演奏シーンにおいてセンが固くなって
ビートがややもたってるとこなんかも忠実に再現されてて
驚きだった。
{/netabare}

う〜ん♪

ジャズのセッション特有の空気感や遊び心も自然に表現されてて
よかった。

むしろ、リアルのセッション風景では真面目に演奏しようと
するあまり、自分の表現や遊び心を忘れてしまいがちな人も
多い気がする。
(あまり偉そうなことは言えませんがw)

そういった意味でもJazzって粋で楽しい音楽なんだよねって
再確認させてもらった気がする♪



欲を言えば高校3年間を描くには話数が足りず、ストーリーに
駆け足感があったことかな〜?

素敵な世界観、ストーリだっただけに2期構成ならもっと
充実したように思う。

投稿 : 2012/12/30
閲覧 : 216
サンキュー:

13

ネタバレ

misosan さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

二人のジャズ神!

文化祭の演奏は感動のあまり鳥肌がやばかった!!
最終話の出会ってからの演奏は泣いた!
サイコーです!!

投稿 : 2012/11/24
閲覧 : 278
サンキュー:

1

ネタバレ

南のエデン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジャズのメロディが織りなす愛の形です!

カオルくんは、典型的な秀才で体も丈夫じゃなさそうなのです。ストレスの解消のため屋上で気分を紛らわそうとしたのがキッカケで千太郎くんと運命的な出会いをするのです。


男子と男子の出会いで運命的なものっていいですね^^その縁でお互いジャズ仲間になるのだけれど、カオルくんには、別の目的もあり、複雑な恋愛路線のスタートになります。


ジャズの縁で知り合った淳一くんに憧れもあり、カオルくんは腕を上げていきます。


カオルくんと千太郎くんの間でゆれる、りつこちゃんはカオルくんの告白を断ってしまうのです。


カオルくんはりつこちゃんが千太郎のことを好きなことに気が付き複雑な精神状態が続きます。


ジャズという音楽が愛と友情を絡めて完成されていくシーンは思わずのめり込んでしまいますね。


それぞれの道、それぞれの幸せ、それぞれの夢、そのバラバラな方向を、一つの音楽が結び付けていく、人間が作り出すものの素晴らしさが少しだけ見えました。


最後は、結局ジャズで結ばれていたんだねという感じで、終わってましたが。3年最後の学園祭は残念だったな::


未完成の作品でしたが、人それ自体未完成のほうが素晴らしい事もあるのです。なかなかいい作品でした^^

投稿 : 2012/11/22
閲覧 : 271
サンキュー:

22

ネタバレ

るい。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ありふれた青春ではない

最初に見たのは漫画からで
途中までしか読んでいなかったので
見てみたらすごく面白くて見入ってしまいました

青春だけどどこか寂しく
音楽に一生懸命になって
友情が強くなって

いろいろなものが成長して行くのが
伝わる作品でした

投稿 : 2012/11/19
閲覧 : 171
サンキュー:

1

ネタバレ

むーさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

レトロな感じがひしひしと伝わってきます 時代の流れを感じました

昭和の話で九州が舞台です
まずその雰囲気としてはグッドでした
十分に伝わってきて
平成生まれの僕ですが昭和の厳しさというか
昔の日本みたいなものを感じました

ストーリー上に学生運動のことが持ち上げられていて
教科書でしかふれていなかった僕でしたが
ことの重大さに驚きました
当時では大きかった運動だったのでしょう
教科書では半ページも使われず
ささっと通り過ぎた気がします(僕自身理系で日本史は取ってません)
時代感がここまで良く伝わってきたアニメは初めてです

次にストーリですが
なかなか主人公と周りの友達の心情を良くつかめています
共感を覚えるシーンが多々ありました
友情と・・・
揺らぐ気持ち・・・
その時代の厳しさを感じながらすくすくと成長していきます
ラスト手をひっぱて行くシーンもかっこよかったです
終わらせ方には疑問が残りましたが・・・
毎回ノイタミナは1話足りないんですよね~~~

作画ですが
高画質でありながら
どこか昭和を思わせる作画
すばらしい
こんな作画に出会ったのも初めてです
一部一部正確に捉えていました
こういう自分の過去だったり感動を思い出させてくれるアニメもそう多くはないんではないでしょうか(個人の推測ですが)

声優ですが
へんに派手だったりしてなく九州弁も入っているので
こだわってない感じがします
出た手若手声優は使ってない分
そこにも味を出していますよね

次に音楽です
最高です
ジャズもしっかり力入れてます
菅野よう子さんですしね
期待通りでした
オリコンジャズ部門で週ランキングで1位取ってましたよ
これほどのできでした
7話あたりの話ですが(物語のところで書こうとしたけど音楽のよさによりこっちで取り上げることにします)
二人仲直りをする場面で文化祭で演奏するんですが
一言
かっこい」です
息がぴったりで最後に持ちソング奏でて逃げてしまいますが
そこまでの主人公が惚れるくらいかっこいいです
「僕が時間を稼ぐ」
といってソロでピアノを弾く主人公
そこにドラムではいってくる親友
さすがにしびれました
ぜひみてほしいです

キャラも昭和を意識した感じで
萌えけいではありません
ですがまたそれもいい味出してます
下手に可愛すぎないほうがいいと
僕のアニメの価値観を変えさせてくれました

絵が~とかヒロインが可愛くね~
とか思って見てない人!!
是非とも見てください
もしかしたら人生変わるかもしれないですよww

投稿 : 2012/11/10
閲覧 : 295
サンキュー:

15

ネタバレ

お きゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1話のドラムシーンで確信しました。

とても良いアニメでした。

どどめいろの青春を送ってきたわたしにとって
彼らの青春はひたすらまぶしくキラッキラ。
坂道の彼らを見下ろす太陽も同じくまぶしくてキラッキラ。

ジャズについて
「たばこくさくて気難しいおじさんの渋い音楽」というイメージだったジャズですが、千の『スウィング』という言葉が楽しげで印象的で、イメージが少し変わった。

原作について
原作の大ファンです。
よく『ドラマ化するならボンはあの人で、千はあの人で…』と妄想していました。
が、最近のドラマの現状を見ていると、
きっとがっかりドラマになっていたろうな、
と思うのでアニメ化はとっても嬉しかった。
勝手ながら、欲を言えば、OPに大々的に「モーニン」とか使ってほしかったけど、まあ色々と無理ですよね。
(YUKIのOPもとても良かったです)

そしてりっりゃんが大好きです。
かわいい!
りっちゃんが大好きです。
かわいい!
(個人的に大事なことなので以下略)


そういえば原作の時も唐突な最後の尻すぼみ感に狐につままれた気分になったけど、アニメもそこらへんまで忠実でした。

個人的には百合香と淳兄とかこれから色々あるんだろうな~と思ってた所で…だったのでなんとなくしょぼーん。

アニメについて

なによりも動いてジャズってスィングしている彼らに感動しました。
りっちゃんの歌声も理想のまんまだったし
千のドラムは想像してたのよりかっこいくて感動したし
淳兄が想像以上に色気醸しまくりだったもんだからドン引きしちゃったし
(そういえば千と淳兄のセッションは動いてるのが見れて嬉しかった~)
改めてぼんの性格の湿っぽさとかやっかいさを認識できてにやりとしたり

とても楽しめました。

投稿 : 2012/11/05
閲覧 : 290
サンキュー:

4

ネタバレ

ひごひご さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最終回が…。

演奏の描写が毎回毎回丁寧でカッコいい!
そして、演奏、BGMもオシャレ!
JAZZ好きにはたまらない!

とゆうか、薫!
リっちゃんを何回泣かせるんだ!(笑)
お前全然成長しねーな!(笑)
と何度かツッコめます!
一方、千はず~っと真っ直ぐなヤツ。
薫ばっかり暴走してる…
それも含めて、
薫は千に振り回されてばっかりなんだな~、ってことかな?
 
ところどころで、
ホモっぽい訳のわからん描写が入るけど…なに??
盛り下がるんだけど…。
「迎えに来てくれたとですかぁ?」
・・・は??
それと、
泣いてる友達を抱きしめるなんて、
男は絶対しないだろ(笑)
あれは冷めた。

とにかく最終回が、駆け足すぎじゃない??
千の去った理由は??明確にしないの??
気にはなるけど・・・

まぁ最終回らしい最後だったので良し…かな?

投稿 : 2012/10/30
閲覧 : 245
サンキュー:

2

ネタバレ

ガハーラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

とても良かった

原作が少女漫画と最初聞いたときは、たいしたことがない作品なんだなと軽く見ていましたがとんでもありませんでした。

私もまた、高校時代に戻ってこうした友達を持ちたいなあと感じる作品です|

是非見てください。

投稿 : 2012/09/18
閲覧 : 160
サンキュー:

1

ネタバレ

keng310 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

普通

あんまりはまらなかった。共感を求めて見ていた作品だったのだけれど、いまいち共感しきれず。テーマや時代のせいでもあると思われるけれども。

投稿 : 2012/09/07
閲覧 : 215
サンキュー:

1

ネタバレ

下り坂まっしぐら さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

超おもしろ・・・かったっ・・・!

ファンの皆さんには申し訳ありません。正直な感想は11・12話がっ!原作を読んでいない私にすら急ぎ足に感じて本当に残念でした。
今期のアニメでは自分のなかでは独走状態だったんですが、最初の方が面白すぎて、終盤坂道を転がり落ちていきました・・・・

投稿 : 2012/08/27
閲覧 : 235
サンキュー:

2

ネタバレ

かぼちゃ狗 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

短すぎるよ!

後半急ぎ足すぎてキャラの心情変化が雑に
なってしまったのは残念。もう6話くらいあっても
よかったような気がする。

投稿 : 2012/08/24
閲覧 : 223
サンキュー:

1

ネタバレ

たんたんたぬき さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

音楽アニメ

この原作漫画かなり面白いんだと思う。まずストーリーを飽きずに見られる。そして何よりキャラ達の人間模様が良い。全体の展開などや過去EPがストーリーだとすると、キャラとキャラが感情をぶつけ合う姿はストーリーと言うより人間模様と言いたい。

この時点ですごい作品だと思った。ここにプラスアルファされるアニメならではのJAZZの絡めかたがすごく良い。BGMとかじゃない。BGMってのは雰囲気を盛り上げる効果だと思う。違う音楽がストーリーになっている。話しの展開の中に音楽がすっぽり入り込んでいる。これは巧妙だと思う。

投稿 : 2012/08/19
閲覧 : 238
サンキュー:

6

ネタバレ

bk958 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

音楽がつなぐ友情と青春

1966年、長崎県佐世保。高校一年生の西見薫は父親の仕事の都合で転校を繰り返し、佐世保東高校に転入する。そこで川渕千太郎、迎律子と出会い、彼らを通してジャズと出会い、彼の高校生活は大きく変わることになる・・・。カウボーイビバップ以来の監督・渡辺信一郎×音楽・菅野よう子の豪華タッグで恋に音楽に奔走する学生たちの青春を描いた爽快ジャズストーリー。

キャラデザはレトロな感じで、少し癖があり、キャラ設定もBL臭さと綺麗すぎる男性陣が少女漫画っぽい。千太郎にいたっては学生帽を斜めにかぶり葉っぱを加えてるという昭和なイメージそのままで笑ってしまった。ホントにあんなヤツいたのかなあとww

ストーリーはジャズ×恋愛×友情の青春群像劇。それぞれの片思いがすれ違う甘酸っぱさと、音楽にかける青春の爽やかさでどこか懐かしく、見ていて気持ちのいい内容でした。やはり見所は演奏シーンで、ジャズの楽しさが伝わってきた。音楽出来るって楽しんだろうなと心から思いました。実際に薫と千太郎と同じくらいの年齢のピアニストとドラマ―でセッションしたらしいですが、そのライブ感、フレッシュ感、ガチンコ感はにじみ出ていたと思います。ただ、二度目の文化祭が無かったのは残念でした。原作があるからしょうがないですが・・。律っちゃんの歌声披露は見たかったなあ(T_T)

ワンクールでまとめたので内容は濃かったですが、後半はかなり駆け足でもったいなかったかなと。千太郎の出自の部分や養父との関係はもっと掘り下げて欲しかったです。終盤の千太郎の心情が分かりづらく、失踪した時はかなり驚いた。

ラストは、八年後に飛ぶのは急だったし、中々のダイジェスト感だったが、薫と千が再会してセッション⇒神父さんに怒られて二人で逃げ出すという序盤を思い出させる展開で、何も変わらない二人の友情が確認できて感慨深かったです。アポロンらしいすがすがしいラストでした。

賞を受賞したり、このマンガがすごいに選ばれていたり、評判が高い原作を音楽に造詣が深い渡辺監督が手掛けたということで、期待通りの作品でした。話の分かりやすさからも、非常に幅広い層の方にオススメできる内容だと思います。

投稿 : 2012/08/15
閲覧 : 248
サンキュー:

15

ネタバレ

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Kids on the slope complete review: jazz & jazz

◆作画
独特なタッチで昭和の雰囲気を上手く表現しています。はじめは馴染めないかもしれませんが、二話、三話と進むごとに違和感はなくなります。ジャズの演奏には特に力が入っていて、それはそれは躍動感溢れる作画でした。演奏自体、きっちり腕の動きや指の動きを再現していて、芸が細かいです。


◆音楽
ジャズを知ってる人なら誰でも一度は聴いたことがあるようなスタンダードナンバーが頻繁に使われています。個人的にはOSTを購入することをオススメします。ジャズとしてはイマイチかも知れませんが、本編の挿入歌としては最高でした。


◆キャラ
全てのキャラが均等に良い味を出してました。特に薫と千太郎のコンビは感情移入しやすかったですね。私が一番気に入ったのは薫です。薫ってひょろひょろってしてて弱そうなんですが、意志は強いし、恋愛沙汰には前向きで、非常に好感が持てました。


◆物語
恋愛と友情が本編の中心となっていまして、ジャズはそれを強調するためのものです。純粋な恋愛は心に響き、こちらもドキドキしてしまうと同時に凄い一つ一つの行動が理解できます。最後はちょっと焦った感が否めないですが、私としては別に問題はありませんでした。

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ここからはジャズの話をします。物語は恋愛中心なんですが、タイトルに使われているジャズのことや、挿入歌のことを知っておくと、この作品がより一層面白くなること必然です。演奏の仕方、そこに込められた意味。そういうものをちょっとでも深く理解でき
たらな~と思っています。

まずはジャズとは何か?からいきましょう。


◆ジャズについて
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ジャズとはアフリカから奴隷としてアメリカに渡ってきた黒人が苦しみを和らげる為に弾いていた故郷の音楽が起源です。ジャズの根源が生まれ始めたのは1800年後半。ジャズがアメリカ全体に浸透したのは1900年代の初期です。

現在、ジャズには色々な種類があり、複雑さを増しています。
スウィングジャズ/ビバップ/ハードバップ/モダンジャズ/ファンキージャズ/フュージョンジャズ/ボサノバ/ラテンジャズ/フリージャズ/クールジャズ/スムーズジャズ/ファンクジャズなどなど。
言い方を変えればニューオーリンズ・ジャズ/ディキシーランド・ジャズなど色々名前が出てきたりします。まぁ名前なんかはあまり拘らなくても良いと思いますが、知ってたら面白いですよ。「あ、これはファンキーを取り入れているな」なんて発見していくのもジャズの面白さの一つです。
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◆ジャズの歴史
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ジャズが音楽として生まれるには複数のステップがありました。その一つはラグタイム。ラグタイムとはジャズの原型の様な音楽です。この音楽はアフリカの民族音楽とアメリカに存在していた音楽とを融合させて生まれました。

当時、ラグタイムには楽譜が無く、今楽譜として存在するのは黒人達がプレイしていたラグタイムを白人音楽家達がノートにしたものです。

そのラグタイムが絶頂を迎えたのは1890年後半から1900年の初め。ラグタイムの主流の楽器は一台で複数の音を出せるピアノでした。当時、ピアノは現代で言う車やテレビのようなものでして、ピアノが社会的地位を表していたと言っても過言ではありません。この時期のピアノの売り上げはピアノが発明されてから現代に至るまでの期間で一番高いと言われているほどです。ピアノ自体にも大きな変化がありました。小さく、コンパクトな家
庭用ピアノ、アップライトピアノの性能が格段に上がったのです。それ故に、屋外でラグタイムが演奏された時は大人数のバンドでプレイされ、今のマーチングバンドと似ている形になっていました。音は単調なんですが、なんとも元気がでるようなメロディーでして、ラグタイムは聴いている人を元気にする、そんな音楽でした。
http://www.youtube.com/watch?v=O_dI6BZt06U

1920年に入って一つの大きな変化が生まれます。ルイ・アームストロングの登場と、少数でプレイできる音楽の出現です。

ルイ・アームストロングは真の天才でした。彼のハスキーな声、迫力のあるトランペットの音、そして何よりもトランペッターとしての技術。当時のトランペットは現代のトランペットとは違い、音が出にくく、また吹きにくかったとの話があります。それでもアームストロングの音色は凄かった。アームストロングの登場後、ヨーロッパとアメリカのあらゆるトランペッターが彼の真似をしようとして、その殆どが挫折したという逸話が有るほどです(笑)。彼はラジオ、テレビ、そして映画にまで出演し、ジャズという音楽を広めていきました。

そして、もう一つの変化がジャズそのもののカタチに変化が訪れたことです。ラグタイムを屋外で演奏する時はマーチングバンドのように複数の人間が必要になっていましたが、新しくルイやその当時のアーティストが提示していった音楽は個人でも演奏できるものでした。個々で演奏できる音楽、それは貧困層(黒人)をジャズに興味を持たせる大きな要因になりました。彼らは出稼ぎなどでお金を貯め、自分の好きな楽器を買い、道端などで必死に、自由気ままに演奏したのです。それが現代に続くジャズの起源です。

そして、ジャズの歴史上、いやアメリカの歴史としても捉えられる大きな出来事が1935年に起こります。

かの有名なベニー・グッドマンのビッグバンドが行った全米ツアーライブの最終日、カリフォルニアでのライブがジャズの歴史を一夜にして開幕させたのです。一般的なメディアがラジオだった当時、そのカリフォルニアのライブは全米放送されていました。彼が演奏した音楽は今までのジャズとは違い、ビッグバンド形成で鮮やかな音、そして何よりも躍動感溢れるリズムが特徴的でした。これがスウィングジャズです。

ベニー・グッドマンは天才的技術を持つクラリネット演奏者でしたが、人格破綻者としても知られていました。彼が最終的に注目するのは音楽だけだったからです。しかし、この音楽しか気にしないという彼の性格が彼の成功をさらに大きなものとしてのです。
単純に考えれば新しい音楽がラジオで流れただけでは全米で人気になる筈もありません。それは二つの大きな要因があったからです。

1、1930年はアメリカの大不況(The Great Depression)です。失業率、自殺率ともに過去最高を記録していたアメリカに元気のある音楽は元気のモトとなりました。

2、ベニー・グッドマンが白人だったことです。実はスウィングジャズというのは1920年代にフレッチャー・ヘンダーソンという黒人が完成させています。しかし、彼のバンドは全員黒人。大衆には受け入れられませんでした。

この二つの要因からベニーは見事の成功をおさめ、ジャズの黄金時代が始まるのです。

ジャズの黄金時代と聞けば、大抵の人は1950年代を思い浮かべるのですが、アメリカの全体に浸透していたという風に考えると1930年代になります。1950~1960年代はジャズの完成度で見れば黄金時代ですけどね。ちなみに、スウィングジャズの様にアメリカ全体で人気を得た音楽はロックやブルースがありますが、多分ジャズが一番初めだと思います。

1930年はビッグバンド支流でしたが、それ以降は小グループで演奏するようになり、ハードバップの流れを汲んだモダンジャズはジョン・コルトレーンの「至高の愛」(神との対話などといわれていますw)によって完成したと言われています。
1960年代以降は様々な形式のジャズが登場し、ジャズの可能性を広めていきつつも、かつての勢いを失い、1980年代にはかなり低迷します。最近では少ずつ人気を取り戻しつつあります。
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曲ごとに説明していきます。


[Mornin'] Art Brakey
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ブレイキーのジャズメッセンジャーズが結成してのは1955年、ブレイキーがホレスシルバーと共に共演してからです。その後何回かのメンバーチェンジが行われ、人気を低迷していった中、1957年のアートブレイキーの「ジャズメッセンジャー ウィズ セレニアスモンク」のアルバムが大ヒット。そして、1958年、ジャズメッセンジャーズの黄金期にこのアルバム、「モーニン」がレコードされました。メンバーは今までで一番充実した構成になっており、まさにオールスターと言っても過言ではないでしょう。(まぁ当時はモーガンとティモンズは若手でしたが・・・)

クリフォードブラウンが亡き後、マックスローチやソニーロリンズ、オスカーピーターソン、ジョンコルトレーン、キャノンボールアダレーなどの(何故かサックス奏者ばっかり挙げるのは自分がサックス好きだからですw)技術派プレイヤー達に期待が高まる中アートブレイキーは新しいジャンル、ファンキージャズを見事に確立し、その代表格奏者であるリーモーガンやボビーティモンズを取り入れた演奏を繰り広げました。

それが、モーニンです。

ちなみに、このレコードがベニーゴルソンを一躍有名にしたのも忘れてはいけません。特にBlues MarchとAlong Came Bettyの二曲がベニーゴルソンの本領が発揮された曲とも言えるでしょう。

それから、一つ注目したいのはドラムを演奏する川渕千太郎の演奏です。一話でいきなり躍動感のある演奏をやってくれましたが、あの演奏はかなりアートブレイキーを意識しているとしか言い様がありませんね.。

一見マックスローチのスピード感溢れる繊細なドラムさばきに見えますが(タムやスネアなど)、シンバルとバスドラムはブレイキーそのものでした。特にバスドラムの弾き方はアートブレイキーの真髄と言われるナイアガラ瀑布そのものです。
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[Bag's Groove] 2話のセッション
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Miles Devis, Harold Mabern, Jackie MacLean, The modern Jazz Quartet, Thelonious MonkそしてOscar Petersonなどなど、色んなアーティストが演奏してきたスタンダードナンバーです。

物語では主人公である薫がコードをいきなり弾き始めていましたが(まぁジャズをかじっていれば誰でもできることです)、その後が厳しいのです。インプロバイズは音楽センスのある人間にとっては「あんなの思った旋律を適当に弾けば良いのさ」みたいな軽い感じで言われますが、音楽センスの無い人間には残念ながら練習あるのみと言った所でしょうかw

薫が即興に合わせられたということは、前者でしょう。つまり、絶対音感を持ち、その音をコードで表すことができる。しかも、粗方のコード進行も熟知している必要があります。
高度なセッションになればなるほど、必要とされる技術も高くなる。それがジャズです。

基本が即興なだけに才能が大きく現れる。それがジャズの良いところでもあり、悪いところでもありますね。
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[summertime] George Gershwin
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この曲は有名すぎて逆に知らない人の方が少ないのではないかと思うくらいなんですが、誰が一番この曲を上手く弾いているかという疑問には答えられそうにないですね。そもそもジャズというのは、一番とかそういうのではなく、アーティストがどう感じたかを表現するだけですので。

だから、この曲をバラードで弾く人もいれば、アップテンポで弾くアーティストもいます。どちらが正解という訳でなく、どちらも正解です。要は、奏者の意図をちゃんと理解できるかがジャズを聴く上で重要になってくる訳です。

個人的には中でもHarold Mabern, Eddie Henderson, Artie Shaw, Stan Getz, Cheryl Bentyne, Charlie Parker, Art Pepperのが良かったです。

この曲が入っているアルバムを少し紹介しておきましょうか。
Harold Mabern [Falling in Love with Love]
Stan Getz [Getz Au Go Go Featuring Astrud Gilberto]
Charlie Parker [Charlie Parker with Strings]
Cheryl Bentyne [Sings Waltz for Debby]

どれを取っても十分楽しめると思いますがジャズを始めて聞く方にはHarold MabernかCheryl Bentyneをお勧めします。
そして、ボサノバが好きな方にはStan Getzを。

Tommy Flanagan - pianist
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それから、本編で少し話があがっていたアーティスト、Tommy Flanaganにも触れておきましょうか。

彼は名脇役として活躍したピアニストです。軽く、またコロコロ転がるようなタッチはメンバー全体を輝かせる。しかし、それと同時に自分さえも輝かしくしてしまうのがフラナガンの特徴です。彼は1957年に[Overseas]という超有名アルバムを残しています(多分、Elvin Jonesの名前が挙がっていたことから、このアルバムの事を千太郎は言っていたのでしょう)。1957年と言えばフラナガンはJ.J.Johnsonのバンドメンバーとして活躍した頃で、彼の絶頂期(有名なのはSonny Rollinsの[Saxophone Colossus]でしょうね)。このアルバムは脇役としてで無く、ピアニストとしてフラナガンの才能を世に知らしめた内容になっており、ジャズ界に残る名盤です。そして、先ほど述べたElvin Jonesの才能を満喫できる内容でもあります。{/netabare}

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[someday my price will come] Bill Evans
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アニメ内でもあったように、この曲が一番輝いていたのはBill EvansのPortrait In Jazzというアルバムでしょう。彼は他のアルバムやライブでこの曲を何回も弾き、素晴らしい演奏を残してきました。いつか王子様ががここまでビルエヴァンスの曲として取り上げられる理由には、彼の独特の奏法にあります。
1950年半ば、彼の人気がうなぎのぼりしていた頃、エヴァンストリオが「ベーズン・ストリート・イースト」というクラブで演奏していた時のこと、向かい側にあるクラブで演奏していたベニー・グッドマンに観客を全員とられてしまうといことが起きてしまい、エヴァンスを自信を無くしてしまいます。しかし、それが原因ですぐ後、新しいベーシスト、スコットラファロを相棒にすることが出来ました。そして彼はピアニストとしての黄金時代を築き上げる訳なんですが、ラファロとのタッグを組む過程で彼は今までジャズ界で一般化していたバッド・パウエルの流れを汲む一連のハード・バップ・ピアニスト達のノン・ペダル奏法と右手のメロディ・ラインの強調を一新しました。ペダル効果を再び採用し、トーンに色彩感と微妙な味わいを付け加え、さらに左右両手のバランスのとれた奏法を回復させ知的で思索的な香りを漂わせた、端端しい感性を感じさせる新鮮な魅力を生み出した訳です。
彼の生み出した奏法はいわゆる日本人向け、また「いつか王子様が」みたいなロマンチックな曲にはベストマッチしました。

実はビルエヴァンスは50~60年代を飾るピアニストだと認識されていますが、母国であるアメリカにはそこまで人気がありませんでした。彼が主に活動したのはヨーロッパです。

そして本編での演奏ですが、うん、音楽としては物足りなかったけど、物語を強調するには十分でした。特に途中で灰色の描写が投入されているのと、最後の顔が描かれているシーンは物凄く心に来るものがありました。うん、良かったな。
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[Blowin's The Blues Away]
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この曲は四話から判る様にアップテンポでスウィンギーなファンキーの曲です。

多分有名どころは1959年のHorace Silverの「Blowin' The Blues Away」という曲名通りのアルバムでしょうね。
このアルバムのシルバーを聞いていれば判りますが、この曲で表現されている薫のピアノ奏法は実にシルバーのそれとリンクしています。

このアルバムではバッキングでの飛び跳ねるようなシルバーのタッチがフロント陣を煽り、熱気のあるスリリングかつ楽しげなソロの演奏に導いています。ファンキージャズファンには必見のアルバムでしょうね。

今回の演奏もそのシルバーの演奏を真似した結果だと思われます。気になった方は是非聞いてはいかがでしょうか?

このアルバムはシルバーの代表作であり、メンバーもブルー・ミッチェルやルイス・へイズを含める豪華なアーティストとなっており、全曲楽しめると思います^^
歌が好きな方にはDee Dee Bridgewaterが歌うBlowin' The Blues Awayをお勧めします。
アップテンポな雰囲気をビックバンドで表現しながら、聞き取れないぐらいの早口で歌う彼女はかなり魅力的です^^
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[But not for me] Chet Baker
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このアルバムは今回でも一秒ぐらいワンシーンで出ましたが、Chet Bakerの「Chet Baker sings」というアルバムが代表的です。というより、Chet Bakerが歌うこの曲を越すアルバムは存在しないでしょうね。

この曲はいったい誰の、どんな、心境を歌った歌なのかについて意見が別れまして、結局私なりの考えでは「失恋した男の歌」でも「自分に振り向いてくれないちょっといじけた男の歌」でもどっちでも良いんじゃないかって感じです。
本当は女に向けた歌だ、なんて記述もありましたが、私としては男がしっくり来ます。

で、このチェット・ベイカーの曲がどう優れているかと申しますと、まず彼の歌声とトランペットの音色です。
彼の黄金期に収録されたこのアルバム(1954年)はベイカーの代表作と言われるジャズの名盤です。
彼が彗星のごとく西海岸に現れたのは1940年代後半。そこからジェリー・マリガンカルテットのメンバーとして参加、そして独立して1950年代後半までの活躍は目を見張るものがありました。
なんせダウンビート誌では53,54年の項目で、メトロノーム誌では54,55年の項目でかのマイルス・デイビスを抜いて人気投票トランペット部門一位に輝いていた程ですから。

そんな彼が武器としたのはルックスだけでなく、特徴的な中性的感覚の甘美しさとロマンチシズムを含めた哀愁漂う彼の演奏するメロディーです。
その特徴的なスタンスはどんなスタンダードナンバーをも彼風のアレンジに変えてしまい、観客を魅了してしまう訳です。
そんな彼の特徴を最大限に引き出したのが今作品という訳です。

私としてはジャズファンだけでなく、万人に聞いて欲しいアルバムですね。ちなみに、私はこのアルバムに収録されている「I Fall in Love Too Easily」、「Look for the Silver Lining」と「That Old Feeling」が一番好きです。

しかし、そんなベイカーも1950年代後半に入ると新たな風潮に付いていけなくなり、人気を失います。麻薬に溺れた後、投獄生活を何年も送り、復帰した1970年代初めも以前彼が持っていた雰囲気を削がれてしまい、人気が戻らずにジャズ人生に幕を降ろします。

やはり、彼の演奏は1940年から1950年初期に限ります。
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[Lullaby of Birdland] Chris Connor/Sarah Vaughan
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そもそも、バードランドというのは、多分私の予想ですがNYCにあるBirdlandというジャズライブのことだと思われます。

Birdlandはジャズ界でももっとも有名なライブ場所であり、数多の有名なジャズアーティストが演奏してきました。
アルバムではJazz Messengersのライブが有名ではないでしょうか。


本編で出て来たLPはクリスコナーの「バードランドの子守唄」。これは1953年にレコードされた有名なカイ・ウィンディングらとのセッションで、それはそれは良い雰囲気に仕上がっています。

クリスコナーはアニタ・オデイ、ジェーン・クリスティと共に、ケントン楽団出身の三大白人モダン・ジャズ歌手と呼ばれていて、独特なハスキー・ヴォイスを使いジャズ界で輝いていました。
ジェーン・クリスティの可愛さを漂わせたウェットなハスキーとは違い、どこか開き直ったドライなハスキー声を持ち、天性の豊かな音量で歌い続けました。

噂では、クリスコナーはレズだったそうですが、それもなんとなく頷けますね。

で、今回の曲、「バードランドの子守唄」はクリスコナーの代表作である訳なんですが、これは決してクリスコーナーの歌うバードランドの子守唄が一番言い訳ではありません(個人的意見ですが)。

「バードランドの子守唄」とジャズファンが聞けば一番に思いつくのはサラ・ヴォーンの「Sarah Vaughan with Clifford Brown」でしょうね。
サラ・ヴォーンは好き嫌いで結構意見が別れますが、文句なしのジャズ界トップのシンガーでしょう。
彼女の天才的技術と生まれ持った才能は他のどのシンガーをも圧倒します。エラやビリー・ホリデーなどの有名シンガーと良く比べられたりしますが、私はサラが一番だと信じて疑いませんね。

サラの力の源は生まれ育った環境にあります。1942年10月のある水曜日、当時十八だった彼女はハーレムにあるアポロ劇場における有名なウェンズデイ・アマチュア・ナイト・コンテストで優勝します。その報酬として与えられた一週間のアポロ劇場出演中、それを聴いたビリー・エクスタインが友人であるアール・ハインズに推薦し、11月からハインズ楽団のセカンド・ピアニストとして活躍するようになりました。

その楽団メンバーの中に在籍していたのがモダンジャズの開拓者であるディジー・ガレスピーやチャーリー・パーカーらであり、サラは彼らから強い影響を受けました。
彼女はエクスタインからモダンな唱法を学び、パーカーやディジーからバップの何たるかを教わりました。

そして、彼女は自然にオフキーで歌い始め、バップのビートやコード、そしてバップフレーズなど複雑で高度な技巧を習得していったのです。

長くなりましたが、これが、サラは他のどのジャズシンガーよりも上手いとされる所以です。ビリー・ホリデーは環境に恵まれず、エラは天才的技術を持ちながらも、少し生まれてくる時代が早かった。ここがサラと他のアーティストとの違いです。

そもそも、サラの音域と音量、そしてバップ・スキャットなどの技術は他のどのシンガーよりも優れているし、唯一対抗できるであろう、エラは、前述した通り、少し環境が違いました。


で、本題に戻りましょう。
その天才歌手サラが歌った「バードランドの子守唄」はなんとも言葉では表しがたい、本当に素晴らしい完成度になっています。
これはジャズファンでなくとも、是非聴いていただきたい。

メンバーがこの頃のオールスターに近い状態で、サラも絶頂期。これで良いレコードが録音されない訳が無いと思いますが、当時のジャズファンもここまで良いアルバムができるとは思っていなかったのでないでしょうか。
注目すべきはトランペットを含めるホーン奏者とサラのスキャットのやり取り。これが本当に素晴らしい。

ちなみに、このレコードは全曲聴き応えがありますが、私は「April in Paris」「It's Crazy」「He's My Guy」も好きです^^
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[You Don't Know What Love Is] Sonny Rollins
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ジャズのスローバラードのスタンダードナンバーです。

さて、この曲で誰が有名かと言われると、ぱっと思いつくのはソニー・ロリンズ、ビリー・ホリデー、それからチェット・ベイカーあたりですかね。
特に有名なのはソニー・ロリンズの代表作でありジャズ界の傑作と言われる「Saxophone Colossus」に収録されている「You Don't Know What Love Is」(ちなみに、このアルバムは一話で薫がムカエレコードに入ったシーンのバックに飾ってありました)。

ソニー・ロリンズのこのアルバムがここまで有名な理由は、単純な話、ロリンズの実力が十二分に発揮されたレコードだからだと思われます。
そもそも、ロリンズには”ロリンズ節”という言葉があるように豪快なトーン、縦横無尽に澱みなく続くフレーズが特徴的です。
さらに、彼の人生にも映し出されているように、意外にも繊細な一面が彼の音楽を引き立てているのでしょう。

彼は49年にバブズ・ゴンザレスのバンドで初録音した後、マイルス・デイヴィスに認められ活動を共に。その後技術に磨きをかけていき、1954年のデイヴィスのアルバムで自己のオリジナルである「オレオ」「ドキシー」「エアジン」といった代表作を作曲することで頭角を現し始めました。
その後麻薬癖を直すために雲隠れした彼を拾ったのはかの有名なクリフォード・ブラウン&マックス・ローチのバンド。55年からは独立もし、「ワークタイム」というアルバムも出しました。
その翌年に出したのが、この「サックスフォン・コロッサス」。

このアルバムを経て、彼の名前は不動のものとなる訳です。
ちなみに、彼は現在も活動中であり、2006年にジャズ界の巨匠であるオスカー・ピーターソンが亡くなられてからは、モダンジャズ界最後の巨匠であることは間違いないでしょう。

ある、ジャズ評論家はソニー・ロリンズをこのように評価しています。
「細かいことに拘らないおおらかさ、それでいてすべてを包み込んでしまう包容力の大きさがあるのだ。それになんといってもあの歌心の豊かさ、ぐいぐいと引きずりこんでしまうような懐かしくも親しみに満ちたメロディックな味わいは、聴き手の心を捉えて離さない。とりわけ50年代半ばにおけるロリンズは、奔放にして大胆な、かつおおらかでスケールの大きいアドリブ、それにサウンド一つとっても真の迫力を盛ったガッツ溢れた男性的トーンなのである。あの重量感、あの圧倒感、あの厚み、あの風格、あの熱気、そういった中にも独特の軽妙酒脱な開放感とユーモラスな味が溢れ、緊張感の中に、寛ぎを与えているのだ。そのアドリブは簡潔さと複雑さ、緊張と弛緩を巧みに配置し、均等のとれたフレーズと不均等な音のなぐり描きが絶妙なバランスを生み出し、独特の構成美を作っているのである。まさにそれはジャズ史上におけるアドリブ芸術の頂点を築きあげたものと言って良いであろう。」

まぁ~べた褒めですねw
しかし、この評論家が書いていることは間違いではなく、事実だと思われます。

で、話を戻しますと、ここまで評価の高いアーティストの絶頂期であるアルバムが「Saxophone Colossus」であるということです。
このアルバムには他にも何曲は収録されていて、どれを聞いても絶品。まさに、至高のアルバムといって良いでしょう。

「You Don't Know What Love Is」に話をさらに戻しますと、他にも色々なアーティストが弾いていますが、私はEddie Higginsが弾くこの曲が大好きです^^(←またおっさんじみたことを言ってしまった汗)
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[now's the time]
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訳せば、「今がその時」。まさにこの七話を表現するに相応しい選曲。
これも言わばスタンダードナンバーでして、アートブレイキー、チャーリー・パーカー、オスカー・ピーターソン、ジェイ・ジェイ・ジョンソン、マイルス・デイヴィスなど有名なアーティストが好んで演奏しています。
タイトルからも判るように、ライブで演奏されることが多いようですね。

個人的にはアート・ブレイキーの「A Night at Birdland」に収録されている「now's the time」が好きです^^

あと、ソニー・ロリンズのアルバムで「Now's the time」というのがあるんですが(曲とは関係ありません)、このアルバムも必見ですよ~。

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[my favorite things] John Coltrane
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で、次にmy favorite thingsですが、これは言わずもがな、John Coltraneが演奏したものが一番有名でしょう。
今回の七話でコルトレーンが死んだというセリフがあったので多分アニメの時代設定は1967年7月17日なんでしょう。

1967年。それ程にコルトレーンの寿命は短かった。産まれたのは1923年ですから44歳。その短い人生の間に彼はジャズという音楽を完成させてしまった。

多くのジャズ評論家はコルトレーンは苦しむ為に生まれてきたのではないか、ということを言ったりします。
それ程に彼は常に先頭だった。

1950年代の初め、彼がまだまだ無名だったころ、ソニーロリンズがサックス界を統治していました。全てのサックスフォンニストがロリンズをコピーしました。そんな中、デイヴィスグループに新しいサックス奏者を迎えることになり、当然のごとくロリンズを呼んだところ、ロリンズはこれを断りました。
そして、ドラムのフィリー・ジョーンズがコルトレーンを推薦したのです。これがきっかけで、コルトレーンは彗星のごとくジャズ界のスターとなったわけです。
デイヴィスや他のアーティストから影響を受け、独自の音楽を作り出し、それまでロリンズ一色だったサックスフォニストたちは宗教の衣替えを初め、コルトレーンの演奏をコピーするようになります。

コルトレーンは画してジャズサックス界の帝王となる訳なんですが、トップに立ったコルトレーンは求める音楽が判らなくなった。
トップである為常に進歩しなければいけないが、どれを基に進歩させれば良いのか判らない。
その苦渋を味わい始めたのが1960年代の初めです。ロリンズという競争相手は麻薬をやめる為二度目の雲隠れをし、他の演奏者は全員コルトレーンを見習っている。

そこからのコルトレーンは音楽に飢えた猛獣にようでした。自分の進歩に使える未知の音楽を探求するため、様々の音楽を聴いていき(スペイン、アフリカ、インドなど)、それを己のジャズにコンバートしていったのです。

そして、完成したのが1964年に収録した「至上の愛」です。一般的には神との対話と呼ばれるこの曲は4パートからなっており、一曲一曲が長い。そして常人が理解できる音楽ではありません。

ジャズは必ずと言っていいほどカバー曲が他のアーティストによって演奏されるのですが、この曲のカバーだけは誰もやっていませんね。多分、これからも永遠にカバーされることはないでしょう。
それだけに、この曲は「完成」しているのです。

しかし、我々常人には聴いたところで理解できるわけも無く、面白くもなんともありません。
やはり、コルトレーンはロリンズと張り合っていた1950年代後半から、テナーのマウスピースが不調でソプラノで演奏していた1960年代初期が一番お勧めですね。

my favorite thingは1960年に収録された音楽で、これまた有名な逸話があります。
この演奏でドラムをやっていたエルヴィン・ジョーンズが話していたことなんですが、このアルバムを収録するのにmy favorite thingsを9回も連続で演奏し直した、というのです。
エルヴィンはこの9回の演奏を「本当に素晴らしかった。9回も同じ曲を演奏していたのにまったく飽きなかった。毎回違う曲を演奏しているようだったよ」みたいなことを(ビデオで見たのできっちり覚えていません汗)言っていました。
それだけに、コルトレーンのこの曲に対する思いいれと完成に対する執着があったのでしょう。

実はこの頃から彼の悲壮は始まっていて、この演奏は彼の悲痛をそのまま音楽に出したような演奏になっています。
それだけに、心に響くものがあるのかもしれませんね。

他のアーティストでもこの曲を上手く演奏しているのは沢山いますが、個人的にはジョニー・ハートマン、サイラス・チェスナットが好きです。



話は変わりますが、OSTのアルバム聞いてた時から気になっていたことを・・・。

薫のmy favorite thingsが誰かの演奏に似てるな~って。
先週聞いたときには分からなかったんですが、ふとあるピアニストの演奏を聴いて、分かりました。
McCoy Tynerです。マッコイ・タイナーこそ、今回の薫の演奏のベースとなった演奏者で間違いないでしょう。

彼は16歳の時、かのバッド・パウエルを師匠としてからジャズに磨きをかけ、マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、そしてジョン・コルトレーンから強い影響を受けました。
ジョン・コルトレーンが収録した「My favorite things」のピアニストもマッコイ・タイナーです。

じゃ、なんでコルトレーンの曲聴いたときに分からなかったんだ?って話ですよね・・・。これは自分でもちょっと分かりませんw
でも、個人的には薫のピアノ演奏のベースを知りたいならマッコイ・タイナーのソロを聴くことをオススメします^^
{/netabare}

[these foolish things]
{netabare}

後悔の念や今は過去の輝かしい記憶・・・。複雑で頭を悩ませた出来事、ちょっとした些細な恋心・・・。
そういった曲に含まれている繊細かつノスタルジックな雰囲気を非常に上手くこの第八話内に取り入れてましたね。
タイトル選びは毎回最高級ですねw

で、この「these foolish things」はまたまたジャズの有名スタンダードナンバーな訳でして、この曲を演奏してきたアーティストも星の数ほどいます。
個人的にはBeegie Adairの「I'll take romance」に収録されているこの曲が一番のお気に入りです^^

有名なので言えば、Clifford Brownの「More study in Brown」に収録されているのとか、Billie Holidayの「These foolish things (remind me of you)」があると思います。
特にビリー・ホリデーが歌うこの曲は本当に感情が篭っていて圧巻です。

ビリー・ホリデーは本当に恵まれていなかった女性であり(黒人であった為)、彼女が歌う曲は黒人差別を非難するものが多いです。
黒人ゆえの貧しさから小学校にも満足に行けなかった彼女は10歳で強姦され、不良少女として感化院送りになった。出所後は女中奉公から娼婦にまで身を落とし、売春罪で刑務所暮らしをするなどして10代後半にして人間が味わう悲劇という悲劇を体感しました。

歌手として成功してからも、彼女は差別を受け続け(夫との問題もあった)、結果麻薬に走り裁判や投獄などを何度も経験したということです。

彼女への差別は死ぬ間際まで続いたそうです。本当に死ぬ間際、救急車で病院に運ばれた彼女は黒人の麻薬患者として瀕死の状態のまま放置され、死の床についてからも官憲の監視下に置かれていました。

そんな混沌の中で彼女自身を生かしていたのは歌の力でしょう。彼女の独特なハスキーボイスと天性の歌手としての才能が彼女の苦痛を和らげてくれたのではないでしょうか。
それは晩年の彼女が酒とたばこと麻薬の性で声を殆ど失った後でも、心の底から込み上げてくる叫び声のような歌声で歌っていた時にも同じ事が言えます。

彼女の歌は心に響くものがある。だからこそ、ジャズ・ヴォーカルの女王として約20年ものの間君臨することができたのでしょう。

そんな苦痛まみれの彼女が歌う「these foolish things」は本当に心に響くものがあって、グッと来ます。

是非、聴いてみてください^^
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[Love me or leave me]  Ruth Etting
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映画のタイトルにもなったこの曲はWalter Donaldsonが作曲し、Gus Kahnが作詞したんですが、実際に有名になった経緯にはRuth Ettingが欠かせません。彼がかの有名なブロードウェイでこの音楽を流した事からこの曲はジャズのスタンダードナンバーとなったわけです。
この曲を録音した有名なアーティストは数知れませんが、個人的にはAnita O'Dayの歌うバージョンが好きです^^
タイトル通り、なんというかすっぱりした感じが良く出ていて、非常に良いです。
ちなみに、この曲のタイトルを使った映画はRuth Ettingの物語をベースとした一種のドキュメンタリー作品となっています。興味のある方は是非見てください^^
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[In a sentimental mood] Duke Ellington
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デューク・エリントンが作曲した超有名曲です。有名なアルバムはジョン・コルトレーンと共演した「Duke Ellington & John Coltrane」。このアルバムに収録されているこの曲はまさにセンチメンタルムード。当時、ジョン・コルトレーンのテナーサックスのマウスピースが故障していたことからアルトサックスが使用されているのですが、これがまた、人を感傷的にさせる。思わず涙が流れるようなそんな「寂しさ」が入り込んだデキになっています。

他にもビル・エヴァンス、アート・テイタム、ソニー・ロリンズなどがこの曲を深く、深く演奏しています。中でもビル・エヴァンス「California Here I Come」では特徴的で、悲しい雰囲気で弾くのかと思いきや以外に明るいキーを使っての演奏。また、アート・テイタム「The Complete Pablo Group Masterpieces Disc 2」では感傷的な雰囲気を醸し出しながらも相変わらずの天才的テクニックで観客を圧倒させます。

この曲を通す事で、デューク・エリントンがなぜここまで人気なのかが少しは理解できるのではないでしょうか。彼の作曲する曲は独特な旋律を保ちながらも心に訴えるものがある。しかも、ジャズアーティストはそれを自分なりにアレンジして演奏する。
やはり、ここがジャズの醍醐味ではないでしょうか?
{/netabare}

[left alone] Malcolm(Mal) Waldron
{netabare}

この曲を言えば、まず出てくるのはマル・ウォルドロンでしょう。彼の1960年に収録した「left alone」というアルバムは超有名で、このアルバム以外ではあまり知られていないぐらいです。
この「left alone」という彼のアルバムは1959年に死去した親愛なるビリー・ホリデーに捧げたもので、それはそれは暗いものとなっています。

ウォルドロンはビリー・ホリデーから強い影響を受け、さらに最小限の音で自分の思いを表現するセレニアス・モンクの奏法にも影響を受けていました。そのせいか、彼の求める音楽は常に暗く、「孤独感」が滲み出るような音楽ばかりになっています。
明るい音楽が求められたアメリカでは、案の定、まったく人気を得られなかったのですが、日本やヨーロッパでは「left alone」を通して話題になりました。そういう意味ではビル・エヴァンスと共通する点はあるかもしれませんね。
{/netabare}

[all blues] Miles Davis
{netabare}

マイルス・デイヴィスが作曲したこの曲は「Kind of Blue」に収録されています。全体的に7thコードで作られているこの曲は独特なコード進行になっており、当時にジャズミュージシャンを驚かせました。
静かなバックから何かオドロオドロしいものが出てくるかのような始まりから、線の細いマイルス・デイヴィスのトランペットが流れてくる。それだけで、もう彼の世界観に引きずりこまれます。その後も同じテンポでグループ全体でデイヴィスの音楽を表現していく。
聴いていて、違和感なく、その世界に浸透していくのが彼の音楽の特徴です。
{/netabare}


色々大量に書いてきましたが、以上のようにジャズというのは非常に複雑な音楽です。その片鱗を理解しながらこの作品を見ることで、物語に対する観方が良い方向に変わればなと思っています。個人的には制作側のタイトル選びに高い評価を下したいところです^^

投稿 : 2012/08/09
閲覧 : 546
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23

ネタバレ

大熊ネコ大好きさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もっと評価されてもいいと思う

全12話
原作 小玉ユキ

カウボーイビバップの渡辺信一郎監督とマクロスFの菅野よう子のタッグ作品です。

1966年初夏、船乗りの父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の佐世保市にある佐世保東高校に転校してきた男子高校生・西見薫。
転校初日、バンカラな男・川渕千太郎との出会いをきっかけに、ジャズの魅力にはまり、薫の高校生活は思わぬ方向へ変化していく。
更に、薫は千太郎の幼馴染・迎律子に、律子は千太郎に、千太郎は上級生の深堀百合香にと、それぞれの恋の行方も複雑になっていく。
wikipediaより


8話で淳一が帰ってきたことで急展開、11話ではみんなバラバラになってしまう。12話で8年後になる、薫は医者になり、病院で偶然会った百合香から見せられた写真を見て長崎のとある教会に行くことを決意する。その教会で千太郎と律子に出会う。

個人的には12話をもっと原作に近く作ってほしかった。
しかしジャズが好きな人にはかなりオススメできる作品です。
このマンガがすごい!2009のオンナ編では1位を記録している。男性が見ても十分楽しめる作品なのではないかと思います。

投稿 : 2012/07/30
閲覧 : 211
サンキュー:

4

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ひみつー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

タイトルなし

2012/6/30

投稿 : 2012/07/29
閲覧 : 209
サンキュー:

0

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ばか二人 友情は一生もん

とりあえず最終話の感想を
原作をかなり改変してありましたねラストシーンも違えば内容も殆ど違う…、ラストシーンだけは変えないで欲しかった(泣)、EDはOPかけたから蛇足な気がした
あ、展開が駆け足なのは原作通りですので、彼らは坂を駆け上っているのです、歩いて坂を上っているのは初期ボンとモブのボンクラ共です^^
それでも良い作品だと思えるのが不思議です、音楽も無く動きもしない漫画の方でさえ面白かったのに菅野よう子の音楽に作画の方には渡辺信一郎、松尾衡、中澤一登そして原作者の小玉ユキ等々という最高のメンバー
というか中澤さん仕事しすぎだろ…黒子のバスケのOPもしていたような…
とまあ、原作もアニメも最高というのが素振り素振りの結論でした
最終話の感想を書いたつもりがもう殆ど書いてしまいました(笑)

fine

投稿 : 2012/07/28
閲覧 : 246
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Gentleman さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

全12話

投稿 : 2012/07/28
閲覧 : 194
サンキュー:

0

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坂道のアポロンのストーリー・あらすじ

1966年初夏、船乗りの父親の仕事の都合で、横須賀から長崎県の田舎町へ転校してきた一人のナイーブな少年・薫。
転校初日、バンカラな男・千太郎との出会いのおかげで、薫の高校生活は思わぬ方向へ変化していく。
更に、薫は千太郎の幼なじみ・律子に、律子は千太郎に、千太郎は上級生の百合香にと、それぞれの恋の行方も複雑になっていく。(TVアニメ動画『坂道のアポロン』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2012年春アニメ
制作会社
手塚プロダクション / MAPPA
主題歌
≪OP≫YUKI『坂道のメロディ』≪ED≫秦基博meets 坂道のアポロン『アルタイル』

声優・キャラクター

木村良平、細谷佳正、南里侑香、遠藤綾、諏訪部順一、北島善紀、岡本信彦、村瀬歩、佐藤亜美菜、鈴村健一、櫻井孝宏

スタッフ

原作:小玉ユキ(小学館の『月刊フラワーズ』連載)、 監督:渡辺信一郎、脚本:加藤綾子/柿原優子、キャラクターデザイン:結城信輝、総作画監督:山下喜光音楽:菅野よう子

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