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「機動戦艦ナデシコ(TVアニメ動画)」

総合得点
76.3
感想・評価
789
棚に入れた
3778
ランキング
722
★★★★☆ 3.8 (789)
物語
3.8
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
4.0

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機動戦艦ナデシコの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

色んなものを詰め込んだロボットアニメの快作

基本的にはコミカルで時に馬鹿馬鹿しい話もあったりするのだけど、やるときはやるといった感じで熱く燃える展開もあったりと、まさに90年代らしいアニメの一つだったんじゃないかと。

個人的には主人公のアキトに強い影響?を与えたガイが序盤で早々に退場してしまったのにはびっくりしましたが、それと入れ替わりでエステバリスの女パイロット3人組が加入したりと、戦力的に見れば、むしろアップしているんですよね。

正直なところ戦闘シーンに関しては今見るとやや水準以上程度で、個人的にものすごいわけではないけど、ナデシコの乗組員達の人間模様は楽しかったかな。いずれも、癖の強いキャラばかりながらどのキャラも良い意味で個性や愛嬌がたっぷりで把握するのも容易でした。

OPも素晴らしかったけど、なんといってもEDで今見ると文字通り懐かしさでエモい気分になれます。

投稿 : 2023/12/19
閲覧 : 104
サンキュー:

6

ネタバレ

かがみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

戦後ロボットアニメのもう一つの総決算

『新世紀エヴァンゲリオン』の社会現象化に伴い発生した第三次アニメブームからは同作への返歌的な多くの作品が生み出された。それは同時に戦後日本的な「大きな物語」の失墜に伴う社会の引きこもり化/心理主義化といういわゆる「95年問題」に対するサブカルチャーの一つの回答でもあった。そのうちの一つに数えられる本作は「95年問題」に対する回答としてTV版エヴァが提示した母性的承認(おめでとう)をより一層強化した形で提示した。作中において自身の愛する「ゲキ・ガンガー3」というロボットアニメが侵略者のプロパガンダに使われていることを知り苦悩する主人公テンカワ・アキトに対してライバル的存在であるアカツキ・ナガレが「君はもっと色々なアニメを見ておくべきだった」と諭すシーンが象徴するように、同作ではマジンガーZに象徴される70年代的ロボットアニメの文法の失効が戯画的に確認される一方で、うる星やつらに由来する80年代的ラブコメディ/90年代的美少女ゲームの構図が前景化する。そして本作が提示した母性的承認の回路はやがて90年代後半からゼロ年代初頭におけるセカイ系と呼ばれる想像力の台頭を準備することになった。こうした意味で本作はエヴァの構図をオタク系文化史の中に位置付けて、エヴァとは別の形で戦後ロボットアニメの総決算を図ろうとした作品であったと言いうるのである。

投稿 : 2023/08/30
閲覧 : 198
サンキュー:

2

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

メディアミックスの代表例

90年代の中盤から終盤にかけて
小説→コミック→TVアニメと続く作品が多く
「メディアミックス」と呼ばれた

有名なのはあかほりさとるの「爆れつハンター」
こちらは少年エースの連載が麻宮騎亜先生

TVアニメはキングのアニメレーベル「スターチャイルド」が音頭を取り
佐藤竜雄監督と會川昇先生を引っ張ってきた

それまでのメディアミックスは多少の論点に差異はあるが
概ね同じストーリーライン

しかしナデシコの場合麻宮版とアニメではほとんど別物
後続の劇場版は2つを掛け合わせたストーリーになっている

舞台は謎の生物兵器木星トカゲが侵攻した近未来
民間企業ネルガル重工が侵略された火星に住む住民を助ける為
戦艦ナデシコを製造

火星出身で直前に木星トカゲの襲撃を受けて両親を殺された
テンカワアキト

その後地球にボソンジャンプされて
定食屋でコックのバイトをしていた

しかし木星トカゲのニュースを見て怯えだしたことが原因で
クビになってしまい途方に暮れた所で

木星時代の幼馴染ミスマルユリカと出会う

両親が殺された前日に木星を旅立ったユリカは
軍人の娘とあって事情を知っているのと思い
彼女と一緒にナデシコへ乗り込むと言う始まり

會川先生はのちに「アキトは自分自身」と言っていたけど
ライナーノーツの件でもめて劇場版降りたのよね

ぼくマリも竹内桜先生と揉めたらしいし
ディケイドで降ろされるまでは血気盛ん過ぎw

話が波乗り臭くなったのでアニメの感想について書くと
この作品メタパロを巧妙に仕掛けていると共に
見ている人間をあざ笑うかのような裏切りが多い

アキトが木星トカゲと戦うきっかけをくれた
ダイゴウジガイことヤマダジロウさんは
3話であっさり殺されて

殺した軍人のムネタケはゲキガンガーを
「暑苦しいもの」と言っていたのに
最後は「ゲキガンパーンチ」と叫んで死んでいく

重いシーンは極力減らして
アキトが傾倒していくゲキガンガーのダイジェストとか
専門用語をイネスが解説する「なぜなにナデシコ」など
パロディチックなシーンが多かった

中盤に木星トカゲの背景には迫害されて
たどり着いた人類がゲキガンガーを参考にして
戦争を起こしていたことを知る

アキトは人と戦う事に悩み
エステバリスに乗らない選択しているんだけど

結局ここら辺も木星側の白鳥兄妹の登場とか
プロスペクターがラーメン屋台出して
ホーリーとルリルリがラーメンすすっているシーンなど
ギャグシーンを盛り込むことで軽さを維持していた

最終回は會川先生が痴話げんかを書きたかったらしく
アキトとユリカの言い合いを
他の連中が呆れた様子で見ていると言う締め方

他の作品だと概ね変な締め方しかしないので
比較的まともなのかもw

ちなみに麻宮版を読んだらぶったまげた
いきなりユリカが「ヒミコ」を名乗ってナデシコ襲っているし
全体的にサイレントメヴィウスの色が濃い

劇場版を任された佐藤竜雄監督は
TVシリーズの設定を引き継ぎつつ麻宮版も踏襲したのかなと
他の監督作品はもっと優しいタッチで作っているので

波乗りとは別にスタチャの名物P大月さんが
「ズマップズマップ」と言うラジオ番組やっていて
CDを出そうとしたらクレーム来て名義替えたんだとか

さすがにジャ〇ーズにメタパロは通用しない

投稿 : 2021/09/02
閲覧 : 367
サンキュー:

2

ネタバレ

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

コメディ風に描かれているが至ってシリアスなシナリオ

それでいて2クールをフルに使っているので
今でも十分楽しめます

2クール物というと
余分なシナリオも多いですが

これはそういう訳でもなくて
キャラに対しての描写高めですし

序盤中盤終盤の見せ場があるので良いです
また、キャラの死や行動などに伏線があるので
それが回収された時の良さもピカイチです


シナリオもキャラも音楽も良いこのアニメは
おすすめできるロボアニメです

投稿 : 2021/03/17
閲覧 : 475
サンキュー:

3

ネタバレ

ちょま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

往年のギャルゲー感

個性的なキャラ、テンポの良い展開、シリアスになりすぎない明るさ。なんとなく「スタッフも楽しんで作ったのかな」って雰囲気のアニメ。土台はSFだしロボットバトル、宇宙艦隊戦もあるけど、ラブコメなノリがメインになのでそこを受け入れられるかどうか。

こうなるとキャラの魅力一つで作品が左右されるわけだけど、当時のギャルゲー感とでも言うべきか、今の主流に見る癒し系女性キャラと比べると、ヒロインのどれも絵柄や性格の癖が強い。天然トラブルメーカー、世話焼き、男勝りetc…時代を感じてここら辺は個人的に面白かった。でも今の感覚から言えばどれも「うっぜ〜」「めんどくせー」ってなるかも。

またラブコメ要素があるとはいえ話の大目的は宇宙人の殲滅だからか、ハーレムとまでは行かずとも主人公に対してラブの矢印がやたら向かうのに、そこの感情形成の描写がほぼ皆無となってしまっている。これは流石にちょっと違和感。ノリがノリだし丁寧にとは言わないが、もう少し納得行く描写が欲しかった。

ストーリーはとっちらかってる感。テンポは悪くないけど、宇宙へ旅立ったかと思えば地球に戻り内ゲバ始めたり。目的もハッキリしてるし1話1話まとまってるのだけど「イマイチゴールに向かってないよなぁ」って気はした。

と、なんかマイナスなことばかり書いたがつまらないわけじゃなく楽しいお祭り騒ぎなアニメ。十分面白い。なんたってやっぱり女性陣が魅力的だし!ルリルリが熱狂的ファンを生んだのもわかるわ〜最近は見ないよねこういうの

しかし主人公、なぜ正妻をめぐちゃんにしなかった…一番良い子だと思うぞ!

投稿 : 2020/06/30
閲覧 : 376
サンキュー:

3

ネタバレ

プリンヨーグルト さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ごった煮アニメ

濃厚なSF設定、ストーリーはシリアスなのにギャクに走る、ハーレム状態、劇中劇ゲキガンガー、90年代らしい濃い塗り(褒めてます)なんかいろいろごちゃごちゃしてすごい作品でした。(笑)まさにごった煮アニメ。遊んでますね、いいですよ。喜( *´艸`)
この作品はもともと賛否両論ありで、いい評価も悪い評価も多くあまり期待せず見てたのですが、もともと挑戦的な作風が大好きな私にはピタリ!とハマりました。OPのカッコよさからは想像もできません。
ルリルリも可愛かったですね!キャラの声優はハマり役だったと思います。ガイとゲキガンガー3の存在は忘れないでしょう。ガイのあっけない死はびっくりしました。それを深く悲しむ人もいればそこまででない(本心はわからないが反応を見る限り・・・)人も・・・ある意味リアル。それから説明お姉さんも忘れませんよ。(笑)
敵側の火星人の心情が表されていたのもよかったです。

SF設定も面白くてすごくおもしろかったです!しかし難しく、私には疑問に思うことも多く、最後まで謎が解明されず終わってしまって・・・。劇場版は悲しくなりそうなのでずっと見てません。(;^ω^)きっと見ることはありません・・・・・・。

投稿 : 2020/06/20
閲覧 : 242
サンキュー:

3

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2回目2016.12.31以前

2回目2016.12.31以前

投稿 : 2020/04/24
閲覧 : 288
サンキュー:

0

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

断念した感想。

13話で断念。
お葬式の回は民間企業の戦艦ならではの内容でとても面白かったものの、それ以外はまあ普通だったかな~…。
ロボットアニメとしても微妙なアクションが多く、全体的に見所に欠けていたよに思う。

投稿 : 2019/10/21
閲覧 : 363
サンキュー:

2

ネタバレ

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

エヴァ以降数年間では最高のアニメ

エヴァ以降、あれくらい面白いアニメが来ないかと探し求めている中で、ようやく見つけた一本という感じ。
作画は非常に質が高く綺麗でした。
SF設定が非常に練り込まれて非常に面白く、多数のキャラクターが魅力的。
ロボットバトルも艦隊戦も実に面白く、非常に高品質に楽しめる逸品でした。
主人公のアキトも格好良かったですが、何より星野ルリちゃんが特に可愛かったですね。
綾波系の魅力を特に確立した一人でしょう。

投稿 : 2019/03/29
閲覧 : 367
サンキュー:

2

ネタバレ

porin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

#001

レビュー1作品目に選んだのはたまたまである
Dアニメストアで見たものをコメントを拾いながらレビューしてみる

機動戦艦ナデシコ、名前は聞いたりしていたが自分が初めて触れたのはスパロボのIMPACTだった、まぁこんなリアル系のロボットが90年台にはあったんだな…という認識でそれから数年して初めて作品を見たのを覚えている。

全体的に基本点を3、いいと思う4、個人的にはすごく良い(賛否あると思う)4.5ぜひ見ておいてほしい5という区分で分けていこうと思う、

物語の評価
火星をだしたりいろいろなSF設定を盛り込む、なんとか伏線も回収するあたり良かったと思う、とはいえ終盤の駆け足感や物足りなさはあるのでちょっと評価は下げ。
物語的には王道を行っているが主軸から外れたストーリーがまた面白い、普通メインのライターが書いてない作品はペラっと流してしまったり印象に残らない、ナデシコは違う印象に残る、ルリ3部作なんかは有名ですが、個人的には仲良くエクスバリスが行軍する回、Xバリス回は意外と好きですね。
ネタバレにはなりますが、ギャグ系と思わせておいて3話でキャラを退場させるのも全体的を引き締めてる感じがあって、そしてキャラ1人の重さが全体にかかってすごく効果的だなって。
演出も今となってはみんなスマホなんか持ってるからわかるようなインターフェースもわかりやすいようにひらがなでデカデカと書いてあったりして視聴者にもわかりやすいってのは設定が込み入ってるのにわかりやすくていいんじゃないかなぁって。思ったり。
初見の時は中盤で敵も人間っていうの結構びっくりしましたね、某ガイナのように人ではないっていう先入観で見てたんで。
ラブコメ要素はなんか弱いですよね、深く語られない部分があるんで、でもしっかりと気持ちの流れっていうのは見えてるんでまぁ…

声優の評価
ヒロイン役の桑島さんがほぼデビュー作に近い中演技が全然気にならなかった、それにやっぱり上田さんの演技はやっぱり良い、アキトが月で戦うシーンがあるのだが敵から民間人のいるシェルターを攻撃されそうになった時の叫びは真に迫っていた、∀ガンダムのアニスさん程ではないが凄かった。
他にも飛田さんや置鮎さん一条さんに松井さんといった個人的に好きな声優さんがいるのも嬉しいところだ。
ジュン君役の伊藤さんなんて今と違う声質な気がしてキャスト見て驚きました(失礼かも)。

キャラの評価
個人的にはユリカが結構好きなんですよね、ビジュアル的には。
なんでヒロインって感じがするんでいいですよね(?)、でも見ているとリョーコもいいなぁなんて、あとくだらないギャグのマキ・イズミもかなりキャラ濃いですね。
2週目になってジュン君は安定剤として見てて助かりました、1週目はなんかいてもいなくてもって感じだったんですが…
もちろんガイとかホウメイさん、他のクルーもキャラが立っているので好きですね。特にアカツキさんは絵に描いたような2枚め、他の設定もみたことありそーなのにしっかりといいキャラの味出してるのって、見せ方がすごいのかな?なんてウリバタケさんもそうですね、見たことありそうなのにね。

作画の評価
作画については古い絵柄という点を除けば個人的にはとてもよく動くしメカの書き込みも結構好きだなぁ
90年台の絵柄の特徴である頬のトンガリ、僕は好きなんですが違和感を持つ人が今の人だと多いのかな?

音楽の評価
OPが好きです、戦闘曲の変わりに流れても結構盛り上がりそうなレベルで
いやぁ1話こそ火星のプロローグで若干戦闘シーンまじりで流れていましたがありですよね(木星蜥蜴との戦闘中もアレンジがながれてますが)。
戦闘曲も1話から使われていましたがコレも本当に場面が盛り上がる量産機なのにカラフルなエステバリスが出て流れるっていうのは個人的には新しいかんじで好き。
結構バラエティにも使われてる曲もあるんじゃないかな?1話で言うと人材確保にみんなの所回ってる所の曲なんて一度は聞いたことあったりしそう。

総評
ストーリーは王道で中盤の作りも良いですが、終盤の駆け足やほんの少しのご都合設定が許せる人なら是非見てほしいですね。
個人的には筋はちゃんと通ってるとは思うんですがこまい人はコマそうですから、この辺自分が4.5つけるか5つけるかの境目ですね。
人によっては知名度の割に面白くないって言う人もいるかもですね~
僕は好きですよ、詰め込んでる割にしっかりと終わってる作品!


表記上4.3になっていますが、個人的点数は4.5です。

投稿 : 2019/02/08
閲覧 : 218
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

名作だけど合わない人には合わない

まず、話によってムラがある。
雰囲気が1話ですっかり変わったりする。
ギャグは、面白い時は面白い感じ。
寒い時やしつこい時もかなり多い。
内容は、正直ゴチャゴチャという言葉が適している。
ギャグだったり熱血だったりシリアスだったりと...
ただ、そのせいで不自然な場面はよくあったりする。
また、どれも正直中途半端。
上手く組み合わせることができていない。
ただ、話の展開は素晴らしかった。
真実の明かし方やテンポが良かった。
1番の問題は〆方。
正直、無理矢理終わらせた感じだった。
もう少しスッキリと終わらせて欲しかった。
キャラは、好感は持てるが行動原理が分らないキャラが多くいた。
そこさえ、物語内で理解させてくれればキャラの評価が5になったため惜しかった。
正直説明おばさんにキャラの行動原理を説明してもらいたいくらい。
キャラの行動の謎さが時々悪目立ちしていた。
にわか発言になるが女性キャラは皆とても可愛かったのにそこが残念だ。
音楽はOP、ED共に名曲だと思う。
声優は文句なし。
印象に残る声、熱演と素晴らしかった。
最後に、この作品はキャラによって物語が進行されて、声優の演技によって雰囲気が出来ていると思う。
最終回させどうにかすれば一応好きな作品になっていた。
まあ、名作には変わりないけど。

投稿 : 2018/09/30
閲覧 : 250
ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

熱血とコテコテを作品として一段階捻ってみたが。

アニメーション制作:XEBEC
1996年10月1日 - 1997年3月25日に放映された全26話のTVアニメ。
監督は佐藤竜雄。

【概要/あらすじ】

西暦2195年10月。地球人の入植地である開発途上の赤い惑星・火星は、
木星軌道の外側から飛来した、無人艦(コードネーム;チューリップ)と無人兵器の群れに襲撃された。
“第一次火星会戦”にて地球連合宇宙軍艦隊が交戦するが、圧倒的な技術力の差は手の打ちようがなく、
艦隊のビームは捻じ曲げられバリアに跳ね返され全く通用せずに、連合軍は一方的に倒されて大敗。
提督の悪あがきで乗員を退避しての艦の特攻による質量攻撃で、かろうじてチューリップを若干撃破するが、
結果として、墜落したチューリップが落下地点に存在していた火星のコロニーに直撃して大惨事に。
コロニーは壊滅して民間人の死傷者が多数。コロニーの生き残りも無人兵器に襲われて、おそらく全滅した。

無人兵器、もしくはそれらを送り出す謎の存在=“木星蜥蜴”が地球を襲っていて、
連合軍が地球を守っているというのが人類の共通認識である。
戦闘は他所でやってくれと言わんばかりに民間人は軍に好意的であるとは言い難いが。

“木星蜥蜴”は既に陥落した火星のみならず月の裏側を制圧。

連合軍は防衛ラインを敷いて“木星蜥蜴”を殲滅すべく戦ってはいるが満足な成果があがっていない。
大気圏内に多数のチューリップが降下して、地球全土の世界各地で戦闘をしている状態。

そこに登場したのが、世界各国に影響力を持つアジアナンバーワンの超巨大企業であるネルガル。
火星には地球人類の進出以前に古代火星文明が存在していた形跡があり、
発掘された遺跡のオーバーテクノロジーは解析・調査の成果によっては、技術発展と多大な利益をもたらす。
民間企業であるネルガル重工が独占している火星の超技術の結晶であり相転移エンジンを搭載した、
“ND-001 ナデシコ”は、防御不可能な重力波砲“グラビティブラスト”
空間を歪めて攻撃を弾く“ディストーションフィールド”
これ一隻あれば出力を最大限発揮出る宇宙では余裕で連合軍艦隊を全滅できるんじゃないかってほどのチート戦艦。

そして乗組員はネルガルにスカウトされて雇用契約を結んだ者やネルガルからの出向者であり、
軍人ではなく民間人扱い。というより政府機関に所属しない民間軍事会社みたいな扱い。

スカウトの条件が「能力が一流なら性格は問わない」なので性格にクセがある人間が多い。

主人公のテンカワ・アキトは18歳。火星生まれの火星育ちで、
前述の会戦に巻き込まれたコロニーの奇跡的な生き残りで軍への不信感と戦争に対するトラウマを持っている。
ユリカとの偶然の再会から成り行き上、コック兼パイロットとしてナデシコに乗り込むことになる。

自称・美人艦長であるミスマル・ユリカは20歳。本作のヒロインでありアキトのお隣さんだった幼馴染。
ナデシコの艦長で脳天気でグラマーでアキトにラブラブ。
地球連合大学を首席で卒業した才媛らしいが、「お飾り」「無能」として扱われ「ムダに胸がでかい」
と、あんまり周りから一目置かれてない。能力よりも感情任せで色ボケな性格が原因。

他にも、遺伝子操作によって生まれた天才少女ホシノ・ルリ。
作品のロリ担当の毒舌キャラでファンからの圧倒的人気ナンバーワン。

スタンドプレイ大好きでいい年してロボットアニメにはまってる熱血パイロット、自称ダイゴウジ・ガイ。
趣味の世界に走り過ぎな妻子持ちなのに浮気症な三枚目メカニックマン、ウリバタケ・セイヤ。
本名不明経歴不明の胡散臭いけど超切れ者オジサン、プロスペクター。会計・監査役。ネルガルからの出向。
同じく出向者で巨漢のゴート・ホーリー。ユリカの幼馴染みのアオイ・ジュン。
元美人秘書の、ハルカ・ミナト。元声優のオペレーターのメグミ・レイナート。

更には、じゃじゃ馬、オタク女、売れないコメディアン風といった追加パイロット三人娘。
等いろいろと個性的なメンバーが最新鋭戦艦ナデシコのクルーとして宇宙を舞台に物語は進む。

西暦2196年末。佐世保にあるネルガル重工のドックから出向したナデシコの向かう先は火星。
目的は火星に残された人々の救出。

技術を独占されてることへの憤りもあり民間企業に勝手なことをされてはたまらないと、
当然に連合軍によるナデシコへの度重なる介入がある。
これは、宇宙戦争に翻弄されながらも“自分らしく”を貫こうとするナデシコクルーたちの物語である。

【感想】

多分、5周ぐらい観ているアニメ。

規模では劣るものの『新世紀エヴァンゲリオン』の後にアニメファンの間でブームになった、
当時を代表する人気作品の一つであり、賛否両論の劇場版を楽しむためにはTV版は必須科目。

SFとスペオペがメインではありますが、ロボットアニメで男のロマンっぽさを強調したり、
ハーレムラブコメ要素があったりとで、当時のオタクが好きそうな、
ありとありゆるモノを詰め込んで煮込んだようなアニメではあります。

1クール目を中心に會川昇、荒川稔久、首藤剛志、川崎ヒロユキら、
複数の脚本家が自分のやりたいようにやってる感があって、割と熱い展開が多いですね。

個人的には全く面白くない回が存在していまして、あかほりさとるがゲスト脚本の第10話がそれ。
あかほりアニメでは鉄板のマンネリなハーレムネタ満載で、
最初に観た話がこれならksアニメとして切って捨てるぐらい違和感マシマシ。

そうでなくても、ハーレムアニメというだけでディスりたくなる性分ですので、
三枚目主人公のアキトだけが不自然に多くの女性キャラにモテモテで、
他の男キャラが女性キャラに見向きもされない大体貧乏くじか、
不幸キャラ担当で彼らは幸せになれないのに強い抵抗があったりしてます。

まあ、視聴者はアキトになった気分でユリカやメグミやリョーコなどとのイチャイチャを楽しんでください!
という事なんでしょうけど。ラノベにありがちな変な部分が20年以上前に存在していたことがあって、
主人公以外がモテるとクレームつける人が今も昔もいるのでしょうかね?

そういう手垢がついたベタベタしたノリだったり、シリアスな部分で寒いギャグを入れたがる習性があったりとで、
話のメリハリが上手くないな?そんなに面白くもないかな?と思ううちに話が進んで佳境に入るのですが。
中盤には印象に残る衝撃的なエピソードがひとつあって、其処は良かったのですが。

敵である“木星蜥蜴”の謎が明かされて終盤に話が色々動いて、最終回になります。
終盤は面白いと言えば面白いのですが、それはアキトのトラウマの払拭と気持ちの整理がメインで、
やっていることといえば視聴者の情を煽るという手法でありまして、
終盤に出した伏線が未回収のうちに最終回が終わったりで物語の決着の付け方としては悪手といいますか?
この続きはセガサターンのゲームと劇場版で補完してね!て感じで、
この2クールの物語は一体何だったんだ?と全26話を俯瞰して観てみてると、
構成に失敗した印象が拭えないですね。

特にホシノ・ルリが大人気でユリカを完全に人気で食ってましたし当時からキャラ物の素地はありましたし、
他の方のレビューにもありますが、シナリオ面で目をつぶってキャラアニメとして登場人物を好きになって、
そして、戦艦ナデシコに対するクルーの思いをキャラと共有できる人なら、名作・良作に位置すると思います。

ナデシコは私達の船!というイイ話をやってるのを観ながら、

『ナデシコはネルガルの財産であって、雇われクルーの私物じゃないだろ?』

とツッコミをしたくもなりますが、敢えてやらないのが優しさではありますが。

自分としては最終盤の空気感が良くて盛り上がれたものの途中までが然程面白くもなく、
作品内の主義主張みたいなものがしっくりこなかったので、物語としてはイマイチかなと思いました。

作品で言っているのは人の数だけ正しさがあるのだから“全体主義”や“周りの空気”に流されない“自分らしさ”を持て!
という話なのかもしれないのですが、メッセージ性としては、結論付けずに妙にふわっとしていると言いますか?

現実では、マスコミの情報に踊らされて、それに対する反証を無視して批判する自分に酔っている層もいれば、
その手の連中を見下すことに気持ちよさを感じる人たちもいたりで、どっちであれ人間は自分の信じたい情報か信じず、
それを他人があれこれ言って是正するのは不可能ですね。
“自分らしく”も古くからはメディアの影響、そして現在のネット社会では結局は実体験が元になっていなく、
情報によるバイアスがかかっていて誰かの主張に乗せられているに過ぎないのですよね。

そして思うままに根本的に人の話に耳を貸さない連中が多すぎるから争いが起きる。
せいぜい今の世の中で出来ることは相反する両方の論説に目を通して、
叩くことが目的にすりかわった義憤もどきに陥らず、
こういう話があるけど、私はこう思う!といった冷静に判断できる客観性を身につけることですね。

もっとも批判することがメインになっている人たちにとっては、
自分に都合の悪い情報は全部嘘であるのが前提ですので、どうしようもないのですが。

思うことと実行することには大きな隔たりがありますし、
何よりナデシコ世界では、おちゃらけて自分勝手ながらも何とかしちゃう実力と運の良さが主要人物にありますので、
なんとかなっちゃうのですが、補正のない現実世界でナデシコの真似をしちゃうと危ないですね。

なのでアニメはアニメ!現実は現実!であって、感化されるような内容でもないかな?とは思いました。
フィクションに感化されて甘い夢を見てれば必ず叶う!という考え方に冷水を浴びせる展開があったという一点で、
評価できるポイントがありますけどね。

物語のなかで敢えてクリエイターの思う正解を提示せずに、
材料は与えたからあとは自分で考えろ!というスタイルのアニメであるのかもしれないと思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2018/05/28
閲覧 : 655
サンキュー:

69

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

私的にエヴァより好き

投稿 : 2016/11/05
閲覧 : 430
サンキュー:

0

ネタバレ

happyend さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今更感があったけど、

 とても面白かったです!

 見るきっかけは、ホシノルリというキャラが当時は絶大な人気を誇っていたらしいのでどんなものかと見てみました。
 結果としては、確かにとてつもなくかわいいキャラでしたw
 1990年代のアニメで既にこんなに可愛いキャラ設定が出来上がっていたなんて驚きました。

 時代の波には乗れませんでしたが、新たなルリルリファンとして、次回作ができることを何年でも待ちますw

投稿 : 2016/07/27
閲覧 : 242
サンキュー:

2

ネタバレ

しゃけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

懐かしいです。

少し古いアニメを見ても思わんのですがこれを見ると年を取ったような気がしますね。
OVAはおったまげたなぁ・・・

投稿 : 2016/06/24
閲覧 : 242
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1

ネタバレ

craftbeer さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

思い出補正なしで面白いです

観返しました。20年前の作品ですが今観ても古臭くなく面白いです。

SFコメディなのでストーリー展開は明るいですが、テーマは重く、伏線も複雑なので、そのギャップにはまってました。欲を言えば、もっと話数を増やしてほしかったこと、又は既に難しいですが続編をやってもらいたいです。
個性あるキャラが多く、みんなバカばっかです。一気観してから好き嫌いが観始めから変わったりしていましたが、最終的にはみんな好きなキャラです。メカニックも上手いですし、劇中アニメの設定が本気なとこも面白いです。OPも名曲です。

投稿 : 2015/10/25
閲覧 : 281
サンキュー:

6

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ好きなら一度見て考えるべき

正直なところ、この作品において恋愛ドラマが凄いとか、SF要素が見応えあるとか、そういう事より、劇中劇「ゲキガンガー3」を軸とした「アニメが好き」という気持ちや、その作品に影響された登場人物たちの戦い、そういった面が私にとっては深く響いた。
ゲキガンガー3でアキトたちは何を思い、何を感じたか。
{netabare}そしてそれは終盤になるにつれ、深刻なものとなる。
本当の正義とは何か、ヒーローって何なんだ。何が正しいのか。そんなアキトの葛藤が見てて気持ちが高ぶった。{/netabare}
このアニメを見た人は是非、自分の中にある「アニメが好き」という気持ちを再確認し、「アニメからどんな影響を受けた」かをもう一度じっくりと考えてほしい。

そういう面では良く出来た話だったのだが、メタフィクション要素とアキトとユリカの恋愛ドラマが大きくなり過ぎて結局{netabare}戦争とかどうでも良くなってたよね。
スパロボMXによると、ユリカの力で蜥蜴戦争は終結したそうだが……。
どうせならそこら辺もしっかりと描いて欲しかったとは思うが、ナデシコの伝えたかった事を考えると、戦争要素は正直オマケのように思えた。
ゲキガンガーを見て、正義に目覚めた者同士の戦争、まるでオタクの喧嘩ですよ。
だから、ゲキガンガーで皆が仲良くなればいいのに。
それが作中終盤で登場した「白鳥九十九」の願いだったのではないだろうか。{/netabare}
そういう意味でも、かなり面白い作品だった。
アニメが好きなら見るべき作品。

投稿 : 2015/06/21
閲覧 : 245
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東玲二 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

好みが分かれるけど唯一無二の作品

もう20年近く前の作品になりますな。時の流れって速いなー。
久しぶりに見たけど面白いです。

それはさておき、レビューです。
ざっくり大別するとSF、宇宙、ロボット物的な話です。
22世紀。火星まで入植したら木星から無人兵器が襲ってきてさあ大変。
いよいよ地球もやばいぞって時に民間企業が新造の宇宙戦艦を造って火星の人達助けに行くぞって、話が進むと話の前後関係もわかってくるけど大体あらすじはこんな感じ。

結構ストーリーはシリアスで重い・・・はずなんだけどコメディでそうは感じないようになっています。でもシリアスなところはきっちりシリアスで押してるからまあメリハリはついてると思います。
しかし、この作品の良さでもあり、悪さでもあるのがその全体的な『ノリの軽さ』。
自分や他人の命がかかってるのにコメディ的な感じで、これを受け入れられるかで評価が分かれると思う。
あと、主人公はハーレム系アニメに近く、モテまくりでのラブコメもあり。

何気にストーリーのキーポイントになる作中作『ゲキガンガー3』を面白く見れるかどうか。
ここらへんが個人的には好きだけど、人によっては受け付けないかな。

相転移エンジンとかボソンジャンプとかSF設定もいいですよね。当時の厨二心をいい感じでくすぐってくれたなぁ。しかし、結構な謎を残したまま終わらせるのはちょっと納得できない。

キャラクターは濃すぎる面々。よくこれだけの面子をそろえたと感心するわー。{netabare}しかし、一番濃い人が序盤で退場。最後まで生きてて欲しかったなー{/netabare}

絵はもう古い感じがするけど、当然致し方なし。

今見ても十二分に楽しめると思います。そして、劇場版もどうぞ。

投稿 : 2015/06/20
閲覧 : 226
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3

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

戯画的作品

視聴完了。感想に困る作品ですね。SFロボモノでありながら、シリアスな展開になっているんだけど、船内ではコメディーやってたり、まあなんと言うか場面に空気感があっていなかったり、恋愛青春群青劇だったり、とにかくパッと見よく分からん作品です。

さらに本作はゲキガンガーなる劇画アニメを聖典としていて、そこに戦う意義を見出したりしているのですが、単純に面白いとは言い切れないんだけど、興味深いといった感じですかね。そんな感じの目線でした。とりあえず物語に整合性とかを求める人には向かない作品なのは確かでしょう。

本作の興味深いところは、主人公がゲキガンガーという作中アニメ(単独で放送もしていますが)のオタクでそのゲキガンガーに憧れてロボットに乗る決意をする流れから、幾たびもゲキガンガー(理想の姿)と、次第に物語が進み本当のヒーロー(ゲキガンガー)になってしまった自分との葛藤を描きながらも、オタクに対するアンチテーゼ的なセリフ「アニメではこうだったけど現実は」とか「これだからアニメオタクは」とか随所にゲキガンガーに対する勧善懲悪であったり、オタク文化を意図してディスってるのが伺える。

そこら辺を大きく捉えると空気感の不一致(敵を倒しておkじゃなくギャグにしたり)いわゆるお決まりパターンをことごとくぶっ壊していく作風であったりと、とにかくメタ的隠し味がふんだんに散りばめられていて、そこら辺が本作の欠点でもあり、見所なのかと思います。

物語としても地球VS木星戦争なんですが、戦艦ナデシコは地球にも裏切られ、結果として、当初ゲキガンガーに自分を同一化し戦っていた主人公は、自分は地球側からしたらヒーローではなくなっていて、その同一化したヒーロー像に自己批判していったり、またさらなる敵、木星もゲキガンガーを愛していて、主人公はこのヒーロー像との対決をしながら木星人とも戦うシナリオであったりと、シリアスかつ興味深く、オタク対オタク、ゲキガンガーVSゲキガンガーの様相を演出していく。

そんなこんなでエンディングがこれまた不気味。
{netabare} ~うる星やつらビューティフルドリーマーの的な結末。「アニメの中でいても、現実に帰ってもおk」的なというか、狙ってる風なEND。ここら辺も興味深い。{/netabare}

まーそんな感じの作品で、エヴァ翌年に放送された本作で、エヴァに隠れてはいますが、こちらもこちらで、ある種エヴァとは違った方向性の革新的な作品であるような気がします。

投稿 : 2015/03/21
閲覧 : 317
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スカイス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

見る人を選ぶ

【戦争物だけど堅くなりすぎないようにおちゃらけたノリで明るく楽しく!】みたいな作風ですが、中身は重いです。
人があっさり死にます

それでも色恋沙汰が軽いノリで進行するので合わない人は合わないでしょうね

個人的には、ラブコメ部分の主要ヒロイン二人(ユリカとメグミ)がどうしても好きになれず、中盤くらいまでは見るのがかなり辛かったです。
ルリルリに人気が寄るのも頷けますね。
せめてガイがいればまた違ったコメディの見せ方があっただろうに…ほんとに惜しいキャラです。

敵の正体が判明した中盤以降からはラブコメ部分が薄れて戦争物やSF色が強まり、かなり見やすくなり巻き返してきましたね。

ただその分ラブコメ部分がはっきりせずに最終回を終えます
そこが消化不良というか煮え切らない部分があり、最終的に中途半端な印象が拭えませんでした。

この作品の根底には[他人は所詮他人…]
みたいな諦めがあるような気がします。ある意味では現実的というか

他人の死が愛する人以外にとっては軽い物だったり、なんだかんだ言ってても結局自分の命が大事だったり

そこが劇中に頻繁に出てくるゲキガンガーと違うんですよね
ゲキガンガーは誰かのために犠牲になったりするような話があったりして、いかにもアニメ的なんですが、ナデシコは何だかんだで殆どのキャラが自分本位です

そこを同じ一つのアニメ内で描いてることで争いごとの本質をより示してるというか
[正義の逆はまた違う正義 とは言い切れない]

というのを表してるのかな と思ったりしました

またそのゲキガンガーが、敵にとって聖書となっているというのもなんだか皮肉な感じですね

全体的にハチャメチャな感じでまとまりきれていないけど、SF物が好きな人は部分部分で楽しめる
見る人を選ぶ作品だと思います

ラブコメ目的で見ようと思ってる人はやめたほうがいいでしょう

投稿 : 2015/01/09
閲覧 : 239
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5

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Lovin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観た感じ

■概要{netabare}
 監督:佐藤竜雄
 助監督:桜井弘明
 キャラクタ原案:麻宮騎亜
 キャラクタデザイン:後藤圭二
 制作:XEBEC
 話数;2クール全26話+番外編1話

 OP:「YOU GET TO BURNING」
     by 松澤由実

 ED:「私らしく」
     by 桑島法子
{/netabare}
■感想
 DVDを視聴。宇宙を暴れまわる話。

 火星に移住を始めた人類に対し、突如として木星から襲来する”木星トカゲ”の襲撃を受ける。地球連合軍は迎撃するも、圧倒的に高度な文明を持つ木星の無人兵器の前に、月面への敵の侵攻を許し、現在では地球が戦場となってしまった世界。不甲斐ない軍に変わり、一民間企業のネルガルが軍の所有する戦艦よりも高性能な機動戦艦ナデシコを以ってこれを迎撃する。

 以前観たときに抱いた印象とは、全く違った印象となった作品だった。以前は前半はラブコメだが、後半直ぐに主人公が振られてシリアス一直線になるという印象。でも改めて観ると、終始コメディタッチで、最後の最後までラブコメだった。

 何より印象的なのはヒロインのミスマル・ユリカだ。それなりのポジションに居る軍人の一人娘で、学生時代は主席だったくらい艦隊の統率には非凡な才能を持っている。しかし、我侭に育ったため性格は唯我独尊そのものであり、主人公から受ける再三の拒否反応に対しても常にポジティブに考えてしまう。

 主人公は、元パイロット現コックのテンカワ・アキト。火星育ちの彼は、木星トカゲに襲撃を受けた際のトラウマにより、戦闘が始まると震えが止まらなくなる。だがその実、ゲキガンガー3なるヒーローアニメが大好きで、思い込むと突っ走ってしまう無鉄砲さも持つ意外に熱い少年だ。

 そして準主役でありながら、本作を代表するキャラに上り詰めたホシノ・ルリ。高い資質と幼少から受けた英才教育により、非常に高度な知能を持っているが、彼女の口癖は「馬鹿ばっか」。ナデシコの中枢である「思兼」とは非常に親密であり、その仲良し振りはクライマックス直前で火を吹くことになる。

 その他、未許可の改造屋、声優、元軍人など様々な経歴を持つナデシコのクルーは、ネルガルに雇われた民間人であり、地球連合軍に属する軍人ではない。だが、クルーに限ったことではないが、意外に殉職者が居る。2クールなので多いとは言えないが、「実は生きてました」というパターンは殆ど無い。

 キャストは15年程前ということを考えると懐かしい面々だろう。主人公は上田祐司、ヒロインは桑島法子(くわしまほうこ)、毒舌少女は南央美、ヒーローかぶれは関智一、スカしたイケメンは置鮎龍太郎、森川智之や川上とも子らも名前を連ねていた。

 OPは少し小洒落ているアップテンポな曲で、SFロボットものという作風には合っているが、ラブコメには少し合わない気がする。EDはまあ、桑島さんにもアイドルとして売り出そうとしていた時期があったのかも、と思わせる曲だ。

 作画は中盤から若干おかしくなる。顔の輪郭が歪だったり、このキャラってイケメンだった筈なのに・・・と思ってしまう、スレイヤーズ辺りにある、妙に顎がしゃくれた輪郭に変わる。当然のことながら、終盤は違和感を感じなくなるが、中盤での崩壊具合は一寸頂けない。

 何となく何かが気になって観始めたら、一晩で完走してしまうくらい、シリアスとラブとコメディのバランスはよくて今観ても面白い。これは一応ロボットも出てくるが、私のようにロボものが苦手ておいう方にもお勧めできる、サイエンスフィクションラブコメディだったのかもしれない。

■蛇足:{netabare}
 懐かしい時代の作品なので、OPとEDスタッフには注意して観た。

 桜井弘明の名前を目にしたときは、少しばかり震えた。

 しかし一番気になったのは「宮崎アニメーションスタジオ」だった。

 これをググッってみたのだが、ジブリばかりでなかなかヒットしない。

 彼是工夫してようやくたどり着いたと思えば、親会社はトランスアーツ。

 撮影を請け負っていたようだが、2012年に破産手続きを始めたらしい。
{/netabare}

投稿 : 2014/12/09
閲覧 : 415
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40

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

う~~ん、面白くない^^;

【視聴メモ】
何だか色々な要素が入り乱れていて、何を中心に置いて視聴すればいいのか分からなかった。
ゲキガンガーじゃないよね^^;
そんなこんなでモヤモヤした気持ちを抱えたまま終盤へ。
やっと面白くなってきたー!と思ったのが24話。
残り3話でどないせーっちゅうねん!
そして最後はこのアニメらしくモヤモヤしたものを残して終わるw

【各話評価:平均3.53点】
1→26
○□○○□◎○□□○□□□□□○○△△○△○◎☆◎△

投稿 : 2014/07/05
閲覧 : 197
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(´◉◞౪◟◉`) さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

S

ホント、ばかばっか(´◉◞౪◟◉`)

投稿 : 2014/04/01
閲覧 : 253
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0

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りんご さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

思ってたんと全然違いました。

ルリちゃんがナデシコという名の主人公なのだとばかり思っていました。
ヒロインが別にいたなんて……。視聴して驚きました。ただの勘違いなのですが。
ニコニコ一挙で視聴したのですが、いかんせん時間が経ってしまったのでイマイチ内容を
覚えていない……。えーっと。なんだかラブコメ要素が強かったような。
主人公はコック志望だったのになんやかんやでパイロットになったんでしたっけ?
あぁ、ロボアニメが主軸になっていて、敵との和解のキーもそこにあったような。
思い出してきました。
やはりルリちゃん回が面白かった記憶があります。なかなか考えられていた設定で、
生意気ロリっこは可愛かったです。
彼女の口癖が確かありましたよね……えーっと、バカばっか、だ。
主人公もヒロインも好きなタイプではなかったので、ルリちゃんの記憶ばかり残っています。
内容もロボ戦争ものとして王道で、他よりもラブコメ要素が強いのがやはり特徴でしょうか。

投稿 : 2014/03/28
閲覧 : 257
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3

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ぴ~た~(1型の人) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

バカばっか

個人的評価:60点(気に入った一部分をもう一度見ても良いレベル)

一言でいうとハーレム・ロボット・コメディ・アニメ。
ハーレム的でバカばっかな日常と、ロボットで燃えるアニメです。

一番良いところは、{netabare}OPでしょう。みんなもカラオケで歌うでしょ?歌ったことあるでしょ?これから歌うでしょ?

ってか、OPと、アニメの中にアニメがあることと、ボソンジャンプくらいしか覚えていない。最後は話が破綻しているのか、意味が分からなかった。多分、ぼくもバカなんだろうなぁ。{/netabare}

投稿 : 2014/03/03
閲覧 : 242
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1

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空野 落 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ギャグが主体でSFがおまけの作品 ただおまけ部分にも力が入っていて見応えがある

90年代を代表するロボットアニメの一角。
ほかのSF作品とは異なる軽いノリと今時にも負けないハーレム要素が満載のとっつきやすい作品
セル画ということもありやたらと重みのある動きやコミカルな動きが特徴の1つ
軽いノリで最後まで軽いのでゆるいSFが好きなら見てもいいと思う

この作品の良い点は基本ギャグで進み最後もギャグのノリで終わることだ。それでもって、戦いで死んでいくものや主人公のアキトの覚悟など成長の部分もある。もちろんSFの設定もあり、最終話を見た後にもう一度最初から見ると深みが増す。
キャラについても印象が深い。キャラの中のホシノルリは90年代を代表するヒロインでありこの作品を象徴するキャラでもある。(メインヒロインのユリカの存在感が消し飛ぶほどに)
主人公のアキトは優柔不断だが優しく料理ができるという今のハーレム主人公のテンプレのようなキャラであるが、後半以降の成長や映画版での悲劇を考えると個人的にはいいキャラだと思う。

難点はギャグでありながらバンバン人が死ぬギャップ。(死んでも作中の雰囲気は軽いので嫌いな人は嫌い)個性派ぞろいなので苦手なキャラもいることか。あと、緩い回と思い回の差が激しすぎることぐらい。


テンカワ・アキト
主人公。優柔不断だが、優しさがありピンチになると助けてくれるできる男。ハーレムを形成できるが最初からユリカを気にしているため最終的にはユリカを選ぶ。
今みるとテンプレ主人公だが、優しい顔に似合わず熱いハートを持っているのが彼のいいところ。

ミスマル・ユリカ
メインヒロインでナデシコの艦長。アキトが好きその1.おちょこちょいだが、戦術眼はトップクラス。恋愛は下手だが戦いはうまいというのはいいギャップだと思う。
ただ、キャラとしては若干ウザい部分があるのと、ほかのヒロインが濃いため喰われている部分がある。

ホシノ・ルリ
オペレーター。ヒロインその1。ある意味もう一人の主人公。(映画では主人公になる)あまりしゃべらないが優秀なオペレーターで天才肌の11歳。
その容姿やキャラのおかげで人気は高い。ほかのキャラとの絡みのおかげでノリがよくなるのは見ていて微笑ましい

メグミ・レイナード
通信士。アキトが好きその2。もと声優で看護師の資格も持っている某声優を意識したキャラ。ただ作中では貧乏くじキャラというか自分勝手な行動をとりがちなので個人的には嫌い

ハルカ・ミナト
操舵士グラマなー体で元優秀な秘書。途中まではお気楽キャラだが後半での彼女は悲しいものであり、戦争の重さが出る。

アオイ・ジュン
可哀そうなカマセキャラ。最初はそこそこ出番があったが後半は出番がない可哀そうな人

スバル・リョーコ
パイロットでアキトのことが好きなキャラその3。男勝りなわりに臆病というキャラ。ただ普段は頼れる姉御キャラ

アマノ・ヒカル
パイロット。ただのメガネと思いきや結構腕前はある。漫画家志望の人

マキ・イズミ
パイロット。ギャグキャラでダジャレを良く言うがつまらない。ただ戦闘中は冷静で一番腕が立つ。

アカツキ・ナガレ
イケメンパイロット。ライバルキャラだがいまいち印象がない。むしろ黒幕というかせこいイメージがある

エリナ・キンジョウ・ウォン
アドバイザーでネルガル会長の秘書。アキトが好きな人その4.ただ好きになる理由が薄いのでただの文句キャラ

ダイゴウジ・ガイ
熱い男で山田二郎が本名。4話で死ぬが印象が強いため死んでも印象に残り続けるすごい人

イネス・フレサンジュ
解説おばさんであり物語のキーマン。はっきりいってこの人がヒロインになってもいいレベルなほどの重要な人

白鳥九十九
敵側の木蓮の軍人。ラッキーなキャラでありながら最後は悲しい終わり方をする可哀そうな人

月臣元一朗
TV版のボスキャラ。軍人故致し方ないが、実は人間としてダメな人。ただ、声や機体がカッコいいのであまり気にならない。

草壁春樹
ラスボス。ただ、自分なりの正義をもっており良くも悪くもその正義を信じるのはいいキャラだと思う


総括
今見ると古臭いが、90年代というアニメ最盛期に様々な形を作った作品といえる。ハーレムであり、SFであり、ギャグでもある。多くの要素が入っているのにキャラの良さが一番上にくるのはやはりこの作品がキャラ重視アニメであるからであろう。

投稿 : 2014/01/05
閲覧 : 281
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7

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ルビジウム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

傑作

色々な意味で凄い作品。
主要キャラがいきなり死んだり、精神崩壊して自殺するキャラが居たり。
水着回やカラオケ回を混ぜ込んでいたり。

一番凄いのは、正義とは何か?プロバガンダとは、と言う概念が混ざっている事。
中でも秀逸なのがゲキガンガーとナチュラルライチ。
ナチュラルライチの内容がモックーンと言う名の敵と戦う戦争を煽るアニメに変わってしまった事と、木星トカゲが人間だった事。
100年前に作られた設定になっているゲキガンガーは最終決戦が月になっているが、木星トカゲと呼ばれる人間がその頃の月の戦争で追い出され、火星→木星と移住していて、結局両方の作中ないアニメの敵役と言うのは同一の物である事。

そして、歴史と言うのが都合の良いように作った過去帳に過ぎないという事等、かなり核心をつく凄い内容になっている。

投稿 : 2013/12/14
閲覧 : 237
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1

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花丸ぽっきー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本格SF設定とラブコメと昭和風熱血ロボットアニメの融合

22世紀末、地球圏に木星方面から無人機械兵器群が侵攻してきた。地球側はこれを「木星蜥蜴」と呼び反撃を試みる。

この物語は相転移エンジンと核パルスエンジンを搭載した新鋭機動戦艦「なでしこ」の活躍を描いたもの。なでしこに搭載された人型機動兵器「エステバリス」の存在など、ロボットアニメの性格も強いです。

なでしこのメインコンピュータ「思兼(おもいかね」の各種表示は全て日本語表示となっているほか、和室や銭湯、和食メニューもあってエヴァンゲリオンやガンダムSEEDシリーズを連想させてくれます。

昔の熱血ロボットアニメが大好きなエステバリスのパイロット、アキトの男のロマンと和風の艦内生活。果たしてそんなものが木星蜥蜴に通用するのか?

そんな疑問の中で、正体を現した木星蜥蜴の驚くべき実態・・

投稿 : 2013/10/05
閲覧 : 290
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kazi さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

王道SF+ラブコメ!

王道SFロボアニメにラブコメ要素を入れて重すぎず、軽すぎずを絶妙なバランスで作った名作

軽いノリで楽しみつつ話の核心に視聴者を引き込み、最後にひっくり返したストーリーの作り方はセンスを感じる

イネスさんには本当にビックリした

投稿 : 2013/04/22
閲覧 : 258
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無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

王道と反王道の融合。SFラブコメの快男児ここに爆誕!!

BD-BOXを購入したので十数年ぶりに視聴しました。
ディスク枚数は本編だけで4枚と非常にコンパクトです。
画質はDVD版と比較すれば綺麗になっているのでしょうが
綺麗という感じではありません、
古い作品ではありますがもうちょいノイズを減らしたり手を加えてほしかったかな。
ブックレットにも書いてありましたが今回はセルアニメ感を残すために
あえてフィルム上のゴミなどを放置したままBD化したらしいです。
まぁ気持ちや狙いはわかりますが少々マニアックすぎますよ。
フィルム上のゴミや傷をそのままにして興奮するのはもっとコアな層だと思うし
BDを買うって事は綺麗な映像を期待してるわけで、
フィルムのゴミを期待してるわけじゃありませんからね。
と言っても作品そのものは面白いし、
画質もDVDよりは綺麗だと思うのでそこまで悲観する問題じゃないかな。
本編はノイズなどが目立ちましたが逆にOPはめっちゃ綺麗でした、
ノイズも全然目立たないし凄く綺麗です。
正直このクオリティで本編のほうもお願いしたかったね。

内容はギャグ路線のSFラブコメといった印象ですが
基本の大筋はシリアスですし意外と見応えのあるメインストーリーになっていました。
ナデシコという戦艦に寄せ集められた超一流だけどクセのある民間人たち。
アキトとユリカを筆頭に個性的なメンツでこの作品は彩られており
影の薄いキャラはいません、ジュンくんが若干薄いかな?と思わなくもないですが
影が薄い!というのがジュンくんの個性なので問題ありません。

ナデシコクルーたちの自由すぎる暮らしをギャグ路線で描写しつつも、
しっかり戦争をやり、見応えのあるバトルをみせてくれます。
救える命と救えない命、正義と悪、散っていく仲間など
ギャグ路線作品のシリアスパートにしては意外と重厚感のある展開が多々ありましたね。
こういったギャグとシリアスのメリハリがこの作品最大の長所かもしれません。

第3話でしたっけ?典型的熱血主人公タイプのガイが早々に死亡。
「早すぎる『さよなら』!」というサブタイトルに偽りなしです。
これからどんどん人気がでたであろうキャラを
早々に退場させる好き勝手っぷりには驚かされます。
それまで存在してきたアニメのセオリーをことごとく無視してるように感じました。
が、しかしベタなラブコメ展開に葛藤する主人公など
抑えておくべき王道ポイントは網羅してあって、
それらの要素が惜しみなく詰め込まれてるこの作品はまさにエンターテイメントです。

戦艦ものでありながらバトルロボットものでもあるナデシコ。
このロボット、エステバリスが結構本格的なデザインをしていてカッコいいです。
コックになりたかった主人公アキトがひょんなことからパイロットとして戦っていくわけですが
アキトをエステバリスで戦わせることにより戦争の当事者にして、
うまいこと主人公として葛藤し成長していけたと思います。
ヒロインのユリカもナデシコの艦長としてアキトと一緒に成長できてたと思うし、
設定的にも面白い関係性の主人公とヒロインだったね。

主人公とヒロインとは言いますが普通のベタなラブコメよりは少々変化球気味で
アキトは最初ユリカではなく自分と似た感性を持ったメグミに好意を抱くんですよ。
結構いいところまでいったんですけど途中でアキトが戦争にとりつかれてしまってね…
中盤でメグミとは破局したんだけど、
アキトはモテますからメグミ以外の女の子からも好意をもたれてるんですな。
メグミ以外と踏み込んだ関係になることはなかったけど、
正ヒロインであるユリカを差し置いて序盤でサブとくっつけるというのは
ラブコメとして大胆な切り口だったように思えました。
ユリカは最初からアキト一筋でしたが当のアキトは知らん顔…
興味ないのかテレ隠しなのかユリカはまったく相手にされていませんでした。
最後こそ結ばれはしましたがラブコメヒロインとして
それほど目立った活躍はしませんでしたね。
最初から最後までアキトアキト言っていたので好感度はこれ以上あがりようがないし
進展も何もあったもんじゃないなとw
スバルやルリにエリナのほうが好感度の振れ幅という意味では
面白いヒロインになったかもしれない。
一般的にユリカ派とルリ派にわかれるんでしょうが僕はルリ派ですね。
ルリルリは普通に可愛いよ、ヒロイン力はそんなに高くないけど。
でも僕はどちらかと言うとスバルが好きなんですよ、
ヒロイン力は一番高かったように思えます。
これぞ典型的なラブコメツンデレキャラという印象でいいキャラでした。
でも残念ながらこういったキャラって
ヒロインではなくサブとしてしか存在させてもらえないんですよ。
スバルが一番アキトと相性がよさそうに思えたけどね。
エリナはまわりにアカツキのことが好きだと思われたり
アキトのことが好きだと思われたりしてましたがアキトのことが好きだったっぽい。
正直いつ好きになったんだよってくらいアキトを好きになったポイントがわかりません。
アキトとのイベントはいくつかありましたが、
アキトを好きになるようなイベントじゃありませんでしたし謎です。
アキトがナデシコを降りるときは「行かないで!」と号泣してましたし
ヒロイン力の上昇がとんでもなく急でした(笑)

ヒロインじゃないけどミナトさんなんかは最初のころとだいぶ印象が変わったかな。
初登場時は遊んでる雰囲気ムンムンのおねえさんでした、
現にナデシコクルーのゴートとただならぬ関係でしたし。
しかしゴートと自然消滅?してからはユリカ以上にヒロインやってましたよ。
残念ながらお相手はアキトじゃないんですが敵の軍人と恋におちてしまって
彼女のヒロイン力が急激に膨れ上がりました。
なんか初登場時は全然イメージになかった洗濯物を干してるシーンがあって、
洗濯やり慣れてるみたいな口ぶりでしたし意外と家庭的な女性であることが判明。
キャラクター的にサブキャラ以上になるわけないであろうミナトが
ヒロイン級の活躍をしだすという衝撃的展開。
本当にどこまでもセオリーを無視し続けるこの作品は展開を予想するのが困難ですね。

ギャグだシリアスだと進行しつつも伏線を回収したりと全体のつくりは丁寧に感じましたが
気になるところはもちろんあるわけで白鳥の死がすごく哀れなあつかいになってる…
白鳥はミナトと相思相愛で木星側の人間として和平を推奨してきましたが
それを快く思っていなかった木星側の人間、親友であった元一朗の手で射殺されたのです。
にも関わらず物語はそんな元一朗に何の鉄槌もくだすことなく幕を閉じます…
和平にも至らず結局は戦争も終わらず現状維持…
正直あそこで白鳥を撃ってしまった時点で
元一朗は引き下がれないところまで来ちゃったと思うんだけど現状維持で納得なの?
親友を殺すとか完全に悪堕ち展開だと思うけど
元一朗がそんな中途半端な覚悟じゃ白鳥も殺され損ですよ。

ナデシコのなかではゲキガンガーというアニメが頻繁に登場されるのですが
このゲキガンガーが作中で大きな役割を担っており大活躍です。
最初はガイと親交を深めるためだけに存在しているアニメかと思いましたが
ゲキガンガーこそ地球人、木星人、唯一の共通娯楽であり共生の第一歩だったのです。
キャラクターが悩み苦悩するたびに作中でゲキガンガーが流れ
それを観たキャラクターは勇気をもらい決断します。
ゲキガンガーの主題歌は無駄にカッコいい(笑)

ナデシコはどうやったらより視聴者を楽しませられるのか?というところに
力が入れられており遊び心満載な作品でした。
まず次回予告がやりたい放題の無法地帯。
キャラとしてじゃなく中の人、声優さんとして予告をやってたり、
違う作品の名前を堂々とだしてそのスタッフが次回に関わってるよー、
みたいな予告もあったり使えるネタは何でも使う感じの次回予告でした。
予告中もキャラが喋りまくりで画面に文字いっぱいでてくるし、
正直次回がどんな内容なのか全然頭に入ってきません。
というよりわからせる気がありません(笑)
あえて支離滅裂な予告にすることで新鮮さを提供してくれてるのかな?

総集編も普通の総集編とはちょっと違ってナデシコの世界ではゲキガンガーがアニメですが、
ゲキガンガーの世界ではナデシコがアニメという逆転ネタをつかい、
ゲキガンガーのキャラがナデシコの総集編を観てるという演出でした。
馬鹿馬鹿しいけど面白かったです、総集編は今まで観てきた人間からしてみれば
どうしてもダレる部分があると思うし
少しでもそういった気持ちを抑制できるにこしたことはないよね!

味方だろうが敵だろうがそれぞれに正義があって、
正義の戦いなんて勝手に都合よく解釈してたものの
結局やってたことはただの戦争…
敵にも正義があれば味方に悪もいる…
ここらへんのテーマは意外としっかり描かれてました。
誰だって本当は戦いたくありません、
戦争を終わらせるための戦いが敵を根絶やしにするための戦いになりつつあり、
キャラクターたちは葛藤しながらも自身の正義を信じてそれぞれの答えをだします。
ギャグ路線でありながらも根底にあるのはシリアスという、
このチグハグ感が物語にメリハリをつけ楽しませてくれました。
ラストは伏線回収など駆け足気味で終えましたが、
エンターテイメントとして良作だと思います。

【A80点】

投稿 : 2013/03/04
閲覧 : 253
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機動戦艦ナデシコのストーリー・あらすじ

22世紀末。突如として木星方面より現れた謎の兵器群木星蜥蜴(もくせいとかげ)は、圧倒的な戦闘力で火星、月の裏側を次々に制圧。今や、地球各地にもチューリップと呼ばれる母艦を多数降下させるに至っていた。2196年。そんな中、木星蜥蜴の支配下に置かれた火星に残された人々を救うべく、民間企業ネルガル重工は「スキャパレリプロジェクト」を計画し、その要となる実験戦艦 ND-001 ナデシコの艤装を終了させていた。クルーには「能力が一流なら性格は問わない」と言う方針の下、一癖も二癖もある人物ばかりが揃えられた。ナデシコ発進の日、火星生まれの青年テンカワ・アキトは、偶然再会した幼なじみミスマル・ユリカを追って出港直前のナデシコに乗り込む。アキトはコックとしてナデシコのクルーに採用されるが、IFS処理をしていたため、人型機動兵器「エステバリス」のパイロットとしても戦っていくことになる。(TVアニメ動画『機動戦艦ナデシコ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1996年秋アニメ
制作会社
ジーベック
公式サイト
www.starchild.co.jp/special/nadeshiko/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E8%89%A6%E3%83%8A%E3%83%87%...
主題歌
≪OP≫松澤由実『YOU GET TO BURNING』≪ED≫桑島法子『私らしく』、松村香澄『いつか…信じて』

声優・キャラクター

うえだゆうじ、桑島法子、伊藤健太郎、高野直子、岡本麻弥、南央美、飛田展男、関智一、小杉十郎太、小野健一、真殿光昭、一城みゆ希、田中信夫

スタッフ

キャラクター原案:麻宮騎亜、 監督:佐藤竜雄、ストーリーエディター:會川昇、SF設定:堺三保、音楽:服部隆之、メインメカニックデザイン:明貴美加、キャラクターデザイン:後藤圭二、メカニックデザイン:企画デザイン工房/戦船/高倉武士、メカニックデザイン:沙倉拓実/中原れい/森木靖泰、ベースプランニング:山口宏/ナデシコ制作委員会

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