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「遊星仮面(TVアニメ動画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
7
棚に入れた
23
ランキング
7902
★★★★☆ 3.8 (7)
物語
3.9
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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遊星仮面の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

boytw42404 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

埋もれているのが勿体無い早すぎた名作

ピネロン星VS地球軍の宇宙戦争SFアニメですが、戦争の虚しさや悲しさ、現実について徹底的に描かれている、60年代では早すぎた作品です。当時のアニメは9割が子供向けなので明るいストーリー、キャラクターが多いですが、この作品は8マンのようなシリアス描写が多く、今見ても楽しめると思います。
この時代の作品には珍しくあくまでも主軸は"軍隊同士の戦い"で、軍隊ドラマがメインで、遊星仮面は助っ人役がおおいです。
{netabare}
信じ合うことが大切と説きピネロンの和平交渉を受け入れるもそれは陰謀であり、平和への希望観念が打ち砕かれる"28話 火星通信FP"平和運動を起こしたためにピネロン軍上層部から弾圧され、地球に亡命するも地球軍のキニスキー少尉に話し合いでは戦争は終わらないと拷問を受け収容所に一時的に送られ、そのままピネロン軍の凶弾に逢いなく亡くなるゴーグリ博士。月基地にいるパパにと励ましの花を贈るも防衛隊本部で門前払いされるジョージ。代わりに遊星仮面が届けるも月基地で起こった激しい戦いの末、戦死したパパへの励ましの花は手向けの花に変わる… "5話 月基地を死守せよ"{/netabare}
また、劇画調でキャラデザも大人びていて、当時のアニメとは似たり寄ったりのキャラデザではないので結構いいキャラクターがおおいです。動きも8マンや鉄人28号の頃と比べて大進化しており、今見ても十分見れる動きも多いです。

投稿 : 2017/05/21
閲覧 : 320
サンキュー:

2

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

戦争~やめろ!60年代白黒の子ども向けヒーローアクションだけど、戦争の愚かさ描いた重厚な作風

60年代の白黒アニメですが、徹底して戦争の悲劇や愚かしさを描いた異色の作品です。全39話。
多分「機動戦士ガンダム」(1979年)より10年以上先んじて、勧善懲悪ではない「戦争」扱った先駆者的アニメ。
基本は60年代風の古典的な子ども向けヒーロー物のテンプレなので、その方向でもまぁまぁ楽しいです。
娯楽作品としては色々と欠点の多い作品ですが、特筆すべき名作でもあり。
あにこれ方式の採点だと低くなりがちですが、数値以上に名作。
強固な「反戦思想」を素朴なヒーロー物に落とし込んだ感じでした。

{netabare}『物語』
地球と同じ公転軌道で太陽の裏側にある惑星「ピネロン星」と、地球が、不幸な誤解により、戦争になってしまう。
ピネロンの指導者ホイヘンスが、この機に乗じて地球侵略を企み…
その野望を、我らがヒーロー・遊星仮面が砕くのだ!
…「太陽の裏側の軌道にある星の未知の人類」という設定からして、古典的ですねぇ。
昔のSFだと割とあった設定(アメリカのドラマで、その星は地球とは左右対称とか)、でも科学の発達でそんな星は無い!と分かっちゃって廃れた…
科学の発達で近場に未知の知的生命いそうな星という夢が無くなったのも、近年の異世界系流行る要因かも?

ここまでは素朴な昔のヒーロー物なんですが…
本作の凄いところは「勧善懲悪」とは限らない重い展開の数々。
侵略側はピネロンだが、戦争の原因は(事故とはいえ)地球のせいでピネロン民間人大勢死んだ事だったり、地球側も、地球在住の善良なピネロン人を強制収容所送りにしたり、酷い差別したり…
主人公・ピーター(遊星仮面の正体は誰にも分からないハズなんですが、序盤から明らかに分かるw)はピネロン人の父と地球人の母との混血児であり、母も強制収容所送りにされてしまう悲劇。
…たぶん、太平洋戦争中のアメリカによる日系人強制収容がモチーフか。
ピネロンのホイヘンスの方がテンプレな悪党とはいえ、ピーターの立場だと、地球も敵だと思いそう…。
特に28話で、地球軍兵士を慰問したのに、ピーターが混血児だと分かった途端に迫害される展開は精神的にキツい…
この他にも、地球側の迫害や差別が多く、それでもなお、ピネロンの侵略止める為に戦い続けるピーた…もとい、遊星仮面の胸中やいかに…?

「敵との混血児」「戦争止める為に戦う」
1985年のロボットアニメ「蒼き流星SPTレイズナー」に受け継がれていそう。
こちらは「米ソ東西冷戦」の愚かしさ、対し遊星仮面は(たぶん)太平洋戦争中の在米日系人。

一貫して強固に「反戦」を訴えている。
ピーターやモブの混血少年が迫害されてても「全部戦争が悪いんだ!」と憎しみに囚われず耐える。
終盤も科学者の兵器開発への反発、「平和の為の抑止力としての兵器」(欺瞞)に対して「兵器で平和は無い!」
現実での核抑止力論否定に相当する主張。
…是非はともかくとして、とにかく一貫してます。(思考停止だと思っちゃうのはいけないのだろうか…)
本作のスタッフはリアルに戦争経験世代なのを感じる。

…と、かなり骨太な内容から見て、文句なしの名作か!?
と思いきや。
個々の話も、全般的に見ても、何かとツッコミ所も多いです。
毎度「なんで敵ボス仕留めないんだ…戦争止めるチャンスなのに」とかは、まあお約束なので…。
ピーターが遊星仮面になった経緯とか最後まで色々と謎なままなのは、まあ別に良いです。
「なんで宇宙で生身のまま戦えるんだ!?」とツッコミたくなりますが…
23話にて、電磁波バリアで守られてるから平気と判明、ここら辺は「ガラスの艦隊」よりはちゃんと設定詰めてますw

本格的な戦争物としては序盤の方が見応えある。地球側の軍人の奮闘など。

しかし以降は、ピネロンのトンデモ侵略計画で地球ピンチ→「人呼んで遊星仮面」→成敗
か、ピネロンの特殊部隊「宇宙忍者サップス」と遊星仮面の対決中心に。
まあ、妙にシリアス過ぎない方が面白くはありますけど。
敵の作戦は、太陽地場乱して電波障害起こすデリンジャー現象とかいう現象やたら多用してたり、その他スケールのでかい自然現象で地球崩壊狙ったり、割と昔風の悪の組織っぽくて面白い。
サップス戦も、敵側のドラマが中々良い回もあり。
終盤は地球軍のキニスキー少佐がカッコ良かったり、イモシ博士の陰謀が判明するドンデン返しで盛り上がった。

サップス回やスケールの大きい回は面白いものの、イモシ博士のセコい作戦に、学習能力ゼロな地球軍が毎回引っかかるワンパターンも多く、ここら辺はイマイチでした。
サップス戦以外はバトルもあまり盛り上がらんです。
遊星仮面、戦意喪失して逃げるモブも執拗に殺すのは如何なものかと(まあ、古典的な作品だし、しょうがないか)

また「ピーターの内面描写が見え辛い」のも残念。
せっかく重厚なドラマ背負っているのに、淡々と戦うだけなのが勿体ない。
何故、遊星仮面の力で母を助けないんだ?
この境遇じゃあ地球軍に協力したくないんじゃ?
ピーターの強固な意志は、混血少年の回で分かるし立派なんですが、あまりに優等生的で共感しづらいです。
ピーターを混血児と知りつつ親身に接してくれるリンダちゃんと、ちゃんと交流するエピソードももう少し欲しかった。


総じて、本格的過ぎる反戦テーマは特筆すべきですが、ヒーローアクションとしては微妙でした。
1話完結の古典的な子ども向けヒーロー物のテンプレと、重厚なテーマの相性はあまり良くなかったのかも。
そこは古典的な作品の良し悪しあり、後世(機動戦士ガンダム等)のドラマ性重視な作品に慣れ過ぎている故に、そう感じるのかも。
それでも、だからこそシンプルにテーマが伝わる点では良かった。
活劇としてワクワクする回も少なくないので、十分面白かったです。


『作画』
60年代の白黒アニメって、意外に作画は悪くないです。
むしろ後世のセル画~デジタル過渡期の一部作品よりも良い位。
キャラデザも、リンダちゃんは十分可愛かったり。
アクションなど動画も工夫して見せ場は結構ヌルヌル動いてます。
…作画不安定だったり、使いまわしも多いのはご愛嬌。


『声優』
遊星仮面は藤田淑子さん、少年声流石です。
リンダちゃんの栗葉子さんも、みなしごハッチなど60~70年代代表する方。
ホイヘンスの故・納谷悟朗さんなど、今は亡き実力派多数。
ゲストの美女で増山江威子さんも。

『音楽』
「戦~争~やめろっ!」と冒頭いきなり反戦訴える主題歌が印象的。
古典的なヒーローソングとして普通にカッコイイ良主題歌です。
最近の複雑な曲よりも、こういう素直な主題歌って好きです。
BGMも効果的に使われていて、60年代風の動画と合わせて色褪せていないです。


『キャラ』
主人公のピーター(遊星仮面)のキャラが弱いのが本作の難。
二つの星の混血で、父と母の星同士の戦争、混血故に差別される、それでも戦争止める!
せっかくのドラマ性の高い主人公なのに、終始1話完結の無口ヒーローで終わってた印象。
かといって、勧善懲悪でスカっとする!というわけでもないので、重厚ドラマとしても、素朴なヒーローとしても、どっちつかずでした。

その他主要キャラは十分目だっているのが救い。
テンプレな独裁者ホイヘンス、ズル賢い参謀のイモシ博士、武人や仕事人気質が多かったサップスも中々魅力あり。
敵幹部の一人で遊星仮面の優しさに触れて改心する奴も中々。
遊星仮面よりも、ピネロン・地球双方の武人たちの方が印象的かも。

リンダちゃんは割とテンプレな女の子でしょうか。(チャージマン研のキャロンちゃんとか割と多い)
無邪気で優しい良い子なんですが、空気読めないアホの子な印象がどうしても…
でも可愛いです。
後半大活躍する回もあり、ピーターより存在感あり。

ビッツ長官は、初期は地球も必ずしも善じゃないと象徴する強権的な軍国主義者で印象悪いが、後半は何故か良い人に。
その過程が不明瞭なので、ご都合主義感が残念。

キニスキー少尉は頭の固い強権的な軍人でやはり印象悪い…と思いきや、終盤は有能で勇敢な軍人の鑑として大活躍。
反戦がテーマの本作でも、最後まで信念曲げずに散っていったのはカッコイイ。
…本作で一番好きな人物かも。
序盤、臆病なりにがんばったシリカス艇長も良かった。

小悪党コンピのパイク&マックは狂言回しとして面白かったけれど、地球滅亡させても裏切り上等は流石にドン引き…{/netabare}

投稿 : 2017/05/06
閲覧 : 473
サンキュー:

18

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

地球とピネロン星は運命の双子星

「誰だ!?」「人呼んで遊星仮面」
サムネの通りで間違いありません
二つの惑星を駆け抜ける鞍馬天狗こと遊星仮面その人です

主人公ピーターは地球人とピネロン星人との初めての混血で、祝福された子供でありました
しかし、悲劇的核爆発事故により両星間は険悪な空気が満ち、ついには戦争へと発展します

これはピネロン側の上層部による暴走であり、地球の支配を目論んだものであったが、次第に情勢は地球側に傾いていく
地球のミサイルがピネロン星(太陽の裏側にある地球の連星)に着弾した光景をピーターが見るシーンは衝撃でした

主人公ピーターを演じたのは「宇宙少年パピイ」や「一休さん」の藤田淑子

非常にシリアスで社会性の強いSFアニメでした
白黒作品であり誰にでもお勧めできる作品ではありませんが、日本のアニメの歴史に興味がある人にとっては重要作品の一つだと思います

全39話 初放映は1966年6月


 

投稿 : 2017/04/19
閲覧 : 590
サンキュー:

4

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/02
閲覧 : 64

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/05/24
閲覧 : 195

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2015/05/10
閲覧 : 73

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遊星仮面のストーリー・あらすじ

エイケン(当時はTCJ)が『パピィ』に続いて製作/放映したSFアニメで、スポンサーもそのままグリコが担当。時は21世紀、太陽をはさんだ地球の反対側に新たな惑星ピネロンが発見された。地球とのピネロンの間に友好が結ばれ、双方の絆の証として混血児ピーターが誕生する。だがその15年後、ピネロン星々域で起こった事故を同星側は地球からの攻撃と誤解。不幸にも戦争状態となる地球とピネロンだが、そこに遊星仮面と名乗る少年が現われる。戦いを阻止せんと各地で活躍するこの遊星仮面の正体こそ、ピーターの成長した姿だった! 本作は厳密な意味で漫画原作に頼らない、エイケンオリジナル作品の第1弾といえる。『サザエさん』で演出職を手がける岡田宇啓も作画を担当していた。(TVアニメ動画『遊星仮面』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1966年春アニメ
公式サイト
eiken-anime.jp/works/detail?work_id=9
主題歌
《OP》デューク・エイセス、藤田淑子『遊星仮面』

声優・キャラクター

藤田淑子、原田一夫、栗葉子、槐柳二、納谷悟朗、富山敬、藤本譲、小林清志、江見京子、石原良

スタッフ

原作:仁田信夫
原画:楠高治、演出:渡辺米彦/山本功/河内功、脚本:足立明、動画:藤島智樹、美術:星俊六、音楽:嵐野英彦/はやしこば

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