セシウス さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
千葉弁もう少しなんとかしてほしかった
原作はバブル期の東京を舞台にした人気麻雀漫画ですね。私も当時大好きで単行本を揃えていました。なので原作との比較感想になります。
基本的に一話完結型で、途方もなくツキのない主人公が麻雀で奇跡のように負けまくるお話です。麻雀の舞台は3つパターンがあって、日常(自宅・近所の雀荘)、非日常(ホテル・旅先の雀荘等)、パロディ(ドラクエ、トップガン、南極物語等)です。どれも有り得ないくらい面白い展開になります。アニメ版はかなり原作に忠実に作ってありますが、パロディ系の話はだいぶ削られています。時代の変化や大人の事情もあるので仕方ありませんが、個人的にはドラクエのパロディの話が好きだったので少し残念でした。
キャラクターは主人公とその高校時代の同級生4人が中心でその他にも色々登場しますが、馬場プロ、井出プロ、桜井プロ、金子プロなど実在の人物がモデルのキャラはほぼ登場するかわりに削られたキャラが多く若干不満です。主人公とヒロインの関係性を描くために必要なキャラも削られてしまって残念でした。
声優はイメージと違う人が多いです。主人公からしてあっていません。ゲーム版の声優のほうがずっと良かったです。
作画は原作によく似せています。原作者が「絵は苦手」とプロの漫画家とも思えない発言をしているくらいなので(でも私は味があって好き)お察し状態ですが、ラストシーンなどはアニメならではの作画で作って欲しかったです。
音楽も手をかけていません。オープニングは曲なし、扉絵だけで昔のファミコンソフトのオープニング画面のようです。ただエンディングのハウスというかディスコ系の曲はバブルを思い出させる良い出来だと思いました。
麻雀アニメです。原作はキャラがおもしろいので麻雀しない女子とかも喜んで読んでましたが、アニメ版は尺の関係でキャラもキャラ描写も不足気味なので楽しめないかもしれません。その代わり麻雀の描写はしっかりしているので麻雀好きな人は楽しめると思います。主人公の負けっぷりが本当に笑えますw