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「ワンダー君の初夢宇宙旅行(TVアニメ動画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
3
棚に入れた
13
ランキング
7902
★★★★★ 4.4 (3)
物語
4.5
作画
4.3
声優
4.5
音楽
4.3
キャラ
4.5

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ワンダー君の初夢宇宙旅行の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

宇宙の果てにあったもの

NHK公式ホームページの
「NHKアーカイブス 番組発掘プロジェクト」内で
「ワンダーくんの初夢宇宙旅行2015年“金曜eye”復元版」
と題された動画を視聴。


今年の9月頃に
「幻の手塚アニメが発掘された」
そして
「それが他の発掘された番組とともにNHKで放送される」
…という情報を私は入手してはいた。

しかしその番組は関東圏のみの放送で、東北住みの私が視聴するのは不可能と判明。
結局視聴は叶わぬまま、いつの間にか本作のことも忘れてしまっていた。

そして今日、
ふとこの「ワンダーくんの初夢宇宙旅行」というタイトルを思い出し
「もしかしたら全国区での再放送の予定とかあるかも」
と思って検索したところ

あった。

再放送の予定ではなく、公式ホームページ内で全編の動画が!
(全編っても編集されたもののようだが)

ということで視聴。
感想を…


1969年1月2日、
NHKで放送されたアニメーション作品。
本来は20分の作品のようだが、NHK公式サイトの「復元版」動画は編集されて11分。
何話も続く作品ではなく、一話で完結。

一応アニメーション作品として扱われてはいるものの、実写との合成作品である。
全てアニメという訳ではないので注意。

内容は
主人公の少年(実写)が、
未来のデパートの商品と思しき、歯医者さんの椅子みたいな椅子(実写)を見つける。
少年がその椅子に座ると、ぐんぐん空へ上昇していき最終的に宇宙へ。
そして椅子に内蔵された電子頭脳「ワンダー」に従って宇宙旅行をする…
というもの。


椅子に乗って宇宙旅行なんて、ファンタジックというかシュールというか…
でも面白い発想だと思う。

ただ
「宇宙服着てるわけでもないのにどうやって息してんだよ!」
と見ていてちょっとツッコミを入れたくなった。

が良く見ると、
宇宙空間を浮遊している際に椅子全体がシャボン玉のようなものに包まれている描写があるので、
それで酸素が供給できてる設定なのだろうか?

本来の20分フルのバージョンでは、もしかしたらちゃんとした説明があるのかもしれないが…

いや、
そもそも本作のタイトル等から考えて「どうやって息してんだよ!」なんて夢のないツッコミは野暮なのかもしれない。

…うん、
そうだな、野暮だったんだ。
そんなツッコミは(勝手に納得)


宇宙空間や、そこで起こっている事柄・人物はほぼアニメーションで描かれている。

アニメーションの出来は…
放送されたのが1969年、 しかし年始の放送らしいので実質1968年に制作されたモノだろうか。

1回きりのテレビスペシャル作品ということもあってか、
作画もさほど大きな崩れもなく、クオリティ的には低くはなかった。

中でも月の軽い重力のなかで野球をするシーンや
警官が主人公を追いかけるシーンはなかなかコミカルで、作画的にも面白いモノだったと思う。

ただ今の目から見ると、
月での交通ラッシュのシーンやデモのシーンのアニメーションは
どうしてもちょっとぎこちなく感じられて、少々違和感はあった。

しかし1960年代のアニメ作品であることを考えれば、及第点はあげられる出来だったかと。
 

椅子(というかワンダー)に従って
月・宇宙に浮かぶ学校・火星などを見て回り、
最終的に辿り着いたのは宇宙の果て。

そこにはもうひとりの自分が…?

{netabare} 宇宙の果てにあったものは「鏡」だった、
という斬新な発想・設定にはちょっと驚かされた。{/netabare}

そして少年が{netabare}鏡{/netabare}を触り、 ワンダーに言われるがまま強く押すと…?

さぁ、終わり方は「ワンダーくんの初夢宇宙旅行」で検索して自分の目で確かめよう!(匙投げ)


まとめ
1969年放映の古く短い作品。
しかしそこには「椅子に乗って宇宙旅行」や
{netabare}「宇宙の果てには鏡」{/netabare}などといったシュールさや斬新さが散りばめられ、
他にも電子頭脳という存在を出したことや、本作の終わり方からは、
1969年当時の人々の、未来や宇宙への憧れやロマン。
また、ある種の先見性が感じられた。

今もNHKの公式サイトで見られるので
是非レアな作品に興味のある方、
終わりが気になる方は見て頂きたい。
古くも新しい秀作だったと思います。

ただ、 できれば編集されてないバージョンが見たかったなぁ…
ってのは我が儘か?

下手くそな文章、お読み頂き誠にありがとうございます。

初投稿:2015年12月12日

投稿 : 2015/12/13
閲覧 : 332
サンキュー:

10

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ワンダー君の初夢宇宙旅行のストーリー・あらすじ

 虫プロが制作した、実写とアニメの合成による単発作品で、宇宙と初夢をテーマにした内容。 おじさんと年始回りにやってきた太郎くん。気がつくと太郎くんはメカニック装置のついた椅子の上にいて、しかも目の前には変わった男の子ワンダーくんがいた。ワンダーくんは太郎くんを宇宙の世界に案内する。初めて見る星の世界に次から次と疑問が湧き出る太郎くん。そんな質問にワンダーくんはひとつひとつ答えるが、やがて「宇宙の果て」が近づいてきた。
 お正月をテレビの前で過ごす子供たちのためにNHKが放映した20分の単発番組で、宇宙科学を啓蒙する側面もある。その一方で原案を提供した手塚治虫と、シナリオライター辻真先の共同執筆による脚本は、独特のファンタジー性を感じさせるものだった。(TVアニメ動画『ワンダー君の初夢宇宙旅行』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1969年冬アニメ

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