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「藤子・F・不二雄のSF(すこしふしぎ)短編シアター おれ、夕子(OVA)」

総合得点
計測不能
感想・評価
8
棚に入れた
33
ランキング
7907
★★★★☆ 3.6 (8)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.5

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藤子・F・不二雄のSF(すこしふしぎ)短編シアター おれ、夕子の感想・評価はどうでしたか?

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

遺伝子を科学と家族・男女という両面から見たSF作品。

 原作は1975年です。日本でDNAの2重らせんという概念がSF界に広まった時期がちょうど1970年代なんでしょうか。その概念を紹介・説明しようという意図を強く感じる作品でした。

 ただ、残念ながら原作においては黎明期だったせいもあって、DNAと言う概念あるいは記憶というものを完全に間違っています。ただ、この間違った概念のSFを1990年代に入ってチョイスしたのは、アニメ制作者ですからちょっとその意図は測りかねます。もう少し工夫は出来なかったんでしょうか。

 テーマとしては、マッドサイエンティストの人間としての家族の情の話でした。この家族の情というストーリーが話の骨格になっています。科学は万能ではないというテーマも入っていると思います。
 つまり鉄腕アトムにおける天馬博士のようなイメージです。手塚治虫氏をフォロワーである藤子F不二雄氏が意図的に鉄腕アトムのテーマをくみ取りつつ、DNAに置き換えたととるのが素直な解釈の気がします。
 
 出来としてはサイエンス設定に瑕疵はあるものの、家族というウエットな情とDNAというドライな科学の対比や、オカルトと科学を組み合わせたところは、さすがと思わせる短編でした。
 また、代謝によって細胞が入れ替わっても本人であるという視点は面白かったと思います。

 原作の少女はちょっとエスパー魔美っぽく、かつ藤子F不二雄の性癖がでる妙にエロいヌードシーンもあるんですけど、キャラデザが子供っぽくヌードシーンも直接は見せなかったですね。DNAを扱ってるのになあという感じですが、その代わりのゴーギャンなんでしょう。ヌードではなく「男女」という概念のテーマ性は、ゴーギャンを入れることで強調したんでしょう。

 ということで、科学設定は90年代の作品としてはどうよ?と思わなくはないですが、テーマは普遍的なものだし「遺伝子を運ぶ船」としての人間と家族、男女の面から描けているなかなかの話でした。

 秀作とはいいませんが、出来がいい作品だと思います。

投稿 : 2023/08/11
閲覧 : 96
サンキュー:

3

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:----

悲しい怪奇物

タイトルで、男と女の入れ替わり的な作品かなあというのは想像がつきましたが、それゆえに主人公である弘和からしたら良い迷惑だったでしょうね。

夕子の父親のマッドサイエンティスト特有の怪しげな雰囲気も印象的でしたが、後半の種明かしの際には自分勝手とはいえ、少し可哀想で同情してしまう部分もありましたね。

そして、その後半はガリ勉が大活躍でしたけれども、夕子の屋敷に忍び込むというリスクある行動をしつつ、怪奇現象の顛末を聞いて涙したりと結構良い奴だったといいますか、影の主人公といっていい活躍ぶりでした。

藤子Fの少しふしぎなシリーズの中では良作の部類だったと思います。

投稿 : 2023/02/20
閲覧 : 128
サンキュー:

2

ネタバレ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

藤子・F・不二雄の漫画を原作としたOVAその3

このアニメは、藤子・F・不二雄氏の
SF(すこし・ふしぎ)シリーズの一つ
「おれ、夕子」をベースに制作された作品である。
藤子・F・不二雄ファンならば、既にご存知であろう。

あらすじとしてはこんな感じ。
主人公、佐藤弘和は幼馴染である夕子を
交通事故で亡くしてしまい、途方に暮れていた。
それから数日後に、彼女の父親から電話が入り、
会うことになる。その際に、夕子が彼のことを好きで
あったという事実を知り、困惑する主人公。
その直後、急に眠りが彼を襲う。
それから、しばらくした後、変な事件が立て続け
に起こるようになった。
いつの間にか夕子のネックレスを
首にかけていたり、夜中に夕子の幽霊が目撃されたり、
女物の服を着ていたまま眠っていたりと
なんとも奇妙な展開である。
真相を究明しようと試みるのだが…。

内容を要約すると、おっさんの私利私欲によって
少しばかし人生を狂わされた一人の少年の物語である。
気持ちはよくわかるのだが、だからといって人様の体を
弄ぶのはやめていただきたい。結局のところ、誰も得しないし。
彼女が、最後にあのような行動を取っていなければ
彼は疲労困憊で倒れていたに違いない。
あんな使い方をしていては、疎まれても仕方なかろうに。
おっさんの自業自得だと思う。
科学の危険性を垣間見たような気がする。

タイトルそのものが、ネタバレのようなものなので
勘のいい人は、数分ですぐに気づくだろう。
ラストシーンもとても印象的だった。

個人的には、良作だと思う。

投稿 : 2017/12/01
閲覧 : 366
サンキュー:

6

kuronotuki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/06/28
閲覧 : 88

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/03/07
閲覧 : 97

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2015/06/25
閲覧 : 151

きききき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2014/01/03
閲覧 : 174

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藤子・F・不二雄のSF(すこしふしぎ)短編シアター おれ、夕子のストーリー・あらすじ

藤子・F・不二雄の真骨頂であるSF(すこし・ふしぎ)な世界観を描いた短編作品のアニメ化第5弾。交通事故で亡くなったガールフレンド・夕子。彼女が亡くなったあと主人公のまわりで不思議な出来事が起こるようになった。朝になると夕子の身の回りのものを身につけていたり……しかも、下着までつけているのだ。そしてついに夕子の幽霊を見たという者までが現れた。数々の事件の後、事件は急展開を見せる。生物学者であった夕子の父が主人公の身体に細工をしたがため、夕子が主人公の身体に変身してしまったのだ。夕子と、主人公の運命は!? 監督は『うる星やつら』などでもおなじみの望月智充。(OVA『藤子・F・不二雄のSF(すこしふしぎ)短編シアター おれ、夕子』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
OVA
放送時期
1990年4月1日

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