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「安達が原(アニメ映画)」

総合得点
68.1
感想・評価
11
棚に入れた
31
ランキング
2238
★★★★☆ 3.8 (11)
物語
3.9
作画
3.4
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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安達が原の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

結末を知るとより一層切なくなる

原作の短編漫画を読んだ事があるためオチは知っているんだけど、それゆえに魔女と称された老婆が主人公の顔を見た時の挙動といい、手料理を振る舞ったが、警戒心の強い主人公はそれに毒消しのスプレーを掛けているのを見て心なしか悲しげな表情をしていたのが切なかった。

回想を見ると主人公は恋人に酷い言葉を言って怒鳴っていたりと、これを踏まえるとラストでの主人公が老婆の手料理を手づかみで食べるという行為がより重々しく感じられます。
主人公の浅ましさという意味では雨月物語やそれを元にしたウインダリアを思い出しました。

投稿 : 2022/09/24
閲覧 : 131
サンキュー:

3

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

待ち続ける想いの深さと皮肉な現実 

手塚治虫原作による30分ほどの短編アニメ作品です。

舞台は、宇宙の片隅の忘れられた星でSFになっていますが、
能や浄瑠璃の演目である『安達ヶ原の鬼婆伝説(黒塚の伝説)』を
ベースにした、大人向けの物語です。

主人公は、宇宙調査官であるユーケイ。
ある星に1人で住んでいる人喰い魔女を始末せよ、
という大統領からの命を受け、
その星に降り立つところからストーリーは始まります。

宇宙船の残骸があちこちに残る荒野の先に魔女の住処をみつけ、潜入。
そこには噂どおりの老婆が居て、彼を招き入れ、食事をご馳走し、
寝床まで用意してくれるのですが、疑念が消えないユーケイは
家中を調べ上げるべく地下室へ・・・・そこで彼が見たものは・・
そしてその魔女の正体とは・・というお話です。 

訪ねてきたユーケイの顔を見た瞬間の魔女の表情で、
だいたいの先は読めてしまうものの、
魔女の意外な事実が明かされるシーンには、声優さんの迫真の演技に
涙が溢れ出して止まらず・・・参りました。

これがたった30分の作品だなんて。
あまりに濃い内容と、彼女の想いの深さと、物語の皮肉さに
1時間半くらいの映画を観たような後味がしました。

革命や独裁者に関しての件では、これまで何度となく作品の中で
社会批判してきた手塚氏独特の展開もあり、そしてそのことが何より、
この悲劇を生むことになった原因かと思うと
なんとも皮肉で、胸が痛みます。

彼の最後の選択は賛否の分かれるところかもしれませんが、
哀しく救いようがないけれど、僕としては納得できるラストでした。

この作品はおそらく、歳をそれなりに重ねた女性のほうが、
男性が観るよりもずっと心に響くものがあるのではないでしょうか。
ということで、ぜひ、40代以上くらいの大人の女性の方に
おススメしたい作品です。

投稿 : 2012/03/22
閲覧 : 781
サンキュー:

20

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あさましやはずかしのわがすがた

原作は手塚治虫の短編SF漫画。
能の演目である黒塚の伝説を下敷きにした物語。

主人公のユーケイは大統領の勅命を受け、ある星の魔女を始末することを命じられる。

黒塚については全く知りませんが、なかなか面白かったですね
物語は古典的でオチも読めてしまいますが、濃厚な30分でありました。
少々黒塚について調べてみたところ、大分脚色もされているようです
独裁と革命、権力者とそれに抗えぬ者・・・
社会批判の色も濃く感じられるところは手塚治虫らしさを感じました

真実を知ったのにも関わらず主人公は、現実には抗えず悲劇のうちに幕を下ろします
シチュー(スープ?)を素手でむさぼり食い、号泣するラストは心にぐっと来るものがある。
30分の短編映画としては素晴らしいアニメだったけど、ひどく救いようもない内容ではありますw

同じ黒塚を扱った夢枕獏原作の『黒塚 KUROZUKA』も見てみたいですね

投稿 : 2012/03/21
閲覧 : 757

しげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

権力の犬の悲哀

圧政を敷く政府に反抗してテロを起こした男が逮捕され、数百光年先へ流刑となる。流刑地に向かう途中で革命が成功し、男は国に帰るが、恋人はいない。革命政府の暗殺者となった男は革命政府に楯突く者を殺し続け、最後の標的である老婆が恋人の成れの果てである事を知る。

少し前に見た英国アニメのアニマルファームと内容が似ていますね。人間社会は正義だ平等だと振りかざしても、結局は私利私欲で動くのだと言う、どうしようもない結末です。

投稿 : 2012/03/17
閲覧 : 715
サンキュー:

1

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/14
閲覧 : 13

きすぎ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/28
閲覧 : 34

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/08/26
閲覧 : 69

鈴音2017 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2018/08/07
閲覧 : 126

Pot8Os さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2017/04/08
閲覧 : 127

ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/03/10
閲覧 : 99

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安達が原のストーリー・あらすじ

 手塚治虫の『ライオンブックス』シリーズの1本である同名漫画をアニメ化した短編SFファンタジー。能の「黒塚」をモチーフにした、実験的色合いの強い作品だ。独裁者を倒すために活動していた宇宙パイロットのジェスは、政府に捕まり、はるか遠い流刑星に送られてしまう。彼の恋人、アンニー黒塚はそれをきっかけに反政府運動に身を投じるが、彼女もまた追われる身となり、小さな星に逃亡する。彼女は追手を殺し、その肉を喰らって、主人公の帰りを待ち続けるのだが…。(アニメ映画『安達が原』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1991年11月16日
制作会社
手塚プロダクション

声優・キャラクター

辻谷耕史、伊藤美紀、沢りつお、石井敏郎、京田尚子、内海賢二

スタッフ

原作:手塚治虫、 監督:坂口尚、絵コンテ・キャラクターデザイン・原画:坂口尚、演出:吉村文宏、企画:松谷孝征、プロデューサー:清水義裕/久保田稔、作画監督:小林準治、美術監督:市原美恵子、撮影監督:白井久男、動画:喜多村直子/小林準治/石黒篤/ドラゴンプロダクション/スタジオダブ、動画検査:喜多村直子、仕上:福田イキ子/岡野強/北京写楽、彩色設定:岡野強、背景:市原美恵子/来城ひろみ、編集:森田清次、音響監督:千葉耕市、調整:依田章良、音楽:小六豊次郎、効果:倉橋静男、音響制作:千田啓子、スタジオ:整音スタジオ

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