にゃん^^ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
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輪るピングドラムの感想・評価はどうでしたか?
にゃん^^ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ガムンダ さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
訳あり一家3兄妹の不思議な何やかんや。
最近ちょっと切ないのを求めてまして、
期待して観始めましたが正直意味が分かりません。
意味を分かろうとしないのは好みでないから。
難解だから嫌いなのではなく嫌いだから難解のままなんですね。
難解なのは良いとして
それに
・スカした台詞回し
・ウジウジしたキャラ
・テンポが遅い
が揃うともうダメっす。すみません。
では何故最後まで観たか?
EDが神曲だと何かあるかもと次も観てしまうんだよ。
上の要素に耐性がある方は挑戦してみては?
因果 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アニメ記録用垢 さんの感想・評価
2.8
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 1.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
冒頭で医者から主人公の妹、高倉陽毬の寿命が長くないと余命宣告を突き付けられる。
陽毬の兄、冠葉と晶馬は陽毬の思い出の地、池袋サンシャイン水族館に陽毬を連れて行く。
がそこで陽毬は倒れ、亡くなってしまった……
これは泣ける系のストーリーになるのでは?!と思った矢先
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ
「生存戦略ゥウウ!!!!」と叫びながら陽毬が蘇った!!
な…何を言ってるか わからねーと思うが
俺も 何が起こったのか わからなかった…
とまあ冗談は置いといて、どこかの異星人?宇宙人?が陽毬が水族館で選んだペンギンのお土産の帽子に取り付いた?取り付いていたらしく
その異星人か宇宙人かわからない、存在Xが気まぐれで陽毬の余命を伸ばしたらしい
だが、当然見返りなしの訳もなく、陽毬をこのまま助けたくばピングドラムを手に入れろと冠葉と晶馬の二人に告げるのだった。
ここまでが物語のあらすじみたいな感じです。
最初から最後までおふざけの謎演出が入るので(シリアスな場面でさえ……)
何度も挫折しそうになりながらも観ましたが、私は泣けませんでした。
ラストシーンだけは良かったが、そこに至るまでの過程が継ぎ接ぎの回想シーンで描かれテンポが削がれているのと
最初に説明したように謎演出がもう嫌というほど繰り返されるので、感動できない。
そして観終えても残る大きな謎が4つ
①桃果は運命日記をどこで手に入れたのか?
仮に自分の持つ未来予知とかそういう能力だったと仮定した場合でも、基本はこの私達の現実と同じで異能とかが使える世界観ではないので
一人の幼女に過ぎない彼女が特殊な運命乗り換え能力を持っていることに違和感
②眞悧は何故呪いになれたのか?生前に能力者とかそういった訳でもなく、特段に世界を呪う理由もない。
あるにはあるがここまでのことを引き起こすことができる程の恨み等もない(ただ人間の一生は囚われの箱みたいで嫌だとかそんなん)。
③高倉家の両親は誰に殺されたのか?
最後の話数の方で高倉剣山が死体で登場しますが、結局誰が何の目的の為に殺したのか不明
てか母親は??
④こどもブロイラーという要らない子供のゴミ処理場?みたいなところが出てくるが最後まで何なのか不明
最初は社会構造の比喩や心象風景などの精神世界的なものを表現しているのかなと思ったが、作中で高倉剣山が「二度と戻ってこれない場所だ」的な発言をしていたので精神世界的なものではなかった。
総評すると最初から最後までおふざけの謎演出が続き、ストーリーが全て継ぎ接ぎの回想シーンで成り立つ為テンポが悪過ぎで
更に4つの大きな謎が残された為に消化不良
まあ観ても損はしないが、観て良かったと思える作品ではなかったです。
poko さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
XPHrR58152 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「ある一年」によって分断されてしまった世界を舞台に、家族や友人、恋人といった様々な愛の形を提示しながら愛の本質に迫っていく作品。
巧みな演出と映像表現にどんどん引き込まれる。
栞織 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
見た当時は何のことかわからないシーンが多数だったこの作品、今見たら個人的に合点がいき、すごくはまる場面がある。こう書くと何のことかわからない人も多いと思いますが、世の中にはどうも未来予知ができる人々がいる。東日本大震災の直前に東北地方で置かれていた慈善ランドセル、あれなどものすごくそれくさいと思うのですが、一般的には言ってはならないことになっています。ポニョもしかり。しかしこれはそういった頭脳で書かれた物語だと思います。この物語のそういった語り口が、某故橋本治氏の書く文章に通じるものがある。あの方のエッセイはほとんど意味がわからなかった。ただある時、猛然とひっかかってくる事がある。この「輪るピングドラム」はその橋本氏の文体と似ている。
終盤某オウム事件の地下鉄サリンを思わせる描写があったし、女の子が近親相姦みたいな話もありました。そういう意味でかなりやばいと思えたこの作品ですが、ふつうに今もdアニで見られるのはやはりうれしいのです。全体的にアングラ劇舞台の世界でまとめられていて、セーラームーンの監督がまさかここまでするとは思わなかったです。ウテナはここまでじゃなかったからなあ。しかしそういう事まで気に留めない人には、単なる少女漫画のアニメ化作品にしか思えない当作品なのであります。
ペガサス さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
2011年は東日本大震災が起きた年として記憶されるが、その年にアニメ史上に残るであろう二つの作品が放送された。
一つは「魔法少女まどか☆マギカ」、そしてもう一つがこの作品である。
「少女革命ウテナ」に続いて、幾原邦彦が脚本・監督として手掛けたオリジナルアニメ。
二人の兄と妹、もう一人の少女をメインのキャラクターとして、ピングドラムの謎をめぐる陰謀渦巻く物語を重層的かつ有機的に構築した群像劇である。
死と再生、愛と自己犠牲という重いテーマにも関わらず、ポップなデザインと愛嬌のあるキャラクターは作品に彩りを与えている。
大震災により騒然とする日本において、「生存戦略!」という台詞は非常にリアルに生々しく響いたものである。
この作品が素晴らしいのは、シンボライズされた表現が神秘的で奥深いところにある。
光と闇を象徴する二人の兄と、それを映し出す妹という存在。
呪われた運命の路線を乗り換えるピングドラムとは何であったのか、観る者は最後にその真実を知るだろう。
これもまた日本のアニメ史上、最高峰の作品の一つである。
Pocali さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
このアニメを知ったきっかけは、お店のお客さんでわりと仲良しなオカマちゃんが、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルのコスプレをしていたこと。
そして幾原さん監督のアニメが好きな子に勧められたので、観てみました。
これは、面白い!!!
しょうじき、さらざんまいはあまり好きじゃなかったのですが、生存戦略のROCK OVER JAPANと言い、ツボが多くて楽しかった。
しかし、途中、苹果のストーカーの件は断念しそうになるくらい苦手な話でした…
正直ストーカーの気持ちが分からなすぎて、観ててただただ不快だった…
最終的に必要な流れだったなと納得はしましたが、それにしても長すぎた!笑
のらのら さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
シスコン兄2人と、かわいい妹1+ペンギンが紡ぐ物語。
絵柄は少女マンガのそれなんですが、内容はとにかく謎のオンパレードです。
出てくる人すべて怪しい(笑
コメディタッチだったりマジモードだったり、気楽に見たほうがいいのか正座して真剣に見たほうがいいのか迷います。
最終回まで見ないと本当に分かりません。
心象風景ギミックが独特で、癖になります。
また、話はかなり深く、私は先読みが出来ませんでした。
オリジナリティがあってよい作品だと思います。
最終回を見終わった後、私は良い物語だと思いました。
みなさんは、良い物語だと思えるでしょうか?
ウェスタンガール さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ピングドラム、非常に気の利いた言葉遊びである。
少なくともそう感じた。
戦争映画、それも潜水艦映画好きなら“ピン”と来たはず。
アクティブ・ソーナーが出す探信音である“ピン”(Ping)は、相手の位置を特定する代わりに、自らも逆探知される危険性もはらむという点が面白い。
その“ピング”を打つ“ドラム”が、自己の存在を主張する“声”として描かれているところが上手い。
「ピングドラムを手に入れるのだ」
この言葉が意味するもの、“運命の至る場所”の真実。
そこに辿り着く者たちは、“きっと何者にもなれないお前たち”。
これは絶対的な、それも利他的な愛の物語である。
宮沢賢治の“銀河鉄道の夜”、その世界観を下敷きに、クリミナル・チャイルドである主人公達や“子供ブロイラー”という刺激的な設定と、“天井桟敷”の信奉者を任じる幾原邦彦監督の演出が、いわゆる“アバンギャルド”に、そしてなにより、耽美な香りを漂わせ、“綺麗”であり続けたいと願いながらも果たせない、そんな我々の心に突き刺さる。
{netabare}「私を見つけてくれてありがとう」{/netabare}
“天気輪の柱”、それは、黄泉の国の入り口である“銀河ステーション”に至る“空の丘”に立つ結界石。
“ピングドラム”に重なるのである。
ARB、石橋凌が叫ぶ『ROCK OVER JAPAN』がこうなるとは!
大重 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ウテナの幾原監督の! ということで非常に楽しみに見ました。
生存戦略ー!
…正直高度すぎて理解し難いものも有りましたが、興味深く面白い内容でした。
前半をもうちょっとテンポよく進めて、後半をもっとじっくり描いてくれれば、もっとバランスが良かったのでは…。
と思わなくもないですが、この意味不明さが幾原監督の魅力なのでしょう。
こういう予想を超えてくれるのでは? と期待して、きっちり予想を超えてくるというのは並大抵のことでは無いと思います。
アニメには名監督は多々いらっしゃいますが幾原監督は明らかにその一人で、天才だと思います。
クマリャフ さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
正直11話辺りまでは話の内容がつかめずに見るのも億劫になっていた。
しかし、後半の話の動き方が凄まじく、最後に全てがつながってピングドラムが回ったとき、とても感動した。
あたしはこれ以上すごい作品には今後出会えない気がする。
以上
ふじお さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
幾原監督が手がけたオリジナルワールド
もうこれだけ独特だと芸術の域に達してしまったと思う
電車の演出とか本当にセンスがありますね
テーマも本当に深い、世界観とマッチしてなお良き
シナリオも読めない展開で魅力的、面白い
キャラクター達も魅力的、素晴らしいの一言
既読です。 さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
狂信者で構成された閉じた世界の住人の
頭の中に渦巻く世界観。
多分彼らにとってはこちらが異常なのだろう。
例の事件をベースに
そこに囚われた人々の思考や
その周囲に居た人々の運命など
アニメで描こうとする試みは解るけど
相変わらず不明なシーンや言葉の数々に
繋がりも意味も解らないまま終わった感じ。
「さらざんまい」に巡り合い
その斬新でポップな展開に惹かれた訳だが
「ウテナ」→「ピンドラ」→「ユリ熊」ときたら
さすがにイクニ手法に飽きてしまいました。
異才の人とは思いますが
私には合いません。
とむ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
おこめはん さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
放送当時はこのアニメ、1話につき3回観てました。
まずは、まっさらの状態で観て、2回目はマスコットのペンギン達を中心に観て(ペンギン中心にみるの本当オススメしたい…!)、3回目は話の流れを把握した状態で観る。
3回観ても面白いし、新たな発見があったり…。
演出は独特で、ギミックも楽しい。
特に最終話なんかは舞台演劇をみているような感覚でした。
全ての謎や疑問を作中でハッキリ表現してほしいという方には、モヤモヤするタイプの作品なのかもしれません。
そういう部分を考察する事が好きな方には、とってもとっても楽しめる作品かと思います。
謎?考察?難しい話は無理…という方も大丈夫です!
正直私もはっきりと理解した!とはやっぱり言えません…
それでも、十分楽しかったし、感動したし、泣きました。
細かいところまで気にせずとも、話の大事な部分は十分伝わるかと。
ちなみに、視聴の決め手はヒロインの1人である苹果ちゃんの存在です。
苹果ちゃんの突っ走り変態っぷり&失敗っぷりを是非観ていただきたい。
そして、せめて彼女の真の目的がわかるまでは…どうか見届けてあげてほしいです…
OPもめっちゃオススメします!
やくしまるえつこさんの曲は映像とともに作品の魅力をめっちゃ引き出してくれてます!是非観てみていただきたいです。
Acacia さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ネトフリで視聴。
全体的に家族愛と
「家族というシステム」に対する定義への問いかけでもありました。
自分は箱庭の様な世界観が少し苦手で、
ロードムービー。世界の様々な顔や
視点が堪能できる物語が大好物なんですが、
ピンドラは珍しく楽しめました。
重く暗い空気感のテーマを扱っていますが、
それだけでなく、同時に常に主人公達に付いて回る
マスコット(ペンギン)達のコミカルな愛らしい
アクションにニヤニヤしっぱなしでした。
あいつらは結局何だったんだ(笑)
作画や演出も個性的で
実は幾原監督の作品は初めてなんですが、
少し「ウテナ」にも興味が湧きました。
個人的に冠葉の演技は少し下手だけど、
凄く色気があって好き。
唯、後藤圭二さん作画監督の回(2回あったかな?)は
擁護できないかな…。ちょっと個性的の度合いが大きすぎて
それまでの流れを断ち切っています。
正直理解できていない事もたくさんあります。
95年の自分は、ただ遊ぶ事しか考えられない様な
幼いガキで、あの事件も現実味を帯びていませんでした。
今尚、日本の現代史に刻まれている95年の事件を
モチーフ、題材にしたのは凄く勇気と大胆さを
スタッフに感じると思いますし、
そこに創作物としての要素を加え
人が生きる事。
出会いや死の運命はそもそも定められた物なのか。
改変する事。抗う事はできないのか。
人間の正に活力。足掻き。
「生存戦略」を描けていたと思います。
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
作品のあらすじには触れません。
でも絶対に埋もれさせてはならない作品です。
一見、ファンタジー作品のようですが、
『絶対に知り、考えなくてはならない事』が隠れています。
ある意味、ファンタジー要素がなくては、成り立たない、とも言えるでしょう。
でないと、悲しすぎるのです。この作品は。
消費、消費、消費、消費、消費の世の中で
翻弄される私達。
『見落としてはならないもの』が沢山ある事を
この作品は教えてくれます。
例えば、愛。
例えば、罰。
例えば…言葉にならない感情。愁傷のような。
子供の頃にデパートの催しに行ったときのことを思いだしました。
その催しは、『世界の絵本展』
父に、『好きなのを選びなさい』と言われ、
悩みに悩んで、私は綺麗な洋書を、『これがいい』と父に渡しました。
すると父は、『それはやめて、これにしなさい』と、『頭の良くなる絵本』という本を渡されました。
わかった、と、私はその絵本にしました。
親が『社会』の私の幼少期には、選択肢などなかったのです。
(今となっては笑い話ですが)
人が生を受けてから、もう、
平等ではありません。
運命には抗えません。
抗うこと、それも運命。
(今、生きているこの時を
総て『運命だ』と受け入れてしまうと、死んでるのと同じような気もしますね)
作中、沢山の印象的な言葉がありました。
それらを大切に、大切に心に刻みました。
作中、可愛いペンギンがでてきます。
彼らは、小さな『希望』『未練』の象徴に思えました。
もしも
大切な人の為に自分の命をあげることができるのなら
私は喜んで差し出すでしょう。
救う事、それだけがこの世の光なのだから。
私は
『どうしようもない』って言葉が嫌いだ。
でもどうだろう、
この世には『どうしようもないこと』で溢れてる。
この作品に出会えて本当に良かった。
しばらく『ピンドラ鬱』っぽくなったのだけど。。
この作品を教えてくれた貴方に、最大の感謝を。
これはレビューではありませんね(笑)
お許しを。
錯乱坊 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
日本では、その印象的なタイトルや映画がヒットしたことで『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』(映画化名『ブレードランナー』)の作者として知られるP.K.ディックですが、その本質は現実とは何かを悪夢のように変転する物語の中で哲学的に追求した作家だと言えます。いきなり何を無関係なことをって感じですが、この『輪るピングドラム』も過去と現在、現実と妄想、絡み合う思惑の中で家族という関係性が何度も変転することで不安定な世界を表している点で、
ディックの代表作である『高い城の男』や『火星のタイムスリップ』に非常に似たテイストの作品になっています。
『運命の乗り換え』⇒時空選択能力(『火星のタイムスリップ』の中に出てくる自閉症の少年が持つ究極の超能力)、『運命日記』⇒『蝗身重く横たわる』(『高い城の男』の中に出てくる発禁本で作中世界とは違うこうなっていたかもしれない世界が描かれている)などの類似点を見出すこともできますが、なんといっても見終わったときの印象が『ディックだなぁ』なのです。
いろいろ謎のまま終わった部分があるのですが、(そういう点でもディックに似ている)何回か見直してみて初めて良さがわかる奥深い作品なので、是非見られることをお勧めします。
あと、オープニング、挿入歌、エンディング等が全部で16曲あって、それぞれ一聴の価値があるので、この点でもお勧めです。
遊微々 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
家族愛をテーマにした作品。
前半と後半で作品の空気がまるで違うため混乱する。
正直一周見ただけでは何のことかさっぱり分からない話であるように思えるのだが、2周目以降は案外すんなり入ってくる。
まあ2周目見る気力は中々沸きづらい作品ではあるのだが・・・・
やくしまるえつこ氏のOPと生存戦略ムービーが印象深かったです。
gm560 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あまり知られてませんが面白いのでお勧めです。
個性的で独特の世界観と表現があると思います。
TAKARU1996 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
2019年3月30日 初稿
2019年(令和元年)5月1日 追記
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リサ「うーん、幸福ってなに?」
マナブ「またすごい質問だなあ」
リサ「なんだと思うの?」
マナブ「そうだなあ、わからないけど、なんとなく、今思ってるものだけどいい?」
リサ「うん、なに?」
マナブ「ガラクタ」
リサ「えー、幸福はガラクタなの?」
マナブ「気に入らなかったら、違うのもある」
リサ「なに」
マナブ「ほら、マンガとかでさあ、馬の頭に釣竿つけて、先っぽにニンジンつるすでしょ。馬はそれを追いかけてずっと走るって」
リサ「うん」
マナブ「あのニンジン」
『CARNIVAL』SINARIO3「TRAUMEREI」より抜粋
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1.同世代透明存在の独白
平成が、終わった。
振り返ってみると、どんな時代だったか……?
そう考えてしまう日も、近頃多かったな。
悪い事ばっかだったと思うけど、良かった事もあった気がする。
現在を生きているから、現在を客観視出来ない。
悲しき現状、生者全てが辿り着く真理
そんなどうにもならない上記踏まえて個人的見解、嫌な事ばかりだった。
辛く苦しい悲しみの時代
アイ(愛、I)を喪失した時代
平成不況、失われた10年、大災害勃発、猟奇事件頻発
そんな中で生を受け成長した俺達は、多くが「きっと何者にもなれない」と言う漠然とした確信を抱えていたと思う。
断定出来ない、自分だけかもしれない、でも俺はそう感じてた。
「頑張れば『生きる意味』が見出せる」社会はもう無くて。
「頑張ったって『生きるだけの意味』は見つからない」のが俺の社会になった。
この『輪るピングドラム』と言うアニメは、そんな呪縛が「自分だけのモノじゃなかった」と実感した作品だ。
無宗教無信仰な人間に齎された「赦しの寓話」
自らの価値観に強く根付かれた「人生の物語」
そんな個人的解釈が、今日になっても生き続けている。
別の言葉で語るなら、本作は俺に「生きるだけの意味」を与えてくれたんだ。
上手く生きられない俺の欲しかったメッセージ
口下手な俺が心中にて思い描いていた理想世界
俺の代わりに伝えてくれた叫び、信念の媒体物
「『輪るピングドラム』は『俺』の想いの『代替物』だ」
視聴時に思ってしまった事は、今でも記憶に新しい。
宗教は自分の人生に「意味」を植え付けるモノだと、何かで読んだ記憶がある。
神様の存在は、自らの実存を肯定してくれる。
神様の存在は、自身の死をも肯定してくれる。
宗教とは、人生を全肯定してくれる概念、人民にとっての「縋り」
でも、神はもういない。
一部の層には未だにいるが、普通の人にはもういない。
それは、人間が考える頭を持ってしまった故の結果
宗教学より哲学こそ隆盛を誇ってしまった故の結末
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冠葉「神様なんて、いないんだろ?」
『輪るピングドラム』第1話
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それはつまり、人生の意味を与えてくれる存在が消失したと言う事
勿論、宗教に依存せず、新たな意味も見つけられるだろう、人間そんなに弱くない。
でも、だったら次はどこに頼ればいい?
社会、仕事、恋愛、趣味、家族、友人、多くある。
でも、俺の生まれた時代から頼りになる概念はどんどん少なくなっていく。
消失の一途、次第に減少していく「意味」
世間的に「まだまだ」の若輩者でさえ、既に多くを失くしている。
これら全てを失くしたら、いよいよどうやって生きていけば良いんだろう。
生きていく「意味」が、分からない。
『輪るピングドラム』はそんな奴等に向けられた物語だ。
「物語」を無くした人に向けられた、新たなる『物語』
宗教、社会、仕事、恋愛、趣味、家族、友人
これらに続く新たなる依存先『輪るピングドラム』
永遠にして不変なる依存対象『輪るピングドラム』
本作は「人生」を無くした人に「意味」を与える『物語』
観終わった今、以上の様に思う。
視聴前、難解だ難解だ難解に次ぐ難解だと、耳にたこが出来る程言われた。
相手の口に酸味成分100%で告げられた故「どんだけこの作品難しいんだよ」
少しばかり身構えて観た事を憶えている。
しかし、個人的見解から語るに、本作はそんな難しい話じゃない。
「ピングドラム 考察」で検索すると、出るわ出るわ数多の解釈
物事を深く考え過ぎているんだろう、THE 日本人
演出それぞれに明確な意図があると思い込む、言わば考察の蟻地獄だ。
この暗喩が○○の事件に関係している。
ここの演出は○○を意図した描写だよ。
ああ、そういう考察も間違いじゃないと思う。
色々解釈を与える為、敢えて本作の如き作風にしているのは、全話観たなら火を見るより明らか
ただ、それはこの作品の理解に必ずしも必要って訳じゃない。
そこはあくまで、メッセージを伝える為の一土台に過ぎない。
大事なのは、この作品が伝えたかった事を「感じられる」かどうかだ。
沢山考えて良い、色々思い浮かべて構わない。
でも、最後のメッセージはどうか「感じて」観て欲しい。
その時こそ「観て良かった」と、明確に思える作品になる筈だ。
「『輪るピングドラム』は賛否両論の評価を生み出した難解作品」
そう捉えられた事に、安堵と恐怖を同時に感じた。
安堵したのは何故か?
この内容を1回観ただけで分かってしまう世界は、悲しすぎるから。
恐怖したのは何故か?
この内容を1回観ただけで理解してしまう人が、一定数いる証明だから。
分からなかった「お前達」が、がっかりする事は無い。
本作が分からないのは、今が幸せな証明だ。
俺は思う。
本作をはっきり「つまらない」と断罪する人
本作を単純に「おもしろい」と断言出来る人
それはなんて幸せな事なんだろうなって。
幸せに生きている事を、自覚していない幸福者
そして、それはとても素晴らしい事だ。
知らない方が良い、分からなくても良い事というのは世の中、確かにある、あってしまう。
出来るのであれば、そういった概念こそ無くなって欲しい。
けど無くならない、それが現実
だからこそ上記のような方には、知らない分からない状態がこれから末永く続く事を祈るんだ。
出来るだけ永く「幸福」であり続ける為に……
その理論で言えば、俺は絶対「幸福」になれないだろう。
俺は2度と本作を忘れる事は無い。
俺は2度と本作から逃れられない。
だから、せめていつか、この作品を真の意味で肯定出来れば良い。
俺はまだ「ピングドラム」を手に入れていないから。
俺はまだ「輪るピングドラム」に辿り着いていないから。
本作を観て、止まらない涙を得ながら強く思えた、それが今現在俺の近況です。
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リサ「ねえ、ニンジンを追いかけちゃだめかな?」
マナブ「あれは、どうやっても届かない仕組みになってるんだよ」
リサ「うん、わかってる。いいんだ、なんか、一生懸命走りたいの。後悔したくない」
マナブ「それなら、しかたないね」
リサ「しかたないなあ」
『CARNIVAL』SINARIO3「TRAUMEREI」より抜粋
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2.『輪るピングドラム』完全理解へと至る個人的解釈
正直、書かなくて良いと思った。
なぜなら『輪るピングドラム』は、自分自身で観て「感じる」作品だから。
本作を1番理解したのは「意味不明だけど涙が出てきた人」
暗喩表現で支配された作品には、視聴者の数だけ答えがある。
そんな概念に確定的解答を植えつける事こそ、正しく傲慢の表れだろう。
初見なら考察サイトは観ない方が良い。
自らの想いのまま、心に響いて、胸が痛くなった箇所だけを大切にすべきだから。
色々な言葉があって、表現があって、どれが耳に残って離れないかは人それぞれだから。
出来るのであれば、それをずっと憶えていて欲しい。
そして、余裕があったのなら、手前の頭で考えるんだ。
それが、本作を観た人間にとって「大切な一部」となる。
観終わった時、貴方が感じていた事、考えていた事
それが、貴方にとっての正解だ。
だから、以降の内容はこの批評を読んでいる読者様の自己判断に任せようと思う。
自分が辿り着いた「感覚」を、喪失させたくないなら絶対に見るな。
どうしても分からない、でも拠所となる何かしらの答えを知りたい。
そんな「生きる」覚悟をどうしても忘れられないなら、持っているなら……
確定事項でない事のみ念頭において、どうか読んで欲しく思う。
①『銀河鉄道の夜』と『輪るピングドラム』
{netabare}
第1話で小学生男子2人が語っていたのは『銀河鉄道の夜』
本作は、著者の宮沢賢治が亡き妹トシの想いを胸に、幾度も推敲を重ねて作った作品
その為、途中のストーリーに形態毎、大幅な加筆・変更が多く発生している。
「『輪るピングドラム』は『銀河鉄道の夜』に関係している!」
これは正しいんだけれど、正しくない。
どのヴァージョンに準えて『輪るピングドラム』は作られたのか。
考察するとしたら、そこまで言及しないと不完全と言えるだろう。
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[『銀河鉄道の夜』の違い]
【第1次稿】(「九、ジョバンニの切符」孔雀のシーン「そしてあの青い橄欖の森が~」から現存)
・「青年」と共に登場している人物は「三人姉妹」と「男の子」(【第2次稿】も同様)
・「琴の宿のお姫様」←カムパネルラがうっとり見ていた(恋慕)
・ブルカニロ博士登場(【第3次稿】まで同様)
【第2次稿】(「九、ジョバンニの切符」冒頭から現存)
・苹果がジョバンニとカムパネルラに渡されない
(長姉が「苹果」を5個所持→2人の妹、男の子、青年に1個ずつ渡す)
【第3次稿】(「四、ケンタウル祭の夜」から始まる)
・父親がラッコ密漁に伴う他人への殺傷→監獄へ収監
・「青年」と共に登場する人物が「女の子」と「男の子」(姉弟)へ変更(【第4次稿】も同様)
・燈台守が初登場
・苹果がジョバンニとカムパネルラに渡される(【第4次稿】も同様)
(燈台守が「苹果」を所持(個数不明)→姉弟、青年、ジョバンニとカムパネルラに渡される)
【第4次稿】(後期形。現在一般的に流布されている『銀河鉄道の夜』)
・午后の授業より始まる
・父親が監獄へ収監されていない
・ブルカニロ博士消失
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と、一部を一覧にしただけでここまで分かれる。
そして『輪るピングドラム』とこれら4つのヴァージョンの適合性を検証してみると、実に面白い事が分かった次第
『輪るピングドラム』は『銀河鉄道の夜』全Verを参考にして作られた作品だった。
しかし、余りにも膨大な情報量故、全て書き上げるのは不可能と判断
参考にしたサイトのURLを貼った上で、纏める形と相成った事、ご了承願いたい。
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[『銀河鉄道の夜』と『輪るピングドラム』]
◎『銀河鉄道の夜』におけるトシのイメージ的存在
○2人の場合(【第1次稿】【第2次稿】)
・「琴の宿のお姫様」……宮沢賢治の妹に対する恋慕表現(カムパネルラがうっとり見ていた)
・「青年」と共に登場する「三人姉妹」の長女
↓
冠葉によるお姫様「陽毬」と「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」への愛情描写
○1人の場合(【第3次稿】【第4次稿】)
・「女の子」(「姉」)
《参照URL》
http://oryzajpn.com/archives/7077627.html
http://oryzajpn.com/archives/7273171.html
http://oryzajpn.com/archives/7643255.html
http://oryzajpn.com/archives/8224312.html
◎「三人姉妹」【第3次稿】にて統合・分離→トリプルHの原型?
◎ひかり=エネルギー=生命(【第3次稿】)
↓
冠葉「晶馬、俺は手に入れたよ、本当の光を」
by 『輪るピングドラム』第24話より
《参照URL》
http://oryzajpn.com/archives/3257542.html
http://oryzajpn.com/archives/3430391.html
◎宮沢賢治の父政次郎の二面性(【第3次稿】【第4次稿】)
・家業が質屋→宮沢賢治に「社会的被告」としての側面在り(犠牲を糧に生きる罪人)
・ジョバンニ父とカムパネルラ父が融合した存在=政次郎
・ジョバンニ父=「犯罪者」として収監(【第3次稿】のみ)
カムパネルラ父=倫理的な威厳のある父
↓
高倉剣山の二面性……事件を引き起こした「犯罪者」←世間から見た評価
威厳のある理想的な父親←家族から見た視点
冠葉から見た父、晶馬から見た父の違いも示唆?
《参照URL》
http://oryzajpn.com/archives/8490780.html
◎プレシオスの鎖を解く=家族間の絆を解く(【第1次稿】~【第3次稿】)
↓
『輪るピングドラム』第24話 家族決別=「みんなの幸」へ至る
《参照URL》
http://oryzajpn.com/archives/11518358.html
◎ブルカニロ博士の言葉→『輪るピングドラム』第24話へ至る
どんな正しさを選んだとしても、それが自分で選んだモノなら。
どれもが皆「ほんたうのさいはひ」になる。
相手との違い(精神的決別)を実感しても、人間は受け入れる。
受け入れた上で、前に進む事が出来る。
それぞれ進む道は違っても、互いに進む姿は同じだ。
寂しかったり、悲しかったり、辛かったりするだろう。
けれど、自分で選んだ道なら、全部含めて前へ進むんだ。
その姿がいずれ「ほんたうのさいはひ」になる。
世界は繋がり、またいつか、きっと会える日が来るだろう。
-----------------------------------------
{/netabare}
②「ピングドラム」の意味、「輪るピングドラム」の意味
{netabare}
「ピングドラム」
(1)「愛」って意味だよ。
A.
「ピングドラム」を輪すと言う行為に、付加価値的な「愛」が発生する。
「苹果」を渡すという行為に、付加価値的な「愛」が発生する。
したがって「ピングドラム」(ついでに「苹果」)自体は愛ではない。
(2)「永遠なる生命」って意味だよ。
A.
『銀河鉄道の夜』において「苹果」(ピングォ」は多くを暗喩している。
その中の1つが「永遠なる生命」
「こっちの世界」(現世)と「あっちの世界」(来世)を繋ぐ存在
要するに、1つの世界に捉われず生き続ける「生命」の事
「苹果」=「ピングォ」=「永遠なる生命」
しかし、これだと「ドラム」の意味が入っていない、惜しいけど却下
(3)「永遠なる生命の躍動」って意味だよ。
A.
(2)に「ドラム」の意味を追加した。
「ドラム」とは楽器のドラムが示す如く、動物が鳴き声以外の方法で音を立てる動作を指す。
ゴリラが両腕で胸を叩いたり、キツツキが木の幹を突いたり、他の鳥が翼や尾羽で音を奏でたりもする。
「ドラミング」って聞いた事あるだろう。
ビートを奏でる、それはつまり、自らの存在を証明する行為に他ならない。
自己を主張する鼓動及び躍動の言語化
プリンセス・オブ・クリスタル「荻野目苹果がピングドラムを持っている……多分な」
苹果は多蕗に、自らを覚えてくれるよう行動していた。
苹果は愛に従って生きる、事件と関わりのある人間
以上の点から、プリンセス・オブ・クリスタルが推察
しかし、彼女は多蕗への「ピングドラム」を持っていない。
異常でも妄執でも執念でも、彼女自身の生命の躍動が齎す「愛」なら良かった。
けれど、苹果が多蕗に抱いていた愛?は、桃果が「運命日記」に記載していた内容から解釈して作り上げたもの
桃果と一つになって、家族を元へ戻す為の偽愛
もしこれを「愛」と称するなら、桃果が多蕗に抱いていたものであって、苹果が多蕗に抱いていたものじゃない。
したがって、苹果は多蕗を愛していない。
だから「ピングドラム」も持っていない。
彼女自身の想いが紡いだ「生命の躍動」じゃないから。
要するに。
『ピングドラムを手に入れるのだ!」の意味は。
「永遠なる生命の躍動を手に入れるのだ!」
↓
「自分が死んでも生き続ける、命の鼓動を植えつけろ!」
↓
「大スキだよ!! お兄ちゃんより」
改変世界にて、いなくなった自らを「愛」と言う形で主張したメッセージ
第17話某シーンの意味は。
冠葉
「俺じゃ、ダメなんだろ。もう……俺には陽毬を救う事は出来ないんだろ?」
プリンセス・オブ・クリスタル
「お前には出来る」
「わらわには、それがわかる」
「なぜならピングドラムとは、それはお前の……」以下想像文
(陽毬を想って行動する結果だ)
冠葉
「俺には……無理だ」(陽毬を大切に想う「生命の躍動」に、彼女自身が気付かないから)
←前話にて冠葉と陽毬は口論&陽毬は眞悧を好き?と冠葉が勘違い
↓
陽毬が冠葉の「生命の躍動」を真に実感した時、冠葉はピングドラムを手に入れ、輪る。
上記が分かれば「輪るピングドラム」の意味は簡単だろう。
「永遠なる生命」を、植えつける行為が輪っていく。
誰かの存在は他者へと宿り、それが「愛」となって昇華する。
植え付けられた相手もまた誰かに、自身の存在与えて「愛」となる。
世界は、そうして輪っていく。
だからこそ、人は「運命の果実を一緒に食べ合う」
「苹果譲渡」(ピンガァドゥラム)が輪る。
それは、繋がりを保った永遠なる世界
相手が死んでも己の中で生きる、終わる事なき永遠なる世界だ。
「運命の果実を一緒に食べ合う」
連続していけば、彼等にまたいつかきっと会える。
そこに「愛」があるなら……
「愛している」という言葉があるなら……
世界は、永遠に繋がり続ける。
いつか出会える「運命」なんだ。
{/netabare}
③最終話を理解する
本作をきちんと観る上で、唯一躓きそうなのが第24話だと思うので、いくつかの解釈だけ載せておこうと思う。
{netabare}
(1)ペンギンマークの檻に入っていた冠葉・晶馬の意味
千江美「晶馬と冠葉君は、私達が知らない間に仲良しになっていたんだもの」→仲良しになった顛末の暗喩=檻での会話
・企鵝の会(KIGA)の印=両親が幹部=世界の全て(冠葉・晶馬にとって)
晶馬……父親の演説を余り聞かずに逃避
冠葉……父親の演説を素直に聞いて順応
↓
KIGA(企鵝)の組織(大人の世界)から逃れられない子供の世界=檻(≒卵 by『デミアン』)
・企鵝→飢餓=愛情に飢えている暗喩
冠葉父→冠葉「お前を選ぶんじゃなかった。私は家族に失敗したよ」
Q.何故、冠葉に苹果は渡っていたか?
A.両親に愛されなくとも、真砂子には愛されていたから。
晶馬には両親がいる→KIGA(企鵝)の活動に没頭→愛されている感覚が当時は不足していた……?
そして、飢餓状態から脱する為、冠葉は晶馬に苹果を分け与える→「愛」となる
(2)兄2人消失の解釈
「プレシオスの鎖を解く」「ブルカニロ博士の言葉」参照
(3)冠葉のペンギン型「赤い何か」が出て行く描写
・企鵝(飢餓)が失われていく→愛されていると実感していく冠葉の描写
冠葉の慟哭は、自らが愛されていなかった事を再度実感した故の叫び
↓
だから、ペンギン型の「赤い何か」は「苹果」に変わる=「永遠なる生命」に溢れている=自分を憶えていてくれる→「愛」の充満
(4)「生存戦略」とは……?
生きる為の戦略→「何か」を獲得する為の行為全般を指す
「生存戦略しましょうか!」
第1話
冠葉の「苹果」を「プリンセス・オブ・ザ・クリスタル」が頂く行為
第2話以降
「苹果」→「ピングドラム」を手に入れろと言う言葉にシフト
両者の意味・違いは②にて解説
第24話
冠葉へ苹果(「永遠なる生命」)を分け与える陽毬(「愛」)→「運命の果実(苹果)を一緒に食べる」→運命は乗り換わり、自身も「生きる」を獲得=「生存戦略」達成!
(5)「花婿は誰か?」
第9話
ペンギン帽子=運命の花嫁に捧げる花冠
陽毬「誰の花嫁になるの?」
眞悧「多分、その答えは運命の至る場所にある」
では「花婿」は誰か?
それは、以下に注目すればわかる。
・変身バンクシーンにおける兄弟の違い
・第12話における冠葉の病院道中、病院内での回想
・第17話、多蕗は陽毬を離さない冠葉に何を見たか?
・第20話における陽毬と眞悧の恋愛議論と最終話の対比
・第24話、最後の生存戦略
そもそも、最初の変身バンクから待遇は明らかだった。
晶馬はボッシュートで、冠葉はそのまま。
それは、冠葉の苹果(陽毬を想う「永遠なる生命」)が陽毬に渡った事で、彼の覚悟自体をプリンセス・オブ・クリスタルは理解していたから。
そして第12話以降、プリンセス・オブ・クリスタルの真似をする陽毬の姿が回想や描写でちょくちょく描かれる。
プリンセス・オブ・クリスタルの一面が芽生えていく証明?
また、命を明け渡そうとする冠葉の手を押し戻す所からも、プリンセス・オブ・クリスタルの冠葉に対する優しさ、愛が分かる。
プリンセス・オブ・クリスタル=陽毬の失くしてた意識の側面
第17話で多蕗は高倉家に復讐しようとしたが、冠葉の陽毬を離さない行動に桃果を見出して止める。
これは「今」陽毬を真の意味で救おうとしているのが「冠葉」だと気付いたから。
「昔」は晶馬だった、しかし「今」は冠葉である。
多蕗は、自らが桃果に救われた時と同じ行動を、加害者家族の冠葉から見たんだ。
第20話、陽毬は眞悧と恋愛議論を交わす。
-----------------------------------------
眞悧
「さて、今日はある恋のお話です」
「追えば逃げ、逃げると追われる」
「あれほどうまくいっていたのに、ある日突然そっけない」
「逃げられた!」
「さあ、キミならどうする?」
陽毬「私だったら追いかけない」
眞悧「なぜ?」
陽毬「疲れちゃうし」
眞悧
「う~ん……確かに」
「そういうタイプの人もいるね」
「つまりキミは“逃げる役目しかやらない”と宣言するわけだ」
陽毬「うん……どういう意味?」
眞悧
「両方が逃げるんだから、それはお互いが“私からは近づきませんよ”と相手に言うのと同じってことさ」
陽毬「つまり……?」
眞悧「その恋は実らない」
陽毬「それでいいよ。私恋なんかしないもん」
(中略)
陽毬「例えばだけど……」
眞悧「うん」
陽毬
「相手が逃げたら、私は追えばいいの?」
「それで恋は実るの?」
眞悧「実る場合もある」
陽毬
「そうかな?」
「そういう相手は逃げ続けて、絶対こっちには実りの果実を与えないんじゃないかな?」
眞悧
「鋭いね。そう、逃げる者は追う者に決して果実を与えない」
「それをすると、楽ちんなゲームが終わるからね」
陽毬「ひどい……」
-----------------------------------------
上記の会話を踏まえた上で、最終話を観て欲しい。
陽毬は「追いかける」「果実を与える」
「疲れた」って良かった。
そして何より、逃げる者(=冠葉)を「ひどい……」とは思わない。
第12話
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冠葉「帰るって、どこにだよ」
プリンセス・オブ・クリスタル「それは、運命の至る場所」
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「運命の至る場所」……第23話、第24話の電車内
↓
第24話の生存戦略=プリンセス・オブ・クリスタルと陽毬が真に合一
そして、冠葉を追いかける。
プリンセス・オブ・クリスタルが気にかけていた存在は誰か?
陽毬が最終話へ至るまでの間に、理解した想いは誰のものか?
それは冠葉、冠葉の陽毬を想う「生命の躍動」
自分の事だけを考えてくれていた「愛の証明」
それを、最後にして彼女は否定する事無く、受け入れる。
↓
陽毬が冠葉の「生命の躍動」を真に実感した時、冠葉はピングドラムを手に入れ、輪る。
結婚式ってあるだろ?
参加した事ある人は分かると思うけど、あれって新郎が新婦を待つ構成になってる。
新郎が先に辿り着き、新婦がヴァージンロードを渡って新婦へ追いつく。
そして、2人は愛を誓う。
これってまんま、最終話の冠葉と陽毬なんだ。
では、晶馬の立ち位置は何か。
晶馬は、花嫁と共に道を歩む「父」
選んだのは晶馬、見つけたのは晶馬
だから、晶馬が元々、父親として「家族」を維持するべきだった。
しかし、彼にそれは出来ず、晶馬から冠葉へ父親の役割は代わる。
そんな「父親代わり」は、最後にして晶馬へと戻り、彼は見届ける。
花嫁の進むヴァージンロードの行き先を、ピングドラムの結末を。
簡単に言うなら……
自分を選んでくれた「お父さんと結婚する!」と言っていた少女が、自分が選びたい人を見つけて「花嫁」になるのが「運命の至る場所」での顛末
大切な人=運命の人≠花婿
苹果を貰った事で、陽毬が思い出したのは「愛を貰った」事
晶馬に、愛された事を思い出す。
だから、晶馬=大切な人=運命の人
そして、その「愛」(=「苹果」)を誰かに与えたいと思う=花嫁となった証
それを踏まえて、愛そうと思ったのは冠葉
愛を貰ってばかりだった女の子が、初めて愛を与えた相手
愛を頂いてばかりだった少女が、花嫁として愛を与える。
その相手は、最初に晶馬へ「愛」を分け与えた冠葉
「愛」は、絶対に戻ってくる。
大切な人に与えた分だけ、他の大切な人から戻ってくる。
「愛」の永劫流転
冠葉が最初に愛を与えたのは、晶馬
晶馬が、冠葉との約束を叶える為に愛を与えたのは、陽毬
彼女が最後に愛を与えたのは、冠葉
つまり、花婿=冠葉
{/netabare}
3.同世代透明存在の独白・後記
冠葉に感情移入し過ぎてしょうがなかった。
男だったら、こいつの気持ちにかなり共感するんじゃねえかと思う。
何しているか分からない兄貴の事を、分からないまま馬鹿にしたり、批判したりの弟妹
でも、彼が1番、この「家」を「家族」を、支えていた。
勿論、守ってやってる見返りなんて求めていない。
冠葉は、誰かに褒めてもらいたいから、関係を維持させていたんじゃない。
「俺」が支えたいから、自分の意志で「家族」を守ってる。
それは、父親との約束により生まれた思想
通り過ぎない嵐なんかどこにもない。
でも通り過ぎるのを待っていたら、大切な人は守れない。
そして彼は、父になった。
どのように金を稼いでいるか、生活を維持させているか、決して話さずに、耐え抜いていく。
そういうのって男なら日常茶飯事、俺も耐え忍んで生きている。
心を固く冷たく強くして、少しでも早く大人にならなきゃいけないから。
全てを犠牲にしても、守りたいモノって確かにあるし。
だから、俺の事なんてどうでも良い、二の次だ。
しょうがない。
しょうがない。
しょうがない。
でもさ、やっぱり、辛いんだよ。
しょうがないって思っていても、辛いものは辛いんだよ。
1人だけ蚊帳の外で、矢印の方向が違うから、理解されない。
大っぴらに語れない事ばかりなんだから、愛される訳もない。
途中の展開が、悔しくてしょうがなかった。
なぜなら、冠葉の状態が続くと苹果は獲得出来ないから。
自分の存在を、他者へと委ねられないから。
誰かに植え付ける行為を、行う事すら出来ないから。
死んだらそれっきり、眞悧のように呪って終わり。
だから、普通は変わらないといけないんだと思う。
平成が終わった今、変わらないといけないんだと思う。
多くの事件に事故、事象や事案の余波は未だ健在
正直今も、生きる事すら、ままならない。
でも、だからこそ、変わらないといけないんだと思う。
俺は今、間違いなく眞悧であり、冠葉だから。
まだ、俺は何も手に入れていない。
夢に生きてた頃、想い出せない。
輝いていた頃、記憶にない。
恋に落ちてた頃、そもそもない。
愛し合ってた頃、ある訳ない。
だけど、最期に、ある言葉は伝えたいと思えた。
「運命」って言葉は大嫌いだけど。
本作と巡り会えた『運命』には感謝したい。
最期に言いたい言葉を『輪るピングドラム』は教えてくれたから。
いつか、最後の日に、その言葉を言えたら良い。
それはきっと、俺が人生を「幸福」に終えられた証だから。
本当の光を手に入れたら、絶対笑顔で言ってやるんだ。
「ありがとう、愛してる」って。
-----------------------------------------
小さな頃に見ていたものは、まだ何も知らなかった時代のまぼろしなんかではなくて、いまでも見ることが出来るずっとそこにある変わらないものだった。
辛くなるからって無理に忘れてしまわなくても良かったんだ。
僕は気がつくのが遅すぎた。
必要なものを、自分で隠していたんだ。
でも、こんな僕でもまだ全てを失ったわけではなかった。
世界は残酷で恐ろしいものかもしれないけれど、とても美しい。
思えば、そんなこと、僕らは最初から知っていた筈なんだ。
時間が過ぎて、僕のことは忘れてしまっても構わないけれど、僕が今ここに書いている言葉のいくつかをときどき思い出してくれるなら、それより嬉しいことはない。
追伸。
今までありがとう。
出来ることならば、誰も憎まないで生きてください。
『CARNIVAL』小説版 PROLOGUEより抜粋
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{netabare}
☆『輪るピングドラム』を紡いだ物語・出来事
【銀河鉄道の夜】
上記で紹介した通り、宮沢賢治稀代の傑作
著者の妹トシに向けた鎮魂小説もとい、生者(自身)へ手向けた慰めの物語
【かえるくん、東京を救う】
村上春樹の小説『神の子どもたちはみな踊る』にある短編の1つ
第9話において、同作者の小説『スプートニクの恋人』が登場するのは、作中の「理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない」という言葉が、両方の物語に登場するから。
『神の子どもたちはみな踊る』は、1995年を軸に描かれた短編集
95年を境に、生きる意味を失う前の想い、失った後の不満、再生、失敗、絶望、希望を主人公達を通して描いている。
主人公は、大きな事を何も出来ない=きっと何者にもなれないお前達の1人
そんなささやかさの中で、かえるくんは東京を救う。
何者にもなれない人間が背中を押すことで、かえるくんは東京を救うのだ。
「かえるくん、東京を救う」は、掻い摘んで言うとそんな物語
また、同作者の『アンダーグラウンド』と『約束された場所で』は地下鉄サリン事件を紐解いたノンフィクション
因みに私は、村上春樹なら『神の子どもたちはみな踊る』が1番スキ
【地下鉄サリン事件】
作中における「あの事件」
情報量が多い故、詳細はググって調べるべし。
陽毬が学校へ行けなくなったのも、父母が犯罪者であった為、学校にいられなくなった→辞めさせられたんだろう
これを見ると、地下鉄サリン事件の前に起きた「松本サリン事件」で、加害者と疑われていた河野さんの子供に向けた学校の対応は、間違ってなかったんだろうな(=冠葉・晶馬のいる高校がそれか)
【透明な存在】
「神戸連続児童殺傷事件」(酒鬼薔薇聖斗事件)において、犯人である酒鬼薔薇聖斗が残した言葉
事件の詳しい内容はhttps://www.nagaitoshiya.com/ja/1999/sakakibara/#comment-163を参照。
この事件を詳しく紐解くと、本作が「神戸連続児童殺傷事件」とも深い関わりを持っているとわかる。
・透明な存在→愛されなかった子供と、愛されず成長した大人、両方を指す
・「世界でただ一人ぼくと同じ透明な存在である友人」=バモイドオキ神=眞悧
「みじめでなく価値ある復讐をしたいのであれば、君の趣味でもあり存在理由でもありまた目的でもある殺人を交えて復讐をゲームとして楽しみ、君の趣味を殺人から復讐へと変えていけばいいのですよ、そうすればうるものも失うものもなく、それ以上でもなければそれ以下でもない君だけの新しい世界をつくっていけると思いますよ」
↓
冠葉の行動へ至る
・酒鬼薔薇聖斗の描いた絵=光と影の世界
バモイドオキ神=眞悧は2つの世界を超越
真砂子
「明るい場所と暗い場所は共存しなくてはならないの」
「すべてを明るい光で照らしてしまうと、必ずその反動で、暗い場所が明るい場所を攻撃するのよ」
↓
冠葉の行動へ至る
・かえるくん、酒鬼薔薇を救えない
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初めて勃起したのは小学5年生で、カエルを解剖した時です。
中学一年では人間を解剖し、はらわたを貪り食う自分を想像して、オナニーしました。
一橋文哉:酒鬼薔薇は治っていない!
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酒鬼薔薇聖斗にとって、自分を救ってくれるかえるくんはいなかった(「かえるくん、東京を救う」参照)
かえるくんは死に、不安と不穏に包まれ、彼の世界は透明のまま終わる。
【余談】作品を示唆する予言
『輪るピングドラム』が世に登場する前、某サイトでこのようなコメントがあったので、ここに引用する。
彼か彼女か、いずれにせよこの人もまた、透明な存在だったんだと思う。
以下、引用
28 林檎 投稿:2008年3月31日 @11:19 AM
酒鬼薔薇聖斗様があの時に行った行動を、今現在の大人たちが忘れているとしたら、それは彼の悪行が無駄になったということになると思うんですね。
あんなに残酷なことが出来ますか。
出来ないでしょう。
大人でもためらうほどの残酷な行動を、当時の日本は彼にさせたのではないですか。
子供は誰しも、犯罪を犯すために生まれてきたわけじゃない。
子供の世界は小さい。
だからそれゆえに簡単に壊れる。
大人のように世間をよく知って、それなりに自分のその中での生き方を得ているわけではないから、子供は簡単に途方にくれる。
そのときに救いの手が一つだけでもあったなら、彼は変わっていたかもしれない。
周りの大人たちが、異常だ、理解できないなどと遠巻きにしなければ、彼は犯罪者としてのレッテルを張られなかったのかもしれない。
ま、想像ですけどね。
いつも彼は一人だったと思います。
だからこそ自分の中で想像上の友達を創り上げ、自分が生きる意味を示すバモイドオキ神様を遂行し、殺人を自分が生きる目的だと思った。
そうするしかなかったんじゃないですかね、やっぱり。
今の時代も、酒鬼薔薇聖斗様は子供の心の片隅に棲んでいますよ。
頭角を現さないだけで、ひっそりと息を潜めているんです。
今の世間はどうですか。
子供も簡単に犯罪を犯す。人を殺し、騙し、陥れる。
全ては大人がしていることです。ニュースを見て、報道されている内容をしってアホらしくなります。
今のご時世、大人も犯罪を犯しているのですから、子供が人を殺すのは当然ですね。
私は私で、彼を尊敬し、敬っています。
彼は当時の腐った日本に大きな打撃を与えてくれた方ですから。
でも、今はどうなんでしょう。世の中の人みんな、彼を覚えているでしょうか。
忘れているとしたら、なんと悲しいことでしょう。
彼の悲痛な悲鳴があの事件にはあったはずなのに、ニュースで多くの報道がされるように、事件は新たな事件に押しつぶされ、殺されて行く。
この世界が悲しくてなりません。
でも、私は彼を永遠に忘れないでしょう。私に、希望を与えてくれた人だから。墓場まで持っていくつもりです。
それだけを言いたかったんです。失礼します。
https://www.nagaitoshiya.com/ja/1999/sakakibara/#comment-163
{/netabare}
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
運命はありがちな言葉と認識されますが、決してそのような事はありません。
誰もが自我を持っています。それに従って行動するので、時には称賛され、時には悪に堕ちます。
これは人生を決定付ける最大の要因です。間違っても自分を見失わないように。
生憎、僕には運命というものを持ち合わせていないようです。何故なら、僕の人生は悲惨な方に傾きましたから。
ですが、そんな僕にも希望があります。僕は大事な家族、友達のためなら何でもする所存でございます。
幻想的な世界観、先が読めないストーリー、バランスの取れたシリアスとギャグシーン、ゴージャスな作画、素敵な音楽、挙げればキリがないです。
個人的見解ですが、本作はまさに...狂気の塊です。一見ふざけたシーンも実はメタファーがあったりするなど、驚きを禁じ得ません。
果実が告げた未来、と僕の大好きなアニメの歌詞がありますが、本作に完全に一致しています。
ユニークで面白い設定の数々。運命日記にまつわるエピソードが少し冗長に感じましたが、実はそうではないのです。
矛盾しているような言い方ですが、一つ一つのシーンに意味があると知った途端、こういった表現になりました。
両クールのOPテーマは芸術ですね。ノルニルのFull ver.を購入して聴きましたが、ああなるほどと思いました。
この曲は本作を観る前に聴きました。ある意味逆の方が良かったのかもしれません。
主人公の一人である高倉冠葉(たかくらかんば)君の声があまり合っていません。
中の人の木村昴さんは当時ある役以外のキャラを演じていなかったので、仕方がない部分があります。後に彼は人としても、声優としても、そしてラッパーとしても急激な成長を遂げました。
前作のウテナを観ていれば、個人的評価はもっと上だったかもしれません。それぐらい本作は謎めいていて、面白くて、不思議な感覚でした。
いずれにせよ、僕は本作を大いに楽しめました。サイコスリラーものとしても素晴らしい出来です。
僕は本作の美男美女っぷりに惹かれて円盤を購入しましたが、後悔はしていません。むしろ喜ばしい限りです。
生存戦略しましょうか。
ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
視聴理由 特になし
序盤 へ?
中盤 へ??
終盤 へぇ????
この作品は幾原邦彦監督のオーラが出まくっている作品
多彩な比喩表現と意味わかんない伏線。
わけワカメ
この話はマジでわからない。考察しがいがあるものすごい興味深い作品。としか言い表せない。
主人公の一人の声はなんと木村昴さん「某青ダヌキロボットのジャイアン」です。合わないでしょwwwと思っていたのがかなりの間違いでした。めっちゃ合ってます
作画・音楽ともに普通。
追記 この監督のほかの作品としては「さらざんまい」も似たような意味わかんない作品なのでぜひ視聴を
郷音 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2011年放送アニメ。
男2人と女1人の三兄妹が主役。余命僅かと宣告され亡くなってしまった妹が不思議な力で蘇るストーリー。
序盤9話くらいまではギャグアニメかな?という感じだけど、
一気にがらりと変わります
正直ドラゴンボール的な展開(何個かあるピングドラムを集める)を予想してたから意外でした
ギャグキャラと思ってたりんごちゃんが大活躍するとは…w
終盤、特に最終話はなんか駆け足だったようにも感じました
もう2,3話あってもよかったと思います
でも予想超えてきて面白いけどね
{netabare} 冠葉の陽毬救出シーンはかなりきつかった…
こどもブロイラーもマイルドになってるけどリアル映像だったら見るに堪えないよ… {/netabare}
OPはやくしまるえつこ、EDはARBの曲をアニメキャラがカバーしてます
あとDVDはコメンタリーあるので最低でも2周できますねw
かなり面白いのでおすすめです
ぜろろ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
かなり分かりにくい作品。よく言われているが村上春樹的な物も感じる(ちなみに私は村上春樹が苦手です……。)。ただ、私にとってはとても大切な物語の一つ。色んな人に勧められるのかといえば、答えに一瞬つまるけど、それでもたくさんの人に知ってもらいたい作品。
{netabare}テーマは運命、愛、罪と罰。象徴的、記号的に色々なことを伝えようとしています。
作中の登場人物は、その多くが両親に対してコンプレックスを抱えています。親がテロを起こした、才能を過剰に求められた、美しくあることを求められた……。親や社会からのプレッシャー、いい成績を、いい大学に、安定した仕事に……。そういった価値観を押し付けられて、氷のような寂しく厳しい世界でペンギンのようにどうにか生きている子供達。自分の意思ではなく、社会から、大人から、運命から、何者かになれと強要されている。でも、それではきっと何者にもなれない。自分が本当は何がしたくて、誰を愛したいのか、それすら忘れて透明な存在になってしまった、それが悲しい運命を背負った子供達。
その狂った運命を変えるものがピングドラム。私はこれを『他人の罪や罰を受け入れるほどの無償の愛』だと考えます。自分の愛を一方的に押し付ける、例えば愛だと言って自分の子供に夢を押し付けたり、傷つけたりするのはピングドラムではない。愛する人のためならその身を焦がしてもいい、燃やされてもいい、大切な人の運命ごと背負ってやるという人の想いこそ、愛こそがピングドラム。
ピングドラムには運命の列車、すなわち一度乗ってしまえば通常止まれない「運命」を変革する力があります。本来子供ブロイラーで透明にされる運命だった多蕗や陽毬を救ったのは桃果のそして昌馬のピングドラムだった。本来死ぬはずだった陽毬の運命を変えたのはの冠葉のピングドラム。最初のOPから燃える運命だったりんごを救ったのは昌馬のピングドラム。ピングドラムは人から人へと輸すことができる。そうすることで世界は愛に満ち、人々は救われる。、
ただ愛があれば、ピングドラムがあれば全て解決するのかいうと、そうではない。結局愛する人のためにこの身を燃やしても、最後はその人にすら忘れられてしまう、そういった運命の、世界の残酷さもきちんと描いているのが本作品。ただ運命というのは、もちろんそれ相応の対価を払うが、愛があれば変えられる、その希望も描いている。たった一言の愛しているという言葉が時に誰かを救うこともある{/netabare}
意外と知られていない本作品ですが、社会の圧に悩んでいる人には刺さるものがある名作だと思います。
三毛猫メリー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
2019.2.22視聴完了。
オリジナルだそうですが
なかなか壮絶なアニメでした。
いろいろな犯罪がアニメの中に出てきて
かなり重い雰囲気をコミカルなペンギンたちが
緩和していました。
この内容を収束できたことに感銘を覚えます。
「生存戦略~!」のセリフと一緒に流れる
画面やBGMは見ごたえがありました。
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双子の高校生・冠葉と晶馬、そして妹・陽鞠は三人で暮らしている。余命いくばくもない陽鞠を連れて、ある日水族館を訪れた兄弟たち。楽しく過ごす中、倒れた陽鞠はそのまま息絶えてしまう。霊安室で絶望する冠葉と晶馬だったが、死んだはずの陽鞠が、突如ペンギンの帽子を被り起き上がり叫んだ! 「生存戦略!」「妾はこの娘の余命を伸ばすことにした」。だが、被っていた帽子が落ちると、いつもの陽鞠に戻っているのだった――。不思議なペンギン帽子のおかげで、
陽鞠の余命は少し伸びたのだ。ペンギン帽子を被った陽鞠が再び、冠葉と晶馬に命ずる。「ピングドラムを手に入れろ!」ピングドラムとは何か。そのカギを握るのが、女子高生・苹果という人物と解り、探り始める冠葉と晶馬。ある偶然から陽鞠と苹果が仲良くなったことから、苹果が高倉家に出入りするようになり……!?(TVアニメ動画『輪るピングドラム』のwikipedia・公式サイト等参照)
木村昴、木村良平、荒川美穂、三宅麻理恵、石田彰、能登麻美子、堀江由衣
原作:イクニチャウダー、キャラクター原案:星野リリィ、 監督:幾原邦彦、助監督:山﨑みつえ、シリーズ構成・脚本:幾原邦彦/伊神貴世、キャラクターデザイン:西位輝実、美術:秋山健太郎/中村千恵子、色彩設計:辻田邦夫、編集:西山茂、音楽:橋本由香利、音楽制作:スターチャイルドレコード、音響監督:幾原邦彦/山田陽、音響効果:三井友和、チーフディレクター:中村章子
ジャンル:TVアニメ動画
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小学四年生の少年アオヤマ君は、一日一日、世界について学び、学んだことをノートに記録する。利口な上、毎日努力を怠らず勉強するので、大人になったときにどれほど偉くなっているか、見当もつかない。そんなアオヤマ君は、通っている歯科医院の“お姉さん”と仲がよく、“お姉さん”はオトナびた賢い...
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天上ウテナは、幼い頃自分を助けてくれた王子様に憧れる少女である。だが、彼女は、いわゆる王子様がいつか迎えに来てくれるのを待つお姫さまではない。王子様本人に憧れるあまり、自分が王子様になりたいという願望を持つようになった少女だったのだ。鳳学園に入学したウテナは、そこで「薔薇の花...
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カフェを営むしろくまと常連客のパンダが繰り広げるほのぼの系アニメ。
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祖父の家へ遊びに来ていた6歳の少女・竹川蛍は、妖怪が住むという山神の森に迷い込み、人の姿をしたこの森に住む者・ギンと出会う。人に触れられると消えてしまうというギンに助けられ、森を出ることができた蛍は、それから毎年夏ごとにギンの元を訪れるようになる。