ヒグラシカナ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
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蛍火の杜への感想・評価はどうでしたか?
ヒグラシカナ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ピュアな妖怪交流物語。
小さな頃、夏休みにおじいちゃんの家に帰省した時に
山で妖怪に出会い、毎年夏休みに訪れるようになる。
そのふれあいを描いた作品でした。
dylaaaaaan さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
見終わってタイトル程度にしか思わなかった。
なんというか設定からしてそうなるだろうなっていう結末は予想していた。
そういう期待を逆に裏切らないっていう良いアニメもあるんだけど、コレはそうはならなかったみたい。上手く感情移入できる人はすごい高評価だすのかな?
映画だけあって映像美とかの秀逸さはあったけどね。
Gaku123 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
sitann さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:----
まるよん さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
夏目友人帳の原作者とそのスタッフ方が手掛ける、妖怪と人の恋物語。
淡く切なくもどこか暖かさを感じるそんな作品でした。
これに尽きます。
僕は、気づくともう一回観たい、そんな衝動に駆られます。
今度それっぽい山いってこんな出会いを探してきます。
一人じゃ恐くて行けませんが。
どろん。
猿の尻尾 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
夏目友人帳の作者の原作を、夏目友人帳のスタッフで作り上げた、たった44分の映画。
ですがそのたった44分に、確かな温かさと切なさがこもっておりました。
近づいていく2人の距離と、縮まっていく2人の心。
見ていてキュンと切なくなるお話ですが、それだけに振り切っているわけではないのですね。
どんな話を書いたって、温かさを忘れない。それがこの作者さんの良いところだと思います。
人に触れられると消えてしまう妖怪と、天真爛漫な少女の出会いによって始まる、温かくて切ないラブストーリー。
興味のある方は是非!!
★☆矢沢永作☆★ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
夏目友人帳が好きで、作者が同じ方とのことで観てみました。
独特の世界観と音楽は、とても切なくでも何か心暖まる物があります。
短時間の物語ですが、凄くまとまっていていい作品です。
泣ける!までいきませんが、うるうると心癒して欲しいときに観るといいかもてす
半兵衛♪ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作の“緑川ゆき”に加え、“大森貴弘(おおもりたかひろ)”監督をはじめとする「夏目友人帳」のスタッフが製作を手がけた劇場版アニメ作品―。
上映時間40分余りの、いわゆる“中編作品”なのだが―、そこら辺にある凡百の中編作品とは桁違いの魅力が、この作品には詰まっている―。
一目見ただけでそれと分かる、「夏目」らしさを感じる“優しい空気感や世界観”―。彼女たちにしか描けないその“澄んだ雰囲気”と“心温まるストーリー”は、「夏目友人帳」ファンなら(いやそうでなくても)必見の一作である―。
(簡単なあらすじとしては―)、妖怪が住むという“山神(やまがみ)の森”に迷い込んだ人間の少女“蛍(ほたる)”が―、「人に触れられると消えてしまう」という、この森に住む妖怪の青年(正確には人間でも妖怪でもない)“ギン”に助けられ―、それから毎年夏の間だけ、ギンの住むこの森を訪れるようになる…という物語―。
物語の最初に、最も重要な「人に触れられると消える」というテーマを見せる事で、この作品の“(悲しい)終着点”が垣間見え―、同時に、そこに至るまでの二人の会話ややり取りの中に、(そのテーマが)終始、“触れられないもどかしさ”となって付きまとう―。
蛍が出逢ったのは6歳で、最後の場面では18歳―。
40分余りの上映時間であるが故に、粗雑(そざつ)にも感じる作中の時間経過(の早さ)が―、逆に、二人の間には、互いが一緒に過ごせる“夏の一時(ひととき)”しか無い事を余計に感じさせ―、だからこそ、かけがえの無いその時間を楽しそうに過ごす二人の姿が、観ていて余計に切なくなる―。
たとえどんなに心が通じ合っていても、二人の間には、決して看過出来ない“時の流れ”が存在する―。だからこそギンは、自分の気持ちに向き合い、全てを投げ打つ“覚悟”を持って、蛍を夏祭りに誘ったのだろう―。
そうして迎える最後の場面―。
―― (蛍) 「デートみたいですね~」――
――(ギン)「デートなんですね~」――
出逢った日の事を連想させる蛍のセリフ―。けれども、返ってきたのは以前と“真逆”のギンの言葉―。あの時は、子供をあやすかのような反応だったからこそ、全く同じ軽い調子で、全く逆の事を言うあのシーンには、ギンの、蛍への想いや…覚悟や…寂しさが…全て込められていて―、余計に涙腺を刺激する―。
いつもと違うギンの態度が、ずっとお互いの事を考えて過ごして来た蛍には、口にしなくても伝わり―、(本当はずっと一緒にいたくても)、彼の覚悟を何も言わずに受け入れる―。
ギンの気持ちを察し、蛍自身も覚悟したからこそ―、夏祭りの帰り道、偶然、人の子に触れて消えゆく事になったギンとの“突然の別れ”にも、その瞬間、ただ真っ直ぐに、“お互いの本当の気持ちを伝えることだけ”を考える事が出来たのだと思う―。
――(ギン)「来い、蛍―。やっとお前に触れられる―」――
最後の瞬間になるはずなのに、二人は“最高の笑顔”をしていた―。それは、二人が本当にしたかった事はこれだったから…。その後の別れの不安など消え去るほどに、ずっとずっと二人はお互いに触れたかった…。あの一瞬の抱擁で、きっとギンは人間の…“蛍の温かさ”を感じることが出来ただろう―。
(その後の妖怪たちの優しいセリフも良かったが…)、とにかく終始、涙が止まらず、何度見ても泣いてしまう…。「人に触れられると消えてしまう―」。たった一つのそのテーマで、ここまで心に響かせられる―。
最後の最高の“切なさ”が来る瞬間を徐々に感じながら、その“一瞬の儚さ”を感じて観終わり―、そうして“圧倒的な余韻”だけが最後に残る―。
時折、「時間が少し短過ぎる」とか「せめてEDの後にもう少し何かが欲しかった」などという感想を目にするが―、もしもこの作品が、2時間の長編映画だったなら、本作に感じた淡さや儚さは“色褪(あ)せる”だろうし、(最高レベルの)あの余韻を感じる事も無かっただろう―。
お互いの気持ちやその後の出来事など、描く必要は全くない―。観終わった人達それぞれが、各々で感じる“余地”を残すことで―、この作品の“淡さ”や“儚さ”を、“余韻”として感じられるのである―。
最近観た劇場版作品の中では、最も感動し泣けた、切なさ全開の“傑作”であった―。
最後に―、山神さま…もう少し“緩い”掟でも良かったんじゃないですか…(涙)。
(終)
koaki さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
好きなのに触れられない。
それでも好きだから、ズーっと一緒にいたい。
特別に何をするでもなく、森の中で過ごす二人の時間。
夏休みだけの短い時間。「好き」が育っていく。
切なさがしみるなぁ~
aki-mitsu さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ioaMa36349 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
のび太 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
夏休みに田舎のお祖父さんの家に遊びに来ていた女の子、竹川 蛍。
森に迷い込んで、途方にくれているところを、狐の面を被った少年ギンに
助けられる。
しかしギンは人ではなく、人に触れられると消えてしまうという妖だった。
前から気になってた本作品、中々観る機会が無かったけど、ようやく観る
ことができました。
まず日本的な森の風景がとても綺麗です。
夏目友人帳のスタッフが制作に関っているみたいですね。
静かで優しい雰囲気が、画面や音楽から滲み出ていました。
ギンの他にも妖怪が出てきますが、ギンの事を気づかう優しい妖怪ばかり。
恐ろしい妖怪はひとりもいません。
けどギンの持っている属性から、無意識に最後を予想してしまいます。
そして、やっぱり予想どうりに...
{netabare}赤ん坊の時に森に捨てられて、そこで死んだはずのギンを人に触ると
消えてしまう、という妖しに変えて存在させた山神様。
その理由は、せめて好きな人に抱きしめられて消えるさせてあげたい、
というものだったのかな?
蛍に抱きしめられて消えたギン、最後は幸せだったのかもしれないですね。{/netabare}
ギンが出会った人が、蛍でほんとうによかった。
評判どおりに、優しく、切なく、儚い、そんな恋物語でした。
ざんば さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
頭のなかJET!!! さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あたたかくて ちょっと切ない話
和の雰囲気がいい
やさしいきもちになりたいときみてほしい映画
ホロムギ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
物語の評価が低くなってしまいましたが、面白くないわけではありません。
さらっと見ることができて、心地よい余韻が残る。
何も考えず無心になって見ることで温かい気持ちになれます。
逆に真剣に食い入るように見ていては、物足りなく感じることでしょう。
内容に関しては語ることがないです。(悪い意味ではなく)
ショートアニメという感覚。何かひとつを視聴者の心に残すことができたら成功。
私は心のモヤモヤが晴れたと言いますか、とても落ち着きました。
そして、夜に散歩がしたくなりました。
街頭で明るいと雰囲気も何もありませんが・・・。
温かい緑茶を飲んだり、寒い日にお風呂に浸かったり、「ふぁぁぁ~」という気持ちよさげな声を静かに出したいときにおススメのアニメです。
イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
夏の雰囲気が素敵なデジャブ感のある作品。
思春期の少女が大人になる前に自己と訣別
するテーマなのかなと思いました。
美しい物語です(*^.^*)あとスイカが美味しそうでした♪
作者/緑川ゆき「LaLa DX」白泉社
監督/大森貴弘
キャラクターデザイン.作画監督/高田晃
美術/渋谷幸弘
アニメーション制作/ブレインズベース
製作-アニプレックス、白泉社、NAS 、テレビ東京
配給:アニプレックス NAS
公開2011.9.17
主観的評価(A)
追記欄_
lele さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
任意ラヂヲ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
神崎凛 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
スマートなトーマス さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
蛍ちゃんの純愛って感じですね。{netabare}触れたいが、消えてしまうから触れられない。まるで禁断の恋のようです。祭りで手をつなぐのを我慢してるところが印象的です。人の子に触れてしまったとき最後だからって思いっきり抱きしめるところは心が揺れました。最後の「しばらくきっと、夏は心待ちにはできないでしょう」から「さあ、行こう」での心の転換は受け入れて決断したんだと思うんだがそこで何を決めたのか?妄想が膨らみます。{/netabare}
mamiko さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
前半部分は面白く、後半は切なく。うまくまとめられないけれど、とてもいい作品でした。
ライ麦 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
naoi-riki さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
一人の女の子と妖怪の物語
夏目友人帳の作者、緑川ゆきさん原作の短編アニメです
夏目友人帳はいわずもがな、この作品自体の前情報も非常に高かったので視聴
あらすじは、6歳の女の子が森で迷った時にギンという妖怪に出会うところから…
それから毎年のようにギンに会いに行って、少しずつ関係を深めていくという内容
短編ながらも緑川ゆきの世界観がたっぷりな内容
夏目友人帳に通じるところもあるので、夏目が好きなら面白いと思います
女性はもとより、男性も十分に楽しめるアニメです
短編アニメなので、コメントも短めです♪
にゃんちゃこ さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
このアニメ不思議ですね〜!
45分と短いはずなのに、普通の映画一本観たくらいの満足さと充実感!
とても45分だったと思えないくらいゆっくり感じました。
やっぱり緑豊かな描写と、ギンとホタルの穏やかキャラのせいでしょうか?
STORYは某アニメと似た感じですね。
これも良い意味でハッピーエンド!としか言えないですね〜ネタバレになってしまうから(^^)
ホタルちゃん!最後に良いお仕事しましたねって褒めてあげたいです!
ギンを素直な気持ちにさせたんですね?その結果ってことですよね。
そして素直でしっかりしてますねホタルちゃん!
きちんとギンのこと理解してたって事ですね。
良い褒め言葉が浮かびませんが、自分なりの言葉で言えば
とても美しい、人を素直にしてくれるアニメ映画でした(^^)
みのるし さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
シェリー さんの感想・評価
2.6
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 2.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
あにこれで絶賛されていますね。
僕は題名が気に入って観てみたのですが、まあびっくりするほどに辟易したものです。
田舎のおじいちゃん家の山に住んでいる妖怪といっても見た目は人と変わりないギン。
存在しているとはいえそれは非常に脆い存在で彼は人間に触れられると消えてしまうのだ。
主人公の蛍は毎年夏休みに彼に逢いに行く。
そうして時間が流れていくうちに蛍は彼に惹かれていく。
進路もギンの住む地に決めていたほどに。
でも、、、
雰囲気はとても穏やかです。でも恋愛描写がダメでした。
『夏目友人帳』が好きなら楽しめるそうですね。
好き嫌いが分かれます。
{netabare}
登場人物が彼らでなければならない必然性が見えてきませんでした。
あれっぽい人ならいくらでも代用が効くような描写だったと思います。
なんか雰囲気だけで押し切られた感じがします。
素敵な恋愛でしょ?純情でいいでしょ?お似合いの2人でしょ?みたいな。
なめるな。そんなことでは感動なんてしませんよ。
とても空疎な恋愛描写だったと思います。
愛おしさや寂しさ、プラトニックなど(僕は感じませんでしたが)
そういうものを要素として、条件としてただ組み込んだだけなのが本作だったのではないかと思います。
人が生きてこないのです。大量生産された匿名的な機械のような作品でした。
こんなものはオーブントースターとなんら変わりません。
温めるために消費されて、それで終わりです。まあその温め方さえもなってはいませんが。
{/netabare}
renton000 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。
初見でした。自業自得ですが、短編と知らずに見てしまったため、少々の後悔が残ってしまいました。短編と気付いたのは終盤になってからです。短編と知っていれば、見方も少し変わったと思うのですが、残念です。作風はゆっくりしているのですが、テンポは速く感じました。賛否はあるかもしれませんが、もう少しキレを悪くした方が余韻が残ったかも、とも思います。シナリオ自体はかなり良いものです。セリフ回しに感情の機微が表れてますので、逃さないようにしましょう。短編ですので時間がないときでも見やすいです。
ジャンル:
ジャンルは、妖怪との恋愛ものです。
テーマ:{netabare}
テーマとして、子供時代との決別を描いていると思われます。主人公の蛍は、中学生で凧揚げ、高校生で釣りと、およそ年齢に相応しくない遊びをしています。ギンの近くにいるためには、子供でなければならなかったのです。蛍が大人に近づき、ギンとの間で愛情が生まれると同時に、ギンとの生活も終わりを迎えます。蛍の子供時代は遅まきながらも終わりを迎え、大人として歩んでいくことになります。 {/netabare}
エンディングへのフラグ:{netabare}
この作品は、エンディングに至るために、特殊なフラグ管理を行っています。
エンディングへのフラグは、大きく分けて二つ立てられます。一つ目は、ギンが蛍を助けるために触れてしまう、というものです。これを補完する水辺のシーンが複数あります。二つ目は、時間が二人を分かつまで一緒にいようという蛍の願い、つまり、蛍が死ぬまで一緒にいるというものです。蛍は作中で、卒業後にギンのいる街で就職すると述べています。触れたいと願いながらもこの二つ目のフラグを期待していました。ですが、いずれのフラグもエンディングとは異なるものでした。
エンディングは、つまづいた少年を助けるためにギンが少年に触れてしまうというものでした。突然の事故であり、それもかなり小さいものです。視聴者をかなり驚かせます。
作品におけるどんでん返しとは、構造自体を変えてしまうことが普通です。Aだと思っていたものが、実はBだったという手法です。例は控えますが、多くの作品に使われています。
しかし、この作品では、構造自体がフラグになっているのです。転んだ少年は、お面の少女を追っています。いずれも年のころは幼少期の蛍に重なります。これは、男女を逆転させてはいますが、お面を受け取る前の蛍とギンの関係性と同じです。転んだ少年は蛍を象徴するキャラクターであり、ギンは蛍に触れたに等しいのです。つまり、蛍とギンという構造自体がフラグとしてエンディングを導いているのです。
ギンも蛍に触れたいと願います。死別というフラグの否定です。しかし、触れる選択肢はありませんでした。触れるという結末は、ギンのせい・蛍のせい・合意の3種類が考えられますが、いずれにしても蛍が大きく傷付くことをギンは理解していました。だから、蛍との離別を選んだのです。実際には上述の事故が発生し、蛍を模した第三者(蛍のせいではない)をきっかけとして触れ合うことで、蛍の傷は小さいもので済みました。
ちなみに、蛍が心に傷を負っていたことは確実です。物語の冒頭、蛍はおじいちゃんの家へ「毎年行っていた」と言っています。「毎年行っている」という継続表現ではないことから、1年以上の間が空いていることは明らかです。履歴書をもって出かけていることから、時系列としては、「ギンと分かれた高1の夏」「行けなかった高2・3の夏」「就活のために行く卒業後の夏」となっているのではないでしょうか。
{/netabare}
手つなぎ、木の棒、布:{netabare}
エンディングと並ぶ見どころの一つです。
ギンと初めて会ったシーンでは、木の棒を二人で「握り」ます。木の棒越しに伝わるギンをよっぽど気に入ったのでしょう、蛍は山を下りる際に木の枝で草を撫でながら鼻歌まじりに歩き、ギンの存在を手に反芻します。そしておじいちゃんと手をつなぎます。
二日目には、ギンは木の棒を携えて登場しますが、その木の棒は持っていきません。代わりに蛍からアイスを受け取っています。もう木の棒は必要なくなりました。
蛍が中学生になると、学友と手をつなぐシーンがあります。しかし、蛍には思春期特有のドキドキ感がありません。ただ「引っ張ってもらっている」だけという描写になっています。
夏祭りでは布で蛍とギンの手首を「つなぎ」ます。重要なのは、布を「握っている」のではなく、手首で「つながっている」ことです。赤い糸も「握っている」とは言わず「つながっている」といいます。二人の思いが通じ合っていることが表現されています。子供が間を駆け抜けてもほどけることはありませんでした。もう手を「つなぐ」必要はなくなりました。
その後、ギンに「来い」と言われ、蛍は飛び込むようにギンに抱き付きます。抱き合うのではなく、抱き付くという描写も、初対面の時に繰り返しチャレンジした願望を成就させたものです。
なお、紐ではなく布であったのは、蛍が送ったマフラーへのギンなりの返答だからでしょう。
{/netabare}
蝶とホタル、天井:{netabare}
蝶はギンを、ホタルは蛍を象徴していたようですが、使われ方は少し雑に感じました。要所で、すなわち心情が動くシーンで出ていたようですが、その前後であったりと統一感に欠けていたように思われます。理由付けをすることは出来ますが、ややごり押し感があるためここで述べるのは控えます。エンディングでは、蛍の周りがホタルから蝶へと変わり、乗り越えた感は感じられます。
一方で、3回出てくる天井は分かりやすい表現となっていました。蛍が山に行けなかっただけでなく、おじいちゃんの家にも行けなかったのは、天井の木目にギンを見てしまうからでしょう。就職が決まったら、ギンのいるあの部屋で生活するのかもしれません。
{/netabare}
短編ですが、エッセンスは十分に盛り込まれていたと思います。唐突に来るエンディングも、切なさと儚さを上手く演出していました。対象年齢としては思春期以上が望ましいでしょう。特に女性に好まれる作品ではないでしょうか。
くし さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
蛍火の杜へのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
蛍火の杜へのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
祖父の家へ遊びに来ていた6歳の少女・竹川蛍は、妖怪が住むという山神の森に迷い込み、人の姿をしたこの森に住む者・ギンと出会う。人に触れられると消えてしまうというギンに助けられ、森を出ることができた蛍は、それから毎年夏ごとにギンの元を訪れるようになる。(アニメ映画『蛍火の杜へ』のwikipedia・公式サイト等参照)
内山昂輝、佐倉綾音
原作:緑川ゆき、 監督:大森貴弘、キャラクターデザイン:髙田晃、美術:渋谷幸弘、色彩設計:宮脇裕美、撮影:田村仁、編集:関一彦、音楽:吉森信
ジャンル:TVアニメ動画
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ジャンル:TVアニメ動画
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都内某所にある、芸能事務所『765プロダクション』では、 トップアイドルを目指す駆け出しアイドル12人と、新人プロデューサー1人が、 夢に向かって毎日レッスンや地道な営業活動を行っている。 そんな765プロに、密着取材のカメラが入ることになった。 カメラは、輝くアイドル達の姿...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2011年夏アニメ
小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志。彼は、祖母レイコが妖怪を子分とする証にその名を書かせた「友人帳」を継いで以来、妖怪達に追われる日々。自称用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に、妖怪達にその名を返すことを決めた夏目は、さまざまな妖怪と出会い、その心を知っていくのだっ...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2011年夏アニメ
進級テストの成績で厳しくクラス分けされる先進的な進学校「文月学園」。秀才が集まる設備も整ったAクラスに対して最底辺のFクラスの設備はボロい卓袱台や腐った畳だけ。そんなFクラスの生徒である吉井明久は、訳あって同じクラスとなった健気な才女・姫路瑞希のため学園が開発したシステムを使った...
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放送時期:2011年夏アニメ
執事系女子の時代、来たる!? クラスメイトの涼月奏に執事として仕えている美少年・近衛スバル。ふとした事故により、俺はスバルの秘密を知ってしまう。華奢な身体。かすかに漂う香り。掌に吸い付く柔らかい感触……って、こいつ女の子だったのか!? 「ボクはおまえの記憶が飛ぶまで殴り続ける。それが...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2011年夏アニメ
旧・茶道部の部室を不法占拠して勝手に「ごらく部」の活動(といっても特に明確な活動内容はなし)を続 ける4人組。それに目をつけ、ちょっかい(?)を出し続ける「生徒会」。愛が溢れまくりで明日から元気に生きていけること請け合いのまったりストーリー。
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2011年夏アニメ
「ただの探偵じゃない。ニート探偵だ。世界を検索し死者の言葉を見つけ出す」路地裏に吹き溜まるニートたちを統べる“ニート探偵”アリスはそう言った。高校一年の冬に僕と同級生の彩夏を巻き込んだ怪事件、都市を蝕む凶悪ドラッグ“エンジェル・フィックス”―すべての謎は、部屋にひきこもる少女探偵ア...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2011年夏アニメ
双子の高校生・冠葉と晶馬、そして妹・陽鞠は三人で暮らしている。余命いくばくもない陽鞠を連れて、ある日水族館を訪れた兄弟たち。楽しく過ごす中、倒れた陽鞠はそのまま息絶えてしまう。霊安室で絶望する冠葉と晶馬だったが、死んだはずの陽鞠が、突如ペンギンの帽子を被り起き上がり叫んだ! ...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2011年夏アニメ
「七芝高校に入学した長谷川昴は男子バスケ部に入部するが、部長のロリコン疑惑がきっかけで部活動停止の目にあってしまう。行き場をなくし、日々所在なく過ごしていた昴だったが、叔母の強引な誘いから小学校の女子バスケ部の臨時コーチを引き受けることになった。女子小学生たちが相手の慣れぬ環...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2011年9月17日
祖父の家へ遊びに来ていた6歳の少女・竹川蛍は、妖怪が住むという山神の森に迷い込み、人の姿をしたこの森に住む者・ギンと出会う。人に触れられると消えてしまうというギンに助けられ、森を出ることができた蛍は、それから毎年夏ごとにギンの元を訪れるようになる。