tinzei さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ストーリー自体は悪くない、構成がクソ。
惑星を破壊するミサイルPDBMを手に入れたテロ組織ソロモンと連合内の惑星軌道上に設置しているPLPをコントロールできるキュルテンが手を組み、連合の星を次々と滅ぼしていく。
訓練教官をしていたハイアットは犯罪者を入れた特殊部隊を作り、ソロモンやキュルテンと戦っていく。
大筋のストーリーはこんな感じ、洋画でありそうな内容だけど、このストーリー自体は悪くない、ちゃんとアニメにすれば面白そうな内容だし、某作品みたいにロボットを出さなくても面白い作品はできると思う。
この作品をつまらなくしてる点は、戦闘シーンだけでなく上層部のいざこざシーンが多いこと。
分かり易く言えば『踊る大捜査線』で警察・検察の上層部が責任の擦り付けや手柄を奪い合うシーンに近い。
この作品の場合、軍のトップ(議長ともう一人)、政府の代表(補佐官)、軍と政府の間を取り持つ役人(長官)による言い合いが多く、特に軍が極秘に開発したPLPの責任と破壊を巡って補佐官と議長が激しく議論する。
このシーン自体はアリだと思うけど、あまりにも数が多すぎる、物語のメインはソロモンとハイアットの戦いなのに、こういうシーンで尺稼ごうとしてるとしかとしか思えない。
他の特徴・欠点としては
・設定の説明がない、いきなりソロモンの襲撃から始まって連合の説明も無しで進行していくから序盤は話が分かり辛い、まあこういう作品は他にもあるし、最終的に全て理解できればOKだから、そこまで批判するようなことではないけど。
・最後、PLPを止めるためにはキュルテンを捕獲しなければならないって言ってたのに、ハイアットがあっさり殺しちゃってその後コンピューター撃ったら何だかんだ止まりましたって、ご都合すぎないか?だったら最初っから暗殺作戦にしとけよ。
・作画に関しては、年代を考えてもキレイなものではない、細やかさっていう点だと銃撃・白兵戦なんかはしっかり描いているけど、艦隊戦は同じシーンの繰り返しだったり艦のデザインも拘りがあるような設計ではない、一番ひどいのはPDBMが惑星を破壊するシーンで、破壊された星を白く塗りつぶすだけで、ちゃんとした破壊シーンはない。
・opはあのX JAPANのhide、最初何かの間違いかと思ったけど調べたら本物だった、歌自体はこの作品のために作られたものではないけど、よくこんな作品に・・・・・
・題名のAWOLは脱走兵の意味、作中だとトイレに行ったまま行方不明になったキュルテンと敵本拠地に乗り込んでから連絡がつかなくなったハイアット達がAWOLになっている。
・結局ソロモンの目的がわからずじまいで終わった、首領のガッシュが「世界を俺の物にする」とか訳わかんないこと言ってたけど、ガッシュの過去背景も明かされなかったし、結局何がしたかったのかよくわからない。
・個人的な願望だけど、ダナorレイチェルのシャワーシーンとか敵首領と副官の情事とか、何かしらのエロシーンが欲しかった。
【全話あらすじ】
1→テロリストが惑星軌道上にある自動迎撃装置PLPを4秒間沈黙させる間に惑星に降り立つ、まず一つの部隊がサイレスを壊滅させる、もう一方の部隊はガラウォード基地へ行き基地を制圧する、基地司令の認証を使いミサイルを奪取、テロリストたちはソロモンと名乗り司令を殺し基地を全壊させる、その頃訓練教官をしていたハイアットはサイレスが壊滅したことを聞き新人に対テロリスト部隊の配属を知らせる。
2→盗まれたミサイルPDBMで惑星が一つ消し飛び、ソロモンから直接軍部に通信があり宣戦布告がなされる。PLPの開発者で唯一操れるキュルテンは仕事場を離れ姿を消す、その後PLPがイーグル基地を攻撃しキュルテンを探すが時すでに遅く見つからない、軍部は対テロの特殊部隊を連絡が来た位置にいる輸送船に送り込む、だがソロモンの部隊にやられ、後ろに控えていた艦隊もPLPにやられる、軍部に再度ソロモンから通信がありそこにはキュルテンも映っていた。
3→過去の話、資源が豊富なメリエス星の国賓が攫われ身代金を要求される、上層部はハイアット率いる特殊部隊を送り込み救出を試みる、だが実は国賓も犯人グループの仲間だった、だが特殊部隊が捕らわれている屋敷に潜入、犯人グループを殺し国賓を救出する、その後特殊部隊には勲章が授与された。
4→ハイアットに対ソロモン部隊を作るように命令が下る、ハイアットはパイロットのダナ、整備士ザック、射撃でいい成績を見せたビショップ、囚人のクリスとネルソンをリストアップする、その頃ターニアに展開した第七艦隊がPLPの攻撃を受け壊滅した
5→ハイアットはリストアップしたメンバーにレイチェルを加えて部隊を作る、ソロモンの長の正体が分かり元連合軍の兵士だったことが分かった。部隊に囚人が加わることに反対もあったがハイアットは無視し訓練を実施する。一方ソロモンはターニアにPDBMを発射し、それを止めようとした艦隊もPLPにより壊滅、結果ターニアが滅びその影響で連合内の電子機器が一時的に止まる、その後ソロモンから通信でまだ続けると宣言する
6→大統領命令によりソロモンへの総攻撃が始まる、だが作戦をソロモンに盗聴されていた。ハイアット達はワープを繰り返しながら戦場へと急いでいた。連合軍は無人艦隊を囮とした作戦を展開、だが作戦を知られていたため無人艦隊を乗っ取られ後続艦隊と同士討ちさせられる、そこにハイアット達が到着、ソロモンへの接近を試みるがPLPに阻まれ断念、その後またソロモンからの通信で次の標的は惑星トスカに決まる
7→基地に戻りシャトルを修理するハイアット達、ソロモンがPLPを抜けられた理由を探る内にクリスが不審な動きをする。修理が終わり出発する間際クリスが戻ってくる、実は一人でPLPの秘密を探っていた。ソロモンがトスカに向けPDBMを発射トスカは壊滅する、ハイアット達を乗せたシャトルは発射位置を特定し敵基地の捜索を開始する。
8→ワープで発射位置まで行くが小惑星帯の中だった、加えてPLPのビーム砲にも狙われ、艦が損傷、艦内補修中にザックが負傷する。ハイアットは強行ワープをし小惑星帯から抜け出すがそこをソロモンの戦闘機に狙われる、最終手段としてシャトルの爆破し、小型艇で脱出する。
9→小型艇で敵基地がある場所に着陸、まず監視基地を潰し移動手段を入手、だが敵に位置がばれ部隊が送り込まれる、だがソロモンの長ガッシュは交戦中に部隊ごと爆撃しようとする、副官のアマンダはそれに反発し自ら部隊を率いてハイアット達と戦う。クリスも負傷し絶体絶命だったが爆撃が行われアマンダ死亡、ハイアット達は川に飛び込み助かる。
10→ソロモンは最後の目標として地球を選びそれを上層部に伝える、生き残ったハイアット達はそれを傍受し砂嵐の中を進む、砂嵐のおかげで敵に見つからずに進み、監視基地を破壊、武器を奪取する。その頃死んだと思われていたアマンダが生きていた。ハイアット達は敵のヘリを撃墜しまた姿を消す。
11→本拠地にたどり着き、正面から突入する、ハイアット達は脱出船の確保、動力源の破壊、PDBMの解除、キュルテンの捕獲の四手に分かれ行動する。だがビショップとネルソンが動力室の爆破には成功するがアマンダに捕まる、脱出船の確保に成功したダナが助けに行くがダナも捕まる、ダナは殺されそうになるがそこにハイアットが現れ助ける。
12→ハイアットとアマンダはガッシュのもとへ行き他の者は脱出船へ向かう。一方連合軍は独自にPLPを破壊しようとするが失敗。ガッシュのもとに着いたハイアットだったがアマンダごと吹き飛ばされる、そのままガッシュと戦闘になるが邪魔になったアマンダをガッシュが撃つ、ハイアットも負傷し絶体絶命になるが起き上がったアマンダがガッシュを殺し共倒れ。クリス達は別場所でレーザーに守られながらPLPを操作していたキュルテンと対峙するが近づけない、だがハイアットが現れキュルテンを殺しPLPを止める、その後全員で奪取船に乗り込み基地を破壊、帰還する。
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