当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「THE ビッグオー(TVアニメ動画)」

総合得点
70.9
感想・評価
178
棚に入れた
1085
ランキング
1462
★★★★☆ 3.9 (178)
物語
3.8
作画
3.9
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.1

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

THE ビッグオーの感想・評価はどうでしたか?

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:今観てる

ビッグオー!ショ〜タ〜イム!

再放送5話まで観ました。2024.08.13

 1999年の秋アニメですね。懐かしいです。WOWOWで制作、放映され、私が観たのは2002年の秋に地上波で放映された時でした。

 まだ、深夜アニメの黎明期で、アニメはあくまで子どものものという意識があり、今ほど大人向けの作品も作られていませんでした。

 私も、2002年で他に観ていたアニメはヒートガイジェイ、灰羽連盟、ウィッチハンターロビン、.hack/sign、あずまんが大王位でした。年6本!?今となっては隔世の感があります。

 何となく、ロボット同士の戦闘がエヴァっぽいです。手描き作画が良い感じです。日常パートの雰囲気的にはカーボーイビバップっぽくもあります。押井守節も混じっている様な…。

 オープニングも格好良く、今でも古さを感じません。金かけて制作しているのかな?

 無表情のアンドロイド、ドロシーも可愛くて良きです。こんなに面白かったかなぁ。

 ただ、エヴァ文脈が流行した時代のアニメなので、謎や伏線が散りばめられていますが、2期までやっても全部ぶん投げた様な記憶があります。

 オチの記憶が全く無いので、再履修しようかと思います。

投稿 : 2024/08/13
閲覧 : 55
サンキュー:

3

あまみや さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大人向けスーパーロボット

雰囲気はノスタルジック。
宮本充さんと矢島晶子さんの演技が良い。

投稿 : 2023/06/30
閲覧 : 75
サンキュー:

0

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

『風の名はアムネジア』『鉄人28号』『007』を足したような作品。

感想を言える程、物語を理解できなかった。



自分用
1→令嬢誘拐事件の身代金を届けるが令嬢はアンドロイドのドロシーにすり替わっていた。その後依頼者は殺されロジャーも襲われる。すると巨大ロボのドロシー姉が銀行を襲う、ロジャーはビッグoで倒すが近くにいたドロシーが消える。

2→ドロシーは自分の創造主ウェインライト博士と行動を共にするが運び屋のベックが裏切りウェインライトは死ぬ。ドロシーを動力源に動き出したドロシー姉をビッグoで再び倒し、ドロシーを家へ迎える。

3→パラダイム社の女の依頼で電力が止まった街へ行く。実は電気を喰らう巨大生物がおり発電所を起動できなかったが、依頼人の女エンジェルが勝手に起動させてしまいビッグoで巨大生物を殺す。

4→パラダイムの依頼で行方不明の記者を探すが記者は名前をシュバルツバルトと変え自分の痕跡を消す。ロジャーはシュバルツバルトに言われたことで地下へ行きそこでメガデウスを見つける。だがメガデウスがドロシーと交信して目覚めてしまう二人を襲う。ロジャーはビッグoで倒す。

5→軍警察幹部が巨大幽霊に殺される。ロジャーは金持ち老婆からの依頼で死んだ息子を調べる。息子は死んだ軍警察幹部の不正の証拠をつかんでいたが殺されていた。しかし実際はメガデウスに助けられそのメガデウスを使って復讐していた。最後はビッグoで倒し息子を老婆に会わせダストンに引き渡す。

6→ロジャーはドロシーをアンドロイドのピアニストのもとに連れていく。だが死んだ製作者の同僚に利用されパラダイムを襲おうとする。ロジャーがビッグoで止めドロシーが説得する。

7→魚高騰の原因である海の神を探るため別目的で来ていたエンジェルと潜る。実はパラダイムの人間がメモリーを発掘していたがメガデウスが目覚めてしまい、ビッグoでメモリーごと葬る。

8→ドロシーが猫を拾う。猫の飼い主である夫婦が現れるが謎の襲撃を受け殺されドロシーとネコも攫われる。ロジャーは襲撃者を追うが、途中エンジェルと出会い犯人は錬金術師で夫婦も仲間だったが子供を猫のキメラにされその猫を探していた。ロジャーたちは施設に侵入するが巨大なキメラに襲われる。ビッグoで戦うが巨大キメラに組み込まれた猫がドロシーの言葉に反応し錬金術師を殺し自分も崩壊する施設と運命を共にする。

9→誘拐された息子の交渉を担当。だが犯人は脱獄したベックでロジャーが関わると知ると親子の秘密を餌にロジャーをハメる。ロジャーはベックと対峙するがドロシーが操られる。しかし自力で遠隔操作を解きロジャーはビッグoでベックを倒す。

10→元パラダイム重役の老人を狙った連続爆破テロが起きる。一方ダストンはメモリーにある映画の女優と似た女に惑わされロジャーに相談する。その女優はかつて反パラダイムの担い手だったが既に死んでいた。今度はメガデウスでのテロが起きダストンは近くにいた女を見つけ射殺、するとメガデウスは止まり事件は終結を迎えるが、その女優がパラダイム以外の国出身という噂から異国が存在している可能性を知る。

11→ヘブンズデー。ロジャーはドロシーへの贈り物に悩んでいたがパラダイムトップの依頼でテロ予告の調査をする。売れないサックス吹きがテロリストに利用され植物テロが起きる。ビッグoで倒したロジャーはドロシーに贈り物をする。

12→パラダイムトップ、アレックスの依頼でシュバルツバルドに退職金を渡しに行く。シュバルツバルトは赤いビッグoで迎え撃つがすぐに空へ逃げる。エンジェルからの情報でシュバルツバルトがいるパーティーに行くがシュバルツバルトはロジャーにそこの参加者を皆殺しにする瞬間を見せ赤いビッグo、ビッグデュオで襲い掛かる。ロジャーは形勢不利な中機転を利かせ勝利するが、ビッグデュオは死に際操縦者無しで動く。

13→メモリーを思い出した者が次々殺される。ロジャーはその中に依頼人がおり調査をするが自分も断片的なメモリーを思い出す。そのメモリーにあった孤児院へ行き本を手に入れアレックスの父親ゴードンと会う。何故子供たちにメモリーを植え付けたのか聞く。ロジャーは本を頼りに謎の赤い女を追うがそれが殺人犯でしかもドロシーに似たアンドロイドだった。殺されそうになるロジャーだったがビッグoが勝手に動きロジャーを助ける。しかしその後海から異国のメガデウスが三体現れ、そのままビッグoに乗り迎撃に向かう。

14→異国のメガデウスと戦うがビッグoに乗る資格があるのかと悩んだ瞬間異世界へ飛ばされる。そこはパラダイムに似た街だったがドームのない普通の街だった。そこでノーマンとの出会いの回想やその世界のベックやエンジェルと関わり最後はドロシーの説得でロジャースミスを演じてよいと確信し戻る。戦闘に戻ったロジャーはビッグoで三体を倒す。

15→連続爆破から生き残った老人の依頼で自分のメモリーを移植した人間を殺した者の捜索。実は偽ドロシーに殺された者たちも老人たちの記憶を移植したものだった。ロジャーは偽ドロシーを作ったのがウェインライト博士と思い邸宅を調べる。そこでエンジェルと合流しディスクの断片を見つけドロシーに調べさせる。実は依頼者の老人はアンドロイドで記憶を移植していないどころかメモリー自体失っていなかった。ロジャーがそれを知った瞬間、老人を狙うメガデウスが出現。ロジャーはビッグoで倒すが、老人はディスクを受け取る時にアランという男に殺されディスクも奪われる。

16→空から何かが降ってきてロジャーは近所に住むそれを天使と呼ぶ男の依頼でそれが何か調べる。エンジェルと共に何かを回収した連中がパラダイムの人間と分かり潜入するとそこには例の三体のメガデウスがあった。ロジャーは本社へ行きアランとアレックスを問いただす。空から来るのは古びた人工衛星でアレックスはそれを老人のディスクで知ったと言う。だがアレックスは落ちる場所はドームの外であり現地住人が死のうが興味ない。ロジャーはビッグoで落ちてくる衛星本体を迎撃する。

17→シュバルツバルトがビラをばらまきロジャーは事態の収拾を命じられる。ロジャーはかつてシュバルツバルトが最初に見つけたメガデウスの先でアレックスがビッグデュオや三体のメガデウスを改修してることを知る。シュバルツバルトのビラの予言通り、リバイアサンと呼ばれるメガデウスが襲来。ロジャーはビッグoで倒すが、その後エンジェルから既にシュバルツバルトは死んでることを聞かされる。

18→ベックまた脱獄。ドームを作った日本風企業と協力してロジャーを攫いビッグoを操ろうとするがその時ベックはロジャーをアレックスなどが使ったドゥミナスと呼ぶ。ベックはロジャーの人形を作りビッグoを沈めようとするが交渉役になったドロシーロジャーを救出し、ビッグoも無事ロジャーのもとに帰る。最後はビッグoでベックを倒しベックは刑務所へ送られる。

19→連続アンドロイド爆破事件が起きドロシーも狙われる。アンドロイドの査察官がダストンのもとに派遣され犯人確保に向かうがもう一方の犯人が警察署にいたドロシーを襲う。ロジャーがビッグoで迎撃する。犯人は優秀なアンドロイドのメモリーを欲しがりアンドロイドを悪用していたが犯人は分からずじまい。

20→ロジャーは断片的なメモリーに苦しめられゴードンに会いに行くが私との契約まで忘れたのかと言われる。異国の三体のメガデウスの一部が合体し一体のメガデウスになる、それと同時に異国ユニオンのスパイたちが動き出しエンジェルの上司ヴェラも現れる。だがその現場をドロシーが見てしまい、ユニオンの一員だったアランに消されそうになる。一方ロジャーはビッグoで敵を倒そうとするが突然ビッグoが止まり、ロジャーが見るバーコードのメモリーを見せる。

21→アランはロジャーにドロシーがやられるとこを中継する。ロジャーはそれを見て動かないビッグoを置いてドロシーを助けに行く。エンジェルはドロシーを助けるか迷うがロジャーが現れアランを退ける。アレックスは仕方なく建造中のビッグファウを出し敵メガデウスを倒すが直後に暴走してしまう。ロジャーはビッグoに戻りビッグファウはロジャーの言葉を聞いて大人しくなる。

22→ユニオンのスパイ狩りが始まりエンジェルも追われる。エンジェルはロジャー邸に行きドロシーに伝言を頼む。ロジャーはアレックスと話すが会話は平行線のままだった。ビッグファウの起動実験で大量電気が使われるがその隙をつきヴェラがパラダイムが作っていた3話の巨大電気ウナギを解き放ち暴れさせる。ロジャーはビッグoで出るが改良されており苦戦する。すると過去にビッグoに乗っていたメモリーを思い出しビッグo本来の力を出しウナギを倒す。

23→まだアレックスの部下のままでいるアランはベックを出所させビッグファウを起動させる方法を聞く。アレックスは自分を一人の息子として認めないゴードンの畑を燃やし抹殺する。ロジャーはドロシーから伝言を聞くが詳しく聞くためエンジェルを探す。その途中ヴェラと会いヴェラからエンジェルへの伝言を頼まれる。ヴェラは最後に信号弾を撃ち何かを外部に伝える。ベックはビッグファウの起動に必要なドロシーを攫うためロジャー邸を襲撃、しかしドロシーは攫われビッグoで追おうとするがビッグデュオが現れる。

24→ビッグデュオと戦うが乗っていたのはコードに繋いで無理やり操っていたアランだった。ビッグoを圧倒し止めを刺そうとするがビッグデュオがアランを拒絶し空へ飛び立っていく。別の空にはヴェラが呼んだユニオンの部隊がいた。ロジャーはドロシーを見つけるがメモリーを抜かれた抜け殻だった。ドロシーのメモリーはビッグファウ起動の鍵にさせられる。一方エンジェルは自分の記憶を頼りに母の元へ帰ろうとするが撮影現場のような場所へ着き、それが作られた記憶と知る。ダストンも自分のメモリーと同じ場面に出くわす。

25→空から謎の攻撃があり街は崩壊する。アレックスはビッグファウで出撃して空からの攻撃をユニオンと断定し反撃するが、空には巨大な照明装置が拡がるだけだった。一方エンジェルはその場にいたゴードンとヴェラから真実を聞く。実はヴェラもエンジェルもロジャーと同じくゴードンがメモリーを植え付けた子供の一人にすぎずエンジェルの母親もヴェラが演じていた役に過ぎなかった。そしてユニオンもパラダイムから排除された者が集まっただけの存在だった。ヴェラは事実を認めないエンジェルを痛めつけるがそこにロジャーが現れ止める。だがエンジェルの傷を観たゴードンはロジャーとエンジェルは植え付けた子供ではないことを思い出し、エンジェルはメモリーそのものだと話す。それを受け入れられないヴェラは地下へ行きベヒモスというメガデウスを復活させる。ゴードンは若い自分とロジャーが映ってる写真を見せこの世界を演出する存在と交渉するように再びお願いする。ロジャーはビッグoを呼びベヒモスを撃破、自分の正体をかたくなに認めないアレックスと戦う。

26→ビッグファウと戦うが苦戦する。しかしダストンたちがアレックスを攻撃する。その途中ビッグファウがアランの時と同様アレックスを取り込もうとする。アレックスはそれに抵抗しビッグoを海に捨てロジャーは沈んでいく。一方メモリーが無くても動き出したドロシーはロジャーを助けに行く。一方エンジェルとゴードンは地下へ行き、何もない空間に着く。ゴードンは消えていきエンジェルは天使となる。ドロシーのおかげで助かったロジャーはビッグファウと再び戦う。ドロシーはベックに教わり自らをビッグoに繋ぎ必殺技を放つ。それでもビッグファウは倒れなかったが、直後エンジェルが変身したビッグヴィヌスが現れ全てを消していく。ロジャーは外に出てエンジェルに交渉を持ち掛けメモリーの重要性について説く。それを聞いていた演出家のエンジェルは全てをリセットする。

投稿 : 2022/09/07
閲覧 : 292
サンキュー:

0

ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

難解だけど全部好き

1999年10月~2000年1月放送のテレビアニメ。1期全13話。
2002年11月~2003年9月に2期(second season)が放送。2期全13話。
1期と2期を一緒に評価しています。
ロボットのデザインはこの作品が一番好きだったり。

1期のストーリーは凄くシンプルで、毎話メモリーを巡る事件が起こりそれをロジャーとビッグオーが解決するお話。
2期では連続性が強くなり、メモリーと世界の謎が解き明かされていきます。ただ、1期の時点では2期を制作する予定は無く、大まかな部分は決着がついているものの、難解な部分もあり考察を必要とするため好みが分かれます。

少し暗く洒落た世界観、クラシックな街並み、雰囲気作りが上手いですね。
巨体感のあるレトロなビッグオーのデザインがかなり好きで、特に重量感を重視したロボットアクションも秀でています。サンライズらしい外連味の利いた戦闘は見所。モノクロのコントラストを活かした画面作りと演出は一見の価値ありです。

キャラクターも好きです。
ロジャーは本人が格好付けているのが若干滑稽に描かれていて、かえって嫌味がありません。
ドロシーもまた皮肉っぽさと可愛らしさが絶妙にブレンドされた秀逸なヒロイン。
エンジェルはトラブルメーカー的な役回りの前半、女性らしい弱さが露呈する後半でがらりとイメージが変わり、個人的にはとても共感できるキャラクター。
完璧超人でありながら飄々とした執事ノーマン、悩み多き堅物警察官ダストンもまた素晴らしいです。

何年か毎に繰り返し見るほど味わいが増し理解が深まる、個人的には名作です。
謎多き作風ですが本筋の解釈については色んな所で考察がなされているので、私が細かく書く必要もないかな。
なので私がこの作品を好きな理由をネタバレ全開でいくつか。


【ロボットのデザインについて】
{netabare}
2017年サンライズフェスティバルで本作のオールナイト上映が決まった際に片平一良監督のインタビューがアニメ雑誌に掲載されていました。

当時のスタンダードなロボットは「結局、行き着くところは四角いブロックの塊でしかないから、まずそれはやめようと思いました。」
「とにかく『今まで見たことないシルエットのロボットを作ろう』というのが目標でした」とのこと。
私もそこに惹かれたクチですねw
それに加えて、繰り返しになりますがロボットアクションの重量感、外連味のあるバトル。サンライズのアニメーションの特に良い所が凝縮されている感じ。{/netabare}


【世界観の表現とラストシーンについて】
{netabare}
上記のインタビューには世界観についても記載されていました。

記憶を失った街というアイデアについては、シリーズ構成の小中さんの仕掛けで、「あれは実は『方便』なんですよ。」とのこと。
細かな世界観の設定に尺を使いたくないので、語らずに済ませたい。だから最初から存在しないものとして、誰も覚えていないから語られないという形にしたと。本当は意味がなくて、あるはずのないもの(メモリー)にこだわる人が事件を起こしたり巻き込まれる構成になっている。
でもセカンドシーズンで「カートゥーンネットワークが製作に加わる時『その意味を描いて、世界観に決着をつけて欲しい』と言われて、みんなで頭を抱えました(笑)。」だそうですw


つまり謎はあるように見せているだけで本当は意味がないということが肝だったのですね。
それをどう表現するかが問題だったと思うのですが、1期の設定を極力使いながら謎を解き明かす作劇が出来ていてとても丁寧だったと思います。描きたいことはそのままに、枠物語というギミックを使うことで「メモリーは最初から存在せず意味がない」ことを描いて見せた。

枠物語とは、知っている人も多いと思いますが、劇中で別の物語が展開する物語。千夜一夜物語が有名ですね。
物語の中から外側を知ろうとする者たちの徒労、その無意味さ、それを知った者たちのアイデンティティの揺らぎが、この世界を揺さぶりました。

舞台の外には何も存在しないことに絶望したエンジェルは、その舞台をリセットしようとします。彼女が欲しかったのは自分の存在意義です。それをメモリーに求めましたが、物語の作者であり演者でもある彼女が知らないものはこの舞台には存在しない。
2期ではアンドロイドもメモリーを持つと言われています。その理由はアンドロイドが蓄積したデータは基本的には書き換えられることが無い、アンドロイドは忘れないからだと考えられます。それと同時に、ドロシーには心があり、「記録」と共に「記憶」も持っている。

肝なのは「記録」と「記憶」は似て非なる物だということではないでしょうか。
この世界には40年前より以前の記録がない。あるのは誰かが突然に思い出す記憶のみ。記録が無いのに個人の記憶は存在するという矛盾が発生する。


エンジェルとドロシーがなぜメモリーなのか。
二人はその特殊性により「記録(客観)」と「記憶(主観)」を両方持っているからではないでしょうか。

そして本作のロボットの呼称である「メガデウス」は物語を強制終了するデウス・エクス・マキナから来ています。

メモリーたるエンジェルとデウス・エクス・マキナ(ビッグヴィヌス)に交渉を持ちかけられるのは、同じくメモリーたるドロシーを同乗させたビッグオーを操るネゴシエイター、ロジャーのみだったのではないでしょうか。
エンジェルに対するロジャーの説得は、物語の中であっても自分たちのこれまでの生き方を肯定すること。自分たちが築いてきた関係性を拠り所に再び歩き出そうということです。
私はこのとても前向きな結論が好きなんですよね。
自身の記憶を捨て去りながらもその幻影に苦しめられたロジャーだからこそ、その言葉には説得力がありました。

表現や台詞回しこそ難解ですが、パラダイムシティは演劇の舞台でありその外にも過去にも何もないと理解すればそれで良い。
思わせぶりに挿入される謎の映像も、今は自覚せず登場人物を演じる役者が過去に演じた他の演目・他の役だと理解すればそれで良いのかなと思います。{/netabare}

ついつい考えてしまう人間にはとても面白いですし、何も考えず世界観を楽しむことも出来る作品です。(2018.6.11)

投稿 : 2022/01/22
閲覧 : 1185
サンキュー:

23

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アメリカンな感じの変わったロボットアニメ

変わったアニメ探してるって言ったらキャッチさんにおすすめされたのがきっかけで見てみました。

40年前に何かの災厄が起きてそれ以前の記憶をなくしてしまった街、パラダイムシティ。
そこでネゴシエイター(交渉人)を仕事としているロジャー・スミス。
ある仕事をする中でアンドロイドのドロシーと出会うところから物語は始まります。

全26話ですが、本放送時は1期と2期に分かれていたみたいです。

最初これ、アメリカ制作アニメなのかと思いました。
個性的なデザインのキャラたちも車もアメリカンな感じだし。
「CAST IN THE NAME OF GOD, YE NOT GUILTY」とか、欧米文化っぽいし。

実際は日本のアニメみたいなんですけど、あまり見ない感じの作品でした。
うん、確かに変わってるかも。

この作品、登場キャラたちがなかなか良いんです。

ヒロインのアンドロイドのドロシー。
普通のアニメだったらもっと萌えを入れてくると思うんだけど、そんなのはない感じで無表情。
でも、話す会話や行動が結構ズバズバしてて面白い。十分に魅力的なキャラだと思いました。
ドロシーの声優さんの演技、無機質な感じが出てて上手ですね。

ロジャーの執事のノーマン。
物腰の柔らかさやいつもロジャーを気遣うところはまさに執事って感じ。
でもロボットの修理をしたり、見事なバイクの運転やマシンガンの腕前など実はすごい人。
でも、そんなことよりもロジャーが夕飯まで帰るのかを気にしてたりしてるとこが面白い。

パラダイムシティの軍警察で指揮をとるダストン。
ロジャーの元上司で怖そうな感じだけどいつも気にかけてくれている実はいい人。
自分の仕事に誇りを持ち、いつもロボットに助けられている自分の不甲斐なさを悩んでいたり。

色々な名前を使い分けて現れる謎が多い女性エンジェル。
こういう敵か味方かわからないキャラがいるとお話が膨らんで面白くなりますよね。

キャラたちの会話がウイットに富んでヒネリが効いてて、そういうところも好きでした。

昔のロック調のギターリフのOPもクセになる感じですね。
ジャジーな感じの劇伴もちょっとアダルティーな雰囲気にあってたと思います。

と、気に入ったところも多いんですが、不満なところも。

だいたいは最後に巨大ロボットが出てきて敵ロボットを倒して解決するんですが、そこだけ浮いてる感じがして、ロボットいらないんじゃないかなって。

ドロシーという魅力的なキャラがいるんだから、敵を人間かアンドロイドとかにしてドロシーが戦うお話にしても良かったんじゃないのかなって思いました。

でもロボットアニメにそんなこと言うのは無粋なのかなー。
結局見ているうちに気にならなくなりましたし、過去の秘密の遺産っぽいし。

謎もかなり多くて、無い頭で色々と考えながら見てましたが、結局よくわからなかったです。
特に最終話付近。
{netabare}あの世界は作られた箱庭だった?(空ではなく天井になってた?)
写真のロジャーと今のロジャーが同じなのは実はアンドロイド?
エンジェルがメモリーで、彼女の意識で世界が変わる?ってどういうこと?{/netabare}
などなど、もやもやしたまま見終わった感じでした。

こういう感じの作品がほかにないし、記憶に残るアニメだと思います。
変わったロボットアニメを見たい方にもおすすめかも。

投稿 : 2021/05/30
閲覧 : 313
サンキュー:

11

セシウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

記憶を失った世界を理解するのは難しい

 パラダイムシティという閉ざされた街を舞台にしたネゴシエーターという仕事をしている主人公が活躍するお話です。ネゴシエーターとは話術を使ってトラブルを解決する仕事ですが、この主人公はトラブルがこじれるとビッグオーという巨大ロボに乗って全てを粉砕します。この流れが終始シリアスタッチで描写されるのがおもしろいです。

 パラダイムシティは40年前に全ての人が記憶を失っていて、それ以前の歴史やデータなどの知識はメモリーと呼ばれ力のある人々はそれを日々追い求めています。後半はこのメモリーを追求する話がメインになっていてとても理解が難しいものになっています。26話見終わっても話の大筋がよくわかりませんでした。ただパラダイムシティの持つどこか疲弊して暗い雰囲気がとても印象的な作品でした。

 キャラクターは多くは登場しませんが、主人公周囲はとても魅力的です。ヒロインのアンドロイド役の声優さんは見事な演技だったと思います。

 絵は古く、後半の人物作画はやや雑に見えました。またビッグオーはよく描けてますが、その他の巨大ロボは昭和アニメのような感じであまりカッコよく見えませんでした。

 音楽はジャズ・オーケストラを中心に質も量も素晴らしいです。オープニングは権利の関係があったらしく微妙なバージョンに差し替えられてました。

 ストーリーは難解ですが世界観は独特で印象的です。見て損はない作品だと思いました。

投稿 : 2021/02/23
閲覧 : 239
サンキュー:

3

ネタバレ

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

空虚な世界観の場所で進行する作品

まあそうした世界観である事を物語が進んでいくごとに分かっていく
そこで起きた事件などを解明していく作品

他には無い作品であり独自性あるんで
まあ見ていて飽きはしなかったかな
退屈にはなったが(一話完結ある為)、量産アニメを見るより楽しかった

投稿 : 2021/01/23
閲覧 : 216
サンキュー:

2

ネタバレ

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

プリズナー -囚人-

サンライズである。
巨大ロボットである。
しかし、小中千昭である。
一筋縄ではいかない。

海外ドラマファンにとっては、ウキウキするような演出、オマージュの連続である。
“バットマン”や“ディック・トレーシー”のキャラクターをモデルにして、背景、小道具はそのものズバリである。
また、脚本のモチーフとなったのは、60年代の不条理SFドラマ、“パトリック・マクグーハン”の“プリズナーNo.6”であることは間違いなかろう。
そこに“lain”や“TEXHNOLYZE”の世界観がキメラの如く融合した、要するに、“CAST IN THE NAME OF スポンサー”、巨大ロボットという錦の御旗を掲げて“NOT GUILTY”と言おうか、世紀末のあだ花、超変態的怪作と言ってよい。

しかし、決してカオスな出来ではない。

40年前、何かが起こり“記憶をなくした都市”、パラダイムシティで生きてゆく人々。
人は過去の記憶を断ち切って生きてゆけるだろうか。
自己の立つ場所が、いつから、どこからつながっているかを知らずにいることは不安と恐れを生み出す。
面白いことに、神の記憶も存在しない。
時に鬼火の如く、不意に現れる記憶(メモリーと呼ばれている)が波紋を広げ、語り部である“マイケル・ゼーバッハ”の言葉を借りるなら、“虚弱にして凡俗”な心の衛士から解き放たれるとき、地下深く眠る“オーパーツ”が励起することになる。

我々は、過去にとらわれた囚人“プリズナー”ではない。
今を生きる一人の人間である。

“ビッグオー、ショータイム”
ネゴシエーターのロジャー・スミスは“ビッグオー”と共に抗うのである。

後半使われることとなったBGMが、我ら昭和世代のメモリーを呼び覚ます。ジェリー&シルヴィア・アンダーソン夫妻の手になる世紀の名作にしてわが心の故郷、“謎の円盤UFO”のテーマ“らしきもの”が流れてくるではないか!

加えて、オープニングもどこかで聞いたようなパワーコードリフ、おぉ、これはキンキーサウンズ!
元祖ヘヴィメタ、超変態“レイ・デイヴィス”大先生のジャカジャカ。やってくれますなぁ。
聞くところによれば、パイロット版のOPは、同じブリティシュロックの雄、クイーンのフラッシュゴードンまんまだそうで…。

ヒロインである“R・ドロシー・ウェインライト”、アンドロイドゆえの無表情が生み出す“表情”を演じきった矢島晶子さんに、そして影の仕事人、執事のノーマンの無双ぶりに、また、義を重んじ、市民を守るため奔走する“漢”ダン・ダストン少佐とエンジェルに万雷の拍手を!

{netabare}“メモリー”、そう、メモリーが表すもの、その意味を見届けてほしい。{/netabare}

投稿 : 2020/06/02
閲覧 : 295
サンキュー:

7

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

パシフィックリムはここから影響受けてんじゃないのか?

「アップライジング」を観てきましたが、まあ。。気の抜けたコーラのようで典型的な二作目なのでつまらなかったです。かなり大衆向け(中国)に寄ってる感じ。

初代はあのギレルモデルトロ監督ですが、マジンガーやエヴァンゲリオンは勿論のこと、俯瞰した構図や下からの見上げた感じは特撮番組もそうですが、ビッグオーからとって来ている気がします。

まあ、ビッグオー自体がウルトラマンや60年代特撮に影響受けているから当然なんですけどね

投稿 : 2020/05/08
閲覧 : 465
サンキュー:

8

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

パシフィックリ。。

パシフィックリムはエヴァというよりビッグオーの影響が。。
とどこかに書いてたので気になって
観ようと思ったらレンタルは軒並みなし。。
なのでBox購入

一部は文句なしでいい作品
作画
※クオリティだけでなく人の描き方がデザイン的にも素晴らしい
ロボのアナログ加減
※レバーで動かすとか、ロケットパンチ的なやつとか
キャラの個性
※特に主人公側の3人はカッコもつけるがユーモアも持つという007的なよさ


良かったですね
ユーモアも散りばめて、ギャグではなくユーモアな感じで
ハマりました
ドロシーの早弾きシーンのやり取りはお気に入り
---
二部は最初の方の芝居仕立てのは最高でした
その後なんかラスボスが仲間なのか、何か企んでるのか企んでないのか
いきなりおどおどしてたりとか
なんか定まらず。。
悲しげなシーンが多くなるのはわかるけどBGMがいつも同じなのでコントに見えてきて。。

なので前半までなら4ですが
後半は。。かな
パシフィックリム好きには後半の海での闘いは、まんまなのでニヤリしましたが

あと二又一成さんはまり役ー

投稿 : 2019/08/23
閲覧 : 259
サンキュー:

4

ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そこはかつてマンハッタンと呼ばれた街

<2017/11/6初投稿>
前から観たくて、去年かな?ようやく視聴。
横山光輝原作。
嘘です。
でも、そう言われたら知らん人はみんな信じるでしょ 笑。

それぐらい絵柄が似てます。
観てる最中「衝撃のアルベルトはいつ出てくるのかな」とかあらぬ期待してしまいました。

20年近く前にWOWOWだけで放送されてたそうです。二期で完結、全26話。

舞台はかつてマンハッタンと呼ばれた記憶を失った街「ヘルサレムズ・ロット」・・・ではなく「パラダイム・シティ」
40年前にこの街に「なにか」が起こり、住人はその「なにか」そのものと、それ以前の記憶を失っている。

主人公は凄腕ネゴシエーターのロジャー・スミスさん。
紳士で偏屈なオールバックの兄ちゃんです。
ただ、凄腕といってもどちらかといえば力尽くの凄腕。
いざとなるとごっつい光輝ロボ「ビッグオー」を「ビッグオー!ショーターイム!」の掛け声でカムヒア。
敵をものごっついロボ腕でブン殴って解決します。
なので凄腕ではなく豪腕ですね。

ヒロインはドロシー。
クールです。
何考えてるかよくわかりません。
なぜなら{netabare}ロボ{/netabare}だから。
いや{netabare}アンドロイド{/netabare}なのか。

ストーリー全体が謎で、1〜数話で1エピソード終了。同時に根底の物語の謎がちょっとずつ解けていく。

面白かったです。

ロボ好きには堪らない。
物語も謎めいていて◯。(ただし謎すぎてよくわからないところも多々あり)
キャラクターも出てくる人みんなわかりやすく濃くて良い。

演出や映像や音楽にかなり凝った作りにもなっていると思います。
そういうの詳しくないけどそんな気がします。

ロボのガチンガチンのバトルが好きな人。
少し現実的で謎な世界観とか好きな人。
紳士で偏屈でやたら肩幅広くてお金持ちそうな主人公が好みの人。
クールなヒロインが好きな人。
ニューヨーク在住の人。
そんな方にオススメの作品です。


<2018/11/27 追加の加筆>
(おまけ)
観たあとネットで知ったのですが、1期目のopの音楽と映像が傑作だそうです。
実際観たら傑作でした(笑)
曲はクィーンの「フラッシュゴードン」にそっくり
映像はウルトラセブンのopにそっくり

でもめちゃくちゃカッコ良い!

なんでも作るときにそういう発注だったのだとか。
ただそんなわけで一期の初回放送のみでお蔵入りとなったそうで。
2018/11/28現在でもYou○ubeで見ることができました。
興味のある方は探してみてください。

投稿 : 2018/11/27
閲覧 : 662
サンキュー:

31

ネタバレ

こまたち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ポンコツネゴシエーターの溢れんばかりの魅力

1999年放送のセカイ系ロボットアニメ
全26話

抽象的なセリフ表現と曖昧な説明でとにかく難解な印象を与える本作。いかにも90年代後半らしい作風です。伏線の放り投げと説明不足により謎を多く残したまま終わってしまうのがいかにもといった感じ。今では受けが悪い作品のように思います。ひょっとすると当時でも賛否両論の作品だったかも。私個人としての評価は並。1クール目は単話完結型のショートスト―リーが続いたのでそこで少し飽きがきてしまいました。ただ2クール目後半からの面白さは目を見張るもがあるし、作品全体としてはそこまで悪いものではなかった。もう少し平易な理解ができる構成にしてほしかったという気持ちはあるが、物語の結びも決して悪いものではない。傑作・名作とはお世辞にも言えないが、良作であることは間違いないでしょう。

<ネゴシエーターとは(哲学)>
本作の主人公であるロジャーの職はネゴシエーター。つまり交渉人。黒スーツをビシッと決めて、人物像は紳士そのもの。「ああ、きっと凄いやり手なんだろうな」と思うのも束の間。彼のネゴシエーション、作中で成功したのはたったの一回。ラストまで失敗続きなのはホントに笑える。(ただラストに初めて成功したというのはそれはそれで感慨深いものではあるんですけどね。)しかも引き受けた仕事の多くは探偵や警察のそれ。本作に対するコメントで「ネゴシエーションとは?」とか「ネゴシエーション(物理)」というものがあったがまさしくこれでしょうね。ロジャー曰く「最終手段」の武力行使を毎度使用。本当、ネゴシエーションって何だったのでしょうね(笑)ただこういうところも含めてロジャー好きよ。ドロシーとのかけあいも微笑ましくて好き。そしてなんといっても声優さんの声の格好いいことこの上ない。宮本充さんの声ありきでのあのロジャーだったのだなと今でも思います。あのクールでダンディな声をきけただけでも視聴した甲斐がありました。「ビッグオー。アークション!!」

<ライバルと思いきや、、本作きっての芸人ポジ担当>
ロボットアニメにおけるかませ犬ポジのキャラは偉大だと改めて痛感しました。ロジャーのライバルらしきキャラは何人か登場したが、その中でも特に印象深いのはベックさん。一話のポンコツ具合から才能を感じていたが見事に光りましたね。一応ライバルとして成長する可能性も楽しみにしていたがそんなことはつゆ知らず。極めつけは18話、ベックの再再々登場回。ロジャーに対抗するために作り上げた新しいメカー。さぞ自身に満ち溢れていたことでしよう。新武器も取り出してビッグオーに攻撃を放つ。そんな姿を見て私も「お?もしや!?」なんて思ったりもしたがもちろんそんなこともなく。ものの一瞬で粉々になったベックのメカを見て、哀れみを通り越して笑いがこみ上げてきました。このあとはもちろんまたまた監獄へ。ホント、素晴らしいかませ犬ですね。ベック、好きよ。あんたのそういうところ。

以上

一言:ロジャーの魅力に満ち溢れた作品でした。

投稿 : 2018/10/30
閲覧 : 340
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

オマージュ作品だろうと食わず嫌いすると損しますよ

オマージュ作品だけどどこか日本のアニメにはあまりない作風で新鮮味があった。
まず、この作品は前半は1話完結に近い作りで後半から話が繋がってくる。
しかし、1話完結だからといって気を抜いてはいけない。
しっかりと伏線が散りばめられている。
まあでも1話完結の話もどれも出来が良いので飽きることはないだろう。
テーマも様々だし。
作画は、高水準で乱れることは無かったように思える。
動かしにくそうなキャラ絵なのにこれは凄いと思う。
また、戦闘シーンは重量感があって良かった。
声優の演技も素晴らしく印象に残る声が多かった。
そして、何よりこの作品はキャラクターに魅力がある。
主人公であるロジャーは本当にカッコよかった。
一見ただの紳士に見えるのだが人間味があったり自己流のこだわりがあったりと。
非常に魅力的だった。
もちろん他のキャラも皆印象に残っている。
是非食わず嫌いしないで観て頂きたい。

投稿 : 2018/10/19
閲覧 : 256

ハルヒ激love35 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ビッグオーのデザインと技のカッコ良さたまらん

主人公ロジャー・スミスとアンドロイドの女の子ドロシーの2人を描くロボアニメ、毎回起こる事件の解決とそれに連れてでてくる巨大怪物的なやつをビッグオー使って倒すってのが毎回の話の流れで、基本1話完結式で進みます。
ガンダムやギアスのような人VS人の対決を描いたのも好きですが、こういう怪物やっつけて事件解決ってシンプルな流れのロボアニメもたまらないですね〜、数年前スパロボプレイしていて本作品を知ったんですが、今回いざ本編見てみたらめっちゃ面白かったですね。
キャラ絵も独特な味がしていて印象にも残ります、何よりヒロインのドロシーが可愛すぎるんですよ、朝ロジャーをピアノ弾いて起こしてみたり、ある回では猫に愛着を持ってみたりと、アンドロイドなのに人間らしいところを見せてくれるのがたまらなく可愛いです。ちょびっツとかもでしたが、アンドロイドのヒロインが感情持っていくみたいな話いいですよね。
そして本作、特撮ウルトラマンシリーズ好きにはたまらない作風でして、OPの映像なんかウルトラセブンそっくりだし、シリーズ構成担当がウルトラマンティガとガイアの人なんですよね、私特撮、特にウルトラマン大好きなので、妙に親近感のわく話の流れだなぁって見ていてwikiで調べたらこういうことでした。
ビッグオーのトドメの技もカッコイイですね〜、ゼロ距離ロケットパンチのような感じで放つモーション、そして怪物撃沈、男の子大好きな物も満載で見ててロボットにもキャラにも惚れました。
ただ雰囲気は大人向けアニメなので、カウボーイビバップみたいな作品が好きな方とかはおすすめですね。もちろん、ロボットアニメが好きな方もぜひぜひおすすめです。

投稿 : 2018/05/13
閲覧 : 298
サンキュー:

5

40代後半のおっさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見て損は無し

無骨なロボットがたまらん。昨今のヒョロヒョロロボはこれを見習え。
ドロシーは細いけど、しんちゃんだからしょうがない。
ビッグオーファイナルステージは見とくべき。

投稿 : 2018/01/25
閲覧 : 270
サンキュー:

1

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

みんな、こうやってパクれ!

やっていたのは知っていました。
その時の印象は鉄人28号のオマージュ、
悪く言えばパクリですが、
実際見て、しっかりパクッていますが
いいじゃないですか、この作品。
これこそが正しいパクリ、
正しいオマージュでしょう。
このように改良し、進化させる事が、、

特に私の年代にグッとくるのが、
ジャジ―(ジャズを使ったBGM)な音楽と
ムーディ(そこはかとなく漂う色気)な雰囲気、
退廃的な街の設定と、カッコいい主人公。
そして目の下に青いクマのあるヒロイン!
(元祖、ツンデレ)
うん、単純な私は結構やられてしまいました。
というか、安易に
CAST IN NAME OF GODの一行にやられたりして、、

アニマックスが強引に13話一挙放送し、
来週は2期を一挙放送するので
修行僧のように(今週中に)見ましたが、
とてもよかったです。
後、BIG Oのビジュアルも好きですね。
黒主体で、陰影というか闇に栄える!
あの物々しい腕! 銃の撃鉄のような部分も憎い!
※見る前は(センスがない)と思っていたのに、、、
今では(あの重工感がたまらん)と掌返し!

投稿 : 2017/02/22
閲覧 : 285
サンキュー:

12

うるかり さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ビッグオー!ショーターーイム!

バンダイチャンネル視聴。
うろ覚え感想。

私のベストオブ宮本充作品だと思う。
ロジャーがかっこよすぎて結婚したいけど宮本充のおかげな気もする。
たまにすごーく優しい話し方をする時とか本当にかっこいい。
ドロシーがかわいくてかわいくて仕方ない。
私が書くとキャラ萌えになってしまうけど、内容もそれなりに楽しめると思う。
最終的にうまくまとめられているかというとそれはまた別の話だけど。。
音楽も素敵なので正直サントラほしい。

個人的に好きなのはピアノ弾きさんの回。

投稿 : 2016/12/31
閲覧 : 239
サンキュー:

6

てんTYO- さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

渋い大人な外画風アニメ

独特の灰色が似合う世界観、記憶喪失な街、ハードボイルドなストーリー、往年のヨーロッパ映画のようなキャラクターとそのやり取りなどが魅力のこの作品。
アンドロイド少女、鋼の巨人といったこれまたひとむかしふたむかし前の空気が漂う登場機械達もいい味だしてます。

また主人公、交渉人ロジャー・スミスがまたかっこいい!
へそ曲がりながら、紳士でありつつも熱い心と冷静な交渉力、そして巨大ロボを持つイケメン。
謎多き美少女アンドロイド世話人ドロシーとのやりとりもまたいい。

数々の仕事の依頼をこなしていく中、徐々にこの世界の真実に迫っていくというミステリー的な要素のあるストーリー。

音楽、作画、ストーリー、どれもセンスを感じさせる名作です。

投稿 : 2016/07/29
閲覧 : 344
サンキュー:

5

うえっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「ビックオーショウタイム」

ロボットです でかいです ドロシー可愛いです

投稿 : 2015/11/14
閲覧 : 246
サンキュー:

1

Cat_See さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

戦闘兵器という文字通り、全て壊されます

満足度は適当につけています。

特に変わった要素はありません。
ロボットが出てきたり、アンドロイドが出てきたり
街が荒廃していたり、主人公が紳士だったり、

いろいろな要素がありますが、
特にこれといって特別な要素なんて
一つもありません。

ただ物語がそこにあるだけ

みたいなことを考えさせられるアニメでした。

少し話は長いですが、その分1つの結論、または
他の何かを受け取ることができる、、、、かもしれない
というようなアニメでした。

ロボットかっこいいです。主人公かっこいいです。
アンドロイドかわいいです。設定細かいです。

えっと、、、、面白かったです。

以上のような感想の書き方に違和感を感じた人に
オススメです。

投稿 : 2015/07/15
閲覧 : 271
サンキュー:

9

ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

40年前以前の記憶が無い世界の物語【4.5】

物語:4.4 作画:4.4 声優:4.3 音楽:4.7 キャラ:3.8 【平均:4.3】                           (78.3)
物語:4.9 作画:3.9 声優:4.8 音楽:4.4 キャラ:4.8 【平均:4.6】second season                 (90.6)

ジャンル        :ロボットアニメ
話数          :全26話(first+second season)
原作          :矢立肇、片山一良
アニメーション製作 :サンライズ
監督          :片山一良
シリーズ構成     :小中千昭、片山一良
キャラデザイン    :さとうけいいち
製作          :バンダイビジュアル、サンライズ
音楽          :佐橋俊彦
主人公声優      :宮本充
OP           :「BIG-O!」歌・作詞・作曲・編曲 - 永井ルイ
             :「RESPECT」作曲・編曲 - 佐橋俊彦
             :「Big-O! Show Must Go On」歌・作詞・作曲・編曲 - 永井ルイ
              (2007年のアニマックス再放送時の新オープニング)
ED           :「and FOREVER…」歌 - ROBBIE DANZIE with 高尾直樹 / 作詞 - Chie / 作曲・編曲 - 島               健

参照元        :Wikipedia「THE ビッグオー」

【あらすじ】
 40年前に起こった「何か」によって、地球は壊滅に近い状態に陥り、同時にそれ以前の記憶(メモリー)を失った街「パラダイムシティ」。そのパラダイムシティで、随一のネゴシエイター“交渉人”として活動する男がいた。彼の名はロジャー・スミス。ある日、彼が大富豪のソルダーノから請け負った依頼は誘拐された令嬢の居場所をつきとめる事。だが、犯罪者から取り戻した少女は人間ではなく、精巧なロボット=アンドロイドだった―
 メガデウス・ビッグオーを操り、アンドロイドのドロシーと共に過去の記憶(メモリー)の謎に迫る。 THE ビッグオー公式ページ「Story」より一部抜粋

【特徴】
①巨大ロボット、アンドロイド
②ディストピア
③洋画的(セリフ等)
④渋い雰囲気
⑤1話完結(一部次回へ続く)
⑥考察を要する

【長所】
①一話完結型のストーリーが多いが、其々のストーリーの繋がりは強い
②ロボットでの戦闘シーンが小難しい話の緩衝材的役割を果たしている

【短所】
①一部考察を要する部分がある(人によっては長所)

【短評】
{netabare} 前半の謎は後半で解決する1話完結タイプの話で構成される物語。主人公のロジャーはパラダイムシティを守るために殆どの回でビッグオーに搭乗し、敵や問題を解決してゆきます。そして本筋は40年前以前の記憶が消えた謎に迫るという少しミステリアスな部分のある作品。

 まず長所①です。回を追うごとに視聴し終えた話の真実が徐々に明らかになるところに魅力を感じました。なので1話毎のストーリーを吟味しつつ、物語全体としても楽しめる作りにお得感を感じました。
 続いて②です。話の構成から対話シーンが謎解決シーンを理解出来るか否かの鍵となっています。その為、対話を聞き漏らしてしまうと良く理解出来ずに終わってしまうと思います。要するに、構えて視聴する必要があり、疲れてしまうという事です。一方、ロボットでの戦闘シーンは感覚的に視聴する事が出来、頭を使う必要が無いので息抜き出来る訳です。また、対話シーンとの温度差が大きく、マンネリ化防止に一役買っていると思いました。因みに、ビッグオーは重量感のあるロボットなので機敏な動きをしません。しかし、ロジャーの正義感溢れるセリフが熱く、それと同時に繰り出されるパンチは絶大な破壊力を持っており、爽快感の得られる戦闘シーンとなっていました。

 次に短所です。特徴⑥にも書きましたが、謎の解決を視聴者に委ねる部分もあります。そういった部分は確たる解を得られず、消化不良を起こす可能性があります。しかし、この様に考察を必要とする部分は本作の魅力のうちの一つでもあると思います。{/netabare} 

【総括】
 全体的に渋くてレトロな雰囲気でしたが、ロジャーがビッグオーを操縦し、正義の鉄槌を下すシーンは非常に熱いです。そして第1、第2シーズン共に1話完結の話は奥深く見応えがあります。また、第2シーズンは次回への引きが第1シーズンより強く、魅力的でした。尚、物語以外での魅力的な部分は渋い声の声優が多数出演しており、作品の渋い雰囲気作りに大分貢献していた事です。凝った物語、レトロな作画、熱い展開などを目当てに作品選びをしている人にはとてもお勧め出来ると思いました。



【思った事・蛇足】

難しかったです。


なので分かるまで何回も観直しました。
こういった捻りの利いたストーリーは
理解出来た時にとても面白く感じるので私は好きです。


1話ごとの構成は
『カウボーイビバップ』『蟲師』と似た
結末の部分で真実が明らかになるタイプの話が多かったです。


しかし、短評でも書いたように
1話ごとの繋がりが強く
全体としての物語がとても重厚感のある作品でした。


尚、辻褄の合わない部分が出てきますが
最期まで観る事で納得出来る・・・かもしれません。


けれど雰囲気で楽しむ事が出来れば
別段深く考える必要は無いかもしれません。


どうしても理解出来ない事が癇に障るという事であれば
考察をまとめたページを見てしまうのも良いかもしれません。


それと一応注意しておいた方が良い事は
公式ページのキャラクター説明はネタバレを含み
Wikipediaもネタバレを含みます。
なので最期まで観終えてからの閲覧が好ましいでしょう。




あと、どうでもいい事なんですけど
ロジャーのキャラデザイン
『逆転裁判』の主人公「成歩堂龍一」に似ているような。
というより
逆転裁判の方が後なので
成歩堂龍一がロジャーに似ているのかw


・・・


似てないですか?w

投稿 : 2015/03/29
閲覧 : 489
サンキュー:

8

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

雰囲気が素晴らしい!!渋いロボものを見たい方にオススメ

1期2期を同時にレビューとしています。全26話。

全体的感想としては中々満足
なんとなくブラックコーヒーを飲みながら見たくなる作品

他のロボットモノには無いクールで渋く大人の雰囲気があり
一風変わったロボモノを見たい方にはオススメ


当然ですがロボットモノとしてのカッコよさもあります。
THEビッグオーは洗練されたデザインとは呼びづらいですが
どこか無骨でクールで渋くカッコいいです。

投稿 : 2014/11/11
閲覧 : 304
サンキュー:

1

ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

拒絶するという力

2期ラストまで通しての感想。
【話の流れで、例として他作品の名前を出しています。知らない方ごめんなさい】


どこか懐かしさを感じさせるような、1950年代アメリカ風の舞台。
直接知っているわけではないが、なんとなく聞きかじって覚えがあるような時間的な遠近感が、実体のない「懐かしさ」を醸しだし「記憶喪失の街」に絶妙に共鳴する。

数々の謎の回収が必ずしも明示されずに幕を閉じる物語だが、少なくとも、最大の謎「なぜ『ネゴシエーター』が巨大ロボットを操る主人公なのか」には、最終回ラストの5分間で回答が与えられる。

{netabare}メタ化が重層し、何が「実体」であるのか不明の、混沌のただなかに放り込まれる物語世界は、終幕、舞台となる記憶喪失の街が、文字通りの、人(?)工的な「舞台=ステージ」として設定されている(らしい)ことが明かされる。

ステージが崩壊を開始する中、再創造の前に立ち尽くす創造主に対し、ステージが自らの「世界」である登場人物=キャラクターの立場から背中を押す主人公は、まさにこのために配置された「ネゴシエーター」だ。

本作の独創を感じるのは、間接的な世界創造ともいえるこの「ネゴシエーション」で、主人公ロジャーが、再創造されたパラダイムシティもろとも、記憶消失の自分を引き受けることだ。

何度かこのような「ネゴシエーション」が行われてきたらしいと暗示される作品世界で、一種の安全装置らしい「ネゴシエーター」は、「世界の秘密」を知っていた方が、より機能的なはずだ。

「ネゴシエーション」を通じて、自らに秘密の記憶を残すよう働きかけることは、主人公にとってたやすい。
が、ロジャー・ザ・ネゴシエーターは、街とその全住民とともに、自らの記憶喪失を選択する。




ところで、どのような物語であれ、「物語=ストーリー」を動かすには、何らかの「力」、駆動力が必要になる。日常系のように「力」のない物語世界では、逆に「進行する物語」が無いことが作品の特徴になっていることを想起すれば、理解してもらえるだろうか。

バトルものに典型的だが、戦いを描くアニメ作品では、何らかの「秘密組織」が、その作品世界で物語を動かす「力」を持つことが圧倒的に多い。
『エヴァンゲリオン』が一番わかりやすい思うが、その作品世界内での「権力」を持つケースも少なくない。

これら「秘密組織」の「力=権力」の源泉は、「秘密」そのものだ。
いや、正確には、秘密を「知っている」こと。
組織自体が非合法な秘密のものでなくとも、「世界の秘密」を排他的に理解している、という事が力をもたらす。

この「秘密を知っている=他人は知らない」という非対称性が、自分(たち)は「知っている」が奴らは「知らない」という構造が、権力の根源だ。

したがって「秘密組織」は、必然的に「知らせない」ことが本能となる。
『攻殻機動隊』の「公安9課」が、事件の初動で例外なく情報の封鎖と操作を行おうとするのが、典型的だろう。
彼等が情報公開することは、絶対にない。
『ネルフ』が全人類に向けて「死海文書」を公開する日も、決して来ない。


本作で、ロジャーは記憶喪失を引き受ける。放棄された「記憶」は、すなわちパラダイムシティでの、作品世界での「権力」だ。
「世界の秘密」を「知ること」による「力」を、ロジャーは拒絶する。
万人が「秘密」を知ってしまえば「世界」が分解してしまう「ステージ」上で、「知らない」人々に「知っている」ことをもって君臨する立場を、否定する。

製作者による、「知ること」の非対称による権力性への拒否を、「力」を死守するために「秘密」を囲い込もうとする身振りの浅ましさへの強い批評性を、ここに感じる。

「秘密組織」によって駆動される物語が量産される限り、{/netabare}
この作品が視聴される意義も薄れることはないと思う。

投稿 : 2014/11/06
閲覧 : 490
サンキュー:

5

ネタバレ

うちゃら さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

せかんどしーずんはなかったのさ……

 ビックオーはファーストシーズンだけで十分ですね。セカンドのぐだぐだ加減はかなり悲しかった。

 やはりロジャーとドロシーとの掛け合いがあってなんぼです、あの作品は。

 後半は何がしたかったのか、分からなかったなあ。

 前半は見て損なし、真面目に面白いですから! ファーストシーズンなら文句なしに星五つ!

 全13話面白いですから是非見て欲しい。
 確かに前半だけではちょっと謎も残りますし、物足りなさもあると言えばあるけれど、セカンドは勘弁してくれという展開だったので此方だけ見て欲しいですね。

 第一話のドロシーの態度の違いは大好きだw

投稿 : 2014/05/02
閲覧 : 354
サンキュー:

0

DOMANI さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

レトロでスチームパンクな世界

1期見終わったところでの感想。

1970年代のスーパーロボット系アニメを今描いたらこのようになるのかなという世界観。昨今の小奇麗で綿密なアニメもいいけど、こーいう線が太いアニメを見るのも新鮮である。

40年以上前の記憶を一切失った街、パラダイムシティでネゴシエーターとして活躍するロジャーがこの街の秘密を様々な依頼を通して追う。ただし、設定として既定路線なのかすっきりせず、多くの謎が残る展開で、ハードなストーリーである。最終話では、2期でこれらは解決するという予感を感じさせてくれる。

ちなみにロボット物の宿命からか、最終的に重厚感のあるネゴシエート(物理)で解決(?)することは言うまでもない。

投稿 : 2014/02/14
閲覧 : 442
サンキュー:

1

Katchan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

YE NOT GUILTY …

大人っぽい画風と音楽、そしてキャラに吸い込まれて見てましたが、
実はロボット物だったことにビックリしてました。

あまりロボット物は得意ではない私ですが、格好良さで持ち堪えられた良作です^^
ドロシーの「ツン」なスパイスも刺激的でした♪

EDの「and FOREVER…」はアラジンみたく恰好よかったです☆

※未だ「恰好良かった」という記憶しかなかったので、また観返してみたい作品です^^

投稿 : 2013/11/29
閲覧 : 392
サンキュー:

4

gagaga123 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

大変おすすめ

メカのレトロな感じと重さを感じられる動作がいい。謎を秘めたストーリーも楽しめた。

投稿 : 2013/10/26
閲覧 : 327
サンキュー:

0

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良さを説明するのが難しいのですが

作品全体に流れる空気感が非常に好きです。
声優陣も非常に豪華で、耳に心地良いです。
佐橋俊彦さんによる音楽も非常に美しく、サウンドトラックの購入を強くオススメしたいです。

投稿 : 2013/10/13
閲覧 : 290
サンキュー:

3

コンス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

海外での評価が高い作品

ロボットアニメの良さと古いアメリカ映画の良さをミックスさせたような作品。

完全に大人向けであるのに真剣に見ると粗が目立つので飽くまでオマージュの一つとして気楽に視聴することをお薦めする。

個人的には大好きな作品である。

投稿 : 2013/08/25
閲覧 : 323
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

そこそこの渋い名作

スパロボに出てきたアニメ。

スパロボのゲームクリアしたあとで、友達から勧められて見ました。


ロジャー大人でスーツでかっこいい!
ドロシー、アンドロイドかあいい。お持ち帰りしたい~。
エンジェルちゃんはセクシーで、このアニメにおいて、キーワードだと思う。


26話って意外で、すごい長かったりして、今だったら1クールで収まるかと。

最終話近くで伏線とか謎を回収するのはいいのですが、まだ謎があって消化不良が少しあったかな。


やはり渋くて大人な感じがする。
ロジャーの知り合いとか中年のキャラも多い。
配役も渋い!
でも、アンドロイドとかロボットとか人外がこの作品には多くて見どころだね。
記憶を失ったパラダイムシティの人々の生活とかが様子とかまあ、中盤までは面白かった。

少しだらだらしてきたが、最終話近くではあるキャラが暴走するので、ちょっと驚くような何このキャラは暴走しているんですか~!街をああするなんて、自爆行為じゃないかと、某進撃1話のあとで見たものだからツッこんでしまった。

全体的にそこそこで、そこまで面白いとは私は思わないですが、人によってはヒットしそうなアニメですね。


あと、BGMも特徴的でスパロボで聴いたせいかもしれないが、意外に良い。

投稿 : 2013/06/04
閲覧 : 319
次の30件を表示

THE ビッグオーのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
THE ビッグオーのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

THE ビッグオーのストーリー・あらすじ

時は今から100年後、ところはかつてマンハッタンと呼ばれていた「記憶を失った街」パラダイム・シティ。この街の住人は、40年前に起きた“何か”によって、パラダイムシティを残し他全ては死滅、そしてそれまでの記憶(メモリー)を―その“何か”に関する事も含めて―全て失っていた。しかしメモリーは、時に思わぬ形でその姿を表す。
主人公のロジャー・スミスは、凄腕のネゴシエイターとしてパラダイム・シティで仕事をしている。過去の記憶を失って40年、ようやく再建されはじめた街の法秩序は完全ではなく、ネゴシエイションを必要とする場面は多い。だがしかし、そんな街において交渉だけで事が済む場合は少なく、荒っぽい暴力に訴えてくる相手も多い。そんな時、彼はメガデウス・ビッグオーを持ち出し、力に力で対抗する。そんなある日のこと、ロジャーはひとつの依頼を受ける事になる。令嬢誘拐犯とのネゴシエイトという、彼にとっては朝飯前の依頼だったが……。
やがて彼はこの世界の謎と向かい合い、過去のメモリーと相対することになる。パラダイムシティを支配するアレックス、謎の女エンジェル、存在するはずのない「異国」。ビッグオーとロジャーとの関係が深みを帯び始め、主人公であるロジャー、アンドロイドであるドロシー、全ての登場人物が自分を取り巻く世界を信じられなくなった時、ロジャーはこの謎だらけの世界と対峙する。(TVアニメ動画『THE ビッグオー』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1999年秋アニメ
制作会社
サンライズ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/THE_%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%AA%E3%83%BC
主題歌
≪OP≫永井ルイ『BIG-O!』≪ED≫ROBBIE DANZIE with 高尾直樹『and FOREVER…』

声優・キャラクター

宮本充、矢島晶子、清川元夢、玄田哲章、篠原恵美、辻親八、石塚運昇、堀勝之祐、納谷悟朗、大塚芳忠

スタッフ

原作:矢立肇、 監督:片山一良、企画:サンライズ、コンセプトワーク・スーパーバイザー:さとうけいいち、シリーズ構成:小中千昭/片山一良、キャラクターデザイン・メカニックデザイン:さとうけいいち、美術デザイン:佐藤肇、美術監督:太田大、美術監督補:加藤浩、音楽:佐橋俊彦、音響監督:鶴岡陽太

このアニメの類似作品

この頃(1999年秋アニメ)の他の作品

ページの先頭へ