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「氷菓(TVアニメ動画)」

総合得点
90.4
感想・評価
8359
棚に入れた
35389
ランキング
53
★★★★★ 4.1 (8359)
物語
4.1
作画
4.4
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

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氷菓の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

氷菓を評価します。

事象を論理的に解き下す恋愛アニメです。
とある高校の古典部を舞台にしたものです。
古典部って,これ自体がレアな気がしますがね。
この作品の決め台詞はヒロインのエルちゃんの「私,気になります!」です。
エルちゃんの勢いとその可愛さに圧倒された省エネ主義の主人公が謎解きに加わり,そして自分が変わって成長して行きます。
主人公が古典部に入部したのはお姉さんの影響。
でも,そしてここでの最後場面には桜の木の下で,・・・・・・っていう感じだけど,これは主人公の妄想でしたが。
自分的には実現してくれたら嬉しいな~。
謎解きの題材とされるのは,今時でも考えらせられる内容なんですよね。
特に,氷菓→アイスクリーム→・・・・・・は,なかなかのヒネリりでした。
ここでは脇役なんだけど主人公の親友のフレーズの「データーベースは答えを出せない」,これも今時な感じがしました。
心にチョイと染みちゃいました。
もち,ED・OPも良い音楽でしたので高得点です。
ハッピーエンド指数は,主人公とヒロインの恋の結末がここでは完結しなかったけど,古典部の面々を含めて考えて70点かな。
もちろんお気に入りです!

投稿 : 2015/02/28
閲覧 : 147
ネタバレ

猫々飯店 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

すっきりしました。

面白かった、というより、すっきりしました。
謎を解いたときのあの感じを、見終わった時に感じた気がします。

ただ、謎だけでなく。その中に、高校生の少年少女特有の、もやっとしたものが織り交ぜられている気もします。
個人的には、そのあたりの心の触れ合いが好みでした。
才能の差を感じる親友から主人公への思い、思いを伝えたのに受け取ってくれない男子への女子の思い。
固執することや、期待すること。変化を恐れることも、高校生らしい悩みの1つだろうと思います。

個人的には、期待の話がとても良かったです。
期待してるよ、という言葉は、ある種の諦めからくる、という話ですね。
「祈り」もまた同じで、人はある種諦めの感情があるから期待し、祈るのかもなと思いました。
自分に出来ることがあると感じた時点で、祈ったり期待したりせず、自分から「行動」するものですしね。

にしても、こういう無気力系主人公だけどどこか注目できる面がある、とう主人公像が
最近は多い気もします。原書はハルヒでしょうか。
共感できるというか、誰もが通る道だからでしょうか。
できることなら省エネで生きたい。よくわかります(笑

投稿 : 2015/02/25
閲覧 : 281
サンキュー:

7

ネタバレ

森鮫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なめていたら大目玉をくらった作品。

主人公は非常に好きなタイプでした。
ひらめきの天才だが、決して自分の才能は認めない感じがよかったです。おごることのないいいやつです。

こんなにただ気になることを、しかも現実から離れていない謎を解くだけなのに物語にすごく引き込まれました。
本当に平凡な設定な世界でこんなに熱い感じを受けるとはおそれいったって感じです。

主人公が優秀な作品が好きな人は是非見てください。
きっとハマりますよ!

投稿 : 2015/01/31
閲覧 : 309
サンキュー:

7

ネタバレ

EMINA90 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヾ(´▽`*;)ゝ"

いいアニメです!ほーたろうがやさしくてかっこよすぎです!笑声優さんもぴったり♪
探偵っぽい感じが好きです!最後もきれいに終わったけど続きが気になりますね~

投稿 : 2015/01/25
閲覧 : 212
サンキュー:

4

ネタバレ

XMHBM14408 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

謎解きnow

漫画とかラノベ原作じゃない割りに結構女子キャラかわいかったカモ。ちたんだちゃんのおとぼけぶりが新鮮だった^_^ ストーリー自体は普通の学園コメディだけど、謎解きと登場人物の心情の描写が細かくて、なんか、久しぶりにすっきりしたアニメだったかなー、って感じ。素直にいいアニメだと思う。

投稿 : 2015/01/25
閲覧 : 202
サンキュー:

4

ネタバレ

右代官ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

折木奉太郎の推理力が尋常じゃない

折木奉太郎の推理するところがカッコ良いですね。

彼の真似をしたい人の気持ちもわかりますが、普遍的な人間が性格だけを
真似しようとしても嫌われていくだけだと思うので辞めましょうwww

にしても彼の将来が気になりますw いろんな意味で・・・
とにかくなかなかに良かったよこのアニメ

投稿 : 2015/01/24
閲覧 : 560
サンキュー:

5

ネタバレ

そまりぃぁ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

原作どうり

このアニメの原作は小説
部類はミステリーアニメ?だと思います

主人公 折木方太郎がなりゆきで入部することになった古典部の仲間と
日常に潜む不思議な謎を解き明かしていく青春ミステリー

原作の小説は角川文庫で出版された全部で5巻

・氷菓
・愚者のエンドール
・クドリャフカの順番
・遠まわりする雛
・ふたりの距離の概算
です
アニメの内容は最初から最後まで原作どうりですね

投稿 : 2015/01/17
閲覧 : 203
サンキュー:

6

ネタバレ

GgacV50557 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良かった

古典部4人の友情が深まっていったと思います。
省エネ主義の折木が誰かのために謎を推理するところはかっこ良かったと思う。

投稿 : 2015/01/12
閲覧 : 178
サンキュー:

5

ネタバレ

hIcEC25162 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観たい

とてもいい!

ミステリーを解きながら高校生の日常を送る古典部の4人組。学校生活に自分が馴染んでいくかのような世界観を味わうことができました。

投稿 : 2015/01/04
閲覧 : 144
サンキュー:

5

ネタバレ

バクリア さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

高校生になって見てはまった

初見の時はこんなの何が面白いんだろうと思ってきったアニメだけど最近になって見てみてはまった。
謎の意味がわかればめちゃくちゃ面白いです。
I scream(つづりあってるかな?)のとことかも初見の時はこの英単語自体の意味がわからなかったのでそこできってしまったことを後悔しましたwww

投稿 : 2014/12/17
閲覧 : 189
サンキュー:

6

ネタバレ

崖っぷち01 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

傑作

古典部シリーズは愛読書ではあるが
筆者が原作にハマっているものはアニメを見ないという
こだわりをもっているため敬遠していたのだが・・・


このアニメは原作をいい具合に評価してくれていると思う。
特筆すべきは圧巻の演出。
語り部展開のアニメにおいてここまで千差万別な解釈が可能な演出は近年なかったのではなかろうか。

このアニメを見た人たちと語りえば、その解釈の多さにまた一段と楽しめるのではないだろうか。
役者の芝居もよく決まっておりなかなかに引き込んでくれる作品だった。

筆者のお気に入りランクTOP3のひとつ

投稿 : 2014/12/17
閲覧 : 219
サンキュー:

8

ネタバレ

纏花 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なかなかにイケる

言わずと知れた、米澤穂信さんの小説のアニメ化

私の原作とのイメージがそんなに食い違わずに受け入れるのに問題はなかった良い作品w

探偵みたいなこともやってるが注目してほしいのは、その内に秘める重いとかなんとか・・・

小説も是非読んでみてください♪

投稿 : 2014/12/14
閲覧 : 190
サンキュー:

2

ネタバレ

[€*=*€] さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

Good

投稿 : 2014/12/12
閲覧 : 219
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最終話言えよ!

ラスト、えるたそに奉太郎が言わなかったのが心残りだぁぁー。
超言ってほしかった。

投稿 : 2014/12/09
閲覧 : 232
ネタバレ

もうやん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見てるとなんだか落ち着く

見ていて面白かった。それもワクワクするというか、何か落ち着く。ほっこりする感じでした。


学園推理モノですが、推理の点から言えば3話~5話のカンヤ祭、9話~11話の愚者のエンドロールあたりが見ものか、と思います。

でも、これって、高校生の登場人物たちが自分の生き方を模索する話しなのでは、と何回か見て思いました。
たとえば、
{netabare}折木くんは自分の省エネの生き方とえるちゃんへの微かな思いとの矛盾、さとしくんは、すべてにこだわらない生き方と、まやかちゃんとの関係の矛盾、また、折木君に対する少しの嫉妬、{netabare}

それが過剰ではなく、日常の(どちらかといえば)淡々としたストーリーの中で垣間見れるから、深くもあり、落ち着くのだな、と勝手に感じてます。

絵もすごいキレイで、最終回のラストのヒラヒラシーンは何度も見ました。できたら、大きな画面で見てみたい。

原作は未読ですが、アニメ化されていない章もあるらしいので、読んでみようかと思います。

ちなみに、登場する中で一番好きなキャラは?と聞かれたら、イリス先輩、と答えます。

投稿 : 2014/12/02
閲覧 : 213
サンキュー:

8

ネタバレ

泉たける さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

作画は素晴らしい

とにかく作画は素晴らしいです。
そして、ストーリーは原作のイメージを上手く崩しています。
原作は、もう少し青春のなかにある暗さが余韻として残る感じなのに対し、アニメ版は明るいというかほのぼのしている感じです。
キャラクターも原作のイメージをうまく引き出しつつも、アニメとしてのアレンジをうまく加えています。

ただし、キャラクターのロールが比較的はっきりしており、演技の幅が要求されないので(ゲストキャラで顕著)、声優さんの魅力は引き出せていないような?声優さんのあくを消してる??
なんだろう。他のポイントが良すぎるだけに、キャストが無難だからなのかなぁ?いや、キャスティングも割といい気がするしなぁ。
うーん、小説から読んでたからキャラクターのイメージが出来上がったしまってたのもあるのかも?
どちらにしろ、声優さんの押しって感じではないですね。
レギュラーの声優さんとか準レギュラーの声優さんは、声とキャラが馴染んでるんだけど、ゲストキャラがイマイチぱっとしないのは否めない…。
いや、杉田さんは強烈に印象的だったけどさ。
ゲストキャラにもっとあくが強い人キャスティングしたら印象変わった気がします。


推理系が好きな方で、日常の謎というジャンルに抵抗感がない方ならお勧めです。

追記
作画:演出の仕方というか、各シーンでのみせかたとか秀逸です。綺麗な作画だけでなく、カットの構図とかも素晴らしい。
音楽:ストーリーに合っていて、しかも印象的なフレーズの音楽。田中さん大暴れ(笑)各シーンを引き立てつつも印象的なフレーズの音楽って作るの難しいはずなんですが。あと、音楽だけクローズアップしてみても、面白いフレーズの曲ばかり。

投稿 : 2014/11/08
閲覧 : 232
サンキュー:

12

ネタバレ

あしすと さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

二つの意味で「アニメ」ではなく「邦画」でした

まず、一点目。

これは個人的な話になるのですが、この作品は自分の現実の生き方にかなり近い作品でした。

…というのは、ちょっとお恥ずかしい話なのですが、僕自身がこの作品「氷菓」のような生き方を普通にしているということです。

つまり、日常のひとコマに理由を求めてしまう生き方。
推測・推理・推論・分析を常にしてしまう生き方。

それこそ、「なんでこのTV番組はこういう演出にしているんだろう?」「このお菓子が別の似ているお菓子よりおいしいのはなぜだろう?」と考えてしまう生き方です。



なので、この作品を「難しい作品」と感じることはありませんでした。
ものすごく共感しながら全話見ました。

そしてその結果、ものすごく疲れました(笑)

だってそうなりますよ。
実は、自分自身こういう生き方が疲れるということは自覚しているのですが、それを思い出させられるようなアニメをわざわざ見ている訳ですから(笑)


プロフィールにも書いているのですが、自分は「中二バトル」「ラブコメ」「ギャグ」が絡む作品が好きなジャンルです。

なぜかというと「やらなければいけないこと」以外の時間は脳を緊張させたくないからです。
なんて言うと主人公の折木くんみたいですね(笑)
でもこれは、折木くんを意識したわけではなく、本当に自分自身の考え方なんです。


アニメを見て疲れる、本末転倒です。

そして、これと似たような感覚になるものを自分はよく知っています。

それは「脚本のよくできた邦画」を見たときです。

自分は脚本がよくできている邦画を見ると脳をフル回転させてしまってドッと疲れるんです。
だから最近はあんまり見ないようにしていたんです。

※ちなみに、脚本がイマイチの邦画やドラマではそこまでの感覚にはなりません。脳を使う必要がないからですね。


そして、この作品。
「邦画」と同じ感覚になりました。

脳をフル回転させるに値する脚本だと無意識に感じたのでしょう。

それが、この氷菓という作品を自分が「アニメ」ではなく「邦画」と分類しているのだと気付いた瞬間です。



そして二点目。

これを「アニメ」と分類するなら、自分の中での神アニメには一歩及びませんでした。

その、もうひと押し足りないと感じた部分とは…僕の大好物の「ラブコメ要素」です(笑)

「恋愛」ではなく、あくまで「ラブコメ」です。

ぶっちゃけ、同じストーリーのままでキャラクターにラブコメ的萌え要素があれば、歴代ベスト5には入る神アニメでした。


でも、それこそ僕の個人的好みです。

どんな作品であろうとラブコメ要素をプラスすると、作品全体にジャンクフード感が出てしまうのは否めませんから。

そういう意味でこの作品の原作者は、サブカル好きに受けそうなジャンクフード感よりも、一般受けしそうな重厚感を優先したんだろうな~、と思いながら見ていました。


そして、全話視聴後にウィキペディアで調べてみたらビックリ!
この作品の原作、元々はラノベだったものの、その後の紆余曲折で移籍して、今は一般小説なんですね!
そりゃあジャンクフードにはしないわ。


…というのが二つ目の理由です。

つまり、「一般小説原作」「特にサブカル層に媚びるような演出なし」という部分ですね。




さらに言えば、作画は本当に綺麗だと思いましたし、音楽もこのまま劇場版になっていてもおかしくない感じでした。

というわけで、物凄く面白かったけど、見るのにめっちゃ疲れてしまった、というのがこの作品の自分の評価です。

投稿 : 2014/11/03
閲覧 : 244
サンキュー:

17

ネタバレ

ナッキー0804 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

見返した!各話の内容・感想をこれから少しずつ詳しく書いていきます!

この作品大好きです!なので、もう一度見返してみました。
これからは各話の内容をこまかく、実際にアニメのセリフを加えながら書いていきます。
カスタムタグ使って隠すけど、結構縦に幅とります。
氷菓好きな方、まだ見てない方、ぜひ見てほしいです!
セリフ書くなんて面倒くさそう、と思われるかもだけど、PCで文字打つのは好きなので。ところどころ、誤字脱字があるかもです。

各話の内容です
✿✿✿✿1話✿✿✿✿
{netabare}
主人公・折木奉太郎は姉・折木供恵からの手紙を受けて古典部に入部することに。
親友の福部里志に『プライベートスペースじゃないか!』と言われ、
すっかりその気になる奉太郎。
早速、部室に行ってみると・・・。そこにあったのは、プライベートスペースではなく、
ヒロイン・千反田えるからの猛烈な『私、気になります!』の日々だった。。
▼1話の謎は、千反田が部室に閉じ込められる。
最初に来たのは千反田。その時は鍵は開いていた。鍵は所持していない。
その次に来たのは奉太郎。鍵が閉まっていたため、学校の鍵で開けた。
自動的に、千反田が閉じ込められたことになりますねぇ・・。
神山高校のドアは内側からも外側からも鍵でしかロックできない。
『待ってください折木さん!気になります!私なぜ閉じ込められたんでしょう・・?
もし閉じ込められたのでなければどうしてこの教室に入ることができたんでしょう・・?
仮に何かの間違いだというなら、誰のどういう間違いでしょうか・・?
ぜひ折木さんも考えてください。折木さん、……私、気になります!』
どんどん千反田の髪の毛が折木に絡まっていく・・・・・。
奉太朗は棒読みするほど唖然とした顔w




謎解き後も、奉太郎は
『さようなら、俺の安寧と省エネの日々。
いや!まだ別れはいわない。俺は安寧をあきらめない。』
奉太朗のモットーは『やらなくてもいいことならやらない。
               やらなければいけないことなら手短に。』
▼1話の謎はもう一つ、ジョロウグモの謎。
毎年、どこの部活かわからない勧誘メモが出る。
総務委員会も把握していない。ひっそりと募集をかけているらしい。。
その名は、ジョロウグモの会。
『一枚だけのメモ。。ジョロウグモの会。。私、気になります!』
3人は1階・昇降口の掲示板へ。
いろんな部活の勧誘メモ=文字がたくさん=活字に埋もれていく奉太郎ww
結局、ある部活の後ろにジョロウグモの会の勧誘メモは隠されてたけど…………
実は、すべて奉太郎が作ったんです。
理由は、神校七不思議の話を千反田が奉太郎に持ってくると見越し、奉太郎がそれを避けるため(奉太郎からすると、音楽室は遠いらしい)。
そして、作文を職員室に提出するべく、近い昇降口に設定。靴箱も近いのでそのまま下校。
下校中、里志と奉太郎はいろいろ話してるけど、半分は意味不明。。
音楽室の謎も奉太郎はわかってたみたい。
これからマイペースなのかドタバタなのか、ごちゃごちゃ?のストーリーの始まりだぜ!!
✿✿やっぱり1話なので、『氷菓』の謎に比べたら、初級レベルという感じでしたね。2話から伊原摩耶花も登場すると思う。
最終話まで見た自分としては、奉太郎と千反田が仲良くしてほしいかな
(別の意味でwww)
{/netabare}

✿✿✿✿2話✿✿✿✿
{netabare}
奉太郎の寝癖はひどい(黒バスのテツヤ並にw)。
放課後・地学準備室にて。
『不毛です』
古典部の放課後は2話の最初では読書活動的な感じでしたね。
でも千反田はそれが嫌らしい。
『で?お前はこの古典部に何か求めるものがあるとでも?』
『あります。…でも、それは一身上の都合です。』
何か理由があって古典部に入部した千反田。
10月の文化祭に古典部は文集を出す、それが活動目的、と言う千反田に。。。
文集は手間がかかりすぎる、と反対する奉太郎。だって省エネですもん!!
千反田の圧力に負け、仕方なさそうに承諾。。
しかし!文集で何を書くのか、内容もわからないから、ここからスタート!大変そう。。
バックナンバーを探そう!
ここには無い。。
図書室に行こう!!
『気が進まん。今日は金曜だから、図書当番はたぶん・・・』
『あれ、折木じゃない。久しぶりね、会いたくなかったわ。』
『よぉ伊原。会いに来てやったぜ。』
『ここは教養の聖域よ、あんたには似合わないんじゃない?』
『なら、自分にはお似合いだってのか。ご立派なことで。』
『相っ変わらず最低ね。ひやかしに来たなら帰りなさいよ。』
・・・『こんな陰気な男、なめくじの方がまだましよ。』
『なめくじ・・・?』
中学でもベストカップルと言われたほど、喧嘩するほど仲がいい、にピッタリの奉太郎と摩耶花。
この掛け合い、私は好きです!!!
摩耶花は里志のことが好き。それを里志本人にベストカップルと言われれば、摩耶花もおしまい?
カンヤ祭→神校文化祭のこと。
里志いわく、神山高校文化祭からカンヤ祭になったんじゃないかと・・。
『折木、たまには頭を働かせてみる気はなぁい?』
摩耶花が奉太郎に尋ねて、ない、と言い終わる前に千反田が首をつっこむ。
▼2話の謎は、愛なき愛読書の話。
摩耶花が当番の金曜、毎週同じ本が返却される。今日で5週連続らしい。
その本は「神山高校五十年の歩み」
読書して気を散らそうとしてる奉太郎に分厚い本を見せてくる千反田。
本の題名通り、学校の歴史について、ズラ~~~っと。
毎週借りる人がいてもおかしくはない。でも、貸出期間は2週間。でも毎週返却される。
毎週違う人が昼休みに借りて、放課後に返却。
『私、気になります!』
ヤバそうな顔の奉太郎。
またまた千反田の圧力に負け、考えることに。
『大事なのは真実ではない。千反田が納得することなのだ』
4人で考えるも、なかなかまとまらず・・・。
そんな時、千反田が本から何か匂うと。シンナーのようなにおい。
ひらめいた奉太郎。摩耶花も行くことに。里志は代わりに図書当番ww
美術室。
実は授業で使うために貸出されていた本。絵のモチーフみたい。
目を輝かせながらどうしてわかったの?と聞く摩耶花と千反田に驚いたのか照れたのかそっぽを向きながら偶然、と言う奉太郎。
図書室。
3つ(正確には2つかな?)も謎を解決してきた奉太郎の頭の中を観たいと言う千反田。
『折木さんなら、もしかしたら・・』
糸魚川(いといがわ)先生が戻ってきて、古典部の文集はないかと尋ねる。
『古典部・・文集?……あなたたち古典部なの、そう・・』
バックナンバーは書庫には無いらしい。
『あったらさすがに覚えてるわ。』
と言われ去っていく糸魚川先生。
『帰りましょうか。・・・収穫もありましたし・・。』
奉太郎が疑問を浮かべ、千反田に質問するも
『一身上の都合です。』
と言われ、ちょっといじけ気味の奉太郎。
休日。
千反田からの電話。話があるという。
喫茶店・パイナップルサンド。
・・・『俺に告白でもするつもりか?』
『告白と言えばそうかもしれません』
『え……?』
✿✿終了!なんとも続きが気になる終わり方。いいですねぇ。
摩耶花も登場しました。摩耶花と奉太郎のカップルは好きです!
次回、なぜ千反田が古典部に入部したのかが明らかに!
そしてそれを知った奉太郎が動き出すのか・・・!?
なんか予告みたいww

千反田が何回『私、気になります!』を言うのか数えたいと思います。
※2話現在、3回。
{/netabare}

✿✿✿✿3話✿✿✿✿
{netabare}
『あの、実は、わたし……』
としか言ってないけど、緊張しているホータロー。腕に力を込める千反田。
チク・タク・チク・タク・・・・
『私、折木さんに、頼みがあるんです・・!!』
『えっ!?あ~・・・・えっ!?!頼み?』
奉太郎は告白されるつもりでしたから、この反応は予想通り。
『私には関谷純という叔父がいたのですが、、私がその叔父から何を聞いたのか、思い出させてほしんです。』
意味不明ですよね。これだけでは説明不足。

{netabare}・7年前、インドに行ったきり、行方不明。
・どんな質問にも答えてくれる。
・叔父は古典部だった。
・千反田が古典部のあることについて質問したら、その時だけ、返事を嫌 がった。
・千反田が駄々をこねたので答えた・・・ワケもなく、千反田が泣いた。{/netabare}
『叔父はなぜ答えを渋ったのか。なぜあやしてくれなかったのか。』
やれるだけのことはしたけど、答えを導き出せなった千反田。
だから神山高校の古典部に入部した=一身上の都合。
『で?なぜそこで俺に助けを求める?』
『それは…それは折木さんが私では想像もしなかった結論を出してくれそうだからです!
あの鍵の時とか、本の時、そして勧誘メモの時もです!』
勧誘メモは、奉太郎が千反田から逃げるために自ら作り出した謎。
勧誘メモと言われてそっぽを向くのにも納得がいく。
『折木さんなら、きっと、私を答えまで導いてくれると思うんです!』
『買いかぶられても困る。あんなものは、ただの運だ。』
『なら、その運に頼らせてください!』
『気が進まん!』
これは、大げさに言えば、千反田の人生観にかかわる問題。省エネの奉太郎に合わない。
『なぜ、俺だけなんだ?頼れるやつは他にもいるだろ?』
『私は、過去を言いふらして回る趣味はありません。。こんなの、誰にでもする話じゃありません。』
さっき言ったことを後悔したかのような顔で一言謝る奉太郎。
法律では、7年の間、生死が不明となれば死亡したとして扱えるという。
高校が3年間だからと言って、のんびりはしていられない。
叔父が自分に何を言ったのかを知ってから、葬儀に出たい千反田。
『俺はお前に対して責任をとれない。だから、お前の頼みを引き受けるとは言わない。だがその話を心にとどめておいてヒントになるようなことを見かけたら、必ず報告しよう。その解釈に手間取るようなら、そのときも手助けする。・・それでよければ手伝わせてもらう。』
神校ではテストがありました。そして、折木供恵からの手紙も来ました。
手紙内容には、文集作るの?文集は図書室にはないから、部室を探す事。そこに使われてない薬品金庫があり、バックナンバーはその中とのこと。
しか~し!現在の古典部部室に金庫はない。供恵の時代の部室は生物準備室。タイミング良すぎww
生物準備室。
『いやぁ、すまない。鍵をかけてた。我が壁新聞部に、入部希望かな?』
部長の遠垣内 将司(とおがいと まさし)。
『いえ、違います。あの、ここは壁新聞部の部室なんですか?』
『そうだけど?』と言って扉を閉める。
クンクン・・?香水の匂い?消臭剤か?奉太郎が遠垣内を見ながら考えていると睨み返された。
千反田は去年、まんにんばし さんの家で遠垣内を見たことがあったため、知っていた。
『もしかして、神田の千反田さん?』
そう言うと、急に妙な動き(ズボンに手をこすりつけたり)をして焦り始める遠垣内。
生物準備室に文集のバックナンバーがあることを伝える。

投稿 : 2014/10/25
閲覧 : 380
サンキュー:

53

ネタバレ

wombat さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作と読み比べて

文化祭のシーンが大幅追加されていることに気づきました。あの文化祭描写はさすが京都アニメーションと頭が下がります。

投稿 : 2014/10/25
閲覧 : 185
サンキュー:

3

ネタバレ

ミサキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

氷菓の評価を変えなければいけないですね。

タイトルはダジャレですw

氷菓というタイトルを見た時に「またラヴものかな?」と思い放置しておりましたが、見たら全然違いました。

ラブコメなんだけど、推理が強い感じですかね?
作画もきれいでした。

氷菓の意味も序盤で分かりますし、古典部のキャラがとてもいいですね。

すごいいいアニメだと思います。


{netabare}結局、奉太郎の姉貴の顔が出なかったのは残念でしたね。まぁあれがよかったのかもしれませんが。{/netabare}

投稿 : 2014/10/24
閲覧 : 320
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31

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

めっさ、おもろかった

やっぱり、アニソンが神だと、アニメも栄えてみえるねw

これは、確実に当たりだわ

見て損はない、だから見なさいw

投稿 : 2014/10/23
閲覧 : 181
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クボデン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これが中二病より売れてないのはおかしいだろ!

氷菓は面白いはずなのに、中二病よりも円盤が売れていない
どういうことだよ?
どう考えても氷菓の方が面白かったでしょー
中二病も見ましたがとにかくあっちのヒロインは腹立つんだよなあ
あと、ギャグ的路線でいくかと思えばシリアスも
かなり入ってる、萌え狙いなのかわからん
こっちはキャラ一人一人に魅力があり
事件も大なり小なりとありますがどちらも楽しめる
まあバレンタインの話はよく言われるけど
結構見た後味悪いですけど
普通に楽しめましたよー

「私気になります」、謎解きしてあげたくなるぐらいの可愛さを
持ち合わせた千反田がいたし、謎解きも良かったし
なんか殺人とかじゃなくて高校生活の謎について題材に
してるのがいいですね
クラナドの岡崎、春原コンビも良かったし
なんでうけなかったんだ?
近年ではかなり上位のアニメでしょう?

まあ、愚痴はここまでとして
あらすじとしては
{netabare}
頭はそこまでよくないけど、ひらめきが起こりやすく
謎解きに向いている折木奉太郎と
頭はいいけど
なにか気になることがあると止まらなくなるヒロイン
千反田エルが自分達の部活、古典部の謎や
学校で起こる事件に絡み謎を解くストーリーです
{/netabare}
声優陣も豪華でそういうの目当てでも見れる物語です
京アニといえばのけいおん!の元気キャラりっちゃんの声優と
大人の雰囲気あるれる千反田が同じ声優はびっくりしました
このアニメはアニメ初心者に最初の方に見せると
いいと思います
主題歌も飛ばさずに見ることの方が多かったね〜
作画もここはさすが京アニといったところですかね〜

初心者はアニメ=萌えとかそういうの思ってるので
きっと打ち払ってくれると思います
まあ、みてない方は見てください

投稿 : 2014/10/16
閲覧 : 601
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96

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このけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

京アニということで期待して観はじめました。
自分はハルヒのような開き直った造りの作品のほうが好きなのでこちらは正直物足りない感じ。
でもストーリーはちゃんと作られていて観ていて飽きさせませんでした。
こういう作品が好きな人にはいいのかも。

投稿 : 2014/10/12
閲覧 : 192
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1

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メプシロ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

学園モノミステリー!

純粋なミステリー作品でした!ミステリーといっても本当の犯罪や事件を解くのではなく、学校で起こる謎や不思議を解決するといったものです!「さすが京アニ!」と思わざるをえませんでした

投稿 : 2014/10/11
閲覧 : 196
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7

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37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

えるたそ~

私、気になります!!!

原作読んだことない。

日常の謎をこうたろうの視点からびしっと解決!

投稿 : 2014/10/11
閲覧 : 191
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7

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ルカワ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

キャラは良いけど・・・

テレビ化が決まった時に小説を全巻読破しました。
ミステリーなのに先が読みやすすぎる展開でがっかりした記憶があります。
映画製作の話はそれなりでしたが・・・
ただアニメではキャラクターの個性を強く押し出すことでアニメとして見やすくしており、原作の解釈も違う取り方があってよい作り方だなと思いました。
アニメ化はかなり成功したぶりだと思います。

投稿 : 2014/09/29
閲覧 : 193
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Nasty.* さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

名作!!

22話で完結の頭脳戦のアニメでした!!
探偵のように謎を解いていく主人公にはとても興味を引かれました!
このアニメではメインとなるキャラクターにはいくつかの癖や名言がでてきました!!
まず、主人公の折木奉太郎には問題の謎の真実が見えると前髪をいじくる癖があり、

ヒロインの福部里史には口癖があり「奉太郎、何か気づいたな!」や
本人は自分をデータベースと言っており
「データベースは答えを出せない」と言う口癖があり、

千反田えるには気になることがあると名言の
「私、気になります!」と言うなど
キャラクターが個性豊かでとてもストーリーもよく、興味を引かれる要素を兼ね備えたアニメでした!
オススメです!!^-^!!

投稿 : 2014/09/26
閲覧 : 283
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21

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よっぴーちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2014/09/22
閲覧 : 176
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AR15 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ん~~んんん

日常系推理物というのが一番適したカテゴリーなのかな?
推理物ですが、日常系なので重犯罪は無し。
これを、盛り上がりがない(事件性という点で)と見るか、安心系(ショッキングなシーンが無い)と見るかで氷菓、じゃなくて評価は変わってくるかと。

丁寧に作られてるし、話もそれなりに引き込まれるのだが…

あまり他のアニメと比べるのは、ファンの方が気を悪くするかもしれないので控えるべきだとはわかっていても…

同時期にやっていたFate ZeroやAW、ヨルムンと比較すると
「アニメを見る楽しさ」という点で及ばないかなぁ…と個人的嗜好を
書いてみたり。

よく、「2次元の世界に行けるとしたらどの世界に行きたい?」という問いがあるが、氷菓の世界は無いかな…

そんな感じ。
まぁ、私が「日常系」が苦手なだけなんですけどねw。

投稿 : 2014/08/26
閲覧 : 241
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8

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くし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

読めないミステリーが推理好き、クイズ好きにはたまらない!

知らない事実とは… 知らなければ事実という言葉にどれだけ重みがあるのか。無だ。

知らなければそれで事は過ぎ去るのだが、少しでも疑問に感じるとそれを見逃せない性格で探究しなくてはおけないお嬢様「千反田える」。
面倒で浪費としか思えない事には興味が持てない、やらなくていい事はやらない、やらなければならない事は手短に、無気力エコな省エネ男である「折木奉太郎」。
この物語は、好奇心いっぱいで色々な事に首を突っ込む千反田に牽引されて、奉太郎が数々の事件を解明していくミステリックドラマだ。
オープニングはちょっとしたきっかけで奉太郎が謎解きをした事から始まり、細かな短編的謎を解いてしまうエピソードと、大きな難題を巧みに推理し解明する出来事を交互に配分する形で構成される。
また、古典部と言う本来の意味である古い書物を研究する部活動について、そのような事実はこの物語には一度も出てこない。物語の発端が古典部という部活で45年前の古典部の文集「氷菓」から因果する謎で始まり、それがこの物語のタイトルになっている。

話は奉太郎が部活に入る事から始まる。部活動とは言葉のごとく「活動」なのだ。無気力エコである奉太郎が部活に入る事は矛盾に思われるが理由がある。
姉は奉太郎に古典部に入りなさいと、手紙にしたためてきた。姉は古典部が青春だったとある。理由は古典部に部員が居ない為廃部寸前とあり、存続のためという理由だが姉には他意があるのではと感じる。だが奉太郎は独り占め出来る自分だけのプライベートスペースに魅力を感じ入部することに。
そんな古典部で無気力省エネ奉太郎は、生産を好み目的無き日々を好まない千反田と遭遇して葛藤が始まる…。

千反田は疑問にぶつかると「私気になります!」とまるで夢見る子供のような瞳で目を輝かせ、奉太郎に謎解きを求めてくる。奉太郎は自分には無い千反田の輝きにペースを乱されるも魅かれる事になる。
奉太郎は思った。色で言うと千反田は「薔薇色」で、自分は「灰色」だと。
薔薇色とは「厄介と面倒で苦労で無駄骨と分かっていても興味を持ってすればやりがいのある結果が残る」色で、灰色とは「怠惰と惰眠を貪り、面倒な事は保留と逃避と拒絶でのんのんとした安楽を好む」色だという。
奉太郎が部活に在籍し続けるのも、千反田に振り回されて流されても甘んじているのは、灰色が隣の薔薇色に憧れるているのだ。
奉太郎は「隣の芝生は青い、それが羨ましかったからだ」と思った。羨ましさとそれを隠す葛藤が実に面白い。

そんな彼だが、隋一天才と呼べる能力がある。それは素晴しい観察眼と推理力を持ち、いつも冷静に観察して論理的に答えを導き出す。その時の彼の眼差しは鋭く、この時だけが彼の能力が開花する一瞬なのだ。しかし、普段は保留と逃避と拒絶で意欲の無い無気力省エネ男で、相当の変わり者である事は事実。何かを始めたり、行動を起すのって凄く大変でエネルギーがいる事なのに、彼は容易に言葉で片付けてしまう。気にくわないね。まったく。

この男、はっきりいって魅力的に感じないのだが、私だったらやっぱり千反田の様にこの男をひっぱり出すだろう。なんせじれったい、行動しない、この男に私のペースを任せるわけにはいかないのだ。そう考えると、千反田って出来た人間だ。これが意識してわざと演出しているのだったら、彼女が一番の知恵者なのだが、たまに見せる天然ぶりからそれは当たっていないだろう。

そして無気力エコな男が千反田の行動的で探究を求める心に魅かれ、今までの自分を否定する環境へと導かれていくのだ。
今まで自分を見つめ直した事がない奉太郎にとってまさにこれが成長だといえる。
男って好きになった人と共有というか、同調したくなるもんだからね。何だか可愛くて微笑ましい。
こうやって、成長途中の少年少女たちは大人へと一歩一歩変わっていくのだろう。

奉太郎の姉は言った「きっと10年後この毎日の事を惜しまない。」
奉太郎は思った「俺は10年前の俺をどう振り返っているだろう。俺は…。」

この物語は先の読めないミステリーを奉太郎が解明していくところにすっごく面白味を感じる。
あらためて謎の解明に納得せざるを得ない深い内容で、推理好き、クイズ好きにはたまらないアニメだという事には間違いない!


〈考察〉 以下に私なりの考察を書いてみました。
     未視聴の人はネタバレが濃いので注意してください。
{netabare}
この物語がなぜ「氷菓」なのか。それはこの物語全体が氷菓で構成されているからだと考察する。
プロローグで解明した氷菓とは「I scream(私は叫ぶ)」と言う意味だ。この物語には見えない裏側の随所に各人の氷菓が隠されている。
そして氷菓(I Scream)は根底に「強くなれ」という戒めがある。
「弱いから悲鳴もあげずに生きたまま生け贄(犠牲)になってしまうぞ!」
悲鳴もあげずに黙っていると時の彼方に流されて行く、歴史的遠近法で古典になって行く。
なんと上手い。古典部に関連ずけて「氷菓」という文集の題名の意味と「古典になって行く」と「古典部」。まったく感慨深い。

5話で氷菓の意味を解明し、千反田の伯父が残した「強くなれ」の戒めに、これから先の千反田に降りかかる「氷菓」に対して、千反田が強くなった事実を垣間見る事もできる。

次はその後の各エピソードに隠された氷菓を紐解いてみることにする。

6話(大罪を犯す)
千反田のクラスで数学の授業の際に未だ習っていない問題に対する生徒達の氷菓。それに対する千反田の先生への氷菓。短いストーリーだがちゃんと氷菓している。

7話(正体見たり)
民宿の善名姉妹、妹の姉が持っている浴衣のあこがれから行動した心の底にある氷菓。この物語後半に共通する「嫉妬」に近い感情がある。

8~11話(愚者のエンドロール)
このストーリーは本作品中盤の目玉となる。各人それぞれに氷菓が隠れているが、大きな氷菓は脚本に対する本郷と奉太郎の氷菓だ。特に奉太郎が強い怒り即ち氷菓を露にしたのは意外だった。そのことを裏付けになった里志や摩耶花、千反田の奉太郎の推理に疑問を感じた姿にも3人の氷菓をうかがえる。
奉太郎は里志に言われた「特別になりたいのかい」と入須先輩に言われた「君は特別だ」。この二人の言葉から奉太郎が自分に自信を持ち初めて自ら進んで謎を解いた。しかしその結果初めてミスをし、入須先輩に利用されたことに気付き氷菓を露にしたのだ。そしてその起因した入須先輩の虚言という氷菓も感慨深い。
また里志が奉太郎に言った言葉「自分には天賦の才は無さそうだ」「羨ましい限りだよ…まったく。」が次話につながる伏線だと言うことも感じる事が出来る。

12~17話(クドリャフカの順番)
後半の氷菓の目玉がこの物語。またドラマチックなミステリーの傑作でもある。
趣旨は「諦めから来る期待」。才能ある人間に対する期待と嫉妬だ。
まず、漫研での摩耶花の漫画に対する熱意からくる氷菓。また、河内先輩と転校していった安城春菜への嫉妬に似た氷菓。これは丁度里志と奉太郎の関係に似せた情景をかもし出している。
同じくして里志の「結論を出せない」データベースに留まる事なく奉太郎のように「特別」になりたい嫉妬にも似た心の氷菓。
田名辺先輩の生徒会長陸山宗芳に対する氷菓。「口で言えなかったから」の一言にそれが物語っている。その生徒会長である陸山宗芳にも安城春菜への想いから沈黙の氷菓がうかがえる。
また次話につながる摩耶花の里志への思いからくる氷菓の一片も触れる事が出来る。

21話(手作りチョコレート事件)
里志と摩耶花の二人の想い。急ぐ想いとゆっくり見付ける答え。二人の口にする言葉と内に秘める想いそれぞれが氷菓している。
摩耶花の発する強い氷菓と里志の沈黙の氷菓が印象的だ。そして里志が結果口にした言葉「あのさ、話があるんだ…」これもきっと氷菓なのだろう。

22話(遠まわりする雛)
名家に生まれてきた千反田のこの地に住む村の重圧。南北の村に調停に入る彼女の責任ある凛とした姿。これはきっと氷菓の意味を解明し学んだ結果でもあるのではないかと推測できる。そして千反田は村の将来を見据えた自分の役割を確信した。奉太郎もゆっくり役割を確信するだろう。

「諦めから来る期待」と「嫉妬」。氷菓から発した「弱いから悲鳴もあげずに犠牲になってしまうぞ」だから「強くなれ」という戒め。人間模様も人それぞれでとても面白い作品でした。しかし奉太郎の姉に一番の才があるのではと思うのだが…実に面白い。
{/netabare}

投稿 : 2014/08/23
閲覧 : 503
サンキュー:

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氷菓のストーリー・あらすじ

何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。(TVアニメ動画『氷菓』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2012年春アニメ
制作会社
京都アニメーション
主題歌
≪OP≫ChouCho『優しさの理由』、こだまさおり『未完成ストライド』≪ED≫千反田える(佐藤聡美)・伊原摩耶花(茅野愛衣)『まどろみの約束』、千反田える(佐藤聡美)・伊原摩耶花(茅野愛衣)『『君にまつわるミステリー』

声優・キャラクター

中村悠一、佐藤聡美、阪口大助、茅野愛衣、ゆきのさつき、置鮎龍太郎、ゆかな、小山茉美、早見沙織、悠木碧、川原慶久、浅野真澄、豊崎愛生、小倉唯、阿部敦、伊瀬茉莉也、入野自由、小清水亜美、広橋涼、秦勇気、山崎たくみ、小西克幸、こぶしのぶゆき、日笠陽子、伊藤かな恵、升望、近藤孝行、森川智之、進藤尚美、茅原実里、寺島拓篤、竹達彩奈、寿美菜子、福山潤、杉田智和、谷山紀章、杉山紀彰、平川大輔、吉野裕行、石塚運昇、永井一郎、西村知道、二又一成、田中正彦、千葉繁、諏訪部順一

スタッフ

原作・構成協力:米澤穂信(角川文庫刊『古典部シリーズから』・少年エース連載)、 監督:武本康弘、シリーズ構成:賀東招二、キャラクターデザイン:西屋太志、色彩設計:石田奈央美、美術監督:奥出修平、撮影監督:中上竜太、設定:唐田洋、編集:重村建吾、音響監督:鶴岡陽太、音楽:田中公平

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