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「コクリコ坂から(アニメ映画)」

総合得点
66.2
感想・評価
563
棚に入れた
2850
ランキング
2990
★★★★☆ 3.6 (563)
物語
3.5
作画
4.0
声優
3.3
音楽
3.7
キャラ
3.5

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コクリコ坂からの感想・評価はどうでしたか?

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

息子に

してみればよく出来てた、少なくとも映画の形になってた、前作は酷かったからね

投稿 : 2023/09/07
閲覧 : 72
サンキュー:

0

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

60年代エリート高校の活気が見所の雰囲気アニメ?内容は悪くないが平坦で盛り上がりに欠ける

宮崎吾朗監督による91分の映画。
1963年の横浜を舞台に、朝鮮戦争で船乗りだった父を亡くした女子高生と、取り壊し予定の部室?の存続運動やってる男子高校生が恋したり、実は兄妹!?と揺れ動いたり。

【良い点】
昭和38年当時高校生だった世代の、良い意味で戦前の気風が色濃く残りつつも、自由闊達な活力ある青春風景。
モブ含めて教養や志が高く、哲学や天文や文学に打ち込んだり、上官(理事長)に軍国的な受け答えが清々しかったり、こういう雰囲気も良いなぁと。
主人公(女子高生)はかなりの名門かエリート校と思われ、生徒の自主性や戦後民主主義教育を重んじつつ、活発に言論したり目標に邁進する様はある種の良き青春な憧れを感じる。

これを昭和38年の横浜の情緒や古い校舎などのジブリ美麗作画で活写、これだけで雰囲気アニメとして91分見られる内容はある。
キャラデザは普通だが背景描写含めれば流石のジブリ。
楽曲も「上を向いて歩こう」他、雰囲気に合った良曲あり。
声優は長澤まさみ氏が流石の好演。

ラブコメというかロマンス面も、主人公の海と俊が青春劇の過程で惹かれ合う→実は兄妹!?という波乱でまずまず。
ふたりとも教養と気品があり、昔のエリート学生ならでは?の奥ゆかしい交際は良かった。

【悪い点】
地味で盛り上がりに欠ける。淡々と進行。この映画で特に印象的だった場面が見当たらず。
ストーリーの軸は主に旧建物取り壊し反対運動と、主人公らの恋の行方だけど、いずれも中途半端。

前者に関しては、海には特に思い入れがある経緯や描写が乏しい。
運動の経緯も、とちらかというと民主主義学生運動ごっこ(ごっこ、というのは意地が悪いけれど)を見せたかったように見える。
話のわかる理事長への直談判成功で殆ど波乱なし、盛り上がりに欠ける。
またこの運動を糧に主人公らの関係深まったかも微妙。

後者に関しては悪くは無いが、前述の通り学生運動と恋進展が結びつきにくいのと、後半の兄妹問題からの疎遠や大団円の過程が雑。
実は兄妹!?な禁断は凄く盛り上がるシチュエーションなのに盛り上がらず。
何となくキャラが脚本に動かされている感。
原作は未読たけど、原作にあったであろう掘り下げや機微が尺不足で抜け落ちている印象。
その割に無駄尺(冒頭の冗長な出だしとか、雑な学生運動)多いのも気になる。学生運動に関しては雰囲気は好きだけど。

キャラは古き良き昭和の優等生の域を出ず地味。

作画は綺麗だがキャラデザは普通。2011年という制作年代を考慮すると見所としては微妙。
楽曲は良いが、作劇を盛り上げ方が地味。
声優陣は悪いわけではないが、本職に対して特に優位な感じがしない。

【総合評価】4点
アニメーションと(多分)原作のクオリティーが高い故に最低限の見所は確保しているが、90分映画としては微妙。
たぶん、監督が描きたかったモノは「古き良き戦前の気風も残しつつも戦後の自由や民主主義に輝く青春」という印象。
これはそこそこ良かったけれど、実体験が伴わないためか?表層をなぞるに留まった感じ。
評価は良いでもいいんだけど、ジブリとしては微妙という事で「普通」

時代背景は違うけれど、エリート高校生の知的な青春劇という点では翌年京アニの「氷菓」がずば抜けて面白い。
または京都大学舞台(と思われる)「四畳半神話大系」とか、年代が新しい(未来?)「映像研には手を出すな」辺り。
コクリコ坂の比較対象は上記と見ているので、コクリコ坂は地味な佳作という認識。

投稿 : 2023/07/15
閲覧 : 84
サンキュー:

1

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

コクリコ坂とカルチェラタン…海と俊。何が言いたいの?

 コクリコ坂の象徴って、信号旗の「迷わずに帰ってこられますように」という海のメッセージか、女たち…だけではないですが、待つ場所みたいな感じなのかなあと思います。海(人名の方。基本ずっとヒロインのことです)が切り盛りしているので、海と女を象徴しているのでしょう。

 そして、カルチェラタンは学生たちの伝統…一応古き良きものという感じなんでしょうか。俊が中心の存続運動です。男性の部室ですから俊と男性を象徴しているのでしょう。

 そこに海と俊の恋愛ですから、この2つの建物がどういう意味を持つのか、あるいは2人の象徴にならないと話にはならないと思います。そもそも建物2つがこの映画のストーリーそのものですし、タイトルですし。
 が、なんというか、とっちらかったストーリーを見せられるだけで、こういうお膳立てが機能していない気がするのですがどうでしょうか?

 海視点で何かを待っている…そのためにコクリコ坂を守っているというのが話のボディなら題名の意味はわかります。ただ、コクリコ坂という下宿はちゃんと海という少女を象徴していたか?ですね。
 旗の話はいい話であっても、そうなると保守的で待っている女が海ということ?

 それともう1点。海のカルチェラタンの協力の仕方が、掃除でした。女子の協力が掃除でその結果なぜ皆が存続になったのかという部分に分厚い物語がありません。がんばって皆で協力したから?だとすれば古い部室棟である意味はないです。建物である必要すらありません。
 少なくともそれはないとまずいでしょう。さらにそこに海と俊の関係性がのっからないと、話になっていません。

 さらに、あまり権利的なことは言いたくないですが、海は料理と掃除の女?我慢強くて古風で?となる気がするのですがどうでしょう。しかもカルチェラタン存続協力の理由が俊に恋心を抱いたから、ですから。

 まあ、結果的に動きますけどね。男連れてったら駄目でしょう。あそこは海一人で乗り込むべきでした。そこは主体性を見せた気もしますけど。
 いや、それよりもむしろ説得内容でしょうか。掃除したから…かあ。なんか、価値のベクトルはそれであってたかなあ?
 せめてカルチェラタンの存続に関しては、海はもうちょっと何かが欲しかったなあ。あるいはコクリコ坂とのつながりとかかなあ。

 あるいは時代の変化=海と俊のしがらみからの脱却が言いたいなら、コクリコ坂もカルチェラタンも取り壊される物語で、2人が解放されて結ばれるほうがよほど意味性がありました。
 せめて2つの建物に物語と重なる父、父性、家族があればいいんですけど。

 もちろん舞台が昭和30年代ですから、その意味では古風な少女の物語もいいし、現状肯定だけがアニメじゃないのでいいと言えばいいんですけど、やっぱり「コクリコ坂」「カルチェラタン」「海と俊」そして時代を引きもどした意味性がまったく絡まない、ストーリーのためのストーリーに見えました。


 本来なら、読み取れてない部分がないか確認するんですけど、正直見返すのが苦痛なくらい私には面白くないです。恋愛に注目すると少しだけ何かが有りますけど。
 そう…圧倒的エンタメならテーマなど吹き飛ばしてもらっても全然いいんですけどね。この映画の設定でテーマも文学性も薄いのはまずいでしょう。

 そして、映画の冒頭20分くらいでしょうか。海の日常が動き出すまでに時間かけすぎです。尺伸ばしあるいは映像を見せたいだけの制作者のエゴに見えて退屈でした。90分の映画なのに…1分1分をもう少し大切にしてほしいです。

 ということで、悟朗さん作品。残念ですが…という感じですね。ただ、駿作品でないわりに絵はキレイだった気がします。昔の映像も悪くないですね。

投稿 : 2023/07/13
閲覧 : 142
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6

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

古き良きを描いた作品

ジブリ映画と言えば、ほとんどどの作品もある種のノスタルジーを抱く作りになっているように思われる。自分が生きてもいない時代の描写を見せられてもとても懐かしく思えるのは、やはり我々の心のどこかにある「昔の風景」を細部にわたって再現するその技術力・創造力にあると思う。

とりわけ本作のそれは強く出ている。冒頭のシーンから女子学生が早起きし、花の水と写真に備える水を替え、旗を揚げ、ご飯を用意する。となんとも現代に生きる女子学生の大多数とはかけ離れた生活を送っており、またそれがなんとも郷愁感に溢れていて、見ていて清々しく感じます。
しかしこの時代でも海のような生き方は珍しいものと描かれており、我々はどっちかと言えば妹や同居人の女性達の方に親近感を覚えるのではないだろうか。

投稿 : 2023/06/16
閲覧 : 100
サンキュー:

7

藤真 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ジブリ史上屈指の美少女、松崎さんに萌えるための映画

「耳をすませば」の昭和版。
突っ込みどころ満載なのは重々承知だが、好きなのだから仕方ない。
しっかり者の優等生が好きな人にオススメ。

投稿 : 2023/01/03
閲覧 : 123
サンキュー:

0

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ノスタル爺。

【概要】

アニメーション制作:スタジオジブリ
2011年7月16日に公開された91分間の劇場版アニメ。
佐山哲郎の原作、高橋千鶴に作画によって、
『なかよし』で連載されていた少女漫画作品が原作。

監督は、宮崎吾朗。
企画・脚本で、宮崎駿がクレジットされている。
(脚本は丹羽圭子と併記)

【あらすじ】

1964年東京オリンピックの前年の昭和38年の横浜。

主人公で高校2年生の松崎海(メル)は、
海の見える丘にある「コクリコ荘」という祖母と営んでいる下宿で、
祖母と妹と弟と下宿人らと食卓を囲む生活をしていて、
家事など一切を自分でやっている。
亡くなった船乗りの父に向けて航海の安全を祈る信号旗を上げていたが、
それを詠んだ詩が、学級新聞に載ってしまう。

海が通う港南学園は歴史ある木造建築の校舎で、
明治時代に建てられた元が洋館の男子文化部の部室棟「カルチェラタン」があり、
老朽化による取り壊しを巡って、生徒間で集会を開いて激しい論戦が繰り広げられていた。

反対派で3年生の風間俊は、カルチェラタン存続運動の中心人物で、
部室を使って、週刊で学校新聞を発行している。

何度も行動をともにしていくうちに、お互いに惹かれ合っていく海と俊だが、
1枚の写真が原因で、俊は海へ距離をおいた態度をとっていく。
海が俊に詰めよってみると、自分たちは同じ父親を持つ兄妹。
役所で確認してきたと言うのだった。

【感想】

原作は1980年代を舞台にした少女漫画ですが、
amazonのkindle版にて冒頭部分の無料サンプルを読んだところ、
キャラの見た目も性格も全く違います。
海はアニメでは礼儀正しい生真面目優等生ですが、原作では表情豊かで仕事で雑な部分がありますし、
これまた真面目そうな見た目と口調の俊は、原作では軽薄そうな見た目です。
ついでに、下宿人の北斗さんは原作では男性で海の憧れの人ですが、
その手の話を避けたのかアニメでは女性になっています。

青春アニメ映画を作ろうということですが、
宮崎駿氏(1941年生まれ)と鈴木敏夫氏(1948年生まれ)がノスタルジーを全開にして、
自分らの理想の青春を押し付けるために、わざわざ1963年に設定を変えて、
キャラを人格改造して年寄り目線での自分の理想の少年少女にしてまで、
息子の宮崎吾朗に監督にしてアニメを作らせてしまったモノ。

若者は学生運動が盛んでみんな元気があった、昭和のあの時代は良かったと懐かしむ、
その老人の武勇伝みたいな話は、「平成狸合戦ぽんぽこ」ではリアリストな高畑勲氏と比べると、
昭和を美化した宮崎駿氏のロマンチストぶりに非常に後ろ向きな内容に思えました。

ジブリが毒にも薬にもならない日常アニメを作ったらこうなったというモノですが、
キャラの生活や感情にシンパシーがあればとても心地よい優しい世界に酔えるのでしょうが、
キレイな明るく楽しい学生運動と物わかりの良すぎる権力者などが自分としては、
とある思想の持ち主によって美化された妄想の昭和の世界に閉じ込められてるかのようで、
ある種の気持ち悪さで拒絶反応が起きてしまい、10分おきに中断しながら観ていました。

思い出も大事ですが今を大切に生きましょうというメッセージ性のある「オトナ帝国の逆襲」と違い、
21世紀の現実世界と断絶したような妄想アニメ。
それはジブリのアニメを象徴してるかのような内容でして、
好きな人には大変申し訳無いのですが、自分の心に刺さるものは何もなかったですね。

情緒豊かな日常アニメは本来は好きなのですが、
昭和から使い古された演出を繰り返すジブリのやり方と、
それを教科書にして伝統芸能のようにただ受け継ごうとしただけの宮崎吾朗監督。
自分にとってはジブリは過去の存在なんだなと、ただそれしか心に残らない作品でした。

先人の技術を参考にしつつも先鞭をつける存在として、
アニメの未来を切り開いていっているアニメ会社の方が好ましいという自分の考え方が、
ジブリ作品を色褪せて見せている。ただ、それだけの話かもしれませんけどね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/10/10
閲覧 : 167
サンキュー:

19

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これはいい映画だったと思う

これも映画館で見ました。これはすごくいい作品でしたね。公開前に原作の少女漫画を読もうとしましたが、昔の絵柄で入り込めないので、ほとんど読まないで映画館に行きました。この原作少女漫画ですが、原作がさらについている作品で、どうもその原作も左翼系の方だったのかなあ。ふつうの少女漫画と違って、ネームがずらずら出て来て、まるで小説のようでした。さすが宮崎監督がアニメ化したいと言うだけあるなと思いましたです。

この宮崎吾郎監督の前の作品が「ゲド戦記」でしたから、かなり期待せずに映画館に行ったんですが、それがかえってよかったですね。思わぬサプライズがあったように感じました。サプライズと言えば、映画館だけに出て来たトリスおじさんの人形とか、60年代当時の風物が見ていてとても懐かしかったです。ただこれは若い人たちには通じなかったろうなあと思いました。家の前の道が舗装道路ではないのも、私たちニュータイプ世代が知っている最後の世代ではないでしょうか。東京都内のビルの満艦飾の電飾看板の様子とかも、今では見ることのできない風景です。台所の流しの下に、床下の貯蔵庫がついていたりするのも「ああいうのあったなあ」と思いました。そんな風に、タイムスリップできる作品だったのでとてもうれしかったです。

ただ話としては、年若い人には抵抗感があったと思います。と言うのも、ヒロインのメルがヤングケアラーみたいな生活を送っているという設定だからです。ジブリヒロインはだいたい生活優等生ですが、これはちょっとやりすぎ感を感じました。それでラストでヒロインが父母の幻影に逢うというのがメインになっているのですが、それで許せるのかというのがありましたです。それ以外は実は兄妹なんじゃと悩む話とか、ドラマとして面白い展開で、よかったと思います。当時のふつうの学生たちの様子とかもうまく描かれていて、いいジブリ映画だったと思います。作画もすごくよかったです。主題歌もいい歌でした。当時やっとまた「耳をすませば」のようなジブリ作品が見られたと思った作品です。

投稿 : 2022/03/21
閲覧 : 620
サンキュー:

3

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

後半だけ良かった

物語について、映画作品なので時間の関係で仕方ないのかもしれないが、海が風間のどこにどう惹かれて親しくなったのかが全くわからなかった。原作ではそのへんの描写があるのかもしれない。
物語の後半は良かったと思うので、思い切って、海と風間が付き合っているという前提で物語を始めたらより良かったんじゃないかと思う。

音楽は、音楽それ自体を聴くなら良い曲が多かったと思うのだが、絵を引き立てる劇伴という意味では、主張が強い曲が多くて良くなかったと思う。

声優は、どのキャラも最悪に近い。

投稿 : 2021/12/18
閲覧 : 208
サンキュー:

2

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジブリだけど宮崎吾郎監督の2作目。日本の昭和の青春恋愛映画。

2011年公開のジブリの長編アニメ映画。監督は駿監督でも高畑監督でもなく宮崎吾郎監督。
少女漫画が原作で、いろいろと登場人物の名前とか設定は変えられているけど、ほぼほぼ同じです。
前回の東京オリンピックの頃の(1960年代)昭和の日本で、カルチェラタンと呼ばれている学校の文化部の部室棟が壊されるかどうか?という話と、主人公でコクリコ荘という下宿を切り盛りしている松崎海という女の子と同じ学校の先輩の風間俊という少年の恋愛が軸になっており、昭和の日本の1960年代の文化なども描かれます。生活や部室棟や街の様子なども昭和の日本という感じで、レトロな感じがします。

ジブリの中では好きな方です。

投稿 : 2021/01/29
閲覧 : 267
サンキュー:

17

ネタバレ

Fanatic さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

高度成長期に、のびのびと青春を謳歌した若者たち

スタジオジブリ作品ですが、監督は宮崎吾朗さん。
父親の宮崎駿さんは脚本を担当しています。

『なかよし』で連載された全8話の漫画が原作。
ジブリなのに原作?と聞いて意外な感じがしましたが、宮崎駿さん以外が監督する場合は基本的に原作のある作品を題材にしているそうですね。

主人公・松崎海の声を担当したのは長澤まさみさん。決して上手とは言えませんでしたが、慣れればなんとか聴けるレベル。
でも、準主役の風間俊を演じた岡田准一さんは、かなり聞き辛かったかな……。俳優としては好きな方なんですけど、声だけだと、かなり滑舌が悪く感じました。

重要な役には最低限の演技ができる方を起用して欲しいですが、本作に関して言えば、高度成長期の日本を舞台にした非ファンタジー作品なので、本職声優にはないナチュラルな空気感というものもそれなりにプラスに機能していたように思います。

ただ、俊の父親の明雄を演じた大森南朋さんだけはかなり気になりました。
そこそこ重要な役どころなんですが、絵と声が合ってなさすぎて、喋るたびに「これじゃない」感が凄かった……。

作画に関しては、人物などにやや粗さが目に付きました。
2011年公開だから、というのもあるでしょうが、「千と千尋の神隠し」から10年経っていると考えると、ほとんど進歩がないような……。
監督や作監の違いもあるのかな?
ただ、美術面に関しては、昭和のノスタルジックな町並みをかなり綺麗に再現されていたと思います。

挿入歌もかなり多かったですね。
坂本九さんや手嶌葵さんなど、時代を象徴する名曲がふんだんに使われていました。
個人的には、歌の力を借りてエモくする手法はあまり好きではありませんが、本作の場合は、どちらか言うと時代背景を演出する意味合いが強かったように思います。
ジブリでは珍しく、ジャズ音楽を多様されていたのも特徴的でした。

ストーリーは、至ってシンプル。
カルチェラタンという、京大の熊野寮みたいな施設の取り壊しを巡って、学校側と対立する俊。
海も彼の手伝いをするようになり、それがきっかけで惹かれ合っていくのですが……。
やがて、俊と海は父親が同じ兄妹であったことが発覚し、そんな境遇を思い悩む二人の姿を軸として物語は進みます。

一昔前の昼ドラによくありそうなベタなプロットですが、最近はそういうのも滅多に見なくなったので、一周回ってなんだか新鮮に感じました。
戦後のどさくさで起こってしまったという経緯も、とってつけた設定ではないリアリティがありました。

東京オリンピック直前の、朝鮮戦争による特需景気に湧いていた時代の話ですが、実はこの戦争には、少なくない日本人が機雷除去のためにLST(揚陸艦)で参戦していました。
好き嫌いはさておき、物語にそうした背景を絡めてくるのは、反戦思想が強い宮崎駿さんらしい脚本だな、と思いました。

もちろん、見せたかったのはそういった歴史の闇のようなドラマではなく、高度成長期という活気ある時代に、のびのびと青春を謳歌した若者たちの姿でしょう。
主人公の海は、下宿生たちのために忙しく働く、いかにもジブリらしい明るく健気なヒロイン。
海と俊の出生の秘密についても、さらに隠された真実がありますので、そこは本編で確認していただければと。

個人的には、海と俊が惹かれあっていく過程をもう少し丁寧に描いて欲しかったかな。
先に出生の秘密に気づいて、海から距離を取ろうとした俊に対して、「私のことを嫌いになったの!?」と海が詰め寄るシーンがあるんですが、お付き合いを始めるようなやり取りもなかったですし、いつの間にそんなに盛り上がってたんだ?と、ちょっと唐突に感じました。
そういうことをあけすけに語り合うような時代でもなかったのかな?

総評としては、テーマもはっきりしていましたし、変に小難しい部分もなく、素直に楽しむことのできた作品でした。
宮崎吾朗さんの前作「ゲド戦記」ではサブキャラの掘り下げがかなり薄く感じられましたが、本作はそのあたりもすごく丁寧に描かれていて、単なる脇役ではなく、それぞれに昭和の時代を力強く生きている生命力が感じられます。

ファンタジー大作も良いですが、本作を始め、「おもひでぽろぽろ」「海がきこえる」「耳をすませば」等、ジブリの非ファンタジー路線はどくどくのほのぼの感が利いていて良いですね♪

投稿 : 2020/11/19
閲覧 : 217
サンキュー:

7

ネタバレ

7でもない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1963年を生きるインテリゲンチアな青年達の素直で軽いラブコメ

35行2000文字程度感想雑文
5.2稿目

◇けなげなヒロイン
◇まっすぐさ
◇暖かい眼差しでオタクがかっこよく描かれてる
◇作画
◇うすしお味
◇まとめや細かい疑問等



◇けなげなヒロインと予想したが
イメージイラストから第一次~第二次大戦設定で軍艦乗りの彼氏を待つ少女の暗い話と思って身構えてたらぜんぜん違って軽い恋愛青春譚で拍子抜けした。畑に里芋とか植えたり、竹槍で国土最終防衛戦の為の訓練とか鬼畜米軍との諍いとかないんだ


◇まっすぐ
このアニメはとにかくみんな素直で真っ直ぐで可愛らしい。屈折や躊躇いや回りくどいことは殆どない。

感情が高ぶると自然と皆で合唱し(校長への健全な学生アピール・演出もあるし、むしろそういうシーンの方が多いか。でもいいや)、文化部部室棟カルチェラタンに改装が必要と見ると次の日には集団で乗り込んで掃除をする。ジブリアニメにありそうな「ここは男の砦だ。俺達に任せておけばいいんだ(フンッ)」「馬鹿ね。アンタ達に任せてたらいつまでたっても片付かないわよ」みたいな男VS女の(プロレスのアングル的な)闘いも無く、仲良く掃除する。取り壊し取り消しについて校長と話しても拉致があかないと見ると東京の理事長の所へ意図的にアポを取らずに押し掛ける(関係ないけど待たされるシーンの緊張感といらだち、ぬか喜びが入り混じった感じが非常にリアルで苦笑した)。

特に理事長を迎える時に恥じらったり奇をてらったりせず正面から正々堂々と、全員で並んで迎え、歓迎のメッセージを掲げて、校歌を歌って迎えたのは良かった。中々あの年齢でできる事じゃないよ。あんな出迎えをされたら竹を割ったような性格の理事長じゃなくてひねくれたおっさんだとしてもぐっとくるよね。

風間とメルが相合傘で下校する時もその時は自分の妹だと信じきっていたのに去り際にメルの手をぐっと引き寄せて恋人ムーブをするシーンもそんなストレートさが溢れた1シーン。しかし妹をぐいっと引き寄せる兄ってどうなんだろう。押し殺した感情が爆発しちゃったのかな?

まっすぐと言えばメルの妹の空ちゃん(ちなみに中の声優は白石晴香 a.k.a. アシリパ、ローニャ、高梨ミーシャちゃん、切絵ちゃん、文乃(理系)役)。作品冒頭で屋根からの飛び込みパフォーマンスをした風間に憧がれて次の日には男だらけの魔窟のようなカルチェラタンに突撃し、サインを貰い、貰ったすぐ矢先に風間から水沼に切り替えそしてその後は事あるごとにちゃっかり水沼のすぐ横にいる辺りミーハーかつ欲望にストレートすぎると思った。空ちゃん、恐ろしい子。

◇暖かい眼差しでオタクがかっこよく描かれてる
哲学や文学、化学等に熱くなって語り合い、「カルチュラタン」や後述の「メル」、「ラメール」みたいなおフランス語で気取る彼らはオタクっぽいけどポジティブで暖かい眼差しで描かれ、オタクをやる事に後ろめたさや気恥ずかしとかは無縁で少し羨ましいと思った。またなんとなくアフターヌーンで連載されていた漫画、ディスコミュニケーションを思い出した。(5稿目加筆)そういえば映画Ready Player Oneを見て、なんか80年代やビデオゲームナードを美化しすぎじゃね?こんな持ち上げたり美しく描くようなものだったっけ?って思ったのを思い出した。


◇作画
作画について思った事数点。深夜アニメと比べると色も非常にベーシックだし、キャラデザもシンプルなんだけど、メルちゃんや空ちゃんのちょっとした表情がなんかかわいい。メルは週5で下宿の7人分の食事家事をする事からわかるような性格で、真面目というか案外表情が硬いシーンが多いんだけど、硬いからこそ表情が柔らかくなる時うれしい。

他に作画で気になったのは船のシーンの動きが良い所とか、メルが朝校門に入るシーンでメルが右奥から近寄ってきて、徐々に右に回転していってから左奥の校門に入るまでをワンカットで回転する所をアニメートしている所。テレビアニメだと横に歩くシーン、校門を超えるシーンみたいに2-3カットの簡単な動きに分解するのに、妙な所に力を入れるんだなあって思いつつ2-3回見直してしまった。

最初カルチュラタン訪れるとき等に主人公たちが話し合ってる間に周りのモブ部員達が騒いで動いてるのが気持ちよい。画面に複数以上の動きが独立して動いてる動画演出は豪華な感じで好き。純粋に2倍の作画手間だろうしタイミング調整とか大変なんだろうけど、劇場版マクロス愛覚えていますかのクライマックス寸前で画面手前で言い争っているミンメイと一条光のバックグラウンドでVFが頭部に?ビームを食らい破壊されるシーンとかも好きだった。うん、好き。

またこのアニメでは風間が実用車に乗るシーンが結構多く力が入ってた。ジブリやデミジブリアニメでは個人的には魔女の宅急便のトンボが羽を付けた自転車でカーブのついた坂を駆け降りて飛ぼうとして失敗して転げ落ちるシーンや、アリエッティ(まちがい。メアリと魔女の花のメアリ)が森に自転車で走っている所を即思い出したけどそれらよりも作画と演出が凝っていたかもしれない。関係ないけど歴史物の実写映画で2015年リメイク版日本のいちばん長い日でマントルを纏った青年将校達3人が大きな日本家屋(皇居?)の作戦本部の周りの砂利道を車でもバイクでも無く実用車で走るアンバランスなシーンを思い出した。車はガソリンが無くなって途中で止まるし末期は大変だったんだな。コクリコに話を戻すと、風間が汗だくになりながら立ち漕ぎで登坂を上る時に、車体が左右に揺らすシーンまでアニメーションさせてて細かい。テレビアニメだとハンドルより上を描いて、下は省略させる事も多いのに。

メルを乗せてコクリコ坂から麓の魚屋まで飛ばすダウンヒルのシーンも絵的に心地よい。加速感や、慣性で傾いたり、カーブの遠心力で外側のふくらみ具合とか良くできてるし、体を寄せあった二人が会話するだけのシーンだけなのに、カメラが近寄ったり引いたりをPCの編集では無く手書きでアニメーションしていて凝っていてなんか気になった。どんなコンテなのか興味ある
 
◇うすしお味
ここまでわりと好意的に良いところを挙げてきたし個人的にどちらかというと好きではあるものの、正直このアニメはストーリーが薄味であまり心に訴えかけて来ないから名作とはちょっと言いづらい。最後のシーンで旗揚げで終わるのはちゃんとテーマに合っていてまとまりが良いし、カルチュラタンもしっかり守れたし、メル(海)と風間の恋愛も障害物は取り除かれ大ハッピーエンドを迎えたはずだけど、なんか物足りない。満足感が無い。はらはらどきどきする要素がなさ過ぎてまるで日常系アニメみたいだ。日常系は日常系で別腹で好き。出生の謎も凝ってはいるけど、でも正直そこらへんはあまりそこまで興味ないし……。そういえば中期後期ジブリは一時期恋愛もの~ラブコメっぽい青春アニメ映画を作ってた時期があったな。なんだろう。プロデューサーに作らされてたのだろうか

◇まとめや細かい疑問等
最後に細かい事2つ。松崎家3姉弟の海、空ちゃん、陸の長女であり主人公である海をメルと呼ぶのは簡単に海空陸と気づかせない為のミスリーディング狙い?そういえば他のキャラは日本人名で設定もリアル寄りなのに一人だけめると呼ばれていてファンタジー色が強く違和感があり、慣れたのは終盤に入ってからだった。また最後に理事長に学生に部室棟は他に建てようみたいな事を言ってた気がするんだけど、それってカルチュアたんと新し部室棟合計2つできるということ?

まとめ。軽いラブコメ。自転車、1963年のまっすぐで熱心なオタクの先駆者達、戦争は直接関係ない

投稿 : 2020/08/29
閲覧 : 270
サンキュー:

3

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

地味だけれど宮崎五朗氏の挽回作品

ゲド戦記で,デビューしたものの,
今一つパッとしなかったの宮崎五朗氏作品第二段。

今度は,地に足がついたノスタルジックな作品で
全体的な印象はよかったと思います。

お話の一つのテーマは,学生運動。
当時の高校生って大人に見えますよね。

カルチェラタンの取り壊しに,大人に堂々と異議
を申し立てるところなど,今の学生名はないパワーを
感じました。

(復興)発展途上の世の中だったことや,学生自身が
自覚と確固な目標をもって生きていた時代の象徴だと思います。

もう一つのお話のテーマは,メルの風間への想い。

メルは,父親を朝鮮戦争のとばっちりで亡くし,
母も単身アメリカへ行ってしまっているという娘。

メルの目線で見ると,自分が学生寮の世話をしなければ
女学生たちが勉学に励めないと思い一生懸命働きます。

両親がいないから兄弟の面倒を,とメルはお母さんに
頼まれていたことでしょう。

若いにもかかわらず,わがままを言わず,
歳を取ったおばあちゃんのためや
家族のため,寮生のためにも,
みんなのためにも,なろうとするメル。

昭和の半ばの時代,親を助けて働いたり
手伝ったりしていた子は多かったはずです。

メルが旗を揚げるのは,亡くなった父への郷愁と
船の安全を願うためでしょうか。

さて,どこかの韓国ドラマのように,メルと風間
の兄妹疑惑が持ち上がりますが,それも,解決して
良かったとつくづく思いました。
メルのお父さんが,助けた友人の赤ん坊が風間君だったのです。

さて,ほかの女子生徒も,カルチェラタンの掃除に協力して
メルが大好きな風間君の希望が叶い,
カルチェラタンの取り壊しが中止されます。

学生の行動が実を結びます。

およそ55年前の話ですが,若物たちがたくさんいて
(ベビーブーム世代?)長いもの(既成権力)には
巻かれたくないという気概を感じる作品でした。

今の若者も,すぐにあきらめたり,不貞腐れたりせず
希望を持って生きて欲しいというメッセージも
含まれていたように思いました。

投稿 : 2020/06/26
閲覧 : 307
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何回も見たくなる

見てて全てのバランスがいいなと思った。
何回も見返したくなる作品。

投稿 : 2020/02/11
閲覧 : 171
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

お年を召された方には刺さるかも

今までなんとなくスルーしていて何の前情報もなしに鑑賞しました

昭和38年横浜の設定らしく古い日本映画を観ている気分になりました
昔はこういう青春映画がたくさんあったような気がします
(実際はそういう映画は殆ど観ていないのですが雰囲気でなんとなく)

最初の三十分くらいはただの日常が描かれていますが
主人公の海と風間が出会い
そこから二人が惹かれ合う描写はとても自然で「へえー」
と思っていたんですがジブリらしくない(?)
二人の関係がまさかの展開になります
(こういうことは当時は珍しくなかったんでしょうね)
{netabare}まあその後問題ないことになるんですが{/netabare}

カルチェラタンのところなど
「ああなんか昭和っぽいなー」と観ていました

自分はずっと海の心情の変化に注目していましたが
挿入歌の使い方がこれまた巧く盛り上げてくれます

特に起伏に富んだ内容ではなかったように思いますし
ラストはやや物足りなかったように感じましたが
余韻の残し方は巧いなあと思いました

たまにはこういうのもいいなと思わせてくれる清涼感のある作品でした

投稿 : 2019/08/29
閲覧 : 266

シワーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

きれいな風景、だがもう一つ欲しい

1960年代前半だと思われる港町が舞台。作画はとてもきれいで、3D作画も2次元に自然に落としこんでいて好感触でした。

声はできるだけアニメ的な大仰さを排除したいのだろうという意図は感じたのですが、それが成功したかどうかは微妙に思いました。感情の起伏が読めなかったので。耳にキンキンするアニメ声でないのは良かったんですが。

登場人物に共感するひまもないうちに、淡々と物語が終了してしまう。そんな印象に終わってしまったのは残念でした。もうすこし、人物の葛藤や感情が描かれていればなあ、と思います。

投稿 : 2019/05/09
閲覧 : 228
サンキュー:

0

ネタバレ

こっとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

個人的に結構好きです。

レトロな雰囲気が楽しいですね。ストーリーもすごく凝っているとかではないですが、カルチェラタンの話など、「観たい」と思うものがあり、良かったと思います。

投稿 : 2018/02/28
閲覧 : 234
サンキュー:

0

(斉藤) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

楽しめます
カルチェラタン(男子文化部の部室棟)が出てきたあたりが一番ワクワクしました

素朴な感じが楽しめる方におすすめしたい

投稿 : 2018/02/11
閲覧 : 224
サンキュー:

0

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こういう映画は好き

ほんとに、人間って、意味ないなぁ、と思えるものが好きなようですね。
ストーリーも、設定も、当時そうだったんだぁ、自分がそのときいたらそうだったんだぁ、お父さんに会いに行くってこんな感じかもよって、ただ、リアリティと作者のかくあるべしという期待が描かれている。と、感じました。

主観しか、感想はないかもしれませんが、好きですね、こういう話。

投稿 : 2017/11/24
閲覧 : 286
サンキュー:

1

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

バランスの良さが凄い。

吾朗氏は『ゲド戦記』の頃から僕の中では注目株だったのだけど、いやー、やってくれたね。とても良かった!
取り立てて凄い、というような点はないのだけど、全体的な完成度が高く、放映時間も丁度良く、作品として素晴らしい出来なんじゃないかな。

ストーリー自体は作中で風間が言ってるように安いメロドラマ、みたいな内容とも言える。でも登場キャラにしっかり魅力があるから、ストーリーに退屈さは感じない。
何気に廣小路さんの天然キャラの描き方が巧いよね。
「痺れるの~」「電気屋さんなの?」のやり取りは不意打ちだったわ~。

恒例の芸能人の起用に関しても今回は主役二人の演技は問題なく、違和感はなかったように思う。


派手なアニメーションや壮大な音楽、誇張の効いたキャラクターといったいつものジブリらしさはないけど、これが吾朗氏の作風なのだと思う。本作によって、ジブリの中での個性をうまく主張できたんじゃないかな?
素朴だけど味がある、良い作品。
親近感の湧くキャラクターばかりなので、ストーリーを把握してても何度でも楽しめるはず。

唯一引っかかった点としては、終盤の港に向かうシーンのBGMだけが、それまでのBGMの雰囲気からあまりにかけ離れていたこと。いきなりBGMが主張激しくなって、ちょっと戸惑ってしまったかな…。

投稿 : 2017/07/06
閲覧 : 295
サンキュー:

11

玉藻 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何とも言えぬ魅力があるのぉ

色褪せない何とも言えぬ魅力があるのぉ
最後まで見ることを進めるのじゃ

投稿 : 2017/05/15
閲覧 : 218
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

結構、好きです。

昔の少年たちの物語。
恋愛あり、親子愛ありで、楽しめます。

ただ、ちょっと疑問に思ったのは
「カルチェラタン」の取り壊し阻止の件です。
「安全面で問題があるのでは?」という疑問があります。

あのようなゴチャゴチャした建物が建築基準法を満たしているとは思えず、
火事の時に逃げ場がなくなったり、地震などで崩壊する危険性があり、
そういう安全面から大人たちが取り壊そうとしていた可能性があります。

投稿 : 2017/01/17
閲覧 : 212

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

原作未読です。ジブリっぽい作品に仕上がっていると感じました。
美化されすぎた昭和30年代、音楽を多用しすぎてチープっぽさを感じ、ジブリっぽい口の動きなど、久々に見て気持ち悪さを感じたのも事実ですが、楽しめる作品でした。
なんだかジブリの絵ってどんどん記号化してきているような・・・

投稿 : 2016/09/03
閲覧 : 255
サンキュー:

1

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

海と旗、そして恋

食堂の値段がかけうどん20円ったあ、今で換算するとおいくらだ?

部活動の塊であるカルチェラタンっていう部室棟を直すことに
そりゃあ埃には昔の思い出が詰まっているよね~

投稿 : 2016/08/25
閲覧 : 247
サンキュー:

2

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

昭和ノスタルジー

金曜ロードショーで観ましたw

戦後の横浜あたりが舞台っぽい。
安心安定のジブリと思って観ていたけど盛り上がりに欠けた印象。

投稿 : 2016/08/13
閲覧 : 243
サンキュー:

2

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

恋愛部分は楽しめました。一方青春(学生運動)の方は消化不良。

このタイミングで投稿ということは金曜ロードショーで見たということがバレバレですね。一回しか見ていないので、ざっくりと書いていこうと思います。

あらすじは公式サイトをみて下さいね。
{netabare}
【美術】

主人公達が東京に行くシーンがあるのですが、そこでの町の色の多種多様さが凄かったですね。こんなにワンシーンが凝ってるのは中々見れないなあと。
また、主人公達が守ろうとしている館も雑多としていて、背景を見るのが楽しいです。

【声優】

声優さんではなく役者さんが演じているのですが、ジブリ作品はそういうものだと思っているのであまり気にはなりませんでした。

【キャラ】

よくある恋愛物であり、外面は今の日本人に合わせた性格のキャラが多いですね。ただし、学生運動という歴史を題材にしていることから、当時のちょっと過激な感じを持っているのも伺えます。

そうみると、この作品は学生運動を知らない人達(恐らくほとんどの若い人は学生運動にマイナスイメージをもっているのでは?)に、当時の人達に共感を覚えさせることで、学生運動に対する新たな視点を与えようとしているように見えました。(私も学生運動を知らない人間です)

またキャラクターデザインといいますか、海さんについて。おさげのときが、現代人にとってはあまり可愛くないのですが、家で髪をおろした時の海さんが、やたら可愛い(人によると思います)。これがノイズなんですよね。なんというか、この可愛さは狙ったの?的な印象を受けます。どうせなら、おさげの時もかわいく見えるようにしてほしかったか、家でもそこまで可愛く見せる必要がなかったんじゃないかなと。
【音楽】
いきなり坂本九の「上を向いてあるこう」が流れるシーンについては、意図がよくわかりませんでした。他はあまり記憶にのこってないかな。

【物語】

まず、見てればわかりますが、恋愛と学生運動という二つの要素があります。ふたつを分けて考えていきます。

まず、恋愛。こちらは見てて苦痛ではありませんでした。細かい表情の変化は強みでもあり弱みでもありました。
お互いを意識し始めて、近くによられて海が目をそらす、そんなシーンがあります。あるあるな表情の変化です。でもこれはあるある過ぎて(テンプレートになってしまっている)、よく考えると細かいとは言えない。
海が避けられていることに気づき始め、不審がる顔をしたり、はっきりと言わないことにイライラしている顔だったりとかは、それなりに見れることができたと思えます。
しかし、感情の爆発したような感じ、そういう部分の表情があまりに乏しいかな。青春物であるなら、大人と子供の中間を描いてほしかった。そこで、海が母親の前で泣くシーンがあるのですが、親と子のシーンで子供が子供っぽさを出すのはある程度成功していると思います。
ただ、外側で子供が大人になる描写、そこに何か足りなさを感じました。多分演出の問題かな。東京からの帰り道、海が男の子に自分の告白するシーン、あそこにもっと、海の感情の爆発したような感じが出ていれば、もっと面白さを感じれたかもしれない。


ては次に学生運動。取り壊しを防ぐために館を綺麗にしたり、直談判をしにいったりするわけです。
何がよくなかったか。綺麗に掃除しました!その後に、館の取り壊しが決まったぞ!という知らせの唐突さが目につきます。この試練の与えかたは良くないでしょう。なにかしらの逆境を与えたかったのはわかりますが、もっと最後の逆転が映えるように、逆境の与えかたも上手くしてほしかったです。

そして、この学生運動の最も疑問点は、大人が優しい。その点です。まず、館の補修作業をしてくれた人達。大人達は積極的に学生運動を助ける。本当にそうだったのでしょうか?世間の目はきにならなかったのでしょうか?そういった説明描写がほしかったですね。
極めつけな優しい大人は理事長です。学生運動を全肯定。主人公達がやること、やったことを全肯定。唐突にこのキャラが出て来て万事解決!これが、学生を育てる人間として正しいのでしょうか?学生は全てを肯定されたら、成功しか学んでいません。失敗のない成功、反省のない成功に私は疑問を感じました。
{/netabare}

以上になります。全体的には受け入れ難いものが多くありました。娯楽作品としてみても、学生運動が入るかぎり少し社会的な部分があり、あまり見返したいとはおもえません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

投稿 : 2016/08/13
閲覧 : 442
サンキュー:

36

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 1.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

作画だけが暴走した感じか?

全体において締まりがない。詰めが甘い。
ただ、群衆の作画(動画)だけがやたらと良かった。良かったとはいっても、どれも平凡な動きで、何を見せたかったのかよくわからなかったけれど・・・
声優の演技が棒読みで死んでる。
キャラは一目で「ジブリ」と分かるけれど、違和感がある。というのは、物語の評価にもつながるのだが、戦前的なキャラデザなのに時代は朝鮮戦争後でオリンピックの最中か後のようだったからだ。戦後の生徒はもっと砕けた感じのはずだよな~

投稿 : 2016/08/13
閲覧 : 217
ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

観たい感じ

 観たいと思ったのはここ1~2日のこと。この暑さで色々とやる気をなくしていたところ、「映画って本当に●●ですね」で締め、MI6エージェントの話の邦題を「危機一発」と命名し、米国保安官の資格を持つ、あのチョビ髭がやっていた番組で2週連続ジブリ放送と告知され、ファンタジー色の無いものなら観たいと考えた。
 真面目に観るため前もって色々準備したつもりだったが、敢えなく所用が発生して七割程度しか観る事は出来なかった。しかし真面目に観ようとした意気込みを抑えるのは勿体無いと感じる内容だと感じた。
 先ず「青春ラブストーリー」的な触れ込みだったと思うが、そう感じなかったこと。次に単純な恋愛話ではなく、もっと深いところに根ざす伏線があったこと。最期に尺の問題でカットされていたかもしれないこと。「幸せの黄色いハンカチ」みたいな終り方だったが、本当にそうなのか疑問に思ったのでもう一度ノーカットで観たいと感じた。

投稿 : 2016/08/13
閲覧 : 263
サンキュー:

17

kFNFM66461 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

この時代の雰囲気が生き生きと描かれ、伝わってきた。ストーリーが起伏に欠けるのが少し残念。

投稿 : 2016/02/14
閲覧 : 284
サンキュー:

2

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

昭和あたりの話

個人的にはジブリ作品はファンタジーチックなラピュタやもののけ姫もいいですがこういったちょっと古い年代設定の作品も好きです

おもひでぽろぽろや耳をすませば、風立ちぬなど

少し古い世界が描かれているアニメというのは逆に新鮮で今よりも綺麗な世界に感じます

その空想の世界ではあるもののその世界で生きているジブリ作品のキャラは魅力的です

内容も面白く最後まで楽しく見れます

投稿 : 2015/10/06
閲覧 : 240
サンキュー:

1

ぽよよん(^^) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

私は以前横浜に住んでいたこともあって、とても親近感が湧きました。昔の横浜はこんな感じだったのか〜と思いましたね。

投稿 : 2015/09/28
閲覧 : 245
サンキュー:

1

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コクリコ坂からのストーリー・あらすじ

船が遭難し、行方不明となった船乗りの父と、仕事のためにアメリカに渡ったカメラマンの母を持つ小松崎海は、母の留守中、小松崎家を懸命に切り盛りしていた。そのころ、海たちが通う港南学園では、新聞部部長の風間俊と生徒会長の水沼が起こす騒動によって、生徒と教師が翻弄されていた。突如として新聞部によって発表される「ミスター・ミス港南」、物理法則をめぐる風間と水沼の賭け、制服廃止運動をめぐる風間と水沼の対立…。こうした一連の騒動を海は冷ややかに見つめていたが、制服廃止運動の敗北の責任を風間が一身に負わされるのを見て、いつしか海は風間を擁護する声を上げるようになる。(アニメ映画『コクリコ坂から』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2011年7月16日
制作会社
スタジオジブリ
主題歌
≪ED≫手嶌葵『さよならの夏~コクリコの坂から~』
挿入歌
坂本九『上を向いて歩こう』

声優・キャラクター

長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子、風吹ジュン、内藤剛志、風間俊介、大森南朋、香川照之

スタッフ

原作:高橋千鶴/佐山哲郎(角川書店刊)、 監督:宮崎吾朗、脚本:宮崎駿/丹羽圭子、プロデューサー:鈴木敏夫、音楽:武部聡志

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