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「星を追う子ども(アニメ映画)」

総合得点
66.3
感想・評価
648
棚に入れた
3191
ランキング
2944
★★★★☆ 3.6 (648)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.4

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星を追う子どもの感想・評価はどうでしたか?

Marsa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

映像美は素晴らしい、物語は理解しきれませんでした。

冒頭から映像は綺麗で、ジブリをまともに観たことがない私にもジブリに
似てるなー、新海誠監督ってジブリ出身?って思いながら観ていました。
映像は新海監督らしく非常に美しく思います。
しかし、私にとって肝心の物語については、登場人物の行動や表情に
理解苦しむ点が多く、突然の急展開や新事実を盛り込み過ぎでその度に
映像美で締めくくるというパターンの連続で、すごく忙しい作品になって
しまった感があります。
アニメ初心者で文学音痴の私が至らないだけかもしれませんが、
物語の辻褄、登場人物の行動理由をわかりやすくして欲しかったですかね。
物語について、その深みについて詳しい方がいらしたら教えていただきたい
です。

投稿 : 2017/08/06
閲覧 : 292
サンキュー:

12

レダ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

んー

ジブリ作品を観ているような感覚でした。
宮崎駿さんが、この作品を手がけたならもっと傑作な物語になってたと思う。

投稿 : 2017/07/03
閲覧 : 194
サンキュー:

1

ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

寂しがり屋たちの集い

新海監督作品の中でも
ファンタジー色がかなり強い作品です。

Wikiによると
新海監督唯一の赤字作品らしいのですが、
私はかなり好きだった。


ファンタジー色が強いこの物語なんで、
いろんな解釈の仕方があると思うし、
色んな感じ方があると思う。


それを踏まえたうえで、
私がこの物語をどう感じたのかというと、
この物語に出てくる人たちが


全員「寂しい」ということ。



ヒロインであるアスナは
学校でも家でも「いいこ」でいるけれども、
居場所がどこにもなかった。
母親と食事をしたいけれども、
忙しい母を気遣って、それを言えない。

自分の気持ちを抑えながら
それでも誰かといたいという思いを抱えながら、
アスナはシュンと出会う。

命が消えかけているシュンは、
自分の望みをかなえるために地上へ出てきた。

一人でありながらも、
自分の望みをかなえた彼は
一瞬の邂逅でありながらも
アスナにとっては
初めて彼の中に自分の居場所を見つけたのかもしれない。


でも、そんな彼が亡くなり、
再び孤独になってしまったアスナは
やはり孤独を抱えた森崎と出会う。


彼は最愛の人を亡くし
それを認められずに、もがいていた。
そんな彼の姿に
やはりシュンを失った自分を重ねていく。



シンという青年とも出会うが、
彼はシュンにそっくりだけど、
性格はまるで違う。
シンの姿を見ながらシュンを求めつつも、
村の中に居場所のないシンの姿に
やはり自分と同じものを見つける。


ここで描かれている主要な人物たちは
孤独を抱えている人たちなんです。


統制されたものの中に紛れた
「異物」のような存在で、
彼らはそれを肌で感じて理解していて、
だからこそ孤独で寂しい。


そんな人たちが出会い
アガルタという場所でもがきにもがいて
自分の生きる場所を見つける物語・・・


なのかな?と感じました。


これはあくまでも、私の感じ方であり、
別の意見も当然あるとは思いますけど・・・。


でも、新海作品の中でも
結構好きかもしれない。
多分、もっと小さいころに見ていたら
かなりはまっていたと思う。
これが唯一の赤字だとは・・・ちょっとびっくりです。

投稿 : 2017/06/08
閲覧 : 348
サンキュー:

12

ネタバレ

郷音 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

それは、”さよなら”を言うための旅。

2011年、新海誠監督作品。

地上とは別の地底世界に死んだ地上人を探しに行く物語。

{netabare} 準主役っぽい男の子が序盤で死んだのは驚いた {/netabare}

先生が物語終盤まで活躍するとは思わなかった

でも先生の生徒に対する当たりの強さがね…

主人公の女の子はすごい強い子だわ

小学生でほぼ1人暮らしとか、これだけの大冒険とかできませんよ

バトルシーンがあるため若干グロいかもだけど、苦手な俺でも見れたので大丈夫だと思います

投稿 : 2017/04/22
閲覧 : 314
サンキュー:

2

老倉育 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

普通だったかなぁ

絵は凄かったけど、内容がなんとも言えなかった。
最後まで感情移入することなく、たんたんと過ぎていったかなぁ。なんかジブリっぽい。
二時間、長かった。
でもそれがあるから新海さんの今があると思うといいと思う。

投稿 : 2017/03/19
閲覧 : 292
サンキュー:

9

DEIMOS さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新海誠によるジブリへの挑戦。

新海誠によるジブリを意識したファンタジー作品。

正直な感想としては、宮崎吾朗氏のジブリ作品と似ているな、という印象。
アニメを作る技術に長けた新海氏が優秀なスタッフとともに、完成度の高いジブリぽいファンタジー作品を作った結果、アニメ界一流のスタッフを擁するジブリが作ったゲド戦記みたいになっちゃったのかな。

とにかく、印象として、「小さくまとまってしまっている」という気がする。宮崎駿氏の作品は、とにかく世界観のスケールが大きいし、表現の幅が大きい。結果、心に「ざわつく」ものが生まれる。これがアニメーションの魅力の根源なのだ。他方、これを他の人が真似すると、表現がありきたりで、「ふーん」という感想しか生まれなくなる。

投稿 : 2017/01/07
閲覧 : 237
サンキュー:

4

ネタバレ

わんわんk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

イカちゃんの声にしか聞こえないw

そういえば、新海作品でまだレビューしてませんでしたので書いておきます。
この作品が、「言の葉の庭」「君の名は」の糧となっているのでしたら否定はしませんが、とにかく意味が分からない、物語に引き込まれない、登場人物がよくわからないの三拍子で完全に置いて行かれました。
アニメ監督としては、色々な作品ジャンルに挑戦するのが必要かもしれませんが私には評判以上に合いませんでした。

何より主人公の女の子の声が金元さんで、終始イカ娘でした。金元さんは声色を使い分けれるので悪くないですが・・・新海さん、あれはイカ娘です。

投稿 : 2016/11/27
閲覧 : 289
サンキュー:

2

ネタバレ

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新海氏、2011年の作品

宮崎駿氏の影響を受けてる、というか意図的に真似したんでしょう。

なので設定が受け入れられる人には良いんじゃないですかね。
{netabare}
私は劣化版宮崎アニメとしてでしか観れませんでしたが(あっでもジブリ時代なら..ゴニョゴニョ)
{/netabare}
「第八回中国国際動漫節「金猴賞」優秀賞 受賞」との事
中国でかなり評価されたんですね、なんとなく納得

投稿 : 2016/10/11
閲覧 : 292
サンキュー:

5

ネタバレ

ライムギ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

タイトルなし

あれ!?
ジブリじゃなかったんだ!
(新海誠監督の作品とは思えませんでした。)

投稿 : 2016/10/01
閲覧 : 268
サンキュー:

1

るすぃー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

THE ジブリ感

●これから見る人へ

これは…ジブリ感がヤバイ。
もうヤバイを通り超えてヤヴァイ作品だ。
正直見なくていいぞ!
ジブリの作品を見たことがない人ならば、面白いのかもしれないな!
しかし私には、まったく面白くなかったな!
糞アニメ的には良作だが、いいアニメではないぞ!
新海誠名前で、ゴーストライターが作ったと思ってしまうレベルの作品だ!
糞アニメを見たい人は見るといい。
糞アニメ入門編にはもってこいだからよ!

投稿 : 2016/09/08
閲覧 : 277
サンキュー:

2

べんちゃん☆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリっぽい!

絵はやはり綺麗でした。内容的には新海監督はこう言うのも造るのかと!!
今回は代々木周辺は出て来ません!
内容は普通のファンタジーですかね!?

投稿 : 2016/09/05
閲覧 : 239
サンキュー:

1

DB さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

これなんてRPG?という感じの壮大な物語でした。総集編っぽい早回しが気にはなりますが、物語は分かりやすく最後まで盛り上げ続けてくれます。
テーマが生と死なのでしょうが、いたるところにそのイメージが散らばっておりちょっと食傷気味でした。

投稿 : 2016/09/02
閲覧 : 241
サンキュー:

1

だべぇ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

これは新海誠作品ではない

 過去作品で作り上げた新海誠の作風を投げ捨てた思い切った作品だと思います。もったいない、つまらない、こんなのを見たかったんじゃない、そう思う新海誠ファンも多いはずです。

投稿 : 2016/08/30
閲覧 : 264
サンキュー:

2

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文句なしに良作。

ある日、父の形見の鉱石ラジオから聴こえてきた不思議な唄。
その唄を忘れられない少女アスナは、地下世界アガルタから
来たという少年シュンに出会う。2人は心を通わせるも、
少年は突然姿を消してしまう。「もう一度あの人に会い
たい」そう願うアスナの前にシュンと瓜二つの少年シンと、
妻との再会を切望しアガルタを探す教師モリサキが現れる。
そこに開かれるアガルタへの扉。3人はそれぞれの想
いを胸に、伝説の地へ旅に出る―。

心を打つ物語を、
忘れられない音楽にのせ、
世界の輝きを封じ込めた映像で語る。
あなたが観たかったアニメーションが、
いま、はじまる。
(公式より)

というお話。

生と死、死生観というものをテーマとした
ファンタジーアニメ作品です。

新海誠作品ということで、作画は折り紙つき。
特に背景の美しさは当代随一でしょう。

ストーリーは、ファンタジーということも
あってスタジオジブリ風。
主人公の少女・アスナも、宮崎アニメでよく
出てくるようなキャラデザです。
雰囲気は「天空の城ラピュタ」かな。

宮崎アニメが好きな人なら、文句なしに楽しめる
作品だと思います。良作です。

投稿 : 2016/08/30
閲覧 : 296
サンキュー:

7

ネタバレ

animeneko さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

新海誠監督のファンタジー世界

Gyaoで視聴。新海誠監督の二時間ファンタジー異世界アニメ。

視聴した人はわかるとおもうが、思いっきり新海誠の「ワシはジプリのファンタジー世界が大好きなんじゃあー」という思いが味わえる作品。ストーリーやキャラの各所にジプリの名作シーンと同じようなモチーフがたくさんあった。ナウシカ・ラピュタ・千と千尋・トトロ・猫やらそのほか、動き、キャラ、背景や設定などなど。

このジプリと同じような世界観を受け入れられるか?単なるマネにしか見えないかで評価が分かれそうだ。ワシはジプリ大好きだし、新海誠さんの世界観もまあ好きだから評価が甘くなったか。

新海誠さんはジプリ大好きなのはわかるんだが、ジプリを作品として消化して自分なりのもっと別の世界観も付け加えていくような作品を作って欲しい所だな。

しかし、見るべき所は、いろいろあったぞ。
イナカ生活ののんびりした雰囲気や古い情緒あるれる家の中や町並みは美しい。そしてなにより新海誠の真骨頂は美しい背景描写!背景の美しさはジプリ超えているよねー。

主人公ヒロイン・アスナがイナカ暮らしで生活していろいろ家事をやったり
山の中を歩いて秘密基地作ったりする描写とか、なんか生活感アニメとしてはワクワクするところだな。

後半は異世界にトリップして旅行するロード・ムービー的展開になっていくんだけど、雰囲気はやっぱり新海誠風というか、どっかのんびり情緒があるれるイナカ旅行風なんだよな。一生懸命アクションも入れてジプリ風にしようとしていてもどっかアクションは浮いていて新海誠だよなあという印象。
ここがいいかどうかはよくわからないけど、ワシはイナカムービー好きだから良しとしよう。

ヒロインアスナの顔の作画はなんだか男の子っぽかった。ああ、新海誠はまだまだロリコンとしては未熟だよなあ。生粋のヘンタイロリコンの御大、宮崎を乗り越えていくには変態度が足りないと思った。

アスナと旅をともにする、先生の元傭兵森崎はアスナと一緒にイモを食べたりして、生活感溢れているんだけど、どっか心情描写がいまいちなんだよなあ。アスナ視点なのか先生視点なのかぶれていると言うか。

アスナが異世界旅行している動機の薄さも気になった。というかアスナは母親をほっぽってなんゆえ異世界で命がけで旅行するのか説明しとけと思ったな。アスナの相手役もシュンとシンの二人で、ちょっとキャラ多すぎかな。

新海誠は自分的には思い入れがロリコン成分がアスナなんだが、先生の黒崎にも思い入れが強すぎて中途半端になっちゃったみたいな感じ。

やっぱり新海誠は生活感アニメを描かせたらうまいと思った作品。

作画は満点。
物語はファンタジーを生活感あふれる描き方をしたがジプリを超えられていないのでプラマイゼロ
キャラはちょっと弱いので減点
音楽は良いので加点
声優は演技よかったので加点。

投稿 : 2016/08/27
閲覧 : 290
サンキュー:

8

ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

なんだかガッカリした

新海誠監督の作品を見尽くそう!って思い、視聴したこの作品・・・

ネタバレもなしに、観てみましたが、正直がっかりした。

視聴後に評価を見てみたが、
ジブリっぽいと思っていたのは私だけではなかったか…

一通りのジブリ作品は観ておりますが、
私…ぶっちゃけジブリが苦手ですので、この作品は好きではありませんでした。
(ジブリが好きな方には申し訳ありませんが・・・)

ジブリっぽいというか、
私から見たら、想像を遥かに超えてジブリでした。
ラピュタ+千と千尋+もののけ姫+ナウシカ+ゲド戦記を混ぜ込んだ作品のようでした。
(実際、ジブリを意識しているようですが)

{netabare}物語はファンタジーです。

幼い頃に父を亡くし、母親と二人で暮らしているアスナ。
ある日、モンスターに襲われたところをシュンに助けられる。
二人はまた会う約束をするが、後日シュンが遺体で発見される。
シュンの死に実感が湧かないアスナは、新任教師の「死後の世界」という話に強い興味を抱く。
地下世界には、莫大な富や死者の復活すら可能にする技術があるという。
その日の帰り道、シュンに瓜二つの少年・シンと出会うが、武装した人に襲われ、
地下世界アガルタへ入り、広大な地下世界を旅することとなる。

っていうストーリーなんだが・・・

視聴していて思ったのが、
ヒロインに使命感もなく、なぜ君はそこにいるんだ?って思った。
結局、片思い?一目惚れ?の人に会いに地下の世界に行ったの?
亡くなったお父さんじゃなくて?

その時点でちょっと共感できなかったし、
シュンの弟のシンだって、ヒロインにそこまで命張るほどなのかな~???

最後はあっさり現実に戻ってしまうんですね。

明るい「さよなら」もいいかもしれないが、
最後ぐらい、大冒険の末「さよなら」の意味を重く受け止めて、
悲壮感に浸る描写があっても良かったんではないでしょうか。
じゃないと視聴者盛り上がらないでしょうが!

生と死とかのストーリーなのだが、
それの大切さとか、辛さとか全く伝わってこなかった。

っていうか、物語事態が独特すぎてつまらなく、あんまり覚えていないんだけども・・・
{/netabare}

新海監督にとらわれすぎて、この作品自体を楽しめなかったのかもしれない。
・・・ただ、やっぱり私にとって「新海監督」でないと最後まで観ていなかった作品であり・・・
新海監督の作り出す「切なさ」が希薄すぎて・・・

新海監督作品は、心に響く、心に残る作品ばかりでしたので、
ガッカリ感と、「監督よ、本当にこれでいいのか?」っと疑問に思ってしまった。

投稿 : 2016/08/13
閲覧 : 276
サンキュー:

12

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリみたい、だけどジブリじゃない

言の葉の庭を親に見せたら「ジブリ?」と言われた・・・
いやあ作画は確かに凝ってるけど、ジブリではないな。
ジブリはもっと「子供向け」の書き方をすると思う。

やっぱり新海監督にはは「恋が実らない」系の作品が似合ってると思うな・・・

妙にナウシカ+もののけ+ラピュタのような作品にしない方がいいね。

でもこの作品を見て新海監督の言いたいことがやっとはっきりとわかった気がする。それは、

「失っても前に進め」

ということ。

2016/7/31追記
もう一度見直したのですが、この映画は「ジブリとの共通点」ではなく「ジブリとの違い」を観た方がいいのではないかなと思います。
見直してみると、やはり背景の作り方において、随所に新海らしさが込められています。いろいろと実験的な取り組みがなされていると思います。
テーマについては・・・「死者の復活」という点がジブリとは異なる視点だろうと思います。監督のインタビューも併せて読むと納得いきます。

投稿 : 2016/07/31
閲覧 : 217

ソラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

悪くはない。

新海さんの作品を見たことがなかったので今回わくわくしながら視聴した。
なるほど、ある程度の人気を獲得しているのも頷けるクオリティであった。
個人的に違う作品と似ていても「あれに似ているな」と思うだけで、全然気にしないので特に嫌悪感もなかった。
ただ、単純に一定のクオリティをクリアしている『だけ』の作品だと感じた。
正直、視聴前の期待が大きかっただけに少し残念である。
しかし、面白くないわけではない。
一見する価値は十分にあるだろう。

投稿 : 2016/07/01
閲覧 : 213
サンキュー:

2

ネタバレ

朝霧麻衣 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人が失ったものと向き合うこと、それはとてもつらいこと。

新海監督の新作が今年8月に公開されるということで、今まで視聴していなかった本作品を視聴しました。

【あらすじ】※あらすじが長くなるため伏字以降はウィキペディアより
幼い頃に父を亡くし、母親と二人で暮らしている「明日菜」は家を空けがちな母親の代わりに家事をこなし、近くの山に作った秘密基地で時折遊んで日々を過ごしていた。ある日、秘密基地へ向かう途中、見たこともない怪獣に襲われたところを「アガルタ」から来たという少年の「シュン」に助けられる。続きは伏せておきます。{netabare}翌日、秘密基地で再会し仲良くなった二人はまた会う約束をするが、後日シュンが遺体で発見される。シュンの死に実感が湧かない明日菜は、新任教師の森崎の授業で聞いた「死後の世界」に強い興味を抱く。世界各地には地下世界の伝承が残り、シュンが故郷であると語ったアガルタもその一つで、そこには莫大な富や死者の復活すら可能にする技術があるという。
その日の帰り道、明日菜は秘密基地でシュンに瓜二つの少年・シンと出会う。彼は兄が持ち出したアガルタへの道の鍵となる石「クラヴィス(clavis)」を回収しに来ていた。するとそこに武装した兵隊と森崎が現れる。森崎はアガルタの秘密を狙う組織「アルカンジェリ」の一員だった。しかし、アガルタへの入り口を見つけた森崎は組織を裏切る。彼の目的はアガルタで亡妻・リサを蘇らせることであった。シュンが遺したクラヴィスを回収したシンはアガルタへと去り、残された明日菜も森崎についていくことを決め、ミミを加えた二人と一匹は、広大な地下世界を旅することとなる。{/netabare}

【所感】
まずこの作品について、ジブリ作品のファンでもある新海監督がリスペクトして製作を行い、ジブリ作品に関するオマージュが随所に見られる作品となっています。特にもののけ姫やラピュタあたりでしょうかね。背景、人物描写や仕草まで様々な部分にジブリ作品にあるような特徴が色濃く出ておりました。
ただこの作品、ジブリとは少し違った監督の主張が感じられました。上手く言えないのですが、人は簡単には失ったものを割り切ることは出来ないということでしょうか?もののけ姫に関するオマージュが多いことからそのような感じ方をしました。
亡くした妻の蘇生法を追い求める男、衰退していく地下世界でただ諦観している老人、ココとは違う別世界に言ってみたかったと話す主人公の少女( {netabare} 自分の寂しさから逃避していることにすら気付けていない {/netabare})
登場する主要人物たちが何かしら抱えている喪失感、これらから立ち直るためには長い時間がかかるのだと思います。人間は弱い生き物ですから。ましてや子供にいたっては、その現実を理解することすら難しいといったことが表現されていたと思います。
{netabare} 主人公の少女が地下世界の果てまで辿り着いてようやく自分の悲しさに気付くシーンが印象的でした。 {/netabare}
【まとめ】
新海監督が描くファンタジックな作品も良かったと思います。ただ個人的には恋愛がらみのストーリーの方が好きかなと感じました。

投稿 : 2016/06/26
閲覧 : 267
サンキュー:

16

モンゴル411 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どれをとってもハイクオリティの作品・・・なのだが。

あらあらすじ

少女が!
青年に出会い!
新たな世界へ!
踏みだしていく物語!

この作品のレビューを書くにあたってまず
言っておかなければならないことがひとつ
「リスペクト」「パロディ」「オマージュ」「パクリ」
を一緒くたにしてはいけません。
パクリとはばれない様に他の作品の一部を使うことです。
この作品はジブリ作品を作者が意図的に
視聴者へわかりやすく「私ジブリ大好きなんですよー」
と、公言しているひとつの証みたいなものです。
つまり「リスペクト」です。
そこを間違って解釈してしまうと
本来なら「この場面もあの作品のあの場面だな」と
クスッっと笑ってしまうようなことが
「またパクってやがる」と思ってしまい
作品を全く楽しむことができません。

と、長くなってしまいましたが
そうまず説明しないといけない程この作品は
ジブリ作品(特にもののけ姫)へのリスペクトが容赦なく
キャラクター、毛の逆立ち、食べ物の食べ方、背景、小道具
キャラクターの動き、そして声優に至るまであらゆるものに
既視感があります。
本来ならばそこでパクリと非難の声を上げるのではなく
笑っちゃっていいと思うのです。

しかり物語自体はしっかりと独立したもので
その場面転換の多さや背景はひとつの映画では収まりきらないほどの
壮大なストーリーが展開します。
背景や衣装など切り取ってサムネイルばりに張り付けたら
恐らくこれは本当に同じ映画なのかと疑ってしまうでしょう。

ただし、壮大過ぎるストーリーがゆえに
2時間のアニメ映画では詰め込みすぎな気がします。
少なくとも前後編もしくは1クールにすればもっと大きな評価を得られた気もするのですが。

それ以外の点では非常に重厚な作品なので見て後悔はしませんが
尺が足りなさ過ぎたがゆえに良作から転落し、中の上あたりの作品になってしまってます。

投稿 : 2016/06/07
閲覧 : 256
サンキュー:

7

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新海誠監督による壮大なジブリ感想文

こんなレビュータイトル掲げて、微妙な点数付けると、
本作はジブリのパクリ作品との批判に便乗していると思われそうですが(苦笑)

実際、初見時は私もあまりにもジブリを思わせるカットが多過ぎて、
集中して観ることができなかった作品。

で、後になって、もうパクリだの、二番煎じだの、言っても仕方がないから、
ジブリ好きとして宮崎駿監督作品の感想を、新海監督と共有する気持ちで再見しよう。

そう開き直って再挑戦したら、ようやく折り合いが付いた次第。


死は生の一部分。穢れもまた世界の一要素。
こうした駿監督のメッセージは新海監督にも届いてはいるようです。
ジブリらしき多数のシーンは受信サインとも解釈できそうです。

ただ新海監督が駿監督と違うのは、
死や喪失を消化するには、もっと多くの時間や心情を注がねばならないのではないか?
という問題提起にあると思われます。


作中で印象的だったのは、
{netabare}喪失を受け止めきれずに亡妻の蘇生に執着する男と、
異世界にて、滅びの運命も、
大きな世界の一部と諦観する村の老人との対話。

運命に抗うなと諭す老人に対して、
そうやって喪失を嘆いたりする人間の感情を無視するから、
この村は滅びに向かっているのではないか?と反発する男。

それはまるで、巨大な思想で生死一体、清濁一体の世界観を構築した駿監督に対する、
新海監督の心情吐露にも思えました。{/netabare}


確かに駿監督のおっしゃることは思想的に極めて正しい。
死も巨大な営みの一部。もっともだ。正し過ぎる。
私もこうしてジブリをオマージュして敬意を表したい。
……でも駿監督、人は簡単に失われた物に踏ん切りが付けられるほど強くはない。
別れを受け入れるには、もっと数多くの心理描写が必要なのではないですか?

以上は私の幻聴かもしれませんが(汗)
本作には失恋の痛み一つで作品一つ構築してしまうような新海監督の、
死や喪失に関するジブリ考察が散りばめられていると私は思います。


さらに私が新海監督のこだわりを感じるのは、
別れの悲しみは、子供にとっては認識すら困難であるとの主張。

主人公少女に到っては、
{netabare} 孤独故の寂しさから逃避する自らの心情に気が付いてすらいない。

で、{netabare} 異世界の果てまで歩き続けてようやく自分の悲しみに気が付く。 {/netabare}

こうした表現は、{netabare}死別の衝撃で言葉すらなくした異世界の少女{/netabare}にも見られます。{/netabare}

喪失を思想で割り切って許容するには、
少年少女は、いや一部の大人にとっても、
あまりにも経験不足で幼すぎる。

この主題は繊細過ぎて、さらにジブリらしきカットのノイズもあって、
受信仕切れていない方も多いようですが、
私はジブリの巨匠とはまた違う、新海監督の意地を感じる重要な要素だと思います。


テーマがテーマだけに本作はジブリっぽいばかりでなく、
主人公の動機その他について酷くグズグズしているようにも感じます。
でもだって仕方がない。人間はグズグズしているもの。
亡くしちゃったけど、はい、また明日。
……何て、都合良く切り替わるものではない。

傷を舐め合いながらジブリについて語り合う。
喪失による傷の手当に多くの言葉を欲する現代人に向けた、
新海監督によるジブリ鑑賞記です。

投稿 : 2016/05/27
閲覧 : 358
サンキュー:

33

ittun さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

地下版

ジブリか?

それよりも、主人公の女の子って小学生だよな
大人びてるとゆーか、なんというか
短いスカートから出る足にドキドキした俺は変態?

投稿 : 2016/01/19
閲覧 : 218
サンキュー:

3

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

タイトルなし

深海的ファンタジーな空間を作りたいな!
ファンタジーと言えばジブリ!そしてジブリを観まくった結果、似ちゃいました。
って感じ?

GYAOで無料配信をしていたので視聴。

深海監督のファンタジーってどんなだろうと期待していました。

しかし、最初が田舎の日常風景であれ?ファンタジーじゃないの?
余りに長い間ファンタジー要素を感じなかったものですから、徐々にファンタジーという情報が嘘なのではないかと思い始めました。

その後でようやくファンタジーらしい展開に至りましたが、・・・これは・・・もののけ姫に出てくる怪物??
そして、謎の青年登場・・・危機に陥ったヒロインを颯爽と助ける・・・!
{netabare}
この人絶対何処かの王子様だ。私はそう感じていました。
しかし、あっさりと死んでしまいます。
私の期待は裏切られた訳ですが、

次のシーンで一緒に観ていた母がぽつんと「これ、絶対次に同じ顔の人が出てきて記憶喪失のパターンだよ」と言いました。
そういった瞬間、青年が『お前は誰だ』

ナンテコッタ

母「ほら。昔の少女漫画でよくあったよ。」と。
{/netabare}

次に産休の代理の先生登場
{netabare}ここでも母と次の展開の読み合いをしました。

母「その流れから行くとあのイケメンが」
私「さっき出てきたグラサン男が怪しい」

結果はグラサン男でした。
それにしてもこの男、部下を連れてムスカ大佐にそっくり。

『部下に対して同行ご苦労』と言って銃を向けているし、主人公もこんな男についてっちゃだめでしょ
大体、産休の代理で教職任されたやつが数日で職務放棄とかどういうつもりなんだろう。設定が安直で可笑しい
{/netabare}
しばらくすると、二人は地下に広がるアガルタという世界に赴きます。
もう、何というか、機械はラピュタだし、出てくる動物はもののけ姫だし、背景はもののけ姫とラピュタとナウシカを合わせた様だし、突っ込みどころが多すぎて疲れてしまいます。


母は「見てるこっちが恥ずかしくなる」「この作品のテーマって何だろう」と漏らしていましたが、確かに展開がベタな上、調子が一定で盛り上がりに欠けるかも。
新海監督の、いままでの仕事ぷりをみていると、ただ何となくファンタジーの世界を書きたかっただけなのかなと思っちゃいますね。

一番印象に残ったのは先生と主人公の年の差の恋、でしたが、先生と主人公のやり取りで、先生の気持ちが変わる事もなくあっさり主人公捨てましたし
キャッチコピーを見るまで死後の世界というのさえ伝わらない演出に拘りを感じようが無いです。

ところで、
{netabare}先生が草を掻き分けるたび『読める 読めるぞ』
主人公とシュンくんの持っているクラヴィスが光る度に『バルス!』
『目が、目がぁぁー』
を期待したのですが、流石にそれは起こらなかったですね。
結末で先生の目は見えなくなりましたけど…{/netabare}


これを観た感想が「ジブリ?」と言われてしまうのはしょうがないかなと私も思いました。

しかも作画・背景的には足元にも及んで無いです。
背景は配色は綺麗だけど、動かないし、
キャラは戦闘シーンこそ滑らかに動いていたけど、全体的に可愛く無いし、
車が手書きっぽい感じで書かれていたから全部手書きで頑張るのかと思ったけど、後半の馬が走るシーンで描くのが疲れたのかいきなりCGっぽい感じに切り替わるし。

もっと突き詰めるか、バランスをとるかしないと現状ではただのパクリでしか無いと思います。

良かったのは、声優が良かったことかなあ

投稿 : 2016/01/17
閲覧 : 296
サンキュー:

13

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

見る前にレビューを軽く流す程度に見たのですが...

「ジブリ」、「宮崎駿」という単語が多かったので「そんなことは無いだろう」 と思いましたが、そうでもなかったです。{netabare}見ている途中、ラピュタが出てきましたが、 {/netabare}背景は相変わらず綺麗でした。ただ、展開が早すぎる。{netabare}最初はゆったりとしていたと思ったら、いきなり熊みたいな怪物(門番)が出てきたりである意味凄かったです。{/netabare}新海誠監督が挑戦してみた、みたいな感じでした。でも見れて良かったです。

投稿 : 2015/12/17
閲覧 : 338
サンキュー:

5

Cat_See さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

終わりたくない物語

満足度は適当につけています。

新海誠さんの物語では
鳥や線路、猫やビル、振り返りや光など
様々なものが出てきます。

様々な感情の比喩だったり
意味を持っていたりするのですが、
それ以上に物語を終わらせたくないために
やっているのかなと思いました。

線路で道をふさいだり
転ばして時間を稼いだり
猫で気を紛らわせたり
大きな建物で先を見えなくさせたり
螺旋階段で疲れさせたり
水の中で進行を遅くしたり
光で眩しくさせて一旦止まらせたり

あらゆる道具や要素を使って
物語の終わりに抗っているところが
見える作家性のようなものがすごく
強い作品だなと思いました。

投稿 : 2015/11/19
閲覧 : 280
サンキュー:

22

ネタバレ

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

THEジブリ

こちらの作品はジブリ作品です

といってもわからない作品です

新海監督作品のなかでこの作品はガラッと違うジブリ作品に近いです

もののけ姫やトトロをラピュタを想像すればわかりやすいかと

作品自体は面白く最後まで楽しめます

しかし、新海監督作品として期待してみてしまうと他の作品と比べて新海ワールドに入れず残念です

投稿 : 2015/10/02
閲覧 : 284
サンキュー:

1

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

新海監督のジブリっぽいファンタジー。テーマは素晴らしいが、冒険活劇としては今一歩

「秒速5センチメートル」に続く、新海誠監督の第5作目。約2時間弱です。
「初期のジブリ・宮崎駿作品」を意識させるファンタジーが特徴です。
大切な者を失った少女が、なんやかんやあって、異世界を冒険するお話。

近年(本家の宮崎駿監督が作りたがらない)正統派ファンタジーを、2010年代の新海監督が全力で構築、ファンタジーとしては良い感じです。
…テーマも非常に素晴らしく、考えさせられるのですが。
冒険活劇としては、凄く面白い!とまではいかなかったです。
※ちょっとネガティブ寄りな感想。

{netabare}『物語』
小学生高学年くらい?の女の子・アスナちゃんが、秘密基地とか鉱石ラジオでひとり過ごしていると、謎の怪物、そして謎の少年と出逢い…
色々あって、異世界に冒険に行くお話。
舞台は現代日本(ちょっと一昔前くらいか?)…から、異世界に移行するタイプ、「ラピュタ」や「ナウシカ」のようなハイファンタジーでは無いです。

シュンとの運命的な出逢い…だが突然の別れ。
シュンの死を受け入れられないアスナ…
…いや、実は私(視聴者)もあんまり実感無いんですよねぇ。
森崎先生の古事記の授業、そこには禁断のニンジャ真実もとい地下世界アガルタの秘密が!
…冒険に移行するまでの展開が些か強引というか、不自然な気が。
「アスナが、積極的にアガルタに冒険に行く動機が分からない」
のが、終始モヤモヤしました。

※ジブリの「天空の城ラピュタ」の場合、パズーがドーラから覚悟を問われシータを救いに冒険する説得力は抜群でした。
「親方空から女の子が!」と衝撃的出逢いから少しずつラブコメの波動…
視聴者は(パズーが命懸けでシータ助けに冒険に行くのも分かるわー)

…この点、アスナには、シュンの為に大冒険に踏み切る程の説得力が無いのが惜しいです。
まあ命の恩人だしイケメンだし、孤独だったアスナが好きになるのは理解できる。
でも、謎の異世界に危険な冒険の旅には、普通行きそうにない…と思えてしまった。
…終盤、一応はシュンに感じていた想いは分かるのですが、些か観念的に思える。
「それは、“さよなら”を言うための旅。」
というテーマは非常によく分かるし素晴らしいのですが…
「まず、テーマありき。でキャラクターはテーマに動かされている」ように感じてしまった。

世界観は良い感じです。
滅びゆく地下世界アガルタの幻想的な雰囲気は中々。
…ただ、凄くワクワクする!とまではいかない。
地上の人類には無い超テクノロジーとか、超魔術とか、もっとビックリさせてくれるギミックが欲しかった。
空飛ぶ船は中々でしたが、船が空飛ぶのはアニメでもゲーム(ファイナルファンタジーとか)でも、ありがちですしね。
あと、ファンタジーとしては良くも悪くも「妙に生々しい現実感」も感じました。
武装ヘリとかアサルトライフルの兵士とか。
ここら辺を活かせば結構私好みの作風になったかも(聖戦士ダンバイン好き)
…ダンバインといえば。
地上人(ちじょうびと)という単語で真っ先に聖戦士ダンバイン連想する♪
アガルタはさしずめバイストン・ウェルかな?

冒険は、主に夷族(イゾク)が脅威としては良かったのですが…彼らだけでは地味。
先生と淡々と旅をしつつ、冒険活劇的にはあまり盛り上がるイベント無かった。
…ここら辺が本作もう一つの弱点で、ラピュタやもののけ姫程には「ワクワクしない」んです。
オジサンと二人旅じゃなぁ…。
ジブリの名作たちがおしなべて「ボーイミーツガール」なのに対し本作は少女と成人男性。
これはこれで良い組み合わせ…の可能性はあったのですが、如何せん先生があまり心開かないので、旅が面白くない!

終盤の展開、そこに至るテーマの伏線(失われた命を求める事の是非、それでも生きる意味、的な?)は丁寧かつ、分かり易いのは良い。
途中で立ち寄った村の老人と先生との対話も深く、先生の主張もあながち間違っているとは思えない。
それでも、やっぱり命は大きな流れの中にある…という価値観が綺麗に描かれていて、色々と考えさせてくれる内容は素晴らしいと思ったです。
…「分かり易い」のは本作の良い点で、いかな高尚なテーマも分かり難ければ意味が無い(と常々思っている)ので。
その点では、本作はちゃんと監督の主張が伝わったので、テーマ性は優れていると思った。


生と死について色々と考えさせてくれる深いテーマ性
2時間ほとんど飽きさせない構成
まずまず印象的な世界観
が良かった。
一方で、アスナの心情やモチベーションにあまり共感出来ない
異世界冒険活劇としては地味
なので、総じて「まずまずは面白かったが、何度も繰り返し観たい程では無い」
ラピュタやナウシカは今なお幾度も繰り返し観てもその度にワクワクさせてくれる、本作は「ワクワク」が足りなかった。
あと「ラブコメの波動」もやや足りない。

…多分なんですけど。
新海監督が描きたかったテーマと、冒険ファンタジーは「食い合わせ」が悪かったのかも?
…いやいや、でも、「大切な人を生き返らせる為に大冒険」というのは案外古典的なテーマ(古い文学でも、ゲームにもある)
であり、本作のテーマでも、作り方次第ではラピュタ並みにワクワクするお話もあり得たような?
素人のいい加減な予感ですけど、ラノベ作家やゲームシナリオライターの方が得意っぽいジャンルかも?

…私がジブリっぽい冒険ファンタジーに期待しているのは
「ワクワク冒険」と「ボーイミーツガール」なのだ!!!
宮崎駿監督も、冨野由悠季監督も、往年の自分の作風をもう古い!と切り捨てちゃってますけど。
…全然古くないよ!今なお色褪せてないよ!(むしろ最近の両ベテランの作品つまんない)
新海監督の「星を追う子供」はイマイチだったけれど、こういう作風はもっと挑戦して欲しいです!!


『作画』
流石に素晴らしい。異世界描写も美しい。
ただ、異世界を大冒険している!なワクワク感はあと一歩及ばなかった感も。
戦闘シーンもハイクオリティー、技巧派で魅せてくれますが、やや地味かも。
…ネガティブなコメント多いですが、総じて水準以上ではありました。
何気に、アスナちゃんの入浴シーン多かったのは良い♪色気は皆無ですけどw
夷族に攫われそうになる怯えた表情も良いですねぇ(ゲス)

『声優』
この手のアニメ映画には珍しく本職声優中心なので安定感あり。
アスナは「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」のカナタと並び金元寿子さん初期のヒロイン、新人とはいえ門外漢とは一味も二味も違います。
大泣きする演技、あれは並みの素人じゃムリですよ…
後の大人気声優、やっぱり金元ボイスは非凡な可愛さありますねぇ。

シュンの入野自由さんの少年役も流石の安定感、見事です。
先生はベテラン・井上和彦さん。ベテランらしい深みのある演技は素晴らしかった。
アスナ母の折笠富美子さん、先生の亡き妻の島本須美さんも素晴らしく、非常に豪華声優陣!

…やっぱり声優は素人よりもプロの方が良い気がします。
ラピュタもナウシカもカリオストロも声優陣の好演が大きいですし。
まあ、はまり役なら素人も悪くは無いとは思いますけど、沢山アニメ観ていると、やっぱり人気声優は伊達では無い事が実感出来ますし…。

『音楽』
主題歌はまずまず主題伝わった。
BGMもまずまず…悪くは無いけれど、強く印象に残る程でも無い。
…ファンタジーで名作級は、やっぱり音楽非常に大事だと実感。
ググッ!と盛り上がるシーンには綺麗な音楽欲しいですから。

『キャラ』
主人公・アスナちゃんは優等生で良い子なんですが、ちょっと心情が分かり難かった。
主人公がストーリーを動かすというより、ストーリーに主人公が動かされている感が。

シュンとシン兄弟は中々イケメンでしたが、ボーイミーツガールとしては印章薄い。
…なんだか「タッチ」みたいな兄弟ですなぁw

先生が一番共感できるキャラ、実質彼が主人公でした。
「性格の良いムスカ」ですな。
非情に徹しきれない中途半端さはある意味人間らしい。

アスナ母と先生の妻が良い女性。地味だけど。

シンを好きな少女(伊藤かな恵さん)は殆どモブじゃないか…
多分もののけ姫のオマージュなんだろうけど、あまり意味ないような。{/netabare}

投稿 : 2015/09/18
閲覧 : 365
サンキュー:

31

Near64 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

総合的に面白かったです。

総合的に良かったのですが、結末が私の望んでいたのと違いました。ハッピーエンドではありましたがあまり納得できませんでした(私は!)。

投稿 : 2015/09/13
閲覧 : 320
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジブリ?

※※※
文章は苦手で(ネタばれに注意も大変だし)短めの感触や印象を伝える程度が多いかと。
割と【まじめに・辛目に】ホシ付けてますので、作品の評価はホシをご参考にして頂ければと...
基準はプロフィールをご参照下さい。
http://www.anikore.jp/users/profile/54802/
※※※

新海誠監督作品です。

キャッチコピーは
・「少年は憧れ、少女は旅立つ」
・「それは、“さよなら”を言うための旅。」
だそうです。

私の中のキャッチコピーは
・「ジブリですか?」w

いえ、悪くはないんです、むしろ良い出来だと言えるでしょう。
※ジブリと比べてと言う意味ではありません※

ただ、私の中の新海監督のイメージは「ほしのこえ」「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」で形成されていたので、かなり意外でした!

ジャンル的には神話をモチーフにしたファンタジー作品と言えるでしょうか。

失いたくない人への思い、あなたならどうしますか?

新海監督の意外な一面を見たい方にはお勧めかも知れません。

私の中の視聴済み新海ランキング
1「言の葉の庭」
2「ほしのこえ」
3「星を追う子ども」
4「秒速5センチメートル」

投稿 : 2015/08/18
閲覧 : 168
ネタバレ

dZBUo53577 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

けものがいや

ぐろいとこある

投稿 : 2015/03/24
閲覧 : 276
サンキュー:

1

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星を追う子どものストーリー・あらすじ

ある日、父の形見の鉱石ラジオから聴こえてきた不思議な唄。誰かの心がそのまま音になったような唄を、忘れられずにいた少女アスナに訪れたひとつの出会い。お気に入りの高台に向かう途中、異様なケモノに襲われたアスナはシュンという少年に助けられる。アガルタという遠い場所から、どうしても会いたい人と見たいものがあってやって来たと語るシュン。2人は心を通わせていくものの、突然シュンはアスナの前から姿を消してしまう。そして聞かされる哀しい知らせ。それを信じられずにいたアスナは、学校の新任教師モリサキから地下世界の神話を教えられる。そこはこの世の秘密が隠されたあらゆる願いが叶う場所で、アガルタとも呼ばれているという。そんな中、アスナの前にシュンに瓜二つの少年と彼を追う謎の男たちが現れる。男たちの狙いは、アガルタへの鍵であるクラヴィス。追いつめられた少年とアスナの前で、ついにアガルタへの扉が開かれる。そこでアスナは、男たちのリーダーが亡き妻との再会を切望しアガルタを探し続けていたモリサキだったということ、少年がシュンの弟シンだということを知る。アガルタへの入り口を目前にして、アスナはある決意をする。「もう一度、あの人に会いたい」。アスナ、モリサキ、シンの3人はそれぞれの想いを胸に、伝説の地へ旅に出る―。(アニメ映画『星を追う子ども』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2011年5月7日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
主題歌
≪ED≫熊木杏里『Hello Goodbye & Hello』

声優・キャラクター

金元寿子、入野自由、井上和彦、島本須美、日高里菜、竹内順子、折笠富美子

スタッフ

原作:新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、作画監督・キャラクターデザイン:西村貴世、美術監督:丹治匠、音楽:天門

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