蛍火の杜へ（アニメ映画）の最新話/最終回ネタバレ速報:2ページ目【あにこれβ】

latte さんの感想・評価

4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

切ないけどあったかいお話

妖の銀と人間の女の子の短い短い夏のお話。
毎年夏になると祖父の家に遊びに行く蛍。その間だけ銀に会えるそんなお話。

緑川さんのお話に出てくる妖はみんな優しくてあったかくて好きです。二人を心配しながら優しく見守っていたんだろーな・・・

年をとって、いろんな人に出会って変わっていく蛍と、何にも変わらない銀。いつの間にかおんなじくらいの年齢になって、近づいたのか、遠くなったのかとか考えてしまいます・・・
触れたいのに触れられないもどかしさと、突然のお別れと、ほんとに切なくて悲しくて、でもあったかいいい作品です。

夏目好きな人には見てほしいです！

投稿 : 2015/09/01

閲覧 : 306

サンキュー：

6

退会済のユーザー さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

泣けた。

祖父の家へ遊びに来ていた6歳の少女・竹川蛍は、妖怪が住むという『山神の森』に迷い込み、人の姿をしたこの森に住む者・ギンと出会う。
人に触れられると消えてしまうというギンに助けられ、森を出ることができた蛍は、それから毎年夏ごとにギンの元を訪れるようになる。

＊映画になっています。
夏目友人帳のもうひとつのあやかしの作品です。
泣けます。
緑川ゆきさんが好きな人は見た方がいいです。

投稿 : 2015/08/18

閲覧 : 244

ぽよお さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

タイトルなし

15/7/18

投稿 : 2015/07/19

閲覧 : 276

サンキュー：

1

ごはんちゃん さんの感想・評価

3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

切ない物語

夏目友人帳の緑川ゆきさんのお話。

概要は、人に触れられない妖怪と、その妖怪と友達になり
共に成長していき・・・そして、最後は・・・と、
切ないラブストーリーになっています。

けど、やっぱり人に触れられないというのがフリが、最後のオチで
多分こうなるんだろうな→ああやっぱりそうだよねっていう感じで
意外性があんまりなくて、胸にキュンとくるものがなかったです。
もうちょっと何か、ぐっとあったらよかったんだけどなあ。
夏目友人帳には何度か感動させて頂いたので、これも感動して号泣できるかな
と期待しすぎたのがいけなかったのかも。

でも夏の時期に見るにはぴったりなお話だと思います。
是非オススメしたい作品のひとつです。

投稿 : 2015/07/18

閲覧 : 247

サンキュー：

6

いしゆう さんの感想・評価

4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

44分と短いですが　観終わったあと　すごく切ない気持ちになる作品！オススメです。

人に触れられると消えてしまう妖怪でも人でもない「ギン」と少女「蛍」の交流を描いた作品です。

物語はゆっくりと進行していきます　派手な事件や展開はなく　ただ二人の出会いと別れを描いていますが観終わったあとなんとも言えない気持ちになりました。

出会い　友達から始まり　二人の距離が狭まり　叶わぬ恋へと　それに至る心の距離が優しい映像から痛いほどに伝わり　最後の「来い　蛍　やっとお前に触れられる」からの「ええ　私もよ」の流れは観ていて本当に心が痛くなりました(´；ω；｀)号泣です。

あと映像も柔らかなタッチが物語とマッチしていてとても良かったです　
全編44分と短いのでちょっとした時間に心を洗い流したい方　本当おすすめします。

　

投稿 : 2015/05/31

閲覧 : 265

サンキュー：

23

maa.. さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

せつな・・・・

森で迷った女の子とその子を助けた妖怪のお話
毎年の夏の間だけの関係・・・
だんだん成長していく女の子・・・

人間に触れると消えてしまう妖怪・・・

惹かれあっていく二人・・・

お互いの体温を感じることができない二人・・・

この物語を私はハッピーエンドだとは思います。
しかしとにかくせつない・・・
泣きはしませんでしたが＾＾

アニメ映画ですのでさらりと観れます＾＾

「夏目友人帳」の緑川ゆきさんの作品なので
あたたかさは同じように・・・・

投稿 : 2015/04/02

閲覧 : 290

サンキュー：

5

猫々飯店 さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

切なく、哀しく。美しく、幸福な物語。

妖しと人は相容れない。ということを改めて思わせる作品でした。
個人的にはハッピーエンドだと思っているのですが、賛否両論あるみたいですね。
ギンの今までを思えば、あの僅かなシーンがとてつもない意味を持つのだと私は思います。

妖しと人、と書きましたが、寿命の話は人と人にも置き換えられると思います。
輪廻や運命の話をする訳ではないですが、人と人との人生がぴったり重なることはないですし。
どれだけ願っても。いつかは別れるのが運命であり、だからこそ出逢いがある。
一瞬一瞬をどのように紡ぐかが、最も大事なことなのかもしれません

夏目友人帳でも感じましたが、緑川ゆきさんは、繊細な感情と台詞を結びつける技術が素晴らしいと思います。
誰もが言うような単純な言葉の選びなのに、細やかな心を乗せることが、とても上手だなあと。
心温まる物語の面白さは共感にあるのでしょうが、優しさは伝えるのがとても、難しい気がします。

背景や音の美しさもまた、世界を作り、物語を支える一要素かなと。
「サマーウォーズ」もですが。夏が来ると見たい作品が、増えてしまいました。

投稿 : 2015/02/25

閲覧 : 291

サンキュー：

4

パムルガ さんの感想・評価

2.8
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.5 状態：観終わった

んー

触れられると成仏するという設定的には申し分ない感じだったのに普通に終わりましたね。
もう少し何かあればなとは思いました。
BGMも個人的にはイマイチでした(ﾟoﾟ;;

投稿 : 2015/02/07

閲覧 : 279

サンキュー：

10

ちゃおりー さんの感想・評価

4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

タイトルなし

切なさに侘しさを。

投稿 : 2015/01/31

閲覧 : 243

サンキュー：

2

EMINA90 さんの感想・評価

4.4
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

タイトルなし

夏目友人帳が好きならこれも気にいります！ちょっと悲しいけどいい話です。かっこよすぎてテンション上がりますね笑現実にあの人くらいかっこいい人がいるのでしょうか…笑笑

投稿 : 2015/01/30

閲覧 : 280

サンキュー：

3

ヒグラシカナ さんの感想・評価

4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

手をつなぐこと

好きになったら手をつなぐ。
ごく自然に、当たり前に思えることが、出来ない二人。
でも、だからこそ、二人に出来る表現で、互いの距離を縮める姿に心打たれた。

知り合ってから、外見的に、
彼女は次第に成長し、彼は出会った頃のまま。
次第に違和感を感じるのではないかと見ていたが、
そんなこと二人には関係なかったね。

二人の出会いと、重ねた時間は秀逸。

投稿 : 2015/01/21

閲覧 : 256

サンキュー：

8

Gaku123 さんの感想・評価

4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

感想

せつなすぎる・・・

投稿 : 2014/12/24

閲覧 : 197

サンキュー：

2

sitann さんの感想・評価

4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

号泣

最後の１０分間号泣でした。心温まった作品です。
こんな短くても素敵なアニメがこれからも作られるといいです。

投稿 : 2014/12/13

閲覧 : 223

サンキュー：

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：----

【蛍火の杜へ】

いやいやいや、どういう事なんだろうか。。w

このアニメは、友達の中でも非常に親しい友達から、
良かったら、私の事を考えて観てくれませんか？と言われたアニメだ。
※俺の友達は、基本女子。。w
※はい、手は出してませんので！勘違いしないでください。

その子は、俺よりも一回り以上も年下の20代の女の子なんだが、
正直、この短いアニメの中でその子とイメージがかぶるのは、
ヒロインの蛍以外に考えられない。。

そんでもって、この年上設定のギンって奴が、俺なのかなぁ。。

しかし、リアルに勝るアニメ無しって考えてる俺なんだが、
このアピールは、マジに半端無い。
俺をアニオタと知ってのアピールなのか？
いやいやいや、流石にこれはずるいだろう。。w

これって本気なの？と思ったら、久しぶりにリアルに涙が出たかも。
この恋愛エバンジェリストの俺を泣かせるとは、半端無い恋愛戦闘力だ！!
スーパーマリオブラザースの無敵モードが、120回連続で続くような勢いだ。
しかも、俺は、ぼろ泣きだ。。w

実は、俺ってリア充なのか？と、すっかり勘違いしてしまう程に、
あの子の本当の気持ちを知ってしまったかもしれない。。

触れてあげたいけど触れられない。。
お面の上から、蛍にキスするギンの気持ちが、
結構、リアルに痛いほど分かったかも。。

それに、触れてしまったらギンは消えてしまうという設定が、
かなり意味深すぎる。。今の俺は結婚しているからね。w

蛍がギンに初めて出逢ったのが6歳なので、その子も6歳だと仮定すると、
俺は、19歳で何となくギンとかぶりまくる。。
蛍が成長するにつれて、目線が同じになって行くのも、
今の俺と今のその子を表現してるように感じた。

最後、ギンは消えちゃったけど、ヤバいな俺、、
マジに消えないようにしないとねっ☆★☆彡
ある日突然居なくなったら、触れてしまったという事で！w
※リアルに、笑えない。。

誰かの気持ちを知って号泣したのは久しぶりだなぁ。
今日、俺の忘れられないアニメが1本増えてしまったかな。

投稿 : 2014/11/19

閲覧 : 216

aki-mitsu さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

切ない...。（泣）

恋愛ものはあまり好きではないけど、この作品は好きだった。
ギンは、人に捨てられた時、山神様に助けられて人でも妖怪でもない存在になったなんて可哀想。
もうその時点で泣きそう。
ギンが蛍にたいして「来い蛍、やっとお前に触れられる」と言った時と、蛍に面をかぶせてキスした時、めっちゃキュンキュンした
やっと思いを伝えたのに会えなくなるとか一番切ない。
お互いに触れることが出来ないのが可哀想だった。

投稿 : 2014/10/23

閲覧 : 222

サンキュー：

13

ioaMa36349 さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

好きです

触れたくても触れられない。。。切ないです。
素敵なお話でした

投稿 : 2014/10/20

閲覧 : 206

サンキュー：

3

ざんば さんの感想・評価

4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

泣けました

雰囲気は日常のアニメでしたが
最後はどのように終わるのかワクワクしながらみていたのですが
思ったよりあっけなかったですね

ちょっと終わり方がしょぼい
とか言う人もいますね
できることなら幸せになってほしかったのですが
私にはこれがいいと思いました
一瞬で終わってしまう恋
これが二人のいままでの関係だったのではと思います

投稿 : 2014/10/03

閲覧 : 196

サンキュー：

10

lele さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

感想

人間の女の子と妖の青年交流を描いた作品で
とても夏を感じられてそしてとても切ないお話です。

45分の短編アニメ映画で
原作は夏目友人帳の作者緑川ゆきさんの読み切りです。

物語は森で迷子になっていた蛍がギンと出会うことで始まります。
ギンに助けられた蛍は毎年夏にギンの住む森に訪れ一緒に過ごすようになる。

主な登場人物は二人で
竹川蛍：人間の女の子。森で迷子になっていたのをギンに助けられる
ギン：見た目普通の青年だけど人に触れられると消えてしまう
声は蛍：佐倉綾音さんとギン：内山昂輝さん

夏目友人帳が好きな人におすすめです。

投稿 : 2014/09/29

閲覧 : 164

サンキュー：

2

任意ラヂヲ さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態：観終わった

狐のお面に隠れた想い

妖怪と人間の間に流れる時間の違い成長するヒロインととまったままの青年が新たな一歩を踏み出す物語。ただ、45分という時間の縛りがあるせいかヒロインが急に悟ったような言動をするのにどうしても違和感がありました。記憶の中の初恋は、いつまでも鈍く、甘い痛みを伴って光を放つ。妖達が可愛いですね。
女性の方にオススメの作品です。

投稿 : 2014/09/26

閲覧 : 278

サンキュー：

4

神崎凛 さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

人に触れると消えてしまう妖怪

人に触れられると消えてしまうというギンと6歳の少女、竹川蛍との切ないお話。

とにかく切ない。泣けました｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡
最後のシーンがとても綺麗だけど本当に悲しくて...

話が終わるのがあっというまでかなり短く感じました。
もっと二人の思い出を見たかった！

最高でした！超お勧めしたいです!!

投稿 : 2014/09/01

閲覧 : 379

サンキュー：

36

ライ麦 さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

緑川ゆきさんの世界観あふれる作品

夏目友人帳がとても好きなので、緑川さんが原作というこちらの作品も見たのですが、やはりとても良かったです。

誰々と付き合う!とか、悪をやっつける!とか明確なゴールがあるわけではないお話なのですが、観ていて心温まるとても素敵な作品です。
最後の方には思わず泣きそうになってしまいました笑

緑川さんの作る世界観というのが個人的に好きなのですが見事にそれを表現してくださったスタッフさんも素晴らしい(´∀｀*)
のどかでいて、現実と非現実の入り混じった世界。
そしてそして、何より彼女の描く男性キャラがツボなのですw
儚げで透明感溢れていて、思いやりのある優しい青年。ほぅっっとため息を思わずついてしまいたくなるほど素敵です。そしてそのイメージを崩さず、さらに高めている声優さん。ホントに素晴らしかったです。

こちらは見る人によって賛否両論かもしれませんが、大きな主題が今ひとつないのが難点だったかもしれません。これなら映画でなくてもいいのではないかというような。でも、本当に素敵な作品でした。

ぜひ一度見てみてください。
お気に召せば夏目友人帳の方も笑

投稿 : 2014/08/06

閲覧 : 177

サンキュー：

4

みのるし さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

サムメンコ大森監督。またこおゆうせつないの作ってよ！！

触れた瞬間に消えてしまう。とりあえずその設定があってですな。

ホタルちゃんが子供んときは別に気にならんのね。
それじゃあ触れないままで一緒に遊べばいいじゃん的な。

成長してゆくに従ってお互い気持が寄り添いあっていく流れはうまいなと思いましたねー。特に何があったわけでもない(多分なかったと思う)のに何となくお互い好きになってましたみたいな。

わりと尺の短い映画ではありましたが2人の過ごした時間だけをメインに描いたのがよかったのか、その心模様はわかりやすかった思います。

心が通じ合ったら体も通じ合いたいと思うのは必然なので、二人ともいい歳になって(キツネくんのほうは昔からいい大人だったのかもだけど)、最終的には触れあうことができたんだけども、そこでお別れと。

このシーンは実にエロい。

その瞬間はほとんど前触れもなく、突然訪れ、ほとんど一瞬でイってしまった。もはやこれは果てぬセックスなのでは。

しかもホタルちゃんの胸にだけキツネくんの本当を刻んで。

よーそんな切ないハナシ考えたな！
感心したわ！

投稿 : 2014/07/23

閲覧 : 307

サンキュー：

5

くしさんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

心に響くとても綺麗な儚いファンタジーラブストーリー

竹川蛍は６才の夏の休み祖父の家へ遊びに行った。そこの山神の森で出会ったギン。ギンは人に触れるとこの世から消えてしまう過酷な運命を背負っている。そんなギンに親しみを持った蛍は毎年夏休みに祖父の家へ遊びに行き、ギンの元へ訪れるようになった。中学生になり、高校生になり、次第に魅かれ合うのだが…。

夏だけのひとときのデート。蛍は秋も冬も春も、ギンの事をずっと想っていた。
ギンも毎年、夏に蛍が来るのを待っている。
二人の温かく正直で微笑ましい愛を感じる数々のエピソードが情感をもたらす。
「デートみたいですね。」「デートなんですね。」
「行こうか。」「うん。」
こうなってくると、いつまでもこのまま幸せな日々を送ってもらいたいのだが、どうしても結末を心の隅で憶測してしまう。

長い年月をかけて育んできた愛。愛し合う二人が互いに触れたいという感情が溢れてくる。

私は思った「やばいな、あぶないぞ。」

しかし、この二人は結末を感じているのかも知れない。
蛍は「ぎん、忘れないでね、私の事。忘れないで…時間がいつか私たちを分かつでしょう。でも、その時まで一緒にいようよ。」
ギンも「飛び付けばいい。本望だ。」

とても考えさせられる深い思い。私ではとても答えを導く事ができない。

この物語、45分なのだが内容は遥かに濃い。緩やかに流れる時間と夏物語特有の切ない愛。ほんの一瞬のうちに訪れる結末に悲しみと大きな感動。そして後に残る胸を締めつける余韻で涙が止まらない。

「好きだよ。」「ええ、私もよ…。」

普通もっと長くこの感覚に酔いしれたいのだが、急激すぎて否応なしにつきつけられる苛烈な展開に自分ををコントロール出来ずに感情はマックスに到達してしまった。

これから、彼女に押し寄せるだろう悲しみに胸が痛い。

しかし、別れの際、二人の満足した表情や蛍の晴れ晴れとした姿に私は安堵する事が出来た。
想い出は生き続ける。彼女とともに生きて行く。
そして、彼の想い出の地で生きて行く、秋も冬も春も、そして夏も…。

元気な笑顔で履歴書とスーツを持って祖父の家へ出かける姿に、こっちも笑顔になった。

大変素晴しくとても心に響く作品でした。

この素敵な作品、あにこれの仲間のお陰で出会う事が出来た。いつも感謝する次第です。

投稿 : 2014/07/16

閲覧 : 481

サンキュー：

36

ＯＺさんの感想・評価

3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

それでも君に触れたくて

原作の漫画は未読だが
オススメして頂いたので観てみる事にした
約44分のショートアニメ映画

■ひと夏の恋とは一味違う■
人間の少女竹川蛍と
妖怪の森に住む人の姿をした青年ギン。
二人が出会い別れるまでを描いたシンプルな物語。

絵柄に癖は無くテンポが良いので
あまりアニメを観ない人でも取っ付き易い。

「俺は人間に触れられると消えてしまう」

序盤ギンの台詞から分かる様に
今後どうなっていくのか分かる展開で
所々別れが強調されている。

夏の山神の森でギンに会う事が出来るけれど
何時しか夏以外の季節にも会いたいと願う蛍。

成長と共に変化していく蛍の小さな恋心。
「時間がいつか私達を分かつでしょう」と
結末が分かっていながらも焦がれる姿は
単純に切ないの一言だ。

ギン役内山昂輝さんも良かったが
「おっ！」と感じたのは
蛍役佐倉綾音さんの演技。

丁寧に少女を演じきっており
あざとさを感じない為か
幼さが誇張された子供より子供らしい。
お陰様で蛍は澄んだ少女として
印象付ける事となった。

毎年夏にだけ会える彼を想い
少女は少しずつ大人になっていく。
ひと夏の恋とは一味違う純粋で淡い作品である。

■それでも君に触れたくて■
今作品の重要なキーワード"触れる"

幼い頃の異性に触れると
思春期を迎えた後の触れるでは
同じ触れるでも意味が異なってくる。

"好き"と同じで重みを増すモノ。

どの場面が印象的だった？と聞かれれば
おそらく殆どの人が挙げるであろう
ギンが消えてしまう場面。

別れは突然二人の間へ割って入る。
人の子に触れたギンはジワリジワリ姿が薄れ
包み込む様な笑顔で蛍に語りかけるのだ。

「来い蛍やっとお前に触れられる」

祭りを最後に元々蛍の前から
いなくなるつもりだったのだろう。

以前彼は「飛びつけばいい本望だ」と蛍に告げており
触れられて消えても構わない胸の内だったが
もしかしたら「私のせいでギンは消えてしまった」
そう罪悪感を抱かせる事になるかもしれない。

敢えて自分から人の子供に触れる事で
負い目を負わせなかったのだ。
ギンの優しさが伝わってくる。

浴衣だけをポツンと地面に残しギンは消えてしまう。
何とも哀しい場面だが同時に美しくもあった。

「暂くはきっと夏を心待ちにはできないでしょう」

蛍の独白が胸を締めつけるけれど
最後に見せた表情からは
新しい一歩を踏み出している様で
晴れやかな彼女がそこにいた。

お互いに触れて触れられて
温もりを感じられる

想いを寄せる人に触れたい
消えてしまうと分かっていても

それでも触れていたい気持ちは
好きと同じで理屈じゃないのかもしれない。

■あとがき■
普段は観ないジャンルの作品だったけれど
思いの外楽しめました。

お手軽に観れるが44分と短いので
もう少し作品の世界観に
浸かっていたかったな。

ほんのり優しい気持ちになれる
そんな作品だったね。

緑川ゆき先生の『夏目友人帳』も
観てみたくなったよ。

満足度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6)

投稿 : 2014/07/15

閲覧 : 383

サンキュー：

47

腐った果実 さんの感想・評価

4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

疲れた人に観て欲しい

夏目友人帳の緑川ゆきさん原作の短編映画です。

夏目の雰囲気を作者が同じであるから当然ですが、もちろん踏襲しております。
つまり、あざとくも泣かせにきやがります。

彼女の作品すべてに共通であると思うのですが、男女間の気持ちの揺らぎの様な物が、何というか透明とでもいいますか。
下世話な感じが一切しない。純粋なんですね、好きだから寄り添いたいという気持ちだけというか。

この映画の主人公と言えるか難しいですが、主要な登場人物
である銀と蛍。

二人の儚すぎる関係は、自分の遠い昔に感じたなんらかの甘酸っぱい気持ちを否が応でも呼び起こしてくれます。

皆さんも私も、様々なアニメを見ているでしょう。
ですが、この作品は何も考えずに見てください。
ただそれだけで何かを考えさせてくれる名作だと思います。

投稿 : 2014/06/21

閲覧 : 226

サンキュー：

3

こはる さんの感想・評価

4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

蛍火の杜への感想

44分という短い作品ですがとてもシンプルで、心温まる儚い物語でした。
人間の少女〈蛍〉と、人間に触れると消滅してしまう少年〈ギン〉の淡く切ない恋のお話です。

毎夏、蛍は祖父の家を訪れてはギンと過ごします。幼児から小学生、中学生、高校生と成長してゆく蛍ですが、ギンの顔、姿かたちはいつまでも変わりません。

そんな二人はだんだんと惹かれあっていきますが、ギンに触れることができない蛍。
好きだから触れたい。触れたいけれど、決して触れてはならない。
そんな二人の想いがひしひしと伝わってきました。

ただただ穏やかに時間が流れていきます。

しかし突然のラスト。
{netabare}

祭りに紛れ込んだ人間の子どもに触れてしまい、ギンが消滅してしまうシーンのギンの胸に飛び込むときの蛍の嬉しそうな表情、ギンの浴衣を抱きしめ涙を流すところには涙腺が崩壊しました。
{/netabare}

実に緑川ゆき先生らしいラストでしたねー

44分という短い映画なので、時間があればぜひ観てもらいたい作品です。
特に夏目友人帳がお好きな方にはおすすめ!!

投稿 : 2014/05/25

閲覧 : 273

サンキュー：

25

chariot さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

タイトルなし

44分の映画です。

人に触れられると消えてしまう妖・ギンと人の子である少女・蛍の恋愛物。

仲良くしてくださる方の書いたレビューを見て視聴してみました。
夏目友人帳の作者と制作会社という事で。

観終わってから他の方のレビューも読んで･･･賞賛の声が多く･･･こんな褒められてるんだからどこか突っ込まなきゃ！と考えてみたのですが･･･
無理でした･･･

切ないお話で大変満足のいく作品でした。
44分、素敵な話でもっと観たい気持ちもありますが、だらだらと他の要素を詰め込んでも逆効果。この時間できっちりまとめている所を評価します。

ラストの「来い、蛍」とギンが手を広げるシーン。
たった44分の作品でこんなに切ないハグシーンを演出するとは･･･
好きな人に触れられる、抱き締められる僕らにとって普通の事が幸せなんだと思い知らされるとは･･･

途中、「手袋でもして手つなげばいいんじゃね？」とか思ったりしたんですが･･･「わかってないな、僕は」と反省せざるをえない･･･
触れ合えないと解っているから素手で肌に触れる事にこそ意味があるんですよね。
蛍が成長するにつれて変わっていく気持ちもしっかり描けています。

良い作品でした。

投稿 : 2014/05/17

閲覧 : 276

サンキュー：

11

HIRO さんの感想・評価

4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

淡い初恋の物語です。

原作は夏目友人帳の緑川ゆきさん
夏目友人帳をお好きな方はこちらもお勧めいたします。
44分ですが中身ぎっしり詰まってます。

祖父の家へ遊びに来ていた6歳の少女・竹川蛍は、妖怪が住むという山神の森に迷い込み、人の姿をしたこの森に住む者・ギンと出会う。人に触れられると消えてしまうというギンに助けられ、森を出ることができた蛍は、それから毎年夏ごとにギンの元を訪れるようになり、いつしか二人の間にほのかな恋心が芽生え始める・・・・
好きなのに手をつなぐことすら出来ないもどかしさを柔らかな描写の中に愛らしく、切なく表現しております。
夏祭りの帰り道二人の前で人間の子供が転びそうになってギンは人間の子供に触れてしまい体が消え初めてします。そのときギンは「こい蛍、やっとお前に触れられる。」二人は抱き合い蛍の胸の中でギンは消えてします。
蛍のやりきれない気持ちが画面から伝わってきて観ている私も胸が苦しくなりました。

最初のの数分と終わりの数分は大人になった蛍が、おじいさんの家で就職する場面が表現されており蛍が深い悲しみを乗り越えた終わり方になっています。

あにこれのお友達に進められた作品ですが、とても良い作品でした。

ギン：内山昂輝氏
竹川蛍：佐倉綾音さん
アニメーション制作：ブレインズ・ベースさん
44分のアニメーシュン映画作品です。