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「人類は衰退しました(TVアニメ動画)」

総合得点
84.8
感想・評価
2336
棚に入れた
11723
ランキング
273
★★★★☆ 3.8 (2336)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
4.0

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人類は衰退しましたの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

dossun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

視聴済み

よかったところ
・話の本質を考えさせられるテーマの難しさ
・妖精さんの言葉返しがクスっと笑える
・ブラックジョークの切り出し方に笑える

うーん
・内容が理解できないとなかなか楽しめない
{netabare}
おすすめ回
#2妖精さんの、ひみつのこうじょう episode2
#11妖精さんの、ひみつのおちゃかい episode1
#12妖精さんの、ひみつのおちゃかい episode2

一話、一話をしっかり見ていないと本質が理解できない、そんなアニメのような気がしました。
しかし、わたしさんの時々ボソッと思うブラックジョーク、妖精さんの言葉返しが可愛い感じであると共に、癖になる言い回しをしているところにハマりそうです。
特に、ひみつのおちゃかいの話では、わたしさんが味わった過去、壮絶な環境で暮らした幼少期、だからこそ、そういう考え方になったかと背景を考えさせられます。また、人間の表と裏、開けてはいけない扉といったものがあるのだとひしひしと感じさせられました。 {/netabare}

投稿 : 2024/07/07
閲覧 : 41
サンキュー:

3

きゅん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見直す

見て良かった

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 83
サンキュー:

0

赤羽カルマ最強 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

個人的評価 微妙アニメ

ストーリー 1点 ワクワク感や爽快感がないストーリー、ブラックジョークもきつい
作画 18点 メルヘンチックな作画が可愛いらしさを演出している
声優 15点 意外と豪華
設定 2点 時系列がバラバラで話がつかみにくい
音楽 14点 テンポが良く、言葉のリズムが癖になる
総得点 50点

投稿 : 2023/08/02
閲覧 : 183
サンキュー:

1

ネタバレ

クマー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

妖精さんかわいい、コミカルでブラックなのが良い

投稿 : 2023/06/18
閲覧 : 85
サンキュー:

1

llil さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やべぇ

欠点は一話の異物感だけだろう

投稿 : 2023/04/30
閲覧 : 177
サンキュー:

1

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

タイトルなし

原作が田中ロミオさんで、また声優陣にしても主演が中原麻衣さんだったので視聴前は期待してたんですけど
どうにも内容的に淡々とした雰囲気が単調に見えて退屈だったので途中で断念しました。

【評価】

50点・1B級

投稿 : 2023/02/04
閲覧 : 176
サンキュー:

1

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ブラックジョーク

7~8話に関しては意味が分からん。


文明が衰退した世界で高度な技術や文明を持つ妖精さんたちと関わりを仕事とする主人公が妖精さん関連のトラブルに巻き込まれていく。


コメディだがネタで言うとブラックジョーク。
主人公がツッコミでそれ以外はほとんどボケ、だから中原さんのセリフ量が異常に多いはず。

一部出てくるキャラは名前が無い、主人公は「わたし」、助手は「助手」などその人の役職もしくは関係性、イニシャル(?)その人の性格などで呼ぶ、ちなみに名前があるのは主人公が名付けた妖精さんと人間ではないが宇宙探査機の二人だけ。

話の時系列はバラバラ、1話で短髪だったがその短髪になった理由を5~6話でやる、どうやら原作は過去編以外時系列通りらしいけど何でアニメで変えたのか・・・・最初のインパクト重視でいったのかな???


7~8話ループの話は理解できなかった、ループさせてるのは妖精さんだけどそれを助手さんも聞いていたってこと??よくわからん・・・・・
それなりに面白いから人にお勧めできる作品、ただ特徴ありまくりの作品なんだけど、何故か記憶には残りづらい、これって俺だけかな?



1~2話→動くチキン
3~4話→BL同人誌と漫画の中に取り込まれるやつ
5~6話→ピーコとo太郎、遺跡探索
7~8話→ループするやつ
9話→無人島で文明つくる
10話→初めて妖精さんと会った時の話
11~12話→主人公の学生時代

投稿 : 2022/09/16
閲覧 : 465
サンキュー:

4

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

甘い甘いご褒美

AIC ASTA制作。

水彩で描いた絵本のような世界が舞台。
お菓子好きの小さな妖精さんと、
調停官であるわたしのお話し。
社会風刺と「私」についての寓話、
とても不思議なエピソードが続きます。
テーマ曲は「ユメのなかノわたしのユメ」です。

妖精さん、名前がない。
いつ生まれたのかもわからない。
気が付けば増えている。
甘いものが大好きで、
ポジティブかと思いきや鬱にもなる。
好奇心旺盛で高度な科学技術を持つ。

観るたびに印象が変わります。
ほんわか癒しの物語でもあり、
妖精さんの言葉だけ拾っていけば、
強烈な社会風刺と人間考察もあるでしょう。

7話以降に注目すると面白い。
作品のエッセンスがぎっしり詰まっています。
{netabare}7話8話の複雑なループ構造は必見です。
ラストは心温まる良いエピソードでした。{/netabare}

お菓子ないですか!?物資ないですか!?

アニメファンに贈る、甘い甘いご褒美。

投稿 : 2022/09/10
閲覧 : 604
サンキュー:

51

テングタケ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

私には理解できませんでした

パステルっぽい色調の人物に、背景は水彩っぽいというかセザンヌっぽいというかリーニュクレールっぽいというか、ともかく作家性のようなものが全面に押し出されている。
ストーリーも作家性が強烈に強く、正直私には理解不可能。有り体に言って面白くない。何度も瞬間的に寝落ちをして巻き戻して見直した。
主人公は外見も性格も大して魅力が無く、肝心の妖精も可愛いというより、内面が分からなくて不気味。
最後まで見るのはかなりの試練だった。特に同人誌の話とループの話は酷かった。

投稿 : 2022/06/22
閲覧 : 284
サンキュー:

3

オカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

妖精さんが可愛い

人類が衰退して、滅びゆく中、妖精さんが新人類となった世界の話

話の順番、時系列バラバラで入れ替わってるので、少し混乱しますが、面白かったです。

基本やる気のない主人公と、無口な助手さん。
頼りになるおじいさんと可愛いけどたまに口の悪い妖精さん達。
ゆるい感じで、ほのぼのしてるけどブラックな感じ。
個々の名前はでず、おじいさんや助手さんと言った呼び方で進む。

何でも作れる妖精さんが凄いけど、基本変なもので作られている。
食事は残飯などから、電気はパイナップルから、服は蜘蛛から〜など。

投稿 : 2022/02/13
閲覧 : 260
サンキュー:

1

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人類は衰退しちゃったよ でもどうしてかな? おはなしはあかるい☆

あたたかい絵とかわいい妖精さん
OPもたのしいし
かわいい絵本を見てるみたい♡

でも人類は衰退してて。。

わたしさんはちょっとクロい人。。

妖精さんはなまいきででたらめ。。

でもいつもほのぼのとしてて
あかるいかわいいフシギなフシギなおはなし♪



この下は今まで書いた感想だよ
時間があったら読んでね☆彡

。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。❤ฺ・。+❤ฺ・。
{netabare}
1話目
{netabare}
けしきは絵の具でかいた絵本みたいな絵で
にゃん^^は好きだな♪


たぶんみらいのお話で
人類はいつのまにか衰退しちゃいました~(えー!?)

そのころは妖精さんっていう
小さくてとってもかわいいげん(原?現?)人類がいて
すごい技術力とかもってるみたい

主人公の女の子は
国連調停官っていう妖精さんと残った人類をつなぐお仕事をしてるの
(にゃん^^はそうだって思うけど違ってたらごめんね)


はじめのにわとりのお話はなんとなく分かったけど
つぎの妖精社のお話は???
(あれ?パンのロボットってなんだったのかな?)


でも妖精さんがとってもかわいかったから次も見てみるね☆
{/netabare}

2話目
{netabare}
わ~フシギなおはなし♪
それでおはなしに絵をつけたらこんな感じになるのかな

きっと大人むけの童話?


先週書きわすれちゃったけど
はじめの曲のアニメは
おかしと妖精さんでいっぱいで
見ててたのしくなっちゃう~♪
{/netabare}

3話目
{netabare}
えっ!こういうおはなしになるの?w
ふ・ふ・ふ。。でも、これって妖精さんと関係あるのかな?

あと、わたしさんってちょっといじわるかもぉ?
でも、にゃんもおんなじかなぁ

来週も見ま~す♪
{/netabare}

4話目
{netabare}
わぁw今日はちょっとマンガのお勉強になったかな。。
妖精さんっていろんなことしてるんだ。。

実は「人類は衰退しました」は今週で終わりです(うそw)

来週につづく(たぶんw)
{/netabare}

5,6話目
{netabare}
迷子になっていろいろあったけど
ロボットとかバトルとかでよく分からないところが多くって笑えなかったし

おわりの方は感動するところだったのかなぁ?
でも分からなかったからボーっと見てたらおわってた(う~ん?)
それでさいごまでよく分からなかった。。

とちゅう妖精さんたちが出てこなかったら見るの止めてたかも

でも、たぶんよく分からなかったのはにゃんだけなんだろうなって(><)


きっと来週はまたおもしろくなると思う☆彡
また見よ~っと
{/netabare}

7,8話目
{netabare}
わたしさんが会ったことないおじいさんのおかし作りの助手さんを
迎えに行くおはなし

その前にわたしさんとおかしが好きな妖精さんが
「わたしがもっといたら
もっとおかしをいっぱい作ってあげられるのに」って話してて。。


どんな人か分からない助手さんを
さがしにいったわたしさんに
おかしがほしい妖精さんがバナナをくれた

そのバナナをたべて。。
どんな人か分からない助手さんを
さがしにいったわたしさんに
おかしがほしい妖精さんがバナナをくれた

そのバナナをたべて。。
どんな人か分からない助手さんを
さがしにいったわたしさんに
おかしがほしい妖精さんがバナナをくれた

そのバナナをたべて。。
どんな人か分からない助手さんを
さがしにいったわたしさんに
おかしがほしい妖精さんがバナナをくれた

そのバナナをたべて。。
どんな人か分からない助手さんを
さがしにいったわたしさんに
おかしがほしい妖精さんがバナナをくれた

そのバナナをたべて。。
どんな人か分からない助手さんを
さがしにいったわたしさんに
おかしがほしい妖精さんがバナナをくれた

そのバナナをたべて。。
どんな人か分からない助手さんを
さがしにいったわたしさんに
おかしがほしい妖精さんがバナナをくれた

そのバナナをたべて。。


またわけの分からない
おはなしがはじまったみたい (´エ`;)

でもこんどは
「涼宮ハルヒの憂鬱」を見てたから
とちゅうでにゃん^^にも分かったよ♪
{/netabare}

9話目
{netabare}
今週はかわいい妖精さんたちがあたらしい国を作っちゃうおはなし。。


いっぱ~い妖精さんが出てきておしゃべりしたりはたらいたり
見ているだけでたのしかった♪


学校でならったことがあったような
文明のはじまりとか環境破壊とかもあって

ちょっぴりためになっちゃう。。カナ?


かわいいキャラとかすきだったら
ぜったい見たほうがいいって思うナ^^
{/netabare}

10話目
{netabare}
わたしさんが国連調停官になったばかりのときのおはなし


先週とちょっとにてたかな?

とにかく妖精さん
何をしたってかわいいんだ♪

ちょっとナマイキそうにはなしをしてたり
おもらししてるのもかわいいね♪

でもどうやってうまれるのカナ?
いつの間にか1人ふえててフシギだね^^
{/netabare}

11話と12話
{netabare}
妖精さんのお茶会

でも、妖精さんがあんまり出てこなくってさびしかったなぁ。。
おはなしはちょっと暗かったかも。。

たのしくお茶会してるみんなのウラの顔が見えて
にゃんはちょっとおちこんじゃった。。

そうだよね。。
にゃんにもいっぱいウラがあるし。。
みんなにもきっとあるんだよね。。

でも、このおはなしとわたしさんってそれでも明るい

あーぁ。。にゃんもわたしさんみたいに

ステキなことばかりじゃないって分かってても明るくできたらなぁ。。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2021/12/12
閲覧 : 2104
サンキュー:

294

ちあき さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ブラックメルヘン

一見、ほのぼのしたメルヘンチックなお話かなと思いましたが、結構黒いです。でもそこがおもしろい。私は黒さも含めて雰囲気がすごく気に入りました。

話の順番もランダムになって多少「???」な所もありますが、いかにも妖精さんが関わっていそうな感じで私としてはGOODでした。

原作の小説は完結しているようなので、是非完結までアニメ化してほしいです。

投稿 : 2021/10/25
閲覧 : 587
サンキュー:

5

にわか さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作のエッセンスはじゅうぶん

ただ、この構成だとアニメだけを百周しても全貌は分からないと思います。他にもレビューで書かれている方がいらっしゃいましたが、特に11.12話のつくりは良くないかなと個人的に思います。せっかく客観的に人間や妖精(正確には違いますが全部書けないのでぜひ原作を読んでください)の世界をシニカルに、そしてコミカルに描写してきたのにピントがズレてしまったように思います。

まったく話は変わりますが大学入試に使ってもよいレベルの知識や教養が散りばめられていると思います。このくらいのことを正確に理解してから入学すれば有意義な学生生活が送れるのかもしれません。台詞を全て文字に起こすだけでも勉強になってしまいそうです。妖精さんも開けっ放しの口でかわいい間抜けなトーンで急に芯をくった発言をしたりしますからね。

食料問題に登場する首なし鳥はマイクがモチーフなんでしょうが実際食肉用のチューブでつながれた首のない鶏は実験、開発中です。
猫と電子レンジはアメリカで実際にあった裁判の話でしょう。
正奇数角形ばかりに囲まれる電球。
クローンは倫理的にアウト(まさかのわたしさんの発言)
影でしか表現されていませんがこの直後に生首で蹴鞠をするシーンもありました。
言葉を持たずそれでも自分が何者かを考え続ける(個人的にはこれは不可能だと思う。言語は抽象思考のために存在する)
時間は人に平等かつ継続的に供与される天然資源。
世界はコンクリートジャングルです。絆が壊れ心が乾くのです。
ちょくそとひらがなで書いているのにじきそ。
スズランには毒がある。
珈琲は植物から抽出します。それによって珈琲と紅茶の製法がひっくりかえりました。
神の概念は一転して悪鬼のそれとなったのです。
それ相応のゆるさが必要!
結束のないクラスで砂粒の1つとして生きたい。
人間は考える芋だと思いました。だって芋づる式だもの。

コメントを混ぜるとたいそう長くなると思い、途中から作中の言葉を貼り付けただけにしました。でもこうしてみると様々なジャンルの抽象表現が盛り込まれています。原作には思考の明滅なんて言い回しもあり、ああ、宮沢賢治か…とか作者の意図がわかれば楽しめる要素が星の数ほど盛り込まれています。

全然うまくレビューできませんでした(笑)登場人物たちがなにものか、この世界はどんな風にできているのか、知りたければぜひ原作を読んでください。原作も1周じゃぼんやりしかわかりませんけどね(笑)

わたしさんを見事に演じきった中原麻衣さん、素晴らしいと思います。この作品に出会えて幸せです。ほんとにちょっと前のエロゲのシナリオライターって天才が混じってましたよね…。

このレビューは不満なのでいずれ更新したいです。

投稿 : 2021/08/19
閲覧 : 522
サンキュー:

7

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Slow Death

夏真っ盛りである。
そんな時に限ってエアコンが壊れる。
蛍光灯が切れる。
水道のポタポタが止まらない。
ソニータイマーが発動したのだろうか、パソコンがブルースクリーンと再起動を繰り返す…。
目を外に転じれば、アスファルトの舗装はガタガタ、商店街はシャッターの合間に点々、年寄りのサバイバルは、日々過酷さを増してゆく。

我々はエントロピーの増大に抗う術を失いつつある。

かつては、無条件に長時間の激務を担うサラリーマンである夫と、同じく家庭内での家事、育児、介護を担当する妻がいた。
それは家庭と社会の物質的なインフラを更新し続けるエンジンであった。
今、それらがゆっくりと崩れつつある。
男女機会均等云々を例示するまでもなく、暗黙の役割分担であるサザエさん的家庭は絶滅の危機に瀕し、人口減少が、そして気候変動が、物質文明という幻想、その崩壊に拍車をかける。

しかし我々は慌てず、騒がず、悲嘆もしない。
育んできた、豊かな妄想力がある。密かな愉しみを守り通すべく、注ぎ込むエネルギーさえ残っているなら、何も怖いことは無い。

そう、妖精さんがいる限り、我々のターミナルケアは盤石なのだ。
彼らは、我々人類の内なる欲求の具現化、緩やかな死を看取ってくれる存在なのだ、きっと。

投稿 : 2021/08/02
閲覧 : 648
サンキュー:

16

ネタバレ

P さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3回程見ました

妖精を題材にしたファンタジーもので、良い意味で独特です。
不思議な世界というか。
結構前に見たのですが、棚に入れ忘れていたみたいなので今更ながら書きます。
一度目は流し見で、細かい設定などはよく理解出来なかったものの、面白いなー位でした。
二度目は、時間が経って、見るものが少なくなってきたからといった時でした。
大体の話の流れは覚えていましたが、忘れている所も多かったです。
わからない所を繰り返すなどしていってからは、設定の理解などが進みました。
個人的には好きな世界観なのですが、よく考えると怖いという描写は多いかもしれません。
工場の所とか…
好き嫌いが分かれそうです。
三度目からは見るものが無くなった時、もしくは駄作を見た後の安定枠みたいな形でした。
多分今後もそういう扱いになりそうです。
ちなみに私のお気に入りは、学校で他人の部屋を覗いてまわる所です。

投稿 : 2021/06/30
閲覧 : 375
サンキュー:

2

ネタバレ

リャオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人を選ぶが面白いダーク&哲学的ファンタジー

好きな人はとことん好きになれる良作品。原作が面白いだけあってアニメも面白いです。
表面上だけをまとめると、主人公が妖精さんの起こす事件に巻き込まれるというファンタジーなアニメです。しかし、話の中にはブラックジョークや哲学的な話が多く存在します。特に7話と8話の{netabare}助手さんのループものは必見です。自己を規定するのは他者であるという田中ロミオ先生の思想が表れています。{/netabare}
このクールはSAO・TARI TARI・ココロコネクトなど面白い作品が多かったですが、この作品もとても面白いのでお薦めです。見る人を少し選びますが

投稿 : 2021/01/28
閲覧 : 566
サンキュー:

1

きつねりす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

SAOの裏でこんだけ面白い作品もあった2012年…

深夜アニメを見始めた頃にやってた作品。当時はぼんやりと見てたけど今になって見返してみるとなかなか面白かったです。

『主人公が省エネ人間タイプ(無駄なことはやりたくない)』という作品は数多くあれど、ここまでそのスタイルをブラさない主人公もなかなか。人類が衰退した世界の中を漂うように生きる、そんな生き様にある意味芯の強さを感じました。

ゆる〜いタッチや作風の見た目とは相反して、主人公・私ちゃんの中身はなかなかの謀略家。しかも諦めも割と早い。媚を売るでもなく、難事に立ち向かうでもなく、『やり過ごす』というスキルを高めた結果の産物と考えると面白いキャラクターだし、王道を行かない感じが深夜アニメっぽい。見てる側としてはその個性と『人類が衰退し、妖精が実質の地球の支配者となっている』という設定が絡みあって魅力的に映り、最後まで新鮮なまま楽しむことができました。

1、2話の食糧不足解決の話も面白かったけど、5、6話のロボットの話のオチも好きだし、1番最後の過去編も人間味が溢れてて好き。原作は読んで無いけど、いいところを抜き出してきたなーというくらいに惹きつけられるチョイスでした。プッシュしてくれた友人に感謝。

投稿 : 2020/12/30
閲覧 : 458
サンキュー:

2

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ちょっと独特な雰囲気の大人の童話

人類が衰退して滅びに向かっている世界。
確かに風景もビルだったものが崩れて草が生えていたりとそれを窺わせる描写もあって。

でもどこかのどかで牧歌的な雰囲気で。
人間が滅びる前の世界なんて意外とこんな感じかもしれないです。

そこには人間のほかに、妖精さんと呼ばれている生き物が共生してるんですが、なぜ妖精さんたちが現れたのかはよく分かりません。
そこに意味なんて無いのかもしれません。

かわいい妖精さんたちがいたりと、雰囲気はほのぼのーとしてるんですけど、主人公の「先生」をはじめ、登場人物たちの会話がブラックユーモアに溢れていてちょっと独特な雰囲気があります。
この作品を見ていて、大人の童話というイメージが浮かびました。

意味があるような、無いような。
考えてみるとすごく難解なようで、たいした意味はないようにも思えたり。。
そんなお話が続きます。

時系列もシャッフルされてるみたいで、ちょっと分かりづらいですね。

ほのぼのした雰囲気は好きなんですが、独特のくせのある感じは見る人を選ぶかもしれません。

キャラでは助手さんがなぜか好きでした。長門さんといい、わたし寡黙キャラがツボなのかな。。

投稿 : 2020/12/09
閲覧 : 546
サンキュー:

23

ネタバレ

名前を入力してくださ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

妖精さんがかわいい!

衰退した人類の世を冷めた目で語る「わたし」、お菓子食べたり遊んだり建国したり自由に生きる「妖精さん」、無口な「助手さん」、日々わたしちゃんがお世話になってる「おじいさん」。人名が一貫して出てこないのはまるで星新一のSSを読んでいるかのよう。にんげんさんをどすとれーとにぶらっくにひょーげんすです。

主人公「わたし」は文句なしで可愛いですね。一貫してゆる~くしゃべるのですが、言い回しとか言ってる内容とかが巧妙で、全部面白いです。
ところで「Y」の腐れ具合は最高ですね。とんだ友人を持ったものです。

{netabare}11話~12話でゆるふわな雰囲気が打って変わってシリアスストーリーに変貌したのにはびっくり。気が抜けないものです・・・
最後の最後で妖精さんがにこっとほほ笑むシーン、一番好きです。{/netabare}

投稿 : 2020/10/06
閲覧 : 266
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

かわいいアニメ

人類が衰退し、見た目が小人に見える新人類妖精さんたちがいる世界。妖精さんや作品に使われている色使いがかわいらしい。

投稿 : 2020/09/06
閲覧 : 189
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最後まで見て。

OPのダンスの振付を見たら「パタリロ」を思い出しました。主人公の女の子は可愛いような可愛くないような・・休み休み見てました。

同類誌ネタは大笑いしました。あまり面白味を感じられないところもありましたが「次は面白いんじゃないか?」と思って最後まで見ました。

個人的に伊藤真澄さんの歌が好きなのでEDはすごく嬉しかったです。


ここまでは鑑賞途中での感想です。最後まで・・って書いてるけどねw
本当に今最後まで見て・・一言。

「作品は最後まで見ないとわからない!」

高評価のつもりw 可愛い・シュール・ギャグ・・といろいろ詰まってました。

投稿 : 2020/09/05
閲覧 : 228

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人類絶賛衰退中!

序盤 ん?

中盤 おお

終盤 なるほど

この話は人間が衰退しつつある世界の話
ジャンルはファンタジー・妖精・コメディ
まず本作は基本コメディ・癒やしで回っていきます。妖精さんたちの気まぐれでわかりやすい行動に翻弄される私ちゃんの的確でテキトーなツッコミは癖になります。
タイトルにそぐわぬ、ほんわかした雰囲気で拍子抜けしますがそれでも内容的に面白いのでぜひ見るべきです。
序盤はちょっと説明が少なく、いきなり展開が始まるので困惑しますがそのうちその単語がどういうものか、この世界はどうなっているのかがわかってきます。どうやってわかるのかは見てもらったほうが早いのですが、新鮮な展開でした。
そしてずっとゆるふわで動いているわけではありません。独特のシリアスが所々に含まれています。この独特な不穏な雰囲気はただただ不安にさせるだけでなく、この作品のほのぼのさを目立たせ、なおかつ展開を盛り上げるとても素晴らしいものです。私は超好き。
終盤は着地に向けて展開が穏やかになっていきます。ラストシーンではうまく着地しており、とても気持ちのよいラストになっています。
後味もよく、もう一回見ても飽きないような作りになっています。
物語の展開としてはほのぼのコメディなので若干薄い展開ですが、作品としては大満足です。
ラノベ買おうかなぁ

監督は岸誠二さん。Angel Beatsや瀬戸の花嫁などの監督をされた方ですね
助監督は小坂春女さん。
シリーズ構成は上江洲誠さん。これゾンや宇宙兄弟のシリーズ構成をされた方ですね
キャラデザは坂井久太さん。シュタゲやひぐらしのキャラデザをされた方ですね
劇伴は大谷幸さん。WガンダムやAnotherの劇伴をされた方ですね
アニメ制作はアニメインターナショナルカンパニーさん。はがないやアマガミを制作したところですね

作画は独特の作画でほんわかしており、作品のイメージとあっていました
opはきみコさん作詞、ササキジュンさん作曲、nano.RIPEさん編曲歌唱の「リアルワールド」
edは畑亜貴さん作詞、伊藤真澄さん作編曲歌唱の「ユメのなかノわたしのユメ」
声優さんは本当にとてもあっていました。特に主人公の脱力感や的確なツッコミは聞いて気持ちの良いものでした

総合評価 一度は見るべき良作品

投稿 : 2020/08/27
閲覧 : 271
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ゼロレン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

テンポがいいアニメ

人類の勢力が衰え、文明が後退した世界でアクが強いギャグと声優さんの演技が光る面白い不条理ギャグ作品です。
最終話の雰囲気も非常に良かったです。田中ロミオさん原作のアニメ化作品では一番好き

投稿 : 2020/08/01
閲覧 : 227
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森可成 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

神OPに導かれ、ゆるふわなポストアポカリプスへ?

神OPというパワーワードを
つい使ってしまいました。

神OPかどうかを決めるのは、
曲自体の出来、
映像の出来、
作品との相性・関連性、
によって決まると思いますが、
私はざっくり4つに分類できると思います。
今までレビューに書いていない作品を例に挙げますと、

「進撃の巨人 
 紅蓮の弓矢」・・・かっこよすぎて神

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン
 Sincerely」・・・エモすぎて神

「アイドルマスター
 CHANGE!!!」・・・かわいすぎて神

「電波女と青春男
 Os-宇宙人」・・・中毒性高すぎて神

この「人類は衰退しました」のOP「リアルワールド」
は中毒性高すぎて神です。
といっても電波ソングではありません。
「のんのんびより」「花咲くいろは」「さんかれあ」
等で名曲を連発する「nano.RIPE」ですから。

基本あっさりとした曲調のハイポップチューンですが、
映像のダンス、原作準拠のブラックユーモアの複合技で
脳裏に焼き付いて離れない神OPとなりました。

ん?インド人?何の話かな?

で、本作ですが、田中ロミオ氏のラノベ原作。
主人公である「わたし」が
衰退した人類と新人類である妖精さんとの懸け橋と
なる中で起きる騒動を描いた作品です。

ポストアポカリプスものというやつですが、
生存のために、とか、生命の危機とか、
そういったものとは無縁。
ゆったりとした作風、ふんわりしたエピソード、
かわいらしいキャラは最後まで途切れません。

しかし、散りばめられたオマージュやブラックユーモア
がこの作品を、ぱっと見と異なり癒し系アニメに
分類することを阻みます。

また難解なネタも多く視聴者フレンドリーな作品
だと思っていたら、観ること自体苦痛になるかもしれません。

ですが、そこを超えれば
練り上げられた世界観、セリフのセンス、
散りばめられたヒントによって
考察させられる楽しさには、本当に感心させられる事でしょう。

唯一の欠点は原作が終わっていない段階で制作されたため
当たり前なのですが、原作の圧倒的な伏線回収が
アニメには反映できなかったことでしょうか。

最後までアニメ化するには、あと2クールは
必要かな。
本当にラノベ史上に残る傑作なのですが、
さすがに続きは厳しいですかね・・・

投稿 : 2020/06/04
閲覧 : 389
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6

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たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「SF」として面白い

アメリカのSF作家リチャード・マシスンの「地球最後の男」やイギリスのSFの母ことメアリーシェリーの「最後の人間」に通じる世紀末後の世界を舞台に、人類とは文明とはなんだったのかということを「妖精さん」こと可愛らしいマスコットキャラクターを据えて語りかけてくる。田中ロミオ原作のライトノベルのアニメです。

田中ロミオさんはもともとアダルトゲームのライターだったらしいですが、いやなかなかSFの素養がある方らしく、非常にシニカルながらもコミカルさを保った「人間て面白いよね」といったキッチュな出来のアニメだと思いました。

海外SFもそうですが、日本で言えば芦奈野ひとし原作の「ヨコハマ買い出し紀行」にかなり影響を受けている気がします。

やはり人類が衰退しつつある世紀末的な雰囲気と牧歌的な日常が同時進行しているアニメですが、実は根底に有る考え方は人間に対する不信や諦観であり、皮肉を交えていることも作品を象っている特徴だと言えるでしょう。

人間の生活は傍から見るとこうもバカバカしくたわいもない宇宙のほんの一部のできごとに過ぎないのです。

神の視点から見た「箱庭」的アニメ。

投稿 : 2020/04/29
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16

ネタバレ

kazz さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

妖精さんに癒されよう。

原作未読。基本1部2話構成。
旧人類の人間と新人類の妖精さんが共存する世界。
共存と言っても、妖精さんと接触するのは主人公ら調停官と呼ばれる人だけ。
超越的な科学力?を持つ妖精さんに主人公は振り回されるわけですが、その動機はお菓子いっぱい食べたいとか、名前が欲しいとか、可愛らしいものばかり。
対する人間はどす黒い欲望で動いている描写が多く、そりゃ衰退しますわって思えてしまいました。
お気に入りは「妖精さんと、ひみつのおちゃかい」
常に貼り付いたような笑顔の妖精さんでしたが、最終話で見せる笑顔らしい笑顔に少しウルっと来てしまいました。

投稿 : 2020/03/14
閲覧 : 332
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2

順順 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

退屈

他者の評価が高すぎて驚く
主人公が内情をダラダラ喋る事が多いので、
口の動きすら無くあまり動かない
見ていての凄い退屈

時系列がバラバラで困惑するけど
改めて見直そうと思う作品ではない

妖精は知能が高い設定の割に出来が悪い
顔も「かわい〜」と言ってもらいたいがための表情
OPもよく分からん動き
視聴者ウケ狙い過ぎてるのが気持ち悪い
菌の似たような作品とほぼ見た目同じ

唯一、OVAは面白かった

投稿 : 2019/12/27
閲覧 : 484
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よす さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

妖精さんはかわいくてやさしいな(そしてシュール)

原作既読です。
人類の文明が衰退した未来を舞台で人間(旧人類)と妖精さん(新人類)を描いた作品です。衰退といっても世紀末という風ではなく、もっと穏やかに文明が衰退した世界です。ファンタジーとも少し違う独特のスタイルを持つ作品で、私はとりあえず「SF寓話」と呼んでいます。

この作品の非常に愉快な点は、「よくわからないことは全部妖精さんのしわざ」と笑って片付けられる世界観でありながらも、敢えて妖精さんの起こす現象をSF的に考察できる余地を残していることです。荒唐無稽なファンタジーと見せかけて実はSF要素が沢山盛り込まれています。またヒト・モノの描写においては権力者から人工物までその特徴をユニークに表現しているのがまさに寓話と呼ぶにピッタリなのです。

主人公の「わたし」はのび太くん並かそれ以上に心が歪んでいて、尚且つダメ人間(おっちょこちょいではない)で、それでも外面は一応まとも、という設定がかえって人間らしさを強調しています。「毒のある真人間」とでも言えば良いのでしょうか。平凡なのに毒がある、こんなに強烈な個性を持っているのにこれほど共感できる主人公は珍しい。描写も心のなか(ひとりごと)がですます調になっていたりして、「わたし」自身さえも超然と引いて観察するような描写の仕方が共感を誘います。主観的に見せているようで、実は「わたし→他人」という構図から一歩引いている描写は流石です。声優にしても、あんな落ち着いた温かい声で毒を吐かれたらもう爆笑するしかありません。

物語の全体的な進行として、「自分や他人の悪い部分(≠悪意)とうまく折り合いをつけながら人と繋がり成長する」という原作者の表現を十分に汲みとって表現している作品だと思います。妖精さんという記号が人々の相互理解を助ける媒介の役割となる、とても優しい世界に毒を吐く(旧)人間たちが織りなすコメディ。世界観と登場人物とのバランスが素晴らしいです。

投稿 : 2019/12/21
閲覧 : 297
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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不思議なアニメ。

わたしさんの願いを妖精さんが叶えてくれる話をゆるい雰囲気と少しのブラックを混ぜてるアニメかな。

{netabare} チキンの話は鶏→間の工程→加工チキンの中の間工程がわたしさんには出来なかったので加工チキンを多分妖精さんが作ってくれてた。
途中の危機も恐らくわたしさんの為に妖精さんが助けてくれたと思います。
助手さんの話はバナナの味もそうだけどわたしさんがそうあって欲しいと望んだ助手さんを妖精さんが叶えくれたのかな。
わたしさんの前任者は酒とビフテキを望んだから酒とビフテキまみれになり衰退した。
学校の話はわたしさんが孤独で泣いてて本当は寂しかったから妖精さんがロボになっていつも側に居てくれたお話。 {/netabare}

見終わった後、少し考えたのが某アニメの「ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん。」の言葉を借りますが、その気持ちを持たないといけない。与えられたままやり過ごすと人は衰退してしまう。
アニメのタイトルが人類は衰退しましたですので、そういう風刺的メッセージがあったのではないかと思いました。
作中で妖精さんを今の人類と言ってたので、妖精さんは図らずも勝ち取って神様(わたしさん)から甘い物を与えられたんじゃないでしょうか笑
ともあれ妖精さんが可愛いのは間違いないです。
op良かったです。

投稿 : 2019/08/29
閲覧 : 341
ネタバレ

錯乱坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

(本当は)人類はXXXになりました

お祭り騒ぎが大好きな『現人類である』妖精さんが巻き起こすドタバタ騒ぎを{netabare}『衰退した旧人類と思い込んでいる妖精である』{/netabare}わたしや私の同僚たちが被害を受けたり解決したり放置したりするまったり系のお話です。
積極的に事件を解決に導くのではなく、如何にうまく責任回避できるかがポイントとなっているなどブラックは味わいがパステル調色彩のほのぼの系の絵柄とは対照的に持ち味になっています。『ちびまる子ちゃん』のツッコミがツボにはまる人には面白いと思います。

{netabare}アニメは時系列が基本的に逆に流れていて、一番最近の出来事から(多少のシャッフルがあるものの)だんだん過去に遡って行く構成になっています。
なんとなく叙述トリック風の味わいがあります。

責任回避に責任の押し付け合いなどが日常的に出てくるある意味殺伐としたお話なんですが、そこは妖精パワーで結構面白いお話に仕立てあがっているので{/netabare}見る価値はあると思います。少なくとも私的には好きな作品です。

投稿 : 2019/08/14
閲覧 : 282
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人類は衰退しましたのストーリー・あらすじ

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の”調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。(TVアニメ動画『人類は衰退しました』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2012年夏アニメ
制作会社
AIC
主題歌
≪OP≫nano.RIPE『リアルワールド』≪ED≫伊藤真澄『ユメのなかノわたしのユメ』

声優・キャラクター

中原麻衣、石塚運昇

スタッフ

原作:田中ロミオ(小学館『ガガガ文庫』刊)、原作イラスト:戸部淑、 監督:岸誠二、副監督:小坂春女、シリーズ構成:上江洲誠、キャラクターデザイン&総作画監督:坂井久太、プロップデザイン:石本剛啓、美術監督:宮越歩/三宅昌和、色彩設計:漆戸幸子、コンポジットディレクター:國重元宏、編集:加藤ひとみ、美術デザイン:チーム・ティルドーン、音楽:大谷幸、音響監督:飯田里樹、音響効果:奥田維城、音響制作:デルファイサウンド

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