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「異国迷路のクロワーゼ The Animation (TVアニメ動画)」

総合得点
73.1
感想・評価
955
棚に入れた
4416
ランキング
1068
★★★★☆ 3.7 (955)
物語
3.6
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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異国迷路のクロワーゼ The Animation の感想・評価はどうでしたか?

masakuma さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素晴らしいほどの絵♪

何を持っても絵が素晴らしいの一言!
本当に細かいところまで描き上げたアニメスタッフに尊敬の念が絶えません。

内容は異国に行った少女の物語と、ごく普通な感じですが、作品全体のクオリティーの良さに、すべてに関して不思議と魅力を感じる作りになっていて、誰もが気に入るような作品に思えます。

まだまだ書きたいけど、書いたのを観るよりは、まず観た方が実感します。
ぜひ一度は観て損はない作品です、おすすめです!

(12/7 一部加筆・修正しました)

投稿 : 2012/12/07
閲覧 : 258
サンキュー:

4

ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

湯音ちゃんの魅力に日本の誇りを再確認

19世紀後半、パリのとある鉄工芸品店に長崎の商家から奉公に来た
日本人の看板娘 湯音が、そこで出会う人々とのあたたかい交流の中で、
日本とフランスの文化の違いや考え方、習慣などの違いを知り、
少しずつ周囲と影響しあいながら成長していくというお話。

日本からフランスに「奉公」に行くというのがまず驚きで。
留学するというなら多かったと思うが、奉公というと意味が違ってくるからね。
言葉が多少話せる程度じゃ、不安も大きいはず。
{netabare}
それだけに、何か事件が起きるのではと心配してしまうのだが、
奉公先の人たちも、街の人たちも、みんなやさしい。
{/netabare}
また、湯音の奉公先である鉄工芸品のお店が入っている、
パリのギャルリー・ド・ロアの街並みも、きれいだった。

主人公の湯音は日本人形みたいな、いや日本人形を超えた可愛さで。
黒髪のショートボブに和服という姿が、文句なしに似合いすぎ。
それにあの慎ましさ、芯の強さを秘めつつ相手を思いやる優しさ!
コンコンと小さな音を立てて小走りに歩く下駄姿や、揃えた手のかわいらしさ。
これぞ大和撫子ではないか・・と、すごく新鮮に映った。

文化や食べ物の違いから、戸惑いも隠せない彼女だが、好奇心は旺盛で。
そんな眼差しがまた微笑ましく、少し強情な性格も許したくなる。

また、日本贔屓のテンション高いアリス・ブランシュ嬢も、
別な意味で可愛かったし、彼女のお姉さんもフランス人らしい魅力があり、
{netabare}クロードとの淡い想いなども{/netabare}
物語に奥深さを添えていた。

物語としては、半ばじれったいほどゆっくりゆったりと進み、
周囲の人々たちともすごく平和なので、中盤からはへんな期待をせずに
あたたかな光景をただみつめていくような感覚で観ていた。

それでも余韻の残る終わり方だったので2期があるかと期待したが
どうやらなさそうで残念。

投稿 : 2012/11/19
閲覧 : 517
サンキュー:

50

ネタバレ

泉 時雨@ゆーたくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心温まるおはなし。

日本から来た湯音とフランスの人たちを中心に交流が描かれています。

私はこういう系はあまり見ないタイプなのですが、
このお話は取っても気に入りました。


時には、癒されるお話もあれば、うるっとくるいい話も。。
とっても、心温まりました。



文化の違いって、とっても大きいですよね。

でも、すれ違い、お互いを分かっていくうちに、
いつのまにか湯音は{netabare}ギャルリの家族{/netabare}になってるじゃないですか。

『住めば都』とはこのことですね^^


でも、湯音がいい子だったのもありますよね。
あんなに、いろんな人にやさしく接せるとこは湯音のいいところです。

それが、いつのまにかみんなをいるだけで安心させているんでしょう。

私もいつか湯音のように誰にでも優しく接することができる心温かい人間になりたいです。




物語だけでなく、作画も素晴らしかったです。

背景が特にすごいですね。
一つ一つの絵が細かくて、本物を見ているようでした。

やはりこういうのは、本場のフランスに行って参考にするんでしょうね。


また、湯音の着物にもいつもびっくりさせられます。

デザインがしっかりしてて、なおかつ日本を感じさせられる着ものでした。
特に、一番高いと言っていた着物はすごくきれいでわぁってなりましたよ(笑)



音楽はEDの「ここから始まる物語」とテレビ未放映の4.5話限定ED「遠く君へ」が好きです♪


ちなみに、クロワードという意味を直訳に訳すと、
交差点という意味らしいです。

2つの国が交差という感じでしょうか。。?



原作は2巻どまりらしいです。
それでもクロワードに関連する本は今度買いたいです^^

連載続くの期待してます!!

投稿 : 2012/11/14
閲覧 : 349
サンキュー:

10

たいらけん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

絵が可愛く綺麗です。

フランスの鍛冶屋に日本人女児が家事手伝いの奉公に行き、日常習慣の違いに戸惑いながらも周りの人達に愛されて成長する様なお話でしょうか?時代も今から百年以上前の世界です。主人公の女の子が可愛らしくて良かったです。絵が全体的に綺麗です。

投稿 : 2012/11/07
閲覧 : 229
サンキュー:

2

ネタバレ

南のエデン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

フランスより温かい日本茶はいかが?

この作品を見て一番に感じたのは、ARIAの雰囲気に似てる~て印象でした^^


作品を見ていくと、やはり主人公ゆねちゃんがイイ子で周りに心温かな風を送りこんでいましたw


日本から、働きにきたということだけなのですが、もっと理由がありそうなのです。


最初は迷惑がっていたクローデルくんでさえ、ゆねちゃんの温かい気持ちで溶かされゆねちゃんの事大事に思ってくれるようになりましたね^^


まわりの環境も最初は迷惑がっていた感じもあったのだけれど、最後はギャルリの家族になれた感じでとても良かったと思います。


私的にはクローデルくんとカミーユちゃんの関係が本当に家柄で終わってしまうのかがとても気になるのです。


できれば日本へ駆け落ち的な感じもしてほしい気もしますが
お互い意固地で特にカミーユちゃんは結婚に家の為的な感しかなく冷めているところがあるので、期待薄いかもですね::


この作品は人と人が織りなす調和が心地よくさせてくれる作品だとおもいます。

投稿 : 2012/11/03
閲覧 : 272
サンキュー:

20

ネタバレ

ミキオ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なんか満点

NHKの連ドラとかでやっても良い雰囲気が出そうです
でもアニメだからこそな味が有るんだろうな

見る人の世代によって心象が変わる作品だと思います
感情移入できる対象が

湯音にだったら不安や喜びや小さいながらも強い覚悟や努力や

クロード視点だと湯音を見る事によって自分自身を見つめなおしたりとか

オスカーさんだと見守ることとか

家族や人との関わりやら自分の居場所やらあれこれと湯音を通じて考えさせられたり再確認させてもらったり見たいな事が出来る良いお話です

深く考えないでただパリの中の着物少女の日常を見てるだけでも癒される良い作品です

続きが見てみたいな

投稿 : 2012/10/30
閲覧 : 233
サンキュー:

3

ネタバレ

♥まりあん♥ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

フランスの下町でひたむきに頑張る日本人少女

ヒロインは湯音という真っ直ぐで頑張り屋の女の子。
文化の違いで、葛藤しながらも持ち前の素直で明るい性格、そして周りの支えで乗り越えていく。

私はこのアニメに何回感動して泣いたことか…。(ただ単に涙もろいだけなのかもw)
湯音の存在で、周りのみんなは暖かい気持ちになっていくのが伝わってきました。
特に、一緒に同居している頑固もののクロードが湯音と出会ってからお互いを理解して幼少期にあった出来事にも向き合うようになっていったのが心に響くものがありました。
まぁ、ほとんどが湯音とクロードのお話なんですが。笑

あとフランス人の当時の国民性・生活習慣をよく描かれていました。
OPがとても、このアニメとの雰囲気にあってます。

そして、このアニメを通して日本の良さを再確認できました。
わびさびの心とかね。

癒されたい方には是非、見て欲しい作品です。

即刻お気に入りに追加です♫

投稿 : 2012/10/16
閲覧 : 263
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

地味だがそこがいい。

異国の日本から、フランス(?)にやってきた一人の少女の話。

地味だなあって思う反面、これ、世界○作劇場に入れてやってもいいだろうと思いました。

主人公の湯音ちゃんがけなげで可愛い。
お持ち帰りしたいほどだ。

湯音ちゃんを取り囲む人々。
親切で、やさしい方ばかり。

心温まる作品でした。

投稿 : 2012/10/13
閲覧 : 224

アタタタタタタカヒィ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

古き時代の心に思いを馳せる作品

遠い地へ一人でやってきた少女が、文化の違いに戸惑いながらも頑張る物語。ホームステイ先のホストが、考え方の違いを乗り越え、彼女を受け入れていく物語でもあるかと思います。


ARIAと同じタイプの、癒し系作品です。ゆったりとした25分を味わえるでしょう。見た後には何となく温かい気持ちに…


背景描写がとてもきれいです。これは一見の価値あり。


家族愛的なものを感じられる作品だと思います。コーヒーでも飲みながらどうぞ。

投稿 : 2012/10/10
閲覧 : 210
サンキュー:

4

TsubasaCat さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もしあなたの心が冷たく痛く傷ついていたら、この作品で少しだけ癒してみませんか?

心がなんとなく暖かくなる感じがする作品ですね。


忘れている日本の和の美しさ、つつしみや礼儀などを
感じさせますね。

少し疲れている心を少しだけ癒してくれるかもです。

投稿 : 2012/09/18
閲覧 : 208
サンキュー:

9

ラッキーマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もっと評価されるべき

原作未読。


奥ゆかしく頑固で健気な主人公・湯音と、周囲の人間たちの心の交流は興味深いものでした。たまに見ていられないような場面もあったものの、結局は心温まるエピソードで、人のやさしさを感じることができました。どのキャラもいい人でしたね。

背景・舞台のパリの街並みも、キャラクターの姿・動作も独特で、素晴らしい作画でした。雰囲気作りのための細部へのこだわりが見えます。

あまり話題にならないのは、派手さがないからか…。
このような作品こそ「もっと評価されるべき」でしょう。

投稿 : 2012/09/17
閲覧 : 284
サンキュー:

16

potapota さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

タイトルなし

普段はめったに途中で視聴をやめることはないのですが、これは途中で切りました。


雰囲気や絵、音楽は良かったのですが、主人公の性格がどうしても私には合わず、話が進めばもう少し印象が変わるかと思って6話くらいまでは見たのですが、毎話主人公にイライラしてしまい結局途中で断念しました。


主人公の性格が気に障らないのであれば視聴する価値はあるのかなと思います。

投稿 : 2012/09/14
閲覧 : 207
サンキュー:

2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

湯音ちゃんがとても可愛いし、作画はとても綺麗だし・・・良い作品でした。

観終えました。
時代は19世紀後半。ヒロインである日本の少女「湯音」が単身でパリに渡り、
下町のアーケード街に鉄工芸店を構える看板屋で働きながら店主クロードや
街の人との交流を経て成長していく滞在記です。

良いところがいっぱいの作品ですが、特筆すべきは
湯音ちゃんの「ひたむきさ」です。
時代背景、年齢、単身とどれも湯音ちゃんに課せられた条件は「ひたむきさ」の敵ばかり…。
そんな中でも店主や街の人への日本人らしい木目細かな気配りや気丈に振舞う姿を見ることができます。
でも、目的を達成するために私にはできない領域まで踏み込むことのできる芯の強さも持っています。
どっぷり浸かって見ていたら、湯音ちゃんにすっかり心を震わされてしまいました(^^ゞ

是非、2期も見たいと思います。

ゆったりと流れていく作品ですが、作画も丁寧でものすごく綺麗なので、一見の価値はあると思います。
もし、よかったら是非ご覧下さい。

投稿 : 2012/08/14
閲覧 : 410
サンキュー:

31

atsushi さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今期で一番好きだったかも

傘かしげとか、結構細かい仕草とかまでちゃんと描かれている。
ただの萌えアニメではなさそうだ。

4.5話の構成がヤバい。
佐藤順一監督スゴイよ。

8話まで見た。
原作も読んだが、追加エピソードが入ることでいい意味で原作を超えている。
曲の使い方のタイミングも絶妙で、登場キャラは少ないが、非常にクオリティーが高い作品だ。

だが、ぶっちゃけ終わってみたらロウきゅーぶ!よりも中身のないアニメだった。
原作もこんな感じなので別にそれを悪いとも思わないし、よくコレだけの質の高いアニメにできたと思う。

最終的に、オスカーの声が田中秀幸だったのがかなりイイ。
新一のパパの工藤優作みたいな底のしれないオヤジ感。

原作は一通り読んだので、もっとラストに相応しいエピソードがあったのに、その伏線が全く回収できないまま終わってしまった。
しかし、2期をやるほどの原作もまだ無い。

ラジオもサクッと終わっちゃうので、あまり積極的に広告もしてない感じ。

そこそこ売れて次があったらいいなとは思う。

今さらになって気付いたのですが、キャラクターデザイン&総作画監督が井上英紀だった。
ARIA3期の第4話の作画を一人でやったあの人。
あのトラゲットの回だけ、明らかに異質なクオリティーだったが、クロワーゼも最初からレベルが高すぎると思ってたが、謎が解けました。

しかし、、、原作はまだ2巻しか出てないし、月刊誌だし、このまま終わるのかな!?

投稿 : 2012/08/05
閲覧 : 425
サンキュー:

11

ネタバレ

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

日本

実はこの作品見終わっている訳ではない。
ただ、あまりに時間が無いので書きたいことだけここに綴っておこうと考え、ここにこうして執筆している所存だ。

物語はいたって平和的。日常アニメの部類に入る。物語というほどの大きなストーリー上に起こらない。このアニメは「ほのぼの」とした流れを楽しむものなのだろう。

音楽や作画もその「ほのぼの」に適したものになっている。一貫性という視点からは統一感が良く出ていて視聴しやすいカタチになっているが、エンターテイメント性という観点からはやはり十分な満足感は得られないだろう。

今作品の魅力は時代と設定だ。江戸時代、その中で描かれる異文化。当時のことは私も良く知らない為なんの指摘もできないが、上手く文化の差異を表現して笑いをとっていると感じた。


◆日本人の「空気」

ここからは余談である。これは海外経験のある私の意見なのだが、日本を訪れた殆どに外人は日本を独特の文化を持っていると言う。これは日本国内でも共通の認識だろう。

「日本は独特な文化を持っている」

日本人はこのフレーズを使いまわしすぎて、その本当に意味を理解していない。

日本の何が一番特徴的か。それは「空気」の存在だ。日本における「空気」とは非常に強固でほぼ絶対的な「判断の基準」であり、それを破ることは世間から反感を買うことになる、いわば異質な共通理念だ。
この「空気」の存在が海外にはないほどの「世間体」を気にする日本人という人種を生み出している。

では、「空気」とはなんなのか?

それを理解するにはまず欧米の「個人主義の倫理」を理解する必要がある。
欧州は世界で始めて正統な法律を制定して社会という組織を作った文化を持つ。彼らの「法化された社会」の倫理には日本とは違う「責任」の概念が存在する。

「責任」とは「応答可能性」の意味だ。

応答可能性、それを順序立てて説明すると(A)誰が(B)誰に対して(C)何に関して、あるいはどの範囲まで答えなければいけないのか。「責任」があるとは、このABCのすべてについて応答する準備と心構えができているということである。
特に(B)は、「うち」=身内=部下や上司などの所属共同体のメンバーというより、むしろ、共同体の「そと」、すなわち公共圏に存在する、「他者」を意味する。

他者までが責任の応答範囲内に入る、これが欧米の責任概念の特徴だ。

理由を説明しよう。社会が法化するというのは、己の権利を「みんな」で制定するという意味だ。つまり、法の対象は「他者」を含む「みんな」であり、「わたし」だ。

結論:己の権利を守ることは必然的に法一般を守ることに繫がる。

これが欧米人が些細なことでも「抗議」する理由だ。つまり、「空気」は存在するが、それが如何なる力を持っていても法に勝るものはない。むしろ、「空気」に流されることは法に反し、結果「みんな」の権利を汚してしまうことに繫がってしまう。


では、日本にはどんな倫理が働き、法ではなく「空気」を重視する世の中になっているのか。

日本の理念は「みんなの平和のために自分が我慢する」というものだ。
欧米の「自己中心的な抗議(自己主張)をすることで法一般を守る」という概念とは真逆ではないとしても、共通点がない。

日本における「責任」とは、「みんな」できめたことや、「みんな」が醸しだす「空気」に対するコンプライアンス(承諾、従順)を意味する。なぜなら、「みんな」は常に「正しい」ことになっているからである。ここでの「正しさ」とは、「みんな」と同じことをやっているのだから「個人的に責められる」道理がないという倫理的「正しさ」と、「みんな」と同じことをしていればとりあえず大きな失敗はしないだろうという状況判断上の「正しさ」である。

つまり、日本において一番に重視されるのは「法」ではなく、世間的「正しさ」であると言っても良いだろう。


しかし、世界は日々グローバル化している。もはや、「みんな」は常に正しいという多数派が正義みたいな安直な思考で乗り切れる時代ではなくなってきている。
いや、むしろ日本人の「世間体」を守ろうと他者を尊敬する国民性は己の首をしめていると言っても過言ではない。

事実、東日本大震災で被害を受けた人や東京の人たちは政府を恨んだり、お互いを非難したりしない。なぜなら、そういった抗議は他人を配慮しない「恥」ずべき行動だと判断されるからだ。結果、日本人は「我慢」する道を選ぶのだが、それは深刻な状況が際立たず、醜い本質はそのままさらけ出さないので、問題解決どころか、自分の首を絞めることにつながっている。

いじめ問題でもそうだ。東電の問題も。そして捕鯨問題にも繫がるだろう。日本人は海外から「礼儀正しい民族」だと評価されるが、今となってはそれはすべてポジティブの働いてるわけではないことを日本人は理解するべきだ。


◆文化相対主義

日本が欧米の責任概念を取り入れ始めていることは明らかだ。国際化が進む今の時代、世界の基準である先進国や新興国が取り入れている「個人主義の倫理」を無視して世界と渡り合えないからだ。

では、そもそも欧米がどういった歴史を経て現在にいたったのか、それを理解しておく必要があると私は考える。

まず、前述した「日本が独特な文化を持っている」所以を説明しておこう。
一般的に「ほぼ単一民族」「島国」という回答をするだろうが、それは間違っている。日本は他国との交流はあったし、単一民族ではあるが、単一だからといって「独創性」に富んでいるとは限らない。

1、農漁民
日本の始まりは農民や漁民が共同体を形成するところから始まる。農漁民の共同体は個人主義では成り立たない。田植えや稲刈りなどの一連の作業は集団で行われなければいけない。その共同作業から人間関係が作られ、意識も形成される。生産形態・生産様式から生活形態が規定され、さらにその生活形式から人々の生活意識が作られる。
共同体から離脱せず、共同体的な文化を共有することが個人の生存にとっても、不可欠なものだった。

2、欧米では都市が人々を自由にする
共同体の外側で生活している異文化の人々と交流する。そのため、そのときそのときに様々な人々と交流できるネットワークと、「商業」「居住」「移動」の自由が大切である。結果、人々は共同体、領主、国王のルールを嫌う傾向になる。だから、自分達のルールを作りたがる。「自治意識」の形成である。
都市は流動的で開放的な人間関係、人的ネットワークの結節点として機能する。従って、自分たちのことは自分たちが管理するという、自治意識・自主管理の思想が形成される。

3、上からの近代化・天皇制
日本の近代化は、ヨーロッパのような自由な市民による「下から」のものではなく、政治権力による「上から」の近代化であった。欧米列強の外圧に負けない統一国家をつくることが最優先の課題だった。
自由な商工業者の意思ではなく、外圧に屈しないための「上から」の近代化が「殖産興業」と「富国強兵」の二大スローガンの下推し進めされた。その時利用されたのが天皇だ。
江戸時代はばらばらだった国民性というものを統一するには「天皇」という存在の象徴が必要になった。

4、家族的な経営
1945年に日本が敗戦する。日本国民はまず、アメリカのような物の豊かな国と戦うこと自体が間違いだったと反省する。そして、次なる目標は「アメリカンドリーム」を日本人が掴むことだ。資源で負けるなら、技術で勝負しよう。これが、敗戦後の日本の国全体のスローガンになった。
新しいアイディアや独創性よりも、模倣が上手で集団的規律を守れる平均的な労働者を育てることが最優先になった日本は個人別カリキュラムよりクラス単位のカリキュラムと集団行動、先輩後輩の厳しい掟によって離脱するのが難しい部活動などの集団主義的な学校形成が成形される。

6、官僚の「行政指導」による擬似社会主義体制
官僚の本来の役割は行政府の歯車として大臣の指示に忠実に従う僕だ。しかし、実際には彼らが政治の実権を握って大臣をコントロールしている。大臣の殆どは国会議員であり、終身雇用の官僚とは違う。つまり、政治に関しては官僚の方が力量が上だ。
そんな官僚は経済成長をスローガンを達成するために企業の自由な競争に任せるのではなく、行政が企業活動をコントロールするべきであるという考え方が強かった。当時のその役割は大蔵省であり通産省であった。

かくして、日本の自由な商業という発展は高度成長期にも達成されなかった。

7、「絶対者」信仰なくして個人主義なし
日本人が共同体意識を持ち続けたもう一つの理由が宗教の不在が挙げられる。
それぞれが信じる神は絶対であるとすると、激しい争いも生まれる。しかし、そんな争いを続けていても埒が明かない。
だから、教訓として共生のルールが、個人の内面の自由やプライバシーを尊重しながら、お互いに権利を侵害しない範囲で自由勝手に生きるという思想、すなわち自由主義が生まれる。

日本は個人の信ずる神や信念よりも、周りの人間関係の方が大事になる。だから、お上の人の目を気にし、所属共同体の権利が大事で、よその共同体のことはどうでもよくなる。


◆これからの日本
前述したとおり、これらの段階を踏んで、日本人は異様な集団主義というものを形成してきた。しかし、近年この主義は崩壊の道を辿っている。

過度に依存していた共同体は解体し空洞化が進んでいる。農村共同体は都市部への人口流出によって過疎化が進行。
また、公共圏の構成要素として不可欠な、自立した市民によるボランティア・NPOは十分に形成されず、また、地方議会も事実上国政の下請け、国会議員の養成所、マイナーリーグ化していくことによって、「民主主義の学校」としての地方自治は全く形成されなかった。

現在日本は利己主義ではなく、「自分だけ個人」主義でもなく、異質な「個の相互尊重という意味での個人主義」、すなわち他者の権利を侵害せず、自分と「違う」相手への想像力と関心を働かせつつ、共生の空間としての公共空間と「参加と自治」のコミュニティの形成することを目指すのか、液状化するアノミーとして、英雄を願望するポピュリズムに堕するのか。それが問われている。

投稿 : 2012/07/09
閲覧 : 427
サンキュー:

14

maruo さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ひたむきな湯音 B

原作未読

パリの下町アーケード商店街にある鉄工芸店で働くことになった日本人少女湯音(ゆね)の物語。

文化の違いに戸惑いながらも、最初は行き違いがあった鉄工芸店の若店主クロードら街の人々と、心を通わせていきます。

物語に大きな起伏はありませんが、湯音のひたむきさを暖かく見守りたくなるようなアニメです。

投稿 : 2012/07/01
閲覧 : 250
サンキュー:

7

ほるん吹き さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

異国で頑張る大和撫子

日本からパリに働きにやってきた少女・湯音(ゆね)と、その働き先である鉄工芸品店のクロードやパリの人たちとの交流を描く物語。
その小さい体と幼い外見から、何となくか弱い印象を持つ湯音。でも仕事ぶりは真面目で、人に対しては愛想よく礼儀正しく振る舞い、大人びていてとてもしっかりしています。
クロードは時に冷たい言葉で湯音を傷つけてしまう事もあるけど、本当はすごく優しくて、不器用なりに彼女を支えてあげてるようでした。

湯音のパリでの生活では、言葉や食事、街並みのつくりといった、日本との文化の違いの壁に次々とぶち当たります。それでもくじけず、一日でも早くみんなに認めてもらおうと奮闘する姿はとても微笑ましかったです!慣れないチーズやコーヒーを口にしても、「おいしいです!」と答える様など。

パリに来て最初に犯してしまった失敗から、大切な母親の形見である着物を売りに出すよう申しつけるなど、すごく思い切った行動もします。それには仕事に対する責任や、パリで働いていく上での覚悟など、クロードに対する湯音の凄く誠実な思いが伝わってきました。その出来事は結果的に、最初は彼女を受け入れきれなかったクロードとの絆をつくるきっかけともなった気がします。

何て事のないほのぼのした日常の話が続きますが、その中で湯音はどんどん成長していき、知り合いも増えて人の輪が広がっていきます。現代社会に疲れて癒されたい人にはオススメです!湯音ちゃん可愛い!!

投稿 : 2012/06/20
閲覧 : 342
サンキュー:

20

が~お さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

クロワーゼ・レ・ドワ

パリ、ほのぼのアニメといってところでしょうか。

あらすじは簡単にいうと、19世紀後半日本人の少女湯音がパリに奉公をしにやってきてそこで起こるほのぼのとしたお話といったところでしょうか。

全体的にゆったりとほのぼのとしていて、湯音の頑張っている姿がとてもいい雰囲気を出していると思います。
心地よく、なぜかずっと見ていたくなるんですよね。

非常に見やすく、すーっと入っていける作品ですので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

投稿 : 2012/06/09
閲覧 : 376
サンキュー:

3

x麻婆豆腐x さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ほのぼの

背景すげえええええええ

投稿 : 2012/06/07
閲覧 : 251
サンキュー:

2

ノッポさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

なんかね…

一話しか見る気になれなかったwゆねちゃんは可愛かったけどまったく次を見る気にならなかった。一話見るだけでもかなり頑張ったwやっぱり自分はほのぼの系のアニメは合わないんだなーとあらためて思いました。

投稿 : 2012/06/02
閲覧 : 297
サンキュー:

0

ひR さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一回見たら十分です

面白かったですが一回見れば十分です。
絵は綺麗です。看板作りの金髪美青年君と日本人の女の子とのほのぼのストーリーです。

投稿 : 2012/05/30
閲覧 : 294
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yu-ki さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ほのぼの

知らない国に来て、がんばる湯音ちゃんはすごくかわいいです。
時間の流れがゆっくりで和むというか癒やされるというか、とりあえず良かったです。

投稿 : 2012/05/30
閲覧 : 248
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3

モニカ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

湯音ちゃんが可愛すぎる!!
ほっこりしていて、ついつい漫画を購入(^^;
二期希望します。

投稿 : 2012/05/23
閲覧 : 242
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3

ものぽらいざ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

パリに咲いた大和撫子

癒しのサトジュンの流れを組む作品。

湯音とアリスの交流を中心に物語は穏やかに紡がれる。
湯音の頑なさと優しさだけでは物語としては物足りない。もう少し、色付けが欲しかったところ。

投稿 : 2012/05/06
閲覧 : 247
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2

のらのら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

音楽につられて

たまたま チャンネル変えてる時に音楽が気に入ってつられて見てしまった。第一話ではなかったようなので何となくしか話が分からなかったけど、淡々と進む感じがのんびり見られていいかもしれません
…が、私は1度きりかなぁ(^_^;)

投稿 : 2012/04/28
閲覧 : 347
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1

mintomomo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

まあまあ

頑張っている姿を見守っていたら最後まで観ていた。
二期があったら、やっぱり観てしまうのかも。

投稿 : 2012/04/20
閲覧 : 231
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2

ネタバレ

88. さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

洋風?和風?

かわいい女の子が慣れない異国で一生懸命頑張るアニメです。

日本とフランスではこんなに違いがあるのだなぁと思えるアニメです。




ですが、個人的には微妙な感じでした。
湯音ちゃんとアリスちゃんがかわいいという感想しか出てこないアニメでした。

投稿 : 2012/04/11
閲覧 : 228
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0

vdb さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心温まる

日本の美しい文化を感じれた。

投稿 : 2012/04/11
閲覧 : 222
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2

ネタバレ

†レン† さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

洋と和のコラボですね!

湯音が一生懸命頑張っている姿が見所ですね。
クロードは最初、湯音に対して受け入れることが出来なかった

だけど、徐々に湯音と接していく内にお互い少しずつ理解し合って行く過程がイイです。

投稿 : 2012/04/07
閲覧 : 240
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2

GP05 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ユゥウ~ネェ

パリと和風幼女の組み合わせね~

まさに異国迷路だね~

2期はやらないのかしら

提供に出てきたねんどろいどみたいのええな

投稿 : 2012/03/31
閲覧 : 214
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2

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異国迷路のクロワーゼ The Animation のストーリー・あらすじ

私ハ…このギャルリの家族ニナリタイ・・。
19世紀の仏蘭西、巴里――。 近代化の流れに忘れられた小さな商店街、ロアの歩廊に、 ある日、小さな日本の少女が足を 踏み入れました。彼女の名前は湯音。 長崎から一人、パリへ奉公にやってきたのです。 全く違う異国の文化や慣習に戸惑う毎日。 それでも一生懸命な湯音は、鉄工芸品店「ロアの看板店」で働きながら、店主のクロード、そしてパリの人々との温かな出会いを通じて、一つずつ、文化や言葉の違いを乗り越えていくのでした。優しい日差し差し込む、この時代遅れな商店街に 迷い込んだ日本人形。 いつか、ギャルリの家族になれるよう、少女は今日も奉公に励みます…。(TVアニメ動画『異国迷路のクロワーゼ The Animation 』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2011年夏アニメ

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