tinzei さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
こういう復讐もの特有のルーティーンがある
『ボトムズ』シリーズの外伝。
軍上層部に捨て駒にされた上濡れ衣を着せられたメロウリンクが死んでいった仲間のため自分たちをハメた軍の上層部を殺していく話。
本編と時系列がほぼ一緒で、舞台や出てくる兵器もかぶってるものが多い。
こういう復讐もの特有のルーティーンがあって、「死んだ仲間ドッグタグで暗殺予告→敵を仕留める前に血や泥で顔を塗る→殺害」の流れ。
『ボトムズ』シリーズの途中で観たからすんなり観れたけど、単体の作品としては少し微妙。シリーズ知らなくてもストーリー自体は理解できるけど、PS計画だったりバッテンタインの名前が出てくるから、観てた方が辻褄は合う。
しかも観てないと時代背景が全く分からない。何よりバララントとギルガメスの戦争が分からないと終盤のオチが脚本家のヤケクソにしか見えなくなる。
もしこの作品観るのならせめてTVアニメ版だけは観ることをオススメする。
【各話あらすじ】
1→メロウリンクは基地の輸送トラックを爆破し搭乗員に基地司令のドッグマン大尉へドッグタグを送る。ドッグマンはそれを見て血眼で探すがメロウリンクは基地に侵入する。メロウリンクは兵士から逃げる時基地にいたルルシーと情報将校キークと出会い助けてもらう。メロウリンクは脱出し、ドッグマンは部下に追えと命令するが拒否され仕方なくATに乗って一人で行く。メロウリンクと一騎打ちをするが負け殺される。
2→クメンに近いならず者の街に来たメロウリンクは酒場で部隊の仇であるフォックス中尉を見つける。フォックスはバトリングの有名選手になっていた。メロウリンクは言い寄ってきた男を使って試合を組んでもらう。たまたま会ったルルシーに忠告されながらも試合を始める。手伝った男はフォックスの方に賭けるがルルシーはメロウリンクに賭けキークもその場にいた。生身対ATの戦いだったがメロウリンクは奮戦する。最後にわざと捕まり至近距離でフォックスを仕留める。
3→メロウリンクはクメンで名前を変えて豪勢に暮らすスヌーク少佐を狙う。スヌークの屋敷を見張っているとそこにキークもいた。キークはスヌークだという確証を得るため来ていたが、スヌークにメロウリンクが狙っていると脅す。すると屋敷がビーラーゲリラに襲撃を受けるがスヌークは部下と共に出撃しゲリラ狩りをする。メロウリンクはゲリラに紛れて攻撃するが途中自分とよく似た少女兵と遭遇、だが少女兵はメロウリンクを敵と思い発砲、そこをスヌークにやられる。メロウリンクは再びスヌークを狙い、部下共々始末する。
4→メロウはバイクで移動していると突如襲われ、廃棄された戦艦に追いやられる。そこでトラップにかかり危うく殺されそうになるがキークと会い難を逃れる。メロウはキークと合流して自分を狙う仇ゴルフィ軍曹を倒そうとする。キークと共に攻撃を仕掛け脱出艇へ誘き出しメロウは止めを刺す。最後にゴルフィはメロウを道連れにしようとするがキークがメロウを助け一件落着。だが何故キークがそこにいたのかは謎だった。
5→メロウはバイクの故障と酸性雨のため雨宿りをする。その時幻覚作用のあるトゲが刺さったせいで昔の夢を見る。かつてメロウが所属していたシュエップス小隊は大隊の撤退を守るため置き去りにされていた。当初作戦に反対していた隊長だったが、反対したせいでATを取り上げられてしまい仕方なく受けていた。結果メロウ以外は戦死しメロウも命からがら友軍に戻っていった。だが小隊は身に覚えのない罪に問われ軍事裁判が開かれた。メロウは自分達がハメられたことに気付き復讐を誓い、仲間のドッグタグと銃を持って逃走する。目が覚めたメロウはバイクを捨て歩き、途中でルルシーの車に拾ってもらい次の目的地を目指す。
6→メロウは囚人として軍刑務所に移送される。所長のバンスは小隊の仇の一人だった。だがバンスはメロウだとひと目で気づき、囚人たちにリンチさせたり拷問したりする。一方ルルシーは慰問のため軍刑務所を訪れる。実はメロウから銃を預かっており自分のショーの時に渡す予定になっていた。ルルシーの出番となり銃を渡す時間になるが突如爆発が起こり一部の囚人が脱走する。バンスはATで追い、その間にメロウは銃を受け取りバンスを殺しに行く。バンスは囚人を殺すが満ち潮に足を取られメロウにやられる。メロウはその後ルルシーに回収されるが、上空のヘリからキークが見つめていた
7→メロウは山賊になった仇の一人が列車を襲うと聞き列車に忍び込む。すると途中の駅で停車し軍人が多数乗車し装甲車両まで付けられる。更に軍のお偉いさんまで乗ってくる。この列車にはキークとルルシーも乗車していた。メロウの予想通りガナード少尉率いる山賊が襲ってくる。軍が反撃している間にメロウはガナードを狙う。一方ルルシーは軍のお偉いさんことヘルメシオン准将に会い銃を向ける。だが山賊の攻撃でヘルメシオンは逃げ、メロウはガナードを倒す。だがガナードは最後に逃げた装甲車両に乗ってた男こそが黒幕と言い息絶える。ルルシーはその男はヘルメシオン准将だと言う。
8→准将は元部下のボイル少佐に連絡しメロウの抹殺とルルシーの保護を命令する。まだ列車に乗っていたメロウたちだったが少佐の部下が捜索に来たため逃げる。ゴーストタウンに逃げ込んだ二人だったがボイルのAT部隊に追いかけられATの燃料に落ちる。引火するため銃器は使えず、ボイルのAT囲まれる。ボイルは顔見知りのルルシーを保護するためATを降りるがルルシーは同行を拒否。だがボイルとメロウが一騎打ちしている間にボイルの部下に捕まりメロウも蹴っ飛ばされる。飛び立とうとするボイルのATにしがみつくメロウだったがボイルの部下が発砲し大爆発。結局メロウは一人残されることになる。
9→ルルシーはヘルメシオン家の屋敷へ連れて行かれ叔父の准将と会う。准将から遺産相続の権利を譲れと言われるが拒否する。准将は部下のヌメリコフにルルシーの相手を命じるがルルシーはヌメリコフを殴って逃げる。怒ったヌメリコフはルルシーを捕らえ父親と同じように殺してやると言う。するとメロウが現れヌメリコフを殺そうとするがボイルが邪魔をする。メロウが生きていたことを知った准将はヌメリコフにメロウとルルシー抹殺を命じボイルには自身の警護を命じる。最初地理に明るいルルシーのおかげで優勢のメロウだったが准将自ら指揮を執ったせいで追い込まれる。だが一瞬の隙をつき脱出し准将を直接狙う。ボイルのせいで取り逃がすが、残された燃料缶を使ってヌメリコフ抹殺に成功。
10→屋敷に残った二人だったがメロウはボイルが来ると踏みルルシーに城をもらう。ボイルは准将の命令を無視して単独で決着をつけに行く。決戦直前ルルシーを気絶させボイルにもし自分が死んだ時は頼むと言う。ルルシーをボイルのヘリに乗せ、ボイルのATと一騎打ちをする。城に仕掛けた罠でボイルに対抗し、最後は塔の上で銃を突きつける。ボイルはメロウにコーザシティに行けと言い残し殺されようとするが塔が崩れた時メロウはボイルを助け、ルルシーが操るヘリに乗り一緒にコーザシティに行く。
11→コーザシティに行くが基地のヘリに囲まれる。だがボイルが助け無事二人を基地に潜入させる。一方基地ではキークがヘルメシオンを詰問していた。最初ヘルメシオンはジジリウム強奪を否定していたがキークがバッテンタインの名前を出した瞬間気が緩みキークを同志だと思い込む。だがキークは准将に銃を向けメロウたちが准将のもとへ来られるようにする。ついに准将と相まみえたメロウたち、准将はヌメリコフたちのせいにするがボイルが来たことで事件の真実を話す。実はジジリウム強奪はバッテンタインのPS計画のためでありシュエップス小隊はスケープゴートにされていた。それを聞いた瞬間キークは准将を殺す、実はキークの目的は証拠隠滅のための抹殺だった。次はメロウたちが狙われるが一瞬のスキを突き脱出、傷ついたボイルがキークを足止めするが殺される。
12→バッテンタインの命令で基地の指揮権がキークに委ねられる。キークはメロウを殺すため基地の部隊を総動員する。メロウはトラックを奪って逃げようとするがATに追われる。するとキークから連絡があり隊長のシュエップスは勲章欲しさに過酷な任務を受けたと言われ動揺する。だがルルシーのおかげで立ち直り無事脱出する。キークは追わせようとするが軌道上にバララントの艦隊が現れメロウどころではなくなる。基地を脱出したメロウだったがルルシー制止も聞かずキークを始末しに行く。キークと一騎打ちをするメロウ、キークに足を撃たれ絶体絶命になるがバララントの攻撃で形勢逆転しキークを殺す。メロウは崩壊していく基地を脱出しルルシーと合流する。
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