nyaro さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
原作との差でかなり減点。原作考えなければ出来は良いと思います。
80年代アニメですね。アニメ映像や音楽・声優さんの演技は時代を感じますが、その割にかなり見やすいです。たぶん2000年以前には非常に珍しかった女性バディものです。正確には調べてませんが、ほぼ初めてだったのでは?
ゲームとのコラボ記念ということでユーチューブの無料公開分数話を視聴しました。以前見たことはあると思いますので観終わったステータスにします。見てないにしてもレビューに大きな影響はありません。
原作の初めの数巻を読了。原作ダーティーペアの優れた要素は、銀色のエロいコスチュームと安彦良和氏デザインのキャラ・イラスト。クァール種ムギの俺TUEEE。ブラッディーカードのカッコよさ、道徳を超越した絶滅エンドです。
これがアニメ版だと全部ありません。いや、アニメのヒロイン2人も可愛いし、ムギも出てきます。一部ブラッディーカードも登場します。最後滅茶苦茶にもなります。でもなあ、弱い。弱すぎます。コスチュームはあんまりエロくないし、ムギはペットみたいだし、ユリはムチもってるし、解決はまともだし。
良い意味でも悪い意味でも原作ダーティーペアはスペースオペラです。要するに痛快な「いつも通り」をこれでもかと、見せてくれることです。私にとってのいつも通りは銀色の2人だし、ムギ無双だし、ブラッディーカードでした。
アニメそのものはさすがのサンライズで作画は良いです。原作と比較しなければ2人のヒロインは可愛いし、ちゃんとスペースオペラ的なほぼ1話完結の痛快なドラマにはなっています。オリジナルだとしたら、良い出来だと思います。
しかしなあ、私にとってのダーティーペアとはちょっとズレたなあ。クラッシャージョウがほぼ原作通りのイメージなのと比して残念なアニメでした。
なお、話の内容に深さはほぼないのは原作も一緒です。ジュブナイル的な大人の冒険への憧れのミドルティーン向けのストーリーです。それだけに、「あの」ケイ、ユリ、ムギの活躍を見せて欲しかったなあ。
実際の原作版の2人の活躍する姿は劇場版クラッシャージョウの劇中劇として一瞬映ります。あれは最高でした。
なので、キャラは低くつけて、ストーリーはちょっとプラス、作画は評価します。音楽は80年代のタイアップみたいな感じですので3のままにします。