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「劇場版ぼのぼの(アニメ映画)」

総合得点
70.8
感想・評価
18
棚に入れた
84
ランキング
1484
★★★★☆ 3.8 (18)
物語
4.0
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.8
キャラ
4.0

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劇場版ぼのぼのの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

もぐもぐ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ぼのぼのといえばこれ

ぼのぼのたちの棲む森に、なにか巨大な生き物がやってきて通り過ぎていくという話。
それが通った後は『何か』が変わってしまうという。
“あえて”何ひとつ変化していないように描かれていますが、ヒグマさんはぼのぼのに対して、変わったのはあなた自身なのかもしれないと言います。
「楽しいことはどうして終わってしまうのか」というのが、今作のぼのぼのが抱く疑問でありメインテーマであることを考えると、あらゆることに対して自問自答を繰り返すことで、自分自身のことが少しずつ分かってくる、という話なのかなと思いました。

あることが起こったときにどうすればいいか、最初は周りの大人が教えてくれて、子供はそれを模倣します。例えば貝の食べ方を、ぼのぼのはお父さんに教えてもらいました。周囲の大人の存在は子供にとって重要な役割を果たします。
以下、今作のぼのぼのの周囲の大人たちに対する自分なりの雑感を書いておきます。まずヒグマの大将。
見るからに堅気ではない彼曰く、誰かのために軽々しく命を賭けることは愚かしいと。
{netabare} なんと、自分の息子が巨大生物に轢かれそうになったとき、一度は立ちはだかったが、すぐに避けた(悪く言えば、見殺しにした)のです。 {/netabare}
自らの信念を行動で示して見せたイナセな漢ではありますが、まるで自らの信念に縛られているようにも見えます。行為だけを見ると、野生動物そのものといえるかもしれません(自分の命を最優先に守る本能的行為)。でも実際は、とても人間的なものの考え方に支配されている人物だと思います。
次にアライグマくんの親父さん。ヒグマの大将の行為に内心怒っていたと思います。アライグマくんは鋭い。(質問攻めがしつこすぎてぶっ飛ばされるの好きw)
でも表情に出さないし言葉にもしないところが大人ですね。これは想像に過ぎませんが、アライグマくんの親父さんは息子の存在に多少なりとも依存しているところがあるのでは。認めたくないから無意識に仕舞い込んでいるのに、それをヒグマの大将に指摘されたような形になったから苛立っていたのではないでしょうか。良くも悪くも普通の親父だと思います。
最後にスナドリネコさん。ヒグマの大将やアライグマくんの親父など色んな立場の人間を理解し、全てを受け入れる懐の広い世界観を象徴する存在。子供に対しても例外ではなく、ぼのぼのの難問に対しても、ちゃんと子供が聞いて分かるように答えをくれる人です。教師のような人物だと思います。(ラストの含蓄ある台詞は必聴)
本当に様々な価値観を持った人間が世の中を動かしていて、出来事ひとつとっても考え方が全然違うし、ちょっとした疑問に対する答えも人によって違ってくるわけで、そこから子供たちは「自分ならこうする」「だから自分はこういう人間だ」ということを少しずつ学んでいくのではないでしょうか。つまり『ぼのぼの』とはまさしく人間社会の縮図であり、だからこそ面白いのだと思います。
自分の好きなキャラはスナドリネコさん。スナドリネコさんの紡ぐ言葉の前では、自分も子供だったときの気持ちでいられるからです。子供特有の『なんで攻撃』にまじめに答えてくれる大人がいたら絶対楽しいし、前向きに自発的に学ばせる姿勢には誇張抜きで尊敬の念を抱いてしまいます。最後の笑顔に自分も救われた気持ちでした。

投稿 : 2020/10/07
閲覧 : 253
サンキュー:

1

ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

観る人それぞれの感想が生まれそうな奥深さ

1993年劇場アニメ。
物凄く好きで全体的に素晴らしいんですけど、奥が深くてちょっと書きにくいかもw
見る人の感性や年齢でも感想が変わりそうですし、私としては数字での評価がしづらいので、あえて星評価は5にしています。


本作は原作者のいがらしみきお先生が監督・脚本を手がけた作品です(ぼのぼののお父さん役でも出演しています)。
Wikiによるとキャッチフレーズは「いろいろカワイイ、いろいろヘンだ!」「楽しいのって、どうして終わってしまうんだろう。」
穏やかで可愛らしい子ども向けの雰囲気を壊さず、ストーリーには哲学的な要素も少々。親子一緒に楽しめる映画だったんじゃないでしょうか。
セリフも作画も演出も、全てが見た人の想像力を刺激するように作られており、刺激の強い部分は皆無。とにかく引き込む作りになっています。


本作は絵柄や色使い、演出、音楽、優しくわかりやすい台詞回しなどが特徴的で、世界観の構築を徹底しているのがとても良いです。

作画は凄いの一言ですね。映画ですからもちろん綺麗で、キャラクターが細かく動きます。キャラクターの仕草ってアクションより作画が大変だとよく聞きますけど、本作はゆったりした動きや回転するシーンも多いのでなおさらだったと思います。
背景は単純化した絵に水彩画の手塗りのムラを生かした色付けがされていて、セル画もそれにあわせた淡い色使いです。

{netabare}
ショーねえちゃんがシマリスくんを探して走り回るシーンや、最終盤でスナドリネコさんのアップに鳥の群れの影を落とすシーンなど、全体を通して演出が細かく、もともと間を大事にしている上、それを冗長に感じさせないよう工夫されています。
マイペースによく動き回るぼのぼのたちと演出が、お話としては動きが少なくなっている部分をカバーしています。100分くらいありますが飽きませんでした。

ストーリーは子ども視点と大人視点でだいぶ変わります。
子どもはどんな事も疑問に思い、わからないからこそ生きる事が面白い。彼らは遊ぶことで学びます。
それに対して大人は世の中の事がわかってきて、面白いだけではすまなくなっていく。
アライグマくんのお父さん、ヒグマの大将、スナドリネコさんは物事がわかっていて、その上でどう行動しているかを比べてみると面白いですね。
{/netabare}


全体的にシンプルな世界観を追求している印象で、子どもが集中しやすくなっているのではないかと思います。
セリフが優しくわかりやすく、音楽もシンプルで作風に良くあっており、使いどころを絞られているのでセリフと被るところが少なく、音と絵に集中して観られます。


大人の心を動かす作品でないと子どもを感動させることはできないと個人的に思っていますが、この作品の製作者もそんな考え方だと思います。
盛り上がるところはあるにせよ、無理な泣き所は作らず観た人の感性に任されています。そこがとても好きですし、そういう所がどの年代の人にも何かを感じさせる作品になっている理由だと思います。

観る人によって感じ方がそれぞれ違うと思うので、興味のある人には是非観てほしいですね。(2015.7)

投稿 : 2018/11/22
閲覧 : 732
サンキュー:

11

ネタバレ

KazuHiroくん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これを超えるアニメはまだない。

ぼのぼのっておとなになってから見ると、実に深い意味を込められたアニメだったんだなと、感じた。
幼い時はなんだか不思議なアニメという気持は持っていたけれど、ここまで人生の深さを語っているアニメとは考えもしていなかった。

この映画は、ぼのぼのが成長する一つの出来事を描いた作品のようである。

そして、ここまでも奇妙で恐ろしく、可愛い映画は他にはないと感じた。

正直、アニメ作品としては面白くないし、意味もよくわからない。けれど、一つ一つの言葉に重みがあるのだけれど、軽すぎでもある。

テクノロジーの発展した、現代に必要なのは、このぼのぼのの様な世界観なのかもしれない。そう考えてしまった。

アニメとしての点数はとても低いが、見るべきアニメ作品としてのランクは高い。
そして、製作にシャフトが絡んでいるというところにびっくりした(笑)

投稿 : 2016/04/09
閲覧 : 414
サンキュー:

2

ネタバレ

roro-k さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

かわいいだけでは........ナイ。

子供にはコドモのセカイがあり、大人にはオトナの「生き方」がある。
 自らの信念とルールにしたがって生きようとする、それを理解して受けてたつ、その両者を見守る大人たちが なぜかカッコイイ...。

投稿 : 2013/10/01
閲覧 : 388
サンキュー:

4

こめお さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大人にこそ見て欲しい。

面白かったです。
アニメ版よりややシリアス。
人生を考えさせられる映画でした。

投稿 : 2013/04/30
閲覧 : 569
サンキュー:

2

ペチ14 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

Q質問 A解答 T突っ込み

Q1、この映画はどうだった?

A1、アニメ版ぼのぼの同様癒し系アニメ

投稿 : 2011/11/24
閲覧 : 610
サンキュー:

3

めぐゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2021/02/20
閲覧 : 27

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/08/21
閲覧 : 37

expr さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/08/23
閲覧 : 104

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2015/11/26
閲覧 : 131

rfuka さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2015/09/26
閲覧 : 102

あじかん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/07/18
閲覧 : 112

summy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2015/07/05
閲覧 : 109

とっとろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2014/09/22
閲覧 : 118

きききき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2014/03/09
閲覧 : 119

poco@ほのぼの系 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2014/01/15
閲覧 : 125

水音 秋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

投稿 : 2013/11/12
閲覧 : 128

hayakazu さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2013/03/20
閲覧 : 140

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劇場版ぼのぼののストーリー・あらすじ

 いがらしみきお原作のベストセラーコミックの映画化作品。原作者自らが監督・脚本を手がけた。音楽をゴンチチが担当、声優としてサザンオールスターズの関口和之が出演している。陸に上がったラッコの子供・ぼのぼのや、シマリスくんたちが暮らしている森に、見たこともないような大きな動物がやってくるという。この情報を入手したアライグマくんは、ぼのぼのとシマリスくんを連れて、大きな動物を探しに出かける。大きな動物がやってくると、何かが変るといわれているのだが…。(アニメ映画『劇場版ぼのぼの』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1993年11月13日
制作会社
グループ・タック

声優・キャラクター

藤田淑子、馬場澄江、屋良有作、大塚周夫、熊倉一雄、雨蘭咲木子、佐々木優子、熊谷真弓、いがらしゆきお、田中真弓、佐々木真奈美、玄田哲章、大塚芳忠、関口和之、柴田由紀子、田中可奈子、藤田興宣

スタッフ

原作:いがらしみきお『ぼのぼの』、 監督:いがらしみきお、脚本:いがらしみきお、企画:高橋一平/宮下昌幸/鵜之沢伸/田代敦巳/鶴田尚正、音楽:ゴンチチ、プロデューサー:田代敦巳、アニメーション監督:武藤裕治、キャラクターデザイン:山田みちしろ、作画監督:山田みちしろ、美術監督:井置敦、色彩設定:塚原良江、撮影監督:枝光弘明、編集:古川雅士、音響監督:田代敦巳/小林真二、録音:林昌平、制作チーフ:藤田健

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