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∀-ターンエーガンダムの感想・評価はどうでしたか?
ガムンダ さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
「ガンダム」である と書けば大体概要説明には事足りましょう。
ただし本作は「ガンダム」シリーズの中でも異色作との事です。
私は基本ガンダム嫌いなので詳しくないですのですが、なるほどこれは少し違う気がします。
どこが違ってどこが同じか。
以下に挙げてみます。
私にとってガンダムとは負の要素の集合体(すみません)なので、
<違う>はプラスを意味し、<同じ>はマイナスを意味します。
<ここが違う>
1.主人公に好感が持てる
「ガンダム」と言えばウザキャラが大量に出てくるアニメという認識で、特に主人公が未熟者(として成長譚とする訳ですが)であるのが常ですが、本作の主人公は誠実で素直で何よりメンタル安定しています。
ガンダムを観る上で最大の障壁になっていたものがこの作品では無いです。
ヒロインもなかなかいいキャラで結構好きです。
2.ニュータイプ云々が出てこない
第二の障壁、ニュータイプどうのこうの論がなんと一切ありません。
人類を平和に導く新人類とでも言いたいのでしょうが、その実情緒不安定で好戦的だし、しばしば選民主義的な描写に閉口させられます。
勿体振って曰くありげでいつまでも結論の出ない「自分は特別な何か」という思春期特有の妄想を刺激してその世代の支持を得る為の小道具に過ぎません。
3.玩具に誘導しない
「ガンダム」とはプラモを買わせる為のアニメですが、この「ターンエーガンダム」はなんとそのロボットが意図的にカッコ悪く、脇役なんかはもうヤッツケとしか言いようが無いです。
「スターウォーズ」のメカの様な「ダサカッコイイ」も言えない様なデザインです。
これは「物語勝負」っていう心意気と受け取りました。
<ここが同じ>
A.不可解
難解ではなく不可解です。
ガンダムほど不可解に人が死ぬ作品ないと思ってます。
物語上の「理不尽な死」には「理不尽である」と言う意味がありますが、ガンダムにはそれもありません。
ほんの一例です。
(当代)ウィル・ゲイム氏の死には相当程度キエルに責任がありますが、一体キエルは何の為にそうしたんでしょう。
キエル以外の関係者の思惑も意味不明です。更に困った事にその行動に至った本人の思惑も意味不明です。
彼は何の為に、何故死んだのでしょう。
そうしてこの一件はこの物語にとって何の意味があるんでしょう。
ガンダムにはこういう事が多すぎます。
死にまつわる事だけでなく、物語のラインも本当に右往左往でどうしたいのか良くわかりませんし、「何故そんなこと言うの?」という不可解な台詞も多いです。
富野さん独特の感性と思っています。
B.好戦的
話せば分かる物を一々戦闘おっ始めます。
しかもろくに統制が取れていない軍隊です。
まあ今回は文明が衰退した世界での話なので、統制が緩む件についてはいつもよりは理に適ってますが。
C.ロボットが主役
Bに関連しますが、玩具商法を放棄したのにやっぱり主役はロボットです。
ロボットが活躍する為にシナリオが描かれます。
そこ棄てましょ。
でもそうすると「ガンダム」である必要が無くなるんですよね。
やっぱり私はガンダムを観るべきでないんだと思います。
と言う訳で異色の設定で重厚なのを期待しましたが、まぁ普通にガンダムでした。
それと無駄に長いです。1クールで済ませましょ。もう少し綺麗に纏めて欲しいです。
ただガンダムとしては<ここが違う>点だけで随分観れる様になるものだと思いました。
ただしあくまで「ガンダムとしては」と言う話であって、絶対的に面白いかって言うとウーン・・・
音楽はかなり良いです。
ただ後期OPが世界観をブチ壊す酷いモノだったので-1で「4」にします。
bool さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
Takaさん さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ガンダムシリーズの中でも異色作
主人公がニュータイプとして覚醒していきます的なやつでもないし、
メカデザインがいいかというとそうでもない。
どちらかというと、{netabare}キエル・ハイムとディアナ・ソレルの
入れ替わり{/netabare}を楽しむアニメじゃないかなと。
無理やりヒロインに寄せたであろうキャラとか「?」とう所は
あったけど、ガンダムっぽく無くてある意味新鮮だった。
最終回の最後のシーンは色々な謎かけにしているのかな?
{netabare}ディアナの婚約指輪、ロランとの地球での隠遁生活に、
老化?{/netabare}
ピピン林檎 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
◆本作の本質は、視聴者を{netabare}「入れ替わりヒロイン」への感情移入{/netabare}に誘い込むキャラ・アニメ?
数あるガンダム・シリーズの中でも異色作だと思います。
ロボット・メカ系アニメの代名詞になっているガンダム・シリーズの中では、本作は戦闘シーンが最もショボイ方だと思いますし、肝心のメカも余り格好よくない、というより正直いって格好悪いと思います(とくに敵側のモブ・ロボットが致命的に格好悪い)。
そして、キャラクター・デザインもパッとしません。
ただし本作は、ガンダム・シリーズの常で全50話という長丁場なのですが、その半分(第25-26話辺り)ではなく、第39話という不自然な回で、OPが切り替わっており、これは制作側の「ここを見てくれ」という一種のサインなのだろう・・・と個人的には受け取りました。
(※第38話の{netabare}キエル嬢のハリー親衛隊長への告白{/netabare}がシナリオの区切り&本作の見せ場になっている、ということ)
要約すると本作は、私がそうであったように第38話まで頑張って見続ければ、それなりに観て良かったと思える作品になる、ということなのだろうと思います。
残念ながら、本作はこの後、何故かこの第38話で明かされる{netabare}キエルとハリーの決意{/netabare}を軸として展開されていくのではなく、あっちこっちに迷走しながら、シナリオとしては余り上手とはいえない大味な終盤へと突入していくのですが、私個人は、この第38話までの間に登場キャラに感情移入してしまっていたのか、様々なシナリオの粗にも拘わらず不思議と見終わってマイナスの印象の残らない作品となりました。
従って、本作の個人評価4.0というのは、作画・演出に余り見どころがない・シナリオも粗の多い作品としては、相当の甘々評価だと思っています(「個人的に好きな作品」という意味でギリギリ嵩上げして4.0到達という感じです)
※あと付け加えると、本作は、政治的な諸勢力の腹の探り合いや力学関係の変化という点にも若干の見所はある作品と思いました。
※ガンダム・シリーズの生みの親である富野由悠季氏の監督したTVシリーズで、私の個人評価が4.0以上になるのは、多分本作だけでしょう(劇場版を除く)。
これから初めて本作を視聴しようと思う方は、《ガンダム・シリーズ》の中でも評判の良い作品、ということで余り高い事前の期待値を持たずに、気長に見続けていくくらいが丁度いいと思います。
◆各話タイトル&評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
============= ∀ガンダム (1999年4月-2000年4月) =============
{netabare} - - - - - - - OP「ターンAターン」、ED「AURA」 - - - - - - -
第1話 月に吠える ★ キース・ロラン・フランドールの地球降下
第2話 成人式 ★ ムーンレース(月の民)の侵入、ガンダム起動
第3話 祭の後 ☆
第4話 ふるさとの軍人 ★
第5話 ディアナ降臨 ★
第6話 忘れられた過去 ☆
第7話 貴婦人修行 ★
第8話 ローラの牛 ★★ ロランのカミングアウト
第9話 コレン、ガンダムと叫ぶ ★
第10話 墓参り ★ ディアナ&キエル入れ替わり
第11話 ノックス崩壊 ☆
第12話 地下回廊 ☆
第13話 年上のひと ★ ディアナの秘密(かぐや姫モチーフだったの?)
第14話 別離、再び × ※この回は脚本が雑で、全体シナリオの粗も気になってくる
第15話 思い出は消えて ☆ ウィル・ゲーム戦死
第16話 ∀のすべて ☆ 黒歴史等の説明回 ※総集編
第17話 建国のダストブロー ☆
第18話 キエルとディアナ ★ キエルの演説
第19話 ソシエの戦争 ★
第20話 アニス・パワー ☆
第21話 ディアナ奮戦 ★ 野戦病院回
第22話 ハリーの災難 ★
第23話 テテスの遺言 ☆ テテス死亡
第24話 ローラの遠吠え ☆ レッド隊(地球帰還者部隊)
第25話 ウィルゲム離陸 ☆
第26話 悟りの戦い ☆
第27話 夜中の夜明け ★ ディアナとキエルの再会、核爆発
第28話 託されたもの ☆
第29話 ソレイユのふたり ☆
第30話 胸に抱えて ☆ レッド隊の再襲撃
第31話 追撃! 泣き虫ポゥ ★ フィル少佐の建国宣言、羽衣船(ジャンダルム)、レッド隊帰参
第32話 神話の王 ☆ アデスカの民との接触(世界樹)
第33話 マニューピチ攻略 ☆ 王の交代、アデスの枝伝説(ザックトレーガー)
第34話 飛べ! 成層圏 ☆ 羽衣船出航、遺跡の船(ウィルゲム)発進、ハリー親衛隊長合流
第35話 ザックトレーガー ★ 宇宙桟橋から月へダブル出航(ディアナ&キエルのコラボ)
第36話 ミリシャ宇宙決戦 ☆ ウィルゲム乗込者の動揺と事態収拾
第37話 月世界の門 ★ 廃棄コロニー・ミスルテュ(ディアナの宿り木)、月の侍
第38話 戦闘神ギンガナム ★★ キエル告白回、ミスルテュ破壊
- - - - - OP「CENTURY COLOR」、ED「AURA」 - - - - - -
第39話 小惑星爆烈 ★ 核兵器の有効活用 ※ラストの演出が安っぽい点は残念
第40話 月面の海戦 ☆ 月面都市到着、月の首都ギンガナム
- - - - - OP「CENTURY COLOR」、ED「月の繭」 - - - - - -
第41話 戦いの決断 ☆ 白の宮殿、アグリッパとの会見、錯綜する政治的思惑
第42話 ターンX起動 ★ アグリッパの要求(∀とターンXの対決)、ディアナの想い
第43話 衝撃の黒歴史 ★ 黒歴史の開封、∀の秘密 ※本作の山場だが演出が残念
第44話 敵、新たなり ★ 暴動発生、アグリッパ銃殺、ミドガルド殺害、暴動収束
第45話 裏切りのグエン ★ グエンとアグリッパの同盟・叛逆、∀とターンX再戦、ロラン脱出
第46話 再び、地球へ ☆ ギンガナムの地球侵略、改修艦ホェールズ出航
第47話 ギンガナム襲来 ☆ キースと技術者の争奪戦、アメリア大陸での戦闘
第48話 ディアナ帰還 ★ コレン軍曹帰参、ギンガナムのソレイユ攻撃、ソレイユ帰参
第49話 月光蝶 × ∀(ロラン)とターンX(ギム・ギンガナム)最終決戦 ※山場なのに脚本が粗雑で残念
第50話 黄金の秋 × 続き、後日譚 ※ED「限りなき旅路」{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)22、☆(並回)23、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 4.0
=============== 劇場版 ∀ガンダム (2002年2月) ==============
∀ガンダムⅠ 地球光 ※TVシリーズの第1-27話を再編集 ※未視聴
∀ガンダムⅡ 月光蝶 ※TVシリーズの第28-50話を再編集 ※未視聴
ED 「AFTER ALL」
ミッチ さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ペガサス さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ガンダム生誕20周年を記念して富野由悠季が総監督として制作した、ガンダムシリーズの終着点。
地上の文明が19世紀頃にまで退化しており、モビルスーツが遺跡から発掘されるという展開には腰を抜かしそうになった。
翻って高度な科学技術を操る月の民との対比は、これまでのシリーズには無い独自性をこの作品に与えている。
宮崎駿は初監督作である「未来少年コナン」にて、科学万能主義の脆弱さを野生児コナンのバイタリティを通して浮き彫りにしたが、
それは富野が科学技術の進歩の上に成り立つ、戦争の道具としてのロボットを描くこととは逆のベクトルを持っていた。
今回のこの作品では科学文明が失われた地上において、それを再び手に入れることが如何に人々を不幸にするかを描くことで、
図らずも宮崎が諸作品で示した文明批判に接近することとなったのは、結局は同じ結論をそこに見出したからだろう。
これまでのガンダムシリーズを負の遺産の黒歴史として内包させることで、
白いモビルスーツというシンボルにより紡がれた過去の物語を、ここに帰結させることに成功した。
最終回の「黄金の秋」は、それら全ての終着点として美しくも深く余韻を残すものとなった。
菅野よう子による素晴らしい音楽が、このアニメに奥深さと広がりを持たせていることを付け加えておく。
七色折り紙 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
○内容
▼序盤
月から密かに送り込まれた主人公は、月の住人が移住してくるのを待っていたが、抗争になりそこで∀ガンダムと出会う。今までのガンダムとはうってかわってレトロな雰囲気と個性的なキャラクターが見所、ソシエお嬢様が可愛かった。∀ガンダムの造型には賛否有ると思う。
▼中盤
∀ガンダムで地球側の戦力として月と地球の人が争わず暮らせるようがんばるも
事態は戦争へ傾いていく。世界情勢が和平を許さずそれに苦しみながら道を模索するところが見所。
▼終盤
∀ガンダムの全貌や黒歴史があばかれ、闘争本能に目覚めた月の人たちが戦争を欲し、∀ガンダムと戦いになる。∀ガンダムの隠された事実と月の女王や、キエルがどうこの闘争に決着をつけようとするかが見所です。
∀ガンダムのオーバースペックな機能が凄かった。
○感想
ロボットモノはファーストガンダムやZガンダムのイメージで固まっていて若干遠ざけていたが、見てみると非常に見やすく、ジ○リ的な雰囲気が個人的には好きでした。
コレンについて少し説明不足な感じがしたけど良いキャラだったなぁ。
re2oh さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ひげのせいです。。。
バカにしてました。本当にごめんなさい。
いや、もう本当にごめんなさい。
見終わった時には、ひげファンになってましたw
あまりに感動したのでついコメントしてしまいました。
SRIno20886 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:今観てる
退会済のユーザー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
のんびりした世界観のガンダム。女王様やお嬢様など女性キャラが魅力的で、萌えアニメとして観ても十分に楽しめる。
良い点
・主人公がとても素直な性格で万人受けするタイプ。
・ストーリー展開が極力死者や残酷なシーンを抑えるように作成されている。
・ターンAガンダムなどの超未来的デザイン。(ザクも登場します)
・OP/EDや作品中で使用される曲が素晴らしい。
悪い点
・のんびりした雰囲気のため、人によっては退屈に感じるかも。
・戦闘シーンを重視する人には回数的に物足りない。
・後半のストーリーがやや駆け足で説明不足なところがある。
かつてのガンダムが合わなかった人や、極端な性格の主人公が合わない人に観てほしい。放送時は酷評されていたが、私には良作と感じた。
うぃるくらふと さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
主人公が何もこじらせていない、貴重な「ガンダム」。人種差別や戦争などの普遍的なテーマを、小難しさを取っ払って牧歌的な雰囲気で描いた傑作。総じて素直で魅力的な登場人物たちが繰り広げるドラマに目が離せなくなる。
厳密には宇宙世紀の流れを汲む正史ガンダムではあるが、世界観は完全に独立しているので初めてガンダムを観る人にもオススメ。ちなみに今でこそ一般的に使われる「黒歴史」はこの作品が語源である。
洗濯物を乾燥させたり、家畜を運んだり、落ちた橋の代わりになったりするガンダムを観れるのはこの作品だけ。技術の正しい使い方に膝を叩きたくなること請け合い。最初はヒゲのデザインに拒絶反応を示す人も多いと思うが、視聴を重ねるうちにこのデザインこそが至高だと確信できるはず。他シリーズよりも、日常に紛れ込んだMSの巨大感をしっかり描いてくれているので、怪獣好きは必見。
神曲「月の繭」をバックにして展開される余韻たっぷりの最終回は、数あるアニメのなかでも出色の出来。
まだ視聴してない貴方は本当に幸せ者です。この珠玉の世界観を先入観なしで楽しめるんですから。
アリア社長 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
『機動戦士ガンダム』誕生20周年記念作品として製作されたTVアニメ。
1999年~2000年放送。全50話。
総監督はガンダムシリーズの生みの親である富野由悠季。
音楽は「カウボーイビバップ」「マクロスF」などを手がけた菅野よう子。
メカニックデザインは映画「ブレードランナー」「スタートレック」のシド・ミード。
キャラクター原案はゲーム「ストリートファイター」などを手がけた安田朗。
とにかくスタッフがめちゃ豪華なアニメ。
【あらすじ】
月の民は故郷である地球に移住する計画を遂行すべく、月の女王ディアナ・ソレルと地球帰還のために組織された軍隊は地球に降りることに。
地球の民は月の民を侵略者とみなし、土地を奪われまいと抵抗する。
こうして月の民と地球の民との間で戦争が始まることとなった。
主人公の少年・ロラン・セアックは月の民でありながら、地球の民と共に争いを止めようとするが・・・
【感想】
これまでのガンダムとはずいぶん雰囲気が違う印象。
自分はガンダム作品として、というよりもSF作品として楽しめました。
また従来のガンダム作品との違い・変化という視点で見ても面白い作品です。
以下特に良かった点3つ。
①敵も味方も一枚岩ではない
ここは従来のガンダム通り、敵と味方の善悪二元論的な単純な対立構造ではなく、それぞれのキャラが色んな考えを持って行動します。
味方も敵も軍事力で物事を解決しようとする者もいれば、話し合いにより互いの主張の着地点を模索しようとする者もいます。
この入り組んだ人間関係が織りなす群像劇が面白かったです。
人の考えは十人十色。だからこそ互いが分かり合うことは本当に難しい。
考えるのを放棄して「これだから地球の民は野蛮人」などとレッテル張りをする月の民もおり、逆に地球の民もまたしかり。
この辺は現実の我々にも当てはまる問題だと思います。
しかしそれでも分かり合うことの難しさを乗り越えて和解しあうために、主人公ロランは奮闘します。
その主人公の真っ直ぐさに好感を抱きましたし、我々も彼から学ぶことがあると思いました。
②ガンダムの新たな可能性
ガンダムといえばもちろん戦闘兵器であり、これまではただの戦闘の道具として描かれてきました。
しかし今作ではガンダムが洗濯の手伝いをしたり、道行く人のための橋代わりになったりと、生活の中にガンダムが溶けこんだような描写がよく挟まれます。
これが自分には結構衝撃的でして、新しいガンダムのあり方が提示されていると感じました。
作品の雰囲気、ガンダムの描き方に関して他のガンダム作品と比較すると、また違った面白さが見えてきました。
③月の繭
菅野よう子が作曲したEDおよび挿入歌の『月の繭』が本当に素晴らしい。
この曲を聞くと∀ガンダム全50話分の様々なシーンを思い出し、どことなくしんみりとした切ない気持ちになります。
ガンダムソングの中じゃ一番好きです。
【終わりに】
「∀」という記号は「全ての〜」を意味する。
要するに∀ガンダムはこれまでのガンダムシリーズの歴史全てを総括する作品という位置づけだそうです。
なのでガンダム作品をこれまで見たことのない人が最初に手を付けるガンダムとしては相応しくない作品だと思います。
ガンダム作品をある程度知ってるという方にはぜひ見て欲しい作品です。
サブアカウント01 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この作品はガンダムの生みの親、冨野由悠季監督により
過去から現在そして未来までの、全G作品の終着点として作られた作品です。
(↑SD、ビルドなど一部を含まない)
ガンダムの終着点であるこの作品の最終回を見終わると、
全てのガンダムの戦争、戦いはここに行き着くのかーと思うと
少し寂しく、また哀しく、そして嬉しいと、何とも言えぬ感情を与えてくれます。
そんな本作の魅力は「良い意味で無茶苦茶」である所だと思います。
(個人的にはGガン並みに無茶苦茶な気が)
ではどういう点が無茶苦茶なのか。
一つ目
「デザイン」
主役∀ガンダムがダサい(個人的には好きだが子供には受けないだろう)
そして敵MSもダサい。フラット、ウォドム、ウァッド・・・etc
本作で一般目線でカッコいいと言えるのはターンXとスモーぐらいだろう。
商業であるガンダムでこれは無茶苦茶(笑)
二つ目
「世界観」
MSに弓矢、プロペラ機で応戦したり、
兵器以外として使われる主役∀
山に埋もれる旧時代のMS、
この最新文明とアナログな19世紀~20世紀の文明が融合した世界観は
やはり他作品に比べると無茶苦茶であり異色。
三つ目
「個人で動くキャラ」個人的に∀の最大の魅力はココ。
基本的には月VS地球なんですが、実際には個人VS個人。
流されず個人の意思によって戦っているといった印象をうけました。
同じ組織内なのに全く団結が無いというか。考え方が違うというか
なのでそれぞれのキャラの政治的、立場的駆け引きが非常に見ていて面白い
ゆえに話聞けよ!命令無視するなよ!勝手な行動するな!考えて行動しろ!
と思うシーンが多々あり無茶苦茶
と以上
大きく三つの点において無茶苦茶です。しかしそこが良い作品
ガンダムファンなら一度は見るべき作品ではないでしょうか。
残念な点(見る時の注意)
・4クールは長く中盤だれ盛り上がりまでが長い。
・他作品を見ないと面白さが減る。最終話の感動も減る。
・全体的にダサい。面白さ、キャラが少し地味。子供には受けない。
・雰囲気が合わない人には絶対に合わない
・ギンガナムは濃くて好きなキャラだがラスボスにしては終盤でポッと出感がある。
・ディアナ様無能すぎ、王としては失格、諸悪の根源(←まぁ可愛いから好きだけど笑)
・私のローラが可愛い(←これで目覚めそうになってしまった人も多いのでは笑)
ポール星人/小っさ さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ごく個人的な話ですが。
ファーストのブームの渦中を子供時代に過ごしてた私にとって、ファースト以降の迷走ってとても複雑な心境でした。
Zがもう少し早く世に出ていれば、熱を継続できていたかもしれませんが、続くZZには愕然。
そういう点では逆襲のシャアは、もうアニメなんてって思ってた同世代も意外と見てましたね。私以上にアニメなんて見る年じゃないだろと言ってた奴なんかにもシャアとアムロの因縁の話だよと言うと私んちに来て見てったり。別格でした。
続くF91は正直、歌聞きたくて見たようなもんで。いい出来ですけど。
バンダイの商売の為にガンダムが小さくなんて聞いちゃったら、ねぇ。
ガンダムという作品にご執心だった頃にホントに見たかった0080・0083・08小隊、IGLOOが世に出た頃は正直アニメなんて積極的に見ようとも思わなかった年頃でした。(士郎正宗とか個人的に興味のあったものやエヴァ等の世間的に評判なったものは別として)
Vの頃は全く頭の埒外で見ておらず。(今はちょっと見たかったりしますが)
Gは・・・置いておいて。いまはむしろ見たいけどw
それ以降はもうね・・・もう勘弁してって感じでしてね。
Wなんて偶然一話見てしまったんですが、舐めてんのかゴラァ的な。
んで、一応ガンダムと名がつけば一応目を通してた昔からの友人に、とうとうテレ朝からフジに局が移行したと聞いて。
ガンダムと言う名も地に落ちたなと、ほんと思いましたよ。
∀の放送は結局一話も見ず、先述の友人にどうだったかと聞くと悪くなかったよ とは聞きました。でも正直シド・ミードデザインと言われようと髭面のガンダムなんて見たくはなれなかった。
結婚して数年、独り者の時は遊びが忙しくてアニメなんて見ようとも思わなかったのに生活は激変。妻をほっぱらかして外に遊びに出るなんて言語道断。
そういう状況だと家で時間が潰せるアニメ視聴ってのはいい時間潰しです。
幸い妻もアニメは嫌いじゃないので、私が好きそうなネタ仕入れてくれまして大変助かりました。世の中の一般的お父さん方に比べると私は妻の寛容さに助けられてますw
んで、そういう頃に∀見たんです。
子供の頃見たかったガンダムでは無かった。でも見て良かったと思えるガンダムでした。直接的描き方では無いにしろ宇宙世紀の終焉として受け入れました。私のガンダムへの思いは成就できた。
これがあるから、蛇足とも言えるガンダムの名を関する全く別の作品群も存在を否定しようと思わずに済む。
あの静かな美しいエンディング、秀逸です。
しんばくん さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
物語:4.7 作画:3.9 声優:4.4 音楽:4.7 キャラ:4.7 【合計:22.4/25.0】 (84.2)
ジャンル :SF、ロボット
話数 :50話
原作 :矢立肇、富野由悠季
アニメーション製作:サンライズ
総監督 :富野由悠季
脚本 :
キャラデザイン :安田朗(原案)、菱沼義仁(設定)
メカニックデザイン :大河原邦男、シド・ミード、重田敦司、沙倉拓実
音楽 :菅野よう子
主人公声優 :朴璐美
OP :「ターンAターン」(2話 - 38話)作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 小林亜星 / 編曲 - 矢田部正 / 唄 - 西
城秀樹(キングレコード)
「CENTURY COLOR」(39話 - 50話)作詞 - 井荻麟、浜口祐夢 / 作曲 - 浜口祐夢 / 編曲 -
RAY-GUNS / 唄 - RAY-GUNS
ED :「AURA」(1話 - 15話、17話 - 40話)作詞・作曲 - 谷村新司 / 編曲 - 菅野よう子 / 唄 - 谷村新
司(ポニーキャニオン)
「月の繭」(41話 - 49話)作詞 - 井荻麟 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 唄 - 奥井亜紀
「限りなき旅路」(最終話)作詞 - C.Piece / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 唄 - 奥井亜紀
参照元 :Wikipedia「∀ガンダム」
【概略】
『月の民』(ムーンレィス)のロラン・セアックは、地球先行潜入員に選ばれ、フランとキースとともに地球に降下する。ハイム鉱山を目指す道すがらロランはうっかり川で溺れ、「成人式」の禊ぎのため川に居たハイム姉妹に助けられる。姉妹の姉・キエル・ハイムは月の女王ディアナに瓜二つであった。 以下省略
【特徴】
①本作以前のガンダム作品とは異なり、悲惨な戦場の描写は少なく、政治的な駆け引きのシーンが多い
【長所】
①政治的な駆け引きをするキャラクターが多く、状況に応じて立ち位置を変えるなど、様々なキャラクターの思惑が錯綜し先行きの読み難い展開である
②目まぐるしく変化する戦況が物語を冗長ではなく、テンポを良くしている
③現実の戦争による凄惨な事実を元とした描写があり、生々しい
④登場人物が多いにも係わらず、キャラ立ちが良い
【短所】
①各話の繋ぎ部分を省いている為、移動シーン等を飛ばしている様に感じ、ブツ切れ感が強くて分かり辛い
②野心家が多く、集団の結束力は弱い
【短評】
全体的には話の山も数回あり、盛り上がって飽きが来ませんでした。テンポが良く感じた事については長所の②もありますが、行間を読ますような心理描写が少ない事もあります。心理については大抵呟く形で描かれる為、視聴者にとっては考える必要が無いので分かり易いです。また、ストーリーを追うだけで考える手間が無いから見応えが無いのかと言われるとそんな事はありません。1話中に数多く登場するキャラ各々にしっかりセリフが設けられているので、状況を正しく把握する為に傾聴する必要があり、割と忙しいです。よって長所④のキャラ立ちの良さについてはこのしっかり設けられたセリフ量に依る所が大きいです。長所①と③は実際に見て感じ取って頂ければと思います。
次に短所についてですが、決定的な短所を見つけ難く、書くのを躊躇った程です。①の短所に関しては放送話数の都合による物に感じ、制限が無ければ繋がりも自然にしたのだろうと思いました。何故そのように思ったのかというと、省略する部分が移動シーンや戦況に変化の無い経過シーン等、見なくても物語を破綻させる事も無い為、支障をきたしている様に感じなかったからです。逆にこのカットにより50話という元々長めの話数にも係わらず、より一層濃いストーリーに感じる事が出来ました。故に、短所①は考え方によっては長所かもしれません。
②に関しても決定的な短所に感じませんでした。集団を統率していれば異なる展開にするのでしょうが、様々なキャラが自由奔放に行動する事で複雑な展開になり、動向も気にさせる事で引きを強くしている事に一役買っていました。ただ、様々な集団を登場させるが、悉く内部争いを起こす為に殆どのキャラが賢明に映らなかったので短所としました。
総括すると、キャラは個性的でテンポが良く、BGMや声優の演技も良くて目立って悪い所が無く、良い作品だと思います。上では書いてませんがラブロマンスも盛り込んでいるのでここも見所です。ただ、今観ると作画、曲、BGM等から古臭さだけは感じると思います。
【思った事、及び蛇足】
富野監督作品を初めて観ました。ガンダムは子供から大人まで観れる作品だと思っていましたが、正直小学生位では難しいのではないかと思いました。もし小学生頃の自分に見せたら多分難しかしくて理解出来ない思います。(頭は良くなかったと思いますが・・・)
何故こんな事を思ったかというと、小学生の頃にガンダム好きの同級生が居たので、本当に内容を理解して好きと言っていたのか今になって怪しく思ったからです。
観終えて特に中盤~後半までセリフが多く、何度も聴き返す事になったので正直大変でした。なので偏見ですが、小学生で楽しめる場合はしっかり理解出来る子に限られるのかなと思いました。単にロボットがカッコ良いだけでも楽しめるのかもしれませんけどねw
また、「子供から大人まで」の大人もターゲットとした片鱗として、放送時間が夕方にも係わらず、OP曲の雰囲気から二十歳過ぎが対象にも感じ取れました。当時にしては古臭い曲調で受けは大人にも配慮したものだろうと思いました。
sinsin さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
∀ガンダム。まずこの素晴らしい創作劇に出会えたことを私は幸せに思う。まずはこの作品の制作に携わった多くのクリエイター達に敬意を表したいと思う。
今回、BDBOXの発売により再視聴となり再評価という事になる。BOX1まで鑑賞済みだがBOX2まで観てターンXを拝まずにしての再評価が少し心苦しい。ターンXは私の大好きなロボットであるから。
今回、BDを見直して一番感動したのが高度に描き込まれたメカデザインの線画、ディテールである。DVDとは比べ物にならないぐらい線がはっきり出ていて驚かされる。私は∀ガンダムのデザインはアップに強く、引きの絵には弱いメカデザインだと思う。特に手の平や、背面の線画は高度に書き込まれていてそれまでのロボットのメカデザインと違いアップになったときのメカの説得力は凄まじいものがあると思えた。動いたとき無理の無い稼動範囲をシド・ミードはデザインしていて、作画を殆ど崩さなくとも思いどうりのアクションシーンの再現に貢献していると思えてくる。
そんな高密度の線画のロボットが毎回動く事もなく、制作スケジュール的な問題もあるのだろうが∀が出てこない回さえもあるのだがそれがくしくも、他のシーンでのロボットの作画に時間を避ける事に貢献していたと思えるし、毎回ロボットが後半大活躍するような無理のある展開が少なく全体的に無理の無い展開で大人の視聴者にも耐えうる嗜好性を得ていると思えるのだ。
そんな、∀のメカ作画監督をした中田栄治氏の作画はけれんみのあるカッコイイ作画と線による弾痕の表現がリアルである。そんなロボット達に息吹を吹き込んだ鶴岡陽太氏の効果音は重くてリアルで臨場感あふれる。その仕事ぶりは∀というドラマを一層重厚なものに仕上げたと思える。
キャラクターの作画監督をした佐久間信一氏は原案のフランクな安田氏の設定画を一番よく理解し殆ど全てのカットに修正を加えていたと思うし毎回回を重ねるごとに∀の世界をより深く形作ってきたと感じる。鈴木藤雄氏は持ち前のデッサン力とパースセンスで描いた。「ローラの牛」ではちょっと空振りだったかもしれないが。菱沼義仁氏の作画は美麗でイラストのようであった。
毎回、何かと日常的なエピソードがあり意外と観やすく娯楽性のあるアニメだとも思える。
こんな素的なアニメを制作していただいたスタッフの方々、富野監督ありがとうございます。
{netabare}心理的エントロピーの増減。月世界からの帰還。
ディアナ女王の地球帰還の動機の謎の為に書こうと思う。
私は常々バランス感覚という言葉を多用する。このバランス感覚そのものが人間の心理的エントロピーを決定ずけ、しいてはこの宇宙全体のエントロピーを決定付ける。というのが今回の論点である。
まず、このエントロピーという言葉はおのおの方がパソコンかなんかで調べてほしいのだが単純にいって熱が高いところから低いところに移って行き温度が一定になるような事をエントロピーが増大すると言うらしい。均一化していってより乱雑になっていく事を指し示す様子のようだ。少なくとも私はそういった解釈だ。
先に出てきたバランス感覚という言葉なのだが私はこう考えている。
最近私はバランス感覚には二つの意味が在ることに気づいた感じが在る。一つは「正義」でありもう一つは「悪」である。
正義とは物事を均衡を保とうとする力であり、人間の根幹から来る感情であると考えている。正義、つまりジャスティスの語源に出てくる正義の女神は片手に天秤を持ち、もう片方に剣を持つのである。コレは正義と言うのは「均衡を保つ為の力」の象徴と言っているように考えられる。弁護士のバッチのマークも天秤である。
このとき、エントロピーの考え方から正義と言う行為を見て見ると正義と言うのは足らないところを補おうとする力、自然治癒力のような働きであって全体的には均一方向に向かう事によって安定しようという行為であるからエントロピーは増大しているといえるような気がするのだ。勿論、足らないところを補い均一方向に向かうので世界と言うか世の中は平和の方向に向かって言っているといえると思う。
悪と言うのは単純にその逆を行く行為であり、分散化によって秩序だった世界を壊し不安定な混沌を生み出す行為であろう。文字どうり人心はそんな中では不安である。常に満たされない思いでいっぱいであるから。一定である世界を嫌った世の中であり混沌である。
このとき、エントロピーの考え方からすると均一化から離れ分散化していく様子はエントロピーが減少したといえるような気がするのだ。
ここで私は思うのだが、人の世とは正義と悪の狭間にあり、エントロピーの増減の狭間の中に存在するものなのではないかと思うのである。つまり、エントロピーが増大しすぎた均一的世界は安定しすぎていて何も起こらない。そこでは多様性は生まれないのではないかと感じるのだ。しかしエントロピーの減少しすぎた混沌とした世界でも、複雑、分散化しすぎていて目的と言うか方向性がバラバラになって行きしまいには何をしているか、何の為にいきているかわからない世界になりそこに自分の居る事の意味さえ見いだせない世界になりやはり多様性は生み出せないと考えるのである。
そうやはり、世界とは光と闇、善と悪が存在するからこそ永続できるのだと考える。
以上の文を踏まえて∀ガンダムの月世界を考えて見たいと思うのだが、コレは本当に推論でしかないのである。
∀ガンダムの月世界と言うのはディアナという強い秩序に守られ民衆の心理的エントロピーが増大し、月世界の精神性のようなものが均一化されてしまって、もうなにも生み出す力が残っていない世界だったのではないかと思うのである。
その現状をディアナは感覚的なバランス感覚で感じ取り、思惟的に敵、悪を作り出し望む事でムーンレイスの心理的エントロピーの増大を抑制しようとしたのではないかと考えるのである。勿論、それはディアナの深層心理での無意識の中の話である。
そのためにディアナは地球に帰還しようとしたのではないだろうか?
次にロランとギンガナムをこの心理的エントロピー的な見方で見てみようと思う。
大きな戦争の無い∀の地球は平和であったのだろう。化学の発達が遅くどこか牧歌的世界である。
そんな世界を一瞬にして変えてしまったのがディアナの地球降下作戦の第一陣のポウの放ったウォドムのメガ粒子砲の一撃であろう.。このことが一気に地球全体の心理的エントロピーを減少させたに違いない。地球人たちのショックは計り知れない事であったであろう。
そのことに危機感を感じたロランのバランス感覚は地球と月のバランス、平和を何とか取り戻そうと彼を奔走させる。
ロランを突き動かしたのは平和への思いである。平和の為には平気で嘘をつき人間関係と言うか、終始一貫して対立点をなくし、人々の考え方の均一化を図ろうとしているように見えるのだ。彼は非常にずるい。しかし、尋常じゃないくらいいいやつだ。
そんなロランと拮抗した存在ギンガナムが後半出てくることになる。彼はどこまでも自分に対して正直で他人に対しても正直であるから憎めないキャラクターである。彼もディアナと同じく大衆の心理的エントロピーが増大しきった月の社会に破局の危機を感じて地球に帰還した一人ではないかと感じるのだ。彼の台詞の中の「マニュアルどうりやってますと言うのはバカの言うことだ」と、言うのは一つの象徴ではないか。勿論、ストーリー上のところではグエンとの結託はあったのだろうがギンガナム自身の根源的なバランス感覚の中でやはり地球帰還を望んだのではないかと思うのである。
ロランは地球のエントロピーを増大させる為に奔走した。
ギンガナムは月のエントロピーを減少させる為に発起した。
やはり、∀ガンダムと言う作品は心理的エントロピーなしでは語りつくせないのだと思う。それは月の世界が架空の世界であって我々が想像もできない心理的エントロピーが増大しきった遥か未来だからである。
エントロピーの増大=ロラン。
対比。バランス=ディアナ。
エントロピーの減少=ギンガナム。
心理的エントロピー理論で長年の私の∀ガンダムへの思いのようなものが少しでも伝われば良いと思う。
衝動と安寧の∀ガンダム。
久しぶりの創作分析になると思うのだが最近BDBOX2も見終わってしまったので今日書いてしまいたい。
今観返してみると後半部分にはディアナの心情について語られているセリフが多い事にいまさらながらに気づかされていて私の目は節穴だったと思わずにはいられない。
中でも下記の二つの台詞は∀を語る上でとても重要なものであると考えられると感じる。
ディアナ「わたくしは、今度の地球帰りで死にたかったのです。.年を取り、死ぬ人生だからこそ、生の喜びがある…..その喜びを、一人でも多くのムーンレイスに知らせたかった….わたくしのエゴだったのでしょうか…?」
この台詞には、ディアナ姫の内に在る安寧に対するあこがれのような衝動を感じ取れるのである。
単純に理解してしまえば永遠の命という束縛を与えられたディアナの死へ対するあこがれのような気持ちであると思う。私は永遠の命ではないからこの感情はわかりかねるのだ。しかし、創作劇としてそれを創り上げたところにこの作品の素晴らしさがあると感じる。
死、つまり死んでしまえばそこでやっと安寧がもたらされるとディアナは感じてるんじゃないかと邪推するのである。そしてその安寧を多くのムーンレイスと共感したいと思っている。コレはひとびとに真に幸せになってほしいと願うディアナの衝動である。
人々に幸せになってほしいと思う心がディアナの中で衝動を生み出して地球に帰還したのだと言い切れなくなくも無いと思うのだが、でもその根幹にあるのはやはり前述した心理的エントロピーの増大であろうとも思える。
人々にとって死が幸せとは、本当に奥が深い物語である。∀ガンダムとは。
もう一つの台詞はギンガナムのものである。
「見ろよ、戦いを忘れたムーンレィスは、死人のように歴史を重ねただけで何も生むことはなかった。が、グエン卿はひとつ小生に教えてくれた。タブーは破る為にあるとな。しかし、タブーなどはディアナ・ソレル自身が破ったのだから、ギンガナム家が守る必要もない」
これもギンガナムの性格を上手く表現している名台詞であると感じる。ここにも死というキーワードが出てくる。
勿論、このときのギンガナムは戦いたい衝動でいっぱいである。その根幹にあるのはやはり前述の心理的エントロピーの増大であったと感じるのである。
ギンガナムにとって死とは何も生み出さないものなのだ。つまりそれはどういうことかというと死=安寧とは必要ないものだと考えているように感じる。
ディアナは安寧である事が幸せと考え、ギンガナムは安寧である事は不幸せと考えたようだ。この辺が∀ガンダムで語られている生死感の違いである。しかし、ディアナを地球に帰還させたのは衝動であると感じる。それを見てギンガナムはタブーは破る為にあるものだと悟ったと言っているのである。
衝動こそ、人の幸せなのであろうか?安寧が人の幸せなのであろうか?
その答えがわからないからやはり∀ガンダムは心理的エントロピーの問題に回帰してしまうのだ。
以下まえに書いた考察文章である。
日常の賛歌∀ガンダム。
私が思うに∀ガンダムとは行き着きところ日常の賛歌ではないかと思ったしだいである。
∀を観終わったのはもう2年ぐらい前にもなるとも思うのでとても記憶に心配になるのだが振り絞って考えて行きたいと思う。
いわゆる黒富野と呼ばれた時代の富野監督の作品の傾向とはと言えばすぐに思いつきそうな事としてカタストロフィーなラストに向かう事が多いと言えないだろうか?。
私はザブングルは見てないんだがエルガイムを除いてこの頃の富野監督の作風は全滅エンドとかバットエンドが多かったように単純に思えてくる。
バットエンドではないと言う事は簡単に言って救いのない世界で終わってしまっているって事と同じで未来がないと言うか未来に対して希望的観測を持たないと言った一つの富野監督の意思表示のような気もする。
さらにいうが富野監督の作劇は現状に満足出来なくなるとカタストロフィーな方向に行くことで現状突破、現状破壊するカタルシスのようなもの。つまり現状がなくなってしまえば単純に楽になれるんではないか?と言ったシンプルな誰でも考えるような子供のような負の妄想が黒富野期の作品には多くみられると思うのだ。
それはコミュニティに認められないと潜在的に思っている視聴者。単純に大人になりたい子供の心をつかんだ可能性は高いと思う。
黒富野作品それはつまり、「どうせ認められないのであれば世界なんてなくなってしまえばいい」と言った子供の頃は誰でも持つであろう負の願望が根底なあったのではないかと思うのである。
それによって生まれたのは認められない子供の承認欲求を満たしてやる事と、現世界の否定である。
だがそれはその時代に求められていたものではないかと思う。
子供の感性をあまりにも否定する、子供だからと言ってすぐバカにする世界は当時あったのではないかと想像するのである。
が、しかし子供の心を大切にしろよみたいな風潮も大概にしないと世界をただ否定するだけじゃ何も生まれて子なんじゃないだろうか?
この疑問に対しては逆シャアのクェスで体現している。
このことは行き過ぎる承認欲求はもはや独占欲になってしまっていると言う事を表現しているのではないかと思うんである。
このことからも富野監督も父親に立ち返ったとき色々と考えたんじゃないだろうかと推察する。
それは自分の創った創作劇を子供たちが見ることによって承認欲求を増大させてしまったんじゃないかって罪を感じたんじゃないだろうか?
まあ、その辺のところはわからないんであるが。
白富野期と呼ばれる時代に作ったガンダムで有名なものでこの∀ガンダムがある。
この∀ガンダムと呼ばれる作品。今まで富野監督の創ってきたアニメとは違うんである。
大雑把に言ってしまえばこの作品戦争の話ではないんである。月と地球の交渉の話である。
大きな戦場と言うのはこれまでの富野作品とは違いラストのところの1,2話ぐらいしかないんである。この作品には今まであったであろう戦争アニメとしてのカタルシスはあまりないんである。それによってこの∀ガンダムを食わず嫌いする人も多いんじゃないかって思っている。
次にこの作品は月と地球の交渉の駆け引きの文芸的な面白みのある話をベースにしている。そこにお姫様と一般人の交代劇を巧く使うことによって「誰かと入れ替わって何気ない日常を違った視点で観て見る」と言った面白さがある。
ここで重要になってくるのがグエンとディアナの存在であろう。実は結構政治的に結構高度な駆け引きはあると思うのだがどれも派手でない為子供にはわかりにくいと思うし、それはもう子供の願望を体現したものとはほど遠いものなのでとても大人向けな作品と言えると思える。だが大人が観るとつぼにはまってしまう。だから∀でも子供の視聴者を否定した可能性はある。
私は「墓参り」でディアナが自分とは違う異星人の為に涙したのはとても感動したものである。
とにかく∀ガンダムは本当に言葉にしづらいんだけど日常人間が生きていきということは必ず汚れ物が出てくると言う根源的なことから洗濯であったり(ディアナ奮戦)。人間生きていくためには家畜は必要とか(ローラの牛)。人間の食べるものを作り出すのは大変な事と言ったところで人間の普遍的日常的テーマを徹底的に描く事に富野監督は注力した印象を受ける。正に∀ガンダムは「日常への賛歌の話」であると思う。それは何気ない日常を肯定しろと言う事で暗に人には何千年たとうが「革新」など絶対に起きようがないことを語っているように思うのだ。
そして黒富野監督時代一貫して人の革新という抽象的テーマ性を掲げる事で視聴者の承認欲求を満たす事で大人になれない子供たちを創り上げてしまったと思える事に対しての贖罪ではないかと思うのだ。
そして今、我々は∀ガンダムから多くを学べるのではないかと思うのである。
∀の闇の部分と世界観。
∀ガンダムは、言うまでもない他民族との交流。異文化とのコミニケーションの話でもある。
平和の為にはなんでもする主人公ロランは、平然と嘘をつく。時にはムーンレイスとゆうことを隠し、時には核兵器をガンダムの胸の中に隠し持った。
勿論そのことは、グエンには黙っていた。「平和」の為である。そして「平和」の為に核兵器を使用して小惑星の月への激突を阻止する。
そう、∀ガンダムは、核兵器をも「平和」の為に肯定、つまりあるべきものとして認めている。
そこが凄いと思う。
ところがそんな∀ガンダムの世界にも闇の部分が存在するのだ。
レッド隊である。
レッド隊とは、ムーンレイスの地球降下作戦の為の民族同化の為か何百年か前に地球に降下して移り住んだ人達の末裔である。
そんなレッド隊は、アイデンティティを月の女王ディアナ信仰に持っている。女王ディアナに対する忠義は、本編でもいかんなく発揮されている。
ディアナの身に危険を感じたら、独断行動をとって逃げ出したり、ディアナの身に危険が及ぶ可能性がある局面では戦闘を中止することもあった。
そんなレッド隊は、何百年もディアナ信仰とゆうアイデンティティを守続け地球人と同化することは、なかったようだ。
まあ、細かいところは解らないが明らかに地球人とは違うアイデンティティを持っていたようだ。
レッド隊は、ムーンレイスという誇りがあるから地球人と同化できない。
レッド隊の先祖が、初めて地球に降り立ってから何百年後ムーンレイスの地球降下作戦が始まった時、レッド隊もディアナカウンター(ディアナ直属の軍)に参じたようだ。
しかし、その対応は冷たく「地球の空気を吸って野蛮になった」というような偏見の目で見られる。それでレッド隊は前線に送られる破目になる。
そう、レッド隊は、何百年か地球に移民しただけで元は同じムーンレイスに差別されているのだ。
レッド隊は、アイデンティティはディアナに持っているので地球人とは同化出来ない。
しかし、レッド隊はムーンレイスにも「地球の空気を吸って野蛮になった人」と言われもうムーンレイスにも戻れなれない。
ここに、異民族との同化の闇の部分があると思う。ここが∀ガンダムの闇の部分であると思う。
アイデンティティ、血族の違いから生まれる「誇り」は、譲れないとゆうことだろう。
彼らの印象的な中核のキャラクター二人は、最後動かないフラットの中地球の引力に引かれて引っ張られてゆくカットで終わっている。
彼らの安息は、そうしなければ得られないとゆうことだろうか?
頑固でディアナに忠実なキャンサー・カフカ、ムロン・ムロンにとっては、それで良かったと思いたい。
以上のことから∀ガンダムの世界観。
民族の誇り。現実=レッド隊。
対比。バランス=ディアナ。
異文化との同化。理想=ロラン。
∀の世界観を構築する為には、レッド隊は絶対必要であると思う。テーマは、ずばり「多面的に観るそれぞれの平和」であると思う。
まとめ。
∀に関しては、富野監督は、これを生み出す為だけに生まれてきたのでは、ないか?と思う。
人間観察なら、富野監督にかなうアニメ監督は、いないだろうと思う。
とくに∀では、キャラクターが丸くなりより客観性の高いものになってる。一つの構築された本物の世界のような説得力がある。
そこまで、キャラクターのつくり込みがすごく、偏っていない。
∀の存在意味は、民族融和のもたらす普遍的障害とゆうか問題を、多面的に描いた事だと感じる。
そして他の監督では、創れないだろうし、まねできない高みにあると思う。{/netabare}
しゅんこう さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ガンダムもいよいよ35周年に突入しようとしています。
初代よりエポックメイキングな作品として
時代を切り開き、またシリーズごとに作風を変えて新しい価値に挑戦しながら、ガンダムは世代を超えて多くの人にその名を知られてきました。
そんな数あるシリーズの中でも特に味わい深いのがこのターンエーガンダムです。20周年という大きな節目に作られただけあり、異彩にあふれています。
{netabare} まずOPテーマに西城秀樹さんのターンAターン。
今ではめずらしい2クールにわたって流れます。
EDは、谷村新司さんが歌っています。どちらも一度聞くと耳に残ります。
音楽は菅野よう子さんが手がけます。後期のED月の繭はすばらしいです。
男性主人公に唯一、女性の声優が起用されたことをはじめ、
激しい戦闘シーンもこれまでのガンダム作品に比べ、あまりありません。
文明的にそれほど発展していない近世ごろの世界を舞台に、情景的な場面が非常に多く描かれています。昔見た、世界名作劇場的な感じをどこかで感じる人もいるのではないでしょうか。
機械人形(モビルスーツ)の動きやデザインもこれまでのイメージと違い、斬新です。感情を人間のように体で表す場面が多かったです。
また、女性が多く活躍する作品です。
月の世界に住む人間と地上に住む人間の対立の中でさまざまな立場や感情を描いていく様子は、時に切なく、時に美しく観る人の心に訴えます。
主人公は月側の人間でありながら、地上の人々のために戦います。「人の命を大切にしない人は誰とだって戦います」という強いセリフに心を揺さぶられました。
人間の理想といわれる、真・善・美がそこには描かれているような気がしてなりません。
物語最終回の様子については、いろいろ解釈がありそうですが、そこもこの作品が印象に残る理由だと思います。観た人の心に何かを残してくれるアニメです。
ガンダムシリーズ最後の非デジタル製作によるVTR映像のTVシリーズは、今だからこそ受け取れる珠玉のメッセージが詰まった、シリーズ史上、もっとも美しい物語のガンダムだと思いました。
当時の視聴率が3%というのも、考えると興味深いデータです。それが原因かどうかはわかりませんが、20周年記念作品にもかかわらず、今だにBD化されていません。
ユニバァァァス!
追記(2015年1月) 昨年やっとBD化されましたね。
ほんとに長かったです。
ファンタジーや物語を身近に感じられる場面がなくなってしまった現代人のためにもこの物語ができるだけたくさんの人に視聴されるように心から願っています。
思うに、牧歌的で封建的で貧しくとも豊かな眠りで生活を送れる世界は、少なくとも今の私にとって、とてもあこがれであり理想でもあります。
もし、適うなら、そのやさしい世界でディアナ様たちと年を重ねて行きたいです。
{/netabare}
くかす さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
section009 さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
目について一番に思うのはあの髭ガンダム。
ホントに???ですよ! お世辞にもカッコいいなんて言えない・・・
そして第1話。最初はTV放映で見たのですが、これまた???でしたね、
今までのガンダムとは全然違うし、
わかんない単語もあったし、
理解しようという根性が無かったせいか
当時は1話で断念orz
あのOPの秀樹とEDの新司の良さも
当時高校生のオレには理解できんかったなぁ。
改めて見たのは2、3年たってからだったと思う。
やはり最初は世界観などを掴むのに苦労したけど、
理解しだしてからは夢中になり
続きが気になって目が離せなかった。
名シーンもたくさんあり何度も見てしまう。
見終わったときに感じたあれほどの満足感は滅多に味わえないだろう。
正直、あんなにカッコ悪いガンダムはもう出てこないだろうけど、
こんなに素晴らしい作品のガンダムも二度と出てこないんでは無いだろうか。
パッと見で敬遠され勝ちですが、一見の価値あり。
そして恐らくは一度見たらもう一回改めて見たくなると思います。
あと、個人的にロラン役の朴さんが素敵だった。
ブレンのカナン役でこの人良いなぁ~なんて
素人目に思っていたんですが、
まさか次がガンダムで主人公とは・・・
ふなっしー1020 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
マジ最高。ラストは切なくて泣きそうになった・・・。
特にソシエ・・・一番かわいくてかっこよくて好きだったのに、あの最後は。。。
あとコレン、ヤコップ、ブルーノも本当にかっこよかった。
物語が最高でした。
嫌いなキャラは特にいなくてすらすら見られました。
ガンダム初めての方にはぜひ見てほしい。
あ、私的にSEED、SEED DESTINYはガンダム史上最低の作品です(笑)
月夜の猫 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ガンダムシリーズの中でも物語
としては最高峰の作品だと想う。
キャラデザは少々癖が有るけど
個性があって中々味わいがある。
声優の嵌り具合も良く浸れる。
メカデザは新旧世代のMixな感じ
で物語的に納得でき面白かった。
おヒゲは・・愛嬌でw
音楽も世界観にとても良く合う
ものが多く、音効なども秀逸♪
多少子供っぽい演出などもある
けど、主人公が可愛くて最高。
テーマもブレずに最後まで良い
感じで視ることができた。
其々の進むべき道や恋愛模様等
可也涙が止まらないシーンも多い。
ラストもとても切ない感じで・・
TDD さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
十式 さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ターンエーのデザイン自体は、最初見たときは抵抗は確かに感じた。
けど、いざ視聴してみるとだんだん抵抗は感じなくなり、逆にカッコ良く思えてきて今では一番好きなMS。
ストーリーの秀逸な完成度、富野節炸裂の独特な台詞回しは素晴らしいの一言。
これだけの作品は今日作られているアニメではそうそう無いと思われる。
rurube さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ガンダム作品は全て見ていないのでがガンダムのフィナーレを飾るのに想応しい作品になっていると感じた。
他のガンダム作品と一線をかす世界観・ストーリーになっており何処か懐かしさを感じる。
ガンダム作品の終着点を感じさせる此処にいたる懐かしさをしっかりと作品で表現されそれだけで価値のあるものになっている。
個人的には最高作品は逆シャアなのだが次点はターン∀だと感じる。
真祖 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
19世紀初頭くらいの文明の世界だけどスペースコロニーとかで暮らしてた時よりずっと未来のお話
ガンダムというと宇宙でモビルスーツが飛び交ってピュンピュン戦ってるイメージだけどこれはちょっと違ってた
偶然遺跡から自分達の科学技術よりずっと進んでるロボットとかを発掘して手に負えない感じもおもしろい
月に住んでた祖先が宇宙船でやってきて地球の人々と接触する
ダンダムシリーズでは珍しく戦闘で人が死んだりの描写はかなり少なめだった、というか真剣に戦っているとは思えないシーンが多かった
主人公のロラン(15才?)は平和主義。とてもいい子で応援したくなる
シリーズと比較するとバトルシーン少なめでヒューマンドラマ多めのほのぼのした雰囲気だった
ガンダム見たいと思ってたんだけどロボットモノだから敬遠してたって人や女のこにはこれから勧めたらいいかな~?
自然の風景にBGMが合ってて良かった
白兎尾 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ガンダム全作品の中では一番好き
まぁファンの方の怒りをかうでしょうが・・・
主人公が不遇すぎてしんどい作品の中ではライトだと思う
女の子がガンダムを初見するにはおススメ
世界観も良いしドロドロ過ぎず 何より主人公の性格が良い
∀-ターンエーガンダムのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
∀-ターンエーガンダムのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
正暦2343年、月の民(ムーンレィス)の少年 ロラン・セアックは、「地球帰還作戦」の潜入調査員として北アメリア大陸に降下した。旅の途中、川で溺れているところをキエルとソシエのハイム姉妹に助けられた。鉱山を経営するハイム家は新興富裕階級に属し、当主の長女キエルはロランが憧れる月の女王ディアナ・ソレルにそっくりだった。ロランは姉妹の力添えでハイム家に雇われ、のちに機械好きを買われて自家用車の運転手に起用されるなど、地球人として平穏な日々を重ねた。2年後、ロランとソシエは、マウンテンサイクルでの成人式の儀式に参加していた。同じ頃、地球と月との2年間にわたる秘密交渉が決裂し、月の女王の軍(ディアナ・カウンター)が「地球帰還作戦」を開始。巨大MSで威圧するようなディアナ・カウンターに対し、地球のアメリア市民軍(ミリシャ)は複葉機や高射砲などの旧式装備で、果敢に郷土防衛戦をはじめた。この戦力差を理解していないミリシャの攻撃にいらだつディアナ・カウンターの一機(ポゥ少尉)は、発砲を禁じられていたにもかかわらず、強力な対艦ビーム砲を発射し、マウンテンサイクルに封印されている“黒歴史”の遺物「∀ガンダム」を目覚めさせてしまう。ロランはなりゆきから∀ガンダムのパイロットになり、地球と月の共存のために活躍する。(TVアニメ動画『∀-ターンエーガンダム』のwikipedia・公式サイト等参照)
朴璐美、高橋理恵子、村田秋乃、青羽剛、福山潤、渡辺久美子、稲田徹、小山剛志、子安武人、石丸博也
原作:矢立肇/富野由悠季、キャラクター原案:安田朗、 総監督:富野由悠季、企画:サンライズ、キャラクター設定:菱沼義仁、メカニカルデザイン:大河原邦男/シド・ミード/重田敦司/沙倉拓実、美術監督:池田繁美、色彩設計:笠森美代子、撮影監督:大神洋一、編集:山森重之/秋保宣宏/ジェイ・フィルム、音楽:菅野よう子、音響監督:鶴岡陽太、製作協力:ASATSU-DK/創通エージェンシー
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1994年春アニメ
これまでの「機動戦士」シリーズにおける宇宙世紀とは異なる世界を舞台に、これまで築き上げてきたリアルロボット路線ではなく、ロボットアニメの原点回帰ともいうべきスーパーロボット路線を打ち出した作品。未来世紀(FutureCentury, F.C.)60年、地球の覇権をかけてガンダムファイト第13回大会が...
ジャンル:OVA
放送時期:2010年3月12日
第二次ネオ・ジオン抗争、別名「シャアの反乱」の終結によって地球圏には束の間の平穏が訪れた。 それから3年後、宇宙世紀0096年。工業コロニー「インダストリアル7」において、とある謀議が交わされようとしていた。政財界に絶大な影響力を持ち、地球連邦政府を影から操る ビスト財団が、「袖付き...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:1991年3月16日
宇宙世紀0123年、シャアの反乱から約30年が経った時代。大きな戦乱も無く平和な世界の中、人類はその大半が地球から月までの軌道に設置されたスペースコロニーに移住し、地球連邦政府という国家の枠組みを超えた全地球規模の組織に統治されていた。しかし、地球連邦政府の疲弊・腐敗から、秘密裏に...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2007年秋アニメ
西暦2307年。世界はアメリカを中心とした「ユニオン」。ロシア、中国、インドの3つの国家を中心とした「人類革新連盟」。ヨーロッパ諸国を中心とした「AEU」の三大超大国に別れていた。枯渇してしまった化石燃料の代わりに、3基の軌道エレベーターと太陽光発電システムを巡り、各超大国群は己の威信...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2022年秋アニメ
その魔女は、ガンダムを駆る。 A.S.(アド・ステラ)122―― 数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。 モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。 名は、スレッタ・マーキュリー...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2015年秋アニメ
かつて“厄祭戦”と呼ばれる大きな戦争があった。その戦争が終結してから約300年。地球圏はそれまでの統治機構を失い、新しい支配体系をもって新たな世界が構築されていた。かりそめの平和が訪れる一方で、地球から離れた火星圏では、新たな戦いの火種が生まれつつあった。 主人公の少年である“...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2014年秋アニメ
宇宙移民と宇宙戦争の歴史となった宇宙世紀が終焉後、しばらくの刻が流れた。 新たな時代、リギルド・センチュリー(R.C.)を迎えた人類の営みと繁栄は、平和と共にこのまま続いて行くものだと思われていた。 R.C.1014年。 地上からそびえ立つ地球と宇宙を繋ぐ軌道エレベータ、キャピタル・...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1979年春アニメ
スペースコロニーへの宇宙移民開始を紀元とした未来世界、宇宙世紀0079年が舞台。人類は増え続ける人口のため、半数が月軌道周辺にあるラグランジュ点に浮かぶスペースコロニー群(サイドと呼ばれる)に居住していた。その中で地球に最も遠いコロニー群サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦からの...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2002年秋アニメ
コズミック・イラ(C.E.)70年に「血のバレンタイン」の悲劇によって引き起こされた、ナチュラルを代表する地球連合軍(O.M.N.I.Enforcer)とコーディネイターを代表するザフト軍(Z.A.F.T.)の緊張は頂点に達しやがてコーディネイターのみからなるスペースコロニー国家「プラント」は、ナチュラル...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2011年秋アニメ
圧倒的な強さを誇る、謎の敵『UE』を前に、 戦うことによって自己進化する、新たなるガンダムが動き出す。 今ここに、100年3世代に渡る、壮大なガンダム大河ストーリーが幕を開ける。スペースコロニーへの移民が始まって数百年が過ぎた宇宙時代。地球圏の覇権をめぐる戦争は終わり、平和な時...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1999年春アニメ
正暦2343年、月の民(ムーンレィス)の少年 ロラン・セアックは、「地球帰還作戦」の潜入調査員として北アメリア大陸に降下した。旅の途中、川で溺れているところをキエルとソシエのハイム姉妹に助けられた。鉱山を経営するハイム家は新興富裕階級に属し、当主の長女キエルはロランが憧れる月の女王...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1999年春アニメ
全米のケーブルTV局『コメディ・セントラル』の目玉番組であり、かわいい切り絵のキャラクターたちが過激な言動を繰り返す凶悪アニメ・シリーズ。雪深いサウスパークという町を舞台に、スタン、カートマン、カイル、ケニーの4人の小学生が過激なギャグを連発する。各話のラストでは、意外にも正...
ジャンル:OVA
放送時期:1999年3月25日
映像詩の制作では世界的な評価も高いたむらしげるの短編作品を集めた作品集。手使海ユトロのメロウな曲との融合でさらに幻想的な世界を作り出している。スノーマンの南への旅、流星のうわさ、プラネタリウム技師の告白…独特のたむらしげるの世界が展開されている。「オーロラショウ」や「キノコの村...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:1999年4月17日
鈴木財閥で新たに発見されたロマノフ王朝の遺産「インペリアル・イースター・エッグ」を狙うという怪盗キッドから「黄昏の獅子から暁の乙女へ 秒針のない時計が12番目の文字を刻む時 光る天の楼閣からメモリーズ・エッグをいただきに参上する」という予告状が届き、コナン達はエッグが展示されてい...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:1999年4月24日
1年ぶりに墨東署に帰ってきた夏実&美幸。だが、早々に交通管制システムの破壊、銃器の密輸取引など管内で大事件が続発。更には桜橋が爆破され、現場へ向かう二人。だが、その隙を狙って謎の武装集団が墨東署を襲う。残されたのは葵、頼子たちだけ。急いで墨東署に戻る二人だが……。一方、課長は突...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1999年春アニメ
クセのある可愛いキャラクターと純愛を描いたシナリオで大ブームを巻き起こし、コンシューマ移植もされたパソコンのノベルゲームを全年齢対象でTV化。キャラクターの交流と日常生活を丹念に描いて好評を博した。高校2年生の藤田浩之は、今日も幼なじみの神岸あかりと登校中。無愛想でぶっきら...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:1999年4月17日
職員旅行で同じ埼玉県内の奥秩父の温泉に出かけたふたば幼稚園の先生たちが、巨大な怪獣を目撃。取り調べを受け、足止めを喰らったことから、翌日、幼稚園は休みになった。この知らせに喜んだしんのすけは、早速留守番をサボって散歩に出かけるが、途中、地面に突っ伏して倒れている・丹波・と名乗...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1999年春アニメ
その名の通り自分勝手で極道な性格の冒険者「ゴクドー・ユーコット・キカンスキー」は自由気ままに生きることを本分としており、金儲けなどの悪巧みのために仲間を利用することも多々あるが、大抵はしっぺ返しに遭っている。彼を取り巻く個性豊かなキャラクターが繰り広げる笑いあり涙あり?の冒険活...
ジャンル:OVA
放送時期:1999年4月23日
人気アニメシリーズのTVスペシャル版第三弾。 冴羽商事へ久々に飛び込んできた依頼の内容とは、殺人事件を目撃してしまったという人気女性キャスター・朝霧さやかの身辺警護。しかし彼女と共に敵の追撃をかわして逃走していたリョウは、加工してある映像を駆使した報道によってなぜか誘拐殺人犯の...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1999年春アニメ
時は(1999年現在)近未来の西暦20XX年。コムネットと呼ばれる仮想空間を舞台に、様々なトラブルを春日結が「コレクター・ユイ」に変身して解決していく。第一期は世界支配をもくろむグロッサーを封じる為にコレクターズを集結させ戦う。第二期はグロッサーを元の状態に戻した数ヵ月後の話で、新型...