tinzei さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態：観終わった
アニメだと『エルゴプラクシー』に近いのか？
大地が荒廃した未来。感情を抑制され管理された子供たちが暮らすデータニアで子供の一人シュウが外に出て色んな人たちと関わっていく。
話を大きく分けると三つ。
一つ目は、シュウがデータニアを脱出してメイたちリターナーと合流する。
二つ目は、シュウがメイたちと共にアモ―ロートを目指して旅をする。
三つ目は、子供たちを世界滅亡の危機から救う。
こういう「徹底管理された社会からの脱出」ってアニメだと珍しいけど、洋画だとよくある設定。アニメだと後にやった『エルゴプラクシー』が一番近いかもしれないけど、あっちはもっと複雑で大人向けな話だから、この作品ほど分かり易くない。
はっきり言って作画はちゃっちい、年代を考慮しても工夫がないようなデザインだった。唯一都市内部の構造だけはちゃんとしてたけど、他は砂漠とか荒野だからかテキトーなデザインが多い。
一応深夜にやってたアニメらしいけど、残酷なシーンはシルエットとかで誤魔化されていて、人が明確に死ぬシーンはあまり描かれていない。序盤にシュウたちが脱走したとき、脱走者の一部がデリートされたけど、よく分からなかった。
終盤、大洪水が起きて全てのみ込まれるけど、選択肢としてパイル(ロケット)で宇宙に上がって逃げるか、データ化するかの二択だったけど、シュウが中盤で出会った海にいる連中みたいになるっていう選択肢はなかったのか？何かしら理由があって無理だっていうならわかるけど、せっかく海の連中を作ったジェネシスがいるのに全く言及されなかったのは納得いかない。
【各話あらすじ】
１→データニアの少年シュウは海が見たくなり仲間達と共に脱走する。だが仲間は捕まり自分も下へ落ちていく。すると海と思しき場所に落ち喜ぶがそこでリターナーと呼ばれる集団と出会う。だがすぐに回収部隊が来てシュウは捕まりリセットされてしまう。
２→リセットされたシュウだったがまた海へ行きたくなる。一方リターナーたちはデータニアにウイルスを流し込み攪乱していた。また集団脱走が起きシュウもそれに加担する。だが今度は抹殺命令が下り機械兵?が脱走者たちを追う。リターナーの助けでシュウともう一人だけ生き残りリターナーのドリーの力で衛星からビームが発射され瓦礫からヒーローが誕生する。
３→そのヒーロー・エイトロンは機械兵ゼノと戦うが本領を発揮できず消滅。だが日が昇りゼノたちも崩壊していく。リターナーたちはシュウたちをデータニアから逃れた人々が住む街へ案内するが入れてもらえず。するとまたゼノが来てシュウたちを襲う。二手に分かれた一行、シュウはメイと共に逃げる途中怪我を負いゼノに追いつかれる。だが何者かの銃撃でゼノは倒される。
４→シュウたちを助けたのはロッソという原子力潜水艦に住む少年だった。ロッソの目的はデータニアの壊滅だったためリターナーたちとは考えが合わない。シュウはロッソのもとから帰る途中シンシアという少女と出会い、彼女とロッソがドーム13の生き残りだと知る。その後一行はかつてデータニアの浄水場の場所につき、そこでクラスターから一斉リセットの情報を聞きウイルス攻撃を仕掛ける。だが居場所を突き止められすぐそこにデータニアの兵士が迫っていた。
５→浄水場に突入されるがシュウたちはいなかった。実はシュウたちがいるのは別の場所で浄水場というのはアインの嘘だった。脱走者であるシュウかフィアがスパイと疑われる。すると逃げた場所で管理者のナインツが現れたまたまいなかったドリー以外を捕らえる。シュウを局長のもとへ連れていかれDT保有者だと知らされ管理者にされる。シュウの最初の仕事はアインやフィアのデリートだったがフィアの言葉でフィアがスパイだと判明。一方ドリーは皆を助けるためデータニアの内部に侵入しエイトロンを召喚する。
６→ドリーはエイトロンでメイたちがいるデリート場へ急ぐがデリート場についた瞬間エイトロンが消えドリーも捕まる。シュウは皆のデリートに躊躇するがそこにクラスターがハッキングで呼びかけ、シュウの遺伝子上の両親の映像を見せ思いとどまらせる。クラスターはドリーたちの拘束を解き逃げさせシュウも一緒に逃げる。フィアはナインツに見捨てられメイたちの仲間になる。一行はゼノから逃げ、ナインツは失態続きで解任され部下のベルクが後を引き継ぐ。
７→アインのもとにリターナーのリーダーから招集命令が出る。一行は集会場所へ向かうが途中ベルクの一掃作戦が開始されフィアとシュウがはぐれてしまう。その時フィアは調子が悪そうだった。一人離れたフィアに失脚したナインツが接触しまたスパイするように唆す。その後全員合流し集会場所へ行く。そこではユートピアと言われるドーム都市アモ―ロートに旅立った同志からのメッセージが再生される。メッセージをもとに再びアモーロートを目指す一団にメイたちが立候補する。
８→フィアとシュウはリターナーたちの中で一日を過ごし、リターナーについて知る。シュウは子供たちと仲良くなる。だが二人とも今後どうするか決めかねており悩んでいた。そんな中シュウたちの歓迎会とアインやメイたちの送別会が行われる。だがデータニア側の都合で電力供給が止まり、自分たちのコイルで発電する。電気がついた時フィアはアインたちについていくと決める。
９→シュウは海が見たいという理由では連れていけないと言われ落ち込むがリターナーのリーダー、ガーフィに言われアインたちを追うことにする。アイン達がいるタンクセメタリ―に追いつくがクラスターの情報で地雷原だと分かる。シュウは離れたメイに知らせに行くが爆発してしまい更に野生の狼に襲われる。ドリーはエイトロンを召喚するがエイトロンは狼を殺した後奇妙な行動をとる。だが狼たちは退いていき事なきを得る。アイン達はデータニア出身のシュウが地雷に反応しないことを知りシュウを車の前に乗せ地雷原を抜ける。
１０→シンシアを失ったロッソは自分と同じ仲間を探しに旅に出る。ナインツはアイン達三人がDT保有者と分かり彼らの追撃に向かう。シュウたちはデータニア国境にあるビーム砲台に着くがいきなり発砲され老兵たちに捕まる。老兵たちは戦争が終わったことを知らず70年間も砲台を守り続けていた。だがそこにナインツが通信を入れ老兵たちはフィア以外を捕まえようとするがフィアはナインツを見限り、ドリーがエイトロンを召喚、ナインツの艦に砲台を攻撃されるが何とか退けシュウたちは逃げる。その途中乗り物のバッテリーが切れるが装甲車に乗ったロッソが現れる。
１１→ナインツは対エイトロン用の鉱石を探しに行く。シュウたちはアモーロートに行ったローディが残したメッセージ映像にあった遊園地跡地につく。しかもそこには電力が残っており、ドリーはテンションが上がる。ローディたちの形跡からバーチャルアトラクションにドリーとロッソ以外が入る。だがバーチャルの中でローディのデータと接触しそこが試作のリセットシステムと分かり脱出を試みる。外にいた二人はナインツが仕掛けた電力操作に対応していた。二人はエイトロンをバーチャルに入れ四人を回収し逃げる。遊園地に着いたナインツはシュウたちには逃げられたものの対エイトロン用鉱石パラジウムを手に入れていた。
１２→装甲車が故障で止まってしまい更にフィアが倒れてしまう。実はDT保有者以外は外で暮らしていけずフィアはデータニアン用タブレットが切れてしまっていた。そこに巨大な移動都市が現れ代表者ヨゼフが面倒を見てくれる。ヨゼフたちはプロミストランドという都市を目指していた。医師のエライザはフィアを見るが旅は無理だと言われる。アインは仕方なくフィア抜きで旅を続けることに。するとナインツが追ってきてアインはヨゼフたちに迷惑をかけないため出撃するがシュウはしばらくフィアのもとにいる。アインたちは装甲車を犠牲にエイトロンを召喚し逃げ延びる。シュウはヨゼフと話した後フィアと別れアイン達と合流する。
１３→雨宿りのため城に逃げ込むシュウたち一行。そこにはイーゼント伯爵と名乗る仮面をつけた男とその子供達、そして使用人がいた。最初は歓迎されていたシュウたちだったが、風呂場に隠された映像データから彼らが人間になるために客の皮膚を取るロボットだと分かり逃げようとする。だがすぐにバレて戦闘になる。エイトロンを召喚し時間を稼ぐがシュウとメイが捕まりそうになる。シュウはメイの代わりに皮膚を提供しようとするが自己犠牲を知らなかったロボットたちは戸惑い停止する。その間に逃げ一件落着。シュウたちがいなくなった後ナインツが城に立ち寄る。
１４→装甲車が壊れゴミ収集の飛行船に逃げた一行は強酸の湖の島に落ちる。そこで老人たちとスアンという少女と出会う。一行は島から出る方法として壊れた飛行機を修理して島からら出ることに。スアンを乗せるという条件で老人たちにも手伝ってもらい飛行機を完成させ飛ばすが頭上にデータニアの艦が現れる。ドリーはエイトロンを召喚し敵艦を退け見事対岸に上陸する。だがそこにデータニアの追手が現れ捕まりそうになるがスアンが倒しお荷物ではないことを証明する。
１５→足を失った一行は徒歩で先へ進むが歌の町に着く。そこで壊れたホバーを見つけ修理する間世話になることに。だがナインツに居場所を知られ目的地のアモーロートのことも知られる。町の皆が歌う日、広場で集まって歌っているとシュウはデータニア時代を思い出し涙が出る。するとナインツが攻撃を仕掛けてくるが皆は動揺せず歌い続ける。アイン達は攻撃を街の皆から逸らすためホバーで出る。エイトロンを召喚し街から出ようとするがそこにナインツが立ちふさがる。開発した対エイトロン用の武器を使おうとするが皆の歌を聞きかつて自分もデータニアを脱走しようとしたことを思い出しその場で崩れ落ちる。その間にシュウたちはホバーで逃げる。
１６→緑のある植物プラントにたどり着く。そこはアモーロートに行った同志のメッセージにあったドクタージェネシスの文字があった。一行はしばらく調査のため滞在することにする。一方歌を聞きおかしくなったナインツは部下に嘘を付き独自に行動する。水で遊んだりどんぐりを拾ったりしていると突如ゼノに襲われる。ドリーはエイトロンを召喚するが押される。だがプラントから出るとゼノは追ってこずただ植物たちを守っていただけだった。するとそこにボロボロのナインツが現れパラジウムを使った対エイトロン用の銃を放ちエイトロンを封じ込める。ナインツはその場で倒れるがナインツの部下ディアナが回収し去っていく。
１７→やっと海に着きシュウは初めて海を見るが想像と違い少しガッカリする。反逆罪で捕まったナインツはゼノを操作して反乱を起こしディアナも味方をする。ドリーはエイトロン復活を考えていたがうまくいかず、そんな中海海にいたシュウが行方不明になる。シュウは海底に住む人たちに保護されていた。彼らはドクタージェネシスに改造された海中に住む人々だった。シュウもコーティングしてもらい海で息ができるようになるがすぐに地上へ戻ろうとする。海底の人々はどうせすべてが海に沈むのだからと引き留めるがシュウは仲間たちのことを想い断る。人々はシュウのコーティングを取り地上へ戻し、更にドクタージェネシスの装置で海を割りアモーロートへの道を開いてくれる。
１８→例のメッセージを運んだ機械鳥が動き出しとある施設にはいっていく。そこはドクタージェネシスのラボで本人に会う。ジェネシスはデータニアを作った人物でデータニアの首領ゼロについても知っていた。ジェネシスはエイトロン復活の見返りにDTを要求するが血液を大量に必要とするため捕らえられてしまう。だがそこにナインツが現れジェネシスからデータをコピーし去っていく。その過程でエイトロンは植物と融合し一時的に復活しシュウたちを助ける。するとクラスターを介してガーフィから連絡があり「卵を割る」と言う。
１９→「卵を割る」とはデータニアの子供たちに感情を取り戻させることだった。以前から仕掛けていたシステムで自分たちの姿をカメラから消し中枢まで迫るが、データになったゼロの存在を知らずゼロが目覚めてしまう。追い詰められるリターナーを助けるためエイトロンは自ら目覚めジェネシスが作ったパラライズウイルスをデータニアまで高速で行きゼロを止める。無事データニアの子供たちの感情を目覚めさせシュウの友達も目覚めるが嫌な記憶も戻ってしまい取り乱す。すると突如ドームの天井が開き全部のデータをアモーロートへ転送すると言う。
２０→一行は廃墟のドームに着く。そのドームはアモ―ロートの電力供給ドームだった。ロッソはその姿から同じく電力供給ドームでデータニアに捨てられドーム１３を思い出す。ドリーはドームの地下の廃病院で冷凍睡眠の女の子と出会う。お見舞い用のバーチャル空間女の子シーナと出会うがシーナの病気はもう治せない病気だった。ドリーは最後にシーナにお別れを言いに行くがシーナはドリーを無理やり引き留める。だがエイトロンが具現化しドリーを脱出させる。ドリーは必ず戻ると約束しドームを後にする。ロッソはその途中廃ドームに13の刻印がされてるのを見る。
２１→アモ―ロートにデータニアのデータが転送されゼロも復活する。一行はついにアモ―ロートに着くが付近に撃墜されたナインツの艦を発見、調査中にゼノに襲われシュウとスアンがはぐれてしまう。ゼノに追われたアイン達の方はローディとリターナーたちに助けられアモ―ロートの真実を知る。実はアモ―ロートはデータニアと全く同じに作られておりユートピアではなく、しかも地球は水没寸前でデータニアやアモ―ロートはパイルという脱出ロケットを開発していた。一方はぐれたシュウとスアンも施設内部に入り真実を知る。アインたちはリターナーの協力でシュウたちを助けるがリターナーたちはシュウの顔を見て驚く。同じ頃捕まったナインツがシュウと同じ顔同じ名前の管理者から事情聴取を受けていた。
２２→こちらのリターナーのリーダー、ジュディは管理者と同じ顔を持つシュウ利用する。だがロッソとドリーは作戦に乗れず別行動を始める。シュウはローディに言いくるめられ作戦を開始する。ローディ、アイン、メイ、スアン、シュウで中枢部に侵入しパイルのデータを盗む。だがゼロにばれて体を乗っ取られそうになるがローディが庇い死ぬ。シュウたちはデータを持って帰るがすぐに管理者シュウに囲まれる。シュウはゼロの肉体として管理者に連れていかれ残されたアインたちは爆破に巻き込まれる、だが戻ってきたドリーによりエイトロンが勝手に召喚され皆を助ける。シュウのデータからパイルが発車された瞬間アモ―ロートも崩壊すると判明。
２３→パイルの発射がせまりアモ―ロートは崩壊を始める。ジュディたちはアモ―ロートの子供達の救出を始める。パイルは発射され2000人の選ばれた人間とシュウたちが乗っていた。ゼロは自分の肉体を得るためにアモ―ロートのシュウに乗り移り自分の肉体とする。だがそこにナインツたちが現れゼロを攻撃する。DTを欲するゼロはシュウやナインツを襲うが、パイルを追いかけてきたアインたちがエイトロンが入ったカプセルをパイルに撃ち込みエイトロンとゼロが戦う。最後はデータ同士融合してどこかへ去っていく。シュウは穴に吸い込まれ船外へ出されアインたちに保護される。残されたナインツはクラスターから送られてきた自分の親の映像を観てディアナと共に宇宙へ旅立って行く。アインやシュウ達はジュディに別れを言いデータニアへ帰る。
２４→データニアではシステムが止まってもなおベルクの統治は続いていた。ガーフィたちは子供たちを助けるためベルクたちと戦うが、様々な困難に直面していた。そんな時ゼノの一体がたまたまガーフィたちの仲間になり行動を共にする。そんな時データニアに来ていたジェネシスが洪水のことをベルクに伝え、ベルクはパイルの中でコールドスリープ中の局長を見つける。分散してたリターナーたちが集まったところでベルクは一気に始末しようとするがそこにアイン達が到着、エイトロンを召喚しガーフィたちを助ける。だがベルクは様子がおかしいエイトロンからゼロの文字を読み取る。
２５→ベルクは洪水を乗り切るためにパイルを完成させようと子供たちに労働を強いる。子供たちは自分たちも助かると思い頑張るが実際は2000人しか乗れない。シュウたちはジェネシスの元へ行き策を考える、ジェネシスは子供達のデータ化を提案するがDT保有者が足りないため危険な賭けだった。シュウは宇宙へ行く必要はないと訴え、パイルをノアの箱舟にしようとする。ジェネシスやアインたちも乗っかり宇宙用の部品を破壊しに行く。一方ベルクはアイン達を捕まえようとした時、勝手に出たエイトロンと対面し、エイトロンにゼロがいることを知る。シュウたちは子供たちに真実を伝え部品の剥がしを手伝わせる。ベルクは事態を知りジェネシスのもとへとやってくる。
２６→皆が協力しパイルの部品破壊が進む。一方ヨゼフやフィアがいるとこでは歩いていたジュディたちと遭遇しアモ―ロートから逃げてきた子供たちを収容する。洪水のことを知ったヨゼフたちはフィアを一人ヘリで脱出させる。宇宙へ脱出する手段を失い途方に暮れていたベルクはゼロに脅されるが自暴自棄になり動かず。脱出の算段が整ったと思いきやエイトロンと融合したゼロのせいでハッチが開かず。シュウやアインたちはベルクを協力させハッチを開け、エイトロンは自分の意志でゼロと共に消滅する。いざ脱出という時、アームが引っ掛かりシュウやアインたちは助からないと分かって外からアームを壊す。大洪水が全てを飲み込み、フィアは墜落したヘリで一匹の魚を見る。
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