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「氷菓(TVアニメ動画)」

総合得点
90.4
感想・評価
8359
棚に入れた
35389
ランキング
53
★★★★★ 4.1 (8359)
物語
4.1
作画
4.4
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

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氷菓の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

天使(・×・) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

芸術的でほろ苦い青春ストーリー

良かった点
・作画が近年トップレベル
・えるたそ~
・キャラの個性がはっきりしている
・聖地巡礼がしたくなる描写
・情景描写、感情描写、BBMなどの演出がとても凄い
・甘くほろ苦い青春が描かれている
・主人公の折木奉太郎、ヒロインの千反田えるとの距離、目線まで細かく描写されている
・最終話の終わり方が綺麗だった

悪かった点
・序盤の物語への引き込み方が少し弱いかも…
・主人公が万人受けしないかも…

上記のような作品で「流石京アニ!」と口に漏らしてしまうくらい綺麗な作品。初めて見る人はダレてしまうかもしれないけれど最後まで見たら感動できる作品です

内容は主人公・折木奉太郎が好奇心旺盛なヒロイン・千反田えるのやその他古典部、姉のともえなどの影響を受け日常の様々なミステリーを類推でといていく物語です
その中で登場人物の心情が交差して葛藤しながら共に成長していくのでシンプルな話ながらすごく深く感動できます
それとカメラワークやBGMなどの演出がかなり良く出来ていて物語を引き立たせています
個人的に好きな話は19話の「心当たりのあるものは」です
日常の些細なことに疑問を抱きそれに対して類推で答えを導くおもしろさと折木と千反田のやり取りが綺麗に描写されているので視聴者を引き込ませます

投稿 : 2013/10/17
閲覧 : 170
サンキュー:

8

ネタバレ

393 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作再現が完璧

原作をこれほど綺麗に表現してる作品はあまり見たことがないですね。
原作をそのまま動かしただけのような作品です。
原作ファンにはたまらないですね!
と原作厨アッピルしましたが、つまり原作ファンでもそうじゃなくても楽しめる作品です。
ミステリーものなのですが、日常の謎に挑んでいく高校生4人の謎と思春期の葛藤のお話ですね。
少しだけ精神的成長も見所だったりします。
恋愛的要素はそこまでありません。
思春期相応でもないくらい全員達観してるので。異性が気になる程度ですね。
キャラクターがとても魅力的です。
今流行りのやれやれ系主人公ながら本当に自分から首を突っ込んでいかないところとか。
主人公の性格は、
「俺はお前に対して責任を取れない。だから、お前の頼みを引き受けるとは言わない。だが、その話を心に留めておいて、ヒントになるようなことを見かけたら必ず報告しよう。その解釈に手間取るようなら、その時も手助けする。それでよければ、手伝わせてもらう。」
この一言に現れています。やれやれ系主人公なのに他人が困っているからといってむやみに首を突っ込まない。謎の解決にも後ろ向き。主人公曰く「やらなくてもいいことはやらない。やらなければいけないことなら手短に。」です。
それでもヒロインと出会って、友人の口車に乗せられて、拒絶しきれない何かがあって(主人公の中では)仕方なく巻き込まれていくスタイルだった主人公が徐々に変わっていきます。
ある意味BoyMeetsGirlですね。
そして、おてんばお嬢様系ですがなんかしっくりくるヒロイン。
普段はおしとやかなのですが好奇心を刺激されるといてもたってもいられなくなってしまって主人公を巻き込んでいきます。
そして主人公と対等でありながらも密かに劣等感と憧れを抱いている友達。
その友達に恋しているサブヒロイン。
この4人の生活をミステリーといった角度で描いたこの作品は、青春モノであり、ミステリーであり。
僕はとても好きな作品です

投稿 : 2013/10/17
閲覧 : 168
サンキュー:

3

ネタバレ

wjk_anima さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

京ぁにぃ~ ☆ 最高傑作 ☆夏から秋へ季節は移ろぃ…心もまた然り, 是誠っ風流なり!

古典部員の設定・性格は、シャーロック・ホームズシリーズにおけるホームズを奉太郎、依頼人をえる、ワトスンを里志、レストレードを摩耶花と当てはめて作られた。

やはり,ミステリ明日な小説ゆえ、真夏な季節に一気視して頂きたい訳デス!でも、秋も良ぃかも…

レビューは他の方をご参考に…当方は,数字の通りで、大の ぉ気に入りなのデス!!

この作品の良さは「 考えず、ただ感じるままに… 」味わって頂けましたら,誠っ幸ぃでぁりま~す!


【 概要 】

『〈古典部〉シリーズ』(こてんぶシリーズ)は、米澤穂信の推理小説のシリーズ。角川書店より2001年10月から刊行されている。★ジャンルとして, 日常の謎、青春ミステリー, ★

文化系部活動が活発なことで有名な進学校・神山高校で「古典部」という廃部寸前の部活に入部した男女4人が、学校生活に隠された謎に挑む、「日常の謎」に分類されるシリーズ。基本的に、主人公であり探偵役でもある折木奉太郎の一人称で語られる。

ライトノベルの新人賞である角川学園小説大賞のヤングミステリー&ホラー部門で奨励賞を受賞し、角川スニーカー文庫のサブレーベルである<スニーカー・ミステリ倶楽部>から刊行された著者のデビュー作『氷菓』から連なるシリーズ(『氷菓』は第1回配本)。2作目『愚者のエンドロール』も同レーベルで刊行されたものの、<スニーカー・ミステリ倶楽部>の企画が頓挫し、続編が出せない状態となった。しかしその後、米澤が別の出版社で発表した『さよなら妖精』が高い評価を受けたため、2005年にシリーズ3作目『クドリャフカの順番』が角川書店から単行本(四六判)で刊行され、同時に『氷菓』と『愚者のエンドロール』も角川文庫から新装丁で刊行された。以降、シリーズ作品はまず単行本で刊行され、後に文庫化されている(詳しくは既刊参照)。

シリーズの舞台である神山市は、「中部地方にあると推定される緑豊かな地方都市」とされている。アニメ版の舞台のロケハンは、主に作者の出身地である岐阜県高山市で行われた。十六銀行は、ファンの「聖地巡礼」による高山市内への観光客を年間15万人と想定し、岐阜県内への経済効果は21億円と算出した。2013年2月1日には、アニメのモデルとなった場所を案内する高山市公式ガイドマップが1万枚制作され、市役所や市内の観光案内所等で配布されている。

シリーズは奉太郎が高校を卒業するまで続く予定。

《 テレビアニメ 》

『氷菓』(ひょうか)のタイトルで、2012年4月から9月まで独立局他にて放送された。テレビシリーズ22話とOVA1話の全23話構成。

制作を京都アニメーションが手掛け、2003年の『フルメタル・パニック? ふもっふ』および2005年の『フルメタル・パニック! The Second Raid』と同じく、武本康弘が監督、賀東招二がシリーズ構成を担当している。

本作はシリーズを時系列順に構成し、その中で大筋においては原作を踏襲している。最も大きな変更点は時代設定で、原作の2000年から放送年と同じ2012年に変更されている。それに伴い「33年前の真実」が「45年前の真実」となり、関係者の年齢もそれに合わせて変更されている。その他、古典部の部室や登場人物の年齢など、原作から変更されている部分も一部存在する。

放送開始時にはネット上で作画の美しさを評価する声が多く寄せられていた。またBIGLOBEが運営するアニメ総合ポータルサイト「アニメワン」で発表された「2012年春季放送アニメ 人気ランキング」で1位を獲得している。

★《 製作☆スタッフ 》★

●原作・構成協力 - 米澤穂信(角川文庫刊『〈古典部〉シリーズ』から・少年エース連載)
●監督 - 武本康弘
●シリーズ構成 - 賀東招二
●キャラクター原案・デザイン・総作画監督 - 西屋太志
●色彩設計 - 石田奈央美
●設定 - 唐田洋
●美術監督 - 奥出修平
●撮影監督 - 中上竜太
●編集 - 重村建吾
●音響監督 - 鶴岡陽太
●音楽 - 田中公平
●音楽制作 - ランティス
●エグゼクティブプロデューサー - 安田猛
●プロデューサー - 伊藤敦、八田英明
●アニメーションプロデューサー - 瀬波里梨
●アニメーション制作 - 京都アニメーション
●製作 - 神山高校古典部OB会

★ 【 声の出演 】 ★

◆古典部と彼らを取り巻く人物

折木 奉太郎(神山高校1年B組・古典部員) - 中村悠一
千反田 える(神山高校1年A組・古典部部長) - 佐藤聡美
福部 里志(神山高校1年D組・古典部員・総務部員) - 阪口大助
伊原 摩耶花(神山高校1年・古典部員・漫画研究会所属) - 茅野愛衣
折木 供恵(奉太郎の姉・古典部OG) - 雪野五月
遠垣内 将司(神山高校3年E組・壁新聞部部長) - 置鮎龍太郎
入須 冬実(神山高校2年F組) - ゆかな
十文字 かほ(神山高校1年D組・占い研究会部長・「荒楠神社」の娘) - 早見沙織
沢木口 美崎(神山高校2年F組・天文部・自主製作映画広報班) - 伊瀬茉莉也

◆氷菓編(第1〜5話)

糸魚川 養子(神山高校図書室司書) - 小山茉美

◆遠まわりする雛編(第6・7話)

尾道(神山高校数学教師) - 山崎たくみ(第6話)
善名 梨絵(民宿「青山荘」の娘・摩耶花の従妹の小学6年生) - 豊崎愛生(第7話)
善名 嘉代(梨絵の妹・小学4年生) - 小倉唯(〃)

◆愚者のエンドロール編(第8〜11話)

江波 倉子(神山高校2年F組・本郷真由(自主製作映画脚本)の友人) - 悠木碧
中城 順哉(神山高校2年F組・自主製作映画助監督) - 近藤孝行
羽場 智博(神山高校2年F組・自主製作映画小道具係) - 阿部敦
海藤 武雄(神山高校2年B組・自主製作映画出演者) - 小西克幸
杉村 二郎(〃) - 入野自由
山西 みどり(〃) - 小清水亜美
瀬之上 真美子(〃) - 広橋涼
勝田 竹男(〃) - 泰勇気
鴻巣 友里(〃) - 茅原実里
山内(里志のクラスメイト) - 寺島拓篤

◆クドリャフカの順番編(第12〜17話)

田名辺 治朗(神山高校2年・総務委員会委員長) - 福山潤
陸山 宗芳(神山高校2年・生徒会長) - 森川智之
河内 亜也子(神山高校2年・漫画研究会) - 浅野真澄
湯浅 尚子(神山高校2年・漫画研究会部長) - 進藤尚美
谷 惟之(神山高校1年D組) - 川原慶久
パンク風の男性(被服研部員)- 谷山紀章
園芸部員 - 杉山紀彰
クイズ研究会部長(クイズトライアル司会) - こぶしのぶゆき
クイズ研究会副部長(〃) - 日笠陽子
お料理研究会部長(ワイルド・ファイア解説) - 杉田智和
お料理研究会副部長(ワイルド・ファイア実況) - 平川大輔
製菓研究会員A - 伊藤かな恵
製菓研究会員B - 升望
田山(奇術部部長) - 岸尾だいすけ
吉野 康邦(放送部部長) - 吉野裕行
木村(漫画研究会部員) - 竹達彩奈
辺見(〃) - 寿美菜子
松代(〃) - 悠木碧
森、飯塚(〃) - 三上枝織
有吉(〃) - 北方奈月
小野寺、長井(〃) - 近野明日香

◆遠まわりする雛編(第22話)

吉田 武蔵(男衆のまとめ役) - 永井一郎
小成(男衆の一人) - 諏訪部順一
花井(〃) - 石塚運昇
中竹(〃) - 二又一成
谷本 シゲ(〃) - 千葉繁
園(〃) - 田中正彦
吹屋(〃) - 西村知道
{netabare}
★ 《 登場人物 》 ★

登場人物の学年は、特記ない限り奉太郎たちが1年生の時点のもの。

【 古典部 】
古典部員の設定・性格は、シャーロック・ホームズシリーズにおけるホームズを奉太郎、依頼人をえる、ワトスンを里志、レストレードを摩耶花と当てはめて作られた。

◆折木 奉太郎(おれき ほうたろう)
シリーズの主人公。神山高校の男子生徒。1年B組→2年A組所属。鏑矢中学校出身。
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」をモットーとする省エネ主義者。その性格ゆえ、校内の部活動にも特に興味を示さなかったが、姉からの勧め(脅迫)をきっかけに廃部寸前だった古典部に入部する。そこで出会った千反田えるに推理力を見込まれ、しばしば成り行きで探偵役を務めることになる。積極的に行動して解決することはなく、その場の状況と手がかりから脳内で推理を組み立て解決していくスタイルであり、考え込む際には前髪をいじる。幾つかの「事件」を解決したことで周囲から賞賛を得るも、本人はそれがただの運、あるいは閃きによるものにすぎないとしている。心中でしばし「さいですか」とぼやく癖がある。
自身の省エネ主義ゆえに人間関係は基本的に淡白で、人づきあいが悪いわけではないが良いわけでもないが、性根は優しいと千反田えるからは評されている。親友の福部里志ともお互いの家に遊びに行く仲ではなく、とりとめのない会話を学校・下校中にする程度であった。しかし千反田えるに振り回されるように事件を解決していく中、高1の春休みの生きびな祭での事件にて、えるへの好意を自覚した。
学業成績は平均点レベルで、雑学などの教養はやや乏しく、時に勘違いした発言や行動をすることがある。部室ではおとなしく読書していることが多い。
父親・姉と同居しているが、作中で母親の存在は描かれていない。

◆千反田 える(ちたんだ える)
シリーズのメインヒロイン。神山高校の女子生徒。1年A組→2年H組所属。33年前の古典部部長であり、10年前マレーシアに渡航後、7年前にインドのベンガル地方で消息を絶った伯父・関谷 純(せきたに じゅん)との古典部に纏わる過去を思い出したいという「一身上の都合」により古典部へ入部し、部長も務める。「豪農」千反田家の一人娘であり、地元の「生き雛祭り」の生き雛も務める。印地中学校出身。
お嬢様らしい整った清楚な容姿と、それにそぐわない活発な瞳を併せ持つ。普段は穏やかな物腰で言葉遣いも丁寧だが、ひとたび日常の中の些細な違和感や興味を引かれることを見つけると、大きな瞳を輝かせて好奇心の権化と化す。口癖は「わたし、気になります」。好奇心の強さゆえに、奉太郎ら周囲にいる人間を巻き込むことも多いが、他人の感情に土足で踏み込むようなことはせず、ある程度の節度はわきまえている。
成績優秀で料理も上手。嗅覚、視覚など五感に優れ、記憶力もよく人の名前を覚えるのが得意だが、やや鈍感な所があり、奉太郎達が何かに気付いた時でも一人察しないことがある。本人は無自覚だがパーソナルスペースが狭い。また、結論を先走って途中の説明を飛ばしてしまう癖がある。

◆福部 里志(ふくべ さとし)
神山高校1年D組の男子生徒。奉太郎の親友で、彼につられて古典部に入部する。手芸部を兼部し、総務委員会にも所属している。鏑矢中学校出身。
一般男子としては背は低めで、遠くから見れば女性にも見まごう外見だが、サイクリングが趣味で脚力はかなり鍛えられている。笑ったような表情をいつも崩さない。雑学に長け、現代史から推理小説まで広範な知識を持つことから、自ら「データベース」と自認するが、自分から推論を組み立てるようなことはほとんどせず、「データベースは結論を出せない」が口癖。他にも「ジョークは即興に限る、禍根を残せば嘘になる」の持論をモットーとしている。また、学業には興味がないため、成績は振るわない。いつも巾着袋を持ち歩いており、その中身は様々。
中学時代は極度の負けず嫌いであり、勝つためには手段を選ばない性格だったが、現在は物事にこだわらず「薔薇色の人生」を謳歌することに努めており、奉太郎にその変化を驚かれている。
摩耶花から求愛を受け続けるも、一貫してはぐらかし続けていたが、1年の春休み頃から付き合うことになった。
2年進級後は総務委員会副委員長に就任している。また、妹が神山高校に進学している。折木によれば妹も変わり者だとのこと。

◆伊原 摩耶花(いばら まやか)
神山高校1年の女子生徒。2年進級後は2年C組に所属。漫画研究会と図書委員会に所属していたが、里志の後を追って古典部にも入部。2年進級後に漫画研究会を退部した。鏑矢中学校出身。
背が低く童顔であり、外見の印象は小学生の時とほとんど変わらない。その容姿に似合わず性格は苛烈で、七色の毒舌を持ち、何事にも妥協を許さず他人のミスにも容赦ない。一方で、自らの失敗にも厳しいため、奉太郎によれば「アクは強いが根はいいやつ」。その勤勉な性格から、えるほどではないが学業成績は良い。
奉太郎とは小・中学校の9年間同じクラスだった腐れ縁の仲だが、中学時代のある事件を理由に、接する態度はかなり冷たかったが、古典部でのいくつかの事件を通じて折木に対する認識を徐々に改めていき、高2の頃に中学での事件の真相を知り、折木に謝罪した。いつからかは不明だが、里志に想いを寄せアタックを繰り返し、高2のころから付き合うようになった。奉太郎を「折木」、えるを「ちーちゃん」、里志を「ふくちゃん」と呼ぶ。

【 古典部を取り巻く人物 】

※主に複数回登場した人物のみ記載。

◆折木 供恵(おれき ともえ)
奉太郎の姉。神山高校古典部OGで、奉太郎が古典部に入るきっかけを作った。傍若無人な性格であり、奉太郎は頭が上がらない。
世界中を旅して回る大学生で、シリーズ開始当初は中東・東欧各地を歴訪中だったが、エアメールや電話等で登場し、しばしば物語において重要な役割を果たす。3作目『クドリャフカの順番』の時点では日本に帰国しており、神山高校の文化祭にも訪れている。
アニメ版では『愚者のエンドロール』と『クドリャフカの順番』の間に挿入されたオリジナルエピソード『持つべきものは』で帰国したが、登場シーンでは顔が映らないような演出がされている。

◆遠垣内 将司(とおがいと まさし)
神山高校3年E組の男子生徒。壁新聞部部長(のちに引退)。
実家は市内の中等教育に影響力のある家系。遠垣内家は千反田家とも縁があり、えるとは学外でも面識がある。

◆入須 冬実(いりす ふゆみ)
神山高校2年F組の女子生徒。実家は市内で総合病院「恋合病院」を経営する地元の名士。千反田家とは家ぐるみの付き合いがある。
冷厳な雰囲気と威厳を持つ美人で、頭の回転が早く、高い人心掌握能力とリーダーシップを持つことから、生徒間では「女帝」と渾名される。

◆沢木口 美崎(さわきぐち みさき)
神山高校2年F組の女子生徒。天文部所属。名前のみの初出は『氷菓』でシリーズには毎回何らかの形でカメオ出演的に登場している。
天文部所属。明朗快活でエキセントリックな変わり者。シニヨンが特徴的で頭陀袋を愛用している。

◆十文字 かほ(じゅうもんじ かほ)
神山高校1年D組の女子生徒。占い研究会のたった一人の部員にして部長。実家は神山市内にある「荒楠(あれくす)神社」の名門宮司。
碩学で「図書館の新しいヌシ」と里志が評すほど図書館が大好き。さらさらとした髪とフレームの小さいメガネが特徴の大人びた少女。縁あって千反田家とは付き合いがあり、千反田えるとは互いに「える」「かほさん」と呼び合う親しい間柄。里志との仲は普通で、里志には苦手意識を持たれている。

★ 【 設定☆用語 】 ★

◆古典部(こてんぶ)
奉太郎たちの所属する、神山高校にある文化系の部活。部室は特別棟4階の地学講義室(アニメ版では地学準備室)で、同校の最辺境と言われる場所。奉太郎たちの入部以前は、地学講義室の真下にある3階の生物講義室が部室だった(現在は壁新聞部の部室)。
同校では伝統ある部らしいが、奉太郎たちが入部するまでは3年連続で入部者ゼロの状態であり、廃部寸前となっていた。奉太郎曰く、一体何のためにあるのかよくわからない部活。今のところ、伝統ある文集「氷菓」を文化祭に出すこと以外には、特に決まった活動目的はない。大出(おおいで)という教師が顧問を務めるが、現在のところ名前しか登場していない。

◆神山高校(かみやまこうこう)
神山市内にある、奉太郎たちが通う高校。通称「神高」。生徒数は約1000人程度で、地域では進学校で通っているが、特別力を入れている様子はない。文化系の部活が多く活発であり、毎年秋に開催される文化祭が他校と比較して盛況なのが特色。

◆カンヤ祭(さい)
神山高校で毎年秋に開催される文化祭の俗称。現在は3日間にわたって行われる。古典部の部員や神山高校の一部の教師は、ある事情からこの「カンヤ祭」という名を伝統的に禁句としている。

◆新勧祭(しんかんさい)
神山高校四月中頃の、新入生部活勧誘週間の最後の日の2時間程の狂騒のこと。新勧祭とは「新入生歓迎祭」ではなく「新入生勧誘祭」の略。神山高校は文化系部活が盛んなためにほとんどの部活が部員不足にあえいでおり、勧誘週間の勧誘は壮絶なものとなる。無理強いされて部活に入れられる者も存在するため、「仮入部」と「本入部」の制度が存在し、5月末頃に本入部を提出するか否かで入部が決定される。

◆星ヶ谷杯(ほしがやはい)
神山高校で毎年5月末に行われるマラソン大会。20km程の距離を、学校中の生徒が走る。名前は、長距離トラック種目で日本記録を打ち立てた卒業生にちなんでいるとのこと。公道使用許可の関係により雨天時は中止となるが、記録に残っている限りは中止になったことはない。

◆桁上がりの四名家(けたあがりのよんめいか)
神山市内の旧名家の中でも特に有名な名家。荒楠神社の十文字家、書肆・百日紅家、豪農・千反田家、山持ちの万人橋家がこれにあたる。市内でこれに対抗できるのは病院長・入須家と教育界の重鎮・遠垣内家ぐらいとされる。
なお、この名称は里志が提唱したものである(家名の最初の文字が、順番に十・百・千・万と桁が上がっていくことから)。

★ 《 楽曲 》 ★

【 劇伴 】

本編中にはフォーレ「シシリエンヌ」、バッハ「G線上のアリア」「無伴奏チェロ組曲」、ベートーヴェン「月光」のクラシック曲が使われている。これらは原作者の米澤が作品のイメージの参考曲として挙げたものであり、それを音楽担当の田中公平が編曲して使用された。また、この劇版には伴奏を付け、テンポをはっきりさせてクラシック奏者ではない演奏家に演奏させている。

《 主題歌 》

◆オープニングテーマ

「 優しさの理由 」(第1話 - 第11.5話) ★作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 宮崎誠 / 歌 - ChouCho

「 未完成ストライド 」(第13話 - 第22話 ★作詞・歌 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 中山真斗
映像では部室でまどろむ奉太郎が幻想の中のガラス越しに自分のいない青春を見つめ、心の波紋を広げる中で、古典部のメンバーに迎えられるシーンが描かれる

第3話、第5話、第9話、第12話、第17話、第21話はオープニングテーマ無し。

◆エンディングテーマ

「 まどろみの約束 」(第2話 - 第11.5話)★作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 岡本健介 / 歌 - 千反田える(佐藤聡美)、伊原摩耶花(茅野愛衣)
ED映像のテーマは「 星の王女様 」

「 君にまつわるミステリー 」(第12話 - 第22話)
作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 高田暁 / 歌 - 千反田える(佐藤聡美)、伊原摩耶花(茅野愛衣)
ED映像ではえるはホームズ、摩耶花はポアロに扮し、彼女に追われる奉太郎はルパン、里志はモリアーティに扮している。

第1話、第5話、第15話、第17話、第19話はエンディングテーマ無し。
《 挿入歌 》
「 ひとり 」(第12話) ★作詞・作曲 - 村上てつや

「 上を向いて歩こう 」(第12話) ★作詞 - 永六輔 / 作曲 - 中村八大

【 氷菓★各話リスト 】

アイキャッチには二十四節気と暦便覧における文章が挿入されている。

                          ★  原作  ★
〔第1話〕伝統ある古典部の再生  ★ “ Aパート『氷菓』 Bパート「やるべきことなら手短に」(『遠まわりする雛』収録) ”

〔第2話〕名誉ある古典部の活動     ★ “ 『氷菓』 ” ★
〔第3話〕事情ある古典部の末裔
〔第4話〕栄光ある古典部の昔日
〔第5話〕歴史ある古典部の真実

〔第6話〕大罪を犯す            ★ “ 『遠まわりする雛』 ” ★
〔第7話〕正体見たり

〔第8話〕試写会に行こう!         ★ “ 『愚者のエンドロール』 ” ★
〔第9話〕古丘廃村殺人事件
〔第10話〕万人の死角
〔第11話〕愚者のエンドロール

〔第11.5話〕持つべきものは 【OVA】  ★ “ アニメオリジナル(プロット:米澤穂信) ” ★

〔第12話〕限りなく積まれた例のあれ  ★ “ 『クドリャフカの順番』 ” ★
〔第13話〕夕べには骸に
〔第14話〕ワイルド・ファイア
〔第15話〕十文字事件
〔第16話〕最後の標的
〔第17話〕クドリャフカの順番


〔第18話〕連峰は晴れているか                ★ “ 同名短編(単行本未収録) ” ★



〔第19話〕心あたりのある者は           ★ “ 『遠まわりする雛』 ” ★

〔第20話〕あきましておめでとう

〔第21話〕手作りチョコレート事件

〔第22話〕遠まわりする雛



〔第11.5話〕 持つべきものは 【OVA】 TV未放送

姉・供恵に薦められ、バイトで市民プールの監視員を勤める奉太郎。省エネ主義の奉太郎が働くところを見てみようと、里志・える・摩耶花もプールに遊びにやってくるが、直前の自主制作映画の一件もあってか奉太郎はいつも以上に浮かない様子を浮かべていた。そんな中、えるは子連れの女性の耳についていた白いものが無くなっていることに気付き、奉太郎に相談する。それがピアスやイヤリングの類であれば、子供などが踏めば怪我に繋がりかねないものの、女性のことで客に恫喝する夫が傍にいるため、直に訪ねるのは憚れるものがあった。古典部は、自分達でその白いものを見つけようと捜索を開始、その過程の中で奉太郎は事の真相に気付くと同時に本調子を取り戻していく。


★【 Web ラジオ 】★

『古典部の屈託』のタイトルで2012年4月20日(毎週金曜22時更新)から2012年12月21日まで、ランティスネットラジオにて配信された。【全36回】

◆パーソナリティ

●佐藤聡美(千反田える 役)
●阪口大助(福部里志 役)

◆ゲスト

●中村悠一(折木奉太郎 役) - 第19回、第20回
●茅野愛衣(伊原摩耶花 役) - 第19回、第20回
●ゆかな(入須冬実 役) - 第29回、第30回
●米澤穂信(原作者) - 第36回

◆番組の流れ

●オープニング:配信日の45年前に何があったのか?を紹介する形で番組は始まる。紹介されるのは、国内外問わず、歴史的な事件や快挙、事実など幅広い。
●前半:アニメ最新話を振り返ったり、番組に届いたメールを紹介したりする、フリートークタイム。
●楽曲紹介:テレビアニメ『氷菓』や『古典部の屈託』の主題歌を1曲1コーラス流される。
●後半:「コーナー」のいずれかが展開される。
●エンディング:エンディングテーマとともにお知らせが読み上げられる。

★コーナー

「 わたし、気になります! 」
えるが興味を持ちそうな情報をリスナーの皆さんから広く募集。彼女に「わたし、気になります!」と言わせてみよう、というコーナー。
える役を演じる佐藤が興味を持つことが多いが、情報によっては阪口が解決することがある。

「 視聴者の屈託 」
古典部部員のように、人間生きていればいろんな「屈託」があるはず。リスナーの皆さんがどんなことに「屈託」を感じているか報告してもらうコーナー。

「 福部里志のデータベース 」
どうでも良いような雑学に詳しい里志を唸らせるような、「なるほど!」という知識をリスナーの皆さんから教えてもらうコーナー。
番組内で終始博識を発揮する阪口が知っていると、データベースに入らないことが多い(第10回では台本に「そう簡単にデータベースには入れないよ」と書かれていた)。

「 わたし、気に入ります! 」
リスナーのお気に入りのことを紹介してもらい、「気に入ること」「好きになること」で趣味や趣向の幅を広げようというコーナー。
元々はアニメの収録現場の雑談で、監督やスタッフから「そういうコーナーやったら?」と薦められ持ち込んだところ、第8回で正式にコーナー化された(阪口曰く、「あっさり採用された」)。


★テーマソング
第1回から第6回までは、テーマソングの代わりに、テレビアニメに挿入されているクラシックな音楽(BGM)が流れた。その後、第7回でオープニングテーマ「アップデイトご一緒に」、第8回でエンディングテーマ「いつか僕らのエピローグ」がそれぞれ追加され、パーソナリティ曰く、「いよいよラジオが完成しました」「完成形です」(第8回-2012年6月8日更新分-より)。

◆オープニングテーマ「 アップデイトご一緒に 」(第7回 - )
作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 山田高弘 / 歌 - 千反田える(佐藤聡美)、福部里志(阪口大助)

◆エンディングテーマ「 いつか僕らのエピローグ 」(第8回 - )
作詞 - こだまさおり / 作曲 - 江並哲志 / 編曲 - 佐々木裕 / 歌 - 千反田える(佐藤聡美)、福部里志(阪口大助){/netabare}

投稿 : 2013/10/16
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58

ネタバレ

‡紅葉‡ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おもしろい!!

氷菓楽しかったです^^
絵も綺麗だしキャラも個性的でいいです。
「氷菓」の由来のエピソードでは、真相をしって少しほうけました・・・でもその意味はその名を付けた人の真実の心の言葉であったであろうと感じました。
内容としては4人の高校生が古典部という伝統的なクラブにはいって、特に目標もなく活動している部活なのですが・・・
4人の内一人のエルという女の子の「気になります!」という一言をきっかけに、様々な出来事を謎解きしていく学園ものの話です。
面白く、楽しく見れるので、見て損はないと私は思います!

投稿 : 2013/10/16
閲覧 : 171
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4

ネタバレ

徳山 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

えるたそ最高

投稿 : 2013/10/13
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0

ネタバレ

慶太 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

nosub 有り

nosub

投稿 : 2013/10/09
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ネタバレ

あしゅあしゅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

京アニさいこー

えるちゃんかわゆすです

投稿 : 2013/10/05
閲覧 : 169
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ネタバレ

りんのす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

京アニで1番

この作品で京アニ作品をチェックし始めました。

京アニといえばけいおん、ハルヒ、クラナドを思い浮かべる人が多いかもしれないが私が見た中ではダントツで「氷菓」

絵が綺麗で、声優さんの演技も普通に上手い。
物語りは悪く言えば「ただのやる気のない男子高校生の話」のはずがなぜか引き込まれる。
氷菓=i scream というのはベタながら良い言葉遊び、メッセージ性を感じた。

オチのつけ方が難しいので最終回はありが無難ではあると思うが、感動は出来ず、なんか釈然としない終わり方でしたが、田舎の風景や学校の雰囲気(絵)、それぞれのキャラは好きな作品です。

ラジオ古典部の屈託も拝聴していましたが、そこでの里志役の阪口さん、える役の佐藤さんの歌のはっちゃけ具合が必聴です。

投稿 : 2013/09/30
閲覧 : 177
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2

ネタバレ

スマビッキ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

没頭

久々に「もう一話だけ、もう一話だけ」と観続けたアニメだった。自分も考えながら観てみて、折木と同じような気持ちになって観てみたり…
中でも映画製作の話は自分も騙されて痛快としか言いようがありませんでした。そこから更にはまった印象があります。

投稿 : 2013/09/27
閲覧 : 146
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3

ネタバレ

怠ける石 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

引き込まれました。

省エネを志し、多くには関わろうとしない折木と、データベースかつ、親友でありながら、折木に嫉妬してしまう福部に好奇心旺盛な千反田や伊原等々、キャラは大好きですね。 推理から解決まで3話に渡るものもあれば、1話で完結するものもあるなどバリエーション様々で見やすかったです。 面白くて、「私、(続きが)気になります。」って状態でした。

投稿 : 2013/09/23
閲覧 : 203
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8

ネタバレ

フェーリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

90点

【総評】
・えるたそ~
・ドラマCDノリのキャラの表情も映像で見たかった
・次作が製作されれば爆発的に世間の認知度が高まるポテンシャルがありそう
・実写化も面白そうだがそれは無しで
・古典部シリーズ5弾『ふたりの距離の概算』もはよ

【良い点】
・若干遠回り的だが奥行きが感じられる話
・謎解きストーリーの見返し要因を省いても複数回の視聴に耐える作品
・OP曲(優しさの理由、未完成ストライド)

【悪い点】
・瞳孔全開でゴルゴンの瞳を持ったヒロイン
・『めんどくさい奴ら』と思わせるクセのある思考や言動

【好きなキャラ】
・該当なし

【関連】
・http://www.kotenbu.com/
・http://www.kyotoanimation.co.jp/kotenbu/


記入:2013.09.23
変更:

投稿 : 2013/09/23
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1

ネタバレ

ふるあいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全体のバランスが◎

古典部4人のキャラがバランス取れてて面白いです

1話ごとに謎解き要素(何話か続くこともありますが)のも見ごたえがあります

投稿 : 2013/09/22
閲覧 : 189
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4

ネタバレ

ヒョ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白い

アニメも原作も面白い

投稿 : 2013/09/16
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1

ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見た感じ

■概要

 TV放送を視聴。原作は未読。

 姉に逆らうことを諦めている主人公は、その姉と同じ高校へと進学する。生き方の信条を省エネとしている主人公は部活を考えていなかったのに、OGとして姉から入部を強要されてしまう。部室に赴いた主人公を待っていたのは・・・

 本作品は2クール26話で構成されている。1話完結の短編から複数話かけて挑む中編が織り交ぜられている。


■主な登場人物

 主人公
  省エネ主義で面倒くさがりだが、必要なことは手短にと諦めの良い部分も持っている。

 豪農息女
  好奇心旺盛で犬並みの嗅覚を持っているが旧家の育ち故の家庭的な一面を持つ。

 データベース
  「データベースは答えを出せない」が口癖の少し軽い博識の同級生。主人公とは旧知の仲。

 図書委員
  本好き?の普通の同級生。主人公のことを嫌っているが、DBに淡い思いを寄せている。


■感想

 視聴前の期待度は3段階で★★★と若干高め。京都アニメーション制作で何かと話題に挙がっていたので気になっていた作品だった。

 基本的に、豪農息女が事件を持ち込み、データベースと図書委員が加わり調査を行い、全員で考察しながら主人公がまとめる、といった展開となる。

 序盤は豪農息女がある悩みを抱えており、主人公が解決に見合う人物かどうか見定めている節を感じる。それが満たされたとき豪農息女は秘密を打ち明け主人公が考察を始めることになるが、私にとってこのエピソードはこの作品を好きになる上での重要な意味があった。

 視聴前から「本当に面白いのか」と疑っていて、それまでのエピソードが面白くないわけでもなかったが、校内での出来事であって取り立てるほどの事件ですらなかったことや自作自演、所謂マッチポンプで事件を解決した振りをするなど肩透かしなところがあったからだ。

 結果、45年前に起こった事件の真相に関して出した答えは「まるで見てきたよう」と評されるほど正確なものとなり若干の爽快感が得られたが、浸る間もない直後に本作品のタイトルにもなっている「氷菓」に関わる事実への繋がりを知ったときはそれを打ち消すほどの衝撃を受けた。

 実際真相追求までの主人公の考察には最初の大きなヤマということもあって手に汗握るほど力の入る部分もあったが、内容的には当然だが全体的に文学的な言い回しの台詞が多く若干退屈な部分が無いわけではなかった。しかし解決編での豪農息女の一言で積み上げてきたピラミッドが完成したときのように安堵できるものがあった。

 私はOPEDをスキップする傾向にあり制作スタッフの名前を殆どチェックしないのだが、この作品に関してはそれが仇になってしまった。「らき☆すた」や「フルメタルパニック?ふもっふ」を担当した武本康弘監督の作品と気付いていれば疑うことは無かっただろうし、それ以降は少なくとも監督だけはチェックするよう心がけている。

 各エピソードは、すっきり晴れやかな結末となるもの、解明しなければ良かったと思えるパンドラの箱のようなもの、依頼者の曖昧な態度にミスリードされてしまうものと多彩な結末が用意されており、推理ものなどではなく、事象と考察を通して人間ドラマが描かれる作品なのだと思う。


■作品の傾向

 妙にリアルな考察と超常現象を利用しない、こういった雰囲気の作品は比較的珍しいと思うので、傾向や類似作品を探すのは難しい。噴出しの多い漫画、行間を読む漫画が苦手な方は避けるべきだろう。

 本作品は推理でもサスペンスでもないが「DEATH NOTE」辺りが類似作品に該当する。

 人間ドラマならそういうイメージは少ないが「あしたのジョー」辺りも類似作品に挙げておきたい。

 推理だけなら類似作品は数多く存在するが、トリックが神がかっており本作品に類似しているは言い難い。


■蛇足:{netabare}

 以前「ライトノベル」と発言したらビブリオマニアに「ハードカバーです」と怒られた。

 詳しいことは知らないのだが、ラノベ以外でも文庫化はするだろう?例えばエッセイを文庫化したらエッセイではなくなるのか?違うというならラノベがハードカバーでは駄目という定義も無いはずだ。

 実際のところ、本は読まないのでラノベでも純文学でもどっちでも構わないのだが。
{/netabare}

投稿 : 2013/09/14
閲覧 : 385
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59

ネタバレ

$1 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

沢木口先輩ー

てか最後らへんの恋愛展開びっくりした

投稿 : 2013/09/08
閲覧 : 159
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ネタバレ

keidesu さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

謎解き

ヒロインの探究心によって振り回される省エネ主人公はとても面白かった。

投稿 : 2013/09/08
閲覧 : 159
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ネタバレ

アニメの魔王様 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

私気になります!

物語、音楽、作画がってもすばらしいww
↑京アニだしねw
chouchoのOPもよかったなあ(*^_^*)
全体の雰囲気にあってたw
↑結果CDをかったw
でも恋愛の落ちがいまいちだぜ・・・
まあ全体的にはよかったので高氷菓
               ↑アニメが氷菓だけにw

投稿 : 2013/08/31
閲覧 : 184
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15

ネタバレ

カケル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

よかった

少し現実味がある高校生活だったところが青春だなーと思った。奉太郎さんの信条には正直とても共感できるところがあった。てかむしろ同じ。省エネ生活バンザーイ。

投稿 : 2013/08/27
閲覧 : 192
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4

ネタバレ

morizo-- さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろい

ワクワクドキドキ感はあまり無いが、面白い。
ところどころ強引な導き方も、それはそれでこの作品の味だ。

戦闘やアクション、妖怪、超能力といったものは、全てないのに入り込みやすいのは、ストーリと絵で全て補っているからだろう。

そこらへんの殺人もののミステリーとは一味も二味も違うので見てほしい。

投稿 : 2013/08/24
閲覧 : 236
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2

ネタバレ

キルシュタイン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

絵がきれいで親しみやすかったです

さすが京アニ!! 
と、言うぐらい見事な映像でした。
ストーリーは明かしませんが、
見て損はないと思います。
私もハマってしまいました。

投稿 : 2013/08/22
閲覧 : 185
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3

ネタバレ

latte さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろかったです

古典部の4人が周りで起こる謎を解決していくお話。


様々な謎を解いていくが、真実を突き詰めるのではなくあくまで推測としているため「ただの高校生」であることを崩すことがなくて良かったです。
解決している謎も第三者からしたらどうでもいいことなんだろうと思います。でも、気になるから謎になっちゃうんですよね(笑)

{netabare} 気になることといえば、
古典部の4人は部室に集まってしゃべったりしてましたが
古典部とは本来どういう活動を目的としてつくられたのでしょう?気になりました!(笑)文集作ってましたが、文学部だって作りますよね?{/netabare}

見やすく、見応えのあるお話だったと思います!

投稿 : 2013/08/20
閲覧 : 232
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11

ネタバレ

リアっぴ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

あれ?終わり?

このアニメは何度か違うアニメに寄り道しながら見ました。
つまらない、というわけじゃなくて
少しずつ時間を置いてみないと耐えられなかったので。。。

まず、「千反田える」
入須先輩の名字もだけど外国人っぽい名前(笑)

千反田の口癖「私、気になります!」
だけど、こう何回も繰り返されるとイラッと来てしまうのは私だけでしょうか・・・。
最初は別にイラッとも来なかったんですが、事あるごとに同じことを言われ続けると耐えられなくなって^^;

えるちゃん自体は嫌いではない(と思う)んですが
もうちょっと、言い回しを変えるとかなかったんですかね?

まあ、私もどちらかと言えば
折木みたいに省エネ派(めんどくさがり)だったので
「もー、またかよΣ(ノ∀`;)!」という感じだったのかもしれないです(笑)

一番好きなキャラ、というか
声優さんが銀魂で聞いてたので福部が何気に好きですね~。
阪口さんが声優してるアニメって、銀魂以外(気付いてないだけかもしれませんが)あまり見てないので新鮮でしたね。

途中、怖いような話が多かったんですが
終わりに向けて明るいような、日常的な話になっていったので怖いもの苦手なんですが、結果的には怖くないので大丈夫でした!


最後は、千反田と折木、福部とまやかの関係は…!?!?
っていう感じで終わっちゃったけど
うん、まあ それなりにスッキリ終わったと思います(上から目線w)。


あ、余談なんですが
京都アニメーションって
京都を舞台にしたアニメなんだとすっかり勘違いしてたんですが、どうやら違うようですね(笑)

投稿 : 2013/08/20
閲覧 : 292
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9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

タイトルなし

<評価>
C⁺

<初見の方へのオススメ度>7
✪✪✪✪✪✪✪

<ストーリー>5
✪✪✪✪✪

<脚本>5
✪✪✪✪✪

<構成>4
✪✪✪✪

<設定>4
✪✪✪✪

<キャラクター作画>9
✪✪✪✪✪✪✪✪✪

<キャラクターデザイン>7
✪✪✪✪✪✪✪

<物体作画>9
✪✪✪✪✪✪✪✪✪

<メカ作画>
(ロボ&ミリタリー系アニメにのみ適用される項目)

<動画>8
✪✪✪✪✪✪✪✪

<背景>9
✪✪✪✪✪✪✪✪✪

<色彩>10
✪✪✪✪✪✪✪✪✪✪

<音楽>7
✪✪✪✪✪✪✪

<演出>9
✪✪✪✪✪✪✪✪✪

<効果>8
✪✪✪✪✪✪✪✪

<構図>8
✪✪✪✪✪✪✪✪

<声優>7
✪✪✪✪✪✪✪

<OP>9
✪✪✪✪✪✪✪✪✪

<ED>7
✪✪✪✪✪✪✪


原作未読。

{netabare}
雰囲気アニメとしてはかなりの良作。
背景は非常に美麗であり、一見の価値がある。
恐らく、昨今の京都アニメーション作品の中でも最高峰の作画であったと感じる。

また、OPアニメーションは曲としっかりマッチしている。
疾走感もあり、見ていて心地良い。



しかしながら、ストーリーが物足りない。
「青春のほろ苦さ(?)」だかを表現しているだろうが、私としては結局ピンと来なかった印象がある。


何より私は「千反田える」というキャラクターがどうも好きになれなかった。
それがこの作品の微妙な評価に繋がっている。
些細な事にまで関心を示す、えるの強い好奇心をあらわす為に「私、気になります!」という台詞をやたら使っていたのだろう。
だが、どうも気色悪さばかりが先行しているように感じられ、個人的にはかなりのマイナス。
鬱陶しさばかりが増幅していった。



いかに青春ミステリーとはいえ、やっている事が些か幼稚に感じられてしまった。
特に氷菓編は微妙だった。
思わせぶりな事をしておいて、結果がかなりの拍子抜けであった。
文化祭もまた同様。
犯人が分かってもどうにもスッキリしない。
これを青春のほろ苦さだからスッキリしないのだ、などと言われてもどうも…。


何だかんだ言って、映像美などを含め総合的に判断すれば十分良作と言えるので見て損はなかっただろう(一応)。

ただ、二回も見たいとは思わない作品だったと個人的には言いたい。
{/netabare}

投稿 : 2013/08/20
閲覧 : 302
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ソルバルー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

絵が綺麗で観易い!

省エネを第一の心情とし、何となくヤル気なしの高校一年生『折木奉太郎』が主人公。海外で放浪生活をしている姉から「神山高校古典部を救え」という指令が下されます。
一方ヒロインの『千反田える』も神山高校を退学してしまった元古典部の叔父についての謎を抱えており、『奉太郎』の悪友2人を交えて謎を紐解いていきます。
主人公が最初からほぼ特殊能力を持った状態で、類稀なる推理能力を発揮し、事件を解決まで導いて行きます。

人が死ぬ様な事件ではなく、学校生活内で起きる様な問題ばかりを取り上げているので、個人的には安心して観ていられましたが、人によっては「マジでどうでも良い」と感じてしまうかもしれません。しかし、この作品はストーリー云々よりも、推理自体を楽しむ事を優先しているので、事件の規模や問題の大小はこの際無視しましょう。
そう考えると独特な推理アニメという見方も出来、作者側が意図する楽しみ方で視聴するのがベストなのだろうと感じますねぇ。

絵は凄く綺麗ですね。最近の『京都アニメーション』の作品は絵が観易くてのほほんな感じとか巧いです。
声優陣にも特に不満と感じる点はありませんでした。

{netabare} 『奉太朗』の中学時代の英語教師にまつわる単発のエピソードで、「物事にはなんでも理由があるものなのだなぁ」と感じました。過去を思い返しての事だし、ストーリー的には本当にどうでも良い事件なのでしょうが。先生が山岳会に入っていた事実や別にヘリが好きって訳ではなかった事なんかが自分にはリアルっぽく感じて楽しかったです {/netabare}

キャラというか『千反田』さんの「私、気になります!」ってのはイイ!あの眼力にはヤられますね~

再度視聴して観たら結構面白かったです!
まだの人はどうぞ~

投稿 : 2013/08/20
閲覧 : 247
サンキュー:

23

ネタバレ

アンバランス さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これほど原作よみてーと一話目で思った作品はない。

気になります!!

吸い込まれそうな瞳を近づけて言われたら、奉太郎でなくとも……惚れてまうやろーーー

はっ!
今、俺は何を?


原作を即買って読んで思った事は

アニメ「氷菓」の表現力の高さです。

気になります!の各シーン。
原作を読んでから見ると一話目だったか二話目はそーとな気合いだった。

遠回りの雛は映像が綺麗すぎて。
えるに、気にしなくても数字とれたよって教えたかった。

投稿 : 2013/08/19
閲覧 : 190
サンキュー:

3

ネタバレ

ひろゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

おすすめは前半♪

ちょっと高二病の気がある人は見るといいですね、奉太郎がいい見本(?)になって病が悪化すると思います(笑)

謎解きよりもエルの可愛さを目当てにしていた人が多いんじゃないでしょうか?w

物語:後半はちょっとおもしろさダウン
声優:文句なし!
キャラ:濃いキャラというよりいいキャラしてる
作画:さすが京あに!と言えるすばらしさ
音楽:OPが大好きでした♪



最終回の奉太郎・・・へたれめ(笑)

投稿 : 2013/08/18
閲覧 : 177
サンキュー:

9

ネタバレ

ヤシカ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

省エネ主義

ホータローに共感できる(笑)
最初は学園ものでラブコメかと思ったのですが、多少の推理もはいっていて面白かったです(^ー^)ノ
ただ、一つ物足りないかんじがしたのはもう少し恋愛要素を含んでいてもいいんじゃないのかな?と思いました(笑)
でもアニメとしては面白いです!

投稿 : 2013/08/14
閲覧 : 191
サンキュー:

10

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

美しいアニメ

面白い。ストーリーもしっかりしているし、何より絵が美しい。おすすめ。

投稿 : 2013/08/11
閲覧 : 183
サンキュー:

0

ネタバレ

ルリー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すごく好き

雰囲気が落ち着いてる感じで好きです
個人的に推理ものが好きなのでそこも気に入っているところ
また薔薇色と灰色の人生のどちらで生きるかという主人公の考え方の迷いが面白いと思いました

投稿 : 2013/08/08
閲覧 : 164
サンキュー:

3

ネタバレ

とすかねり さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全部過去になる前に見つけに行こう!

原作先行読了

*ストーリー
所謂ライトミステリーである原作小説のアニメ化ということで、基本的には原作準拠です。
原作を読んだことのある方なら分かると思いますが、作品の随所に、推理に必要な情報は正確に織り込まれていて、見る人もフェアに推理できるという点は、ミステリーアニメ作品としては優秀だったと思います。
また、キャッチコピーの「青春は、やさしいだけじゃない。痛い、だけじゃない。ほろ苦い青春群劇」とあるとおり、ノスタルジックな青春を感じられる良作です。
{netabare}
原作からの改変点も若干あり、その良し悪しは好みが分かれるラインかなと思います。
個人的には、最終話の恋愛要素はどちらかといえば良かったと思うのですが、一方で原作の通りに展開して欲しかったという意見もあると思います。
逆に、現在の時代に応じた改変もあります。(元々、原作1巻の初版刊行が2001年なので)例えば、「クドリャフカの順番」の最後、古典部の校了原稿を失わせる際を典型に、里志がスマフォを使用するシーンがありますが、もちろん原作の時期から考えればあり得ません。個人的には、少し昔の時代感というのが好きだったので、少々スマフォの登場は残念な感じもしました。まぁこれも好みの問題ですね(笑)
{/netabare}
山場は3回です。ただ、基本的に原作時系列に応じているため、最後の方が短編集「遠まわりする雛」になってしまい、山場が中盤までに集中してしまっています。
時系列も変える訳にはいかず、痛し痒しですが、ネタバレ内の点も含めて、辛めの☆4.5で。

*作画
作画は、放送当時から非常に高評価でした。
原作の米澤穂信先生の出身地、岐阜県高山市が聖地ということで、地方の美しい風景も背景もしっかり書き込みつつ、ミステリー的な表現、心情描写のメタファーなどが綺麗に描かれていて、高評価の理由は推して知るべしです。
文句なしの☆5

*声優
この作品、京アニの本気が見てとれます。
ホントになんてことないような端役に、超一流でトップクラスの声優をキャスティングしている点は、驚愕します。
京アニという、日本屈指のアニメ制作会社だからこそできる暴れっぷりです。
声優絶対音感が無い方は、視聴後、一度ウィキで確認することをお勧めします!
言うまでもなく☆5

*音楽
OPとEDは全て頭に残る良いメロディです。
個人的には、作中BGMにも注目(?)してほしいです。主人公の精神的な動きが大きいこの作品は、BGMがそれを良く表象しています。
☆5

*キャラ
原作には挿絵が無いため、キャラはアニメ用に書き下ろされたものです。如何にも京アニというキャラデザですが、非常に原作を読んだイメージとマッチするものだったとおもいます。
個々人のキャラ属性やメンタルの動き・成長も素晴らしく、青春作品の正しいキャラクターというイメージです。
これから見る方は、えるたそ病の感染にだけはお気を付け下さい。
ちなみに僕は末期患者です(笑)
☆5

*総括
正直、満点付けるのがアレだったんで、ホントに難癖レベルで☆4.5をストーリーに付けましたが、言うまでもなくほぼ満点といえる作品です。
合わないと感じる方の方が少ないのではないかと思います。
もし見て、合わないと言う人がいるのなら、それがなぜなのか、私、気になります!(笑)
一気に見れる作品だと思います。是非お試しあれ

投稿 : 2013/08/07
閲覧 : 243
サンキュー:

19

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氷菓のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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氷菓のストーリー・あらすじ

何事にも積極的に関わらない奉太郎が、姉の命令で入部させられた古典部で、部員の少女の叔父が関わった三十三年前に起きた事件の真相に迫る。省エネ少年と好奇心少女が繰り広げる青春ミステリー。(TVアニメ動画『氷菓』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2012年春アニメ
制作会社
京都アニメーション
主題歌
≪OP≫ChouCho『優しさの理由』、こだまさおり『未完成ストライド』≪ED≫千反田える(佐藤聡美)・伊原摩耶花(茅野愛衣)『まどろみの約束』、千反田える(佐藤聡美)・伊原摩耶花(茅野愛衣)『『君にまつわるミステリー』

声優・キャラクター

中村悠一、佐藤聡美、阪口大助、茅野愛衣、ゆきのさつき、置鮎龍太郎、ゆかな、小山茉美、早見沙織、悠木碧、川原慶久、浅野真澄、豊崎愛生、小倉唯、阿部敦、伊瀬茉莉也、入野自由、小清水亜美、広橋涼、秦勇気、山崎たくみ、小西克幸、こぶしのぶゆき、日笠陽子、伊藤かな恵、升望、近藤孝行、森川智之、進藤尚美、茅原実里、寺島拓篤、竹達彩奈、寿美菜子、福山潤、杉田智和、谷山紀章、杉山紀彰、平川大輔、吉野裕行、石塚運昇、永井一郎、西村知道、二又一成、田中正彦、千葉繁、諏訪部順一

スタッフ

原作・構成協力:米澤穂信(角川文庫刊『古典部シリーズから』・少年エース連載)、 監督:武本康弘、シリーズ構成:賀東招二、キャラクターデザイン:西屋太志、色彩設計:石田奈央美、美術監督:奥出修平、撮影監督:中上竜太、設定:唐田洋、編集:重村建吾、音響監督:鶴岡陽太、音楽:田中公平

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