二足歩行したくない さんの感想・評価
4.1
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
どう見ても端折り過ぎの感あり
ガンダム観る人々にはおなじみのテレビ版の総集編OVA作品。
ダブルオーの総集編は全3巻となっています。
過去には4クールを無理やり総集編2本にまとめた∀があり、彼方と比較すると尺に余裕がある気がしますが、ダブルオーは牧歌的な∀とは違い大量のキャラと組織、思想、そして怒涛の伏線回収、ストーリー展開が行われる結構忙しい作品なので、今回のOVAはどう見ても端折り過ぎの感がありました。
なお、ダブルオーの次回作のAGE、そしてGレコ、鉄血のオルフェンズでは総集編は今の所なく(私の知る範囲で)、連綿と続いたガンダムテレビシリーズの総集編は本作で一旦切れた形となっています。
1巻目の本作はダブルオーの前半25話を90分強にまとめたものとなっており、1期がまるまる1本のOVAに収まっているという豪気な内容となっています。
頑張って縮めた感じはあるのですが、端折りに端折っていて、初めて見る人には何がなんだかわからない内容となっています。
キャラの見せ場もほとんどなく、説明も希薄で、一度見た人が見直す意味でも個人的にはおすすめできません。
50話の本放送時点で既に隙間無く詰め込んだ感があるので、OVAでまとめるなら最低でも5本分は欲しいと思いました。
そのため、私としてはダブルオーのスペエディについては全般的におすすめできず、評価は低めです。
ただ、頑張って短縮した思いは伝わり、端折っておきながらもツボは大事にした総集編と感じました。
有名な「俺がガンダムだ」、「俺が、俺たちが、ガンダムだ!!」のセリフも、もちろん残留しています。
端折られた箇所については、ちょっと枚挙に暇がないので、具体的に上げていくのは辛いです。カットされなかったシーンを挙げたほうが早いくらい。
OVA化にあたり、全般的な声の録り直し、シナリオの改変などは行われていません。
一応、刹那の語りが追加されていて、新規カットもあるそうです。ただ気づかないレベルでした。
よって見る価値はあまり無いと思われますが、もとの作品であるガンダムダブルオーは改めて見てもやっぱり名作で、映像はきれいで声もあっているので、総集編作品としてというよりもダブルオーとして普通に楽しめました。