マーティ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
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空の境界 第三章 痛覚残留[ツウカクザンリュウ]の感想・評価はどうでしたか?
マーティ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
みかづき さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
二足歩行したくない さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
空の境界 第三章。
物語の紹介を含んだ一章、アウトラインを描いた二章に比較すると、非常にわかりやすい回でした。
ただ、ストーリーの凄惨さでいうと最も強く、残酷というよりも悲惨な内容と感じました。
本章では、浅上藤乃という少女が登場します。
彼女は感覚を消失していて、何をされても無感覚という状態。
そんな彼女が、若者の集団に強姦されているという衝撃的なシーンから始まります。
何をされても反応をしない彼女にしびれを切らした1人が、金属バットで背中を強打し、刃物で腹を切りつけようとする、が。
時が変わって、人体がねじ切られたように殺されている、猟奇殺人事件が発生する。
被害者は藤乃を暴行していたグループのメンバーで、犯人である藤乃を保護、または殺害して欲しいという依頼が蒼崎橙子の元に入る。
両儀式は、同族嫌悪から彼女を探し出すという展開。
後半、式と藤乃の戦闘シーンがあるのですが、物事をねじ曲げる力を持った藤乃と、とても人と思えない動きをしながらナイフ一つで飛びかかる式の戦闘は凄い迫力でした。
とても少女ふたりの戦いと思えないくらい、肉が抉れ血が迸り刃が宙を舞う、物質的なシーンでした。
また、人が殺されて血が噴出するのは空の境界ではお馴染みの場面ですが、本作では人が生きたままねじれ悲鳴が上がるなど、表現が直接的でわかりやすいです。
序盤は、殺された側も殺されて仕方ない部分があるということもあり、三章は非常にとっつきやすい作品だと思いました。
最後に発動した藤乃の本気の力も、劇場で見ると凄かったんじゃないかなと思います。
エロ・グロ・バイオレンスが揃った、エンターテイメント性に富んだ作品だったんじゃないかなと思いました。
まつまつ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ジャスティン さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ぺー さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
201.12.25記
第一章 『俯瞰風景』 (1998年9月)
第二章 『殺人考察(前)』(1995年9月)
第三章 『痛覚残留』(1998年7月)
第四章 『伽藍の洞』(1998年6月)
第五章 『矛盾螺旋』(1998年11月)
第六章 『忘却録音』(1999年1月)
第七章 『殺人考察(後)』(1999年2月)
終章 『空の境界』 (1999年3月)
『未来福音』 (1998年8月~)
時系列的には3番目にあたる第三章ですが、本章の次の第四章が物語の2番目となっていることもあり、全体としては第四章まで観るといろんなものが繋がってきます。その手前の章となります。
また、第三章の後に第一章を観てみると{netabare}式がなぜ躊躇なく左手を捨てられたか、腕が伸びて巫条霧絵の首根っこ捕まえられたかが分かり、{/netabare}ネタ明かしがちょろちょろと出てくるため全体が徐々に掴めてくるのかな、と思います。
物語は荒耶宗蓮が両儀式のために用意した3つの駒の1人、浅上藤乃を中心に進み、全体としてはシリーズの中でもとりわけ救いようのない暗めの展開でした。
それと幹也の妹、黒桐鮮花が初登場します。
{netabare}浅上藤乃強いです。シリーズ屈指の戦闘力持ってるんじゃないですかね。比例してバトルシーンもパワーアップしてるというか、巫条霧絵とのバトル作画の時も美しいと感じましたが、それに力感が加わって迫力が増した感じです。{/netabare}
-----
2018.08.14追記
《配点を修正》
tinzei さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:----
これのレイプシーン目当てでわざわざこの作品全部見たんだぞ。
フロー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
第3章は1998年7月~8月のお話
つまり今のところ
殺人考察(前)→痛覚残留→俯瞰風景の順番になっています
本作はいきなり女性が凌辱されるシーンから
始まります女性の方や
それらに嫌悪感を抱く方はご注意下さい。
1、2章の中で異能者はいるにはいましたし
戦闘にもなりましたが
第3章『痛覚残留』レベルが違います
どちらも強力な魔眼の能力者同士の戦闘ですから
規模も繊細さも最良な作品でした
ゆずぼうず さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
わかりずらいです。このシリーズ、ここまで時系列を滅茶苦茶にするのは変化のための変化にしか感じられず。やたら「行間」が多い。もうちょっと説明してくれよ。グロもハンパでない。シンプルに作ったらと言いたい。これらを劇場で、見るという選択肢は、私にはない。
leojojo さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
七章+エピローグ+未来福音構成の劇場版の三章目だが時系列でいうと真ん中より最初らへん。時系列がぐっっっちゃぐちゃの作品なのでそういうのが嫌いな人は注意。(TV版は七章分を13話にまとめたもの)
{netabare}
第一章冒頭での式が義手だった原因。
タイトルがもう藤乃の体質を示唆していたとは
{/netabare}
chelsea! さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
冒頭には少しビックリしましたが、相変わらず世界観と雰囲気がいいです。バトル作画すばらしい。まぁ全部の作画のクオリティ半端ないですがね。能登さんの演技、ふじのんに合いすぎです。
Takaさん さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
礼園女学院の生徒:浅上藤乃が中心となる話。
(黒桐鮮花の友人)
最初の性的シーンは、第三章通して関連性が無いから不要かなと。
グロシーンが多いかなと思うので、苦手な人は注意。
よく分からなかったのは、{netabare}
幹也と藤乃が体育祭らしきイベントで出会っている所。
おそらく中学生の時なのだろうけど、あのシーンがいきなり入ってわかる人って原作読者だけじゃないのかなーと。
もう少し丁寧な説明が欲しかったかな。
{/netabare}
入杵(イリキ) さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「空の境界」は奈須きのこによる、同人誌に掲載された長編伝奇小説である。全7章で構成され、本作は第三章「痛覚残留」が映像化された。「そらのきょうかい」でも「くうのきょうかい」でもなく、「からのきょうかい」なのでお間違えの無い様に。
略称は「らっきょ」。
「空の境界」は奈須きのこの小説だが、奈須きのこと武内崇の所属する同人サークル(現在は有限会社Noteのブランド)「TYPE MOON」の作品に「月姫」、「Fateシリーズ」などがあり、「空の境界」と世界観を共有している。奈須氏によると「微妙にズレた平行世界」とのこと。
劇場版「空の境界」は圧倒的な映像美、迫力満点の戦闘シーンと、難解且つ素晴らしい世界観を、原作小説を忠実に再現し映像化したufotableの力作である。
本作のメインテーマは「境界」である。相反する二つのものに関するメッセージが緻密に組み込まれている。
その各々に対する矛盾もまたテーマの一つだ。
奈須氏の命の重さ、禁忌を主題とした本作の完成度には脱帽するばかりである。
「生」と「死」、「殺人」と「殺戮」などについて考察するわけだが、テーマがこれであるから必然的にグロテスクな描写がある(しかも美しかったり)。
また、難解な言葉(辞書的意味では用いない)や、時系列のシャッフルにより、物語の理解はやや困難である。
しかし、この時系列シャッフルこそが「ミステリ」における叙述トッリクとして作用しているのである。
決して時系列の通りに見てはいけない(2度目からはご自由に)他にも、原作にはなかった「色分け」が行われている点も魅力的だ。式の服の色や、月の色なども見てみると楽しい。
全7章に渡って展開される両義式と黒桐幹也の関係も素晴らしい。
設定はここで説明するとつまらないので、作品を視聴することをお勧めしたい(丸投げであるが(笑))
副題のThe Garden of sinnersは直訳すると「罪人の庭」と言う意味。sinには(宗教・道徳上の)罪という意味があり、guiltの(法律上の)罪とは区別される。
Theの次のGardenが大文字であることから、これはギリシアの人生の目的を心の平静(アタラクシア)に見出した精神快楽主義のエピクロス学派を意味する。よってThe Garden of sinnersは快楽主義に溺れた道徳的罪人という意訳が適切ではないか。
第三章の本作は「空の境界」の時系列で、全7章のうち3番目にあたる作品だ。本作の視聴で第一章での伏線を回収し、第二章のその後を展開する。本章に登場する浅上藤乃は、巫条霧絵や両儀式と同じ能力者であり、彼女も悩みを抱えて生きてきた。彼女の思いや、彼女と両儀式の接触により生じる式の心情の変化、式の信条について知ることが出来る。
第一章俯瞰風景の直前の話であるので、式と幹也の関係を一章と比較してみるのも良い。
本章は一章・二章と比較して話が理解し易く、初めての視聴でも面白く感じられると思う。
本章のメインは浅上藤乃である。彼女の変化に細心の注意を払って観て欲しい。
副題の ever cry never life は直訳すると「いつも叫ぶ、決して命でない」となるが、この場合、「いつも叫んでいる、一度も生きたことは無い」といった訳だろうか。
考察←観る前に見ない様に。
{netabare}
時系列:3/8
1998年7月
両儀式:18歳 職業:高校生(サボりがち)
黒桐幹也:18歳 職業:大学中退 伽藍の堂に勤務
原作との相違:小
原作との尺の比 155P:57min=1:0.53(1分当たり2.72P)
(一番原作との尺の長さの比が合致していると判断される2章の比を基準:1とする)
(原作の頁数は講談社文庫を用いる)
・「無痛症」について
「無痛症」という病気は実際は無く、「先天的無汗症」という病気が之に該当する。
痛み・熱さ・冷たさなどを始めとした触覚全般に関する感覚が存在せず、体温調節が非常に困難である。
「痛覚」の定義として皮膚・粘膜・骨膜・内臓などに生じる感覚とあり、痛覚が無いということは五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)の内、触覚が無いに等しい。
般若心経に「無眼耳鼻舌身意、無色声香味触法」という文言がある。即ち「目・耳・鼻・舌・体・心といった感覚器官は無く、其々の器官に対応する対象[色(=物体)・音・香り・味・触覚・観念]も無い」という意味で、般若心経中では、龍樹(ナーガールジュナ)により完成させられた「空」の思想の説明に用いられている。(般若経自体は龍樹以前から存在する)
注目したいのは、「体が無ければ触覚も無い」という表現である。之即ち「触覚が無ければ体を感じることが出来ない」ということである。
浅上藤乃の場合はデビック症という延髄炎の一種で、感覚の麻痺を起こす病気で、失明の虞さえある。
藤乃は加えて鎮痛剤の一種「インドメタシン」の大量投与により、痛覚を人工的に失った。
彼女は常に自身の体を感じることが出来ず、虚ろな日々を過ごしていた。これは痛覚が「生の実感」を得るのに必要不可欠な要素であり、五感中で最高に重要な感覚であることを証明している。彼女は国語の読解力に欠け、他人の気持ちを「理解」することは出来ても、「実感」することが出来なかった。これも痛覚が無い為である。
・「殺人」と「殺戮」について
「殺人」とは、相手に抱く感情が、自己の容量を超えてしまったとき、それが極端になるとき人を殺してしまうこと。人が互いの尊厳と過去を秤にかけて、どちらかを消去した場合のみ、それは殺人となる。人を殺したという意味も罪も背負う。そして、人を殺すということは自分自身も殺すということである。
また、殺人は殺す側が「人」として相手を殺すことが必要で、死体が肉塊であったり、消し去られてしまったりする場合は、人としての尊厳が無く、「殺人」とは呼べない。
「殺戮」とは、殺された側は人だが、殺した方は人としての尊厳も意味もない。後の意味も罪も無い。自然災害に例えられる。殺戮は殺す相手を特定せず、殺される意味を持たない。
すなわち大義名分の無い殺人と言える。式は彼女の置かれた境遇から人一倍「殺人」に対する意識が強く、殺戮を酷く嫌う。藤乃の五人目以降の殺人は「殺戮」と定義されている。
・「浅上藤乃」について
{netabare}浅上藤乃の起源は「虚無」。荒耶宗蓮は両儀式と相反する能力者をつくる為、彼女の痛覚を復活させ、「死に接触して快楽する存在不適合者」にさせたのだ。
浅神家は混血の大敵である四家系「浅神」「巫浄」「両儀」「七夜」の一つであり、
浅上藤乃は浅神家の没落から母と共に浅上家に引き取られた。
彼女は、両儀式、巫条霧絵と同様に起源に「虚無」を持ち、特別な家系故に、特別な力を発現した。視界内の任意の場所に螺旋を作り、対象の強度に関係なく曲げる(捻る)能力、その名も「歪曲」(要するにサイコキネシス)。
浅神家は両儀家と異なり能力者の発現を忌み嫌う。浅上藤乃は幼少期に能力を発現し、能力の元である「歪曲の魔眼」を封じる為、父親によって強制的に感覚を奪われ、人為的に感覚を喪失してしまう(人工的無痛症)。
彼女は幼い頃「痛覚」を持っており、薬物の過剰投与によって「無痛症」になってしまった。
『第二章殺人考察(前)の考察「式と織」について』で述べた見解として、式は「抑圧」の感情を、織は「解放」の感情を受け持つと記述したが、浅上藤乃の場合は、
「抑圧」の感情により傷を耐え忍び、「解放」することを恐れた。
中学時代に幹也に「傷は耐えるものじゃない。痛みは訴えるものなんだよ」と言われていたが、これを実行出来ていたら、彼女はここまで苦しまずに済んだだろう。能力を取り戻した彼女は「痛み」(ストレス)の「解放」の手段として能力を発動し、他人の痛みを自身の痛みの代償とした。
腹部の虫垂炎が原因で「痛み」が止まず、痛みの発散の為に殺人を繰り替えす。
後に他人を殺すことに快楽を覚え、必要以上の能力の発動を行い、殺戮を始める。精神的苦痛から自身を陵辱した不良に対する復讐を行っていたが、いつの間にか無関係な他人を殺害するようになった。式は彼女が無関係な殺害を始めた時点で、彼女の殺害を決意した。
式に「おまえは血の味を知ったケダモノだ。人殺しを愉しんでいる」と指摘され、
「それは貴女でしょう。わたしは、愉しんでなんか、いない」という言葉は、痛みで思考が麻痺しながらも「まとも」でない自分を認めたくないという心情の表れである。
「太極図」で式が一つの肉体に二つの人格を持つ二重存在者なのに対し、彼女は万物の移り変わりを現す螺旋の方向性を視認出来る存在不適合者である。
荒耶宗蓮による恢復によって、バットで殴られた際の脊髄の炎症は治療され、不定期に痛覚が復活するようになった。
幼少期に封印されていた能力が復活したことに依り、その能力の威力は凄まじく、式を凌駕するものだった。更に後には透視能力(千里眼)をも発動出来るようになった。
彼女も巫条霧絵と同様に荒耶宗蓮の「根源の渦」、『 』への到達という最終目標の為に両儀式と接触する駒となった。
一章では述べなかったが、この似て非なる式・霧絵・藤乃の三者の共通点として、
「虚無」を起源とし、「根源の渦」、『 』への到達の鍵であること。三者とも「生」の実感が得られず、「今」を生きることに全力を注ぎ、快楽への傾倒が何時起きても可笑しくない不安定な存在であること。黒桐幹也という存在に、三者とも一種の憧れを抱いており、自分を受け入れてくれる唯一無二の存在として、彼を欲していることなどが挙げられる。この点に関しては五章矛盾螺旋や終章空の境界で改めて記述する。{/netabare}
・ほんの少し――ほんの少しだけ、おまえよりの殺人衝動――」について
{netabare}第六章「黒桐幹也」についてで述べるが、彼は「どこまでも普通で、誰よりも人を傷つけない」という起源を持っている。中立かつ博愛である彼は誰かを特別視することが出来ない。自分の親類と赤の他人とを同等に扱わなければならない。式が幹也に人殺しについての一般論を期待した(というか幹也には一般論しか言えないのを分かっていた為、自分を否定して欲しかったのである。)のは、この起源に起因する彼の性格によるものである。
社会的に罪を背負うことがなくとも、自責の念だけは残り、それは償うことの出来ない罪の意識として、当人を苦しめることになる。式が罪の意識は常識によるものだから、常識のない自分を野放しにしてよいのかと幹也に問うたとき、彼は「式の罪は、僕が代わりに背負ってやるよ」と回答した。
式の「かわりに一つだけ分かった。自分の生き方、自分が欲しいものが。とてもあやふやで危なっかしい物だけど、今はそれにすがっていくしかない。そのすがっていくものが、自分が思っているほど酷いものじゃなかったんだ。それが少しだけ嬉しい」という台詞は、式が生の実感を得る上で必要不可欠な殺人衝動が、浅上藤乃との戦闘で式の殺人衝動が思ったほど酷くなく、浅上藤乃を許せるものであったことから、一般論を期待していたけれど、人間味のあることを言ってくれた幹也に向けて、幹也の期待に応えられる殺人衝動という意味で言ったものである。式は織の消滅によって空いた伽藍洞の心を幹也で埋めることを決意し、織の幹也と幸せに生きるという夢を叶えるため、幹也と共に生きることを決意し、自分の生の実感を得る手段としての殺人衝動を幹也に認めてもらえるようなものにすることを決意した。因みにこの会話は第三章の最重要場面である。ここでの約束が七章で果たされることになる。
{/netabare}
・「傷跡」について
浅上藤乃をイメージして奈須きのこ監修の下、梶浦由記によって作詞・作曲された。中学時代に浅上藤乃は黒桐幹也と出会い、今回再び助けられた。
「ねえ、生きていると分かるほど抱きしめて」という歌詞や他の歌詞から、彼女の「生の実感」への渇望と、憧れの混じった恋について上手く纏められている。
・「痛覚残留」という作品について
幼い頃に「歪曲」という能力を発現し、封印されてしまった浅上藤乃。彼女は能力の封印の代償として「痛覚」を失ってしまう。痛覚を失うことで外部からの刺激・自らの身体の感覚を失い、「生の実感」をも失ってしまう。彼女は痛みを知らず、感情の抑揚も乏しく、鮮花に「誰にも憎まれない娘」と評されるほど温和で穏やかな性格となった。
無痛症の為、自身の身体の異常が検地出来ず、外出に厳しい礼園女学院生ながら、主治医に定期的に診て貰う為に外出をしていたところを不良に絡まれ、半年間に亙って性的暴行を受けたが、感覚が無く、感情に乏しい為ほとんど抵抗はしなかった。
しかし、金属バットで背中を強打されたことで脊髄に損傷を受け、不定期に感覚を取り戻すようになる。ある日感覚を取り戻している時間に不良のリーダーに腹部を刺され、自己を防衛する為に「歪曲」により湊啓太以外の4名を殺害してしまう。
実際には腹部を刺されるよりも能力の発動の方が早く、彼女は刺されていなかった。
彼女は腹部に虫垂炎(後に腹膜炎)を患い、その痛みは腹部の傷として彼女に認識される。
彼女は陵辱されたという精神的苦痛から、不良への復讐を行い、湊啓太を捜索する。他人の痛む様子を見ることで「生の実感」を得ることを覚え、他人の痛みで自身の痛みを補完しようとした。しかし、手段と目的が入れ替わり、殺人に快楽を覚えるようになり、殺すことで「生の実感」を得る為、殺戮を始めた。痛むが為に人を傷つけるのではなく、人を傷つける為に痛む傷。傷は人を殺す理由の為に永遠に消えない。
式は能力を発現している時の彼女を酷く嫌い、之を殺すことで排除しようとした。藤乃の能力「歪曲」により左腕を失うが、「直死の魔眼」の力により、「歪曲」の描く螺旋を殺すことに成功し、藤乃に勝った。
しかし、彼女が無痛症に戻ってしまったので式は殺害を止め、彼女に巣食う盲腸を殺すことで幕を閉じた。
・名言(原作より抜粋)
藤乃「――はい。とても・・・・・・とても痛いです。わたし、泣いてしまいそうで――泣いて、いいですか」
藤乃(お腹が痛い。見えない手に、私の中身が鷲摑みにされる不快感が。吐き気がする――いつもはそんなものはしない。めまいがする。――いつもは唐突に意識が落ちる。腕がしびれる。――いつもは目で見て確認する。 とても、痛い。――ああ、生きている。)
藤乃「・・・凶れ」
橙子「黒桐は間に合わなかったか。さて。嵐が来るのが先か、嵐が起こるのが先か。式ひとりでは返り討ちにあうかもしれないぞ。両儀」
幹也「馬鹿だな、君は。いいかい、傷は耐えるものじゃない。痛みは訴えるものなんだよ、藤乃ちゃん」
式「万物には全て綻びがある。人間は言うにおよばず、大気にも意志にも、時間にだってだ。始まりがあるのなら終わりがあるもの当然。オレの目はね、モノの死が視えるんだ。おまえと同じ特別製でさ。だから――生きているのなら、神様だって殺してみせる」
藤乃(やっと手に入れた痛覚なのに、今はこんなにも憎い。でも――ほんとうだ。痛いから――とても痛いから、死にたくないと渇望する。このまま消えるのはイヤ。もっと、生きて何かをしなくちゃいけないんだ。)
藤乃(もっと生きて、いたい。もっと話して、いたい。もっと思って、いたい。 もっと ここに いたい。)
式「痛かったら、痛いっていえばよかったんだ、おまえは」
幹也「・・・罰っていうのは、その人が勝手に背負うものなんだと思うんだ。その人が犯した罪に応じて、その人の価値観が自らに負わせる重荷。それが罰だ。
良識があればあるほど自身にかける罰は重くなる。常識の中に生きれば生きるほど、その罰は重くなる。浅上藤乃の罰はね、彼女が幸福に生きれば生きるほど重くて辛いものになる」
幹也「そっか。じゃあ仕方ない。式の罰は、僕が代わりに背負ってやるよ」
式「もうひとつ白状するとさ。・・・・・・オレも、今回ので罪を背負ったと思う。けど、かわりに一つだけ分かった。自分の生き方、自分が欲しいものが。とてもあやふやで危なっかしい物だけど、今はそれにすがっていくしかない。そのすがっていくものが、自分が思っているほど酷いものじゃなかったんだ。それが少しだけ嬉しい。ほんの少し――ほんの少しだけ、おまえよりの殺人衝動――」
{/netabare}
感想
本作は一章,二章と比較して分かり易い作品で、世界観がだんだんと理解出来てきた中で、式と似た境遇の人間・浅上藤乃と式を絡ませ、両者の違いや、式の信条などを視聴者に刻銘に印象付けさせ、五章矛盾螺旋への繋ぎとしての役割が十分に果たせている。
一章に比肩する式の戦闘シーンや空の境界随一のグロテスクな描写の多さが特徴的だった。
本章は幹也から式への想いの表現が多かったが、式から幹也への想いの表現が少なく、式が何を想っているのか想像することが出来た。もしかしたら藤乃の幹也への想いに嫉妬していたのかもしれない。
「努力してみる」などツンデレ気味の発言も含まれている。
ほんの少し――ほんの少しだけ、おまえよりの殺人衝動――」と言った式の覚醒後初めての笑顔は大変可愛い。
{netabare}
「凶れ(まがれ)」という言葉が式に向けて何度も発せられたが、あれは殺戮が彼女に「生の実感」を与える唯一の痛みへと変貌してしまったことを示しているのと同時に、自分の存在を否定するものの排除という「殺人考察(前)」における式に似た心情であると考える。
藤乃は可哀想な人生を歩んできたが、その中での幹也への恋と、「普通でありたい」と思う心が彼女の心の糧となったと思う。最期に式によって殺されなかったことは、彼女にとっても、式にとっても良いことだった。無痛症は治らないだろうが、盲腸が治って良かった。
最初と最後に出てきた「とても・・・とても痛いです。わたし泣いてしまいそうで――泣いて、いいですか」という言葉が藤乃の本音だろう。
最後に痛覚がある状態で盲腸の痛みを実感し、「痛い」から「死にたくない」と「渇望」する。という強い思いが湧き出てきた。
もっと生きて、いたい。
もっと話して、いたい。
もっと思って、いたい。
もっと ここに いたい。
という「痛い」=「居たい」という強い意志が「痛覚」があることで具現した。
同時に自分が愉しんでいたモノの正体に対する痛み、自分が犯した罪、自分が流した血の意味を「実感」した。
藤乃「痛みは耐えるものじゃなくて。誰かに愛してと訴えるものなんだって、あのひとは教えてくれたんだ」
とあり、「痛み」の正体を知るに至った。
式が言った「痛かったら、痛いっていえばよかったんだ、おまえは」という言葉のとおり、もっとはやく「痛い」と言えていればと思う。
{/netabare}
この三章は、一章,二章を視聴した上で「両儀式」という人物について考えさせる作品だった。
浅上藤乃という式に似た殺人鬼の登場。彼女も特別な家系の生まれで、それ故に不幸な人生を歩んでしまう。本章は藤乃への同情を誘うとともに、式の心の揺らぎが見られる。
一章と二章を繋ぐ三章。そして二章と三章を繋ぐ四章へと話は進んでゆく。
本作は考察のし甲斐があり、非常に面白い。また現代人への処方箋のような役割を果たし、私達にカタルシスを与える。
私は全章視聴後原作を購読したが、読み応えがあって大変面白い。アニメを観た人は補足の為にも、お勧めしたい。
未視聴の方は、是非挑戦していただきたい作品である。
kuroko85 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
エロ、グロ入り乱れた
いろいろな分野のベクトルの量が多い作品です。
特にこの話の主人公とも言える
浅上 藤乃の設定自体がエグイです。
この作品(シリーズを通して)のポイントは
戦闘描写などの凄さではなく、
特殊な設定の登場人物による葛藤なのですね。
そしてそれに色を添えるのが唯一の凡人であり
またある意味では一番の変人とも言える
黒桐幹也の存在かな。
とりあえず、この作品は単体として非常に良く出来ています。
福田智晴 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
このシーズの作品はとてもいい作品なのでネタバレはおすすめしません。
作画がとてもよく最高レベルで、街の雰囲気や雨などの感じもかなりグッときます(・ω・)BGMもとてもよく作品の質は気に入っています!!
復讐殺人が個人的快楽による殺戮に変わっていくというのが今回の空の境界。
シリーズこれだけを見ても十分に楽しめると思います。
内容的にはグロシーンがたくさんありますし、一部では性的シーンもあります。
シリーズ作品の時系列的には三番目にあたります。
これ何が起きてるのかわかりずらかったという方いるかもしれませんが、一度見終わってからWikiのほうをみれば章ごとにわかりやすく書かれていますのでおすすめします!
個人的にこの空の境界はとても好きで
キャラみんな一人一人にに魅力を感じました(*‘ω‘ *)
制作順に見たほうが考察が楽しいですがすいすい観たい方もいると思いますそんな方は以下の順番に・・・・・
(1)第二章「殺人考察(前)」
↓
(2)第四章「伽藍の洞」
↓
(3)第三章「痛覚残留」
↓
(4)第一章「俯瞰風景」
↓
(5)第五章「矛盾螺旋」
↓
(6)第六章「忘却録音」
↓
(7)第七章「殺人考察(後)」
ほんでぃ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
眠夢 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
つきひちゃん さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
1.2章とさっぱり意味不明だったわたし…。
3章痛覚残留でついに…ちょっとだけわかってきました!
まぁ本当にちょっとなんだけど(・д・;)
登場人物たちの背景や性格や、人間関係も見えてきたので…うん。ちょっとだけ分かる。
私はレビューで内容に今までまったく触れてこなかったのはよく分からなかったからなんですが、
これはですね、えーと、あの、あれです。
特殊能力?エスパー的な?力に目覚めた人たちの話のようですよ。(たぶん…。)
他のアニメに例えるならですねぇ、えーと、うーん。
「攻殻機動隊」の電脳的なのが超能力になったみたいな?
まぁ、警察の話ではないのですが。(違ったらごめんなさい)
絵は相変わらず綺麗です。
相当気合い入れて描いてるんだと思います。
MuraBustan さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
latte さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
奈須きのこさんの物の考え方が好きです。
タイトルにあるとおり、痛覚に関係するお話です。痛みって嫌なものだけれど、大切だなぁって思います。痛いにも痛覚と心が痛いのと全然別物だし、やっぱり傷よりは心の痛みのほうが残っていくんじゃないかなぁ。
「痛い」ってことだけををテーマにこんな魅力的な作品があるってすごいですね。
あと、ラストのところで「いたい」という言葉がいろんな意味で使われていますが、そういう言葉の使い方が面白いところも大好きです。
Baal さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
奈須きのこによる長編伝奇小説を原作とする
劇場アニメ全八章の第三章です。原作未読。
体をねじ切られたような変死体が複数発見される
奇妙な猟奇的殺人事件が発生する。そんな中
工房「伽藍の堂」に一件の依頼が入ってくる。
それはとある人物の保護又は殺害をするという
内容だった・・・
今回は第一章の少し前の事件の話でした。
謎の猟奇的殺人とその依頼との関係性は如何にと
いったようなでその中に眠る深い闇が
少しずつ顕になっていくようであり、また
その感情と感覚が式や幹也にも繋がってくるようで
とても良かったように思います。
式と似たような存在の仕業であるだろう事件と
その依頼における浅上藤乃という人物の過去と
忌まわしき記憶が持つ真の意味を掴み取った時、
その事件との関係性が見えてくるのかもしれない
という展開で過去が徐々に明らかに、それまで
何が起きていたのかが少しずつ見えてきて
真実に近づいていくところは特に良かったと思います。
この作品の特徴でもあると思いますが
少しグロかったりというところがあるので
そういうのが苦手な人は少し注意したほうが
いいのかもしれません。
それと章順で追っていくと時間軸と異なっている
ため少しつかみにくい作品なのかなと思います。
でもその中に前後で納得できるところが出てきたり
とするのでまだ大丈夫な作品だと思います。
余談(どうでもいいのでスルーして構いません)
{netabare}
このレビューのタイトルにあげた
「この痛みを感じることができますか・・・」ですが
まず痛みってなんだろうと思います。神経による
信号を脳が痛みというのに変換して私たちに
通達している肉体的なもの、それとも外的要因で
自分の中の感情に齟齬が生まれ、それを緩和する
ためにために一概の感情に抑える事なのでしょうか。
私は医者でもないし、心理学者でもありませんから
正直よくわからないです。
でも何か言えることがあるとするのなら
わたし的にそれはただの信号や感情だけでは
なく、そこに存在しうるひとつの己自身では
ないのかなと思います。
自分そのものが痛みであり、それを意識を持って
受け取る時に私たちは感じることができる
ものなのかなと思います。
何を語ってるんだコイツはと思うところが
あるでしょうがそこのところはそんな変な奴
なんだなと思ってください。
{/netabare}
オキシドール大魔神 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
サブアカウント01 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
いきなりショッキングな内容ですので観るときは注意ですね。
内容的には浅上藤乃が式とおなじ比重で描かれます。
雨の中のバトルシーンが見所でカッコいいですね♪
私は煙草が嫌いなんで吸殻の山のシーンだけは目をそむけました
(>_<)~
2008年2月9日公開
主観的評価(A)
くかす さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
空の境界の映画の3作目
1作目の前で、2作目のちょっと先の話
バトルや終わらせ方など式がかなりかっこよかったです
buon さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
もやもやする。
複数の人間の四肢がねじ切れ死ぬ怪奇殺人。
痛みは共通のものではなかった。
殺されたものも、殺されそうになっているものも、
ぜひ消えてなくなってもらいたかった。
痛みを感じない。
そこに無関心でいられる。
業の深いいきものだ。
死んでほしい、苦しんでほしい、消えてほしい。
その痛みを知って言えるのだろうか。
知っている痛みでも続けている。
続けていることを知らないふりをする必要はない。
やはり業の深いいきものだ。
与り知らぬ。
知ってしまったらどうするのか。
なんとなくこの作品群をお勧めできる相手が分かってきた気がする。
血、特異、悲観、達観、誠実、真摯、好意、終末、
そんな言葉とFate Stay Night絵の女の子に魅力を感じるならいいかも。
この作品は冒頭から嫌悪感が混じる話であまり気分の良い話ではない。
恋人とは見ないように。
第一章 http://www.anikore.jp/review/1013001/
第二章 http://www.anikore.jp/review/1013003/
ぽんちぃ さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
【あらすじ】
1998年7月、複数のねじ切られたような変死体が見つかるという、人間の仕業とは思えない猟奇殺人事件が発生する。そんな中、工房「伽藍の堂」の所長である蒼崎橙子に一件の依頼が飛び込んできた。依頼内容は事件の犯人の保護、あるいは殺害。犯人の名前は浅上藤乃。殺された被害者たちに陵辱されていた少女だった。両儀式は藤乃の暴走を止めるため、行動を開始する。
【キャスト】
坂本真綾、鈴村健一、能登麻美子、本田貴子、藤村歩、高橋研二、浅沼晋太郎 ほか
【音楽】
エンディングテーマ(主題歌):Kalafina「傷跡」
公開:2008年2月9日、上映時間:56分
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
今回、はじめて式の魔眼(直死の魔眼)の説明が少し出てきました。
でもどういう能力なのかいまいちわかんないです!
この第三章痛覚残留では物を曲げる能力?の持ち主である
藤及は無痛症であるのだが不良集団に暴行を加えられた後、
痛覚がたまに戻るようになります。
痛覚が戻った時彼女は快楽殺人者となってしまうようです。
そして藤及は不良集団を防衛本能的に能力で
逃げた一人を除いで全員殺害します。
その後、藤及の父親が橙子にそんな藤及を殺すよう依頼し
式が藤及を殺しにいく話でした^ ^
今回の内容は難しいというよりも複雑で深かったです!
1,2章よりは理解しやすく楽しめると思います!
でも空の境界の世界観がいまだ理解できず困ります。
あれこれさん さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
まだ三章までしか見てないが一番面白かった
空の境界 第三章 痛覚残留[ツウカクザンリュウ]のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
空の境界 第三章 痛覚残留[ツウカクザンリュウ]のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
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1998年7月、複数の捻じ切られたような変死体が見つかるという、人間の仕業とは思えない猟奇殺人事件が発生する。そんな中、“伽藍の堂”の所長である蒼崎橙子に一件の依頼が飛び込んできた。依頼内容は事件の犯人の保護、あるいは殺害。犯人の名前は浅上藤乃。殺された被害者たちに陵辱されていた少女だった。式は藤乃の暴走を止めるために行動を始める。(アニメ映画『空の境界 第三章 痛覚残留[ツウカクザンリュウ]』のwikipedia・公式サイト等参照)
坂本真綾、鈴村健一、本田貴子、藤村歩、能登麻美子
原作:奈須きのこ『空の境界』(講談社ノベルス)、キャラクター原案:武内崇、 監督:小船井充、脚本:平松正樹、キャラクターデザイン・作画監督:須藤友徳/小船井充、音楽:梶浦由記、美術監督:小倉一男、撮影監督:寺尾優一/松田成志、3D監督:中村慎太郎、色彩設定:千葉絵美、音響監督:岩浪美和、制作デスク:鈴木龍、制作プロデューサー:近藤光
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2009年8月8日
1999年2月。両儀式が黒桐幹也の前から姿を消した。そして、それに合わせる様に再発する連続殺人事件。3年前、自らを人殺しと称した式。信じ続けると誓った幹也。幹也は式の無実を証明するため、殺人事件の捜査を始める。そんな中、幹也はある麻薬事件をきっかけに高校時代の先輩・白純里緒と再会する。
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2007年12月29日
1995年3月、黒桐幹也は街で一人の少女と出会った。透徹した、不思議な眼差しを持った少女に幹也は一目で心を奪われてしまう。その年の4月、観上高等学園の入学式で幹也はその少女と再会する。少女は両儀式と名乗り、人を寄せ付けない性格であったが、幹也には少しずつ心を開いて行く。ある日、幹也...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2013年9月28日
未来視の少女・瀬尾静音と出会った黒桐幹也と、同じく未来視の連続爆弾魔・倉密メルカと出会った両儀式。 ふたつの“未来”が重なり合う結末の行方は――!? これぞ未来と過去を繋ぐ空白(ボーナストラック)にして未来への福音(原点回帰)!
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2011年2月2日
「生きているなら、神様だって殺してみせる」――これは、独りの少女の可憐で壮絶な物語。2年間の昏睡状態から目覚めたとき、両儀式(りょうぎしき)は記憶を失っていた。記憶と引き替えに手に入れたのは、万物の死を視る力“直死の魔眼”。望まぬ力を手に入れ、望まぬままに数多の怪異に遭遇し、望まぬ...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2008年5月24日
1998年6月、約2年の昏睡から両儀式は奇跡的に回復する。しかし、目を開けてすぐに見えたのは「死の線」。それが何なのかを理解してしまった式は、自らの目を潰そうとしてしまう。そんな中、一人の女性が式を訪ねてくる。その女性、蒼崎橙子に式のもう一つの異常、式の別人格である「織」が居なくな...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2007年12月1日
落下する少女の夢、俯瞰を断つ直死の眼 連続する少女たちの飛び降り自殺。現場はすべて、かつては街のシンボルタワー、今では廃墟と化した巫条ビル。屋上には浮遊する「霧絵」がいた…。\nそして事件が5件を数えた頃、万物の生の綻びと死線を視る能力「直死の魔眼」を持つ両儀式が謎に挑む。
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2008年8月16日
1998年10月、両儀式はふとした事から臙条巴という自称人殺しの家出少年と知り合う。式は巴の隠れ家に自室を提供し共同生活を送り始めるが、しばらくして巴は自分の親殺しの罪を告白する。奇しくも蒼崎橙子から似たような事件の詳細を聞いていた式は、巴とともに臙条家のある小川マンションへ向かう。
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放送時期:2008年12月20日
1999年1月、魔術師見習いである黒桐鮮花は、師である蒼崎橙子にある事件の調査を命じられる。それは鮮花の母校である礼園女学院で、生徒の記憶が妖精に奪われているというものだった。妖精を視る事ができる両儀式を連れて学院に戻った鮮花は調査を開始する。
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