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「星を追う子ども(アニメ映画)」

総合得点
66.3
感想・評価
648
棚に入れた
3189
ランキング
2937
★★★★☆ 3.6 (648)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.4

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星を追う子どもの感想・評価はどうでしたか?

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

スカート短すぎる

気になって映画どころじゃなかった(変態?

投稿 : 2023/09/07
閲覧 : 122
サンキュー:

1

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

シブリ寄りの新海映画。良い内容だけどキャラが弱い

新海誠監督の第5作目。2時間弱の劇場版。死んだ男の子甦らすためにヒロインが地下世界を冒険する。
※作品データベース様より転載

【良い点】
初期ジブリの冒険物を彷彿とする路線を、新海流でやってみた感じ。例え劣化だろうとこういうのは自分好み。
作画の美しさは流石の新海作品、滅びゆく地下世界アガルタの、生と死の境界みたいな幻想的雰囲気はかなり良かった。
オッサン・ミーツ・ガールな展開も珍しい。
テーマも、生と死の在り方などの死生観を中心に適度に哲学的な内容あり。高尚過ぎる事無く、分かり易い。
総じて、なんだかんだでアニメーションとしてのクオリティーは高く、2時間弱飽きさせないだけの内容は確保していた。

声優陣は金元寿子氏はじめ本職で固めていて安定感あり。

キャラは敵役にして同行者な先生の方が、ヒロインのアスナちゃんよりは共感できる。

【悪い点】
アスナ含めて全般的にキャラクターが弱い。
出会って早々死んだ男の子(視聴者目線ではモブに近い)と大した交流も無く、彼の為に冒険するモチベーションに説得力が希薄。
アスナは終始感情が希薄で、主体性に乏しく、地味以前に主人公の要件すら満たしていたか怪しい。共感し辛い。
ラピュタめいたボーイミーツガール感は極めて希薄、かといって先生とも大した交流が出来ていなかった。

異世界冒険も淡々としていて盛り上がりに欠けた。
アガルタは美しいんだけど、既存のファンタジーを超える驚きや外連味は感じず。
心閉ざしたオッサンと淡白な少女が黙々と既視感ある異世界旅する、地味な展開。

テーマは良いんだけど、意地悪く見るとありがちの域を出ず。
先生はともかく、アスナちゃんがテーマ背負うには地味過ぎてあまり感情揺さぶられなかった。

【総合評価】4点
ジブリ(モドキ)借りてテーマ(死生観?)を描きたかったけれど、キャラと世界観を疎かにして(苦手だった?)失敗した印象。
良い点よりも問題点が目立つものの、凡作ではあっても駄作とまでは言えない。
なんだかんだでこういう冒険ファンタジーは自分好み、新海作品では中の下くらいに好み。
評価はかなり贔屓目だけどギリ「普通」

本作の失敗を見るに、ジブリ的な「こういうのでいいんだよこういうので!」の本質は
ボーイミーツガールのトキメキ感や冒険のワクワク感にこそありと分かる。
後発の「君の名は」と「天気の子」は多分本作の失敗を踏まえて改善したのかも?

投稿 : 2022/12/26
閲覧 : 187
サンキュー:

4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

されど彼等己等のみにて互に計り、異邦人の群衆を棄て

新海誠監督の4作目となる劇場版アニメ作品。
『アガルタ』という地下世界を舞台にしたファンタジーで、主人公の少女と事情を抱えた教師が、アガルタを旅する内容です。
リアルな少年少女の日常とSFを得意としてきた新海誠には珍しいファンタジーとなってます。

展開は、他の方も言う通り、要所要所でジブリっぽいです。
まず絵がジブリっぽい、ネコのような生き物「ミミ」も、序盤で出てくる怪物も、ジブリのどこかの作品から輸入したのではないかと思えるくらいジブリっぽいです。
キャラクターも、新海誠のタッチは残してますが、リアクションや動きがどこかやっぱりジブリっぽい。
時には、"っぽい"どころじゃなく、「もの○け姫で見たやつだ!」と、叫びたくなるシーンもちらほらありました。

比較神話学的見地で語られる、地下世界をテーマにしています。
"アガルタ"というものも、元々はオカルティストの間でアジアの地下にあるという理想世界の名称ですね。
また、記紀神話の黄泉の国然り、北欧神話でのヴァルハラしかり、死者は神の国で生き続けるということになっています。
"アガルタ"もまた、死者のゆくつく先であり、本作の主人公の一人「森崎竜司」もまた、死者との交信を求めてアガルタへの行き方を模索しています。
そういうわけでテーマはおもしろかったのですが、肝心のファンタジー世界の作り込みは雑に感じました。
入り口を特殊な鉱石の力で出現できる技術力を持っていながら文明レベルが妙に低かったり、物理法則を無視した生命体が存在できる理由がよくわからなかったり、そもそもこの"アガルタ"は地上に対してどういう位置にある世界なのかなどなど、そこはファンタジーで丸め込んで欲しいということでしょうか。
世界設定がふわふわしていて、個人的にはいまいち集中して見ることはできませんでした。

主役は一応小学生の女の子「渡瀬明日菜」で、彼女が父の形見として持っていた謎の鉱石がアガルタの鍵だったという展開です。
序盤は彼女と謎のイケメンがボーイ・ミーツ・ガールするのですが、謎のイケメンは謎のままいなくなります。
謎のイケメンフェードアウトしたので、一人でアガルタを冒険するのかと思ったら、なぜか臨時教師のおっさんと旅を始めたのでびっくりしました。
しかもこのおっさんが実は秘密組織のエージェントで、元軍人で重火器の扱いに慣れ、常に拳銃を携帯している危ないおっさんだったので二度びっくりです。
危ないおっさんと女子小学生が異世界で冒険とか、今流行の異世界転生ものらしさを感じるのですが、ダメアニメ好きな諸氏の期待に添える展開は残念ながら無く、健全そのもので、子供向けの作品だと思います。

投稿 : 2022/12/23
閲覧 : 114
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3

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どう見てもこれはジブリ映画

新海監督作品ですが、どう見てもこれはジブリの人々の手で作られた作品だと思います。思えば途中で視聴を中止した「ニノ国」もこの手の匂いのする作品でした。宣伝では決してジブリの名前を出さない。しかし作画はどう見てもジブリ作品のうちの二番手作品、いわば「ゲド戦記」ぐらいの感じがする。ラストのクレジットで流れる名前の中に、ジブリスタッフの変名みたいなものが散見される。これがこの手の作品の特徴です。

そして後半の展開を皆さんアレに思っておられるようですが、見るからに宮崎監督の「シュナの旅」に出てくるインカマヤ文明の疑似文明の名残りみたいな描写が続きます。宮崎さん本気で三千里のペルーあたりが好きなんだ・・・と見ていてあっけにとられましたが、まあそうした趣味性の強い作品です。従いまして、監督のこのインカマヤ旅行記を俺は見せたいんだ!という熱意に根負けできない人には、この映画はついていけないことになります。私はまあまあ面白かったですが。ナウシカなどで出てくるあの変なデザインのメカとか巨神兵みたいな怪物が登場しますから。ただ新海監督作品ですので、声を大にして言うことはできないです。

話としてはそういうことですので、あらすじ的にはかなり破綻している部分があることをご承知ください。あまり丁寧にシナリオが練られていないと思います。要するにここでこういう活劇を見せたいとか、こういう行動をさせたいというのが先に立っていて、理由があとづけ的なつながりになっています。はじめに異世界の皇子?の兄の方がヒロインと出会うのも、あとになってヒロインが鉱石ラジオの芯にしていたクロヴィスの石を取り戻したいとか、そういうことなのか?と思えるというだけで、話の中ではっきりとした説明はなされません。そういう消化不良が多い作品です。

ただ作画はジブリ二番手風とは申しましたが、ものすごく細かいですし、「ゲド戦記」よりはるかにいいと思います。特に出だしの昭和40年代の頃におそらく設定されている日常シーンは、さすがジブリとうならせるものがありました。後半のインカ風シーンの作画もいいと思います。ただヒロインがトトロのサツキが作画崩れしているみたいな顔だったのは残念でした。アバウトなキャラのラインに設定したのは、作画陣があまり強力な布陣ではなかったせいなのでしょうか。しかし出てくるアガルタなどの地球空洞説の話は、私も昭和40年代に父の書棚でそのようなことの書かれた古本の文庫を読んだことがありましたから、その頃の自分を重ねて懐かしかったです。ちょうどこのヒロインと同じ中学生低学年の頃でした。その頃の自分なら取りそうなヒロインの行動の数々に、作画崩れしている顔も含めて、ちょっとタイムスリップしたような感覚でしたね。決してベストな映画とは言えないものでしたが、私には非常に思い出深い作品でありました。

投稿 : 2022/11/15
閲覧 : 212
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8

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:----

ジブリへの高い壁。新海監督が描く、星を追いかける少女のお話。

新海誠監督作品。2011年劇場公開。上映時間116分。
アクションファンタジー作品。

少女アスナは少年シュンに出会う。少年と打ち解け心を開きかけた時、少年は突如姿を消してしまう。少年にもう一度会うため、少女は失われたはずの地下世界を旅する事となる。

"死"にとらわれた人達が、もう一度"生"を追いかける物語。

死生観を考えさせられる中々に好きなテイストの作品でした。
様々な事情で今を過ごす自分を顧みれなくなっている人物が、改めて死を身近に感じることで、今を生きる覚悟を決める様を描いてるように感じました。難しい用語や神話や伝記の話が出てくるのがちょっとまどろっこしいけど、描きたかったことは伝わってきた。生と死の門に向かうために胎の中に入って堕ちていくシーンは意味深で凄く好きな表現でした。

物語自体は結構好きな作品なんだけど、ずっーと終始気になって仕方なかったのは、ジブリっぽいってこと。
始まりから終わりまでずーっとジブリ感。トトロだしナウシカだしもののけ姫だしラピュタだし耳をすませばだしゲド戦記。もはやカリオストロ感もあるから宮崎駿じゃんってなる。
キャラクターも、背景も、セリフもどこかで見た事あるような聞いたことあるようなものばかりで、そこはどうしても気になった。ジブリと共に育ってきたから、全てのシーンに既視感ありあり。

声優について、プロの声優を起用してますが主人公の声は高すぎてあまりあっていなかったと思う。とっても可愛いし上手いんだけど世界観と噛み合ってなかった。ジブリだなと思ってみてるから尚更アニメ感強い主人公ボイスに違和感ありました。

新海誠監督作品と思って見ると、初期の作品の『秒速5センチメートル』や、次作『言の葉の庭』とも全く違うテイストの作品で驚くと思う。アクションシーンが多いし、特徴である光や水の描きがあまり強調されていません。生と死、神話、星、といった監督の好きな要素も確かに組み込まれてるけど、他とは違う特殊な作品に感じました。

自分がジブリを1度も見た事がなく、初めてこの作品を見ていたならもっと、純粋に物語を楽しめたし評価もかなり上げていたと思います。
宮崎監督の壁、ジブリの壁ってすごく高いんだなって改めて思いました。

投稿 : 2022/11/14
閲覧 : 195
サンキュー:

12

overnao さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリ風作劇の再解釈

ラピュタのようなエキゾジックな雰囲気の舞台設定で死生観を形式の作品で、ジブリのパクリと言われがち。だが、私の印象では、ジブリが確立したフォーマットを新海誠が再解釈して換骨奪胎したように思えて悪くないと感じた。

むしろ、ジブリ作劇フォーマットをオマージュしているからこそ、話の主題が明確で、他の新海作品と比較して内容が理解しやすかったと思う。謎に大ヒットした君の名は、天気の子よりこの作品の方が全然意味がわかる。

投稿 : 2022/10/09
閲覧 : 131
サンキュー:

3

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

個人的には『秒速』や『君の名は』より好き

もろにジブリ(特にトトロともののけ姫)を意識した作品だけど、これはこれで良かった。

作画に関しては、新海特有の夕焼けのキレイさなんかは残しているけど、全体的にジブリに寄ってる。だから昨今の新海作品に求められてるような作画が少ないから、それを期待してた人はガッカリするかも(?)。

ストーリーにしても新海作品の中では異端なんだろうし、『言の葉の庭』や『雲の向こう』には劣るけど、個人的には『秒速』や『君の名は』よりは面白かった。
ただ序盤の地上世界の話を削ってアガルタでシュン・シンの村に行ったり、ケツァルトルの種類を増やして欲しかった。

投稿 : 2022/04/29
閲覧 : 142
サンキュー:

1

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

死んだ人に会うためにヒミツの地下の世界に行くおはなし(監督した人は新海誠さん)

景色は山とかお花とかきれいだったし
おうちの中にちらかってる本とかも
とってもこまかくって写真を見てるみたいだった^^


なんだかジブリのアニメに似た感じなんだけど

あにこれのインタビューの質問
「今作を製作するにあたり、ジブリに影響を受けたんですか?」に
「はい。ジブリ作品はアニメ制作者にとって一番大きな存在でもあると思います。」って。。
(https://www.anikore.jp/features/shinkai_2_6/)

にゃんはジブリのアニメって
「トトロ」とか「魔女宅」とかって好きだけど
「もののけ姫」とか「紅の豚」とかにがてで
このおはなしってにゃん^^がにがてなほうのジブリに似てたみたい。。


{netabare}
ちょっとSFみたいなお話しかもって思いながら見てたけど
急に怪獣みたいなのが出てきちゃってびっくりした。。
(あとでよく見るとかわいい顔してたw)

それでシュンってゆう男の子に助けられて
キスされてちょっと恋しちゃった?
そうゆうおはなしがつづくのかなって思ってたのに
よく分からないケド死んじゃったの?

そのあと
シュンがやっぱり生きてた!?って思ったら弟のシンくんで

死んじゃった奥さんを生きかえしたくって
地下の世界を研究してた学校の先生(ほんとはヒミツ組織の人みたい)
といっしょにシンくんを追いかけて行くんだけど。。


冒険ファンタジーって
ただ変わったところに行って命をねらわれたり助けられたりって
それだけだとつまらないなぁ。。とくにバトルとかあると。。

出会った人がはじめはにくんでてあとでだんだん気もちが通じたりって
そんなおはなしだったら見てられるかも。。
(シンに助けられてだんだん好きになっちゃうとかって)

でも映画って時間がみじかいからバトルだけでおわっちゃうのかも
あと、いろんなことばの説明みたいのとかも長いし。。
やっぱりにがて。。


それから気になったのってタバコかな。。

お母さんがお家に入る前にすってたり
先生がなんどもすってたり
にゃんはタバコきらいだから見てるだけでもイヤだなぁって。。


よかったのはにゃんこ(?)のミミ
かわいかった♪

{netabare}とちゅうでいなくなっちゃってアスナの知らないところで死んじゃってた。。
にゃんのうちでかってたにゃんこも帰ってこなくなってかなしかったけど。。
どうなったのかなぁ。。{/netabare}


{netabare}このおはなしで1番気もちがつたわってきたのって先生かな。。

{netabare}がけを下りる前にアスナに
「わたしは君に生きててほしい」って言ってたのに
あのままだったらアスナが死んでた

でも、やっぱり奥さんのほうをえらんだ。。{/netabare}


アスナは{netabare}旅をしながら自分がなにをしたかったのかって気がついた
たださみしかったって。。{/netabare}

だからあんまり気もちが伝わってこなかったのかな。。


2人が泣いてたところとかいっしょに泣いちゃったけど
やっぱりあんまりよく分からなかったのかな。。


EDがはじまって歌を聞いて
このおはなしのほんとの主人公って先生みたいだなぁって思ったら
みんなの感想でもそう思った人が多いみたい。。


小学生のアスナが
よく分からないであっちの世界に行っちゃって
何回も{netabare}殺されそうになったりしてこわい思いして
あの世でシュンとミミにも会って{/netabare}このせかいに戻ってきたのに

にゃんだったらショックで
そのあとなんどもこわい夢とか見ておかしくなっちゃいそうだけど。。
EDのさいごでフツウの女の子みたいだった。。


ほんとはただの長い夢だったのかもね。。
{/netabare}


あと
にゃんは2回目見おわって思ったの
もしかして。。って

{netabare}アスナが持ってたお父さんのかたみのクラヴィスってアガルタの鍵だから
もしかしてお父さんってアガルタ人でシュンが会いたかった人ってアスナ?

それで2人ってお母さんがちがうかもだけど兄妹だったりする?

だったら
ラジオのヘンな歌が気になってたり
(そのはなしを聞いてシュンはがけの上にいたこと思い出した)

シュンから祝福のキスされたり
(夢の中でお母さんが
「祝福ってアスナが生まれてきてありがとうってことよ」って言ってた)

シュンはアスナに会えてたまらなくこわくって
でも、幸せで
星に手をのばしたとき気を失ってがけから落ちた。。


このおはなしってもしかして

アスナのお父さんがこの世界で恋をしてアスナが生まれて
アガルタに「だから帰れない」ってメッセを送ってて

それを知ったお兄さんのシュンは死にかけてて
「その前に妹に会いたい☆彡」って生死の門におねがいしたのかも。。

そしたら2人が会ったのって偶然じゃなかった。。とか
たぶんちがうよね^^
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2022/03/20
閲覧 : 1403
サンキュー:

160

ネタバレ

アハウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

評価が別れる作品ですね。

ジブリの劣化版と言う感想も多いです。
私は今のジブリを見ていると情けない気持ちなので複雑です。
ジブリができなくなったこと。
それを受け継ぐことも大切だと思います。

テーマが重いのと明日菜の動機付けが弱いのが気になります。
先生は強い動機がありますが明日菜は。
{netabare}父親の故郷だから?{/netabare}
{netabare}シュンを想うから?{/netabare}
死んだ動物が生き返るホラー、映画「ペットセメタリー」を
思い出してしまいました。
死者を思うことは大切でも、それだけにとらわれるのも・・・

作画は綺麗ですね。
自然、光、昆虫たち、山。それと音・・・
教会の鐘の音にさえ心が動きました。

ケツァルトルは驚きますがいまいちインパクトに欠けます。
先日見た「古きもの」の記憶も><;
イゾクはうざいです。

「ラピュタ」は見てるとどこでもワクワク感がありました。
この作品でも色々起きてドキドキ感がありますが、どこか
覚めた感じで見てしまいます。
シンとのロマンスが薄いのもあるかと思います。
おじさんと少女の旅でそのおじさんがイマイチなんですね。

金元さんは可愛くて聡明、でも不安定という明日菜のキャラ
をよく演じています。
カチューシャやヘイズ、ゼニス、ジータも金元さんでした。

大木さんは鉄腕アトムの頃からですから相当な経歴ですね。
「星の人」も良かったです。
伊藤さんモブ役!

気になった点
明日菜はどのくらいにアガルタに行っていたのか。
先生もいなくなって大騒ぎにならなかったのか。
明日菜にもアガルタ人の血が流れているのだから排斥され
るのは悲しい。
ミミはなぜ死んだのか?可愛いのに。
明日菜の母親の煙草は看護師だけに気になります。
明日菜のスカート短すぎ。これで冒険は駄目でしょう。

作品として壮大で、映像綺麗で悪くはないのですが何か
足りない気がしました。

DVD購入

投稿 : 2021/11/16
閲覧 : 516
サンキュー:

22

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ブランドとは何か。初めの30分と後半90分が別物。

 ブランドというのは、長い間培った付加価値に対する顧客からの信頼といえばいいんでしょうか。または顧客に対する約束ともいえます。

 新海ブランドというものがもし仮にあるとすれば、これは顧客からの信頼が守れたと言えるでしょうか。約束を果たしているでしょうか。
 もちろん、そんなブランドは無いと、製作側が言うのであれば、新海ブランドを信じていた顧客は離れてゆくでしょう。

 また本作は、タイトルについてはどうでしょうか。私が見た限りでは、 {netabare} シュンの最期の歌をヒロインが聞いた。そのとき、シュンにもヒロインが見ていた星の世界が見えた。ヒロインはシュンの記憶を引き付いた。{/netabare}
 だから、シュンはヒロインに会いたかった。そして星を見たかった。だと思います。このパートで終わっていればいい話だと思うんです。星を追う子供にぴったりかもしれません。
 だったら冒頭の30分くらいの話にすればいい訳です。題名と残りの1時間30分がかなりずれています。正しいタイトルでしょうか。

 と、考えたときに新海監督の作品の作り方を考えると、初めは30分+後半の地下世界20分くらいの合計50分くらいのいつもの感じで、シュンとヒロインの関係で企画をしたんじゃないでしょうか。{netabare}死の直前の歌と鉱石ラジオでつながった二人。出会いがあって、星に憧れて最後の時を星の下で過ごす。{/netabare}
 そうするとものすごくタイトルと合うし、そのまま新海ワールドです。

 ジブリ雰囲気なのはいいとして、ヒロインの演技が過剰過ぎて静かな雰囲気の世界観に対して、動きがうるさく感じます。
 そして、後半約75%の世界観は、前半の新海ワールドから突然のジブリワールドになります。
 つまり、新海監督が何に負けたのか、又は何に挑戦したのかわかりませんが、30分の新海ワールドを2時間の映画にするために、ジブリのメソッドをくっつけた映画なのでしょう。

 前半30分の昭和40年代後半から50年代初頭くらいの雰囲気がすごく良かったのに、残念です。また、背景も、写実的過ぎなくてアニメとしての美しさは非常に好みでした。

 話自体はまあ面白いです。が、これは新海ブランドを信じた顧客を裏切った映画だと思います。
 

投稿 : 2021/07/08
閲覧 : 278
サンキュー:

3

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

星は死んだ人の魂?

監督曰くジブリ感だしてると明言してるので、ジブリの模倣は別に気にならなかった。監督のその後の作品につながるものなのだと認識。個人的には絵面は模倣でなくもう少し今風にすればよかったのではないかと思う所はあった。

話の展開は王道なのだけど、アスナの持ってる父の形見=親父は地底人ではないか?と、わりと重大な謎に何も触れることなく終わってしまう所は、いいのかそれで?と思ってしまった。
そんな謎を置き去りにアスナは地下帝国を目的もなく走り回っていく。

100点中74点

投稿 : 2021/02/21
閲覧 : 198
サンキュー:

2

ガバ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ジブリ風新海

秒速や言の葉の庭を期待してみると「何だこれ」となる。相変わらず背景はきれいだが、世界を魅力的に描けているかというと首をひねる。淡々と話が進んで、(私にとって)見ていて感情が動く場面が少なかった。きれいな背景だなあ、としか思わなかった。(背景から、それ以上の思いを抱かせてくれなかった)

投稿 : 2021/02/18
閲覧 : 201
サンキュー:

3

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新海誠監督作品視聴3作目。ファンタジー冒険映画。

個人的に新海誠監督作品視聴は3作目です。
君の名は。、言の葉の庭も視聴済み&レビュー投稿済み。
言の葉の庭よりも前の作品ですね。
116分ありますが、とても展開がテンポよく進みました。
また、主役を金元寿子さんやメインに入野自由さん、井上和彦さんと声優さんを使っているので見られますね。
入野自由さんはこの次作の言の葉の庭でも出ていますね。
ごく普通の女の子のアスナちゃんが地下世界を冒険する壮大なファンタジー冒険映画になっていますね。アスナっというとSAOのアスナを思い浮かべますが、こちらにもアスナちゃんがいたんですね。ちなみに伊藤かな恵や日高里菜も出てきます。

そして主題歌の熊木杏里さんの曲もアニメに合っていて良いと思います。
ほかの新海作品も見ていきたいですね。
それではレビューを終わりたいと思います。

投稿 : 2020/12/13
閲覧 : 260
サンキュー:

17

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ジブリ感

視聴前 へぇ

視聴後 ええと

この話は地下にもう一つの世界がある話
ジャンルは恋愛・別世界
さて本作を見た方の多くはきっとジブリ感を感じることでしょう。監督がジブリリスペクトで作品を作ってるのか知りませんが、ジブリみたいな作画でジブリの構成でジブリの終わり方。
私はジブリは嫌いではないのですが好きでもないのです。物語が単純でキャラも共感のしやすいような丁寧すぎるキャラ説明で正直見てて飽きてきます。
序盤は導入ですがかなり丁寧なキャラ説明です。物語に直接関係のない背景やもう少し何か合っただろ感が否めません。中盤では盛り上がりが来るかと思えばなにもないまま終盤に差し掛かり予想していた展開と全く同じものになりました。うんこれはひどい。
全体的に余分な箇所が多く、展開が薄く、キャラに好感が持てません。よくいえばこれを「現実を帯びながら(急展開ではない)の儚さ(出会いと別れ)を表現している」という感じですがまぁ無理があります。それは果たして116分の勝ちがあるのでしょうか…

監督・脚本・原作・絵コンテ・演出・色彩設計・撮影監督・編集は新海誠さん。
キャラデザ・作監は西村貴世さん。秒速5センチメートルのキャラデザをされた方ですね
劇伴は天門さん。今までの新海誠作品の劇伴をされたかたですね
アニメ制作はコミックス・ウェーブ・フィルムさん。新海作品を制作したところですね

作画は素晴らしいです。とてもよく作り込まれています
主題歌は熊木杏里さん作詞曲歌唱、清水俊也さん編曲の「Hello Goodbye & Hello」

総合評価 見なくて良い作品。いうほど面白くない。

投稿 : 2020/07/31
閲覧 : 411
サンキュー:

9

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ピラミッド帽子よ、さようなら

映像、演出は新海賊監督というべきか非常にクオリティは高い。
ただストーリーがね・・・。
一言でいえばジブリ感が強い。
これはパクリといわれても仕方ない作品かな。


テーマは『生と死』または『別れ』なんでしょうけど、ここが今一つ伝わってこないんですよね。

一番の問題は主人公が3人もいることでしょうかね。
これはほぼ確実に失敗するパターンで、3人を主人公にしてるため物語性というかキャラクター性が薄くなってしまうのである。

まず、主人公はアスナだと思うのですが、この子の行動原理がよくわからない。
まぁ、恋心なんでしょうけど、好奇心旺盛についていく・・・極めて困難なことだけど、この程度のことでついていくかって思うほどそういう描写が薄い。
薄いので共感もできないし、何のためにいるのかかなり疑問になる。

で、シン。
異世界への案内人役なんでしょうけど、空気。
そこそこ活躍の部分はアリはするけど、空気。
出すだけ、時間の無駄って思えるほどの空気。

この2人が空気化した理由は先生。
この人が明確な目的意識があって挑んでいるので、もっともわかり易いわけで、かつ、この人が主導で動くわけです。
そのため、この人が主人公化してるわけです。
加えて途中から先生にフューチャーされ続けるために主役を完全に食ってるんですよね。
元来オブザーバーなはずで、こういう構成にするなら最初からこの人を主人公にしてお話を作ればいいのにねって思います。

投稿 : 2020/07/15
閲覧 : 308
サンキュー:

1

ちゃっぴー0913 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

個人的神クール2011春アニメ8作目

新海誠の初期寄りの作品です。 わかりやすく言うとジブリ作品の上位互換 冒険型ファンタジーです。ジブリというより駿かなwテーマはよくわかりませんが多分生命だと思います。 新海作品にしてはそんなの心には響きませんが見やすさはあります 子供でもすっと見れるような見やすさのある作品です。

投稿 : 2020/06/25
閲覧 : 307
サンキュー:

4

tomledoru さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ジブリの影響が大きいですね

古事記の蘇り伝説に行きついたお話は結構発想としては面白いし、地下にもう一つの世界があると言うのはこれまた面白い発想だと思います。。

しかし、絵柄も、登場人物の書き方の描き方もジブリのラピュタやナウシカそっくりでパクリと言われても仕方がないと思います。

新海監督がまだ若い頃自分のスタイルを見つける前の貴重な作品と言えばそれまでですが、手探りの様子がよくわかります。

投稿 : 2020/05/12
閲覧 : 251
サンキュー:

6

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

ある日、少女アスナは、地下世界アガルタから来たという少年シュンに出会う。2人は心を通わせるも、少年は突然姿を消してしまう。「もう一度あの人に会いたい」そう願うアスナの前にシュンと瓜二つの少年シンと、アガルタを探す教師モリサキが現れる。3人はそれぞれの想いを胸に、伝説の地へ旅に出る―。というあらすじ。

ジブリのパロディ?劣化版みたいに感じられてなんだかなあだった。
あまり感想が湧いてこない。

投稿 : 2019/07/10
閲覧 : 325
サンキュー:

6

ネタバレ

うるかり さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

すごくジブリっぽいけどぽいだけのなにか

キャラクターとか設定とか構図があまりにもジブリっぽい。
でも、あくまでぽい、というだけで、話は〜…うん…
旅立ちのシーンとかあまりにもあのイケメン過ぎて「笑かしにきてんのか」と口に出た。

投稿 : 2019/02/03
閲覧 : 376
サンキュー:

3

ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ジブリの表現を新海流にまとめた作品

世界観:6
ストーリー:5
リアリティ:5
キャラクター:3
情感:4
合計:23

父親の形見の鉱石ラジオから流れる不思議な音楽に耳を傾けながら、思いをはせるアスナ。孤独な毎日を送るアスナは、ある少年と再会するための旅に出ることにする。それはアスナにとって、世界の冷酷さと美しさ、そして別れを知るための冒険の旅となる。
(シネマトゥデイより)

dアニメストアで未視聴作品を探している中で発見したので視聴しました。

作画は秒速よりも後に作られたということもあって綺麗ですね、アクションもしっかり動いていました。ただ、表現がとにかくジブリを想起させるものが多く、作者本人も自覚して意図的にやっているとのことでもありましたが、オリジナリティーがどうも弱く感じました。

世界観としてはラピュタの天空の城をアガルタにした地底版で、{netabare}クラヴィスは飛行石と同じような設定で、アガルタのケツァルトルの中にはラピュタのロボット兵のコピーのような者が。橋の上の熊のような獣(ケダモノ)は、体液の表現といい、イゾクの感じといい、もののけ姫以降のジブリという感じです。まあ、{/netabare}神話は文明間でも共通性があったりしますし、美しさと混沌さの表現としては上質ですが、ジブリの影響が強すぎてちょっと引いてしまったというのが率直な感想になります。

キャラクターもジブリの悪い面を踏襲しています。{netabare}シュンはアガルタから来た言わば異世界人なのである程度許容するにしても、主人公のアスナが現実世界にいなさそうな女の子でした。アガルタを研究していた先生もなんかムスカが太ったような感じ。シンが主人公たちに協力してくれた理由、アスナが危険を冒してまでアガルタに向かった理由がわからなかったです。

この世の果てのフィニステラが、「君の名は。」の片割れ時のシーンで、この作品を連想させるとして採用されたのですね。しかし、先生、その崖から降りるとか無理ゲーでしょ…。ボルダリングの大会で優勝できるような猛者なら現実的な範囲なのかもしれませんけど、そのあたりはわからないのでリアリティ面の評価には反映させていません。

あと、アガルタ人が高度から飛び降りるシーンが何度かありましたが、どういう技術で可能になっているんですかね。あの衝撃をカバーできる利器があれば、武器や防具にも応用されてそうで、原始的な戦闘シーンに疑問を覚えました(ここはリアリティ面に影響)。

反感を買うことなくファンタジー世界を創ることの難しさを、再認識させられた作品です。Reゼロや進撃、メイドインアビスなどを思い出すと、鍵は、世界設定に主人公が苦しむ等、その世界ならではのリアリティ表現が必要なのかもしれません。ちょうど、現シーズン(2018冬)でヴァイオレット・エヴァーガーデンを放映していますが、この観点でリアリティを出していければ納得できるファンが増えるのだろうと思います。{/netabare}

これで新海誠の劇場版作品はコンプリートしたでしょうか。私の評価としては、「君の名は。」、「秒速5センチメートル」、「言の葉の庭」が良作~並作、「ほしのこえ」、「雲のむこう、約束の場所」「星を追う子ども」が凡作となりました。
参考になれば幸いです。

<2019.1.12追記>
ジブリの世界観に近く、オリジナリティとしてあまり評価できないと思いましたので微調整します。

(参考評価:3.1→調整3.0)
(2018.1視聴)

投稿 : 2019/01/13
閲覧 : 573
サンキュー:

33

pop22 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ガールミーツボーイおまけにおっさん

ロリが冒険する話。

王道

投稿 : 2018/12/01
閲覧 : 388
サンキュー:

2

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

オマージュって言葉は便利ですね!

アニメーション制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
2011年5月7日に公開された劇場版作品。
監督は新海誠。

【概要/あらすじ】

小学校高学年の少女、渡瀬 明日菜は山間の村で看護婦の母親と二人で暮らしている。
母親は仕事で忙しく一緒にいられる時間が少ない。

明日菜は自分で食事を作り、掃除や洗濯をこなし、勉強もできる優等生である。
周りと不仲でもなくそれなりに交友はあるのだが同じ年頃の子どもたちに対して心の底では距離をおいていて、

小さな猫のミミと戯れたり、秘密基地を作ったり、亡き父親の形見の鉱石を利用した手作りのてラジオを聞いたりで、
遊ぶときはいつもひとり。自分の世界に閉じこもる傾向がある子供だった。

ある日、明日菜は鉄橋で見たことのないバケモノに襲われてシュンという不思議な少年に助けられる。
芽生えた感情。シュンと一緒にいると落ち着くしドキドキもする。

しかし、待っていたのは思いがけない別離。その現実を受け入れられず、幼かった頃の父の死を思い出す明日菜。
そして、産休に入る担任に代わって森崎という男性の臨時教師が来る。
森崎の口から語られる「死後の世界」の伝承に興味を抱く明日菜。

シュンに似た少年との遭遇。地下世界の存在。神話の世界から続く古代の技術を狙う秘密組織の暗躍。
組織の工作員であった森崎は十年前に亡くなった妻を蘇らせる目的で古代の力を求め、
漠然としたまま自分の心に足りない何かを求める明日菜は森崎についていく。

これは、二人の地下世界での旅路の物語である。

【感想】

テーマは“生命”

古代神話をモチーフに作られた、ボーイ・ミーツ・ガールと少女の成長譚というところか?

新海作品の特徴として、ファンにもアンチにも褒められる背景作画がある。
写実的な背景作画に比較して特徴のない平凡な人物作画。
そして、エヴァに影響されたかのような世界観や演出。
そして、青臭さ全開の新海脚本。
作家として完成されてないアンバランス感が、ファンの心を掴んだのだろうか?
今までと同じことの繰り返しでは殻を破れないと思ったのだろうか?
前作までの自分の作品を見つめ直して足りない部分を補おうとして、
改良箇所の教科書として選ばれたのが、日本アニメ界を代表する巨匠“宮﨑駿”なのである。
業界で実績のある先人の技術を真似ることによって、気づくことが多く勉強にはなるだろう。

箸の持ち方や口の開け方、噛む速度で登場人物の個性が出る食事シーン。
“作画の日常芝居”で生活感が生まれて、感情表現が格段に豊かになった。
生命ある動植物の動きなど知らないと上手く描けない事が多い。
学ぶこと自体は良い。しかし、お手本そのまんま過ぎやしないか?

動きを参考にした!どころではなくジブリ映画で見たことのあるようなデザインが大量なのである。
影響は作画だけにとどまらない。
これまでの新海作品ではクドイまでに繰り返してきたポエムに近いモノローグが本作では無く、
新海誠作品特有の言い回しそのものが、この作品では存在しないのだ。

やはり個性を捨てて、お手本を参考書代わりに作った継ぎ接ぎコラージュのような模造品である。
技術はあれど、作家としてのエゴが無ければ模倣は模倣に過ぎないのだ。
脂が乗ってたころの本家・宮崎監督は彼の持つ業やフェチズムこそがジブリ作品の魅力であり、
自分の趣味を娯楽にまで昇華してしまう宮崎監督は本当に凄かった。
真似るだけでは技術が上達することがあっても、視聴者に驚きを与えることは出来ない。
本質的な作家性の向上とは関係が無いのだ。

技術を学び、それを自分たちの財産にするために作画やシナリオを意識的に既成作品に似せた習作を、
そのまんま一本の映画にして公開したものに過ぎないと、これを観ていて思った。
一応は公開時に『伝統的な日本アニメの技法を参考にした。』と新海監督が言い訳しているのだが無理がある。

これは、新海監督がレベルアップするための練習台を鑑賞するフィルムである!
そう言い聞かせて観ると良いのかもしれない。
気にせずに楽しもうとするならば、割り切ることも時には必要なのだ。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2018/03/01
閲覧 : 450
サンキュー:

42

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

神々が移り住んだと言われる地下世界アガルタへのカギを手にした少女の冒険ファンタジー

2011年公開の劇場用アニメ 116分

原作監督脚本編集 新海誠 キャラデザ 西村貴世 音楽 天門

新海監督の「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」に続く、
ストーリー作品としては4作目。メジャー作品としては3作目かな。

正直に書こう。
これを観たのは半年ほど前だが、自分で観たものが信じられなかった。
レビューも書けなかったのです。
いかに駄作であっても「雲のむこう、約束の場所」こそが新海さんのイメージであって、
そこからの成長として「君の名は。」を最大評価したのですが、
この作品はいらない子です。

「言の葉の庭」があって「君の名は。」につながるだけでいいのです。

個人的な思い入れなど関係ないと言われれば、その通りですが、
そうなるともう新海監督の作品は観れません。

もしかしたら、この作品だけが良くて他は受け入れられない人がいるかもしれません。
一連の流れの中で異質な作品であることは確かでしょう。

ジブリ作品のオマージュ・・・私はジブリより新海が好きなので必要性を感じませんが、
この作画の挑戦があったからこそ「君の名は。」に繋がったのかも知れません。

「ブギーポップ」や「最終兵器彼女」のような作品ばかり作っていたので、
異世界ファンタジーに挑戦してみました。
いやあ、ただの宮崎駿の真似でしょう。

宮崎アニメほどの闇が感じられない一本道ファンタジーなので、
若くて純真な視聴者には、作画もキャラも良い作品で観て良かった、
となるので、アニメ映画としては成功なのかもしれません。

新海監督としては日本の伝統的なアニメ制作を勉強するという意味合いもあったようで、
声優にはアニメのベテランを起用しています。

主人公明日菜にイカ娘などで人気が出た金元寿子
他に入野自由、井上和彦、島本須美、大木民夫、折笠富美子など。

さて、特大ヒット作から2年、次なるステップは?
新海さんだけは一生新海さんであって欲しいと願うのはストーカーじみているのでしょうか?

この作品は劇場用アニメとしては高レベルであり可笑しな期待をしていない人にとっては高評価になるでしょう。

「ほしのこえ」以来のストーカーのたわごとだと思って流してください。

投稿 : 2018/02/18
閲覧 : 620
サンキュー:

35

ネタバレ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ファンタジー色が非常に強いアニメ映画

このアニメは、新海監督作品の一つである。
新海氏が制作した他の作品よりも、ファンタジーを
重視した作りになっている。

本人も明言している通り、ジブリ作品から大きな影響を
受けているのが大きな特徴だ。
そのため、ナウシカやラピュタ、もののけ姫などといった
ジブリ作品と比較しやすくなる。
昔のジブリ作品が好きな人が見ると、懐かしいと感じる部分が
あるかもしれない。

言い換えると、ジブリの二番煎じだという印象がぬぐえないのだ。
見たことのあるような場面が非常に多く、見ごたえはあまりない。

作画の高さに定評があるのは、周知の事実なので
自分が好きな部分のみあげることにしよう。
ファンタジー物であることから、様々なモンスターが登場する。
どこか見覚えがある様なモンスターも混じっているような
気はするが、そこは目をつぶろう。
個人的には好きな部類に入る。モンスターが出るシーンが
一番の楽しみだったような気がする。

新海作品ではあるが、ジブリを相当意識しているためか
流血シーンが多い。新海作品で一番グロイ作品であることは
間違いないだろう。少しばかり耐性がいるかもしれない。
それなりに、アクションシーンもあるが、苦痛に感じる程ではなかった。
雲のむこう、約束の場所よりも確実にレベルが上がっているので
ほっとした。星を追う子どもの方が後に作られているので
当然と言われれば当然だが。

一番良かったと感じたところは、新海作品特有の
自分語りが非常に少ない点だ。いやー、これがないだけで
こんなに見やすくなるものなんだなと感心したものだ。
それと同時に、私と新海作品は本当に相性が悪いという事実に
結びついたことにもなる。仕方ないね。

当然のことながら、気になった部分もいくつかある。(ネタバレ含む)

ヒロインがアガルタに行きたい動機だが、私は
いまいちピンと来ていない。
他の登場人物から「アガルタに来た理由はなんだ?」と
問われても曖昧にしている印象を受けた。
そこまでして、無理にアガルタに行く必要はないと感じた。

毎度恒例の尺稼ぎシーンも発見できた。新海氏の伝統行事そのものだ。
舞台背景が現代ではないため、駅や都市は滅多に出てこなかったが
たくさんの昆虫達が顔をのぞかせてくれた。
ただ、他の新海作品と比較すると頻度は少ないように
感じられたので激昂するほどではなかった。

これは私だけかもしれないが、魅力的だなと感じる
悪役がいないような気がする。
ラピュタで例えるならば、ムスカのような存在だ。
彼は最初から最後まで一貫して悪役を貫いている。
また、名言も残しておりインパクトの強いキャラクターでもある。

星を追う子どもでは、そういった存在が出てこないため
惹かれる部分が少ない。一部のモブキャラや夷族と呼ばれる
種族がその役割を務めていたようだが、ボスの様な存在が
見当たらないため魅力に欠けてしまう。

終盤で登場した、シャクナ・ヴィマーナがラスボスに
該当するのだろうが、ラスボスにしては出番が少ないし
味気ないのではないかと思ってしまった。

ドラゴンボールで例えると神龍が闇落ちした感じだ。
出番がやって来ると、「さあ、願いをいえ どんな願いも
ひとつだけかなえてやろう」といった佇まいで
ガン見してくるのだ。言葉が通じない種族でもあり
対象者には対価を求めるため、神龍よりは恐怖感を覚えやすい。
ただ、仕事を終えると、「ではさらばだ」とでも言ったかのように
何事もなく飛び去ってしまうのだ。レビューでも書かないと
記憶に残らないモンスターになりそうな気がする。

もういっその事、あの先生をムスカのような悪役として描いた方が
面白かったのではないだろうか。その方が、自分としては盛り上がる。

個人的には、ジブリ作品の登竜門として見れば
そこそこ楽しめたように感じた。只、ジブリに精通している方が
これを見るとがっかりする可能性が非常に高い。
非常に似通った部分が多いため、仕方ないことだが。
あくまでも、新海作品なので他の新海作品と比較しながらの方が
大きなストレスを感じることなく見れるだろう。良作だと思う。

投稿 : 2018/01/20
閲覧 : 349
サンキュー:

15

ネタバレ

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

テーマは生と死

ジブリ要素満載なのは既に評価され尽くしている通りで、あのノスタルジックな世界観と幻想的・神話的な部分を上手く利用して新しいモノに仕上がっていたら...もっと最高だったのにと残念。

真新しい要素かもと感じたのは、見慣れた現代から古代?に近い世界へ切り替わり冒険した事。

更にそこで、現代の物や習慣を持ち込んでギャップを表現したり、異世界人との交流ももっと多く観ることが出来たら面白いんじゃないかと思った。

テトっぽい猫?にしても、モンスターや巨神兵のようなロボット兵のような何かとか、もう少し捻りがあったら既視感→違和感に繋がらなかったと思う。

ラストも駆け足で、見せたいラストが2人いると片方がインパクトがなくて可哀想な事に。
殆ど先生にもってかれたラストになっていて残念。

最後まで観ることが出来たけれど、もう一度観たい!
と思えるほど印象に残るシーンもなく、何だか後少しな気がするので勿体無い。

投稿 : 2018/01/07
閲覧 : 275
サンキュー:

4

 (・ω ・ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

灰汁を抜いたジブリっぽいファンタジー

見終わった後、ウィキで確認し同感したので引用

『星を追う子ども』[編集]
2011年、『星を追う子ども』を発表。

これまでの作品とはかなり異なる作風であり、ファンタジー要素が強くアクションシーンも増えている。また、新海いわく「今回の『星を追う子ども』ではジブリ作品を連想させる部分が確かにあると思うのですが、それはある程度自覚的にやっているという部分もあります」。また、「日本のアニメの伝統的な作り方で完成させてみる」ことを個人的な目標にしていたという。

そうだなと思った

もっと平たく、私なりに表現するなら
オリジナルのストーリーに
ラピュタやもののけ、千と千尋、ナウシカ(原作)を要所に取り入れ
灰汁を抜いてすっきりとまとめている印象

たぶん、わたしはもう一度見ると思う作品だった

投稿 : 2018/01/03
閲覧 : 232
サンキュー:

6

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジブリと言いたい気持ちも分かるが・・・

先月WOWOWで放送されていたので、ついつい見てしまいました。
演出や戦闘シーンは悪くはないですが、印象に残る作品でもありません。ジブリと同じ土俵で勝負したのが結構いたいです。これなら、ジブリに寄せなくても別の題材でやればもっと良くなったのでは・・・と思うこともあります。

投稿 : 2017/12/19
閲覧 : 302
サンキュー:

3

ボーア さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

だめだ

観る気になんない

投稿 : 2017/10/20
閲覧 : 282
サンキュー:

2

ネタバレ

ホットケーキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

冒険ファンタジー

二人の少年と少女のストーリー!物語がジブリっぽい。ジブリファンを引きつける!好きな映画

投稿 : 2017/10/11
閲覧 : 291
サンキュー:

3

sin411 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

なんなのこれ

なんでこんなことしたんだろ
意味不明にジブリパクりまくってなんかの意図があるんだろうか
面白くもないし謎(ジブリはいいだけパロっても面白かったら許すという話があるがこれは面白くないから許されないのでは?)

投稿 : 2017/09/02
閲覧 : 258
サンキュー:

2

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星を追う子どものストーリー・あらすじ

ある日、父の形見の鉱石ラジオから聴こえてきた不思議な唄。誰かの心がそのまま音になったような唄を、忘れられずにいた少女アスナに訪れたひとつの出会い。お気に入りの高台に向かう途中、異様なケモノに襲われたアスナはシュンという少年に助けられる。アガルタという遠い場所から、どうしても会いたい人と見たいものがあってやって来たと語るシュン。2人は心を通わせていくものの、突然シュンはアスナの前から姿を消してしまう。そして聞かされる哀しい知らせ。それを信じられずにいたアスナは、学校の新任教師モリサキから地下世界の神話を教えられる。そこはこの世の秘密が隠されたあらゆる願いが叶う場所で、アガルタとも呼ばれているという。そんな中、アスナの前にシュンに瓜二つの少年と彼を追う謎の男たちが現れる。男たちの狙いは、アガルタへの鍵であるクラヴィス。追いつめられた少年とアスナの前で、ついにアガルタへの扉が開かれる。そこでアスナは、男たちのリーダーが亡き妻との再会を切望しアガルタを探し続けていたモリサキだったということ、少年がシュンの弟シンだということを知る。アガルタへの入り口を目前にして、アスナはある決意をする。「もう一度、あの人に会いたい」。アスナ、モリサキ、シンの3人はそれぞれの想いを胸に、伝説の地へ旅に出る―。(アニメ映画『星を追う子ども』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2011年5月7日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
主題歌
≪ED≫熊木杏里『Hello Goodbye & Hello』

声優・キャラクター

金元寿子、入野自由、井上和彦、島本須美、日高里菜、竹内順子、折笠富美子

スタッフ

原作:新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、作画監督・キャラクターデザイン:西村貴世、美術監督:丹治匠、音楽:天門

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