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「ペイル・コクーン(OVA)」

総合得点
61.0
感想・評価
187
棚に入れた
839
ランキング
5623
★★★★☆ 3.5 (187)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.2
音楽
3.5
キャラ
3.3

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ペイル・コクーンの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「30分SFアニメ」の弱点を逆手に取った秀逸な展開

【レビューNo.16】(初回登録:2023/1/8)
「イヴの時間」のレビューを書く過程で視聴。忘れないうちにレビュー。
本作は吉浦康裕の「商業アニメ」デビュー作となる、30分アニメです。(2005年の作品)

(ストーリー)
・地球は自然環境の破壊により、人類が地上で住める環境ではなくなってしまった。
 そのため地下に居住空間を建設し、そこで暮らしている。
 その閉塞空間の中で物語が展開していく。
・主人公は「記録発掘局」の職員。この世界は「過去の世界」の記録データが断片的に埋没しており、
 それら記録データを発掘・復元し、過去の世界を分析していくのが本局の仕事。
 彼は記録データの復元業務を担当。

(評 価)
・製作者の溢れるSF愛
 この作品を観て最初の率直な感想は、「吉浦康裕って本当にSFが大好きなんだなあ」。
 単にそれっぽい画を描いてあるからってだけでなく、作品全体から受けるSFの空気感が凄い
 っていうか・・・(ある意味SFオタのこだわり的な?)
 「日ごろからこんなことばっか考えてるんだろうなあ」ってのが滲み出てる感じですかね(笑)。

・視聴者側の補完がかなり必要な作品
 次に感じたのは「30分のSFアニメを作る難しさ」です。
 SFなのでまずはその舞台設定から説明する必要があります。それをしながら本筋の物語を展開して
 いく。全然尺が足りません!!だから視聴者側でいろいろ補完してやる必要があります。
 まさに視聴者がこのアニメから情報を汲み取り解析していくという「記録発掘局員」のような作業を
 していく感覚ですね(笑)。

・上述弱点を逆手に取った秀逸なストーリー展開
 逆にいうと、「この謎の閉塞空間は一体何なのか?」から始まり、いろいろ考えながら少しずつ世界
 が広がっていく面白さがあり、物語に引き込まれていく感覚があります。
 以下特大ネタバレw(できれば読まずに視聴することをオススメ)
 {netabare}
  ・本(紙媒体)の存在を知らない世代って・・・
  ・そもそも「記録発掘局」の目的って何なの
  ・そこに生きる人々の絶望感
  それらの積み重ねを経て、ラストで「閉塞感漂うこの世界からの解放」までの展開は本当に秀逸。{/netabare}

上述の通り視聴者にかなり負担を求めてくるので、好き嫌いがはっきり分かれる作品となるでしょう。
それに娯楽性も乏しく地味だし・・・
しかし「30分のSFアニメってどんなものなの?」と興味をそそられた方は、観ておいて損はない
作品だと思います。
あとwikiで紹介されていた
「この作品の制作中に公開された新海誠の『ほしのこえ』の影響を受け、自分が考えていた以上に商業
 ベースにやらないとダメだと思いに至った」
のエピソードが興味深く、のちの「イヴの時間」に繋がったのかと思うと感慨深いものがありますね。

投稿 : 2023/03/08
閲覧 : 192
サンキュー:

5

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

終末の後の世界を、発掘する

私もそうです。発掘したんです(笑)
{netabare}知らずに観そびれていた、
大好物な「ポスト・アポカリプス」の秀作を発掘してしまいました。

縦方向にしか空間の広がりが無い、色彩も乏しい未来世界。

そこに、アポカリプスの後を生きる僅かな人々が暮らしています。

吉浦監督と言えば、
水のコトバでもイヴの時間でもアイの歌声を聴かせてでも、
AIやロボットと、人との関わりを描く。
そういったイメージでしたが、
こういう硬質な世界観で、
こんなに希望の持てない空間で、
これほど人の存在の意味を伝えられる、
そういう物語を、
たった23分の作品世界で描く。
その優れた目と手とアイデアに、
アタマの奥の、芯の方にシビレるような感覚が残りました。

そして、
イメージとして膨らんだのが、
少女終末旅行。
あの作品世界では、
雨だれが空き缶に響く音が、ふたりの少女の無垢な遊びで、原初的音楽の発生に繋がりました。
ストーリー終盤、ついに人々の歴史の遺物である様々な映像媒体に触れることで、ふたりが初めから失っていた世界の秘密に触れることになります。

一方で、
このペイル・コクーンの物語の中では、
序盤に発掘された記録が、
終盤に近づき解読されるにつれて、
そこに音声が附いていて、
しかもそれが、弾き語りの、
歌声と楽器で奏でられる音楽であることがわかります。
そして最後の最後に、
この色彩感乏しい世界にあって、
鮮やかな「青」という「色彩」が浮かび上がります。
この「青=色彩」の意味はもちろん、
人々の求めて来ていたものですが、
そのことさえ知らずに、人々は長い長い滅びの日からの年月を、
きっと、生きて、暮らして来たのでしょう。

一生懸命に解読を続けてきた人類の記録。
その記録の意義を瞭然と告げる宇宙の深淵。

{/netabare}15年以上前につくられた、
今も刺激にあふれる秀逸な作品です。

投稿 : 2023/01/23
閲覧 : 174
サンキュー:

14

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

記録の錆、記憶のさざ波。そして青色へ。

吉浦康裕作品のいちファンとしては、すっかり見逃していました。

"ペイル・コクーン" を直訳すれば、"青白い繭" になります。

その理由は、作品の終盤にわずかに目に留められるチャンスがあります。

ただ、それだけではない含みが本作にはあります。

にがにがしいあと味とともに。


~      ~      ~


"記録" を発掘する。

あるいは、修復する。

まず、そこからバイアスへのスティッキートラップが仕掛けられます。


閉ざされた大地下空間。  

深層階に設えられた狭い仕事場。

彼らが丹念に精査し、創り上げていくのは "地球の原風景" です。

海の青、大地の緑、花弁のピンク、プロムナードのネオン・・・。


記録が錆がかったデータであるうちは、彼らはなんの疑問も挟まず、憧憬も持ち得なかったはず。

でも、注ぎ込まれる心血、研ぎ澄まされる専心、忍耐を超える使命感が、ひとつの不思議なシンパシーを呼び覚ましていきます。


それはただ、データの断片で、日々のルーチンに過ぎなかったはずなのに。


~      ~      ~


ついに修復できなかったデータがありました。

それは、当時の人間が吹き込んだ音声です。


口唇の解読。 音声波形の解析。

ハーマニィム(同音異義語)。 センテンスの繋がり。

それは日本語なのか? それは標準語なのか?

雑音の中にも耳を澄まし、無音の上にも目を凝らします。


やがて、導き出されるのは "一つの仮説"。

昂ぶるスピリッツが、証明へと足を向かわせます。


~      ~      ~


圧し下げられた深い闇のなかで一生を凝視していた彼らの瞳と、深遠に浮かびあがる {netabare} 青い星の射影 {/netabare} とが、鋭く対立し、白熱を見せます。


それは、秘匿され、細切れにされたデータの真実。

ギミックの呪縛とトラップからの解放という瞬間。

圧縮と閉塞に生きていく鬱積から、希望と光明を見出したエウレカなのです。


ぎゅっと凝縮されたSFの醍醐味が、そこには用意されてありました。

投稿 : 2023/01/11
閲覧 : 197
サンキュー:

7

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

セピアと色彩

吉浦康裕監督作品。

AD2218、
人口増加による環境資源への悪影響は、
悪化の一途を辿っている。
海や大地が姿を消した巨大な廃墟の世界で、
古いデータベースを復元分析する主人公ウラとリコ。

復元分析することによって過去を知るのだ。
{netabare}ある時、ウラは奇妙な映像を復元する。
セピア調の暗い画面と対比する復元された記録の色彩。{/netabare}

監督はサカサマのパテマ・イヴの時間と、
素晴らしい上記2タイトルがありますが、
こちらの作品もぜひ視聴して頂きたい。

私としては彼の短編最高傑作に推したい。
この無情なる世界観、わずか23分の短編。

世界はこんなにも色彩で溢れている。
遠い未来の私たちに期待している。

投稿 : 2022/09/04
閲覧 : 712
サンキュー:

37

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

★5/ 至高のレガシー

環境問題系SFの大傑作ショートフィルム。

監督原作脚本
吉浦康裕「イブの時間」「サカサマのパテマ」

短いのでSF初心者にも最適。
もう何度見たことかこのオチ。
ベタベタでコテコテな古典中の古典SF。

インディーズらしいがとんでもない完成度。短い中にもしっかりどんでん返しがあり、みんな大好き伏線もちゃんと完備してます。

イブとパテマもだけどこの人のアニメーションは本当に動きが気持ちいい。人、モノ、カメラワークなどの動くスピード、動く止まるのタイミングなど心地よくて一切のストレスを感じない。エレベーターとかも見てるだけでちゃんと重力を感じるの凄い。

同じカットが多用されるのだがコストを抑えつつ停滞感や閉塞感の演出としてきちんと成立させている。絵が美しい事もあるが手抜き感を全く感じさせない類稀なるセンス。

ストーリーは何の捻りもないよくあるやつ。だが凄まじい完成度で高濃度で凝縮された珠玉の短編。

間違いない。

投稿 : 2020/07/30
閲覧 : 280

我儘という正義 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

紡がれた願い

貴方はどんな理由で歴史を学ぶのだろう。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言うが、自分達は愚者ですらない。
何度も同じ失敗をするし、そもそも成功か失敗か判断すら出来ない場合が大半だ。
歴史に学ぶなんて言うのはなおさら無理な話だ。
そして、その学習に意味なんてない。

歴史を知る意味は、きっと生きる意味・糧を見つける為だ。
今生きている自分まで命を紡いで来た生き物の願い、祈りがそこにある。
生きたかった人がいた、叶えたい夢があった。
そんな人が居るのに、どうして自分は怠惰に生きているのか?と問いかけろ。
妥協するな。
願い、祈りを知っているなら、我儘を押し通せ。
それは、幾何の死体の山の上で生活する自分の義務だ。

投稿 : 2018/01/20
閲覧 : 374
サンキュー:

3

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

自主制作

自主制作と言っても、ちゃんとしたアニメ監督が作っているので、自主制作感はない。

未来の話ではあるが、現実的な話でもある。

{netabare}結論から言うと、自分たちの住んでいた場所は地球の地下ではなく月のコロニーだった、そして母なる地球は元の綺麗な星に戻っていた。{/netabare}

娯楽アニメというより啓蒙アニメだな、個人的にこういう作品は好きではないので、点数低め。

投稿 : 2017/12/22
閲覧 : 369
サンキュー:

0

死屍累 生死郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人は、変わらないで欲しいって思うから、それを記録に残す

果たしてそうだろうか、、、

変わってしまうからこそ、その瞬間を記録に残すではないでしょうか?

人が住めなくなったといわれている地球の過去の記録を発掘、復元作業をする主人公
復元していく過程で地球が美しい星で人間の愚行によって人が住めなくなったことを知ります。
主人公達は過去を知れば知るほど現在に絶望し、過去の記録の復元をやめて生きます。

これは近年のネット社会でも同じことが言えるのでないでしょうか?

フェイスブックやツイッターで自己顕微欲を満たすためにいかにリアルが充実しているかアップされています。
それを見ると「あの時は同じ学生だったのに今はこんなすごい事を○○はしているのに俺は・・・」
と思い嫌な気分になったことが皆さんあるんじゃないですか?
僕はそういう気分になりたくないんで元から一切使っていませんw

知らないでいることの幸せは確実にあります。

しかし、主人公は最後に復元された内容から、ある仮説にたどり着き
おそらく確認せずにはいられなくなり最後のシーンにつながり、自分達が住んでいたのは、、、

この作品は哲学性がありますのでそういった作品が好きな方は見ることをおススメします。

投稿 : 2016/07/14
閲覧 : 393
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

完全ネタバレなしとすると… SFです。みなさんの評価はとてもよいです

SFです

全23分ほど 気軽に観ることができます

未来のお話

青年が個室でひとり
調べものをしている場面から
始まります


ストーリーは

注意深く観ていないので
理解ができず
何回か観なおしてしまいました…



みなさんの評価は とてもよいです

私は 後半を もう一度観なおしたら
よくわかるのかな…
少し観なおす気力がなくなってしまって


あらすじ等の ネタバレは
記載いたしませんので
他の方のレビュー
あにこれ の あらすじ などで
確認なさってくださいね



未来のお話であっても
まだタイムカードを使っていたり…

未来予測は難しいですね (*^_^*)

投稿 : 2015/12/31
閲覧 : 288

愛花 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

未来の地球

あらすじ(引用)
地球は自然環境の破壊により人間の居住できない状態になっていた。そのため、人間は地下に居住の場を求め、地下に大がかりな維持装置を作り、その影響下でのみ暮らしている。
かつての地球の記録を発掘し、復元して分析を行う「記録発掘局」に勤務し、記録の復元の仕事をするウラは音声のついたある動画の記録を復元する。復元した動画に写っていたのは、歌を歌う女性の姿だった。


地球の未来のお話。環境破壊が進むとこういう世界もあり得るのでしょうか。。
過去を求める少年と過去を拒む女性。
過去を知りたいと思う探究心も、知ったところで戻ることはできないのだからと拒む気持ちも、正反対だけどよくわかります。

とても短い作品なので3周りくらい見ましたが、解釈が難しい作品でした。
しばらく経ってもう一度見たらもっと深く理解できるでしょうか。。

投稿 : 2015/10/30
閲覧 : 375
サンキュー:

8

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

質の高いトレーラームービー

といった趣。
いわゆる「アニメ」というより、イメージ作品。

地球上の人類が行きつく可能性のある近未来。
それにしても、過去の記録を知ろうが知るまいが、
どっちにしたって死にたくなりそうな絶望感漂う廃墟の世界。
でもこの感じで広げていったらなかなか興味深くなりそう。


設定や内容はまるで違うけれども、
・人類の歴史が過去と現在とで分断されている
・人々は地球を見たことがない
・知ることで強まる探求心と好奇心
という点のみで、
池澤夏樹の『やがてヒトに与えられた時が満ちて……』
をチラリと思い出した(多くの示唆に富んだ素晴らしい小説)。
広げるなら、これくらい。そうしたら物凄く面白くなるだろうな。

投稿 : 2015/10/17
閲覧 : 290

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

メッセージ性の強いショート

「イブの時間」や「さかさまのパテマ」などの
吉浦 康裕監督ののデビュー作ですね。
とにかく短いです。

今とは変わり果てて地球。
その断片(データ)を探す仕事に就いている
主人公。
その作業の中で見つける断片に
心動かせる主人公。
その描写の中に
秘められる(作者の)想い。

投稿 : 2015/09/26
閲覧 : 314
サンキュー:

1

ネタバレ

daruma さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

吉浦康裕監督らしい作品

23分ほどでサクッと観れます。

吉浦康裕監督らしい作品でした。

独特の映像、BGMと雰囲気で引き込む手法はどの作品でも素晴らしいです。

{netabare}どんでん返しも健在です{/netabare}

環境問題はずっと叫ばれていますが、この作品を観てもっと真剣に考えないといけないのかなと改めて実感しました。こんな世界が絶対来ないとは言い切れない怖さがあります。

投稿 : 2015/08/25
閲覧 : 403
サンキュー:

2

ネタバレ

マリーさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

SF

古典SFを題材にした作品らしいです。



{netabare}一度失われたモノを再現することでいい話として終えていいのか疑問ですが面白かったです。{/netabare}

 

投稿 : 2015/06/07
閲覧 : 385
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

これは・・・すごい

短い尺の中によくここまで濃いものを表現できるとは・・・

投稿 : 2015/02/16
閲覧 : 451

となぷ~ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

30分の短編映画なのに重い

結構重いです。
完全シリアスな物語です。

こうしたシリアス物もいいですが、気分とマッチしなかった
のでズーンと心に来ました。

投稿 : 2015/02/13
閲覧 : 327
サンキュー:

0

totehi さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

深い

前々から気にはなっていた物語。30分ぐらいで終わってしまうアニメながらメッセージ性の強い作品なんじゃないかなって思いました。

感想
果てしなく未来の話なのかな。とりあえずネタバレしたくないので色々とはぶきます。これを見終わった後に感じた人はガガーリンの感じた感動に近いものがあるのじゃないかな。

投稿 : 2015/01/31
閲覧 : 365
サンキュー:

8

kai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

未来がここにかいてある

23分


23分でこの地球の未来が描かれてます。

見事です素晴らしいです。


声とか歌とか画とか、そーういうのは二の次でこれはこの地球にいきる生き物として真っ直ぐ、真撃に鑑賞するべきだと思いました。

未来の人類のために。

投稿 : 2015/01/25
閲覧 : 316
サンキュー:

2

ネタバレ

オリヴィエ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

歴史と記録

20数分という見る側にとっては短く感じる作品だったが中身が濃い。

環境維持装置がなければ人が住むことのできなくなったところで暮らす残された人類。
主人公のウラは「記録発掘局」で発掘された記録の復元を行う仕事をしている。
ある日、音声付のデータが発掘されて・・・。
というお話。

{netabare}記録の復元を行う度に、地球汚染を繰り返してきた人類の愚かさを痛感させられ、次第に発掘を行う人がいなくなっていく。
そんなときに復元されたデータには、実はここは地球ではなくて移民船によって移住してきた月のコロニーだったことが判明する。
それを確かめにエレベーターで上へ上がると向こうには青い地球が広がっていたという結末。{/netabare}

記録を掘り返し歴史の向こうにある真実を追究するとやっぱり知らなければよかった事実も多い。
ではなぜ人は記録を残すのか、""『変わらないで欲しいことってあるのよね』""
この台詞が印象に残った。

挿入歌の「蒼い繭(あおいたまご)」この曲がとてもいい。凄く心に染み渡る。

投稿 : 2014/11/24
閲覧 : 353
サンキュー:

3

スマートなトーマス さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

難しかった

話が分からなかった。

投稿 : 2014/08/27
閲覧 : 240
サンキュー:

0

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

蒼く美しいテラ  【ねこ's満足度:70pts】

今よりずっとずっと遙か遠い未来。
環境破壊により廃れた世界に生きる人類は、深い地中へとその居場所を移していた。
そんな中、過去の記録を発掘・分析している主人公ウラは、復元データのある奇妙な点に気づく……。

『イブの時間』の吉浦康裕監督による自主制作アニメ。
かなり叙情的なので、どちらかというと雰囲気を楽しむタイプの作品のように感じます。
無機質で退廃的な色使いと、モニターからこぼれる光とのコントラストがとても印象的でした。

メッセージ性はとても強く、それでいてわかりやすいテーマなので受け入れやすかったです。
作り手の言いたいこともすごくよくわかるし、実際色々考えさせられもしました。
ただ、ありふれたテーマだけに、できれば作品としての”その先”を観てみたかった気もします。
それでも、そこに至るまでのストーリー展開や演出には惹きつけられるモノがありました。
{netabare}特に終盤プロモーションVの音楽が流れる中、主人公が地上へと辿り着くシーンはお気に入りです。{/netabare}

ちなみにDVDの特典映像には「もう一つの発掘記録」なるものが。
ほとんど文字ばかりの映像ですが、こちらを観てから本編を見直すとまた違う一面が見えてくるかも?



☆おまけレビュー☆
『水のコトバ』
同監督により2003年に発表されたわずか9分の自主制作アニメ。
本作のDVDに特典として収録されていますが、個人的にはこちらの方が好みでした。

舞台はとある喫茶店。
別々に展開する3組の会話が、実は1つの物語として繋がっている……といった内容です。
演出やBGMが醸し出す空気感がとても心地い作品なのですが、見所はやはり”コトバ”遊び。
そしてそれは、1度めよりも2度目、2度目よりも3度目と、観る度にその味わいを深めていきます。

少なくとも3回は繰り返し視聴することをオススメします。きっと観る度に新たな発見があるはず♪



ペイル・コクーン【ねこ's満足度:65pts】
水のコトバ【ねこ's満足度:75pts】

投稿 : 2014/08/18
閲覧 : 515

dolcetto さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自然で満ち溢れていた頃の地球を知らない世代が見た衝撃の真実

時代背景は未来。地球は自然環境の破壊が進み、人間が住むことができない状態になっていた。人々は地下に維持装置を作り、その下での生活を余儀なくされていた。当然、海,山,空と言ったかつては存在していた地球上の自然も人々は映像の中でしか確かめる事が出来なかった。

主人公は地球の自然が破壊される前の記録を発掘し、復元する「記録発掘局」に勤める男。

物語はその主人公がとある動画の復元に成功し、そこから衝撃の真実に向かって駆け上がると言うもの。

楽しさや、感動と言ったものが期待できるようなアニメではないです。作画や物語の雰囲気を楽しむ感じのものになっていると思います。

投稿 : 2014/04/16
閲覧 : 281
サンキュー:

1

ネタバレ

hottikiss3 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一回目だと何が何だか分からなかった

30分もないくらいの短いアニメです。
環境系のお話。
萌え、イケメンなど一切なし
なんというか純粋系アニメです。

で、私は一回じゃ何言ってんのか分かりませんでした
オチもよくわからなかった!
なので30分もないしもう一回みようかな?って思って
もう一回見たらよくわかりました。
これで合ってるかどうかわからないんですけどね!

{netabare} あのウラ君は最後自分から飛んでったんですかね?それとも偶然何かが壊れた?
どちらにせよウラ君死んじゃいますよね...
私の解釈では、もう地球はダメになったからこの月に住んでるのに
人間が月に住みうつってしばらく経ったら地球は青く回復してました~
って話だと思ってるんですけど、違う感じですかね?
ぜひご意見ほしいところです。

{/netabare}
で、地球このままだとこうなるよ、こうなってからじゃ遅いよ、もっと地球を大事にしよう。ってことだと解釈しました。

投稿 : 2014/02/14
閲覧 : 326
サンキュー:

3

CountZero さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハードSF好きなあなたへ

気の遠くなるような未来。
超巨大建造物。
幾つもの謎と登場人物たちの抱える悲哀と希望。
30分にも満たない短編で非常に上手に描いています。
本格SFが大好きな方は、結構満足できる作品だと思います。

スタジオ六花作品はどれも質の良いSF作品がそろっていますよね。
でもこの作品に関しては…
アイザック・アシモフの「鋼鉄都市」
アーサー・C・クラークの「宇宙のランデブー」
弐瓶勉の「ブラム!」
…が好きな方には特にお勧めです。

アンビエントな音楽とダークな画面で構成された本格SFは、好きな人にはたまらないジャンルですね。
わたしもその一人!(笑)
でも短編なのでいろんな人に観てもらいたいなあーと思います♪( ´θ`)ノ

投稿 : 2014/02/04
閲覧 : 347
サンキュー:

17

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

蒼い繭

設定、世界観、演出共にグイグイ惹かれます。
過去を知ることを自ら望むか、拒んでしまうか。
観終えた時は、そういうのがテーマになっているのかと思いました。
しかし、この作品は観る度に色々なメッセージがあちこちに隠れている気がしました。
現実の世界でも環境がどうこう言っていますが、その内環境維持装置に近いものとか出てくるのかなーなんて想像して軽く恐怖を覚えました。

記録する意味、復元する意味、伝える意味、そういうのを一つでも汲み取ってみれば、自己満足でも小さな世界が開けると思うのです。

投稿 : 2014/01/20
閲覧 : 305
ネタバレ

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

この話の展開であれば、本作は短すぎる

近未来なのか、環境変化によって住めなくなってしまった話のようだ。

作画色は白黒に近く、機械だらけの廃墟的雰囲気を出し、コンピューターからの光りが鮮やかだ。

終盤の曲もなかなかです。

で・・・内容ですが・・。
在り来たりの話ですね。テーマーが。
20分ちょっとの時間で、どうやって観てる側にメッセージや
感動、面白さを伝えられるかが短編のポイントになるのだが。
少々、自己マンも入ってしまったのかのようだ。
モノローグも多すぎて、作品自体にひねりや、仕掛けも感じない。フラットに近い20分ちょっとの作品。
何より、分かりづらい印象を与えやすい作品になってしまった。

投稿 : 2013/06/29
閲覧 : 325
サンキュー:

11

タル。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

今こそ地球に優しい生活を。レッツ、エコライフ!

人間の文明の末路。
地上で生きることのできなくなった人々は地下深くに環境維持装置を作り、だんだんとその機能が届く範囲へと潜っていく。過去の記録を発掘する人々は緑の大地や日の光の写真、過去の文明記録を見て振り返ると同時に、それを壊したのが自分たちであることを実感し、絶望する。もう戻れない過去と、そうとわかっていながらそれでも過去に夢を見る。そんなジレンマを抱えた主人公が最後に見たものは…

たまにはこんなレビューもアリかな。
ハッキリしていることは、「エコは大事」これだけ!

投稿 : 2013/05/15
閲覧 : 293
サンキュー:

1

ネタバレ

koko さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

攻殻機動隊が好きな人へ

非常に短いアニメです。
ですが、その映像美はすばらしいです。

投稿 : 2013/03/17
閲覧 : 306
サンキュー:

0

チカチカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なんだか・・・

物悲しい。

短いアニメだから、
世界観とか色々と判らない部分もあるけど

なんだか見終わったら切ない。

投稿 : 2013/03/17
閲覧 : 310
サンキュー:

4

ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

心に響くかは、あなた次第かな

人類の過ちによる地球の果てをみた未来の人は何を想うのか。

メッセージ性を問わせるEDを観ると「変わらないで欲しい」という想いをどう受け止めるかですね。

蒼い繭の歌とPale Cocoon を掛けたシンプルなテーマだが、それを補う作画の見せ方によって心に訴えかけさせる今の気持ちを忘れないで欲しい。

それでも人はこの未来を辿る可能性が高いんだろうね。
未来から過去へ後退するという考えができない種の定めだからしれないね。

投稿 : 2013/03/16
閲覧 : 340
サンキュー:

14

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ペイル・コクーンのストーリー・あらすじ

アニメーション監督吉浦康裕の個人制作作品。舞台は遙か未来の地球で、世界は姿を大きく変えていた。どこまでも続く廃墟の世界。海や大地はすでになく、風景は廃墟から発掘される記録の中で見られるだけだった。それら記録を発掘・復元し、過去の世界を分析する""記録発掘局""。そこで働く主人公のウラはあるとき奇妙な映像記録を復元するのだった……。個人制作のレベルを超えたクオリティ、SF的な世界観などよく作り込まれている。膨大な記録をブラウジングするインターフェイスなど、見るべきところはストーリー以外にも豊富。また、背景を手書きと3DCGの混合で行うおもしろい手法から生まれた独特のタッチにも吉浦康裕の味が出ている。(OVA『ペイル・コクーン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
OVA
放送時期
2006年1月18日

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