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「おおかみこどもの雨と雪(アニメ映画)」

総合得点
85.0
感想・評価
1832
棚に入れた
9993
ランキング
260
★★★★☆ 3.9 (1832)
物語
4.0
作画
4.2
声優
3.7
音楽
3.8
キャラ
3.9

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おおかみこどもの雨と雪の感想・評価はどうでしたか?

シフレ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

流石は細田監督の作品

細田監督の作品にハズレはないよね!
(((uдu*)ゥンゥン

投稿 : 2016/01/29
閲覧 : 216
サンキュー:

2

ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

現実的に考えてはダメ

現実的に考えてしまったら、違和感だらけの作品ですので、
あくまでファンタジーとして視聴したほうがいい。(あたりまえかw)

あらすじはおいておくとして、
最後まで観ての感想。

母は強い。

そんな印象。

{netabare}厳しい事言うけど、訳の分からん男と知り合って、
学生のうちから子供作って、何してんだと思ってしまった。

「もっと聞いておけばよかった」って母は言っていたが、

聞いてなかったんかいっ!!!

子供を、人間か狼かでどっちへ育てるか・・・
悩んだ結果の田舎暮らし。

子供の為に頑張る母は強いね。

頑張ったよ。

結果、雪は人間として、雨は狼としての道を行くけれども、
いいエンディングだったのではないでしょうか。

っというか、こんなもんだろ。{/netabare}

母親ってすごいね。

投稿 : 2016/01/20
閲覧 : 222
サンキュー:

9

ネタバレ

林檎(。・ω・。) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感動した(´;ω;`)

言葉で言い表せないくらいの感動作

オオカミ子どもが人間として育つか野生のオオカミになるかで
兄弟性格正反対で始めは女の子が野生として育つ、男の子が人間として育とうしてたけれどお父さん(オオカミ男)の死がきっかけで子供たちの生き方が変わった。

男の子はお父さんみたいに野生に生きて強くなりたいという考え方になって女の子は人間の友達ができて仲良くなったから人間とし生きていくという考えになった。

私はおかあさんがオオカミを女て一つで育てたところと、子供たちの生きたいようにしたと言うことがすごいと思う!!

投稿 : 2016/01/10
閲覧 : 252
サンキュー:

6

ネタバレ

ごもー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

カゾクノ…キズナ…?

それでも、強く生きる…!!



…みたいな事なんですよね、きっと。(違ったら申し訳ない)

でも、なんだろう、物っ…凄い違和感。

決して粗探しをする為にアニメを観ている訳ではないのですが……




雨と雪の戸籍とかどーなってんの?




いや、自宅出産とかさ、

児相が来たりとかって部分で

申し訳程度に

「ほらほら!現実は厳しいでしょ?」

「花はこんなに頑張っている!」みたいな事を

描いてはいるんだろうけど。






オオカミとして生きていきます…!!

生きて…ッ!!







って、

いやいやいやいやw

ないないないないw

どーすんの、これからw

ってなった私がひねくれてるだけなのか…果たして…。

投稿 : 2015/12/20
閲覧 : 256
サンキュー:

5

ネタバレ

OuaMJ86936 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

現代版ジャングル大帝

はなの芯の強さがすごい。
この母があっての雨なのかと思う。
ただストーリーは、フィクション性が強いためか、
結果として何を訴えたいのか、よくわからない。

人の自然との共存なのか、田舎暮らしが良いとしているのか、
見終わってから、物語の内容を咀嚼できないのは私だけだろうか?

投稿 : 2015/12/06
閲覧 : 205
サンキュー:

5

lostmemory さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

詳しくはとても書けない…

細田監督やってくれたなあ…という感じでした。

まず人によって大きく評価が分かれる作品であるのは間違いない。
特に男性か女性かでまず大きく分かれるだろう。
さらに独身か結婚してるかでも大きく分かれるだろう。
そして育児や子どもに対する個々の価値観でも大きく分かれるだろう。

よくもまあこれだけ評価が分かれる要素を詰め込んだなあという印象。
なんというか、感想を詳しく書けば書くほどその人が普段隠している
面が見えてくる作品になっている気がして仕方無い。

なので私の感想は控えます^^;
これが最初から計算だとしたら細田監督は色んな意味で凄い人だ。

投稿 : 2015/11/28
閲覧 : 304
サンキュー:

4

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

私が好きになった人は、おおかみおとこでした。

バブみ


正直言って、私これめっちゃ感動しました!
お母さんの子育て奮闘、田舎での生活、人間として生きるか獣として生きるかという姉と弟の顛末、何をとっても素晴らしい出来です。
細田守監督作品ということで期待はしてたんですが、結局劇場に行くことはなく金曜ロードショーでやってたのを見ました。
いやー、悔やみましたねぇ、このクオリティは劇場で見たかった、そんな作品でしたねぇ。

監督は細谷守さん、キャラデザは「エヴァ」などの貞本義行さんです。
山下高明さんを作監として、西田達三さん、井上俊之さん、末吉裕一郎さん、濱洲英喜さんなど大物アニメーターがまとまったカット数を担当しています。

宮崎あおいさんを始めとして多くは俳優でキャストが構成されています。
菅原文太さんなんかも参加されてましたね、そんな感じです。

高木正勝さんのサウンドが相当映えてますね。
本作を代表する「きときと」や他にもシーンに合った名曲揃いです。

お母さんって一橋大学ですよね、私の同期がそこ院進しました(どうでもいい)
まぁ割とキーになってくる設定です。
お母さんが孤軍奮闘している様子なんて涙なしでは語れないですよね、さらにお爺ちゃんが手を貸すシーンはほんと、号泣でしたね。
イイハナシダナー


細田監督作品の中で最もお気に入りかもしれません。
ちなみに舞台は富山県の立山です。
この頃は雪化粧も深まってきた頃でしょうか、アニメも壮大に描かれていて一度は行ってみたい舞台です。

投稿 : 2015/11/24
閲覧 : 252
サンキュー:

12

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

強いく生きる物語

母親の強さと寂しさが心に伝わってくるファンタジーアニメです。見る価値ありです。

投稿 : 2015/11/21
閲覧 : 160
ネタバレ

yosiyuki2 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

映画館でみたオリジナルアニメ映画で一番満足感を得られた作品

オオカミと結婚した新婚さんの一生の物語です。
感動ものですが、スリルのある展開や物語の真相について気になる点も
存在して、非常に見応えのある作品でした。

お母さんが可愛すぎて惚れました、お母さん大好きです。
この文章だけ読むとマザコンみたいですねww
まあ、本編を見た人なら一定の理解を示してくれると信じています。

そして花(ちゃん?)は萌えキャラですよね?www
しかし、女性としての強さも描かれていて非常に好感が持てました。
花ちゃんに感情移入が出来たなら、楽しめる事間違いなしだと思います。
今調べたら、声は宮崎あおいさんだったのですね。
安定感があり、素人ぽっさも全然感じなかったと記憶してます。

花のことをたくさん書いていますが、一応主人公は雨と雪ですね。
正しい見方かはわかりませんが、
その二人は心配だなーと、親目線で見てましたw

自分はクラナド、花咲く、ピングドラム然り、家族愛がテーマの
物語はとても好みなのでかなり楽しむことが出来ました。
またこの映画では全く不満を覚えなかったので、個人的に完成度の
高いアニメ映画だと思っております。

一人で見るのも楽しめるし、友達、家族、恋人と見ても
楽しめる一作だと思います!

投稿 : 2015/11/19
閲覧 : 251
サンキュー:

19

オレンジ君。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

子供がいるお母さんはもちろん、お父さん方にも見て欲しい

大好きな作品です

何度見ても泣ける。

見る度に新しい発見がある。

母親って凄い。子供も強い。

結婚して子供が欲しいと思った。

子育て=責任重大で恐いイメージから、悪くないなと思えた。

投稿 : 2015/10/22
閲覧 : 181
サンキュー:

6

ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

短編ですが、なんとなく癒される作品でした。
お母さんの頑張る姿が素敵でした。

投稿 : 2015/10/19
閲覧 : 237
サンキュー:

6

ねじまき さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心が動かされる

私事ですが最近子供ができまして
そんな折に観たら良い意味でも悪い意味でも心が乱される映画でした。
良いかろうが悪かろうが心が動かされるのは素晴らしい映画なのだと思っています。

投稿 : 2015/10/14
閲覧 : 252
サンキュー:

5

ネタバレ

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

必死

時かけ、サマーウォーズなどを手掛ける監督作品のためか前評判がとても高くそのまま入るとそこまでの感動はなくちょっと拍子抜けに感じるかもしれません

しかし十分面白いです

狼の子供という設定が面白く独特の世界観です

人間界で必死に生きていこうとするものの最後は・・・とそこまで感動はないものの綺麗な終わり方だと思います

投稿 : 2015/10/01
閲覧 : 211
サンキュー:

4

手乗り変タイガー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

前評判に少し期待しすぎた?

何が良かったとかどこが悪かったとか、特に良いところも悪いところも感じられず「ふ~ん、そうなのか。」と、淡々と観終わってしまったのだが、私の感受性に問題があるのだろうか.

投稿 : 2015/09/28
閲覧 : 230
サンキュー:

1

ネタバレ

ぽよよん(^^) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

親子っていいな

私はまだ子供の立場だけど、親になってもいいなってこの作品見て思いました。
なにより最初にお父さんが亡くなって、なにもオオカミに関する知識や情報が少な過ぎるお母さん。それでもめげずに頑張って地道にコツコツ努力して2人を育て...
生きて行く道はそれぞれ違えど素敵な2人に育ったと私は思いました。

映画には子育てが簡単に描かれていて、そんな簡単なものじゃ無いという意見もあったようですが...
映画なのですし、夢があって希望があっていいと私は思います。それにすべてがウソとは限らないですし。理想の形だと思います。

あの幼い時の2人のヤンチャっぷりの可愛いさったらないですね〜
感動するポイントも色々あって、受け取り方も人それぞれだとおもいますが、とてもオススメの映画です。

投稿 : 2015/09/28
閲覧 : 270
サンキュー:

6

ネタバレ

あさがお さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

狼ハーフの双子の子供たち

大きくなってそれぞれの生き方を選択する
小学生なんてまだまだ子供だと思っていたけどちゃんと自分で未来を選択する事ができるんだ

あの大きな家にお母さんが1人で住む姿はちょっと切ない

お父さんが川で見つかるんだけど、一体何があったんだろう
私たちが知らないだけで狼男は近くにいるのかもしれない

世界は私たちが見えてるだけのものではないはずだ

投稿 : 2015/09/27
閲覧 : 227
サンキュー:

3

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

母と子の愛と葛藤の成長物語-それぞれの道-

2回目の視聴です。

この作品の真髄が少しだけわかったような気がします。
人は、周囲との関わり合いの中で次第に生きる道を決めるのです。
もちろん、自分の経験したことや考えたことは重要です。
しかし、それは出会いの中で培われていくもの。
時には人の温かさであったり、自然のやさしさであったり・・・

自然の映像美が素晴らしい。
全く妥協のない表現。
これだけでも視聴の価値があります。

声優さんについては、素人味が気になりました。
でも、物語にどっぷりつかってからはそれが逆に味になります。
それにしても、林原めぐみさんはベテランの味。
迫力ある演技は、思わずコワッです。

投稿 : 2015/09/15
閲覧 : 461
サンキュー:

55

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

教科書的構成力

多くの方がおっしゃるとおり、それなりによいものだと思いました。
なお、何よりもすごいなと思ったのは脚本の構成が、やたらと論理的にしっかりとよくできあがってる感じですわね。
これだけオーソドックスによくできているものに、多くの人が感じ入るというのもまた、趣深いことだなあと感じる次第です。

投稿 : 2015/09/15
閲覧 : 244
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 3.5 作画 : 2.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人狼、狼男と言えば、、

誰を思い浮かべますか?

自分は、故、平井和正氏です。当然、ウルフガイシリーズで、犬神 明(*´・ω・`)bよねー

この作品を思い浮かべながら、本作品を鑑賞しました。結果、、

目から鱗が落ちました、、。

そっか~、こんな内容のウルフがあるのかと、、思いました。まさか、子育て日記とは思いませんでしたよ 。

では、ウルフガイシリーズと本作品とどちらか面白かったかといえば、、

ヤハリ、ウルフガイシリーズになります。

何故か?

それは、本作品に感情移入出来なかったからです。

確かに、良く出来ました、、と、言える作品でしたね。でも、自分は、人の親になった事が無いから、本作品を感情を移入して観られなかった。

ですので、評価は低いです。済みませんm(_ _)m

投稿 : 2015/09/07
閲覧 : 324
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

細田監督の良さがふんだんに!(補足追記)

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 2回目でした。2時間くらいの現代ファンタジー。
 1回目は、ながら見だったせいもあってか、あまりよくない印象を持っていたと記憶しています。今回きちんと見て、この作品の魅力にやっと気付けました。好きかどうかは意見が分かれる可能性がありますが、表現が非常に細かく、圧倒的な情報量が込められた傑作だと思います。私は非常に楽しめました。(補足を追記しました)


伝聞形式:{netabare}
 この作品は、オープニングでもエンディングでも、語っていたのはユキでしたよね。つまり、この物語は、語り手のユキの視点で描かれたものだったと言えます。この作品を、第三者の視点で描かれた家族の「ドキュメンタリー」として見てはいけませんでした。あくまでも、ハナから伝え聞いた話にユキ自身の体験を盛り込んだ、ユキの「思い出」のストーリーとして見る必要がありました。
 この辺を誤解するとやや説明不足に感じるかもしれませんね。この作品の世界が、ユキの中で再構成されたものであることを理解した上で視聴する必要がありました。

 オオカミ男がどのような生活をしていたのか、なぜ受講していたのか、なぜ死んでしまったのか。これらが不明なのは、第三者による俯瞰の視点がないからです。
 アメについてももちろん同様です。アメの単独シーンではセリフがありませんでした。すぐ話せるところにハナやユキがいないとアメのセリフは分からない、ということです。
 ニラサキのおじいさんの隠された思いも、嵐の日になぜユキとソウヘイだけが置いて行かれたのかも、ハナやユキがいないから不明である、というだけでした。

 ユキとハナの二人が知らない事柄や、ユキがハナから聞いていない事柄は、ユキの「思い出」の中では語りようもなかった、ということですね。説明に不足しているのではなく、伝聞形式を採用しているために説明ができなかったのです。
{/netabare}

ハナとユキの母親像:{netabare}
 まず、ハナにとっての母親とは何なのかを探ってみます。
 ハナが父親と写っている写真が出てきますが、その写真にハナの母親は写っていませんよね。写真のハナはかなり幼いですから、物心がつく前に母親を亡くしている(又は離婚している)可能性が高いです。社会から隔離されたオオカミ男と両親を失った孤独なハナが恋に落ち、家族(子供)を求めたのは何ら不思議なことではありませんでした。
 ハナはオオカミの育て方について「知らない」と言っていますが、母親による人間の子供の育て方も把握していなかったのです。親はみんな子育ての素人だという概念以前の問題で、母親という存在を知らないんです。

 では、ユキにとっての母親像とは何なのか。
 ハナは「辛い時でも笑っていれば乗り越えられる」を信条としています。また、ユキの誕生に際して「辛い思いをしないで元気に育ってほしい」と願っています。
 このことから、ハナはユキに対して、自分の辛さを一切伝えずに、笑顔であったことを伝え続けたのだと思われます。これがユキにとっての母親像を「強く優しい笑顔の母」に固定化しているというのは否定できないところでしょう。ただ、それが悪い方へ傾いているのではなく、ハナとユキの間にある愛情についての表現だったと言えます。ユキがそこに疑いを持たないために、あたかも理想像のように見えるのです。

 母親を知らないハナと母親を理想的に見るユキですから、この作品には現実的な母親と言うのは事実上存在しないことが分かります。そして、私たちはユキの「思い出」に影響され、ハナに対しては「強く優しい笑顔の母」というイメージを持ってしまいます。ただし、実際にハナがそのように描かれているかというと必ずしもそうでもありませんよね。

 例えば、子育て中のアパートでは、部屋は汚れ、ポストは郵便物であふれています。本に頼る姿も頻繁に出てきますが、結局のところ、ハナを救っていたのは本ではなく、周りの人々です。子供の親離れにも気付いていませんでした。ハナのイメージは「強く優しい笑顔の母」なのですが、周辺の描写を踏まえると一般的な母親と同様に弱さを見せていました。
 子育てに苦労するシーンでは、ツバメやクマが子連れで登場しています。動物との対比でも苦労を垣間見ることができました。本に頼る描写は後半ではありませんし、理想像のように見えるハナ自身も成長していたのです。

 ちなみに、花はハナの精神状態のバロメーターでもあったようです。分かりやすいのは花瓶で、オオカミ男が亡くなった直後やアパートでの育児中は、部屋に飾る花瓶の花は減っていました。花壇が充実している描写もかなり後半にならないと出てきません。
 笑顔以外のハナを知るには、周囲の描写に注視する必要がありました。
{/netabare}

ユキと二面性:{netabare}
 ユキとアメは、人間とオオカミの選択という作品のメインテーマを背負っています。家の前の分かれ道も、小児科と動物病院も、左が人間で右がオオカミとして描かれていました。ユキとアメが並んで立つシーンも、ハナによる手書きのユキとアメも、左がユキで右がアメと統一されていたようです。常に左側が人間で右側がオオカミだという、方向性の統一が描かれ続けていました。

 ユキを知るためには、この左右の選択に、鏡を加えなければなりません。どこかのレビューで書いたのですが、鏡や水面などの姿が写るものは、二面性の象徴として使われます。

 ソウヘイとのトラブルの前、鏡の前で口論が行われます。
 この時のユキは、現実のユキと鏡に写ったユキの両方が描かれています。そして、左側の階段を下りて、一旦右に振れるも、すぐさま左にはけて行きます。人間とオオカミ(左と右)に揺れているユキが、人間(左)側に行きたいという描写です。二面性を象徴する鏡と、左右のどちらからでも降りられる階段という舞台、そしてハナから聞いた人間でいるためのおまじないを使って、人間とオオカミに揺れるユキの心情と人間側への希望を強く描いていました。
 その時のソウヘイは階段の右側を下りますが、下りきることはありません。その後に「一匹狼」を自称するとしても、下りきれないのは当然のことです。

 一方で、嵐の夜の鏡の前では、ユキは鏡に映った姿しか描かれていません。アメとのケンカに負けた後ですし、それ以外でオオカミの姿にはなっていませんので、鏡の前だとしても二面性を描く必要がなくなっていたのです。人間であることへの強い意志を感じ取ることができます。
 このときのユキのセリフは「大人になりたい」です。このセリフは思春期に入った子供の特典のようなものです。オオカミの成長スピードならこの段階で大人になることも考えられますが、人間であることが確定したユキがこの段階で大人になることはあり得ませんので、あくまでも人間の思春期の真っ只中として描かれていました。なお、思春期への入りの描写は「匂い」(※)でした。

 なお、最後に二面性が描かれる人物は、ユキでもアメでもなく、ハナでした。アメを見送った後の水たまりに写る二人のハナです。かなりくっきりと写っています。人間とオオカミを独り立ちさせたというハナだけのエンディングです。最後に「大丈夫」と言われるのも、ユキやアメではなく、ハナでした。
{/netabare}

 上記以外にも、重要なシーンに合わせるような瞳の揺らぎや光の描写、動物の姿など画面の隅までまで見どころがたくさんありました。家の修繕を進めていくうちに、細部の美しさに気付いていく描写は、家の柱を介して子育てにリンクされるなど、素敵な表現だったと思います。時をかける少女やサマーウォーズと同様に、人間を肯定的に捉える細田監督の特徴は出ていたと思います。

対象年齢等:
 10代くらいから見ても大丈夫だと思います。性に関する描写も10代なら問題ない程度のものです。宮崎駿作品のように、見るたびに理解を深めていける作品だと思いますので、長い期間を通じて楽しんでいきたいですね。


(※)「匂い」の補足{netabare}
 ソウヘイはユキに「獣臭い」と言っています。なぜこの「匂い」がユキの思春期入りの描写になるのかについて、補足を入れておきます。

 このセリフは、表面的には「オオカミ臭い」という意味を持っています。これがユキの受け止め方であり、その後のストーリー展開に直接的な影響を及ぼします。ただ、描写的には、全く別の意味を持つことが分かるようになっていました。

 単に「オオカミ臭い」ことを表現するのならば、この「匂い」は、オオカミが気付かずに人間が気付くものでなければなりません。すなわち、ユキ以外の生徒たち全員が気付く「種族の匂い」のはずです。しかし、ソウヘイ以外の女子生徒たちは、その「獣臭い」には気付いておらず、気付いていたのはソウヘイだけでした。

 つまり、実際の「獣臭い」は、人間かオオカミかを判別する「種族の匂い」ではなかったということです。女子生徒が気付かずにソウヘイだけが気付くという、女性と男性を判別する「性別の匂い」だったのです。端的に言うと、「生理の匂い」「血の匂い」という意味でした。これをソウヘイは「獣臭い」と表現していたのです。

 初見時には、ソウヘイの臭覚や感性が他の人より鋭くて、「種族の匂い」に気付けたのでは?と思ってしまったのですが、そう言い切ることはできませんよね。ソウヘイに関して、そのような描写・エピソードは用意されていませんから。その結論を出してしまうと、先入観や思い込みで解釈をしていることになってしまいます。
 このシーンでは、ユキに女子生徒と男子生徒を絡ませることで、<オオカミのユキ⇔人間の女子生徒&ソウヘイ>という対比に基づいた「種族の匂い」ではなく、<女性のユキ&女子生徒⇔男性のソウヘイ>という対比に基づいた「性別の匂い」を演出していたということしか見えてきませんでした。

 したがって、このときのユキは、ユニセックスな子供時代を終え、男性が意識する女性へと変わっていたということになります。それゆえに、「匂い」でユキの思春期入りが描かれていた、と言えるのです。ユキの内面からではなく、他者の視点からこれを見せていました。ユキは、オオカミの血にコンプレックスを持っていますから、過敏に反応し過ぎて誤解をしてしまった、とも言えますね。ユキの内面的な思春期は、そのあとの描写で描かれていました。
{/netabare}

投稿 : 2015/09/05
閲覧 : 715
サンキュー:

21

あぴー☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おおかみこどもの雨と雪

おみあげみっつ、たこみっつ!☆

投稿 : 2015/08/24
閲覧 : 179
サンキュー:

3

銀鱈味醂 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

心が・・

浄化された。

私はきっとこーいう作品を求めていた。

凄くハートフルで見事に私の弱点を突いた作品でした。

・・しいて言えば雪のその後とか見たかったな。
afterstoryとかつくってくんないかな( ;∀;) そう思える程の作品です。

投稿 : 2015/08/15
閲覧 : 235
サンキュー:

6

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

子育てをする年齢になったら改めてみたい作品。
自分にはまだ早い気がする。

投稿 : 2015/07/30
閲覧 : 238
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ドラマツルギー

一人の女性が、オオカミオトコとの出会いから始まり、二人は子供を授かるが、オオカミオトコは、狼の本能なのか、寿命なのか、人間として思う事があったのか、身投げして亡くなる、そんな悲しみの只中にありながらも、残された人間と狼との間に、出来た子供を育てていく母親の物語でもあり、3人の家族の物語。

正直に言ってしまえば、この上ない悲しい物語に感じるが、本作はこの悲しさを愛で覆い尽くすかのように、家族の過酷な生き様を、本当の家に帰ったような安堵を覚えるような安心感に変換してくる。オオカミ子供を育てる過酷さ&母の強さの中に育くまれた「生きる」という中に、「シアワセ」があるという単純さを、まじまじと味あわせてくる。

観ているだけでいつ倒れてもおかしくない母の姿。オオカミ×人間の子を誰にも知られずに、ただ一人育ててゆくと決めた母の姿は、何よりも美しい。たが現実という名の風は、容赦はしてくれない。オオカミの姿を誰かに見つかってはいけない、ただそれだけでも、どれだけの神経をすり減らして暮らせばならないのだろうか。まさに綱渡りのような毎日。それは見ていて苦しい位だった。

だが、逆に子供達が成長し家族3人の笑顔を見る度に感動してしまう程で、3人の笑顔はどのカットの場面もアルバムから出てきたように、満面の笑みで「シアワセ」を感じさせてくれる。

子供達がある年齢になり、交差点に差し掛かることになる。それは人間として生きるか、オオカミとして生きるかだった。ラスト、二人が決断した道の上で、微笑む母の笑顔が本作を物語っている気がした。二人の子供達はずっとこの笑顔に守られて、自分の生きる道を見つける事が出来たからだろう。本作のような作品に出会う度にアニメのありがたさと、ドラマっていいよな、と改めて痛感する。

「そう・・・・・・、人はドラマを求めるだろう?まるで栄養でも求めるように」 by 阿良々木暦w

投稿 : 2015/07/28
閲覧 : 836
ネタバレ

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

世界観と設定が噛み合っていない

まず、至極現実的な世界観なのに、狼と人間のハーフというファンタジーな存在がいるのが気に食わない。狼とハーフの人間と性交して、狼と人間のハーフの子供を身ごもるのも気に食わないし、大学生なのに避妊もせず妊娠してしまう貞操観念がおそろしく低い女にも嫌悪感を抱いた。なんでこんな、いわゆるケモナー御用達の気持ち悪い設定にしたのかわからない。
狼と人間のハーフの夫が事故で死に絶え、シングルマザーとして子供二人を育てていくのも現実味がなさ過ぎた。子育てはそんなに甘いものではない。せめて母親はもっともっと痩せこけるくらいはやってほしかった。
狼として自由奔放に生きる事を選んだ弟と、狼と人間の間で揺れ動く姉の対比だけは、狼と人間のハーフ設定を活かして頑張っていたとは思う。
ただ、子育てや子供の自立が描きたかったのなら、別に普通の人間ドラマでもできたはずだ。普通の人間ドラマが嫌で、今作のような超設定の作品を作ったのかもしれないが、であればそもそもの世界観を現実的にすべきではない。夫を退場させたのも、子育ての現実味のなさに拍車をかけた悪手だった。

投稿 : 2015/07/25
閲覧 : 327
サンキュー:

12

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

母の偉大さ

こういう家族ものに弱い

作画もすごくて、壮大な雰囲気の中で涙することができた

細田守ファンならみるべき

投稿 : 2015/07/21
閲覧 : 351
サンキュー:

15

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おおかみこども♪

好きな人がまさかのおおかみ男で、のちに子供が生まれて、のびのび暖かい中で育っていきました^^苦労は多そうだけど、すごく幸せそうでいいねヽ(´▽`)/はなは強いね!はなの笑顔大好きだよ(´;ω;`)
彼(おおかみ男)が亡くなった時は胸が押し潰れそうだった゚(゚´Д`゚)゚
それでもはなは頑張ってた(m´・ω・`)m
お疲れ様でした・・・(´▽`)

投稿 : 2015/07/20
閲覧 : 245
ネタバレ

富士山 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

母親の笑顔から元気をもらえる作品である。ただ物足りなさを感じた。

母親の花が自分の子供を守ろうという意思や娘である雪が人間として生きる意志を固める生き様が丁寧に描かれて素晴らしい作品であると感じた。
しかし、見終わった瞬間物足りなさを感じたのは、女性サイドの心理描写は丁寧に描かれていたのに対して、男性サイドの心理描写は丁寧に描かれていなかったからだろう。雪が語り手であるという演出上の設定のためなのかもしれないが、どうして雨が人間ではなくオオカミという道を選択したかについてもっと丁寧に描いてほしかった。
その点が少しがっかりだったが、映画として非常によくできているアニメである。
サマーウォーズのような派手さはないが、感動するアニメ映画が見たい方、女性の方にはぜひお勧めしたい。

投稿 : 2015/07/17
閲覧 : 253
サンキュー:

6

ネタバレ

沙莉奈 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感動する! 親子の絆を感じる〜T^T

オオカミと結婚して、オオカミの子供が生まれて、
不思議なことがたくされんあって、お母さんは大変だっただろうなぁ〜 けど、幸せだったと思う。
でも、突然の悲劇が..... かわいそうだったT^T
それでも、諦めずにお父さんの分まで頑張って、引っ越して、子供に生き方を教えてあげて、悩むこともたくさんあって、お母さんっていうのは大変なんだなぁ〜と思った。
この作品を見て自分は、
親子の絆 親の存在の大切さ 子供を育てる大変さ
等々 感じました。
とても良い作品だと思います。

投稿 : 2015/07/12
閲覧 : 275
サンキュー:

16

天hou さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この作品を見るとお母さんに会いたくなるかもしれません

細田守監督の作品はいつも暖かくて私は大好きです。

風景もとても綺麗で素晴らしかった。

辛い事や悲しい事があってそれでも子供達には笑顔で振る舞える母の強さ、優しさ、深い愛が見えました。

母の想い、願い。

子供の成長、葛藤。

そんなたくさんの想いが二時間に凝縮されています。
魅入ってたらあっとゆう間です。

是非最初から最後までお見逃しなく見ていただきたい作品だと思いました(/ω\*)

投稿 : 2015/07/12
閲覧 : 236
サンキュー:

7

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おおかみこどもの雨と雪のストーリー・あらすじ

いまや全世界が待望する、細田守監督の最新作は「母と子の物語」。おとぎ話のような不思議な恋をした女性・花は、おおかみこどもの姉弟、"雪"と"雨"を育てることになる。「親と子」という普遍的なテーマを、人間とおおかみの二つの顔をもつ ≪おおかみこども≫ というファンタジックなモチーフで描く。いまだかつて誰も見たことがない傑作が誕生する。(アニメ映画『おおかみこどもの雨と雪』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2012年7月1日
制作会社
スタジオ地図

声優・キャラクター

宮﨑あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、林原めぐみ、中村正、大木民夫、片岡富枝、平岡拓真、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太

スタッフ

監督:細田守、脚本:細田守/奥寺佐渡子、キャラクターデザイン:貞本義行、作画監督:山下高明、美術監督:大野広司

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